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発明の名称 電気泳動表示装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−3586(P2007−3586A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−180474(P2005−180474)
出願日 平成17年6月21日(2005.6.21)
代理人 【識別番号】100066980
【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也
発明者 武居 芳樹
要約 課題
配線パターンが形成された基材の膜厚の均一性を維持しつつ、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保する。

解決手段
基材4の表面には、セグメント電極5a〜5cを形成し、基材4の裏面には、配線パターン6b、6cを形成するとともに、配線パターン6b、6c間の隙間に一様に裏面パターン6aを形成し、裏面パターン6aには、セグメント電極5a〜5c間の隙間と少なくとも一部が重なるように配置された開口部7a、7bを形成し、表示基板1に形成された電気泳動表示体3を、セグメント電極5a〜5cが形成された基材4に加熱圧着にて貼り合わせる。
特許請求の範囲
【請求項1】
透明電極を介して表示基板上に積層された電気泳動表示体と、
前記電気泳動表示体が貼り合わされた基材と、
前記電気泳動表示体と前記基材との貼り合わせ面上に配置されたセグメント電極と、
前記セグメント電極に接続され、前記基材の裏面に形成された配線パターンと、
前記配線パターン間の隙間に一様に形成された裏面パターンと、
前記セグメント電極間の隙間と少なくとも一部が重なるように配置され、前記裏面パターンに形成された開口部とを備えることを特徴とする電気泳動表示装置。
【請求項2】
前記開口部は、1cm2当たりの面ごとに1個以上の均一な分布となるように配置されていることを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。
【請求項3】
前記開口部の配置位置に対応して前記基材に形成された貫通穴をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の電気泳動表示装置。
【請求項4】
透明電極を介して表示基板上に積層された電気泳動表示体と、
前記電気泳動表示体が貼り合わされた基材と、
前記電気泳動表示体と前記基材との貼り合わせ面上に配置されたセグメント電極と、
前記セグメント電極の周囲に配置された周辺パターンと、
前記セグメント電極に接続され、前記基材の裏面に形成された配線パターンと、
前記配線パターン間の隙間および周囲に一様に形成された裏面パターンと、
前記周辺パターンに形成された第1開口部と、
前記第1開口部と少なくとも一部が重なるように配置され、前記裏面パターンに形成された第2開口部とを備えることを特徴とする電気泳動表示装置。
【請求項5】
前記第1および第2開口部は、0.2cm2当たりの面ごとに1個以上配置されていることを特徴とする請求項4記載の電気泳動表示装置。
【請求項6】
透明電極を介して表示基板上に積層された電気泳動表示体と、
前記電気泳動表示体が貼り合わされた基材と、
前記電気泳動表示体と前記基材との貼り合わせ面上に配置されたセグメント電極と、
前記セグメント電極に接続され、前記基材の裏面に形成された配線パターンと、
前記配線パターン間の隙間に一様に形成された裏面パターンと、
前記セグメント電極に形成され、肉眼で識別できない大きさを有する第1開口部と、
前記第1開口部と少なくとも一部が重なるように配置され、前記裏面パターンに形成された第2開口部とを備えることを特徴とする電気泳動表示装置。
【請求項7】
前記開口部の口径は0.3mm以下であることを特徴とする請求項6記載の電気泳動表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は電気泳動表示装置に関し、特に、加熱圧着時の失われた水分を電気泳動表示体に吸収させる方法に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
表示装置の一つとして、特許文献1に開示されているように、分散媒中に分散された荷電粒子を電気泳動させることにより表示を行う電気泳動表示装置(EPD:ElectroPhoretic Display)がある。この電気泳動表示装置は、液晶表示装置に比べて高コントラスト、広視野角、低消費電力であるという利点を有し、電源を切っても表示状態をそのまま維持できる不揮発性を持つことから、電子ペーパなどに有用である。
【0003】
ここで、電気泳動表示装置の駆動方式の一つとしてセグメント表示方式がある。このセグメント表示方式では、電気泳動表示体を駆動する電極を分割し、分割されたセグメント電極ごとに表示制御を行うことにより、電気泳動表示装置に表示パターンを形成させることができる。
このようなセグメント表示方式の電気泳動表示装置を製造する場合、表示基板上に積層された電気泳動表示体を、セグメント電極が形成された基材上に加熱圧着にて貼り合わせる方法がある。ここで、セグメント電極が形成された基材の裏面には、セグメント電極と導通をとるための配線パターンが形成されている。そして、配線パターンが形成された基材の膜厚を均一化するために、配線パターンを基材の裏面に形成する際に、配線パターン間の隙間にベタパターンが一様に残るようにパターニングされる。
