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発明の名称 情報処理装置、及び情報処理方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−11428(P2007−11428A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−187662(P2005−187662)
出願日 平成17年6月28日(2005.6.28)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 畑中 宏至
要約 課題
適切な所要情報の割り当てを行う情報処理装置を提供する。

解決手段
成形品を識別する成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける所要情報が複数記憶される所要情報記憶部11と、冶工具を識別する冶工具識別情報と、成形品識別情報と、射出成形機を識別する射出成形識別情報と、タクトタイムとを対応付けるタクトタイム情報が記憶されるタクトタイム情報記憶部12と、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開部13と、所要情報及びタクトタイム情報に基づいて、所要展開部13が2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出部14と、当該算出結果に基づいて、所要情報をいずれかの射出成形機に割り当てる所要割当部15と、当該割り当ての結果を示す割当情報を出力する出力部16と、を備える。
特許請求の範囲
【請求項1】
成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である所要情報が複数記憶される所要情報記憶部と、
冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報が記憶されるタクトタイム情報記憶部と、
所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開部と、
所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開部が2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出部と、
前記優先順位算出部が算出した結果を示す情報である優先順位情報を出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
【請求項2】
成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である所要情報が複数記憶される所要情報記憶部と、
冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報が記憶されるタクトタイム情報記憶部と、
所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開部と、
所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開部が2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出部と、
前記優先順位算出部による算出結果に基づいて、所要情報をいずれかの射出成形機に割り当てる所要割当部と、
前記所要割当部が割り当てた結果を示す情報である割当情報を出力する出力部と、を備えた情報処理装置。
【請求項3】
前記優先順位算出部は、
タクトタイムと所要数との積である射出時間の短い方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する、請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記優先順位算出部は、
一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、当該一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の冶工具を用いる所要情報の射出回数の合計を、前記所要展開部によって2以上の射出成形機に割り当てられた所要情報について算出し、当該射出回数の合計の多い方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記射出回数の合計を算出する所要情報よりも優先順位の低くない所要情報の射出回数を前記射出回数の合計の算出において用いる、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記優先順位算出部は、
前記所要展開部が2以上の射出成形機に割り当てた一の所要情報について、優先順位の同位のものがある場合に、一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、当該一の射出成形機に割り当てられた所要情報と異なる冶工具を用いる所要情報の射出時間の合計を、前記所要展開部によって2以上の射出成形機に割り当てられた優先順位が同位である各所要情報について算出し、当該射出時間の
合計の短い方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する、請求項3から請求項5のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記射出時間の合計を算出する所要情報よりも優先順位の低くない所要情報の射出時間を前記射出時間の合計の算出において用いる、請求項6記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記所要展開部が2以上の射出成形機に割り当てた一の所要情報について、優先順位の同位のものがある場合に、一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、当該一の射出成形機に割り当てられた所要情報と異なる冶工具を用いる所要情報の射出回数の合計を、前記所要展開部によって2以上の射出成形機に割り当てられた優先順位が同位である各所要情報について算出し、当該射出回数の合計の少ない方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する、請求項3から請求項5のいずれか記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記射出回数の合計を算出する所要情報よりも優先順位の低くない所要情報の射出回数を前記射出回数の合計の算出において用いる、請求項8記載の情報処理装置。
【請求項10】
成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である複数の所要情報、及び冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報に基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開ステップと、
所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開ステップで2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出ステップと、
前記優先順位算出ステップで算出した結果を示す情報である優先順位情報を出力する出力ステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項11】
