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発明の名称 前照灯装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−134232(P2007−134232A)
公開日 平成19年5月31日(2007.5.31)
出願番号 特願2005−327821(P2005−327821)
出願日 平成17年11月11日(2005.11.11)
代理人 【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
発明者 大田 裕康
要約 課題
前照灯装置の小型化を図る。

解決手段
前面にレンズ33を、後面にハウジング31を、このハウジング31の内部にハイビーム用バルブ34及びロービーム用バルブ36を備えた前照灯装置10において、レンズ33の上部33aの内面に遮熱板38を配置し、ロービーム用バルブ36からの放射熱を遮熱板38で遮り、また、レンズ33の上部33aを、前照灯装置10内の上部の温度が高くなった空気に直接に触れにくくして、レンズ33の上部33aの温度上昇を抑える。
特許請求の範囲
【請求項1】
前面にレンズを、後面にハウジングを、このハウジングの内部にバルブを備えた前照灯装置において、
前記レンズの上部内面に遮熱板を配置したことを特徴とする前照灯装置。
【請求項2】
前記バルブは、上下に複数配置されることを特徴とする請求項1記載の前照灯装置。
【請求項3】
前記レンズの上部は、カウル部材で覆われるとともに、そのカウル部材で覆われた部分のレンズの内面に前記遮熱板を配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の前照灯装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、前照灯装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の前照灯装置として、それぞれバルブを備える灯体を上下に並べた2灯式のものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−175227公報
【0003】
特許文献1の図5には、二つの灯体30,31を上下に並べた前照灯装置27が記載されている。
前照灯装置27は、リヤハウジング32と、このリヤハウジング32の前部に設けたフロントハウジング33と、このフロントハウジング33の前端を塞ぐレンズ34と、これらのリヤハウジング32、フロントハウジング33、レンズ34で囲まれた空間に配置した前述の灯体30,31とからなり、レンズ34の上部前方はフロントカウリング11で覆われる。
【0004】
下側の灯体30は、ロアーリフレクタ36と、このロアーリフレクタ36のほぼ中央部に配置したロアーバルブ35とからなる。
上側の灯体31は、第一リフレクタ39と、この第一リフレクタ39の中央部に配置したアッパーバルブ38と、このアッパーバルブ38の前方上方に配置した第三リフレクタ41とを備える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、灯体30のロアーバルブ35と、灯体31のアッパーバルブ38との両方を点灯させると、これらのロアーバルブ35及びアッパーバルブ38からの発熱によって、前照灯装置27内の密閉された空間の温度が上がり、熱がこもりやすい。
【0006】
特に、アッパーバルブ38の上方の空間は、暖まった空気の上昇によって、また、アッパーバルブ38に近くアッパーバルブ38からの放射熱も加わって温度が高くなる。
更に、レンズ34の上部は、フロントカウリング11に覆われるため、車両走行中に走行風が当たらないので、レンズ34の上部はより高温となる。
【0007】
このような熱影響に対処するため、例えば、前照灯装置27内の空間を大きくしたり、レンズ34の上部をアッパーバルブ38から遠ざけると、前照灯装置27が大型になり、車体前部の意匠にも影響を及ぼすことになる。
本発明の目的は、前照灯装置の小型化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明は、前面にレンズを、後面にハウジングを、このハウジングの内部にバルブを備えた前照灯装置において、レンズの上部内面に遮熱板を配置したことを特徴とする。
【0009】
遮熱板の作用として、レンズの上部内面に遮熱板を配置したことで、バルブからの放射熱が遮熱板に遮られ、また、レンズの上部が前照灯装置内の温度が高くなった空気に直接に触れにくくなり、レンズの上部の温度上昇が抑えられる。
【0010】
請求項2に係る発明は、バルブを、上下に複数配置したことを特徴とする。
バルブの配置の作用として、バルブを上下に複数配置すると、最も上方のバルブとレンズの上部との距離が接近するが、本発明では、レンズの上部内面に遮熱板を配置することで、レンズの上部の温度上昇が抑えられる。
【0011】
請求項3に係る発明は、レンズの上部を、カウル部材で覆うとともに、そのカウル部材で覆った部分のレンズの内面に遮熱板を配置したことを特徴とする。
カウル部材及び遮熱板の作用として、レンズの上部をカウル部材で覆うと、車両走行中、走行風がカウル部材で遮られ、レンズの上部に走行風が当たらなくなり、レンズが冷却されなくなるが、本発明では、レンズの上部内面に遮熱板を配置することで、レンズの上部の温度上昇が抑えられる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る発明では、レンズの上部内面に遮熱板を配置したので、バルブからの放射熱を遮熱板で遮ることができ、また、レンズの上部を前照灯装置内の温度の高い空気に直接に触れにくくすることができ、レンズの上部の温度上昇が抑えることができる。従って、バルブとレンズとの距離を小さくすることができ、また、前照灯装置内の空間を小さくすることが可能になり、前照灯装置を小型にすることができる。
