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発明の名称 計時装置及び計時装置用文字板
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−33182(P2007−33182A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−215698(P2005−215698)
出願日 平成17年7月26日(2005.7.26)
代理人 【識別番号】100091823
【弁理士】
【氏名又は名称】櫛渕 昌之
発明者 小澤 範明
要約 課題
月日・時刻・時間等をデジタル表示とアナログ表示との複合表示が表示パネルと表示指針と組み合わせにより実現できて、表示パネル表面に略字や月齢表示枠設けるとこれに合わせた背景表示もしくは月日・時刻・時間等の表示を行うことで略字等と表示パネルによる表示が合体して、表示に多彩なバリエーションと高級感が得られる。

解決手段
時計ケース13と、この時計ケースに収納したムーブメント14と、このムーブメント14に備える針取付体15に取着される表示指針17と、ムーブメント14と表示指針17との間に設けた文字板16とを備えた計時装置において、文字板16は、針取付体用貫通手段を有しこの針取付体用貫通手段に通した針取付体15に取着される表示指針17が指し示す時刻や時間を表示する保持性を有する表示パネルで構成される。
特許請求の範囲
【請求項1】
時計ケース内に、ムーブメントと、このムーブメントに備える針取付体に取着される表示指針と、前記ムーブメントと前記表示指針との間に位置する文字板とを備えた計時装置において、
前記文字板は、表示に保持性を有する表示パネルによって文字板全体を構成してこの表示パネルに針取付体用貫通手段を設けて、この針取付体用貫通手段に前記針取付体を通した構成であることを特徴とする計時装置。
【請求項2】
前記表示パネルは、電気泳動表示装置であることを特徴とする請求項1記載の計時装置。
【請求項3】
前記表示パネルは、表面にラベルまたは印刷からなる略字を複数備えたことを特徴とする請求項1または2記載の計時装置。
【請求項4】
前記文字板は、前記略字の周囲領域内の所要箇所とこの箇所以外とが判別可能に電気泳動表示が行われる構成としたことを特徴とする請求項3記載の計時装置。
【請求項5】
前記ラベルをメタリックラベルで構成したことを特徴とする請求項3記載の計時装置。
【請求項6】
前記表示パネルは、月齢表示、年月日表示、時刻表示、その他周囲と区別したエリア表示を行う箇所に対応する表面にエリア表示枠を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の計時装置。
【請求項7】
前記文字板である電気泳動表示装置の透明基板の表示領域の外側の複数箇所にスペーサを備え、このスペーサを前記時計ケースのこの電気泳動表示装置の前側の段部端面に当接する構成としたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の計時装置。
【請求項8】
前記スペーサを衝撃吸収体で構成したことを特徴とする請求項7記載の計時装置。
【請求項9】
時計ケース内にムーブメントとともに収容されこのムーブメントに備える針取付体に取着される表示指針によるアナログ表示と複合してデジタル表示を行う計時装置用文字板であって、
表示に保持性を有しかつ前記針取付体を通すための針取付体用貫通手段を有する表示パネルで構成したことを特徴とする計時装置用文字板。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、保持性のある表示パネルを文字板とする計時装置及び計時装置用文字板に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、月日・時刻・時間等をデジタル表示とアナログ表示を複合表示する計時装置は、時計ケース内にムーブメントと、このムーブメントに備える針取付体に取着される表示指針と、前記ムーブメントと前記表示指針との間に設けた文字板と、この文字板に設けた窓に合わせて前記ムーブメントと前記文字板との間に液晶表示装置を設けたものがある(特許文献1参照)。
他方、例えば色素層にデザインを付与する光電変換素子(特許文献2参照)によれば、文字板全体を光電変換素子で構成して色素層で文字板の略字を形成するとデザイン性を向上できることを示唆している。
