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発明の名称 電源回路
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−4420(P2007−4420A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−182966(P2005−182966)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人 【識別番号】100095728
【弁理士】
【氏名又は名称】上柳 雅誉
発明者 水野 幹也
要約 課題
電源電圧を昇圧して安定化することにより安定化電圧を生成する安定化電圧生成回路において、電源投入後における安定化電圧の過渡特性を改善する。

解決手段
この安定化電圧生成回路は、外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路10と、第1の入力端子に印加される参照電圧と第2の入力端子に印加される帰還電圧とに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器21を含み、昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路20と、電圧安定化回路から出力される安定化電圧を差動増幅器の第2の入力端子に帰還させる負帰還ループR1及びR2と、昇圧回路から出力される昇圧電圧が所定の値を超えるまでは、差動増幅器の第2の入力端子に印加される帰還電圧を上昇させる制御手段41〜43及びR3とを具備する。
特許請求の範囲
【請求項1】
外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路と、
第1の入力端子に印加される参照電圧と第2の入力端子に印加される帰還電圧とに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器を含み、前記昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路と、
前記電圧安定化回路から出力される安定化電圧を前記差動増幅器の前記第2の入力端子に帰還させる負帰還ループと、
前記昇圧回路から出力される昇圧電圧が所定の値を超えるまでは、前記差動増幅器の前記第2の入力端子に印加される帰還電圧を上昇させる制御手段と、
を具備する安定化電圧生成回路。
【請求項2】
前記制御手段が、
前記昇圧回路から出力される昇圧電圧をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路と、
前記アナログ/ディジタル変換回路から出力されるディジタル信号に基づいて制御電圧データを生成するCPUと、
前記CPUから出力される制御電圧データをアナログの制御電圧に変換して前記負帰還ループに印加するディジタル/アナログ変換回路と、
を含む、請求項1記載の安定化電圧生成回路。
【請求項3】
前記制御手段が、
前記昇圧回路から出力される昇圧電圧をしきい電圧と比較して、昇圧電圧がしきい電圧よりも小さいときに第1のレベルの制御信号を出力し、昇圧電圧がしきい電圧よりも大きいときに第2のレベルの制御信号を出力する比較回路と、
前記比較回路から第1のレベルの制御信号が出力されたときに、前記負帰還ループに制御電圧を印加するスイッチ回路と、
を含む、請求項1記載の安定化電圧生成回路。
【請求項4】
外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路と、
第1の入力端子に印加される参照電圧と第2の入力端子に印加される帰還電圧とに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器を含み、前記昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路と、
前記電圧安定化回路から出力される安定化電圧を前記差動増幅器の前記第2の入力端子に帰還させる負帰還ループと、
前記昇圧回路が昇圧を開始してから所定の期間において、前記差動増幅器の前記第2の入力端子に印加される帰還電圧を上昇させる制御手段と、
を具備する安定化電圧生成回路。
【請求項5】
外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路と、
第1の入力端子に印加される参照電圧と第2の入力端子に印加される帰還電圧とに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器を含み、前記昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路と、
前記電圧安定化回路から出力される安定化電圧を前記差動増幅器の前記第2の入力端子に帰還させる負帰還ループと、
前記電圧安定化回路から出力される安定化電圧が所定の値を超えるまでは、前記差動増幅器の前記第2の入力端子に印加される帰還電圧を上昇させる制御手段と、
を具備する安定化電圧生成回路。
【請求項6】
前記制御手段が、
前記電圧安定化回路から出力される安定化電圧をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路と、
前記アナログ/ディジタル変換回路から出力されるディジタル信号に基づいて制御電圧データを生成するCPUと、
前記CPUから出力される制御電圧データをアナログの制御電圧に変換して前記負帰還ループに印加するディジタル/アナログ変換回路と、
を含む、請求項5記載の安定化電圧生成回路。
【請求項7】
前記制御手段が、
