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発明の名称 セル生産支援方法およびセル生産支援装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−25919(P2007−25919A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−205013(P2005−205013)
出願日 平成17年7月14日(2005.7.14)
代理人 【識別番号】100113859
【弁理士】
【氏名又は名称】板垣 孝夫
発明者 柳原 俊彦 / 田中 昇二
要約 課題
より効率的にセル生産を行うことができるセル生産支援方法を提供することを目的とする。

解決手段
作業工程毎に必要な部品や治工具類を一まとめに収納した複数の抽斗1a〜1fと、抽斗1a〜1fを作業順に多段に収納する抽斗収納部2と、抽斗収納部を昇降させる昇降手段4とを備え、作業者の作業高さに昇降するとともに、作業者の作業高さにて、作業順に前記抽斗を開閉し、部品や治工具類を供給することで、より効率的にセル生産を行う
特許請求の範囲
【請求項1】
必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、
前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにある特定抽斗またはこの特定抽斗を含む複数の抽斗を抽斗収納部の内部と外部の間で移動させ、指示を検出して前記抽斗収納部の外部に引き出された最上段の抽斗を入れ換える
セル生産支援方法。
【請求項2】
必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、
指示を検出して前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにあって前記抽斗収納部の外部に引き出されて開放された最上段の抽斗を、前記抽斗収納部の内部に引き戻しながら、この引き戻し途中の抽斗の下段にあって次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された抽斗を前記抽斗収納部の外部に押し出して開放し、前記最上段の抽斗が前記抽斗収納部の内部に引き戻されてから次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された抽斗を規定の作業高さに押し上げて最上段の抽斗を入れ換える
セル生産支援方法。
【請求項3】
必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、
規定の作業高さにあって前記抽斗収納部の外部に引き出された特定抽斗が開放中に、次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された次特定抽斗を前記特定抽斗の下方で前記抽斗収納部の外部に引き出し、
指示を検出して前記特定抽斗を前記抽斗収納部の内部に引き戻しながら、特定抽斗と次特定抽斗を押し上げて最上段の抽斗を入れ換える
セル生産支援方法。
【請求項4】
必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、
前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにある特定抽斗を含む複数の抽斗を抽斗収納部の内部と外部の間で移動させて前記特定抽斗を開放し、
指示を検出して前記特定抽斗を前記抽斗収納部の内部に引き戻しながら、前記特定抽斗と残りの抽斗を上昇させて前記複数の抽斗のうちの次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された抽斗を規定の作業高さに押し上げる
セル生産支援方法。
【請求項5】
必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、
前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにある特定抽斗と特定抽斗の一段下の次特定抽斗とを一緒に抽斗収納部の内部と外部の間で移動させて前記特定抽斗を開放し、
指示を検出して前記特定抽斗を前記抽斗収納部の内部に引き戻しながら、前記特定抽斗と前記特定抽斗を上昇させて前記複数の抽斗のうちの次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された抽斗を規定の作業高さに押し上げる
