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光学シート、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学シートの製造方法及び光学シートの切断方法 - セイコーエプソン株式会社
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発明の名称 光学シート、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学シートの製造方法及び光学シートの切断方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−33597(P2007−33597A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−213801(P2005−213801)
出願日 平成17年7月25日(2005.7.25)
代理人 【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉
発明者 長谷井 宏宣
要約 課題
容易に切断サイズに対する切断位置を正確に確定することができる光学シート、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学シートの製造方法及び光学シートの切断方法を提供する。

解決手段
光学シート1の製造方法は、光透過性を有するシート2上にマイクロレンズ5の材料となる液状のレンズ材料4を吐出する第1吐出工程(図6(b))と、シート2上に、認識マーク8の材料となるレンズ材料7を吐出する第2吐出工程(同図(c))と、レンズ材料4及びレンズ材料7を硬化してマイクロレンズ5及び認識マーク8を形成する硬化工程(同図(d))とを有する。
特許請求の範囲
【請求項1】
光透過性を有するシート上にマイクロレンズの材料となる液状のレンズ材料を吐出する第1吐出工程と、
前記シート上に、認識マークの材料となる液状材料を吐出する第2吐出工程と、
前記レンズ材料及び前記液状材料を硬化して前記マイクロレンズ及び前記認識マークを形成する硬化工程と、を有することを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の光学シートの製造方法において、
前記第1吐出工程と前記第2吐出工程を同一工程とすることを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の光学シートの製造方法において、
前記第2吐出工程では、前記液状形状が、前記マイクロレンズの形状とは異なる形状に形成されるように、前記液状材料を吐出することを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載の光学シートの製造方法において、
前記第2吐出工程では、前記認識マークの大きさが、前記マイクロレンズの大きさとは異なるように、前記液状材料を吐出することを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載の光学シートの製造方法において、
前記第2吐出工程では、前記認識マークの色彩が、前記マイクロレンズとは異なる色彩に形成されるような前記液状材料を吐出することを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項6】
請求項3または4に記載の光学シートの製造方法において、
前記認識マークの液状材料は、前記マイクロレンズの材料と同じ前記液状のレンズ材料であることを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の光学シートの製造方法において、
前記第2吐出工程では、前記認識マークと前記マイクロレンズとの間隔が、前記マイクロレンズ間の間隔よりも広くなるように、前記液状材料を吐出することを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学シートの製造方法において、
前記第2吐出工程では、前記シートの対向する両端部に前記液状材料を吐出することを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学シートの製造方法において、
前記第2吐出工程では、前記シートの対抗する両端部に前記液状材料を規定の間隔で吐出することを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の光学シートの製造方法において、