前記電圧安定化回路から出力される安定化電圧をしきい電圧と比較して、安定化電圧がしきい電圧よりも小さいときに第1のレベルの制御信号を出力し、安定化電圧がしきい電圧よりも大きいときに第2のレベルの制御信号を出力する比較回路と、
前記比較回路から第1のレベルの制御信号が出力されたときに、前記負帰還ループに制御電圧を印加するスイッチ回路と、
を含む、請求項5記載の安定化電圧生成回路。
【請求項8】
外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路と、
第1の入力端子に印加される参照電圧と第2の入力端子に印加される帰還電圧とに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器を含み、前記昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路と、
前記電圧安定化回路から出力される安定化電圧を前記差動増幅器の前記第2の入力端子に帰還させる負帰還ループと、
前記電圧安定化回路が安定化電圧の出力を開始してから所定の期間において、前記差動増幅器の前記第2の入力端子に印加される帰還電圧を上昇させる制御手段と、
を具備する安定化電圧生成回路。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか1項記載の安定化電圧生成回路と、
前記安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧に基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部と、
を具備する液晶表示装置。
【請求項10】
外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路、及び、前記昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路を含む安定化電圧生成回路と、
安定化電圧に基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部と、
前記安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧を液晶表示部に選択的に供給するスイッチ回路と、
前記昇圧回路から出力される昇圧電圧が所定の値を超えたときに、前記安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧を液晶表示部に供給する制御手段と、
を具備する液晶表示装置。
【請求項11】
外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路、及び、前記昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路を含む安定化電圧生成回路と、
安定化電圧に基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部と、
前記安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧を液晶表示部に選択的に供給するスイッチ回路と、
前記昇圧回路が昇圧を開始してから所定の期間経過後に、前記安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧を液晶表示部に供給する制御手段と、
を具備する液晶表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源電圧を昇圧して安定化することにより安定化電圧を生成する安定化電圧生成回路に関する。さらに、本発明は、安定化電圧生成回路を内蔵し、安定化電圧生成回路によって生成される安定化電圧に基づいて液晶パネルを駆動する液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置においては、液晶パネルを駆動するために比較的高い電圧が必要となるので、システムから供給される電源電圧を昇圧及び安定化して安定化電圧を生成する安定化電圧生成回路を設け、安定化電圧生成回路によって生成される安定化電圧を液晶表示部に供給することにより、液晶パネルの電極に印加される複数の駆動電圧を生成することが行われている。
【0003】
図8は、従来の液晶表示装置の構成を示す図である。この液晶表示装置は、システムから供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧VOUTを出力する昇圧回路10と、昇圧電圧VOUTを安定化して安定化電圧VREGを出力する電圧安定化回路20と、安定化電圧VREGに基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部30とを有している。
【0004】
電圧安定化回路20は、差動増幅器21及びPチャネルMOSトランジスタ22を内蔵する半導体集積回路(IC)によって構成され、外付け部品として抵抗R1及びR2が接続されている。差動増幅器21は、非反転入力端子に印加される電圧と反転入力端子に印加される電圧との差分を増幅して出力信号を生成する。トランジスタ22のソースには昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTが供給され、ゲートには差動増幅器21の出力信号が印加され、ドレインは抵抗R1の一端に接続されている。
【0005】
トランジスタ22のドレインから出力される電流が抵抗R1及びR2を流れることにより、抵抗R1の一端に安定化電圧VREGが発生する。また、安定化電圧VREGが抵抗R1及びR2によって分圧されることにより、抵抗R1及びR2の接続点において帰還電圧VFBが発生する。
