米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 測定; 光学 -> 松下電器産業株式会社

発明の名称 光学測定機の検証装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−17173(P2007−17173A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−195912(P2005−195912)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 片岡 義博
要約 課題
均一な性能を有する光学測定機の検証装置を製造することは困難であった。

解決手段
検査片15に点着された試料14を光源27から照射する照射エネルギーで励起させて蛍光を発生させ、この蛍光の経時変化レベルを光検出器30で検出して、試料14の特性を測定する光学測定機16の検証に用いる検証装置17であって、この検証装置17は光源27の光軸78a上に設けられた光検出器61a、61bと、この光検出器61a、61bの出力が供給される光源検査手段68と、前記蛍光の経時変化レベルをシミュレートしたデータが格納されたメモリ72と、このメモリ72に格納されたデータに基づいて発光量を制御する光量調整器71と、この光量調整器71の出力が供給されるとともに光検出器30に向けて照射する光源74を有したものである。これにより、初期の目的を達成することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
検査片に点着された試料を第1の光源から照射する照射エネルギーで励起させて蛍光を発生させ、この励起光の経時変化レベルを第1の光検出器で検出して、前記試料の特性を測定する光学測定機の検証に用いる検証装置であって、前記検証装置は前記第1の光源の光軸上に設けられた第2の光検出器と、この第2の光検出器の出力が供給される光源検査手段と、前記励起光の経時変化レベルをシミュレートしたデータが格納されたメモリと、このメモリに格納されたデータに基づいて発光量を制御する光量調整器と、この光量調整器の出力が供給されるとともに前記第1の光検出器に向けて光を照射する第2の光源を有した光学測定機の検証装置。
【請求項2】
第1の光源の前方に第1の光学フィルタが設けられた光学測定機を検証する検証装置において、前記検証装置は第2の光検出器とは別に第3の光検出器を設け、この第3の光検出器の前方に前記第1の光学フィルタと特性の異なる第2の光学フィルタを設けるとともに前記第2の光検出器の前方には光学フィルタを非装着とした請求項1に記載の光学測定機の検証装置。
【請求項3】
第1、第2の光学フィルタは光軸に対して垂直に配置された請求項2に記載の光学測定機の検証装置。
【請求項4】
第2の光検出器及び第2の光学フィルタの前方にプリズムが設けられた請求項3に記載の光学測定機の検証装置。
【請求項5】
プリズムにはフレネルプリズムが用いられた請求項4に記載の光学測定機の検証装置。


発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学測定機が正常に動作しているか否かを検証する光学測定機の検証装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
以下、従来の光学測定機の検証装置について説明する。先ず、光学測定機の一例として医療の場で用いられる血液凝固測定機について述べる。血液凝固測定機は臨床現場において、患者の血液の凝固時間を測定し、患者に対して適切な量の抗凝固剤を処方するために用いられるものである。
【0003】
図12において、1は血液凝固測定機であり、この血液凝固測定機1の上面には検査片2が載置される。この検査片2には試料3が塗着されている。なお、この試料3は励起光が照射されることにより、蛍光を発する性質を有するものである。また、この試料3は試薬に点着された血液が混合されたものである。
【0004】
4は、血液凝固測定機1の内部に設けられるとともに、試料3を照射するように設けられた光源であり、5はこの光源4の前方に設けられた光フィルタである。この光フィルタ5は、蛍光の波長より短い波長の光を通過させるものである。6は、試料3を照射することにより励起した蛍光を検出する光検出器である。また、7は、光検出器6の前方に設けられた光フィルタであり、この光フィルタ7は蛍光を通過させるとともに、光フィルタ5とは異なる波長を通過させるフィルタである。従って、この試料3で発光した蛍光のみが光検出器で検知されることになる。