成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である複数の所要情報、及び冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報に基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開ステップと、
所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開ステップで2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出ステップと、
前記優先順位算出ステップでの算出結果に基づいて、所要情報をいずれかの射出成形機に割り当てる所要割当ステップと、
前記所要割当ステップで割り当てた結果を示す情報である割当情報を出力する出力ステップと、を備えた情報処理方法。
【請求項12】
コンピュータに、
成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である複数の所要情報、及び冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報に基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開ステップと、
所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開ステップで2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出ステップと、
前記優先順位算出ステップで算出した結果を示す情報である優先順位情報を出力する出力ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項13】
コンピュータに、
成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である複数の所要情報、及び冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報に基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開ステップと、
所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開ステップで2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出ステップと、
前記優先順位算出ステップでの算出結果に基づいて、所要情報をいずれかの射出成形機に割り当てる所要割当ステップと、
前記所要割当ステップで割り当てた結果を示す情報である割当情報を出力する出力ステップと、を実行させるためのプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、射出成形品の所要を射出成形機に割り当てるために、各所要について優先順位の算出等を行う情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
成形品を射出成形機で成形する場合に、どの射出成形機に成形品の所要を割り当てるのかについて決定する方法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平4−233072号公報(第1頁、第1図等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来例では、成形品の所要を適切に割り当てることができないという問題があった。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、成形品の所要を割り当てるために、各所要について優先順位の算出を適切に行うことができる情報処理装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明による情報処理装置は、成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である所要情報が複数記憶される所要情報記憶部と、冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報が記憶されるタクトタイム情報記憶部と、所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開部と、所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開部が2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出部と、前記優先順位算出部が算出した結果を示す情報である優先順位情報を出力する出力部と、を備えたものである。
このような構成により、適切に優先順位を算出することができ、その算出された優先順位を用いることにより、所要情報の適切な割り当てを行うことができうる。
【0006】
本発明による情報処理装置は、成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である所要情報が複数記憶される所要情報記憶部と、冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報が記憶されるタクトタイム情報記憶部と、所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開部と、所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開部が2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出部と、前記優先順位算出部による算出結果に基づいて、所要情報をいずれかの射出成形機に割り当てる所要割当部と、前記所要割当部が割り当てた結果を示す情報である割当情報を出力する出力部と、を備えたものである。
【0007】
このような構成により、適切に優先順位を算出することができ、その算出された優先順
位に基づいて、所要情報の適切な割り当てを行うことができる。その結果、複数の射出成形機を効率的に用いて射出成形を行うことができ、効率のよい成形品の成形を行うことができる。
【0008】
また、本発明による情報処理装置では、前記優先順位算出部が、タクトタイムと所要数との積である射出時間の短い方が優先順位の高くなるように優先順位を算出してもよい。
このような構成により、効率よく成形を行うことができる射出成形機に所要情報が集まるように優先順位を算出することができ、効率のよい成形を行うことができうる。
【0009】
また、本発明による情報処理装置では、前記優先順位算出部が、一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、当該一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の冶工具を用いる所要情報の射出回数の合計を、前記所要展開部によって2以上の射出成形機に割り当てられた所要情報について算出し、当該射出回数の合計の多い方が優先順位の高くなるように優先順位を算出してもよい。
【0010】
このような構成により、同一の射出成形機に、同一の冶工具を用いる所要情報が集まるようにすることができ、一の所要情報と、他の所要情報との間での冶工具の取り替えを行う回数をできるだけ減らすようにすることができる。その結果、効率のよい成形を行うことができうる。
【0011】