【特許文献1】特開2001−188268号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、配線パターン間の隙間にベタパターンが一様に残されると、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路が塞がれる。このため、電気泳動表示体の加熱圧着時に電気泳動表示体に含まれる水分が外部に放出されてから電気泳動表示体に再び水分が取り込まれるまでに時間がかかり、駆動回路の実装や防水プロセスなどの次の工程に進めなくなることから、スループットが低下するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、配線パターンが形成された基材の膜厚の均一性を維持しつつ、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保することが可能な電気泳動表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る電気泳動表示装置によれば、透明電極を介して表示基板上に積層された電気泳動表示体と、前記電気泳動表示体が貼り合わされた基材と、前記電気泳動表示体と前記基材との貼り合わせ面上に配置されたセグメント電極と、前記セグメント電極に接続され、前記基材の裏面に形成された配線パターンと、前記配線パターン間の隙間に一様に形成された裏面パターンと、前記セグメント電極間の隙間と少なくとも一部が重なるように配置され、前記裏面パターンに形成された開口部とを備えることを特徴とする。
【0007】
これにより、電気泳動表示体に基材を貼り合わせた場合においても、基材の裏面パターンをほとんどそのまま残したまままで、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保することが可能となる。このため、電気泳動表示体を基材に加熱圧着した時に電気泳動表示体に含まれる水分が外部に放出された場合においても、配線パターンが形成された基材の膜厚全体の均一性を維持した上で、電気泳動表示体に水分を効率よく取り込ませることが可能となり、電気泳動表示体を基材に均一に貼り付けることが可能となるとともに、スループットの低下を抑制することができる。
【0008】
また、本発明の一態様に係る電気泳動表示装置によれば、前記開口部は、1cm2当たりの面ごとに1個以上の均一な分布となるように配置されていることを特徴とする。
これにより、配線パターンが形成された基材の膜厚の均一性を維持しつつ、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保することができる。
また、本発明の一態様に係る電気泳動表示装置によれば、前記開口部の配置位置に対応して前記基材に形成された貫通穴をさらに備えることを特徴とする。
【0009】
これにより、配線パターン間の隙間から電気泳動表示体への水分の浸入が基材に妨げられることを防止することができ、電気泳動表示体に水分をより一層効率よく取り込ませることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る電気泳動表示装置によれば、透明電極を介して表示基板上に積層された電気泳動表示体と、前記電気泳動表示体が貼り合わされた基材と、前記電気泳動表示体と前記基材との貼り合わせ面上に配置されたセグメント電極と、前記セグメント電極の周囲に配置された周辺パターンと、前記セグメント電極に接続され、前記基材の裏面に形成された配線パターンと、前記配線パターン間の隙間および周囲に一様に形成された裏面パターンと、前記周辺パターンに形成された第1開口部と、前記第1開口部と少なくとも一部が重なるように配置され、前記裏面パターンに形成された第2開口部とを備えることを特徴とする。
【0010】
これにより、セグメント電極がない領域に電気泳動表示体が延伸されている場合においても、基材の周辺パターンおよび裏面パターンをほとんどそのまま残したまままで、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保することが可能となり、配線パターンが形成された基材の膜厚全体の均一性を維持した上で、電気泳動表示体に水分を効率よく取り込ませることが可能となる。
【0011】
また、本発明の一態様に係る電気泳動表示装置によれば、前記第1および第2開口部は、0.2cm2当たりの面ごとに1個以上配置されていることを特徴とする。
これにより、配線パターンが形成された基材の膜厚の均一性を維持しつつ、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保することができる。
また、本発明の一態様に係る電気泳動表示装置によれば、透明電極を介して表示基板上に積層された電気泳動表示体と、前記電気泳動表示体が貼り合わされた基材と、前記電気泳動表示体と前記基材との貼り合わせ面上に配置されたセグメント電極と、前記セグメント電極に接続され、前記基材の裏面に形成された配線パターンと、前記配線パターン間の隙間に一様に形成された裏面パターンと、前記セグメント電極に形成され、肉眼で識別できない大きさを有する第1開口部と、前記第1開口部と少なくとも一部が重なるように配置され、前記裏面パターンに形成された第2開口部とを備えることを特徴とする。