セル生産支援方法。
【請求項6】
抽斗に設けられたマウント部にワークをセットして作業する
請求項1〜請求項5の何れかに記載のセル生産支援方法。
【請求項7】
収納物を格納できる複数段の抽斗を有する抽斗収納部と、
前記抽斗収納部を昇降させて規定の作業高さにある抽斗を入れ換える昇降手段と、
前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにある単数または複数の抽斗を抽斗収納部の内部と外部の間で移動させる駆動装置と、
指示を検出して前記昇降手段と前記駆動装置を運転して抽斗収納部の外部に引き出された最上段の抽斗を入れ換える制御部と
を設け、
前記制御部を、請求項1〜請求項5の何れかのセル生産支援方法を実行するように構成したセル生産支援装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、製造および組立のための装置に関するものであり、詳細には、多品種少量生産に有効なセル式生産支援装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のセル生産方式は、作業者が製品を持って目的とする部品収納箱の前に移動する巡回式や、循環型の搬送手段によって作業者の前に部品箱が移動してくるラウンド式などが主流である。このセル生産方式については、(特許文献1)(特許文献2)に記載されている。
【特許文献1】特開平10−29138号公報
【特許文献2】特開平10−29139号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記巡回式は、作業者が移動する時間のロスや、肉体的な疲労を伴うこと、また、ラウンド式は、生産設備に多大な面積を要し、その設置、解体に多くの労力を要することなどの欠点がある。
【0004】
本発明は、前記課題を解決し、より効率的にセル生産を行うことができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明は、作業工程毎に必要な部品や治工具類を一まとめに収納した複数の抽斗と、該抽斗を、移動巡回式やラウンド式などに代表される従来方式に見られる二次元的配置でなく、作業順に多段に収納する抽斗収納部と、該抽斗収納部を昇降させる昇降手段とを備え、作業者の作業高さに昇降するとともに、作業者の作業高さにて、作業順に前記抽斗を開閉し、部品や治工具類を供給することで、より効率的にセル生産を行うことができるようにしたものである。
【0006】
本発明の請求項1記載のセル生産支援方法は、必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにある特定抽斗またはこの特定抽斗を含む複数の抽斗を抽斗収納部の内部と外部の間で移動させ、指示を検出して前記抽斗収納部の外部に引き出された最上段の抽斗を入れ換えることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2記載のセル生産支援方法は、必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、指示を検出して前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにあって前記抽斗収納部の外部に引き出されて開放された最上段の抽斗を、前記抽斗収納部の内部に引き戻しながら、この引き戻し途中の抽斗の下段にあって次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された抽斗を前記抽斗収納部の外部に押し出して開放し、前記最上段の抽斗が前記抽斗収納部の内部に引き戻されてから次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された抽斗を規定の作業高さに押し上げて最上段の抽斗を入れ換えることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3記載のセル生産支援方法は、必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、規定の作業高さにあって前記抽斗収納部の外部に引き出された特定抽斗が開放中に、次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された次特定抽斗を前記特定抽斗の下方で前記抽斗収納部の外部に引き出し、指示を検出して前記特定抽斗を前記抽斗収納部の内部に引き戻しながら、特定抽斗と次特定抽斗を押し上げて最上段の