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発明の名称 液晶ディスプレイ用バックライト
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−115425(P2007−115425A)
公開日 平成19年5月10日(2007.5.10)
出願番号 特願2005−302721(P2005−302721)
出願日 平成17年10月18日(2005.10.18)
代理人
発明者 金子 隆行 / 高野 朋子 / 長瀬 元樹 / 植田 稔
要約 課題

軽量でコンパクト性、かつ、耐衝撃性に優れ、コストダウンも図ることが可能な液晶ディスプレイ用バックライトを提供する。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
光源と、布帛と、該布帛を展張固定する枠体とを含む液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項2】
枠体は一方が布帛に固定された少なくとも一対の凹部と凸部とを備え、凹部と凸部とが嵌合して布帛を固定している、請求項1に記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項3】
枠体は少なくとも一対の凹部と凸部とを備え、凹部と凸部とで布帛を挟持して固定している、請求項1に記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項4】
接着剤および/または粘着テープを介在させて布帛を枠体に固定している、請求項1〜3のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項5】
布帛、枠体、ならびに布帛と枠体との間に介在された低融点樹脂の少なくとも一つを融着させて布帛を枠体Aに固定している、請求項1〜4のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項6】
布帛を縫い付けて枠体に固定している、請求項1〜5のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項7】
枠体に弾性体が設けられている、請求項1〜6のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項8】
枠体の少なくとも一部が弾性体で構成されている、請求項1〜7のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項9】
錘によって布帛を展張している、請求項1〜8のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項10】
布帛を構成する繊維糸条に弾性体が含まれている、請求項1〜9のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライトを備えた液晶ディスプレイ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイ用バックライトに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯機器をはじめ、テレビ、モニター及びノートパソコンなど、あらゆる用途において様々な原理を応用したディスプレイが用いられている。中でも液晶ディスプレイ(LCD)は、携帯機器用の小画面製品から、モニターやテレビなどの大画面製品に至るまで幅広く用いられている、LCDでは、偏光板に挟まれた液晶素子に画面裏側から均一に光を照射するために、面光源であるバックライトを画面裏側に設けることにより画像表示を行っている。
【0003】
LCDに用いられるバックライトは大きく2種類に分類され、(1)画面の真下に直接単数または複数の蛍光管を並べる直下型と、(2)透明なアクリル板等を加工した導光板を用い、その側面で配置された蛍光管から光線を導光板に入射し、導光板に刻まれた散乱ドットの作用を用いて面状に光線を広げつつ、観察方向に光を取り出すサイドライト型とがある。それぞれの特徴を活かし、直下型は大型化への対応が容易なタイプであり、サイドライト型は小型および薄型化への対応が容易なタイプである。
【0004】
これらのバックライトには、単に画面裏側から光を入射するだけでなく、画面全体を均一に、しかも明るく光らせることが求められる。このような要求を満たすため、バックライトには、光拡散シート、プリズムシート、輝度向上シート(偏光分離シート)などの光学機能シートが組み込まれている。
【0005】