【特許文献1】特開2005−91102号公報
【特許文献2】特開2004−228450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1では、文字板に設けた窓に合わせて液晶表示装置を設ける構成なのでデジタル表示とアナログ表示との各種関係付けができず複合表示にバリエーションが得られず、例えば、液晶表示装置と略字とが関連していないので液晶表示装置の表示機能を略字自身の表示の微妙な変化に結びつけることができない。液晶表示装置を略字と関連させるには新たに液晶表示装置を設ける必要があり高価になりコストパーフォーマンスが得られない。また、液晶表示パネルで文字板全体を構成してこの液晶表示装置の表示機能を略字自身の表示の微妙な変化に結びつけようとしても、ムーブメントで駆動される表示指針との組み合わせができない。すなわち、この液晶表示装置にムーブメントの針取付体を通す貫通孔を開けることができないのである。
また、特許文献2の色素層にデザインを持たせる光電変換素子を略字に適用しても、略字自身の表示が変えられないし微妙な変化も付けられない。
【0004】
本発明の目的は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、ムーブメントにより駆動される表示指針と組み合わせて月日・時刻・時間等をデジタル表示とアナログ表示を複合表示することができ、表示にバリエーションと高級感が得られる計時装置及び計時装置用文字板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、時計ケース内に、ムーブメントと、このムーブメントに備える針取付体に取着される表示指針と、前記ムーブメントと前記表示指針との間に位置する文字板とを備えた計時装置において、前記文字板は、表示に保持性を有する表示パネルによって文字板全体を構成してこの表示パネルに針取付体用貫通手段を設けて、この針取付体用貫通手段に前記針取付体を通した構成であることを特徴とする。この構成において、前記表示パネルは、電気泳動表示装置であることを特徴とする。
この構成によれば、文字板全体を表示ができる表示パネルからなりしかも表示パネルにムーブメントに備える針取付体を通す針取付体用貫通手段として、貫通孔を開けるか、あるいは表示パネルを複数枚に分割して、隣接したパネル間に隙間を空け、この隙間に針取付体を通すことができて、ムーブメントにより駆動される表示指針と組み合わせた構成なので、月日・時刻・時間等をデジタル表示とアナログ表示との複合表示がデジタル表示パネルと表示指針と組み合わせにより実現できて、文字板全面が表示パネルであるから表示にバリエーションと高級感が得られ、他方、文字板全面が表示パネルであり表示面積が極めて大きくなるが、この表示パネルが表示に保持性を有する構成なので文字板をダイナミック駆動する必要がないから極めて省電力で文字板全面の表示ができる。そして、デジタル表示パネルが電気泳動表示装置であると、針取付体を通すなどの穴を開ける事が出来る。
また、この構成によれば、文字板全面を表示パネルとして実現できるから、後述するように、例えば、文字板の表面に高さのある略字等を備えた場合にこの略字等が単なる固定的な変化のない表示ではなくなり、表示パネルにおいて略字に合わせた任意位置をこの略字に関連付けた表示を行うことで略字等と合体した表示を醸し出せるので固定的な略字に変化感・高級感をもたらすことができる。
【0006】
上記構成において、前記表示パネルは、表面にラベルまたは印刷からなる略字を複数備えると、前記保持性を有する表示パネルで内部に表示される略字ではなく表示パネルの表面に備えるので略字が鮮明となり視認し易い。
上記構成において、前記文字板は、前記略字の周囲領域内の所要箇所とこの箇所以外とが判別可能に電気泳動表示が行われる構成とすることが好ましい。
この構成によれば、文字板の表面に設けるラベルまたは印刷からなる略字と、文字板を構成する保持性を有する表示パネルの背景表示との組み合わせにより多彩なバリエーションで略字を表現できることになり高級感が得られる。
【0007】
上記構成において、前記ラベルをメタリックラベルで構成すると、立体的であることに加えて金属感がある略字とすることができるので略字自身の高級感が得られる。
【0008】
上記構成において、前記表示パネルは、月齢表示、年月日表示、時刻表示、その他周囲と区別したエリア表示を行う箇所に対応する表面にエリア表示枠を備えたことを特徴とする。
