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発明の名称 液晶表示装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−71987(P2007−71987A)
公開日 平成19年3月22日(2007.3.22)
出願番号 特願2005−256642(P2005−256642)
出願日 平成17年9月5日(2005.9.5)
代理人 【識別番号】100105647
【弁理士】
【氏名又は名称】小栗 昌平
発明者 石原 信 / 二村 恵朗
要約 課題
液晶表示パネルの湿度に起因する変形を抑制する。

解決手段
表面側が外気に露出する液晶表示パネル12と、液晶表示パネル12の背面側を塞ぐ背面室13aとを備える液晶表示装置において、背面室13aの前記外気との間の透湿度を40℃90%RHの条件下で測定したとき少なくとも200g/m/日とする。これにより、液晶表示パネルの表裏の湿度差が抑制され、液晶表示パネルの表裏の偏光板の湿度差に起因する伸縮差が抑制され、この伸縮差による液晶表示パネル12の変形が抑制される。
特許請求の範囲
【請求項1】
表面側が外気に露出する液晶表示パネルと、該液晶表示パネルの背面側を塞ぐ背面室とを備える液晶表示装置において、前記背面室の前記外気との間の透湿度を、40℃90%RHの条件下で測定したとき少なくとも200g/m/日としたことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記透湿度を少なくとも400g/m/日としたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記透湿度を少なくとも600g/m/日としたことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記背面室と外気とを連通する通気孔と、該通気孔を塞ぐ透湿性フィルムとを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液晶表示装置。
【請求項5】
表面側が外気に露出する液晶表示パネルと、該液晶表示パネルの背面側を塞ぐ背面室とを備える液晶表示装置において、前記背面室の内部と前記外気とを連通し該背面室の透湿度を制御する透湿度制御手段を備えることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項6】
前記透湿度制御手段は、通気孔と該通気孔を塞ぐ透湿性フィルムとを備えることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記透湿度制御手段は、前記透湿度を、40℃90%RHの条件下で測定したとき少なくとも200g/m/日に制御することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の液晶表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶表示パネルの背面側にバックライト用のランプ等を収納する背面室が設けられた液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置は、一般的に、液晶表示パネルの背面側に、バックライト用のランプ等を収納する背面室が設けられている。この背面室が密閉状態に保たれると、液晶表示パネルの前面(外気に晒される面)と背面とに加わる気圧に差が発生し、液晶表示パネルが変形してしまうという問題がある。
【0003】
そこで従来は、下記の特許文献1に記載されている様に、外気に連通する通気孔を背面室に設け、液晶表示パネルの前面に加わる気圧(大気圧)と背面に加わる気圧との間に差が生じない様にしている。
【0004】
【特許文献1】特許第3620840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術の様に、背面室に通気孔を設け、液晶表示パネルの前面に加わる気圧と背面に加わる気圧とを同じにしても、液晶表示パネルが変形し、輝度ムラが発生してしまうことがある。これは、液晶表示パネルの変形の原因が気圧差だけでないことを示しており、その変形を防止する技術の開発が望まれている。
【0006】