また、本発明による情報処理装置では、前記優先順位算出部が、前記所要展開部が2以上の射出成形機に割り当てた一の所要情報について、優先順位の同位のものがある場合に、一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、当該一の射出成形機に割り当てられた所要情報と異なる冶工具を用いる所要情報の射出時間の合計を、前記所要展開部によって2以上の射出成形機に割り当てられた優先順位が同位である各所要情報について算出し、当該射出時間の合計の短い方が優先順位の高くなるように優先順位を算出してもよい。
このような構成により、優先順位に同位のものがあった場合に、処理負担の軽い射出成形機に割り当てられるように優先順位を算出することができ、所要情報が特定の射出成形機に集中する事態を回避することができうる。
【0012】
また、本発明による情報処理装置では、前記所要展開部が2以上の射出成形機に割り当てた一の所要情報について、優先順位の同位のものがある場合に、一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、当該一の射出成形機に割り当てられた所要情報と異なる冶工具を用いる所要情報の射出回数の合計を、前記所要展開部によって2以上の射出成形機に割り当てられた優先順位が同位である各所要情報について算出し、当該射出回数の合計の少ない方が優先順位の高くなるように優先順位を算出してもよい。
【0013】
このような構成により、優先順位に同位のものがあった場合に、処理負担の軽い射出成形機に割り当てられるように優先順位を算出することができ、所要情報が特定の射出成形機に集中する事態を回避することができうる。
【発明の効果】
【0014】
本発明による情報処理装置等によれば、適切な所要情報の割り当てを行うことができるように優先順位を算出することができ、その優先順位の算出結果を用いることによって、適切な所要情報の割り当てを行うことができうる。その結果、効率のよい成形品の成形を行うことができうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の一の実施の形態による情報処理装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。図1において、本実施の形態による情報処理装置10は、所要情報記憶部11と、タクトタイム情報記憶部12と、所要展開部13と、優先順位算出部14と、所要割当部15と、出力部16とを備える。
【0016】
所要情報記憶部11では、複数の所要情報が記憶される。ここで、所要情報とは、成形品を識別する情報である成形品識別情報と、その成形品の所要数とを対応付ける情報である。成形品とは、射出成形機によって成形されたものである。所要数とは、射出成形機で成形する成形品の数量である。所要情報記憶部11に複数の所要情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して複数の所要情報が所要情報記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された複数の所要情報が所要情報記憶部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された複数の所要情報が所要情報記憶部11で記憶されるようになってもよい。所要情報記憶部11は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。所要情報記憶部11での記憶は、揮発性のメモリ等による一時的な記憶であってもよく、あるいは、そうでなくてもよい。前者の場合には、例えば、所定のサーバ等にアクセスして読み出した所要情報の一時的な記憶であってもよい。
【0017】
タクトタイム情報記憶部12では、タクトタイム情報が記憶される。ここで、タクトタイム情報とは、冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、その冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、冶工具識別情報で識別される冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、冶工具識別情報で識別される冶工具を用いて成形品識別情報で識別される成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報である。冶工具とは、射出成形機における射出成形において用いられるものであり、例えば、金型や、金型につける日付やシリアル番号等の入れ子、射出成形後の成形品を次行程に搬送するトランスファー・マシン(Transfer Machine)等である。本実施の形態では、冶工具が金型である場合について説明する。したがって、冶工具識別情報のことを金型識別情報と言うこともある。タクトタイム情報記憶部12にタクトタイム情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してタクトタイム情報がタクトタイム情報記憶部12で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたタクトタイム情報がタクトタイム情報記憶部12で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたタクトタイム情報がタクトタイム情報記憶部12で記憶されるようになってもよい。タクトタイム情報記憶部12は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。タクトタイム情報記憶部12での記憶は、揮発性のメモリ等による一時的な記憶であってもよく、あるいは、そうでなくてもよい。前者の場合には、例えば、所定のサーバ等にアクセスして読み出したタクトタイム情報の一時的な記憶であってもよい。
【0018】
なお、所要情報記憶部11と、タクトタイム情報記憶部12とは、同一の記録媒体によって実現されてもよい。その場合には、所要情報を記憶している領域が所要情報記憶部11となり、タクトタイム情報を記憶している領域がタクトタイム情報記憶部12となる。
【0019】
所要展開部13は、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる。したがって、所要展開部13は、割り当てることができない射出成形機には、所要情報を割り当てない。例えば、ある所要情報に成形品識別情報「N001」が含まれる場合であって、その成形品識別情報「N001」で識別される成形品を成形するには、金型Aを用いる必要がある場合には、その所要情報は、金型Aを装着することができない射出成形機には割り当てられないことになる。また、射出成形機に所要情報を割り当てるとは、少なくとも射出成形機と所要情報とを対応付けることができればよい、という意味である。したがって、割
り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てることは、例えば、割り当て可能な射出成形機ごとに、射出成形機の射出成形識別情報を含む新たな所要情報のレコードを作成することであってもよく、あるいは、割り当て可能な射出成形機の射出成形識別情報と、所要情報とを単に対応付けるだけであってもよい。また、所要展開部13による所要情報の割り当ては、後述する所要割当部15による最終的な割り当てとは異なり、割り当てることができる射出成形機に所要情報を割り当てる仮の割り当てである。本実施の形態による情報処理装置10では、所要展開部13による仮の割り当てが行われ、その仮の割り当ての行われた所要情報について後述する優先順位算出部14によって優先順位が算出され、その優先順位に基づいて、最終的な割り当てが所要割当部15によって行われる。