【0012】
これにより、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路をセグメント電極に確保することが可能となる。このため、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路の配置の自由度を向上させることができ、電気泳動表示体に水分を均一性よく取り込ませることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る電気泳動表示装置によれば、前記開口部の口径は0.3mm以下であることを特徴とする。
【0013】
これにより、セグメント電極に形成される開口部を肉眼で識別できない大きさに設定することが可能となり、電気泳動表示装置の視認性に影響を与えることなく、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る電気泳動表示装置およびその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法を示す断面図である。
図1において、表示基板1には透明電極2を介して電気泳動表示体3が積層されている。なお、表示基板1としてはソリッド基板でもフレキシブル基板でもよく、表示基板1の材質としては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)などの透明樹脂を用いることができる。また、透明電極2としては、例えば、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウムスズ)などの導電性薄膜を用いることができる。また、電気泳動表示体3としては、荷電粒子が分散された分散媒を封入したマイクロカプセルなどを用いることができ、ボリマーバインダー中に分散されたマイクロカプセルを表示基板1上に塗布することにより、電気泳動表示体3を表示基板1に形成することができる。
【0015】
一方、基材4の表面には、電気泳動表示体3をセグメントに区分けするセグメント電極5a〜5cが形成され、基材4の裏面には、配線パターン6b、6cが形成されるとともに、配線パターン6b、6c間の隙間に一様に裏面パターン6aが形成されている。そして、例えば、セグメント電極5aは内部配線8aを介して配線パターン6bに接続され、セグメント電極5cは内部配線8cを介して配線パターン6cに接続されている。ここで、裏面パターン6aには、セグメント電極5a〜5c間の隙間と少なくとも一部が重なるように配置された開口部7a、7bが形成されている。なお、基材4としては、例えば、ポリイミドなどの樹脂を用いることができる。また、基材4としては、通気性のある材質を用いるようにしてもよく、例えば、多孔質フィルムなどを用いるようにしてもよい。また、セグメント電極5a〜5c、配線パターン6b、6cおよび裏面パターン6aの材質としては、例えば、Al、Cuなどの金属箔を用いることができる。また、内部配線8a、8bとしては、例えば、基材4に形成されたスルーホール配線を用いることができる。また、配線パターン6b、6cおよび開口部7a、7bが設けられた裏面パターン6aを基材4の裏面に形成する方法としては、例えば、基材4の裏面全体に金属箔を形成し、この金属箔をパターニングすることにより、配線パターン6b、6cおよび開口部7a、7bが設けられた裏面パターン6aを基材4の裏面に一括形成することができる。これにより、工程増を伴うことなく、セグメント電極5a〜5c間の隙間に開口部7a、7bを設けることができ、コストアップを抑制することができる。
【0016】
そして、表示基板1に形成された電気泳動表示体3を、セグメント電極5a〜5cが形成された基材4に貼り合わせる場合、表示基板1に形成された電気泳動表示体3を、セグメント電極5a〜5cが形成された基材4に加熱圧着することができる。そして、表示基板1に形成された電気泳動表示体3を、セグメント電極5a〜5cが形成された基材4に加熱圧着すると、電気泳動表示体3に含まれる水分が外部に放出される。そして、電気泳動表示体3に含まれる水分が外部に放出されると、裏面パターン6aに形成された開口部7a、7bおよびセグメント電極5a〜5c間の隙間を介して電気泳動表示体3に再び水分が取り込まれ、電気泳動表示体3に含まれる水分の含有量を元のレベルに復帰させることができる。そして、電気泳動表示体3に含まれる水分の含有量を元のレベルに復帰すると、駆動回路の実装や防水プロセスなどの次の工程に進むことができる。
【0017】
これにより、電気泳動表示体3を基材4に貼り合わせた場合においても、基材4の裏面パターン6aをほとんどそのまま残したまままで、電気泳動表示体3に水分が浸入するための経路を確保することが可能となる。このため、電気泳動表示体3を基材4に加熱圧着した時に電気泳動表示体3に含まれる水分が外部に放出された場合においても、配線パターン6b、6cが形成された基材4の膜厚全体の均一性を維持した上で、電気泳動表示体3に水分を効率よく取り込ませることが可能となり、電気泳動表示体3を基材4に均一に貼り付けることが可能となるとともに、スループットの低下を抑制することができる。
【0018】