エリア表示枠は、表面に立体感・高級感を保有させるために設けるもので、電気泳動表示装置でエリア表示枠と関連付けた表示を行うと立体感・高級感が得られる。
【0009】
上記構成において、前記文字板である電気泳動表示装置の透明基板の表示領域の外側の複数箇所にスペーサを備え、このスペーサを前記時計ケースのこの電気泳動表示装置の前側の段部端面に当接する構成とすると、表示パネルの周縁部を締め付けて圧力を加えても表示パネルの表示に悪影響が生じない。さらに前記スペーサを衝撃吸収体で構成すると、外部からの衝撃による文字板の割れを防止することができる。
【0010】
また本発明は、時計ケース内にムーブメントとともに収容されこのムーブメントに備える針取付体に取着される表示指針によるアナログ表示と複合してデジタル表示を行う計時装置用文字板であって、表示に保持性を有しかつ前記針取付体を通すための針取付体用貫通手段を有する表示パネルで構成したことを特徴とする。
この構成によれば、文字板全体がディスプレイになり貫通孔にムーブメントに備える針取付体を通して表示指針を取り付けることで、月日・時刻・時間等をデジタル表示とアナログ表示との複合表示が実現できて、文字板全面が表示パネルであるから表示にバリエーションと高級感が得られ、極めて省電力で文字板全面の表示ができ、表面に略字やエリア表示用輪郭枠を備えた場合にこの略字やエリア表示用輪郭枠が単なる固定的な変化のない表示ではなくなり、表示パネルにおいて略字に合わせた任意位置をこの略字に関連付けた表示を行うことができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、月日・時刻・時間等をデジタル表示とアナログ表示との複合表示がデジタル表示パネルと表示指針と組み合わせにより実現できてしかも文字板全面が表示パネルであるから表示にバリエーションと高級感が得られ、他方、文字板全面が表示パネルであり表示面積が極めて大きくなるがこの表示パネルが表示に保持性を有する構成なので文字板をダイナミック駆動する必要がないから極めて省電力で文字板全面の表示ができる。
また、本発明によれば、文字板全面を表示パネルとして実現できるから、例えば、文字板の表面に高さのある略字等を備えた場合に、表示パネルにおいて略字に合わせた任意位置をこの略字に関連付けた表示を行うことで略字等と合体した表示を醸し出せるので固定的な略字に変化感・高級感をもたらすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照して説明する。
この実施形態の計時装置は腕時計に適用した場合を示す。図1は、腕時計10の正面図であり、図2は、図1におけるII−II断面図である。この腕時計10は、装置本体11と、装置本体11に連結された時計バンド12とを備えて構成されている。
装置本体11は、時計ケース13を備え、この時計ケース13は、真鍮、ステンレス等の金属材又は樹脂材で形成され、その内部に、ムーブメント14と、中央の貫通孔を有しこの貫通孔に前記ムーブメント14の中央に備える三重軸構造の針取付体(時針取付体、分針取付体、秒針取付体)15を通している文字板16と、針取付体15に取着される表示指針(時針、分針、秒針)17等が配置されている(図2参照)。図1に示すように、時計ケース13の3時位置には竜頭18が設けられている。
【0013】
また、時計ケース13の表側には、図2に示すように、ガラス製又は樹脂製の透明カバー19が配置され、この透明カバー19を介して針取付体15、表示指針17、文字板16が視認可能に構成されると共に、裏側には裏蓋20が螺合される。前記透明カバー19は、樹脂製又は金属製の圧入リング21を介して時計ケース13に圧入固定され、また、裏蓋20と時計ケース13との間にはパッキン22が配置され、これらによって、時計ケース13内の密封性や防水性が確保されている。
【0014】
ムーブメント14は、図2に示すように、針取付体15に取着され表示指針17が文字板16の上側を回動して時刻を表示する。このムーブメント14には、水晶振動子を時間調速に用いてステッピングモータ等により表示指針17を回転駆動するクオーツ式、或いは、ゼンマイを巻き上げてそのゼンマイに蓄えられた力により表示指針17を回転駆動する機械式等が適用され、また、暦(年、月、日等)を表示する暦表示機構を備えたものでもよい。
【0015】