【0020】
優先順位算出部14は、所要情報とタクトタイム情報とに基づいて、所要展開部13が2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する。「所要情報とタクトタイム情報とに基づいて」とは、例えば、所要情報記憶部11が記憶している所要情報と、タクトタイム情報記憶部12が記憶しているタクトタイム情報とに基づいてもよく、あるいは、所要展開部13が所要情報を射出成形機に割り当てることによって生成された情報に基づいてもよい。本実施の形態では、後者の場合について説明する。また、「所要展開部13が2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する」とは、例えば、所要展開部13がある所要情報を第1の射出成形機と第3の射出成形機と第4の射出成形機とに割り当てた場合に、その所要情報の優先順位を、第3の射出成形機に割り当てられた所要情報の優先順位を最も高くして、第4の射出成形機に割り当てられた所要情報の優先順位を次に高いものとし、第1の射出成形機に割り当てられた所要情報の優先順位を最も低くすることなどである。このように優先順位を算出することによって、所要割当部15において、優先順位に基づいた所要情報の割り当てを行うことができるようになる。優先順位算出部14がどのように優先順位を算出するのかについては後述する。
【0021】
所要割当部15は、優先順位算出部14による算出結果に基づいて、所要情報をいずれかの射出成形機に割り当てる。ここで、所要情報を射出成形機に割り当てるとは、前述の説明と同様に、所要情報と射出成形機とを一対一に対応付けることである。この割り当てがなされる結果、所要情報の成形品識別情報が示す成形品を、どの射出成形機で成形するのかが決定されることになる。
【0022】
出力部16は、所要割当部15が割り当てた結果を示す情報である割当情報を出力する。割当情報は、どの所要情報に関する射出成形を、どの射出成形機で行うのかについて知ることができる情報であれば、その内容を問わない。例えば、所要情報と、その所要情報の射出成形を行う射出成形機とを対応付ける情報であってもよく、その他の形式の情報であってもよい。ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、プリンタによる印刷でもよく、スピーカによる音声出力でもよく、記録媒体への蓄積でもよい。なお、出力部16は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、出力部16は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0023】
次に、本実施の形態による情報処理装置10の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)所要展開部13は、所要情報を所要情報記憶部11から読み出す。
【0024】
(ステップS102)所要展開部13は、タクトタイム情報をタクトタイム情報記憶部
12から読み出す。
(ステップS103)所要展開部13は、読み出した所要情報及びタクトタイム情報に基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる。なお、所要展開部13による割り当て時において、割り当て可能な射出成形機に割り当てられた各所要情報について、あらかじめ同位の優先順位を対応付けるようにしてもよい。
【0025】
(ステップS104)優先順位算出部14は、金型切り替えが少なくなり、全体としての効率がよくなるように優先順位を算出する。なお、この処理の詳細については後述する。
【0026】
(ステップS105)優先順位算出部14は、ステップS104で算出した優先順位に同位のものがあるかどうか判断する。そして、同位の優先順位がある場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS107に進む。
【0027】
(ステップS106)優先順位算出部14は、負荷の小さい射出成形機に所要情報が割り当てられるように優先順位を算出する。なお、この処理の詳細については後述する。
【0028】
(ステップS107)所要割当部15は、優先順位算出部14による優先順位の算出結果に基づいて、所要情報を射出成形機に割り当てる。
(ステップS108)出力部16は、所要割当部15による割当結果を示す割当情報を出力する。そして、処理は終了となる。
【0029】
図3は、図2のフローチャートのステップS104の処理を詳細に説明するためのフローチャートである。
(ステップS201)優先順位算出部14は、カウンタIを「1」に設定する。
【0030】
(ステップS202)優先順位算出部14は、所要情報記憶部11で記憶されている複数の所要情報のうち、I番目の所要情報が所要展開部13によって2以上の射出成形機に割り当てられたかどうか判断する。そして、2以上の射出成形機に割り当てられている場合には、ステップS203に進み、そうでない場合には、ステップS206に進む。
【0031】
(ステップS203)優先順位算出部14は、2以上の射出成形機に割り当てられたI番目の所要情報について、射出回数の合計を算出する。ここで、射出回数の合計の算出について説明する。優先順位算出部14は、まず、I番目の所要情報のうち、所要展開部13によって一の射出成形機に割り当てられた所要情報に注目する。次に、優先順位算出部14は、所要展開部13が各射出成形機に割り当てたすべての所要情報のうち、その注目している所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、注目している所要情報と同一の金型を用いる所要情報の射出回数の合計を算出する。その射出回数の合計には、注目している割り当ての射出回数も含まれるものとする。ここで、本実施の形態では、射出回数は、所要数と同じであるとする。したがって、射出回数の合計は、所要数の合計である。なお、射出回数が所要数と同じでない場合もありうる。例えば、1回の射出で2個以上の成形品を成形する場合や、2回以上の射出で1個以上の成形品を成形する場合などである。その場合には、所要数の成形品を成形するのに必要な射出回数を計算するものとする。例えば、1回の射出で2個の成形品を成形する場合には、射出回数は、所要数の半分となる。射出回数が所要数と同じでない場合には、例えば、1回の射出で何個の成形品を成形することができるのかを示す情報などが金型識別情報に対応付けられてタクトタイム情報等において保持されているものとする。なお、2回の射出で1個の成形品を成形する場合などには、その2回の射出の動作を1回の射出と見なし、2回の射出の動作時間の合計をタクトタイムとしてもよい。その場合には、射出回数と所要数とは同じとなる。優先順位算出部14は、この射出回数の合計を算出する処理を、他の射出成形機に
割り当てられたI番目の所要情報に関しても同様に行う。
【0032】
(ステップS204)優先順位算出部14は、ステップS203において算出したI番目の所要情報の各割り当てに関する射出回数の合計において、同一のものがあるかどうか判断する。そして、同一のものがある場合には、ステップS205に進み、同一のものがない場合には、ステップS206に進む。
【0033】
(ステップS205)優先順位算出部14は、I番目の所要情報の各割り当てについて、射出時間を算出する。ここで、射出時間とは、タクトタイムと所要数との積である。なお、この射出時間の算出は、ステップS204において、射出回数の合計が同一であると判断された割り当てについてのみ行ってもよく、そうでなくてもよい。
【0034】