前記硬化工程の後で、前記認識マークに従って、前記光学シートを切断する切断工程を有することを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の光学シートの製造方法により製造されたことを特徴とする光学シート。
【請求項12】
請求項11に記載の光学シートを前記認識マークに従って、光学シートを切断する光学シートの切断方法であって、
前記光学シートをテーブル装置上に載置して、前記光学シートを前記テーブル装置に固定させる固定工程と、
前記光学シートを所望の切断サイズに対応した個所に形成された前記認識マークを認識装置により認識する認識工程と、
認識された前記認識マークに従って切断機によって切断する切断工程と、を有することを特徴とする光学シートの切断方法。
【請求項13】
請求項12に記載の光学シートの切断方法において、
前記固定工程の前記テーブル装置は、多孔質台を有し、前記多孔質台の孔から前記光学シートを吸着させて、光学シートを固定することを特徴とする光学シートの切断方法。
【請求項14】
請求項12または13に記載の光学シートの切断方法において、
前記認識工程の前記認識装置は、前記認識マークの画像を取得し、画像処理することにより、認識マークを認識することを特徴とする光学シートの製造方法。
【請求項15】
請求項10に記載の光学シートの製造方法で製造されたことを特徴とする光学シート。
【請求項16】
光透過性を有するシートと、
前記シート上に形成された第1マイクロレンズと、
前記シート上に、認識マークとして形成された第2マイクロレンズと、を備えたことを特徴とする光学シート。
【請求項17】
請求項16に記載の光学シートにおいて、
前記第2マイクロレンズは、前記第2マイクロレンズと前記第1マイクロレンズとの間隔が、前記第1マイクロレンズ間の間隔よりも広くなるように形成されたことを特徴とする光学シート。
【請求項18】
請求項16または17に記載の光学シートにおいて、
前記認識マークに従って、前記光学シートを所望する光学シートのサイズに切断されたことを特徴とする光学シート。
【請求項19】
光源と、光源から照射された光を拡散する光学シートと、を備えたバックライトユニットであって、
前記光学シートとして、請求項16〜18のうちいずれか一項に記載の光学シートを用いたことを特徴とするバックライトユニット。
【請求項20】
請求項19に記載のバックライトユニットを備えたことを特徴とする電気光学装置。
【請求項21】
請求項20に記載の電気光学装置を搭載したことを特徴とする電子機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学シート、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学シートの製造方法及び光学シートの切断方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、大判のシート上に形成されたマイクロレンズを有する大判の光学シートを鋏、カッタ、レーザ等を用いて切断し、所望する切断サイズの光学シートを切り出す方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開2004−155101号公報(6頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、大判の光学シートを所望の切断サイズに切断するにあたり、予め大判の光学シートを切断サイズ毎に測長してから切断する必要があったので、切断位置を確定するまでに多くの時間を要した。また、1シート内に異なる切断サイズが複数あると、誤った測長を起こしやすいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、容易に切断サイズに対する切断位置を正確に確定することができる光学シート、バックライトユニット、電気光学装置及び電子機器、並びに光学シートの製造方法及び光学シートの切断方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の光学シートの製造方法では、光透過性を有するシート上にマイクロレンズの材料となる液状のレンズ材料を吐出する第1吐出工程と、シート上に、認識マークの材料となる液状材料を吐出する第2吐出工程と、レンズ材料及び液状材料を硬化してマイクロレンズ及び認識マークを形成する硬化工程とを有することを要旨とする。
【0007】
これによれば、第1吐出工程により、シート上にマイクロレンズの材料となるレンズ材料の液滴が塗布される。第2吐出工程では、認識マークの材料となる液状材料の液滴が塗布される。そして、硬化工程によって、レンズ材と液状材料が硬化され、マイクロレンズと認識マークが形成される。マイクロレンズは、光を集光または拡散させるために使用される。認識マークは、マイクロレンズが形成されたシートを所望の切断サイズに切断する位置を確定するためのものである。従って、切断サイズは、認識マークの位置によって規定されるので、容易に切断サイズに対する切断位置を正確に確定することができる。