【0006】
帰還電圧VFBは、差動増幅器21の非反転入力端子に印加され、一方、差動増幅器21の反転入力端子には、参照電圧VREFが印加される。トランジスタ22のゲートとドレインとにおいては信号の位相が反転するので、差動増幅器21の入出力間に負帰還ループが形成されて、帰還電圧VFBが参照電圧VREFと等しくなるように制御される。
【0007】
図9は、図8に示す従来の液晶表示装置における電圧変化を示す図である。昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTは、電源投入後において、時間と共に上昇しながら一定値V1に漸近して安定する。一方、電圧安定化回路20から出力される安定化電圧VEGは、電源投入後において、負帰還ループの過渡応答によって一旦上昇した後に下降しながら一定値V2に漸近して安定する。これにより、液晶表示部30において、輝度が一旦明るくなってから暗くなるという不自然な変化を起こし、表示不良とされる問題があった。
【0008】
関連する技術として、下記の特許文献1には、多数の表示素子からなる表示器の輝度を、同時に、かつ、広範囲に調整できるようにした輝度調整回路が開示されている。この輝度調整回路は、直流電源の出力に3端子レギュレータを接続し、3端子レギュレータの出力電圧を可変抵抗器で変化させることにより、その出力に並列に接続された表示素子の輝度を調整するように構成される。しかしながら、特許文献1には、電源投入後における出力電圧(安定化電圧)の過渡特性を改善することに関しては開示されていない。
【特許文献1】特開平5−333806号公報(第1頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、上記の点に鑑み、本発明は、電源電圧を昇圧して安定化することにより安定化電圧を生成する安定化電圧生成回路において、電源投入後における安定化電圧の過渡特性を改善することを目的とする。さらに、本発明は、電源投入後における輝度の不自然な変化を低減した液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上の課題を解決するため、本発明の第1の観点に係る安定化電圧生成回路は、外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路と、第1の入力端子に印加される参照電圧と第2の入力端子に印加される帰還電圧とに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器を含み、昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路と、電圧安定化回路から出力される安定化電圧を差動増幅器の第2の入力端子に帰還させる負帰還ループと、昇圧回路から出力される昇圧電圧が所定の値を超えるまでは、差動増幅器の第2の入力端子に印加される帰還電圧を上昇させる制御手段とを具備する。
【0011】
ここで、制御手段が、昇圧回路から出力される昇圧電圧をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路と、アナログ/ディジタル変換回路から出力されるディジタル信号に基づいて制御電圧データを生成するCPUと、CPUから出力される制御電圧データをアナログの制御電圧に変換して負帰還ループに印加するディジタル/アナログ変換回路とを含むようにしても良い。
【0012】
あるいは、制御手段が、昇圧回路から出力される昇圧電圧をしきい電圧と比較して、昇圧電圧がしきい電圧よりも小さいときに第1のレベルの制御信号を出力し、昇圧電圧がしきい電圧よりも大きいときに第2のレベルの制御信号を出力する比較回路と、比較回路から第1のレベルの制御信号が出力されたときに、負帰還ループに制御電圧を印加するスイッチ回路とを含むようにしても良い。
【0013】
本発明の第2の観点に係る安定化電圧生成回路は、外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路と、第1の入力端子に印加される参照電圧と第2の入力端子に印加される帰還電圧とに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器を含み、昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路と、電圧安定化回路から出力される安定化電圧を差動増幅器の第2の入力端子に帰還させる負帰還ループと、昇圧回路が昇圧を開始してから所定の期間において、差動増幅器の第2の入力端子に印加される帰還電圧を上昇させる制御手段とを具備する。
【0014】
本発明の第3の観点に係る安定化電圧生成回路は、外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路と、第1の入力端子に印加される参照電圧と第2の入力端子に印加される帰還電圧とに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器を含み、昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路と、電圧安定化回路から出力される安定化電圧を差動増幅器の第2の入力端子に帰還させる負帰還ループと、電圧安定化回路から出力される安定化電圧が所定の値を超えるまでは、差動増幅器の第2の入力端子に印加される帰還電圧を上昇させる制御手段とを具備する。
【0015】