(ステップS206)優先順位算出部14は、2以上の射出成形機に割り当てられたI番目の所要情報について、ステップS203で算出した射出回数の合計と、もし必要であれば、ステップS205で算出した射出時間とに基づいて、優先順位を算出する。具体的には、射出回数の合計の多い所要情報の方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する。そして、射出回数の合計が同じ場合には、射出時間の短い所要情報の方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する。この射出時間に基づいた優先順位の算出には、あらかじめ算出されている優先順位を変更することを含むものである。なお、射出時間の差が所定のしきい値以内であれば、射出時間に基づいた優先順位の算出を行わなくてもよい。本実施の形態では、そのようなしきい値は設定されていないものとする。また、I番目の所要情報が所要展開部13によって一の射出成形機のみに割り当てられていた場合(すなわち、ステップS202で「No」の場合)には、他の所要情報において算出される優先順位のうち、最も高い優先順位と同一の優先順位が、その一の射出成形機のみに割り当てられた所要情報の優先順位として算出されるものとする。
【0035】
ここで、優先順位の算出の原理について簡単に説明する。2以上の射出成形機に割り当てられた所要情報のうち、射出回数の合計の多い方の所要情報の優先順位を高くすることによって、一の射出成形機に同一の金型を用いた所要が集まりやすいようにすることができる。その結果、金型の切り替え回数を減らすことができ、効率よく成形品の成形をすることができると考えられる。また、射出時間の短い方の所要情報の優先順位を高くすることによって、より短い時間で成形を行うことができる射出成形機、すなわち、より能力の高い射出成形機に所要が集まりやすいようにすることができる。その結果、全体として、効率的な成形品の成形を行うことができると考えられる。
【0036】
(ステップS207)優先順位算出部14は、I番目の所要情報が、最後の所要情報であるかどうか判断する。そして、最後の所要情報である場合には終了となり、最後の所要情報でない場合には、ステップS208に進む。
(ステップS208)優先順位算出部14は、カウンタIを「1」だけインクリメントする。そして、ステップS202に戻る。
【0037】
図4は、図2のフローチャートのステップS106の処理を詳細に説明するためのフローチャートである。
(ステップS301)優先順位算出部14は、カウンタIを「1」に設定する。
【0038】
(ステップS302)優先順位算出部14は、所要情報記憶部11が記憶しているI番目の所要情報について算出された1以上の優先順位について、同位のものがあるかどうか判断する。そして、同位の優先順位がある場合には、ステップS303に進み、そうでない場合には、ステップS308に進む。
【0039】
(ステップS303)優先順位算出部14は、2以上の射出成形機に割り当てられたI番目の所要情報について、射出時間の合計を算出する。ここで、射出時間の合計の算出について説明する。優先順位算出部14は、まず、I番目の所要情報のうち、所要展開部13によって一の射出成形機に割り当てられた所要情報に注目する。次に、優先順位算出部14は、所要展開部13が各射出成形機に割り当てたすべての所要情報のうち、その注目している所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、注目している所要情報と異なる金型を用いる所要情報の射出時間の合計を算出する。なお、各所要情報の射出時間としては、図3のフローチャートのステップS205で算出したものを用いてもよい。この射出時間の合計の算出は、2以上の射出成形機に割り当てられたI番目の所要情報のうち、優先順位が同位のものについてのみ行ってもよく、そうでなくてもよい。
【0040】
(ステップS304)優先順位算出部14は、ステップS303で算出した射出時間の合計に基づいて、優先順位を算出する。具体的には、射出時間の合計の短い方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する。ここでの優先順位の算出には、同位の優先順位を同位でないものに変更することを含むものとする。
【0041】
ここで、優先順位の算出の原理について簡単に説明する。図3のフローチャートのステップS206における優先順位の算出では、効率のよい射出成形機、すなわち、短時間に多くの成形品を成形可能な射出成形機に同一の金型を用いる所要情報が多く集まるように優先順位が算出される。したがって、あまり多くの所要情報が集まらない射出成形機も存在することになる。このステップS304での優先順位の算出を行うことにより、そのような多くの所要情報が集まらない射出成形機に所要情報が集まるように優先順位を算出することができ、所要情報が特定の射出成形機に集中しないようにすることができる。
【0042】
(ステップS305)優先順位算出部14は、I番目の所要情報について算出された1以上の優先順位について、同位のものがあるかどうか判断する。そして、同位の優先順位がある場合には、ステップS306に進み、そうでない場合には、ステップS308に進む。
【0043】
(ステップS306)優先順位算出部14は、2以上の射出成形機に割り当てられたI番目の所要情報について、他の金型を用いた所要情報の射出回数の合計を算出する。ここで、その算出について説明する。優先順位算出部14は、まず、I番目の所要情報のうち、所要展開部13によって一の射出成形機に割り当てられた所要情報に注目する。次に、優先順位算出部14は、所要展開部13が各射出成形機に割り当てたすべての所要情報のうち、注目している所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、注目している所要情報と異なる金型を用いる所要情報の射出回数の合計を算出する。なお、射出回数は、前述の説明と同様に、所要数と同じであるとする。この射出回数の合計の算出は、2以上の射出成形機に割り当てられたI番目の所要情報のうち、優先順位が同位ものについてのみ行ってもよく、そうでなくてもよい。
【0044】
(ステップS307)優先順位算出部14は、ステップS306で算出した射出回数の合計に基づいて、優先順位を算出する。具体的には、他の金型を用いた所要情報の射出回数の合計の少ない方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する。ここでの優先順位の算出には、同位の優先順位を同位でないものに変更することを含むものとする。ステップS307での優先順位の算出の原理も、ステップS304と同様のものである。
【0045】
(ステップS308)優先順位算出部14は、I番目の所要情報が、最後の所要情報であるかどうか判断する。そして、最後の所要情報である場合には終了となり、最後の所要情報でない場合には、ステップS309に進む。
(ステップS309)優先順位算出部14は、カウンタIを「1」だけインクリメント
する。そして、ステップS302に戻る。
【0046】
次に、本実施の形態による情報処理装置の動作について、具体例を用いて説明する。この具体例において、情報処理装置10は、図5で示されるPC(Personal Computer)であるとする。まず、ユーザが情報処理装置10を操作して、所要情報や、タクトタイム情報を情報処理装置10の所要情報記憶部11と、タクトタイム情報記憶部12とに入力したとする。ここで、所要情報記憶部11が記憶している所要情報は、図6で示されるものであるとする。図6で示される所要情報において、所要番号と、成形品識別情報と、所要数とが対応付けられている。所要番号は、所要情報を識別するために便宜上、設定された情報である。図6において、各レコードが一の所要情報となっている。また、タクトタイム情報記憶部12が記憶しているタクトタイム情報は、図7で示されるものであるとする。図7で示されるタクトタイム情報において、金型識別情報と、成形品識別情報と、射出成形識別情報と、タクトタイムとが対応付けられている。