【0008】
本発明の光学シートの製造方法は、第1吐出工程と第2吐出工程を同一工程としてもよい。
【0009】
これによれば、マイクロレンズと認識マークの液状材料の吐出を同一工程で行うので、作業時間を短縮することができる。
【0010】
本発明の光学シートの製造方法の第2吐出工程では、液状形状が、マイクロレンズの形状とは異なる形状に形成されるように、液状材料を吐出してもよい。
【0011】
これによれば、認識マークとなる液状材料を吐出して、硬化して形成された認識マークの形状が、マイクロレンズの形状とは異なるので、容易に認識マークとマイクロレンズを識別でき、切断位置を認識しやすくすることができる。
【0012】
本発明の光学シートの製造方法の第2吐出工程では、認識マークの大きさが、マイクロレンズの大きさとは異なるように、液状材料を吐出してもよい。
【0013】
これによれば、認識マークの液状材料を吐出して、硬化して形成された認識マークの大きさが、マイクロレンズの大きさとは異なるので、容易に認識マークとマイクロレンズを識別でき、切断位置を認識しやすくすることができる。
【0014】
本発明の光学シートの製造方法の第2吐出工程では、認識マークの色彩が、マイクロレンズとは異なる色彩に形成されるような液状材料を吐出してもよい。
【0015】
これによれば、認識マークの液状材料を吐出して、硬化して形成された認識マークの色彩が、マイクロレンズの色彩とは異なるので、容易に認識マークとマイクロレンズを識別でき、切断位置を認識しやすくすることができる。
【0016】
本発明の光学シートの製造方法の認識マークの液状材料は、マイクロレンズの材料と同じ液状のレンズ材料であってもよい。
【0017】
これによれば、認識マークの材料がマイクロレンズの材料なので、容易に材料管理を行うことができる。
【0018】
本発明の光学シートの製造方法の第2吐出工程では、認識マークとマイクロレンズの間隔が、マイクロレンズ間の間隔よりも広くなるように、液状材料を吐出してもよい。
【0019】
これによれば、認識マークとマイクロレンズとの間隔は、マイクロレンズ間の間隔よりも広いので、認識マークがマイクロレンズと同じレンズ材料であっても、容易に認識マークとマイクロレンズを識別でき、切断位置を認識しやすくすることができる。
【0020】
本発明の光学シートの製造方法の第2吐出工程では、シートの対向する両端部に液状材料を吐出してもよい。
【0021】
これによれば、対向するシートの両端部に吐出された液状材料を硬化して、認識マークを形成することにより、個片にされたときの端辺で拡散レンズがなくてもよい個所なので、拡散機能への影響を少なくすることができる。
【0022】
本発明の光学シートの製造方法の第2吐出工程では、シートの対抗する両端部に液状材料を規定の間隔で吐出してよい。
【0023】
これによれば、対抗するシートの両端部に規定の間隔で吐出された液状材料を硬化して、認識マークが形成される。従って、認識マークを選択し、選択された認識マークに従ってシートを切断することにより、容易に所望するサイズの光学シートに切断することができる。
【0024】
本発明の光学シートの製造方法は、硬化工程の後で、認識マークに従って、光学シートを切断する切断工程を有してもよい。
【0025】
これによれば、大判の光学シートを所望する切断エリアに対応した認識マークに従って切断するので、大判の光学シートから所望する光学シートを正確に切り出すことができる。
【0026】
本発明の光学シートは、上記の光学シートの製造方法により製造されたことを要旨とする。
【0027】
これによれば、切断サイズが正確な光学シートを提供することができる。
【0028】
本発明は、上記の光学シートを認識マークに従って、光学シートを切断する光学シートの切断方法であって、光学シートをテーブル装置上に載置して、光学シートをテーブル装置に固定させる固定工程と、光学シートを所望の切断サイズに対応した個所に形成された認識マークを認識装置により認識する認識工程と、認識された認識マークに従って切断機によって切断する切断工程とを有することを要旨とする。
【0029】
これによれば、テーブル装置上に固定された光学シートの認識マークを認識装置により認識して、認識された認識マークに従って切断機により切断することにより、容易に所望する切断サイズの光学シートを切り出すことができる。
【0030】
本発明の光学シートの切断方法では、固定工程のテーブル装置は、多孔質台を有し、多孔質台の孔から光学シートを吸着させて、光学シートを固定してもよい。
【0031】