ここで、制御手段が、電圧安定化回路から出力される安定化電圧をディジタル信号に変換するアナログ/ディジタル変換回路と、アナログ/ディジタル変換回路から出力されるディジタル信号に基づいて制御電圧データを生成するCPUと、CPUから出力される制御電圧データをアナログの制御電圧に変換して負帰還ループに印加するディジタル/アナログ変換回路とを含むようにしても良い。
【0016】
あるいは、制御手段が、電圧安定化回路から出力される安定化電圧をしきい電圧と比較して、安定化電圧がしきい電圧よりも小さいときに第1のレベルの制御信号を出力し、安定化電圧がしきい電圧よりも大きいときに第2のレベルの制御信号を出力する比較回路と、比較回路から第1のレベルの制御信号が出力されたときに、負帰還ループに制御電圧を印加するスイッチ回路とを含むようにしても良い。
【0017】
本発明の第4の観点に係る安定化電圧生成回路は、外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路と、第1の入力端子に印加される参照電圧と第2の入力端子に印加される帰還電圧とに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器を含み、昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路と、電圧安定化回路から出力される安定化電圧を差動増幅器の第2の入力端子に帰還させる負帰還ループと、電圧安定化回路が安定化電圧の出力を開始してから所定の期間において、差動増幅器の第2の入力端子に印加される帰還電圧を上昇させる制御手段とを具備する。
【0018】
本発明の第1の観点に係る液晶表示装置は、上記いずれかの安定化電圧生成回路と、安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧に基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部とを具備する。
【0019】
本発明の第2の観点に係る液晶表示装置は、外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路、及び、昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路を含む安定化電圧生成回路と、安定化電圧に基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部と、安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧を液晶表示部に選択的に供給するスイッチ回路と、昇圧回路から出力される昇圧電圧が所定の値を超えたときに、安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧を液晶表示部に供給する制御手段とを具備する。
【0020】
本発明の第3の観点に係る液晶表示装置は、外部から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧を出力する昇圧回路、及び、昇圧回路から出力される昇圧電圧が供給されて安定化電圧を出力する電圧安定化回路を含む安定化電圧生成回路と、安定化電圧に基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部と、安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧を液晶表示部に選択的に供給するスイッチ回路と、昇圧回路が昇圧を開始してから所定の期間経過後に、安定化電圧生成回路から出力される安定化電圧を液晶表示部に供給する制御手段とを具備する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、安定化電圧生成回路において、電源投入後における安定化電圧の過渡特性を改善することができる。さらに、電源投入後における輝度の不自然な変化を低減した液晶表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図1に示すように、この液晶表示装置は、システム等の外部回路から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧VOUTを出力する昇圧回路10と、反転入力端子に印加される参照電圧VEFと非反転入力端子に印加される帰還電圧VFBとに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器21を含み、昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTが供給されて安定化電圧VREGを出力する電圧安定化回路20と、安定化電圧VREGを差動増幅器21の非反転入力端子に帰還させる負帰還ループ(抵抗R1及びR2)と、安定化電圧VREGに基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部30と、昇圧電圧VOUTが所定の値を超えるまでは、差動増幅器21の非反転入力端子に印加される帰還電圧VFBを上昇させる制御手段(A/Dコンバータ41、CPU42、D/Aコンバータ43、抵抗R3)とを有している。
【0023】
昇圧回路10は、チャージポンプ又はスイッチングレギュレータ等によって構成される。電圧安定化回路20は、差動増幅器21及びPチャネルMOSトランジスタ22を内蔵する半導体集積回路(IC)によって構成され、外付け部品として抵抗R1及びR2が接続されている。
【0024】
差動増幅器21は、非反転入力端子に印加される電圧と反転入力端子に印加される電圧との差分を増幅して出力信号を生成する。トランジスタ22のソースには昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTが供給され、ゲートには差動増幅器21の出力信号が印加され、ドレインは抵抗R1の一端に接続されている。