これら光学機能性シートのうち、光拡散シートは以下のように機能する。たとえば、直下型バックライトの場合、蛍光管が画面真下に設定されているため、蛍光管の形状に対応した輝度ムラが顕著に現れる。そこで、光散乱性を有する厚さ2〜3mmの光拡散板(光拡散シート)を蛍光管上側に配置して、蛍光管像を遮蔽し、光線の出射分布を均等化させる。この光拡散板には、例えば、メタクリル樹脂などの透明樹脂とシリコーン樹脂粒子老の拡散成分を、射出成形法や押出成形法を用いて練り混んで板状に成形した光拡散板等が用いられる(特許文献1参照)。そして、この光拡散シートは、厚さ2〜3mmもある分厚く剛直な板であるので、薄く剛性のないプリズムシートや輝度向上シートなどをディスプレイ面に対して、平行で平らに配置するための支持体としての機能も果たしている。
【0006】
しかしながら、厚さ2〜3mmもある樹脂成型の光拡散板を用いていては、次のような問題がある。(1)液晶ディスプレイは薄型であるのが大きな魅力であるが、厚さが厚くなってしまう、(2)直下型に好適な大型化液晶ディスプレイに用いると非常に重くなり、かつ、コストが高くなる、(3)衝撃が加わると割れてしまう。
【0007】
また、光拡散シートとしては、近年、液晶ディスプレイの高視野角化、高輝度化を目的として、繊維織物を用いた拡散シートも提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、特許文献2に記載の織物を用いた拡散シートは、光拡散性には優れているものの、織物の伸び縮みなどによる形態安定性を確保するために、透明の基体に貼り付けたり挟持させたりしている。そのため、特許文献1に記載の光拡散板と同様に他の光学機能シートを支持するためには透明基体を厚くする必要があり、結局特許文献1に記載の技術と同じ問題がある。さらに織物が基材からはがれてしまうという可能性もある。
【特許文献1】特開平6−73296号公報
【特許文献2】特開平8−160205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、軽量でコンパクト、かつ、耐衝撃性に優れ、コストダウンも図ることが可能な液晶ディスプレイ用バックライトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するための本発明は、次の(1)〜(11)の構成を特徴とするものである。
(1)光源と、布帛と、該布帛を展張固定する枠体とを含む液晶ディスプレイ用バックライト。
(2)枠体は一方が布帛に固定された少なくとも一対の凹部と凸部とを備え、凹部と凸部とが嵌合して布帛を固定している、上記(1)に記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
(3)枠体は少なくとも一対の凹部と凸部とを備え、凹部と凸部とで布帛を挟持して固定している、上記(1)に記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
(4)接着剤および/または粘着テープを介在させて布帛を枠体に固定している、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
(5)布帛、枠体、ならびに布帛と枠体との間に介在された低融点樹脂の少なくとも一つを融着させて布帛を枠体Aに固定している、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
(6)布帛を縫い付けて枠体に固定している、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
(7)枠体に弾性体が設けられている、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
(8)枠体の少なくとも一部が弾性体で構成されている、上記(1)〜(7)のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
(9)錘によって布帛を展張している、上記(1)〜(8)のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
(10)布帛を構成する繊維糸条に弾性体が含まれている、上記(1)〜(9)のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライト。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかに記載の液晶ディスプレイ用バックライトを備えた液晶ディスプレイ。
【0010】