【0047】
次に、ユーザが、所要情報の割り当てを実行するソフトウェアを起動し、図5で示される表示がディスプレイになされたとする。その表示において、ユーザがマウスを操作し、「OK」ボタンをクリックすると、所要情報を割り当てる処理が開始される。
【0048】
まず、所要展開部13は、所要情報記憶部11から所要情報を読み出し、また、タクトタイム情報記憶部12からタクトタイム情報を読み出す(ステップS101,S102)。そして、その所要情報とタクトタイム情報に基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる(ステップS103)。具体的には、所要番号「001」の所要情報の成形品識別情報は「N001」であるため、図7で示されるタクトタイム情報の6番目と7番目のレコードに割り当てることができる。すなわち、所要番号「001」の所要情報は、射出成形識別情報「設備A」で識別される射出成形機(以下、この射出成形機を射出成形機「設備A」、もしくは単に「設備A」と呼ぶことがある。他の射出成形機についても同様である。)と、射出成形機「設備B」とに割り当てることができる。
【0049】
図8は、そのようにして所要情報が割り当てられた結果を示す図である。図8で示される情報を展開情報と呼ぶことにする。その展開情報において、優先順位「1」があらかじめ各レコードに対応付けられている。ここで、優先順位の値の低い方が、優先順位が高いものとする。また、展開情報において、IDは、展開情報のレコードを識別するために便宜上、設定されたものである。図8で示される展開情報の各レコードが、所要展開部13によって割り当て可能な射出成形機に割り当てられた所要情報である。所要展開部13は、展開情報を優先順位算出部14に渡すものとする。優先順位算出部14は、その展開情報を、図示しない記録媒体に蓄積する。
【0050】
次に、優先順位算出部14は、金型切り替えが少なくなり、全体としての効率がよくなるように優先順位を算出する(ステップS104)。具体的には、図8の展開情報において、1番目の所要情報(所要番号が「001」である所要情報)については、2個の射出成形機「設備A」、「設備B」への割り当てが行われているため(ステップS201,S202)、展開情報のIDが「1」、「2」の2個のレコードについて、射出回数の合計を算出する(ステップS203)。
【0051】
まず、優先順位算出部14は、ID「1」のレコードについて、射出回数の合計を算出する。ID「1」のレコードは、射出成形識別情報が「設備A」であり、金型識別情報が「金型C」である。展開情報において、同じ射出成形識別情報及び金型識別情報を有するレコードは、ID「1」、「19」のレコードである。優先順位算出部14は、それらのレコードのうち、ID「1」のレコードの優先順位よりも優先順位の低くないレコード(すなわち、同位のレコード、あるいは、より高い優先順位のレコード)の射出回数を用い
て、射出回数の合計を算出する。この場合には、すべての優先順位が「1」であり、ID「1」のレコードよりも優先順位の低いレコードはないため、優先順位算出部14は、ID「1」、「19」のレコードの所要数を加算した値「190」をID「1」のレコードの射出回数の合計として算出する。また、同様にして、優先順位算出部14は、ID「2」のレコードの射出回数の合計「190」を算出する。
【0052】
ID「1」のレコードの射出回数の合計「190」と、ID「2」のレコードの射出回数の合計「190」とは同一であるため(ステップS204)、所要番号「001」の各レコードについて、射出時間を算出する(ステップS205)。具体的には、ID「1」のレコードの射出時間は、所要数「100」とタクトタイム「2」との積の「200(秒)」となり、ID「2」のレコードの射出時間は、所要数「100」とタクトタイム「3」との積の「300(秒)」となる。
【0053】
次に、優先順位算出部14は、1番目の所得情報について優先順位を算出する(ステップS206)。具体的には、ID「1」、「2」の各レコードの合計射出回数には差がないため、射出時間の長い方の優先順位を「1」から「2」に変更する。図9は、そのようにして算出された優先順位を示す展開情報である。図9の展開情報において、算出された合計射出回数(射出時間の合計)と、射出時間とが新たなフィールドとして追加されている。また、所要番号「001」の優先順位が更新されている。
【0054】
1番目の所要情報は最後の所要情報ではないため(ステップS207)、優先順位算出部14は、2番目の所要情報について、同様に優先順位を算出する(ステップS208,S202〜S206)。図10は、このようにして、すべての所要情報に関する優先順位の算出された展開情報を示す図である。
【0055】
図11で示されるように、太枠で囲まれたレコード、すなわち、所要番号「003」、「004」、「006」、「007」の各所要情報において、同位の優先順位がある(ステップS105)。したがって、優先順位算出部14は、負荷の小さい射出成形機に所要情報が割り当てられるように優先順位を算出する(ステップS106)。
【0056】
具体的には、優先順位算出部14は、図11で示される展開情報において、優先順位の同位のレコードがあるのは、3番目の所要情報(所要番号が「003」である所要情報)である。したがって、1番目、2番目の所要情報については、何ら処理がなされない(ステップS301,S302,S308,S309)。優先順位算出部14は、3番目の所要情報の各レコードについて、合計射出時間を算出する(ステップS302,S303)。
【0057】
まず、優先順位算出部14は、ID「6」のレコードについて、射出時間の合計を算出する。ID「6」のレコードは、射出成形識別情報が「設備A」であり、金型識別情報が「金型B」である。展開情報において、そのID「6」のレコードと同じ射出成形識別情報、及び異なる金型識別情報を有するレコードは、ID「1」、「3」、「8」、「11」、「16」、「19」である。優先順位算出部14は、それらのレコードのうち、ID「6」のレコードの優先順位「1」よりも優先順位の低くないレコードの射出時間を用いて、射出時間の合計を算出する。この場合には、ID「1」、「3」、「8」、「11」、「16」、「19」のレコードの優先順位がすべて「1」であり、ID「6」のレコードの優先順位「1」よりも低いレコードはないため、優先順位算出部14は、ID「1」、「3」、「8」、「11」、「16」、「19」のレコードの射出時間を加算した値「2580」をID「6」のレコードの射出時間の合計として算出する。なお、ID「19」については、射出時間が計算されていないため、優先順位算出部14は、射出時間を計算してから射出時間の合計を算出するものとする。
【0058】
次に、優先順位算出部14は、ID「7」のレコードについて、射出時間の合計を算出する。ID「7」のレコードは、射出成形識別情報が「設備C」であり、金型識別情報が「金型B」である。展開情報において、そのID「7」のレコードと同じ射出成形識別情報、及び異なる金型識別情報を有するレコードは、ID「5」、「10」、「13」、「18」である。優先順位算出部14は、それらのレコードのうち、ID「7」のレコードの優先順位「1」よりも優先順位の低くないレコードの射出時間を用いて射出時間の合計を算出する。この場合には、ID「5」、「10」、「13」、「18」のレコードうち、ID「5」、「13」のレコードの優先順位は優先順位「1」よりも低いため、ID「7」のレコードの射出時間の合計は、ID「10」、「18」のレコードの射出時間を加算した「400」となる。