【0005】
図13は、試料3の蛍光特性曲線である。縦軸8は蛍光量であり、横軸9は時間である。そして、10bは、凝固し易い血液を有する患者の蛍光特性曲線であり、10cは、凝固し難い血液を有する患者の蛍光特性曲線である。また、10aは、正常の血液凝固時間を有する者の血液の蛍光特性曲線である。
【0006】
これ等の蛍光特性曲線10(10a、10b、10cの総称)が示すように、時間とともに血液が凝固し、この凝固の度合いに応じて試料3は蛍光を強める。即ち、血液の凝固に伴い蛍光量は増加する。これらの蛍光特性曲線10は、患者により夫々異なる蛍光特性曲線10を有する。従って医療現場では、夫々の患者に適合した抗凝固剤を調合するためにこの血液凝固測定機を用いている。
【0007】
抗凝固剤は、少なすぎたら血管が詰まり、多すぎたら出血が止まらないことになる。そのため、血液凝固測定機1は、常に正確な血液凝固時間を測定する必要がある。そのために、図14に示すような検証装置11を用いて、定期的に血液凝固測定機1が正常に動作するか否かを検証する必要がある。
【0008】
以下、血液凝固測定機1の検証装置11について説明する。図14において、検証装置11は、検査片2の代わりに血液凝固測定機1の上方に載置されるものである。12は、光の照射により蛍光を発する裏打ちである。13は裏打ち12の下方(血液凝固測定機1側)に設けられた液晶シャッターである。この液晶シャッター13は開口面積を自由に制御することができるようになっている。
【0009】
即ち、この液晶シャッター13において光源4から放射された光線が、裏打ち12を照射する光量を制御する。このようにして、裏打ち12による蛍光の励起量が制御される。この蛍光の励起量は検証用としてシミュレートされた基準となる蛍光特性曲線10aが得られるように制御される。この基準の蛍光特性曲線10aが得られるように液晶シャッター13を制御して、光源4と光検出器6を含む血液凝固測定機1が正常に動作しているか否かを検証するものである。ここで重要なことは、血液凝固測定機1の正確な動作の検証を行なうために、この裏打ち12には蛍光塗料をムラ無く均一に塗布することである。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1、特許文献2が知られている。
【特許文献1】特表平5−503151号公報
【特許文献2】特表2001−515203号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながらこのような従来の血液凝固測定機1の検証装置11では、裏打ち12に蛍光塗料を均一に塗布することは困難であった。
【0011】
即ち、液晶シャッター13で裏打ち12に照射される光量に比例した強さの蛍光を発光させなければならないが、液晶シャッター13の開口の全範囲に渡って裏打ち全体に蛍光塗料をムラ無く塗布することは困難である。まして、それを正確に検査することは困難であった。更に、そのムラを修正して均一にする作業はそれ以上に困難を極めるものであった。
【0012】
そこで本発明は、この問題を解決したもので、容易に製造することができる光学測定機の検証装置を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的を達成するために本発明の光学測定機の検証装置は、第1の光源の光軸上に設けられた第2の光検出器と、この第2の光検出器の出力が供給される光源検査手段と、蛍光の経時変化レベルをシミュレートしたデータが格納されたメモリと、このメモリに格納されたデータに基づいて発光量を制御する光量調整器と、この光量調整器の出力が供給されるとともに第1の光検出器に向けて光を照射する第2の光源を有したものである。これにより、初期の目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように本発明によれば、第1の光源の光軸上に設けられた第2の光検出器と、この第2の光検出器の出力が供給される光源検査手段と、励起光の経時変化レベルをシミュレートしたデータが格納されたメモリと、このメモリに格納されたデータに基づいて発光量を制御する光量調整器と、この光量調整器の出力が供給されるとともに第1の光検出器に向けて光を照射する第2の光源を有したものである。
【0015】
従って、第2の光検出器の出力が供給される光源検査手段を設けることにより、光学測定機に内蔵された第1の光源の検査を容易に行なうことができる。また、励起光の経時変化レベルをシミュレートしたデータに基づいた光線を第1の光検出器に向けて照射することにより、第1の光検出器の検査を容易に行なうことができる。即ち、従来のように蛍光塗料の化学反応を用いることなく、電気的な処理で光学測定機の性能を検証する装置を製造することができる。従って、その製造は容易である。
