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発明の名称 灯火装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−149583(P2007−149583A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2005−345238(P2005−345238)
出願日 平成17年11月30日(2005.11.30)
代理人 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
発明者 林 寛 / 立石 康
要約 課題
低コストで上下二灯風の外観を再現しつつ灯体の小型化を図ることができる灯火装置を提供する。

解決手段
ヘッドライトバルブ24の下方にポジションバルブ25を設け、これら両バルブ24,25を互いに共通のマルチリフレクタ31に配設したヘッドライト装置20において、前記マルチリフレクタ31に、前記ヘッドライトバルブ24とポジションバルブ25との間を区切る凹溝51を形成し、マルチリフレクタ31の裏側かつ前記凹溝51の近傍に、前記ポジションバルブ25の上方を覆うリブ52を設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】
第一のバルブの下方に第二のバルブを設け、これら両バルブを互いに共通のリフレクタに配設した灯火装置において、
前記リフレクタに、前記第一のバルブと第二のバルブとの間を区切る凹溝を形成したことを特徴とする灯火装置。
【請求項2】
前記第一のバルブはヘッドライトバルブであり、前記第二のバルブはポジションバルブであることを特徴とする請求項1に記載の灯火装置。
【請求項3】
前記リフレクタの裏側に、前記第二のバルブの上方を覆うリブを設け、該リブの近傍に前記凹溝を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の灯火装置。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動二輪車等の車両の灯火装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記灯火装置において、その灯体内に、第一のバルブのバルブ光を反射する第一のリフレクタと、第二のバルブのバルブ光を反射する第二のリフレクタとを備え、前記両リフレクタ間に境界壁を配置した上下二灯式のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。前記境界壁を設けたことで、各バルブのバルブ光が他方のリフレクタで反射することによる配光の乱れが抑制されると共に、上下二灯式の高級感のある外観が強調される。
【特許文献1】特開2004−185898号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上下二つのバルブ(例えばヘッドライトバルブとポジションバルブ)を互いに共通のリフレクタに配設した比較的安価な既存の灯火装置においても、上述の如く上下二灯風の外観を再現することが要望されている。
しかしながら、両バルブ間に境界壁を設けた上記従来の構成では、灯体を小型化した場合、境界壁が各バルブに接近することでその熱の影響を受け易くなるため、灯体の小型化が困難になるという課題がある。
そこでこの発明は、低コストで上下二灯風の外観を再現しつつ灯体の小型化を図ることができる灯火装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、第一のバルブ(例えば実施例のヘッドライトバルブ24)の下方に第二のバルブ(例えば実施例のポジションバルブ25)を設け、これら両バルブを互いに共通のリフレクタ(例えば実施例のマルチリフレクタ31)に配設した灯火装置(例えば実施例のヘッドライト装置20)において、前記リフレクタに、前記第一のバルブと第二のバルブとの間を区切る凹溝(例えば実施例の凹溝51)を形成したことを特徴とする。
【0005】
請求項2に記載した発明は、前記第一のバルブはヘッドライトバルブであり、前記第二のバルブはポジションバルブであることを特徴とする。
【0006】