本発明の文字板16は、表示に保持性を有する表示パネルによって文字板全体を構成して、この表示パネルに前記貫通孔を開けて前記針取付体15を通した構成である。表示に保持性を有しかつ両側に連通する孔を開けることができる表示パネルは、現在のところ、電気泳動表示装置が該当する。本発明は、電気泳動表示装置以外に、表示に保持性を有しかつ両側に連通する孔を開けることができる表示パネルが発明された場合に、その表示パネルで文字板全体を構成してこの表示パネルに貫通孔を開けて針取付体を通した構成にも適用される。例えば、半球ごとに白と黒に塗り分けられた球形微粒子の向きを電界により制御して白と黒からなる画像を表示するツイストボールの表示方式も含む。
【0016】
電気泳動表示装置は、文字板16全体を構成しており、例えば、図3の概略断面図に示すように、実装基板31の下面にドライバIC32やROM33やRAM34、その他の必要な電子部品を実装しているとともに、実装基板31の上面に表示セグメント電極35を備えた表示コントーロールパネルと、ガラスまたはプラスチックからなる透明基板36と、透明基板36の内面に形成した透明電極(共通電極)37と、表示セグメント電極35と透明電極37の隙間に挟入された電気泳動層38を備えてなる。
この電気泳動層38は、例えば、プラスに帯電された複数の黒粒子を封入したマイクロカプセルを画素とするマイクロカプセルの敷き詰め層(いわゆる1粒子系)であり、ドライバIC32やROM33に記憶されたプログラムソフトの働きで表示セグメント電極35と透明電極37との間で駆動電圧を印加して生起する電界によりカプセル内の黒粒子が電気泳動して分布状態が変わり白色の電気泳動分散液との間で表示色が2色変化して表示を行う。
マイクロカプセルの敷き詰め層である電気泳動層38は、ドライバIC32から駆動電圧を透明電極37と各表示セグメント電極35に供給すると、マイクロカプセルに封入された白色に着色されている電気泳動分散液に電界が付与され、この電気泳動分散液中にプラス極性に帯電している黒色に着色された黒粒子が電気泳動して表面側に移動すると黒色を呈し、裏面側に移動すると白色を呈する。
詳述すると、透明電極37が0V電位(アース電位)に保持され、表示セグメント電極35がプラス電位になると、各表示セグメント電極35から透明電極37に向かう電界が発生し、プラスに帯電した黒粒子が透明電極37側に移動し、これに伴って、白色の電気泳動分散液がセグメント電極35側に移動する。この結果、マイクロカプセル38が黒色を呈する。これとは逆に、透明電極37がプラス電位、表示セグメント電極35が0V電位に保持されると、プラスに帯電した黒粒子が表示セグメント電極35側に移動し、マイクロカプセル38が白色の電気泳動分散液により白色を呈する。また、透明電極37と表示セグメント電極35との間に電位差を生じない場合には、黒粒子の移動が生じないため、セグメント40の表示色は変化せずに以前の状態が維持される。すなわち、電気泳動表示装置は、表示に保持性を有している。
この電気泳動層38は、液晶とは異なり、流動性がないので、文字板16とする電気泳動表示装置に針取付体15を通す貫通孔(針取付体用貫通手段)を設けることができる。
【0017】
この実施形態では、文字板16全体を電気泳動表示装置で構成していて、透明基板36の表面の毎正時に時針が指し示す外周12等分位置にラベルからなるかまたは印刷からなる略字41または42を備えている。ラベルからなる略字41または42は、例えば白色系、金色系、銀色系の多層金属めっきを行って厚みを持たせるとともに裏面に接着層があるラベルを貼着してなる構成が好ましい。また、印刷からなる略字41にあっては、耐光性を有し膜厚を大きく確保できるインク、好ましくは金属光沢を有するインクを用いてシルク印刷あるいはタンポ印刷により形成することが好ましい。12個の略字41は、例えば、12時のところが一番豪華にできていて、3時と6時と9時のところが次に豪華にできていて、他の時刻のところの略字が単純な棒状になり、分刻みの略字が細く印刷されていても良い。
【0018】
この実施形態では、文字板16全体を電気泳動表示装置で構成するので、例えば月齢表示も行うことができるので、この月齢表示を単純に表示すると透明基板36の内面側の表示になり、立体感・高級感がでないので、略字41と同様に、ラベルまたは印刷からなるエリア表示枠43を備えている。エリア表示枠43は、月齢表示に限定されるものでなく、年月日表示、時刻表示、その他周囲と区別したエリア表示を行う箇所に対応する表面に立体感・高級感を保有させるために設ける。