【0016】
また、電気的な処理で光学測定機の性能を検証するので、蛍光塗料を均一にムラ無く塗布しなければならない従来の装置と比べて均一な品質性能を有する検証装置の製造が可能になるとともに正確な検証が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図2は、血液検査システム(光学測定システムの一例として用いた)の斜視図である。この光学検査システムは、検査すべき血液が点着された検査片15と、この検査片15に点着された血液の凝固時間(PT)を測定する光学測定機16と、この光学測定機16が正常に動作するか否かを検証する検証装置17とから構成されている。
【0018】
光学測定機16には、検査片15を載置するための検査台18が設けられている。検査片15上には反応部20が設けられており、この反応部20に特定の化学反応の結果、光学的変化を起こす試薬(図示しない)に血液19が点着されて混合した試料14が塗着されている。この検査片15を光学測定機16の検査台18に載置した際に、反応部20は検査台18に設けられた窓部21の真上に位置するような構成となっている。
【0019】
また、光学測定機16には測定中に外来光や埃等の侵入を防止する目的で、上面に開閉自在な蓋部22が設けられており、閉状態では検査台18を覆い、外来光や埃等の侵入を防止する構造となっている。また、この蓋部22が設けられた側には表示部23と、ユーザが操作をするボタン24が設けられている。
【0020】
17は光学測定機16の動作を検証するための検証装置であり、検査片15に代えて検査台18上に設置される構成となっている。
【0021】
図3は、光学測定機16のブロック図である。図3において、25は制御部であり、この制御部25の出力はドライバ26を介して青色LED(青色の発光ダイオード)で構成された光源27に接続されている。この光源27の前方には光学フィルタ28が設けられている。光源27から放射された光は光学フィルタ28とレンズ36を介して検査台18上に載置された検査片15に導かれ、この検査片15に塗着された試料14を照射するように設けられている。
【0022】
試料14を照射することにより励起した蛍光は、レンズ36と光学フィルタ29を介してフォトトランジスタで構成された光検出器30に入力される。光検出器30の出力は増幅器31に接続されており、その出力はシリアル・アナログ・デジタル変換器(以後、SADCという)32を介して検査部33の一方に入力される。また、この検査部33の他方の入力には血液凝固特性が格納されたメモリ34が接続されている。また、検査部33の出力は制御部25の入力に接続されるとともに、その出力は表示ドライバ35を介して表示部23に接続されている。また、制御部25からはユーザが操作するボタン24にも接続されている。
【0023】
36はレンズであり、反応部20の試料14内で励起された蛍光を効率良く光検出器30に導くものである。また、37はヒータであり、このヒータ37は反応部20の試料14の温度を37度℃(人体の温度)に暖めるものであり、検査台18に設けられている。
【0024】
また、38a、38b、38cは夫々検査台18に設けられた電極であり、制御部25に夫々接続されている。一方、検査片15には、これらの電極38a、38b、38cに対向して電極38d、38e、38fが設けられており、電極38dと電極38eとは検査片15上で接続されている。また、電極38eと電極38fとは反応部20を介して接続されている。
【0025】
従って、検査片15が検査台18に装着されると、電極38aと電極38b間が短絡されることになり、制御部25では検査片15の装着を検知することができる。また、血液19が反応部20に点着されると電極38bと電極38cとの間の抵抗が変化するので、血液19の点着を制御部25で検知することができる。
【0026】
以上のように構成された光学測定機16について、以下にその動作を説明する。制御部25から出力される点灯指示の電気信号は光源27で光信号に変換される。この光信号は試料14を照射する。そうするとこの試料14は照射光のエネルギーで励起されて蛍光を発する。この蛍光は患者の血液19の凝固反応に従った凝固特性を示す。そして、この凝固特性に従った蛍光はレンズ36を介して、光検出器30で検出されて電気信号に変換される。
【0027】