請求項3に記載した発明は、前記リフレクタの裏側に、前記第二のバルブの上方を覆うリブ(例えば実施例のリブ52)を設け、該リブの近傍に前記凹溝を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1,2に記載した発明によれば、両バルブ間の境界を壁ではなく凹溝によって区切ることで、灯体を小型化した場合でも前記境界部分が各バルブの熱の影響を受け難くなるため、比較的安価な構成で上下二灯風の外観を再現しつつ灯体の小型化を図ることができ、かつ灯体の耐久性を向上させることができる。また、各バルブ間の壁を無くしたことで、各バルブのバルブ光の反射面積を大きく確保することができる。
【0008】
請求項3に記載した発明によれば、リブが防水壁として機能してポジションバルブへの水掛かりが抑えられると共に、リブを設けたことによるヒケがリフレクタの表側(反射面)に生じたとしても、該ヒケを凹溝により目立たなくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
【0010】
図1に示すように、自動二輪車(車両)1における車体フレーム2前端部のヘッドパイプ3には、前輪を軸支するフロントフォーク4がステアリングステム5を介して操舵可能に枢支される。ヘッドパイプ3の上部からはメインチューブ6が斜め下後方に延び、ヘッドパイプ3の下部からはメインチューブ6よりも急傾斜をなすダウンチューブ7が斜め下後方に延びる。メインチューブ6上には燃料タンク8が取り付けられ、ステアリングステム5上にはバーハンドル9が取り付けられる。
【0011】
ステアリングステム5には、そのトップブリッジ11及びボトムブリッジ12に渡る支持フレーム13等を介して、メータユニット14及びライセンスプレート15等が取り付けられる。そして、前記支持フレーム13及びその両側から延びる左右支持ステー16を介して、ヘッドライト装置(灯火装置)20がステアリングステム5に取り付けられる。なお、図中符号17は、ヘッドライト装置20の上縁部近傍から後上がりに延びてメータユニット14の斜め上前方を覆うメータバイザーを、符号18は支持ステー16の左右外側に取り付けられる左右フロントウインカをそれぞれ示す。
【0012】
図2に示すように、ヘッドライト装置20は、レンズ21及びハウジング22を主とする灯体23内に、メインバルブであるヘッドライトバルブ(第一のバルブ)24及びサブバルブであるポジションバルブ(第二のバルブ)25の発光部を臨ませてライト本体26とし、かつ該ライト本体26のハウジング22側を、レンズ21外方を覆うリム27及びこれに連なるケーシング28を主とするアウタケース29内に臨ませてなる。
【0013】
図3,4を併せて参照し、灯体23のハウジング22は、前方に開口する丸形椀状をなし、例えば合成樹脂により一体形成される。ハウジング22は、その前面側(表側)にステップ状の反射面が複数形成されてなるマルチリフレクタ31を構成する。ハウジング22の中央部には、灯体23内にヘッドライトバルブ24の発光部を臨ませた状態でこれを支持するバルブ支持部32が設けられ、該バルブ支持部32に支持されたヘッドライトバルブ24の後部口金には、メインハーネスに連なるバルブソケット33が取り付けられる。バルブ支持部32の後部には、バルブソケット33周辺を覆う防水防塵用のラバーキャップ34が装着される。なお、図中符号32aは、バルブ支持部32におけるヘッドライトバルブ24の直ぐ上方に位置して灯体23内とラバーキャップ34内とを連通する通気孔を、符号34aは、ラバーキャップ34の下端部から下方に延出して該ラバーキャップ34内外を連通するラビリンス構造を有する通気チューブをそれぞれ示す。
【0014】
灯体23のレンズ21は、ハウジング22の前部開口を覆うクリアレンズ36を構成するもので、例えば無色透明な合成樹脂により一体形成される。クリアレンズ36は、前方に凸の緩やかな球面状をなし、その周縁部にはハウジング22への嵌合部37が形成され、該嵌合部37が、ハウジング22の前部開口周縁部に形成された受け部22aに嵌合する。これら嵌合部37及び受け部22aがシールを介して水密に接合されることで、レンズ21とハウジング22とが一体的に結合される。
【0015】
クリアレンズ36はレンズカットが施されない滑らかな曲面状をなし、ヘッドライトバルブ24のバルブ光は、マルチリフレクタ31で前方に向けて配光された後、クリアレンズ36を透過して車両前方に向けて照射される。
ハウジング22の中央部下側(ヘッドライトバルブ24の下方)には、比較的小形かつ低輝度のポジションバルブ25が配置される。
【0016】