【0059】
その結果、優先順位算出部14は、射出時間の合計の短いID「7」のレコードの優先順位として「1」を算出し、射出時間の合計の長いID「6」のレコードの優先順位として「2」を算出する(ステップS304)。図12は、3番目の所要情報について優先順位を算出した後の展開情報を示す図である。
【0060】
なお、3番目の所要情報については、優先順位に同位のものがないため(ステップS305)、優先順位算出部14は、次に、4番目の所要情報について、射出時間の合計の算出と、優先順位の算出とを同様に行う(ステップS302〜S305)。図13は、そのようにして算出された優先順位を含む展開情報を示す図である。
【0061】
優先順位算出部14は、図示しない記録媒体において記憶されている展開情報を読み出し、所要割当部15に渡す。所要割当部15は、受け取った展開情報において、優先順位が「1」であるレコードを選択することにより、所要情報の割り当てを行う。具体的には、図13で示される展開情報において、所要番号「001」の所要情報については、優先順位が「1」であるID「1」のレコードが選択される。すなわち、所要番号「001」の所要情報は、射出成形機「設備A」に割り当てられる。同様にして、所要番号「002」の所要情報については、射出成形機「設備A」に割り当てられる。このようにして、所要割当部15は、所要情報のいずれかの射出成形機への割り当てを行う(ステップS107)。そして、所要割当部15は、図14で示される割当情報をディスプレイに表示する。その結果、情報処理装置10を操作しているユーザは、どのような割り当てを行うのかについて、知ることができる。
【0062】
ここで、情報処理装置10によって、どのような所要の割り当てが行われたのかについて説明する。図14の割当情報において、各所要番号と金型との対応を明示すると、図15で示されるようになる。図15において、設備Aにおいて、金型Aによる成形と、金型Cによる成形が行われる。また、設備Bにおいて、金型Dによる成形が行われる。また、設備Cにおいて、金型Bによる成形が行われる。このように、同一の金型での成形が2以上の射出成形機にまたがって実行されるようなことがなく、効率のよい所要の割り当てが行われている。また、図7で示されるタクトタイム情報を参照すれば、設備Aが最も効率よく成形を行うことができると考えられるところ、その設備Aにより多くの割り当てが行われており、全体として、効率のよい成形を行うことができると考えられる。
【0063】
なお、上記具体例では、図4のフローチャートのステップS306,S307の処理がなされなかったが、そのステップS306,S307の処理の具体例について、簡単に説明しておく。仮に、3番目の所要情報において、射出時間の合計を用いても、ID「6」のレコードとID「7」のレコードとの優先順位が同位であったとする。すると、優先順位算出部14は、上記説明と同様に、ID「6」のレコードについて、ID「6」のレコードと同一の射出成形機に割り当てられたレコードであって、異なる金型を用いるレコー
ドであるID「1」、「3」、「8」、「11」、「16」、「19」のレコードの射出回数(所要数)の合計「410」を算出する。この場合においても、ID「6」のレコードの優先順位「1」よりも優先順位の低くないレコードについてのみ、加算するものとする。一方、ID「7」のレコードについては、上記説明と同様に、ID「7」のレコードと同一の射出成形機に割り当てられたレコードであって、異なる金型を用いるレコードであるID「5」、「10」、「13」、「18」のレコードのうち、ID「7」のレコードの優先順位「1」よりも低くない優先順位のレコード、すなわち、ID「10」、「18」のレコードの射出回数(所要数)の合計「40」を算出する。したがって、優先順位算出部14によって、ID「7」のレコードの方がID「6」のレコードよりも高い優先順位が算出されることになる。
【0064】
また、上記具体例では、射出時間の合計を算出する際(ステップS303)において、あるいは射出回数の合計を算出する際(ステップS203、あるいはステップS306)において、注目している所要情報よりも優先順位の低くない所要情報の射出時間等を算出に用いる場合について説明したが、これは一例であって、そうでなくてもよい。
【0065】
また、上記具体例において、ステップS307の処理が終了した段階においても、複数の射出成形機に割り当てられた所要情報において、優先順位に同位のものがあり、優先順位が最も高いものを一意に特定できない場合には、所要割当部15は、どのような方法によって所要情報をどの射出成形機に割り当てるのかを決定してもよい。例えば、所要割当部15は、複数の射出成形機に割り当てられた所要情報のうち、最も優先順位の高いものからランダムに一つを選択し、その選択した割り当てが行われるように割り当てを決定してもよく、あるいは、あらかじめ決められているルールにしたがって、最も優先順位の高いものから一つを選択してもよい。所定のルールとは、例えば、「設備A、設備B、設備Cの順番で選択する」、などである。
【0066】
また、上記具体例では、所要展開部13による割り当て時にすべての所要情報に優先順位「1」が対応付けられたが、そうでなくてもよい。例えば、所要展開部13による割り当て時には、すべての所要情報に最も低い優先順位(上記具体例では、「3」)が対応付けられ、優先順位算出部14が優先順位を算出することによって、より高い優先順位となるように優先順位が更新されてもよい。
【0067】
以上のように、本実施の形態による情報処理装置10によれば、所要情報を複数の射出成形機のいずれかに割り当てる場合において、より効率よく成形ができるように割り当てを実行することができ、適切な成形を行うことができうる。
【0068】
なお、本実施の形態では、図4のステップS307の処理、すなわち、所要展開部13が2以上の射出成形機に割り当てた一の所要情報について、優先順位の同位のものがある場合に、一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、当該一の射出成形機に割り当てられた所要情報と異なる金型を用いる所要情報の射出回数の合計を、所要展開部13によって2以上の射出成形機に割り当てられた優先順位が同位である各所要情報について算出し、当該射出回数の合計の少ない方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する処理を実行する場合について説明したが、この処理は必須の処理ではなく、実行しなくてもよい。
【0069】
また、本実施の形態では、図4のステップS303の処理、すなわち、所要展開部13が2以上の射出成形機に割り当てた一の所要情報について、優先順位の同位のものがある場合に、一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、当該一の射出成形機に割り当てられた所要情報と異なる金型を用いる所要情報の射出時間の合計を、所要展開部13によって2以上の射出成形機に割り当てら
れた優先順位が同位である各所要情報について算出し、当該射出時間の合計の短い方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する処理を実行する場合について説明したが、この処理は必須の処理ではなく、実行しなくてもよい。
【0070】