これによれば、多孔質台を用いることにより、切断して分断された後も位置がずれないので、分断されたシートをさらに切断するときにも当初の大判のシートの周縁の認識マークの位置を目安にして正確に切断することができる。
【0032】
本発明の光学シートの切断方法の認識工程の認識装置は、認識マークの画像を取得し、画像処理することにより、認識マークを認識してもよい。
【0033】
これによれば、認識マークは、画像処理により認識されるので、正確な切断位置を取得することができる。
【0034】
本発明の光学シートは、上記の光学シートの製造方法で製造されたことを要旨とする。
【0035】
これによれば、大判の光学シートから認識マークに従って光学シートが切り出されているので、切断サイズ違いの不具合が少ない所望の光学シートを提供することができる。
【0036】
本発明の光学シートは、光透過性を有するシートと、シート上に、形成された第1マイクロレンズと、シート上に、認識マークとして形成された第2マイクロレンズとを備えたことを要旨とする。
【0037】
これによれば、光学シートのシート上には、光を集光または拡散するために使用されるマイクロレンズと、認識マークとしてのマイクロレンズが形成される。認識マークは、所望の切断サイズに対応して切断するためのエリアを認識させるためのものである。認識マークは、所望する切断サイズに対応するように任意の個所に形成される。従って、容易に切断サイズに対する切断位置を正確に確定することができる。
【0038】
本発明の光学シートの第2マイクロレンズは、第2マイクロレンズと第1マイクロレンズとの間隔が、第1マイクロレンズ間の間隔よりも広くなるように形成されてもよい。
【0039】
これによれば、認識マークとしての第2マイクロレンズと第1マイクロレンズとの間隔が、第1マイクロレンズ間の間隔よりも広いので、容易に認識マークを識別でき、切断位置を認識しやすくすることができる。
【0040】
本発明の光学シートは、認識マークに従って、光学シートを所望する光学シートのサイズに切断されたことを要旨とする。
【0041】
これによれば、大判の光学シートを認識マークに従って切断することにより、正確な寸法で切断された光学シートを提供することができる。
【0042】
本発明は、光源と、光源から照射された光を拡散する光学シートと、を備えたバックライトユニットであって、光学シートとして、上記の光学シートを用いたことを要旨とする。
【0043】
これによれば、材料コストを抑えたバックライトユニットを提供することができる。
【0044】
本発明の電気光学装置は、上記のバックライトユニットを備えたことを要旨とする。
【0045】
これによれば、材料コストを抑えた電気光学装置を提供することができる。
【0046】
本発明の電子機器は、上記の電気光学装置を搭載したことを要旨とする。
【0047】
これによれば、材料コストを抑えた電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
【0049】
[光学シートの構成]
まず、光学シートの構成について説明する。図1は、光学シートの構成を示し、図1(a)は、大判の光学シートの平面図であり、同図(b)は、大判の光学シートを所望する切断サイズに切断した個片の光学シートの平面図である。
【0050】
図1(a)において、光学シート1は、光透過性を有するシート2と、シート2上に形成されたマイクロレンズ5と、認識マーク8で構成されている。光学シート1は、光学シート1から複数の異なるサイズの光学シート1a,1b,1c,1dから構成される大判の光学シートである。
【0051】
シート2は、光透過性を有し、例えば、アクリル系樹脂、ガラス、石英、ポリカーボネート、ポリエステル等の透明樹脂材料が用いられる。
【0052】
マイクロレンズ5は、シート2上に略半球状を成して形成されている。また、複数形成されたマイクロレンズ5は、略均一の間隔で形成されている。
【0053】
認識マーク8は、大判の光学シート1を所望する光学シートのサイズに切断するための切断エリアを確定するためのマークである。認識マーク8は、シート2の周縁端部に略半球状を成して形成されている。また、シート2の内部にも、所望する拡散シートのサイズに対応して形成されている。
【0054】
認識マーク8の直径は、マイクロレンズ5の直径よりも大きくなるように形成されている。また、認識マーク8とマイクロレンズ5との間隔は、マイクロレンズ5同士の間隔よりも広くなっている。この広くなった間隔でできたマイクロレンズ5が形成されていない地の領域とその地の領域の略中央に配置された半球状の凸部とにより認識マーク8は形成されている。
【0055】
複数形成された認識マーク8を直線で結んで得られる切断ラインによって矩形のエリアが形成される。該矩形エリアが所望するサイズの光学シート1a,1b,1c,1dとなる。そして、認識マークによって導かれた切断ラインに従って切断することにより、図1(b)に示すように、例えば、個片の光学シート1aが切り出される。