電気信号に変換された凝固特性信号は、SADC32でデジタル量に変換されて検査部33に入力される。検査部33では、メモリ34に格納された標準の血液凝固時間データと比較して、検査片15に点着された血液19が固まり易い性質のものであるか、標準のものであるか、それとも固まり難いものであるかを検査する。そして、その検査結果を表示部23に表示する。このようにして、医療現場では患者の血液の凝固時間を測定し、その患者に合った適切な抗凝固剤を調合するものである。
【0028】
図4は、血液の凝固特性曲線である。図4において、横軸40は時間(秒)であり、縦軸41は試料14により蛍光反応した蛍光量である。42は凝固時間の特性曲線であり、患者の血液19の凝固特性をシミュレートしたものである。図4に示すように、時間40aで血液19を点着し、それから予め定められた時間40b後から一定間隔で、その時の蛍光量41b、41cと順次測定する。そして、蛍光量41kになるまでの時間40kを血液凝固時間としている。
【0029】
この血液凝固時間40kが短い血液19は固まり易いことを示し、この血液凝固時間40kが長い血液19は固まり難いことを示す。この特性曲線42は、患者によって異なるものである。
【0030】
図5は、光学測定機16の要部断面図である。図5において、45は光学測定機16の筐体であり、この筐体45の下方には、窓部21方向に向かって光源27が設けられている。この光源27の直前には光学フィルタ28が設けられている。
【0031】
また、この筐体45の下方には光源27から遮蔽部45aを介して光検出器30が設けられている。この光検出器30はフォトトランジスタで構成されている。この光検出器30の直前には光学フィルタ29が設けられている。そして、光学フィルタ28,29と検査台18との間にはレンズ36が設けられている。このレンズ36は検査片15の反応部20で発生し、窓部21を通過する蛍光が光検出器30で焦点を結ぶように設けられている。
【0032】
次に、光学フィルタ28,29の光通過特性について図6を用いて説明する。図6において、横軸46は光の波長(nm)であり、縦軸47は透過率(%)である。48は光学フィルタ28の光通過特性である。その透過率は約90%で、520nm以下の波長の光のみ通過させるものである。
【0033】
また、49は光学フィルタ29の光通過特性である。その透過率は約80%で、540nmから575nmの波長の光のみ通過させるものである。ここで重要なことは、光学フィルタ28と29とでは、光の通過特性帯域が異なるということである。即ち、光学フィルタ28を通過した光は、光学フィルタ29によって略完全に遮断される。このことにより、光源27から放射された光は、光検出器30に直接入射されることは無く、試料14で励起された蛍光のみが光検出器30に入力するようになっている。
【0034】
通常の血液凝固時間などの測定は、検査片15を検査台18上に載置し、温度等の条件が適切であることを確認した後に血液19を反応部20に点着する。反応部20に含まれる試薬の作用により蛍光強度は時間経過とともに増大する。光源27の発光は光学フィルタ28により選択された波長帯域の光のみがレンズ36、窓部21を介して検査片15の反応部20を照射する。
【0035】
照射された光によって反応部20内の試料14は、励起して蛍光を発する。この蛍光は、窓部21を介して、レンズ36の作用で集光され、さらに光学フィルタ29により選択された波長帯域の光(蛍光)のみが光検出器30に到達する。前述のように光学フィルタ28および29の波長通過特性は異なっており、光源27で発光し、光学フィルタ28を通過した光は、光学フィルタ29により遮断されるため直接には光検出器30に到達することは無い。
【0036】
即ち、純粋に試料14において励起した蛍光のみを観測することができる。この蛍光の強度変化を観測することにより試料14固有の血液凝固時間を測定することができる。このとき、反応部20、或いは窓部21から外来光が光検出器30に向かって入射しないことが重要であり、そのために蓋部22を閉じて測定する。
【0037】
次に、光学測定機16を用いた血液凝固時間測定について説明する。図7において、ステップ51は、メニュー操作待ち状態であり、表示部23(図2)にメニューが表示される。そして、51aでユーザからの要求を待っている。ユーザがボタン24を用いて血液凝固時間測定を選ぶと、ステップ52に移り表示部23に検査片15の挿入を指示し、ステップ53へ移る。そしてこのステップ53では、53aで検査片15の挿入を待つ。検査片15が挿入されるとステップ54に移り、表示部23に「ウオームアップ中」を表示して、ステップ55へ移る。そして、55aでウオームアップの完了を待つ。