本発明の目的は、液晶表示パネルの変形を防止し輝度ムラの発生を抑制した液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の液晶表示装置は、表面側が外気に露出する液晶表示パネルと、該液晶表示パネルの背面側を塞ぐ背面室とを備える液晶表示装置において、前記背面室と前記外気との間の透湿度を40℃90%RHの条件下で測定したとき少なくとも200g/m/日としたことを特徴とする。
【0008】
本発明の液晶表示装置は、前記透湿度を少なくとも400g/m/日としたことを特徴とする。
【0009】
本発明の液晶表示装置は、前記透湿度を少なくとも600g/m/日としたことを特徴とする。
【0010】
本発明の液晶表示装置は、前記背面室と外気とを連通する通気孔と、該通気孔を塞ぐ透湿性フィルムとを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の液晶表示装置は、表面側が外気に露出する液晶表示パネルと、該液晶表示パネルの背面側を塞ぐ背面室とを備える液晶表示装置において、前記背面室の内部と前記外気とを連通し該背面室の透湿度を制御する透湿度制御手段を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の液晶表示装置の前記透湿度制御手段は、通気孔と該通気孔を塞ぐ透湿性フィルムとを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明の液晶表示装置の前記透湿度制御手段は、前記透湿度を、40℃90%RHの条件下で測定したとき少なくとも200g/m/日に制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、液晶表示パネルの表裏の湿度差が大きくならないようにしたため、液晶表示パネルの表裏の偏光板の伸縮差を抑制でき、液晶表示パネルの変形を抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の平面図であり、図2は、その断面図である。本実施形態の液晶表示装置10は、矩形枠形状のパネルフレーム11と、パネルフレーム11の表面枠凹部11cに該パネルフレーム11の開口11aを塞ぐ様に嵌合固定された矩形の液晶表示パネル12と、パネルフレーム11の背面側に固定された矩形の盆形状でなるシールド部13と、シールド部13で画成された背面室(以下、シールド室13aともいう。)内に収納されるバックライト用の蛍光ランプ(図示の例では5本)14とを備える。
【0017】
液晶表示パネル12は、一般的に、表面に偏光板と位相差フィルムとが貼り合わされており、裏面も同様に、偏光板と位相差フィルムとが貼り合わされている。
【0018】
パネルフレーム11には、図1に示す様に、左枠,右枠の夫々に3つの切れ込み部11bが形成されており、液晶表示パネル12はその左右端縁が、各切れ込み部11bの先端縁に一致する様にパネルフレーム11に嵌合固定されている。
【0019】
本実施形態の液晶表示装置10では、パネルフレーム11とシールド部13とは気密に嵌合されているが、パネルフレーム11と液晶表示パネル12とは気密に接着されているわけではなく、パネルフレーム11と液晶表示パネル12との間には図示しない隙間が形成されている。
【0020】
特に、パネルフレーム11に設けた切れ込み部11bから内部のシールド室13aに通気する量は多い。このため、切れ込み部11bの数を多くするほど、通気量が多くなり、図3に示す様に、切れ込み部11bを設けない場合には通気量は少なくなる。
【0021】
本実施形態では、外気とシールド室13aとの通気中の湿度を調整するため、各切れ込み部11bに透湿性フィルムを貼り、シールド室13a内の湿度が外気から大きく異ならない様にする構成としている。シールド室13a内の湿度を調整する理由は、次の通りである。
【0022】
液晶表示装置が高湿環境下で保管されると、液晶表示パネルの表裏にそれぞれ貼り付けられている偏光板も高湿環境に晒され、表裏の偏光板は伸縮する。その後、この液晶表示装置を常湿環境下に移動させると、表側の偏光板は外気の湿度環境(常湿環境)に速やかに順応して伸縮するのに対し、シールド部13で密閉された裏側の偏光板は、相対湿度変化が非常に緩やかなため、高湿環境下での伸縮状態が長期間保持される。
【0023】
即ち、液晶表示パネルの表裏の湿度差は、液晶表示パネルの表裏に設けた偏光板の伸縮差となって表れ、液晶表示パネルを変形させる原因になる。この変形は、液晶表示パネルの大型化に伴って顕著となり、ベゼルとの接触や、輝度ムラ発生として問題になる。
【0024】