【0056】
認識マーク8は、マイクロレンズ5と同じ材料が用いられ、マイクロレンズ5及び認識マーク8は、例えば、紫外線硬化型アクリル系樹脂、紫外線硬化型エポキシ樹脂が用いられ、前駆体としては、ポリイミド前駆体を挙げることができる。
【0057】
紫外線硬化型樹脂は、プレポリマー、オリゴマーおよびモノマーのうち少なくとも1種と光重合開始剤を含んだものからなる。
【0058】
紫外線硬化型アクリル系樹脂では、プレポリマーまたはオリゴマーとして、例えば、エポキシアクリレート類、ウレタンアクリレート類、ポリエステルアクリレート類、ポリエーテルアクリレート類、スピロアセタール系アクリレート類等のアクリレート類、エポキシメタクリレート類、ウレタンメタクリレート類、ポリエステルメタクリレート類、ポリエーテルメタクリレート類等のメタクリレート類等が利用できる。
【0059】
モノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、N−ビニル−2−ピロリドン、カルビトトールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボリニルアクリレート、ジンクロペンテニルアクリレート、1,3−ブタンジオールアクリレート等の単官能性モノマー、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールメタクリレート、ネオペンチルグリコールアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート等の二官能性モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の多官能性モノマーが挙げられる。
【0060】
光重合開始剤としては、例えば、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン等のアセトフェノン類、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のブチルフェノン類、p−tert−ブチルジクロロアセトフェノン、α,α−ジクロ−4−フェノキシアセトフェノン等のハロゲン化アセトフェノン類、ベンゾフェノン、N,N−テトラエチル−4,4−ジアミノベンゾフェノン等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンジルジメチルケタール等のベンジル類、ベンゾイン、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾイン類、1−フェニル−1、2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムなどのオキシム類、2−メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン等のキサントン類、ベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル等のベンゾインエーテル類、ミヒラーケトン類のラジカル発生化合物を挙げることができる。紫外線硬化型アクリル系樹脂を硬化した後の樹脂は、透明度が高いという利点を有している。
【0061】
ポリイミド前駆体としては、ポリアミック酸、ポリアミック酸の長鎖アルキルエステル等を挙げることができる。ポリイミド前駆体を熱硬化させて得られたポリイミド系樹脂は可視光領域において、80%以上の透過率を有し、屈折率が1.7〜1.9と高いため、大きなレンズ効果が得られる。
【0062】
[バックライトユニットの構成]
次に、バックライトユニットの構成について説明する。図2は、バックライトユニットの構成を示す断面図である。
【0063】
図2において、バックライトユニット40は、光源42と、光源42の直近に配置された導光板41と、導光板41に面して配置された反射板43と、反射板43が配置された導光板41の面の反対面に配置された光学シート1aで構成されている。光源42は、照明装置であり、例えば、冷陰極蛍光管等が用いられる。光源42から照射された光は導光板41の面全体に広げられ、光学シート1aに照射される。照射された光は、光学シート1のマイクロレンズ5を通して拡散される。
【0064】
また、導光板41には、反射ドット(図示せず)が形成されている。光源42からの光線は、導光板41の中を全反射しながら進んでいくうちに、反射ドットに当たって向きを変え、全反射角よりも小さくなった成分の光が導光板41から照射されるようになっている。反射ドットの配列は、光の反射が均一になるように、光源42から離れるにしたがって、密になるように配置されている。光学シート1は、導光板41の反射ドットを拡散により見えにくくする機能も備えている。反射板43は、光源42から導光板に入射した光が反射ドットのところで漏れ出した光を導光板41へ反射させて光の利用効率を上げている。