ポジションバルブ25は、その発光部をマルチリフレクタ31の下部外周側から斜め上前方に突出させるように配置され、その後部電極部は、メインハーネスに連なるラバーホルダ38内に差し込まれることで、メインハーネスと電気的に接続された状態で保持される。ラバーホルダ38の外周部には係止溝38aが形成され、該係止溝38aがハウジング22に形成されたバルブ挿通孔39の内周部に水密に係合することで、ポジションバルブ25がハウジング22に支持される。
【0017】
図5を併せて参照し、アウタケース29のリム27は、レンズ21及びハウジング22の接合部外周を覆う環状のもので、例えば合成樹脂により一体形成される。リム27の上部両側及び下部中央には、それぞれ後方に突出する上下ライト支持部41,42が形成され、該各ライト支持部41,42が、これらに対応してライト本体26のハウジング22に形成された上下ライト台座部43,44に締結されることで、ライト本体26がリム27に固定支持される。
【0018】
アウタケース29のケーシング28は、リム27の後方に連なってライト本体26のハウジング22側を後方から覆うもので、例えば合成樹脂により一体形成される。ケーシング28は、前方に開口するカップ状をなし、その底部(後端部)には各種配線用の後部開口45が形成される。ケーシング28は、その前部開口周縁部における上端部が、リム27上端部に形成された係止部46に係合すると共に、下部両側が、リム27の下部両側に形成された左右締結部47に締結されることで、リム27と一体的に結合される。
【0019】
アウタケース29の両側には、側面視三角形状をなす前記左右支持ステー16との締結部(不図示)が設けられており、ヘッドライト装置20は、左右支持ステー16の間に配置された状態で、その両側が左右支持ステー16の前端部に締結されると共に、左右支持ステー16の後端部上下が支持フレーム13に締結されることで、左右支持ステー16及び支持フレーム13を介してステアリングステム5に支持される。
【0020】
リム27の左右上ライト支持部41とライト本体26の左右上ライト台座部43とは、左右方向に直交する面上で当接した状態で、上ライト支持部41に挿通した締結ボルトB1を上ライト台座部43に締め込むことで締結される。前記左右の締結ボルトB1は、その軸線が互いに同一軸線上となるように配置される。
【0021】
一方、下ライト支持部42と下ライト台座部44とは、概ね上下方向に直交する面上で当接した状態で、下ライト支持部42に挿通した締結ボルトB2を下ライト台座部44に締め込むことで締結される。下ライト支持部42におけるボルト挿通孔は前後に長い長孔状をなし、各締結ボルトB1,B2を緩めた状態で、左右締結ボルトB1を中心としてリム27に対してライト本体26を傾動させることで、ヘッドライト装置20の上下方向での光軸調整が可能である。
【0022】
ハウジング22におけるポジションバルブ25の配置部分には、左右方向で延在するポジション台座部48が設けられる。ポジション台座部48は、ハウジング22の下部を後方に変化させることで、マルチリフレクタ31の一般部に対してやや傾斜を急にした弧状の円筒面を形成してなり、前面視ではリフレクタの下縁部に沿う半月状に形成される。このポジション台座部48の左右中央部には、前記バルブ挿通孔39が形成される。
【0023】
ここで、ポジション台座部48の上縁部は、前面視で略水平な直線状をなし、ハウジング22における前記上縁部に沿う部位は、後方に突出するビード状に形成される。これにより、ポジション台座部48の上縁部には、マルチリフレクタ31を左右に横断する凹溝51が形成され、かつ該凹溝51を境にして、マルチリフレクタ31における一般部とポジション台座部48とが区切られる。
【0024】
すなわち、マルチリフレクタ31におけるヘッドライトバルブ24側とポジションバルブ25側との境界部分には、これらを区切る壁が存在せず、ヘッドライトバルブ24のバルブ光は、マルチリフレクタ31の一般部に加えてポジション台座部48にまで至る。ポジション台座部48は、その前面側にヘッドライトバルブ24のバルブ光を前方に配光可能な反射面が形成されており、ヘッドライトバルブ24のバルブ光は、マルチリフレクタ31全体すなわちマルチリフレクタ31の一般部に加えてポジション台座部48においても前方に向けて配光される。
【0025】