抽斗を入れ換えることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4記載のセル生産支援方法は、必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにある特定抽斗を含む複数の抽斗を抽斗収納部の内部と外部の間で移動させて前記特定抽斗を開放し、指示を検出して前記特定抽斗を前記抽斗収納部の内部に引き戻しながら、前記特定抽斗と残りの抽斗を上昇させて前記複数の抽斗のうちの次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された抽斗を規定の作業高さに押し上げることを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項5記載のセル生産支援方法は、必要とする工具またはジグまたは部品などを作業工程毎に別々の抽斗に収納し、これを上下に積み上げて抽斗収納部にセットし、前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにある特定抽斗と特定抽斗の一段下の次特定抽斗とを一緒に抽斗収納部の内部と外部の間で移動させて前記特定抽斗を開放し、指示を検出して前記特定抽斗を前記抽斗収納部の内部に引き戻しながら、前記特定抽斗と前記特定抽斗を上昇させて前記複数の抽斗のうちの次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された抽斗を規定の作業高さに押し上げることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項6記載のセル生産支援方法は、請求項1〜請求項5の何れかにおいて、抽斗に設けられたマウント部にワークをセットして作業することを特徴とする。
本発明の請求項7記載のセル生産支援装置は、収納物を格納できる複数段の抽斗を有する抽斗収納部と、前記抽斗収納部を昇降させて規定の作業高さにある抽斗を入れ換える昇降手段と、前記抽斗収納部の抽斗のうちで規定の作業高さにある単数または複数の抽斗を抽斗収納部の内部と外部の間で移動させる駆動装置と、指示を検出して前記昇降手段と前記駆動装置を運転して抽斗収納部の外部に引き出された最上段の抽斗を入れ換える制御部とを設け、前記制御部を、請求項1〜請求項5の何れかのセル生産支援方法を実行するように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
このセル生産支援方法によると、その面積が従来方式に比べて大幅に削減され、その設置および移動、解体に伴う多大な労力の消費を軽減でき、且つ、従来方式での課題であった、作業に伴う移動ロスや肉体疲労を軽減できることで、より効率的にセル生産を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明のセル生産支援方法を図1〜図9に示す各実施の形態を基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図6は本発明の(実施の形態1)を示す。
【0014】
図1と図2はセル生産支援装置を示し、図1では内部を詳しく図示するために鋼板製のフレーム本体17が仮想線で図示されている。フレーム本体17の前面側には図2に示すように作業スペースに張り出して上面が開口した保護枠17aが設けられている。フレーム本体17の架台18の上には、昇降装置4を介して抽斗収納部2が設置されている。
【0015】
抽斗収納部2は、上下方向に積み上げられて個別に引き出すことができる抽斗(drawer)1a〜1fが設けられている。各抽斗1a〜1fには、収納する工具やジグの大きさに応じて幾種類かの収納物を用いてもよいし、部品業者との間でやり取りされる部品納入用の箱をそのまま配置して収納してもよい。
【0016】
フレーム本体17の前面に設けられ前記抽斗1a〜1fを引き出して前記収納物を上面が開口から取り出すことができる前記保護枠17aの高さは、図3(A)に示すように作業者19の作業高さHに形成されている。
【0017】
さらに、フレーム本体17には、昇降装置4の上昇位置を検知する上昇検知手段としての上昇検知センサ5,6と、昇降装置4の下降位置を検知する下降検知手段としての下降検知センサ7,8と、作業者の作業高さHに到着した抽斗が1a〜1fの何れであるかを検知するための抽斗検知センサ9aと、前記抽斗1a〜1fのうちで作業者の規定の作業高さHに到着した単数または複数段、ここでは抽斗収納部2の内部と外部の間で、2段分を選択的に押し出して引き出す駆動装置3aと、2段分の抽斗のうちの上段の抽斗を引き戻して抽斗収納部2に格納したりして移動させる駆動装置3bと、前記抽斗1a〜1fが開閉何れの状態であるかを検知する開閉検知手段としての抽斗開閉検知センサ10と、作業者の作業高さにおける抽斗及び下段にある抽斗が開放された位置にあるかどうかを検知する位置検知手段である抽斗位置検知センサ11が設けられている。