【0065】
導光板41は、表面が略平坦化され、光を透過させる透明性を有し、例えば、アクリル系樹脂、ガラス、石英、ポリカーボネート、ポリエステル等の透明樹脂材料が用いられる。
【0066】
[電気光学装置の構成]
次に、電気光学装置の構成について説明する。図3は、電気光学装置としての液晶表示装置の構成を示す断面図である。
【0067】
図3において、液晶表示装置50は、光を照射するバックライトユニット40と、バックライトユニット40から照射された光を受けて表示する液晶表示部51とで構成されている。
【0068】
液晶表示部51は、下側基板部60がバックライトユニット40の光学シート1の近傍に設置され、下側基板部60と対向するように上側基板部70を有している。下側基板部60と上側基板部70はシール材52によって規定された間隔が保持され、該間隔内には液晶材53が封入されている。
【0069】
下側基板部60は、下側透明基板61と、下側透明基板61の上面に形成された表示電極62と、表示電極62の上面に形成された配向膜63を有している。また、下側透明基板61に対して表示電極62の反対面に偏光板64が配置されている。
【0070】
上側基板部70は、上側透明基板71と、下側透明基板61に対向する方向であって、上側透明基板71の面に形成されたブラックマトリクス72と、ブラックマトリクス72によって区画された領域には、色要素としてのカラーフィルタ73a(R),73b(G),73c(B)が形成されている。さらに、ブラックマトリクス72およびカラーフィルタ73a,73b,73cの上面に形成された保護膜74と、保護膜74の上面に形成された共通電極75と、共通電極75の上面に形成された配向膜76を有している。また、上側透明基板71のカラーフィルタ73a,73b,73cの反対面には偏光板77が配置されている。
【0071】
下側基板部60と上側基板部70は、シール材52の接着力によって接着され、シール材52の高さによって規定された両基板部60,70の間には液晶材53が封入されている。
【0072】
[電子機器の構成]
次に、電子機器の構成について説明する。図4は、電子機器としての携帯端末の構成を示す斜視図であり、図4において、携帯端末80の表示部として液晶表示装置50が搭載されている。
【0073】
[光学シートの製造方法]
次に、光学シートの製造方法について説明する。まず、製造方法に用いる吐出ヘッドについて説明する。図5は、吐出ヘッドの構成を示し、図5(a)は、一部破断した斜視図であり、同図(b)は、要部断面図である。
【0074】
図5(a)において、吐出ヘッド110は、振動板114と、ノズルプレート115を備えている。振動板114とノズルプレート115との間には、液溜まり116が配置され、孔118を介して供給される機能液が常に充填されるようになっている。また、振動板114と、ノズルプレート115との間には、複数の隔壁112が位置している。そして、振動板114と、ノズルプレート115と、一対の隔壁112とによって囲まれた部分がキャビティ111である。キャビティ111は、ノズル120に対応して設けられているため、キャビティ111の数とノズル120の数とは同じである。キャビティ111には、一対の隔壁112間に位置する供給口117を介して、液溜まり116から機能液が供給される。
【0075】
図5(b)に示すように、振動板114上には、それぞれのキャビティ111に対応して振動子113が取り付けられている。振動子113は、ピエゾ素子113cと、ピエゾ素子113cを挟む一対の電極113a、113bを有する。この一対の電極113a、113bに駆動電圧を与えることで、対応するノズル120から機能液が液滴121となって吐出される。ノズル120の周辺部には、液滴121の飛行曲がりやノズル120の孔詰まり等を防止するために、例えばNi−テトラフルオロエチレン共析メッキ層からなる撥機能液層119が設けられている。なお、機能液を吐出させるために、振動子113の代わりに電気熱変換素子を用いてもよく、電気熱変換素子による材料液の熱膨張を利用して、材料液を吐出することができる。
【0076】
次に、光学シートの製造方法について説明する。図6(a)〜(d)は、光学シートの製造方法を示す工程図である。
【0077】
図6(a)の撥液処理工程では、シート2の表面に撥液処理を施す。撥液処理は、CF4プラズマ等で処理される。
【0078】