このとき、ポジション台座部48上縁部の凹溝51においては、ヘッドライトバルブ24のバルブ光の配光がなされず、これにより、マルチリフレクタ31があたかも上下に分割された外観を構成し、もって一灯式でありながら上下二灯風の外観を有するヘッドライト装置20が構成される。なお、ポジションバルブ25のバルブ光もマルチリフレクタ31全体で反射することとなり、ポジションバルブ25のみの点灯時には、そのバルブ光によりクリアレンズ36全体が発光する。
【0026】
ハウジング22裏側におけるポジションバルブ25(ラバーホルダ38)の直ぐ上方には、該ポジションバルブ25を中心とした後面視半円状をなすリブ52が設けられる。このリブ52は、ハウジング22後面から後方に向けて突出し、ラバーホルダ38及びラバーホルダ38とハウジング22との係合部分を上方から覆う庇として機能する。このようなリブ52が、前面視(後面視)で凹溝51と重なるように(詳細には、前面視でリブ52の上部両側が凹溝51を上下に横断するように)設けられることで、リブ52を形成したことによるヒケがマルチリフレクタ31の表側(反射面)に生じたとしても、これを目立たなくすることが可能となっている。
【0027】
以上説明したように、上記実施例におけるヘッドライト装置20は、ヘッドライトバルブ24の下方にポジションバルブ25を設け、これら両バルブ24,25を互いに共通のマルチリフレクタ31に配設したものであって、前記マルチリフレクタ31に、前記ヘッドライトバルブ24とポジションバルブ25との間を区切る凹溝51を形成したものである。
【0028】
この構成によれば、両バルブ24,25間の境界を壁ではなく凹溝51によって区切ることで、灯体23を小型化した場合でも前記境界部分が各バルブ24,25の熱の影響を受け難くなるため、比較的安価な構成で上下二灯風の外観を再現しつつ灯体23の小型化を図ることができ、かつ灯体23の耐久性を向上させることができる。また、各バルブ24,25間の壁を無くしたことで、各バルブ24,25(特にヘッドライトバルブ24)のバルブ光の反射面積を大きく確保することができる。
【0029】
また、上記ヘッドライト装置20においては、前記マルチリフレクタ31の裏側に、前記ポジションバルブ25の上方を覆うリブ52を設け、該リブ52の近傍に前記凹溝51を設けたことで、リブ52が防水壁として機能してポジションバルブ25への水掛かりが抑えられると共に、リブ52を設けたことによるヒケがマルチリフレクタ31の表側(反射面)に生じたとしても、該ヒケを凹溝51により目立たなくすることができる。
【0030】
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば凹溝51は、前面視直線状ではなく弧状や屈曲形状であってもよい。また、凹溝51とリブ52とが後面視(前面視)で重なるように設けてもよく、この場合、マルチリフレクタ31におけるヒケを目立たせなくするという点でより好ましい。
さらに、所定のレンズカットパターンが形成されたカットレンズと、滑らかな曲面状の反射面が形成されたリフレクタとを組み合わせたヘッドライト装置にも適用可能であるが、外部からクリアレンズを通してライト本体内が見え易いマルチリフレクタ型のヘッドライト装置の方が、外観性向上を図るという本発明の効果が高い。また、実際に上下二灯式のヘッドライト装置にも適用可能である。
ここで、この発明はヘッドライト装置に限らず、テールライト装置等の他の灯火装置にも適用可能である。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車以外の車両にも適用できることはもちろん、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】この発明の実施例における自動二輪車の車体前部の側面図である。
【図2】上記自動二輪車のヘッドライト装置の側面図である。
【図3】上記ヘッドライト装置の中央断面図である。
【図4】上記ヘッドライト装置のライト本体の前面図である。
【図5】上記ライト本体の後面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 自動二輪車(車両)
20 ヘッドライト装置(灯火装置)
24 ヘッドライトバルブ(第一のバルブ)
25 ポジションバルブ(第二のバルブ)
31 マルチリフレクタ(リフレクタ)
51 凹溝
52 リブ





 

 


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