【0025】
トランジスタ22のドレインから出力される電流が抵抗R1及びR2を流れることにより、抵抗R1の一端に安定化電圧VREGが発生する。また、安定化電圧VREGが抵抗R1及びR2によって分圧されることにより、抵抗R1及びR2の接続点において帰還電圧VFBが発生する。
【0026】
帰還電圧VFBは、差動増幅器21の非反転入力端子に印加され、一方、差動増幅器21の反転入力端子には、参照電圧VREFが印加される。トランジスタ22のゲートとドレインとにおいては信号の位相が反転するので、差動増幅器21の入出力間に負帰還ループが形成されて、帰還電圧VFBが参照電圧VREFと等しくなるように制御される。
【0027】
A/Dコンバータ41は、昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTをディジタル信号に変換する。CPU42は、液晶表示部30を制御すると共に、A/Dコンバータ41から出力されるディジタル信号に基づいて制御電圧データを生成する。例えば、CPU42は、昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTの値をしきい電圧VTHの値と比較して、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも小さいときに第1の制御電圧を表す制御電圧データを生成して出力し、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも大きいときに第2の制御電圧を表す制御電圧データを生成して出力する。以下においては、第2の制御電圧が参照電圧VREFに等しく、第1の制御電圧が第2の制御電圧よりも大きいものとする。
【0028】
D/Aコンバータ43は、CPU42から出力される制御電圧データをアナログの制御電圧に変換して、負帰還ループを構成する抵抗R1及びR2の接続点に抵抗R3を介して印加する。これにより、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも小さいときには、帰還電圧VFBが上昇し、負帰還の作用により安定化電圧VREGの上昇が抑圧される。
【0029】
図2は、図1に示す液晶表示装置における電圧変化を示す図である。昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTは、電源投入後において、時間と共に上昇しながら一定値V1に漸近して安定する。その過程において、CPU42は、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも小さいときに、第1の制御電圧を表す制御電圧データを出力し、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも大きいときに、第2の制御電圧を表す制御電圧データを出力する。
【0030】
従って、図2に示すように、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも小さくなっている期間Tにおいて、D/Aコンバータ43が、定常状態における第2の制御電圧(=VREF)よりも大きい第1の制御電圧を出力するので、帰還電圧VFBが上昇し、安定化電圧VREGの上昇が抑圧される。期間Tの経過後においては、D/Aコンバータ43が、定常状態における第2の制御電圧(=VREF)を出力するので、帰還電圧VFBは上昇せずに、安定化電圧VREGが一定値V2に漸近して安定する。その結果、液晶表示部30において、輝度が一旦明るくなってから暗くなるという不自然な変化を防止することができる。
【0031】
あるいは、CPU42が、A/Dコンバータ41から出力されるディジタル信号に基づいて、電源投入後に昇圧回路10が昇圧を開始したことを検出し、昇圧回路10が昇圧を開始してから所定の期間(=T)において、第1の制御電圧を表す制御電圧データを生成して出力すると共に、所定の期間経過後に、第2の制御電圧を表す制御電圧データを生成して出力するようにしても良い。これによっても、所定の期間において帰還電圧VFBが上昇し、負帰還の作用により安定化電圧VREGの上昇が抑圧されるので、図2に示すのと同様の効果を奏することができる。
【0032】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図3に示すように、この電源回路は、システム等の外部回路から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧VOUTを出力する昇圧回路10と、反転入力端子に印加される参照電圧VREFと非反転入力端子に印加される帰還電圧VFBとに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器21を含み、昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTが供給されて安定化電圧VREGを出力する電圧安定化回路20と、安定化電圧VREGを差動増幅器21の非反転入力端子に帰還させる負帰還ループ(抵抗R1及びR2)と、安定化電圧VREGに基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部30と、昇圧電圧VOUTが所定の値を超えるまでは、差動増幅器21の非反転入力端子に印加される帰還電圧VFBを上昇させる制御手段(コンパレータ51、アナログスイッチ52、抵抗R3)とを有している。
【0033】