なお、図1の電気泳動表示装置は、例えば、時計、表示板、RFIDカードなどの表示装置として利用することができる。また、携帯電話やデジタルビデオカメラなどの図形や記号やアイコンなどを表示するために利用してもよい。
また、上述した実施形態では、セグメント電極5a〜5c間の隙間を利用して電気泳動表示体3に水分を浸入させる方法について説明したが、肉眼で識別できない大きさを有する開口部をセグメント電極5a〜5cに設けるとともに、セグメント電極5a〜5cに設けられた開口部と少なくとも一部が重なるように配置された開口部を裏面パターン6aに形成するようにしてもよい。ここで、セグメント電極5a〜5cに設ける開口部の口径は0.3mm以下とすることが好ましい。
【0019】
これにより、電気泳動表示体3に水分が浸入するための経路をセグメント電極5a〜5cに確保することが可能となる。このため、電気泳動表示体3に水分が浸入するための経路の配置の自由度を向上させることができ、電気泳動表示体3に水分を均一性よく取り込ませることが可能となる。
図2(a)は、本発明の第2実施形態に係る電気泳動表示体が貼り合わされる基材の概略構成を示す平面図、図2(b)は、図2(a)のA1−A1´線で切断した断面図、図2(c)は、図2(b)の構成の変形例を示す断面図である。
【0020】
図2(a)および図2(b)において、基材14の表面には、電気泳動表示体をセグメントに区分けするセグメント電極11a、11bが形成され、基材14の裏面には、配線パターン12bが形成されるとともに、配線パターン12b間の隙間に一様に裏面パターン12aが形成されている。なお、セグメント電極11a、11bの間隔K1は、例えば、0.1mm程度に設定することができる。そして、例えば、セグメント電極11aは、基材14に形成されたスルーホール配線15を介して配線パターン12bに接続されている。ここで、裏面パターン12aには、セグメント電極11a、11b間の隙間に跨るように配置された開口部13が形成されている。なお、開口部13は、1cm2当たりの面ごとに1個以上の均一な分布となるように配置することが好ましい。また、開口部13の径K2は、セグメント電極11a、11bの間隔K1よりも大きくすることが好ましい。
【0021】
そして、セグメント電極11a、11bが形成された基材14に電気泳動表示体を貼り合わせる際の加熱圧着時に、電気泳動表示体に含まれる水分が外部に放出される。そして、電気泳動表示体に含まれる水分が外部に放出されると、裏面パターン12aに形成された開口部13およびセグメント電極11a、11b間の隙間を介して電気泳動表示体に再び水分が取り込まれ、電気泳動表示体に含まれる水分の含有量を元のレベルに復帰させることができる。
【0022】
これにより、配線パターン12bが形成された基材14の膜厚の均一性を維持しつつ、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保することができ、スループットの低下を抑制しつつ、電気泳動表示体を基材14に均一に貼り付けることが可能となる。
また、図2(c)において、裏面パターン12aには、セグメント電極11a、11b間の隙間に配置された開口部13が設けられるとともに、基材14には、開口部13の位置に対応して配置された開口部16が形成されている。なお、開口部16の大きさは、セグメント電極11a、11b間の隙間の2〜3倍程度に設定することが好ましい。また、開口部16を基材14に設けた際に基材14の剛性が劣化することを防止するために、電気泳動表示体への水分の戻り時間が長い領域のみに開口部16を設けるようにしてもよく、例えば、基材14の中央部分にのみ開口部16を設けるようにしてもよい。また、開口部16を千鳥配置してもよい
これにより、配線パターン間の隙間から電気泳動表示体への水分の浸入が基材に妨げられることを防止することができ、基材14の端部以外からも電気泳動表示体に直接水分を浸入させることが可能となる。このため、電気泳動表示体に水分をより一層効率よく取り込ませることが可能となり、スループットを向上させることができる。
【0023】
図3(a)は、本発明の第3実施形態に係る電気泳動表示体が貼り合わされる基材の概略構成を示す斜視図、図3(b)は、図3(a)のA2−A2´線で切断した断面図である。
図3において、基材24の表面には、電気泳動表示体をセグメントに区分けするセグメント電極21a、21bが形成され、基材24の裏面には、配線パターン22bが形成されるとともに、配線パターン22b間の隙間に一様に裏面パターン22aが形成されている。そして、例えば、セグメント電極21aは、基材24に形成されたスルーホール配線25を介して配線パターン22bに接続されている。ここで、裏面パターン22aには、セグメント電極21a、21b間の隙間に沿うように配置された開口部23が形成されている。なお、開口部23の幅は、セグメント電極21a、21bの間隔よりも大きくすることが好ましい。また、開口部23は、セグメント電極21a、21b間の隙間全体に渡って配置するようにしてもよいし、セグメント電極21a、21b間の隙間の一部に渡って配置するようにしてもよい。
【0024】
そして、セグメント電極21a、21bが形成された基材24に電気泳動表示体を貼り合わせる際の加熱圧着時に、電気泳動表示体に含まれる水分が外部に放出される。そして、電気泳動表示体に含まれる水分が外部に放出されると、裏面パターン22aに形成された開口部23およびセグメント電極21a、21b間の隙間を介して電気泳動表示体に再び水分が取り込まれ、電気泳動表示体に含まれる水分の含有量を元のレベルに復帰させることができる。