【0018】
この他に、前記保護枠17aに設けられたセル生産支援装置を動作させるための起動スイッチ13,緊急停止操作スイッチ14の出力信号や、前記の各センサの検出出力などに基づいて駆動装置3a,3bと昇降装置4の動作を制御する制御部としてのパソコン15と、このパソコン15に接続されて運転状態を表示するディスプレイ16が設けられている。
【0019】
なお、緊急停止操作スイッチ14は、前記の各センサからの出力信号に拘らず、不測の緊急事態を含む任意の状態に於いて全ての動作を停止させることを目的として設けられている。さらに、駆動装置3a,3bと昇降装置4の動作中に保護枠17aの開口に作業者19の手が侵入したことによって受光している受光量の変化から手の動きを検知して緊急停止させることができるようにCCDエリアセンサ12がフレーム本体17に設けられている。
【0020】
さらに詳しく説明する。
抽斗1a〜1fには各作業工程毎に使用する工具やジグの収納物が格納されており、例えば、ここでは上段の抽斗には下段の抽斗に収納された工具やジグよりも先の作業工程で使用する工具やジグが格納されている。
【0021】
駆動装置3a,3bは、エアシリンダーやオイルシリンダー、電動スライダーなどによって構成されている。昇降装置4は、油圧ジャッキや電動リフター、吊り下げ式機構などによって構成されている。
【0022】
抽斗収納部2に設けられた抽斗開閉検知センサ10としては、好ましくは接触式のセンサが使うことができる。抽斗検知センサ9aとしては、作業者の作業高さに於ける抽斗収納部2の高さ、すなわち、作業者の作業高さにある抽斗が何段目であるかを検知するためのもので、ここでは各抽斗1a〜1fの間隔と等間隔で抽斗収納部2の背面に貼付された反射板9bからの反射光を検出する反射型センサを使用した。非接触で検知できるこのセンサの場合には、抽斗の段数に応じて複数配置する必要があり、前記反射板9bについても、幾通りかの異なるパターンにて貼付する必要があり、各センサに相対する反射板の有無の組み合わせによるパターンにより、作業高さにある抽斗が何段目であるかを判別する。
【0023】
抽斗位置検知センサ11として、ここでは例えば反射型センサを使用したもので、各抽斗に貼付された反射板(図示せず)からの反射光により検知するものである。なお、透過型センサやCCDエリアセンサなど、非接触で検知できるものも用いることができる。
【0024】
上昇検知センサ5は、フレーム本体17に設けられた反射型センサが、各抽斗間の間隔と等間隔で抽斗収納部2に貼付された反射板5aからの反射光量の変化により停止位置を検知するものである。
【0025】
昇降装置4の上昇動作の限界位置を検知する上昇センサは、例えば、前述の上昇検知センサ5の不具合などが原因で、各抽斗が作業者の作業高さに到達したにも拘らず、昇降装置4が停止しなかった場合の過度の上昇を防ぐための、安全上の観点から設けられるものである。透過型センサやCCDエリアセンサなどが好ましく用いることができる。
【0026】
昇降装置4の下降動作の限界位置、すなわち、最下位置を検知するための下降検知センサ7は、前述の上昇検知センサ6と同様、透過型やCCDエリアセンサなどが好ましく用いることができる。
【0027】
抽斗が開放された状態のまま昇降装置4が下降した際の危険を防止する目的で使われる下降検知センサ8は、作業者の作業高さにおける抽斗よりも一段だけ下段の抽斗の底面から隙間を空けて設けられている。接触式が望ましいが、CCDエリアセンサなど非接触で検知できるものでも構わない。
【0028】
なお、作業者の誤操作等により作業が終了する前に装置が動作してしまうなどのロスの発生を防止したり、より安全で確実にセル生産を行うことができるように、前記起動スイッチ13と緊急停止操作スイッチ14の二つを設けることが望ましい。
【0029】
このセル生産装置の制御系の構成を図2に示す。
パソコン15は、各センサ5〜12や起動スイッチ13,緊急停止操作スイッチ14からの出力信号を受けて、予め決められている条件に基づき、抽斗を開閉するための駆動装置と抽斗収納部を昇降するための昇降装置の制御を行う。また、前述のような制御を行う手段として、シーケンサーを用いてもよい。また、ディスプレイモニター16に作業手順などの情報等を表示することで効率的にセル生産を行うことができる。