コンパレータ51は、昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTをしきい電圧Vと比較して、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも小さいときに、第1のレベル(例えばハイレベル)の制御信号を出力し、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも大きいときに、第2のレベル(例えばローレベル)の制御信号を出力する。
【0034】
コンパレータ51が第1のレベルの制御信号を出力すると、アナログスイッチ52は、コンパレータ51から出力される制御信号に従ってオンすることにより、負帰還ループを構成する抵抗R1及びR2の接続点に抵抗R3を介して制御電圧V(V>VREF)を印加する。これにより、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも小さいときには、帰還電圧VFBが上昇し、負帰還の作用により安定化電圧VREGの上昇が抑圧されるので、図2に示すのと同様の効果を奏することができる。
【0035】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図4に示すように、第3の実施形態においては、A/Dコンバータ41の入力端子が、昇圧回路10の替わりに電圧安定化回路20に接続されており、CPU42が、電圧安定化回路20から出力される安定化電圧VREGの値を第2のしきい電圧VTH2の値と比較する。その他の点に関しては、第1の実施形態と同様である。
【0036】
A/Dコンバータ41は、電圧安定化回路20から出力される安定化電圧VREGをディジタル信号に変換する。CPU42は、液晶表示部30を制御すると共に、A/Dコンバータ41から出力されるディジタル信号に基づいて制御電圧データを生成する。例えば、CPU42は、電圧安定化回路20から出力される安定化電圧VREGの値を第2のしきい電圧VTH2の値と比較して、安定化電圧VREGが第2のしきい電圧VTH2よりも小さいときに第1の制御電圧を表す制御電圧データを生成して出力し、安定化電圧VEGが第2のしきい電圧VTH2よりも大きいときに第2の制御電圧を表す制御電圧データを生成して出力する。以下においては、第2の制御電圧が参照電圧VREFに等しいものとし、第1の制御電圧が第2の制御電圧よりも大きいものとする。
【0037】
D/Aコンバータ43は、CPU42から出力される制御電圧データをアナログの制御電圧に変換して、負帰還ループを構成する抵抗R1及びR2の接続点に抵抗R3を介して印加する。これにより、昇圧電圧VOUTが第2のしきい電圧VTH2よりも小さいときには、帰還電圧VFBが上昇し、負帰還の作用により安定化電圧VREGの上昇が抑圧される。
【0038】
昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTは、電源投入後において、時間と共に上昇しながら一定値V1に漸近して安定する。これと共に、電圧安定化回路20から出力される安定化電圧VREGも上昇する。その過程において、CPU42は、安定化電圧VEGが第2のしきい電圧VTH2よりも小さいときに、第1の制御電圧を表す制御電圧データを出力し、安定化電圧VREGが第2のしきい電圧VTH2よりも大きいときに、第2の制御電圧を表す制御電圧データを出力する。
【0039】
安定化電圧VREGが第2のしきい電圧VTH2よりも小さい期間T2において、D/Aコンバータ43が、定常状態における第2の制御電圧(=VREF)よりも大きい第1の制御電圧を出力するので、帰還電圧VFBが上昇し、安定化電圧VREGの上昇が抑圧される。期間T2の経過後においては、D/Aコンバータ43が、定常状態における第2の制御電圧(=VREF)を出力するので、帰還電圧VFBは上昇せずに、安定化電圧VREGが一定値V2に漸近して安定する。その結果、液晶表示部30において、輝度が一旦明るくなってから暗くなるという不自然な変化を防止することができる。
【0040】
あるいは、CPU42が、A/Dコンバータ41から出力されるディジタル信号に基づいて、電源投入後に電圧安定化回路20が安定化電圧VREGの出力を開始したことを検出し、電圧安定化回路20が安定化電圧VREGの出力を開始してから所定の期間(=T2)において、第1の制御電圧を表す制御電圧データを生成して出力すると共に、所定の期間経過後に、第2の制御電圧を表す制御電圧データを生成して出力するようにしても良い。これによっても、所定の期間において帰還電圧VFBが上昇し、負帰還の作用により安定化電圧VREGの上昇が抑圧されるので、図2に示すのと同様の効果を奏することができる。
【0041】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図5に示すように、第4の実施形態においては、コンパレータ51の一方の入力端子が、昇圧回路10の替わりに電圧安定化回路20に接続されており、コンパレータ51が、電圧安定化回路20から出力される安定化電圧VREGの値を第2のしきい電圧VTH2と比較する。その他の点に関しては、第2の実施形態と同様である。
【0042】
コンパレータ51は、電圧安定化回路20から出力される安定化電圧VREGを第2のしきい電圧VTH2と比較して、安定化電圧VREGが第2のしきい電圧VTH2よりも小さいときに、第1のレベル(例えばハイレベル)の制御信号を出力し、安定化電圧VEGが第2のしきい電圧VTH2よりも大きいときに、第2のレベル(例えばローレベル)の制御信号を出力する。
【0043】