また、本実施の形態では、図3のステップS203の処理、すなわち、一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の射出成形機に割り当てられた所要情報であって、当該一の射出成形機に割り当てられた所要情報と同一の金型を用いる所要情報の射出回数の合計を、所要展開部13によって2以上の射出成形機に割り当てられた所要情報について算出し、当該射出回数の合計の多い方が優先順位の高くなるように優先順位を算出する処理を実行する場合について説明したが、この処理は必須の処理ではなく、実行しなくてもよい。
【0071】
また、本実施の形態において、冶工具が金型である場合について説明したが、前述のように、冶工具は金型でなくてもよく、その場合であっても、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0072】
また、本実施の形態では、優先順位算出部14が算出した優先順位に基づいて、所要割当部15が所要情報の割り当てを行い、その結果を出力する場合について説明したが、優先順位算出部14が算出した優先順位の結果を示す情報を出力してもよい。例えば、図16で示される情報処理装置20のように、所要情報記憶部11と、タクトタイム情報記憶部12と、所要展開部13と、優先順位算出部14と、出力部21とを備えるようにしてもよい。ここで、出力部21以外の構成及び動作は、上記説明と同様である。また、出力部21は、割当情報に代えて優先順位情報を出力する以外、出力部16と同様のものである。なお、優先順位情報とは、優先順位算出部14が算出した結果を示す情報である。優先順位情報は、例えば、図17で示されるように、所要番号と、射出成形識別情報と、優先順位とを対応付ける情報である。
【0073】
また、上記具体例では、情報処理装置10がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置10、20は、スタンドアロンであってもよく、サーバ・クライアントシステムのサーバであってもよい。例えば、図18で示されるように、情報処理装置10と、複数のクライアント端末とが通信回線100に接続されており、情報処理装置10は、クライアント端末からの要求に応じて優先順位の算出や、所要情報の割り当て等を行い、その結果を、クライアント端末に送信するようにしてもよい。この場合には、出力部16、21は、割当情報や、優先順位情報をクライアント端末に送信するものである。また、通信回線100は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網などである。
【0074】
また、本実施の形態において、日付を考慮した優先順位の算出などを行ってもよい。例えば、図6で示される所要情報が2005年6月10日に射出成形を行うものであった場合に、2005年6月9日の所要情報の割り当てが図19で示されるように確定していたとする。その場合には、図19で示される所要情報の割り当てをも考慮して、図6で示される所要情報に関する優先順位の算出、及びその優先順位に基づいた所要情報の最終的な割り当てを行ってもよい。例えば、ステップS203における合計射出回数の算出において、図19で示される情報の射出回数も考慮に入れた算出を行ってもよい。ステップS303,S306における算出でも同様である。
【0075】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成してもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラム制御によるソフトウェアにより構成してもよい。ソフトウェアにより構成される場合には、例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムを
CPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である複数の所要情報、及び冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報に基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開ステップと、所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開ステップで2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出ステップと、前記優先順位算出ステップで算出した結果を示す情報である優先順位情報を出力する出力ステップと、を実行させるためのものである。
【0076】
また、他のプログラムは、コンピュータに、成形品を識別する情報である成形品識別情報と、当該成形品の所要数とを対応付ける情報である複数の所要情報、及び冶工具を識別する情報である冶工具識別情報と、当該冶工具を用いて成形される成形品の成形品識別情報と、当該冶工具を装着可能な射出成形機を識別する情報である射出成形識別情報と、当該冶工具を用いて当該成形品を成形する時間を示すタクトタイムとを対応付ける情報であるタクトタイム情報に基づいて、割り当て可能な射出成形機に所要情報を割り当てる所要展開ステップと、所要情報と、タクトタイム情報とに基づいて、前記所要展開ステップで2以上の射出成形機に割り当てた所要情報に関して、射出成形機ごとの優先順位を算出する優先順位算出ステップと、前記優先順位算出ステップでの算出結果に基づいて、所要情報をいずれかの射出成形機に割り当てる所要割当ステップと、前記所要割当ステップで割り当てた結果を示す情報である割当情報を出力する出力ステップと、を実行させるためのものである。
【0077】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【産業上の利用可能性】
【0078】
以上より、本発明による情報処理装置等では、所要情報の割り当てを適切に行うことができるように、優先順位を適切に決定することができ、所要情報の割り当てを行う情報処理装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の一実施の形態による情報処理装置の構成を示すブロック図
【図2】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図3】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図4】同実施の形態による情報処理装置の動作を示すフローチャート
【図5】同実施の形態による情報処理装置の一例を示す模式図
【図6】同実施の形態における所要情報の一例を示す図
【図7】同実施の形態におけるタクトタイム情報の一例を示す図
【図8】同実施の形態における展開情報の一例を示す図
【図9】同実施の形態における展開情報の一例を示す図
【図10】同実施の形態における展開情報の一例を示す図
【図11】同実施の形態における展開情報の一例を示す図
【図12】同実施の形態における展開情報の一例を示す図
【図13】同実施の形態における展開情報の一例を示す図
【図14】同実施の形態における割当情報の一例を示す図
【図15】同実施の形態における効果について説明するための図
【図16】他の実施の形態による情報処理装置の構成を示すブロック図
【図17】同実施の形態における優先順位情報の一例を示す図
【図18】情報処理装置を含むシステムの構成を示す図
【図19】所要情報の一例を示す図
【符号の説明】
【0080】
10、20 情報処理装置
11 所要情報記憶部
12 タクトタイム情報記憶部
13 所要展開部
14 優先順位算出部
15 所要割当部
16、21 出力部




 

 


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