図6(b)の第1吐出工程では、吐出ヘッド110からシート2に向けて、マイクロレンズの材料となる液状のレンズ材料4の液滴121を吐出し、シート2上に液状のレンズ材料4を付着させる。吐出する際、液状のレンズ材料4が隣接するレンズ材料4に接しない程度に吐出量等を制御して吐出を行う。
【0079】
図6(c)の第2吐出工程では、吐出ヘッド110からシート2に向けて、認識マークの液状材料としてマイクロレンズの材料と同じ液状のレンズ材料7の液滴121を吐出し、シート2上に液状のレンズ材料7を付着させる。レンズ材料7は、所望する光学シートのサイズに対応する位置に吐出される。また、吐出する際、マイクロレンズ5と認識マーク8との間隔が、マイクロレンズ5同士の間隔よりも広くなるように、レンズ材料7をレンズ材料4との間隔が、レンズ材料4同士の間隔よりも広くなるように吐出する。さらに、認識マーク8がマイクロレンズ5よりも直径が大きくなるように、レンズ材料7をレンズ材料4よりも吐出量を多くするように制御して吐出を行う。
【0080】
図6(d)の硬化工程では、レンズ材料4,7を硬化させてマイクロレンズ5と認識マーク8を形成する。硬化は、紫外線照射装置160によりレンズ材料4,7に紫外線を照射することにより行われる。
【0081】
上記、図6(a)〜(d)の工程を経て、大判の光学シート1が製造される。
【0082】
[光学シートの切断方法]
続いて、光学シート1を所望するサイズの光学シート1aに切断する光学シートの切断方法について説明する。まず、光学シート1を切断する切断装置について説明する。図7は、切断装置の電気制御ブロック図である。
【0083】
図7において、切断装置170は、プロセッサとして各種の演算処理を行うCPU(演算処理装置)171と、各種情報を記憶するメモリ172を有し、テーブル装置175、認識装置としてのCCDカメラ176、切断機177の各機器は、I/F(入出力インターフェース)173を介してCPU171およびメモリ172に接続されている。
【0084】
メモリ172は、RAM、ROM等の半導体メモリや、ハードディスク、CD−ROMといった外部記憶装置を含む概念であり、機能的には、切断装置170の動作の制御手順が記述されたプログラムソフトを記憶する記憶領域や、光学シート1の切断座標データを記憶するための領域や、CPUのワークエリア等として機能する領域やその他各種の記憶領域が設定される。
【0085】
CPU171は、メモリ172内に記憶されたプログラムソフトに従って、光学シート1の所定の位置を切断するための制御を行うものであり、機能的には、テーブル装置175、CCDカメラ176、切断機177を駆動させるための演算処理部等が設定されている。
【0086】
次に、光学シートの切断方法について図6(e)〜(g)を用いて説明する。
図6(e)の吸着工程では、多孔質台を有するテーブル装置175の載置面に光学シート1を載置して、多孔質台の孔から空気を吸引して光学シート1をテーブル装置175に吸着させ、光学シート1をテーブル装置175に固定する。
【0087】
図6(f)の認識工程では、光学シート1の認識マーク8をCCDカメラ176によって撮像し、画像処理を行うことにより、切断位置となる認識マークを認識させる。
【0088】
図6(g)の切断工程では、対向する辺上の対向する2つの認識マーク8の中心を結ぶ仮想切断線に沿って切断する。切断において、テーブル装置175が移動して、切断機177と仮想切断線との位置合わせが行われ、切断機177により光学シート1を切断する。
【0089】
上記、図6(e)〜(g)の工程を経て、所望する個片の光学シート1aが切り出される。
【0090】
従って、上記の実施形態によれば、以下に示す効果がある。
【0091】
(1)認識マーク8が形成されているので、測長する必要が無く、容易に所望する光学シート1aを切り出すことができる。
【0092】
(2)認識マーク8は、マイクロレンズ5に比べて直径が大きいので、認識性が向上し、切断位置を正確に知ることができる。
【0093】
(3)認識マーク8は、認識マーク8とマイクロレンズ5との間隔が、マイクロレンズ5同士の間隔よりも広い間隔を設けてマイクロレンズ5の無い地の領域の略中央に形成されるので、認識性が向上し、切断位置を正確に知ることができる。
【0094】
(4)第2吐出工程で、レンズ材料7を吐出することにより、所望するサイズを容易に設定することができる。
【0095】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形例が挙げられる。
【0096】
(変形例1)実施形態において、認識マーク8は、所望する光学シート1a〜1dのサイズに対応する個所に形成したが、これに限定されない。例えば、図8に示すように、シート2の周縁端部に一定の規定された間隔で認識マーク8a1〜8m1,8a2〜8m2,8p1〜8z1,8p2〜8z2を形成してもよい。このようにすれば、前記認識マークは、目盛りとして機能し、認識マークを選択することにより、任意のサイズの光学シートを切り出すことができる。