なお、本発明において、「展張」とは、布帛を実質的にたるみが生じないように枠体に張り付けることをいい、光源に触れない程度に張られることをいう。望ましくは、布帛の撓み量が50mm以下となるようにする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の液晶ディスプレイ用バックライトは、光源と、布帛と、その布帛を展張固定する枠体とを有しているので、布帛により優れた光拡散効果を得られるうえに、他の光学機能シートを支持することも可能になり、薄く、軽量で、コンパクト性に優れ、かつ、衝撃にも強いものとなり、さらに低コスト化も可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、液晶ユニット7と直下型バックライト57とからなる液晶ディスプレイの模式図である。図1において、直下型バックライト57は、筐体3と、筐体3の内面に敷き詰められた反射シート4と、その反射シートの上方に配置された複数本の線状の蛍光管5(光源)と、その蛍光管5の上部を覆うように配設された布帛1と、布帛を展張固定する枠体2などから構成されている。枠体2は筐体3の内周に勘合するような形状となっており、布帛1がその枠体2に後述するような方法で実質的にシワや弛みがない状態で展張固定されている。また、布帛1の上方には、プリズムシート20や偏光分離シート21等の光学機能性シートが配置されている。このように、本発明の液晶ディスプレイ用バックライトは、光源と、布帛と、布帛を展張固定する枠体とを含んでいる。
【0013】
ここで、枠体2の材質は、アルミニウムやステンレスなどの金属や、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリカーボネート、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などいずれの樹脂でもよく、また、使用条件や目的によっては金属と樹脂の両方を組合せることも可能である。しかしながら、軽量で成形性もよく、低コストであることから、枠体2の材質は、樹脂が好ましく、ABS、ポリカーボネート、PPが好ましい。
【0014】
布帛1を枠体2に展張固定するためには、たとえば枠体2を凹部とその凹部に嵌合する凸部とで構成し、これら凹部と凸部とで布帛を固定する。具体的には、たとえば図2に示すように、枠体2を、対となる凹部2Aとその凹部に嵌合する凸部2Bとで構成し、これら凹部2Aと凸部2Bとで布帛を狭持して固定する。この固定方法によれば、凸部2Bを凹部2Aにはめ込む際、布帛1を凹部に巻き込むことになり、布帛1に張力がかかることから、布帛1を弛みやシワの発生を抑えて展張固定することができる。
【0015】
また、図3、4に示すように、枠体2を、溝18(凹部)を有する中空四角形のフレーム58と、その溝18に嵌合する、布帛1に固定された4本の棒9(凸部)とで構成し、両者を嵌め合わせることで布帛1を枠体2に固定する。棒9の布帛への固定方法は、接着、融着、挟み込み、縫合などの様々な固定方法が可能である。
【0016】
このとき、対向配置された溝18など凹部同士の距離を、その凹部にはめ込む、対向する2辺の棒9など凸部の距離よりもわずかに長くしておくことによって、凸部を凹部にはめ込む際、布帛1を引っ張ってはめ込むことができ、シワや撓みの発生を防ぎつつ布帛1を展張することができる。
【0017】
なお、上述した態様は、いずれも、バックライトの筐体3とは別に枠体2を用意した態様であったが、筐体3で枠体2を構成してもよい。すなわち、筐体3の外周部6に直接溝18など凹部を設け、この溝に、布帛に固定した凸部を嵌め込んだり、布帛を間に挟みながら凸部を嵌め込むことで、布帛を固定してもよい。このようにすることにより、バックライトの構成部材を低減することが可能になり、軽量化、コンパクト化、コストダウンを図ることが可能なになる。
【0018】
凹部および凸部の形状は、布帛1を固定できれば、四角、U字、矢印型など自由に選択でき、形状は限定されない。
【0019】
また、布帛1と枠体2の固定をより強固にするためには、後述する接着や融着等と組み合わせることも可能である。
【0020】
布帛1を枠体2に展張固定するためには、上記態様以外に、例えば布帛1と枠体2との間に両面テープなどの粘着テープや接着剤などを介在させて、両者を互いに固定してもよい。また、布帛1と枠体2との間に低融点樹脂からなる粉体やテープ状物を介在させて、これらを加熱することによって低融点樹脂を熱溶融させて、布帛1と枠体2とを融着することも好ましい。この方法によれば、布帛1と枠体2の双方が溶融しない場合でも両者を接着することが可能になる。布帛1および枠体2の少なくとも一方が溶融する場合は、布帛1と枠体2とを接触させた状態で、接触している部分の少なくとも一部を高周波ウェルダーや超音波ウェルダー等で処理したり熱プレスしたりして、融着させてもよい。
【0021】