コンパレータ51が第1のレベルの制御信号を出力すると、アナログスイッチ52は、コンパレータ51から出力される制御信号に従ってオンすることにより、負帰還ループを構成する抵抗R1及びR2の接続点に抵抗R3を介して制御電圧V(V>VREF)を印加する。これにより、安定化電圧VREGが第2のしきい電圧VTH2よりも小さいときには、帰還電圧VFBが上昇し、負帰還の作用により安定化電圧VREGの上昇が抑圧されるので、図2に示すのと同様の効果を奏することができる。
【0044】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第5の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図6に示すように、この電源回路は、システム等の外部回路から供給される電源電圧を昇圧して昇圧電圧VOUTを出力する昇圧回路10と、反転入力端子に印加される参照電圧VREFと非反転入力端子に印加される帰還電圧VFBとに基づいて差動増幅動作を行う差動増幅器21を含み、昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTが供給されて安定化電圧VREGを出力する電圧安定化回路20と、安定化電圧VREGを差動増幅器21の非反転入力端子に帰還させる負帰還ループ(抵抗R1及びR2)と、安定化電圧VREGに基づいて液晶パネルに画像を表示する液晶表示部30と、昇圧電圧VOUTが所定の値を超えたときに、安定化電圧生成回路20から出力される安定化電圧VREGを液晶表示部30に供給する制御手段(A/Dコンバータ61、CPU62、アナログスイッチ63)とを有している。
【0045】
A/Dコンバータ61は、昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTをディジタル信号に変換する。CPU62は、液晶表示部30を制御すると共に、A/Dコンバータ61から出力されるディジタル信号に基づいて制御信号を生成する。例えば、CPU62は、昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTの値をしきい電圧VTHの値と比較して、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも小さいときに第1のレベル(例えばローレベル)を有する制御信号を生成して出力し、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも大きいときに第2のレベル(例えばハイレベル)を有する制御信号を生成して出力する。
【0046】
CPU62が第2のレベルの制御信号を出力すると、アナログスイッチ63は、CPU62から出力される制御信号に従ってオンすることにより、安定化電圧生成回路20から出力される安定化電圧VREGを液晶表示部30に供給する。
【0047】
図7は、図6に示す液晶表示装置における電圧変化を示す図である。昇圧回路10から出力される昇圧電圧VOUTは、電源投入後において、時間と共に上昇しながら一定値V1に漸近して安定する。その過程において、CPU62は、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも小さいときに、第1のレベルを有する制御信号を出力し、昇圧電圧VOUがしきい電圧VTHよりも大きいときに、第2のレベルを有する制御信号を出力する。
【0048】
図7に示すように、昇圧電圧VOUTがしきい電圧VTHよりも小さくなっている期間Tにおいて、CPU62が、第1のレベルを有する制御信号を出力するので、安定化電圧VREGが一時的に一定値V2より上昇しても、アナログスイッチ63がオフし、液晶表示部30には安定化電圧VREGが供給されない。期間Tの経過後においては、CPU62が、第2のレベルを有する制御信号を出力するので、アナログスイッチ63がオンし、液晶表示部30に、一定値V2に漸近した安定化電圧VREGが供給される。その結果、液晶表示部30において、輝度が一旦明るくなってから暗くなるという不自然な変化を防止することができる。
【0049】
あるいは、CPU62が、A/Dコンバータ41から出力されるディジタル信号に基づいて、電源投入後に昇圧回路10が昇圧を開始したことを検出し、昇圧回路10が昇圧を開始してから所定の期間(=T)において、第1のレベルを有する制御信号を生成して出力すると共に、所定の期間経過後に、第2のレベルを有する制御信号を生成して出力するようにしても良い。これによっても、所定の期間において液晶表示部30に安定化電圧VREGが供給されないので、図7に示すのと同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図。
【図2】図1に示す液晶表示装置における電圧変化を示す図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図。
【図5】本発明の第4の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図。
【図6】本発明の第5の実施形態に係る液晶表示装置の構成を示す図。
【図7】図6に示す液晶表示装置における電圧変化を示す図。
【図8】従来の液晶表示装置の構成を示す図。
【図9】図8に示す従来の液晶表示装置における電圧変化を示す図。
【符号の説明】
【0051】
10 昇圧回路、 20 電圧安定化回路、 21 差動増幅器、 22 PチャネルMOSトランジスタ、 30 液晶表示部、 41、61 A/Dコンバータ、 42、62 CPU、 43 D/Aコンバータ、 51 コンパレータ、 52、63 アナログスイッチ、 R1〜R3 抵抗




 

 


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