【0030】
図3に示す工程に基づいて図1に示した構造を詳しく説明する。
図3(A)は初期状態を示す。全ての抽斗1a〜1fが抽斗収納部2に収納され、抽斗を開閉するための駆動装置3a,3bのロッド21,22が縮んだ状態にあり、昇降装置4が最下位置にある。
【0031】
起動スイッチ13が押下されたことを検出して、次なる動作状態では図3(B)に示すように、作業者の作業高さにて、駆動装置3aのロッド21が延出して、規定の作業高さの特定抽斗としての抽斗1aと、次作業で必要とする工具またはジグまたは部品などが収納された次特定抽斗としての抽斗1bがフレーム本体17の保護枠17aの内側に引き出されて、最上段の抽斗1aが開放される。
【0032】
図4が駆動装置3aの詳細を示している。
ここでは、駆動装置3aのロッド21の先端には、抽斗1a,1bの前面の鍔部23に跨る長さの折り曲げ片24が形成されており、この折り曲げ片24を介して駆動装置3aのロッド21によって抽斗1a,1bが一緒に引き出されている。
【0033】
図5に示す平面図のように、作業者19がワーク25を載せて作業する作業テーブル26の横にフレーム本体17が設置されており、図3(B)に示す状態では、作業者19は保護枠17aで露出している抽斗1aから工具やジグや部品27を取り出して作業し、使用済みの工具やジグ27を作業者が抽斗1aの元の位置に戻す。抽斗1aの収納物を使用して実行する作業工程が終了して、起動スイッチ13を押下すると、図3(C)に示すように駆動装置3bによって抽斗1aが抽斗収納部2に引き戻されながら昇降装置4が運転されて抽斗収納部2が上昇して、図3(D)に示すように抽斗1aが抽斗収納部2に戻され、抽斗1bがフレーム本体17の保護枠17aに開放された状態になる。
【0034】
図6が駆動装置3bの詳細を示している。
この平面図から分かるように、駆動装置3bのロッド22の先端には、ピン28で連結された鉤形の回動体29が連結されている。回動体29は実線位置で停止するようにバネ(図示せず)などによって付勢されている。図3(B)〜図3(C)における駆動装置3bのロッド22は、図6に示す実線位置から開放されている抽斗1aに近づいて、回動体29の傾斜部30が前記鍔部23に衝突して前記付勢に抗して回動して鉤部31が鍔部23を乗り越えて抽斗1aに係合する。この状態で駆動装置3bの延出していたロッド22が後退して抽斗1aが抽斗収納部2に戻されている。なお、抽斗1aが抽斗収納部2に引き戻されながら昇降装置4が運転されて抽斗収納部2が上昇する際に抽斗1aとの上下方向の摩擦を低減するために、前記鉤部31にはローラ32が設けられている。
【0035】
このように抽斗1bがフレーム本体17の開口部17aに引き出されて開放された図3(D)の状態に次いで、図3(E)から(F)に示すように駆動装置3aのロッドが延出されて抽斗1cが開放中の抽斗1bの下側に引き出される。
【0036】
以下、同様に、起動スイッチ13の押下の度に、抽斗の段数に応じて図3(C)から(F)の動作を繰り返す。
図3(G)は、抽斗1eおよび最下段の抽斗1fに関して、図3(C)および(D)の動作が完了した状態を示す。すなわち、抽斗1eが抽斗収納部2に収納され、抽斗1fが開放された状態を示す。
【0037】
なお、最下段の抽斗1fについては、その下段に抽斗が存在しないため、図3(E)および(F)の動作は行われない。図3(H)は、作業終了後に、作業高さにあった最下段の抽斗1fが収納された状態を示す。図3(H)で示した状態の後、起動スイッチ13の押下により図3(A)に示す初期状態に戻る。
【0038】
このように、作業に必要な工具やジグや部品が起動スイッチ13の押下の度に、規定の作業高さに入れ代わり現れるため、作業者19が取り出し易く作業性が良好である。積み上げて抽斗1a〜1fを収納した抽斗収納部2を内蔵したフレーム本体17は、従来の巡回式やラウンド式に比べて省スペースで済み、フレーム本体17にキャスター33を付けることによって設置、移動も極めて容易であって、より効率的にセル生産を行うことができる。
【0039】
また、図3(B)に示すように2段分の抽斗1a,1bを同時に引き出して、起動スイッチ13の押下を検出すると図3(C)〜(D)のように終了した作業工程での工具やジグや部品が入った上段の抽斗1aを戻しながら昇降装置4が運転されて次工程の工具やジグや部品が入った抽斗1bが作業高さにセットすることができ、工程切り換え時間の短縮を実現できる。
【0040】
(実施の形態2)