布帛1を枠体2に展張固定するためには、たとえば図5に示すような方法を適用することも可能である。この方法は、布帛1の上に枠体2を重ねて置き、布帛1の枠体2からはみ出た部分12を折り返して、枠体2の四辺を包み、布帛同士が重なった部分(すなわち、枠体2からはみ出た部分12)を接着或いは縫合、熱融着等の方法で固定する。布帛同士が重なった部分は、全面固定でもよいし、先端(破線部)だけ固定して、筒状にすることも可能である。これと類似の別の方法として、布帛1の四辺をおり返して、先端を接着、或いは縫合、熱融着等の方法で固定し、筒状の部分を四辺に作る。この筒状部に棒や針金を通し、棒や針金の両端を接合して、枠体2を形成する方法も可能である。
【0022】
さらに、布帛1を枠体2に展張固定するにあたっては、弾性体を使用することも可能である。すなわち、弾性体の復元力を利用して布帛を展張することも可能である。例えば、図6に示すように、布帛1の少なくとも一辺に棒9を設け、その布帛1に固定した棒9と、中空四角形の枠体2の1辺とを少なくとも1つの弾性体で接続する。弾性体が引っ張られた状態で棒9と枠体2とを接続するので、弾性体の復元力により布帛を展張することができる。なお、図6は、布帛の各辺にそれぞれ棒9を設け、枠体2の各辺とそれら棒9とをそれぞれ弾性体であるバネで接続した態様であるが、各辺に棒9を設けない場合は、棒9を固定していない辺側の布帛の端部を直接枠体2に固定する。その固定方法は、接着剤などによる接着や溶着、縫合などのいかなる固定方法でも可能である。
【0023】
ここで、棒9の材質は、アルミニウムやステンレスなどの金属やABS、ポリカーボネート、PE、PP、PETなどいずれの樹脂でもよく、また、使用条件や目的によっては金属と樹脂の両方を組合せることも可能であるが、軽量であり、成形性もよく、コストも高くないことから、樹脂が好ましく、ABS、ポリカーボネート、PPが好ましい。ただし、棒9は、布帛に張力をかけるために弾性体の復元力が作用した場合にも、ほとんど変形しない程度の剛性が必要である。
【0024】
また、棒9は、布帛1との固定及び弾性体8との接続ができれば、いかなる形状でもよい。
【0025】
弾性体8としては、その材質は、金属、樹脂などいずれの材質を使用することができ、種類もバネやゴムいかなる弾性体でも使用することができる。
【0026】
そして、本態様においても、バックライトの筐体3と別の枠体2を設けず、筐体3で枠体2を構成してもよい。すなわち、筐体3の外周部6に直接弾性体8を接続して布帛を固定してもよい。このようにすることにより、バックライトの構成部材を低減することが可能になり、軽量化、コンパクト化、コストダウンを図ることが可能なになる。
【0027】
さらに、弾性体を使用して布帛を展張する別の方法を図7、8に示す。この態様では、バックライトの筐体3と布帛1に固定された中空四角形のフレーム10とで枠体を構成し、両者の間に弾性体8を設けている。ここでフレーム10の布帛1への固定方法としては、接着剤などによる接着や溶着、縫合などのいかなる固定方法でも可能である。フレーム10は、その内周をバックライトの筐体3の外周部6以上の大きさとして、図8に示すように、フレーム10をバックライトの筐体3の外周部6に被せることができるように構成されている。そして、フレーム10とバックライトの筐体3の外周部6との間にできた隙間には、少なくとも1つのバネなどの弾性体8を挿入し、フレーム10を弾性体8の復元力によって外側へ押し広げることによって、布帛1を展張する。なお、布帛1を固定したフレーム10とバックライトの筐体3の外周部6との間に隙間がない場合は、図9に示すように、フレーム10および筐体3の外周部6の一方に、弾性体8を挿入できる孔や溝を設け、弾性体8を挿入すればよい。
【0028】
ここで使用されるフレーム10の材質は、アルミニウムやステンレスなどの金属やABSポリカーボネート、PE、PP、PETなどいずれの樹脂でもよく、また、使用条件や目的によっては金属と樹脂の両方を組合せることも可能であるが、軽量であり、成形性もよく、コストも高くないことから、樹脂が好ましく、ABS、ポリカーボネート、PPが好ましい。ただし、フレーム10は、弾性体8により外側へ押し広げられる際、布帛1に張力が発生する程度には広がって変形しなければならないが、布帛1にシワが発生するほどには変形しない程度の剛性が必要である。
【0029】
弾性体8としては、その材質は、金属、樹脂などいずれの材質を使用することができ、種類もバネやゴムいかなる弾性体でも使用することができる。
【0030】
なお、上述した態様は、バックライトの筐体3の外周部6とフレーム10とで枠体を構成した態様であるが、筐体3の外周部6とは別に、フレーム10をかぶせることのできる別のフレーム59を設けて、布帛1を展張してもよい。すなわち、布帛1を固定したフレーム10を別のフレーム59に被せ、フレーム10、59の間にできた隙間に少なくとも1つのバネなどの弾性体8を挿入し、フレーム10を弾性体8の復元力によって外側へ押し広げることによって、布帛1を展張する。なお、布帛1を固定したフレーム10、59の間に隙間がない場合は、図9に示すように、フレーム10、59の一方に、弾性体8を挿入できる孔や溝を設け、弾性体8を挿入すればよい。