【0025】
これにより、配線パターン22bが形成された基材24の膜厚の均一性を維持しつつ、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保することができ、スループットの低下を抑制しつつ、電気泳動表示体を基材24に均一に貼り付けることが可能となる。
図4は、本発明の第4実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す斜視図、図5(a)は、図4の電気泳動表示装置の一部を拡大して示す斜視図、図5(b)は、図5(a)のA3−A3´線で切断した断面図ある。
【0026】
図4および図5において、基材34の表面には、電気泳動表示体をセグメントに区分けするセグメント電極31aが形成されるとともに、セグメント電極31aの周辺に配置された周辺パターン31bが形成されている。また、基材34の裏面には、配線パターン32bが形成されるとともに、配線パターン32b間の隙間および周辺に一様に裏面パターン32aが形成されている。そして、例えば、セグメント電極31aは、基材34に形成されたスルーホール配線35を介して配線パターン32bに接続されている。ここで、周辺パターン31bには開口部33bが形成されるとともに、裏面パターン32aには、開口部33bに対向配置された開口部33aが形成されている。なお、開口部33b、33aは、0.2cm2当たりの面ごとに1個以上配置することが好ましい。また、開口部33aの径K12は、開口部33bの径K11と同じか開口部33bの径K11よりも大きくすることが好ましい。また、周辺パターン31b上の電気泳動表示体が外観を構成する場合、開口部33b、33aが肉眼で識別できないようにするために、開口部33b、33aの口径は0.2〜0.3mmの範囲内にそれぞれ設定することが好ましい。
【0027】
なお、配線パターン32bおよび開口部33aが設けられた裏面パターン32aを基材34の裏面に形成する方法としては、例えば、基材34の裏面全体に金属箔を形成し、この金属箔をパターニングすることにより、配線パターン32bおよび開口部33aが設けられた裏面パターン32aを基材34の裏面に一括形成することができる。また、セグメント電極31aおよび開口部33bが設けられた周辺パターン31bを基材34の表面に形成する方法としては、例えば、基材34の表面全体に金属箔を形成し、この金属箔をパターニングすることにより、セグメント電極31aおよび開口部33bが設けられた周辺パターン31bを基材34の表面に一括形成することができる。
【0028】
そして、セグメント電極31aが形成された基材34に電気泳動表示体を貼り合わせる際の加熱圧着時に、電気泳動表示体に含まれる水分が外部に放出される。そして、電気泳動表示体に含まれる水分が外部に放出されると、裏面パターン32aに形成された開口部33aおよび周辺パターン31bに形成された開口部33bを介して電気泳動表示体に再び水分が取り込まれ、電気泳動表示体に含まれる水分の含有量を元のレベルに復帰させることができる。
【0029】
これにより、セグメント電極31aがない領域に電気泳動表示体が延伸されている場合においても、基材34の周辺パターン31bおよび裏面パターン32aをほとんどそのまま残したままで、電気泳動表示体に水分が浸入するための経路を確保することが可能となり、配線パターン32bが形成された基材34の膜厚全体の均一性を維持した上で、電気泳動表示体に水分を効率よく取り込ませることが可能となる。
【0030】
なお、上述した実施形態では、周辺パターン31bおよび裏面パターン32aに開口部33b、33aをそれぞれ形成する方法について説明したが、周辺パターン31bおよび裏面パターン32aに開口部33b、33aをそれぞれ形成するとともに、裏面パターン32aには、セグメント電極31a間の隙間に配置された開口部を形成するようにしてもよい。
【0031】
さらに、電気泳動表示体に含まれる水分が元のレベルに復帰した後、防水(防湿)シートや側面の封止を実施して使用環境が表示に影響を与えないような対応をする事が望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気泳動表示装置の製造方法を示す断面図。
【図2】本発明の第2実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す図。
【図3】本発明の第3実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す図。
【図4】本発明の第4実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す図。
【図5】図4の電気泳動表示装置の一部を拡大して示す図。
【符号の説明】
【0033】
1 表示基板、2 透明電極、3 電気泳動表示体、4、14、24、34 基材、5a〜5c、11a、11b、21a、21b、31a セグメント電極、6a、12a、22a、32a 裏面パターン、6b、6c 配線パターン、7a、7b、13、23、33a、33b 開口部、8a、8b 内部配線、15、25、35 スルーホール配線、16 貫通穴、31b 周辺パターン




 

 


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