【0038】
ウオームアップが完了するとステップ56へ移り、サンプル血液19の点着要求の旨を表示する。その後ステップ57に移り、57aで血液19の点着を待つ。血液19が点着されると、ステップ58に移り、表示部23に蓋部22を「閉じる」よう指示する。そして、58aで蓋部22が閉じられることを待つ。蓋部22が閉じられたことを検知すると、ステップ59に移り、表示部23に測定中である旨を表示し、59aの間、血液19の凝固時間を測定する。
【0039】
血液19の凝固時間の測定が完了するとステップ60に移り、測定結果を表示部23に表示する。その結果、再測定が必要と判定された場合にはステップ52へ戻る。また、測定が正常に終了した場合には、ステップ51に戻る。
【0040】
次に、光学測定機16と、この光学測定機16が正常に働いているか否かを検証する検証装置17を図1に基づいて説明する。この検証装置17は、検査片15の代わりに光学測定機16の検査台18に装着して使用するものである。
【0041】
図1において、61a、61bはフォトトランジスタで構成された光検出器であり、その出力は、夫々増幅器62a、62bに接続されている。そして、この増幅器62a、62bの出力は夫々SADC63a、63bを介して比較器64に接続されている。この比較器64の出力は判定器65に接続され、その出力は制御器66に接続されている。
【0042】
また、光検出器61bの前面(検査台18側)には、光学フィルタ67が設けられている。この光学フィルタ67は、光学測定機16に用いた光学フィルタ29と同様の光学特性を有したものである。なお、SADC63a、63bと比較器64と、判定器65とで光源検査手段68を形成している。
【0043】
71は、制御器66に接続された光量調整器である。この光量調整器71は、メモリ72にも接続されている。また、この光量調整器71の出力は、シリアル・デジタル・アナログ変換器(以下SDACという)75に入力される。そしてこのSDAC75の出力はドライバ73を介してLED(発光ダイオード)で構成された光源74に接続されている。
【0044】
ここで、メモリ72には、時間とともに蛍光量が変化するデータが格納されている。このデータは基準として使用する特性曲線42(図4参照)をシミュレートしたものである。そして、光量調整器71では、このメモリ72内に格納された基準データに基づいて、時間ととともに増大する特性電圧を生成する。この特性電圧が光検出器30を含む受光系の良否を判定する基準となる。
【0045】
38g、38h、38iは検証装置17側に設けられた電極であり、夫々制御器66に接続されている。また、この電極38g、38h、38iに対向する光学測定機16の検査台18上には電極38j、38k、38mが設けられており、夫々制御部25に接続されている。
【0046】
そして、検証装置17の制御器66と光学測定機16の制御部25との通信は、電極38g、38jを介して行なわれる。この通信には、制御器66及び制御部25を構成する夫々のマイクロコンピュータのPWM(パルス幅変調)入出力端子を用いてパルス幅変調を用いた通信を行なっている。送信側は3種類のパルス幅の信号を出力し、夫々のパルス幅を0データ、1データ、開始コードと定義し、開始コードの後、10ビットのデータと1ビットの偶数パリティを送信する。
【0047】
受信側は、パルス幅で送信されてきたデータのパルス幅を認識し、受信データとする。パリティビットの受信後、受信データのパリティを計算し、この計算結果と一致した場合、前記0データ、1データ、開始コードと幅の異なるACKコードを送信側に送信する。
【0048】
送信側は、ACKコードを認識すれば送信を終了する。一定時間内にACKコードを認識することができなかったら、データの再送信を行なう。なお、この再送信は3回までとし、それを過ぎればエラーとして終了する。このようにして、通信を行っているので、データの信頼性が高い。
【0049】
以上のように構成された検証装置17について、以下にその動作を説明する。光学測定機16の光源27から放射された光は、光学フィルタ28により520nm以下の波長の光のみが選択されて放射され、その光は検証装置17の光検出器61aに入力されて電気信号に変換される。この電気信号は増幅器62aで増幅される。そして、この増幅器62aで増幅された信号はSADC63aでデジタル量に変換されて比較器64を介して判定器65に入力される。従って、この判定器65からの判定出力により、光源27の光量が正常であるか否かを知ることができる。この判定結果は制御器66から電極38g、38jを介して光学測定機16の制御部25に入力される。そして表示部23に表示される。