【0031】
このようにすることにより、バックライトの構成部材は増加するが、布帛を展張する工程をバックライトの組み立て工程とは別に行うことができるため、既存のバックライトの組立工程と同じ工程でバックライトを製造することが可能になり、既存のバックライトの組み立て工程を改造する必要がなくなる。
【0032】
さらに別の方法を図10に示す。図10に示す態様では、布帛1の展張に必要な張力を与える手段として、ネジを使用する。ここで使用されるネジは、金属、樹脂などいずれの材質のものでも使用することができる。例えば、図6に示した態様のように、布帛1の少なくとも一辺に棒9を設ける。そして、布帛1に固定した各棒9と枠体2の各辺とを、弾性体ではなく、それぞれネジ16で接続する。ここで、ネジ16を締め付けることによって棒9を引張り、布帛1に張力をかける。このとき、あらかじめ棒9にネジ穴を開けておいて、直接棒9とネジを接続するほか、棒9にネジ16が通る穴を開けておいて、ナット17を使用して棒9とネジ16とを接続してもよい。図10は、ナット17を使用した例であり、布帛1の各辺に棒9を固定し、それぞれを枠体2の各辺にネジ16で接続した例である。なお、棒9を各辺に設けない場合、棒9を設けていない辺の布帛の端を直接枠体2に固定する。ここで固定方法としては、接着剤などによる接着や溶着、縫合などのいかなる固定方法でも可能である。
【0033】
ここで、棒9は、布帛1との固定及びネジ16との接続ができれば、いかなる大きさ、形状でも可能である。
【0034】
棒9の材質は、アルミニウムやステンレスなどの金属やABS、ポリカーボネート、PE、PP、PETなどいずれの樹脂でもよく、また、使用条件や目的によっては金属と樹脂の両方を組合せることも可能であるが、軽量であり、成形性もよく、コストも高くないことから、樹脂が好ましく、ABS、ポリカーボネート、PPが好ましい。ただし、棒9は、布帛に張力をかけるために応力が作用した場合にもほとんど変形しない程度の剛性が必要である。
【0035】
また、ネジ16の材質は、特に限定されることはない。
【0036】
なお、上述した態様は、バックライトの筐体3とは別に枠体2を用意した態様であったが、筐体3で枠体2を構成してもよい。すなわち、布帛1に固定された棒9を筐体3の外周部6に直接ネジで固定してもよい。このようにすることにより、バックライトの構成部材を低減することが可能になり、軽量化、コンパクト化、コストダウンを図ることが可能になる。
【0037】
布帛1の展張に必要な張力を与えるさらに別の方法としては、枠体2の少なくとも一部を弾性体で構成し、この枠体2の弾性体の反力を利用して布帛1を展張する方法がある。その例を図11に示す。図11に示すように、弾性体で構成されている枠体2は、通常は破線で示す四角形をしているが、4つの矢印の方向に同時に荷重をかけると実線のような形に変形する。そこで、枠体2に荷重をかけて、図11の実線のように変形した状態で、枠体2に布帛1を張りつけ、その後荷重を取り除くと枠体2は、元の点線で示す四角形に戻ろうとするので、枠の外側方向に広がろうとする力が発生する。この力が布帛1を引っ張るので、布帛1はシワや弛みが発生することなく展張される。この展張方法で使用される枠体2の材質は全て弾性体でなくてもよく、枠体2の一部に弾性体が含まれていれば、上記の目的は達成できる。ここで布帛1を枠体2に固定する方法は、接着剤などによる接着や溶着、縫合などのいかなる固定方法でも可能である。
【0038】
布帛1の展張に必要な張力を与えるさらに別の方法としては、布帛1に錘を取り付けて、錘の荷重で布帛1に張力を与える方法がある。この例を図12に示す。図12(A)は、枠体2を立てて、正面方向から見た図であり、図12(B)は、その側面図である。本実施態様では、布帛1を枠体2に固定する際、使用時において下方に配置される辺(図中辺B)側において、布帛1を折り返して枠体2、または筐体3もしくはその外周部6に固定し、袋状にする(図12の19)。そして、この袋状の部分19の中に錘13を入れると、錘13の荷重によってシワや撓みの発生を防いで布帛1を展張することができる。
【0039】
ここで、布帛1を枠体に固定する方法としては、接着剤などによる接着や溶着、縫合などのいかなる固定方法でも可能である。
【0040】
また、錘を配置する部分(袋状の部分19)は、錘が外れないよう袋状が好ましいが、筒状であっても機能的に問題はない。また、布帛1の折り返しを作らなくても、直接錘を布帛に固定してもよい。錘を布帛1に固定する場合は、接着剤などによる接着や溶着、縫合などのいかなる固定方法でも可能である。