このため、本実施形態では、切れ込み部11bにおける透湿度調整を行い、液晶表示パネル12の表裏の湿度制御を行って湿度差が大きくならないようにし、液晶表示パネル12の変形を抑制する。尚、シールド室13aに大きな通気孔を設ければ、液晶表示パネル12の表裏の湿度差を無くすことは容易となるが、それではシールド室13aの密閉性が阻害されて塵埃等が上記の通気孔を通してシールド室13a内に侵入するため、通気孔の大きさとの兼ね合いで湿度制御を行う必要がある。
【0025】
図4は、上述した実施形態に係る液晶表示装置の具体的実施例の試験結果を示す図表である。この試験では、パネルフレームに設ける切れ込み部11bの数やそこに貼る透湿性フイルムの種類(PC:ポリカーボネイト、TAC:トリアセチルセルロース、CAB:セルロースアセテートブチレート)等を変えてシールド室13aの透湿度を変え、シールド室13aの透湿度と輝度ムラ発生との関係を調べた。
【0026】
試験した液晶表示装置は、図1や図3のパネルフレームの上に更に金属フレーム(ベゼル)を設置し、これをテレビ筐体内に組込んだ状態で、55℃85%RH45hr(RH:Relative Humidity)の環境下に置いた。1個の切れ込み部11bの大きさは3mm×10mmとし、片側当たり0個,3個,7個のパネルフレーム11を3種類用いた。
【0027】
上記の環境下に置いた後、結露に気をつけて除湿を行い、1.5hrかけて25℃40%RH環境にし、その後、バックライト(蛍光ランプ14)を点灯して黒画面表示で輝度ムラの発生レベルを観察した。
【0028】
輝度ムラ評価は、下記の評価基準に従って行ない、A〜Cが実用上の許容レベルであると判断した。
A:暗室観察でも、明室観察でも輝度ムラを確認できない。
B:暗室観察のみ、入念に観察すると輝度ムラが確認できるが、明室観察では輝度ムラは確認できない。
C:暗室観察でのみ僅かな輝度ムラが確認できるが、明室観察では確認できない。
D:暗室観察では明らかに輝度ムラが確認できるが、明室観察ではほとんど確認できない。
E:暗室観察でも、明室観察でも輝度ムラが確認できる。
【0029】
透湿度は、JIS Z 0208を模し、評価対象の液晶表示装置のシールド室13a内に吸湿剤を入れ、液晶表示装置を組み立てて固定した後、40℃90%RHに調節した恒温恒湿装置内に放置し、吸湿剤の重量増加速度を測定して求めた。
【0030】
図4の試験結果によれば、シールド室13aの透湿度が高いほど輝度ムラのレベルが改善し、少なくとも200g/m/日以上の透湿度で実用上の許容レベルとなることが分かった。好ましくは、400g/m/日以上、更に好適には600g/m/日以上とするのが良いことも分かった。
【0031】
透湿度の制御は、隙間構造を設けるなど構造要因だけで行なっても良いし、隙間構造やスリット構造のあるシールド部に更に透湿性のあるフイルムを貼り付けて行なっても良い。大きな透湿度を隙間構造等の構造要因だけで行うと、それだけ大きな通気孔をシールド部に設ける必要が生じるため、塵埃等が内部に侵入しない構造を併用する必要がある。しかし、透湿性フィルムを併用することで、塵埃等の侵入を阻止する複雑な構造を設ける必要がなくなり、コスト的に有利となる。
【0032】
尚、上述した実施形態では、パネルフレーム11の枠部分に切れ込み部11bを設け隙間ができやすい構造としたが、シールド部13自体にスリット等の通気孔を設け、透湿性フィルムを貼ってスリット等を塞ぐ構造にすることでもよいのは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明に係る液晶表示装置は、湿度変化による液晶表示パネルの変形を抑制できるため、湿度が変化する環境を移動したり、湿度が変化する環境に設置される液晶表示装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の平面模式図である。
【図2】図1に示す液晶表示装置の断面模式図である。
【図3】図1に示す液晶表示装置の別パネルフレームを用いた例の平面模式図である。
【図4】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の試験結果を示す図表である。
【符号の説明】
【0035】
10 液晶表示装置
11 パネルフレーム
11a 開口
11b 切れ込み部
12 液晶表示パネル
13 シールド部
13a 背面室(シールド室)
14 蛍光ランプ(バックライト用)




 

 


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