上記の(実施の形態1)では、上段の抽斗1aを戻しながら昇降装置4が運転されたが、図7に示すように並行に運転しない場合であっても、従来の巡回式やラウンド式に比べて省スペースで済み、フレーム本体17にキャスター33を付けることによって設置、移動も極めて容易である。
【0041】
なお、この場合には最上段の抽斗の引き出しと収納を駆動装置3bで実行し、最上段の次の抽斗の引き出しと収納を駆動装置3aで実行するように設計を(実施の形態1)のそれとは変更する。
【0042】
具体的には、図7(a)では抽斗1aだけを駆動装置3bで引き出して開放し、起動スイッチ13の押下により図7(B)に示すように最上段の抽斗1aを抽斗収納部2の中に引き戻し、これとともに次の抽斗1bを駆動装置3aによって引き出し、図7(C)に示すように抽斗収納部2を昇降装置4で押し上げて引き出し1bを作業高さにセットする。以下、同様の繰り返しを実行する。
【0043】
(実施の形態3)
上記の(実施の形態1)では、2段の抽斗を駆動装置3aで引き出したが、図8に示すように、最上段の抽斗による作業中に次の抽斗を引き出すように構成することもできる。なお、この場合には最上段の抽斗の引き出しと収納を駆動装置3bで実行し、最上段の次の抽斗の引き出しと収納を駆動装置3aで実行するように設計を(実施の形態1)のそれとは変更する。
【0044】
具体的には、図8(a)では抽斗1aだけを駆動装置3bで引き出して開放し、最上段の抽斗による作業中に図8(B)(C)に示すように抽斗1bを駆動装置3aで引き出す。起動スイッチ13の押下により図8(D)に示すように最上段の抽斗1aを抽斗収納部2の中に引き戻し、これとともに図8(E)に示すように抽斗収納部2を昇降装置4で押し上げて引き出し1bを作業高さにセットする。以下、同様の繰り返しを実行する。
【0045】
(実施の形態4)
上記の各実施の形態では、図5に示したように作業テーブル26の横にフレーム本体17を配置し、作業者1が抽斗1aから工具やジグや部品を取り出して作業し、使用済みの工具やジグを作業者が抽斗1aの元の位置に戻す場合を説明したが、図9では抽斗1aに、工具やジグや部品だけでなく、ワーク25を載せるマウント部34を設けておき、マウント部34にワーク25をセットして、同じ抽斗に納められている工具やジグや部品27を使用して作業し、その工程での作業が終了すると、マウント部34からワーク25を外して作業テーブル26に移し、起動スイッチ13を押下する。抽斗1a〜1fの少なくとも一部の抽斗にマウント部34を設けておき、上記を繰り返す。
【0046】
これによって、各工程での作業内容に応じてワーク25を適正な姿勢で保持しながら効率よく作業を遂行できる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、テープドライブ、光ディスクドライブ等のサブアッセンブリもしくは完成品を製造する際の、セル生産の作業性の向上に寄与できる。また、その他の一般産業機器等にも適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の(実施の形態1)におけるセル生産支援方法を実現するセル生産支援装置の内部構造を示す背面から見た斜視図
【図2】同実施の形態のセル生産支援装置の前面から見た要部の斜視図
【図3】同実施の形態の工程図
【図4】同実施の形態の要部を背面から見た斜視図
【図5】同実施の形態の作業状態を説明する平面図
【図6】同実施の形態の要部の平面図
【図7】本発明の(実施の形態2)におけるセル生産支援方法の要部の工程図
【図8】本発明の(実施の形態3)におけるセル生産支援方法の要部の工程図
【図9】本発明の(実施の形態4)における作業状態を説明する平面図
【符号の説明】
【0049】
1a〜1f 抽斗
2 抽斗収納部
3a,3b 駆動装置
4 昇降装置
H 作業者の作業高さ
5,6 上昇検知センサ
7,8 下降検知センサ
9a 抽斗検知センサ
10 抽斗開閉検知センサ
11 抽斗位置検知センサ
12 CCDエリアセンサ
13 起動スイッチ
14 緊急停止操作スイッチ
15 パソコン(制御部)
16 ディスプレイ
17 フレーム本体
17a 保護枠
18 架台
19 作業者
21 駆動装置3aのロッド
22 駆動装置3bのロッド
23 鍔部
24 折り曲げ片
25 ワーク
26 作業テーブル
27 工具やジグや部品
28 ピン
29 鉤29の傾斜部
32 ローラ
33 キャスター
34 マウント部




 

 


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