【0041】
さらに、布帛1を展張するためには、布帛を構成する繊維糸条の少なくとも一部を弾性体で構成し、伸縮性のある布帛1としてもよい。伸縮性のある布帛1を引張り、伸張させながら、枠体2に展張すると、伸長させた布帛1の元の形に戻ろうとする反力によって、シワやたわみの発生を防いで布帛1を展張することができる。
【0042】
ここで、布帛1を構成する繊維糸条の少なくとも一部を構成する弾性体としては、ポリウレタン繊維や捲縮加工糸等の伸縮性のある繊維を使用できる。このとき、枠体2としては、金属や樹脂などいずれでもよいが、軽量であり、成形性もよく、コストも高くないことから、樹脂が好ましく、ABS、ポリカーボネート、PPが好ましい。ただし、伸長させた布帛1が元の形に戻ろうとする反力に対して、変形しない程度の剛性が必要である。
【0043】
さらに、本発明では、枠体2に展張した布帛1が、万が一撓んでしまうと、光源である蛍光管5から布帛1までの距離が変わってしまい、光を均一に拡散できなくなってしまう。そこで、本発明のバックライトには、布帛が大きく撓んでしまうことを防止する機構を取り付けることも好ましい。特に大画面ディスプレイ用のバックライトは、バックライト自体が巨大になり展張スパンが長くなるので、たわみが生じやすくなるため、布帛が実質的に撓むことを防ぐ機構を取り付けることは好ましい。
【0044】
布帛が大きく撓むことを防止する具体的な機構としては、図13に示すネット14や図14に示す筋交い15を、枠体2や筐体3もしくはその外周部6に組み込む。ネット14や筋交い15などの布帛1を支持する機構を組み込むことにより、布帛1が大きく下方に撓むことを防ぐことができる。ネット14や筋交い15などの材質は、金属や樹脂、或いは天然繊維など、特に限定されない。ネット14や筋交い15などの枠体2、筐体3もしくはその外周部6への固定方法としては、接着剤などによる接着や溶着、縫合などのいかなる固定方法でも可能である。また、形状も図13や図14に示されるものに限定されず、布帛1が大きく撓むことを防ぐものであれば使用することができる。ただし、光源より発する光を反射したり、妨げてはならず、液晶ディスプレイの画面に影が投影されてしまうので、十分細くなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、上述したような液晶ディスプレイ用直下型バックライトのみならず、液晶ディスプレイ用サイドライト型バックライトにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】液晶ディスプレイの概略模式図である。
【図2】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図3】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図4】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図5】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図6】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図7】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図8】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図9】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図10】布帛を展張固定する枠体の一例を示す図である。
【図11】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図12】布帛を展張固定する態様の一例を示す図である。
【図13】布帛の撓みを防ぐネットの一例を示す図である。
【図14】布帛の撓みを防ぐ筋交いの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1 布帛
2 枠体
3 筐体
4 反射シート
5 蛍光管
6 筐体3の外周部
7 液晶ユニット
8 弾性体
9 棒
10 フレーム
12 布帛1の枠体2からはみ出た部分
13 錘
14 ネット
15 筋交い
16 ネジ
17 ナット
18 溝
19 布帛1の袋状の部分
20 プリズムシート
21 偏光分離シート
57 直下型バックライト
58 フレーム
59 フレーム




 

 


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