そして、図2に示すように、表面の文字板16である電気泳動表示装置の透明基板36の表示領域の外側の複数箇所にスペーサ51を備え、このスペーサ51を時計ケース13のこの電気泳動表示装置の前側の段部端面13aに当接させている。このスペーサは剛体であっても良いが、衝撃吸収体であることが好ましい。
【0019】
電気泳動表示装置における表示は、実装基板31に設けられたドライバIC32とROM33に記憶されたプログラムソフトの働きで、略字41及び月齢表示のエリア表示枠43と関連付けた表示を行う。
例えば、図4に示すように、(a)では中抜きの略字41に対してこの略字41を中央に位置させてこの略字41よりも大きい黒丸61の背景表示を電気泳動表示装置で行うことができ、また、(b)のように、略字41に対してこの略字41を中央に位置させてこの略字41よりも大きい黒色の輪郭の白丸となる背景表示に変えることができ、さらに、(c)のように、略字41に対してこの略字41を中央に位置させてこの略字41よりも大きい黒色の菱形となる背景表示に変えることができる。このように、(a),(b),(c)のいずれの場合でも、略字41の形状や色には変化がないが、電気泳動表示装置が文字板16全面を形成しているから、略字41を取り巻く所望箇所の背景表示をいかようにも変えられるので、あたかも略字41が変化している状況を醸し出せるので、そして、略字41が前側で電気泳動表示装置の背景表示が後側となって立体感・興趣感・高級感を生じる。
略字41は黒色であっても良い。略字41を黒色にするとプログラムソフトの働きで(b)のように、白丸となる背景表示に変えることにすれば、黒色の略字41でも良く映える。略字41に例えば十二支のデザインをあしらい、白丸となる背景表示を行ってかつ各十二支の目の位置を電気泳動表示装置で白で表現すると影絵表現にすることができる。
【0020】
また、図5では棒状の略字42に対する電気泳動表示装置による背景表示の変化を示している。(a)では略字42に対して黒丸61の背景表示を電気泳動表示装置で行うことができ、また、(b)のように、略字42に対して黒色の輪郭円の白丸で取り囲む背景表示に変えることができ、さらに、(c)のように、略字42に対して菱形枠の背景表示に変えることができる。このように、棒状の略字42であっても、略字42を取り巻く所望箇所の背景表示をいかようにも変えられるので、あたかも略字42が変化している状況を醸し出せる。
略字41,42は黒色であっても良い。略字41,42を黒色にすると、プログラムソフトの働きで(b)のように、白丸となる背景表示に変えることにすれば、黒色の略字41,42でも良く映える。略字41,42に例えば十二支のデザインをあしらい、白丸となる背景表示を行ってかつ各十二支の目の位置を電気泳動表示装置で白で表現すると影絵表現にすることができる。
月齢表示のエリア表示枠43と関連付けた表示は、このエリア表示枠43の内側表示エリア44を電気泳動表示装置で月齢表示する。内側表示エリア44の月齢表示に対してエリア表示枠43があることで、表示にメリハリと立体感が生じる。そして、電気泳動表示装置が文字板16全面を形成しているから、エリア表示枠43を設ける位置は適宜の箇所を選択することができ、エリア表示枠43に合わせて月齢表示を行えるようにプログラムを対応させれば足りる。
【0021】
この実施例で図示していないが、同じように、年、月、日などの表示を行う位置に、厚みを持ったエリア表示枠を設けると、年、月、日などの表示も奥行き感・高級感が出る。
図6は、文字が見やすい1つの好ましい表示状態を示す。説明すると、略字41,42の周囲領域内の所要箇所以外を例えば黒色系の表示にして表示指針17を相対的に視認し易くするとともに図4(b)のように略字41,42の周囲領域内の所要箇所61を白く表示して略字とともに浮き上がらせる表示を示す。
図6は、文字が見やすい他の好ましい表示状態を示す。略字41の周囲領域内の所要箇所以外を白く反転表示すると、表示指針17や略字41との相対的なコントラストが取れて表示指針17が視認し易くなるとともに、略字の周囲領域内の所要箇所を図4(a)あるいは(b)に示す背景表示を行うと略字41,42を視認し易くかつ略字41,42に背景表示と組み合わせた変化した表示が行える。
さらに、図1と図6との切り替えのいずれにおいても、12時の位置、3時の位置、6時の位置、9時の位置の略字41の背景表示と、他の位置の略字42の背景表示を変えることがいかようにもできるので文字板16を視認しやすい。