【0050】
また、光学測定機16の光源27から放射された光(この光は、光学フィルタ28により520nm以下の波長のみが選択されている)は、検証装置17の光学フィルタ67を介して光検出器61bにも入力されて電気信号に変換される。この電気信号は増幅器62bで増幅される。そして、この増幅された信号はSADC63bでデジタル量に変換される。そして比較器64により、SADC63aの出力と比較される。
【0051】
本来、SADC63bの出力は540nmから575nmの波長の光のみ通過させる光学フィルタ67を通過しているので、光源27から放射される光は遮断されている筈である。従って、光源27が良品の場合は、SADC63aの出力との比較において、その差が極めて顕著になる。しかし、光源27の経時変化による劣化や、光学フィルタ28の亀裂が生じた場合等においては、本来阻止される筈の光が通過することになり、比較器64の比較出力の差が小さくなることが考えられる。このような場合は、この判定器65により光源27又は光フィルタ28等の発光系の不良と判定することができる。この判定出力は制御器66から電極38g、38jを介して光学測定機16の制御部25に入力され表示部23に表示される。
【0052】
また、この判定器65からの判定出力の処理が終了すると、制御器66は光量調整器71を働かせる。即ち、メモリ72から基準データを取得し、この基準データに基づいて、光量調整器71では時間とともに増加する血液凝固特性がシミュレートされた基準データをSDAC75に出力する。このSDAC75でデジタル信号からアナログ信号に変換され、そのデータはドライバ73を介して光源74に伝達される。そして、この光源74から光学測定機16の光検出器30に向けて基準データから形成された調整光を放射する。そして、この調整光は検査部33でメモリ34に格納されたデータと比較して光学測定機16の受光系の受光レベルが正常であるか否かを検査する。そして、この検査結果は制御部25を介して表示部23に表示される。
【0053】
このように本実施の形態の検証装置17を用いれば、光源検査手段68を設けているので、光学測定機16の光源27や光学フィルタ28を含む発光系の検証を容易に行なうことができる。また、光量調整器71とこれに接続されたメモリ72を有しているので、光学測定機16の光学フィルタ29や光検出器30を含む受光系の検証を容易に行なうことができる。
【0054】
また、この検証装置17は、主な構成が電気回路で構成されているので、製品のバラツキが無く、また容易に製造することができる。
【0055】
図8は、光学測定機16に検証装置17を装着した断面図である。図8において、検証装置17は、光学測定機16の検査台18上に装着されている。そして、光検出器61a、61b及び光フィルタ67は、光学測定機16に設けられた光源27の光軸78aに対して垂直に設けられている。また、光源74と光フィルタ29及び光検出器30とは向かい合っており、お互い光軸78bに対して垂直に設けられている。
【0056】
以上説明した、本実施の形態における光学測定機システムは、以下の機能を有している。先ず、擬似的な蛍光反応を電気回路を用いて出力することができる。即ち、光学測定機16において血液凝固時間の測定が正常に動作するか否かを確認するために、検証装置17は検査片15による測定と同様の蛍光反応を光量調整器71を用いて擬似的に出力し、光学測定機16はその擬似的な蛍光反応を検出して血液凝固時間の算出が正しくできるか否かの検証を行なうことができる。このように電気回路で実現することができるので、製造が容易となる。
【0057】
また、光学測定機16の温度制御を検証することができる。即ち、光学測定機16のヒータ37の制御が正常に動作しているか否かを確認するために、検証装置17は光学測定機16に搭載しているサーミスタから出力される温度情報を電極38経由で取得し、光学測定機16の温度制御をチェックしている。もし、光学測定機16の温度制御が正常に働いていない場合は、検証装置17は電極38を介して光学測定機16にその旨を知らせ表示部23に表示する。
【0058】
更に、光学測定機16の光源27の光量を検証することができる。即ち、光学測定機16の光源27を構成するLEDが正常な光量で点灯しているか否かを確認するために、光源27の光量を検証装置17に搭載している光検出器61aで検出して、光源検査手段68で光源27の光量を検証する。もし、光量が適正でない場合には検証装置17は、その旨を光学測定機16に通知し、表示部23に表示する。