【0097】
(変形例2)実施形態において、認識マーク8は、シート2の周縁部及び中央部に形成したが、これに限定されない。例えば、シート2の周縁部のみに形成してもよい。このようにしても、多孔質台を有するテーブル装置175によって光学シート1が吸着されるので、正確に切断することができる。
【0098】
(変形例3)実施形態において、認識マーク8を通って切断したが、これに限定されない。例えば、認識マークの無い所を通って切断してもよい。例えば、認識マーク8を目盛りとして認識させ、該認識マーク8からn番目のマイクロレンズ5の位置から切断する。このようにすれば、さらに、任意の切断サイズの光学シートを容易に切り出すことができる。
【0099】
(変形例4)実施形態において、認識マーク8は、マイクロレンズ5と同じ半球形状に形成したが、これに限定されず、半球状以外の形状に形成してもよい。例えば、多角形状や楕円形状に形成してもよい。このようにすれば、さらに、認識マークの識別性を向上させることができる。
【0100】
(変形例5)実施形態において、認識マーク8は、マイクロレンズ5と同じ液状のレンズ材料を用いたが、これに限定されず、異なる色彩を有する材料を用いてもよい。例えば、無色透明のマイクロレンズ5に対し、白、黒、黄、赤、青、緑等の色彩を付けてもよい。この場合、液中に色素として顔料、染料を含ませる。また、CCD等の認識装置が撮像したときに識別しやすい色彩が好ましい。このようにすれば、さらに、認識マークの識別性を向上させることができる。
【0101】
(変形例6)図6において、第1吐出工程の後に、第2吐出工程を行ったが、これに限定されない。例えば、第1吐出工程と第2吐出工程を同時に行ってもよい。このようにすれば、作業時間を短縮させることができる。また、同一のレンズ材料であれば、同一の吐出ヘッドを使用し、マイクロレンズ5と認識マーク8を形成することができる。
【0102】
(変形例7)図6において、光学シート1をテーブル装置175に吸着させて切断したが、これに限定されない。例えば、光学シート1のマイクロレンズ5が形成された面の反対面に粘着シートを貼り付けて、ハーフカットにより切断してもよい。このようにすれば、テーブル装置の多孔質台の孔からの吸着位置を考慮する必要がないので、より複数の光学シートのサイズを設定することができる。
【0103】
(変形例8)図6において、切断機177を用いて光学シート1を切断したが、これに限定されない。例えば、人がカッタ等を用いて切断しても良い。このようにしても、認識マーク8が形成されているので、測長作業を省き、容易に切断作業を行うことができる。
【0104】
(変形例9)実施形態において、認識マーク8は、マイクロレンズ5よりも大きい形状で形成されたが、これに限定されない。認識マーク8とマイクロレンズ5を同じ形状で形成してもよい。このようにしても、認識マーク8の周りにマイクロレンズ5が形成されていない地の領域を作ることにより、識別することができる。また、マイクロレンズ5を形成しないところは、吐出データ(ビットマップデータ)から地の領域のマイクロレンズ5を抜くだけなので、認識マーク8を簡単にデータ設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】本実施形態における光学シートの構成を示し、(a)は大判の光学シートの平面図、(b)は個片の光学シートの平面図。
【図2】バックライトユニットの構成を示す断面図。
【図3】電気光学装置としての液晶表示装置の構成を示す断面図。
【図4】電子機器としての携帯端末の構成を示す斜視図。
【図5】吐出ヘッドの構成を示し、(a)は一部破断した斜視図、(b)は要部断面図。
【図6】光学シートの製造方法及び切断方法を示し、(a)〜(d)は製造方法を示す工程図、(e)〜(g)は切断方法を示す工程図。
【図7】切断装置の構成を示すブロック図。
【図8】変形例1における光学シートの構成を示す平面図。
【符号の説明】
【0106】
1…大判の光学シート、1a〜1d…個片の光学シート、2…シート、4,7…レンズ材料、5…マイクロレンズ、8,8a1〜8m1,8a2〜8n2,8p1〜8y1,8p2〜8z2…認識マーク、40…バックライトユニット、41…導光板、42…光源、43…反射板、50…電気光学装置としての液晶表示装置、80…電子機器としての携帯端末、110…吐出ヘッド、121…液滴、160…紫外線照射装置、170…切断装置、171…CPU、172…メモリ、173…I/F、175…テーブル装置、176…認識装置としてのCCDカメラ、177…切断機。




 

 


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