このようにして、文字板全面の切り替え表示を行うと表示面積が極めて大きくなるが、この表示パネルが表示切替の時だけ電力を必要とし、表示パネルが表示に保持性を有するので文字板を常にダイナミック駆動する必要がないから極めて省電力で文字板全面の表示ができる。
【0022】
上記構成の本実施形態によれば、前記文字板全体が保持性を有する表示パネルである電気泳動表示装置により構成されるので、ダイナミック駆動が必要ないので文字板の日時等をデジタル表示する表示部に液晶を用いたものに比べてさらに省電力になり、又、保持性を有する表示パネルは液晶とは異なり上記構成のように表示指針と組み合わせた形態で文字板全体を構成できるから表示指針と組み合わせた月日・時刻・時間のデジタル表示とクロノグラフ等を含むアナログ表示にバリエーションと高級感が得られる。また、表示パネルで内部に表示される略字ではなくて表示パネルの表面に略字を備えるので略字が鮮明となり視認し易い。ラベルがメタリックラベルであると、立体的であることに加えて金属感があり略字自身の高級感が得られる。
特に、文字板を、略字の周囲領域内の所要箇所とこの箇所以外とが判別可能に電気泳動表示が行われる構成にしたので、文字板の表面に設けるラベルまたは印刷からなる略字と、文字板を構成する保持性を有する表示パネルによって前記略字に対応して白→黒→グレー等の微妙に色変化させて表現できる略字対応表示部との組み合わせにより略字を表現できるので、多彩なバリエーションで略字を表現できることになり、メタリックラベルにより設ける略字でなく印刷による略字であっても略字対応表示部との間で奥行き感が生じて高級感が得られ、さらに、文字板の表面に設けるラベルまたは印刷からなる略字に位置ずれが生じた場合にも略字対応表示部を設ける位置をずれた略字に合わせることがデータでの補正で容易に行える。
文字板である電気泳動表示装置の透明基板の表示領域の外側の複数箇所に備えたスペーサを時計ケースの段部端面に当接させた構成にしたので、時計ケースの裏蓋開口から文字板である保持性を有する表示パネルとムーブメントを収容し裏蓋を閉めるときに表示パネルの周縁部を締め付けて圧力を加えても表示パネルの表示に悪影響が生じない。そして、スペーサは衝撃吸収体で構成したので、誤って落下させるような事があっても表示パネルの透明基板に過大な衝撃力が伝わらないので透明基板が破損する事故を回避できる。
【0023】
上述の実施形態では、腕時計に本発明を適用する場合について述べたが、これに限らず、置時計、壁掛時計、柱時計、懐中時計、ストップウォッチ等の各種時計、その他の計時装置の表示に同様に広く適用することができる。時計として構成する場合も、腕時計型に限らず、ネックレス型、指輪型、ペンダント型などの各種形状を適用することができる。
略字としては、ローマ数字を利用したり、棒、アラビア数字、丸点、漢数字などを利用してもよい。
針取付体用貫通手段として、上述の実施形態では、貫通孔を開けた例を示したが、これに限定されない。例えば、表示パネルを複数枚に分割して、隣接したパネル間に隙間を空け、この隙間に針取付体を通す構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態1にかかる計時装置を示す正面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】本発明の計時装置を構成する電気泳動表示装置の一例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の計時装置の文字板に設ける略字と電気泳動表示装置の背景表示の組み合わせ表示の変化例を示す図である。
【図5】本発明の計時装置の文字板に設ける他の略字と電気泳動表示装置の背景表示の組み合わせ表示の変化例を示す図である。
【図6】図1の計時装置の文字板の表示を変化させた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0025】
13…時計ケース、14…ムーブメント、15…針取付体、16…文字板(=電気泳動表示装置)、17…表示指針、36…透明基板、41…略字、42…略字、43…エリア表示枠、51…スペーサ、13a…時計ケースの段部端面。





 

 


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