【0059】
更にまた、光学測定機16に装着される検査片15の装着検出をチェックすることができる。即ち、光学測定機16の検査片15の装着検出が正常に動作するか否かを確認するために、検証装置17は、電極38間の抵抗の抵抗値を切替えることにより、擬似的に検査片15が装着された状態を生成し、光学測定機16にその擬似的な検査片15の装着を検出させる。
【0060】
また、検査片15の試料14(血液19)の点着検出をチェックすることができる。即ち、光学測定機16の試料14検出が正常に動作するか否かを確認するために、検証装置17は電極38間の抵抗の抵抗値を切替えることにより、光学測定機16に擬似的な試料14の点着を検出させる。
【0061】
更に、制御プログラムを更新することができる。即ち、制御器66を形成するマイクロコンピュータのシリアル通信入力を用いて、検証装置17の光源検査手段68や光量調整器71の制御プログラムを更新することができる。
【0062】
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2における光学測定機16と検証装置17aの断面図である。図9において、実施の形態1とは、検証装置17aにおいて、光検出器61a及び光フィルタ67の前面(検査台18側)にプリズム69を設けたことで相違する。
【0063】
このプリズム69を設けることにより、光検出器61a、61b及び光フィルタ67を光源74と同一平面上であって、かつ検査台18と平行に設けることが可能となり、製造が更に容易となる。即ち、光源27から放射された光は図10に示すようにプリズム69の作用により、所定の角度aだけ曲げられ光検出器61a、61b及び光フィルタ67へ垂直に入射させることができる。このように光源27から放射される光の光軸78aに対して光フィルタ67を垂直に設けることが光フィルタ67の性能を十分引き出すために重要なことである。なお、この他に光フィルタ28,29も光軸78a、78bの夫々に対して垂直に設けることが重要である。
【0064】
(実施の形態3)
図11は、実施の形態3における検証装置17bに用いるプリズム70近傍の要部断面図である。実施の形態3において、実施の形態2と異なる点は、プリズム70の断面形状にある。実施の形態3に用いるプリズム70は、複数の小型プリズム面を設けたフレネルプリズムを用いている。
【0065】
本実施の形態3では、光源27から発した光の光軸78aはプリズム70の作用により、所定の角度aだけ曲げられ、フィルタ67のフィルタ面に対して垂直に入射する。
【0066】
検証装置17bとしての主たる動作および作用については実施の形態1,2の場合と同様である。本実施の形態3でもプリズム70を設けたことにより、フィルタ67、光検出器61a、61b及び、光源74を同一平面上に配置することが可能となることは同様である。またプリズム69と比べてプリズム70は厚み71を薄くすることができる。従って、薄型で小型の検証装置17bを実現することができる。また本実施の形態3では、光軸78aを曲折させる手段としてフレネルプリズムを用いたが、レンズ、ミラー等の他の光学部品を用いることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明にかかる光学測定機の検証装置は、容易に製造することができるので、医療現場等で用いられる血液凝固測定機の検証装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の実施の形態1における光学測定機と検証装置のブロック図
【図2】同、光学測定機システムの斜視図
【図3】同、光学測定機のブロック図
【図4】同、血液の凝固特性図
【図5】同、光学測定機の断面図
【図6】同、光学フィルタの波長特性図
【図7】同、血液の凝固時間測定のフローチャート
【図8】同、光学測定機と検証装置の断面図
【図9】同、実施の形態2における光学測定機と検証装置の断面図
【図10】同、検証装置の要部断面図
【図11】同、実施の形態3における検証装置の要部断面図
【図12】従来の光学測定機の断面図
【図13】同、血液の凝固特性図
【図14】同、光学測定機と検証装置の断面図
【符号の説明】
【0069】
14 試料
15 検査片
16 光学測定機
17 検証装置
19 血液
27 光源
30 光検出器
61a 光検出器
61b 光検出器
68 光源検査手段
71 光量調整器
72 メモリ
74 光源
78a 光軸
78b 光軸






 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013