【0013】
請求項2に係る発明では、バルブを、上下に複数配置したので、最も上方のバルブとレンズの上部との距離が接近しても、レンズの上部内面に遮熱板を配置することによりレンズの上部の温度上昇が抑えることができるため、前照灯装置の意匠の設計自由度を増すことができる。
【0014】
請求項3に係る発明では、レンズの上部を、カウル部材で覆うとともに、そのカウル部材で覆った部分のレンズの内面に遮熱板を配置したので、レンズの上部をカウル部材で覆っても、レンズの上部内面に遮熱板を配置することにより、レンズの上部の温度上昇を抑えることができ、前照灯装置及びカウル部材を含めた車体前部の意匠の設計自由度を増すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る前照灯装置の正面図であり、前照灯装置10は、ハイビーム用ランプ11と、ロービーム用ランプ12とを上下に並べて配置した2灯式で、フロントカウル14に設けた開口部15からレンズ16を露出させたものである。なお、21,22は左右に設けたポジションランプである。
【0016】
図2は図1の2−2線断面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。以下同じ。)であり、前照灯装置10は、樹脂製のハウジング31と、このハウジング31の前部に取付けた樹脂製のリフレクタ32と、このリフレクタ32の前方に配置するとともに、ハウジング31の前端の開口を塞ぐ樹脂製のレンズ33と、リフレクタ32の下部及び上部に取付けたハイビーム用バルブ34及びロービーム用バルブ36と、フロントカウル14に覆われたレンズ33の上部33aを遮熱する樹脂製の遮熱板38とからなる。なお、41,42はハイビーム用バルブ34及びロービーム用バルブ36のそれぞれの端子に接続するコネクタ、43,44はハウジング31の後部開口を塞ぐとともにコネクタ41,42に繋がる導線を通すラバー製キャップ、45はハウジング31とレンズ33との結合部をシールするシール部材である。
【0017】
リフレクタ32は、ハイビーム用バルブ34から発した光を前方へ反射させる下部リフレクタ部32aと、ロービーム用バルブ36から発した光を前方へ反射させる上部リフレクタ32b部とからなる。
【0018】
レンズ33は、上部33aを後退させ、この後退した上部33aの前方にレンズ33の前面33bに連続するように前面14aを延ばしたフロントカウル14を配置した部材であり、上部33aの内面に遮熱板38を固定するための突起33cを一体成形したものである。
【0019】
遮熱板38は、レンズ33の突起33cに下部を嵌合させ、上部をビス(不図示。詳細は後述する。)で固定した部材であり、樹脂製のレンズ33よりも耐熱性の高い樹脂から形成したものである。樹脂製の遮熱板38であるから、例えば、金属製の遮熱板に比べて熱伝導性が小さく且つ軽量にできる。
【0020】
上記したハイビーム用バルブ34及び下部リフレクタ32aは、ハイビーム用ランプ11を構成し、ロービーム用バルブ36及び上部リフレクタ32bは、ロービーム用ランプ12を構成するものである。
【0021】
図3は本発明に係る遮熱板の正面図であり、図2及び図3において、遮熱板38は、遮熱部本体38aと、この遮熱部本体38aの左右に突出形成した取付部38b、38cとからなり、レンズ33の突起33cに嵌合させるために遮熱部本体38aの前面38dの中央下部に穴部38eを開け、レンズ33にビスで固定するために左右の取付部38b,38cにビス挿通穴38g、38hを開けた部材である。
【0022】
図4は図1の4−4線断面図であり、レンズ33の上部33aの内面33eにボス部33fを形成し、ビス51を遮熱板38(図3参照)のビス挿通穴38gに通し、ボス部33fに開けた穴部33gにねじ込むことで、レンズ33の上部33aに遮熱板38の取付部38bを固定したことを示す。図3に示した遮熱板38の取付部38cも同様にレンズ33の上部に固定する。
【0023】
以上の図2〜図4に示したように、レンズ33の突起33cに遮熱板38の穴部38eを嵌合させ、レンズ33の左右のボス部33fに遮熱板38の左右の取付部38b、38cをそれぞれビス51で取付けることで、レンズ33の上部33aに遮熱板38を3点で強固に固定することができ、例えば、熱収縮による緩み等を防止することができるとともに、3点をビスにて固定するよりも簡単に取付けることができる。
【0024】
以上に述べた遮熱板38の作用を次に説明する。
図5は本発明に係る遮熱板の作用を示す作用図である。
ハイビーム用バルブ34(図2参照)及びロービーム用バルブ36の両方が点灯した状態では、ハウジング31及びレンズ33で囲まれる密閉した空間55内に熱がこもり、特にロービーム用バルブ36の上方の空間56(空間55に含まれる空間である。)は、空間55内の温度の高い空気が集まり、また、レンズ33の上部33aに向けてロービーム用バルブ34からの熱が矢印A,Bに示すように放射され、更に、車両走行中に矢印C〜Eに示すような走行風があっても、レンズ33の上部33aはフロントカウル14によって走行風が遮られるため、前照灯装置10の内部上部は高温に晒される。
【0025】
本発明では、レンズ33の上部33aの内面33eに沿うようにほとんど隙間なく遮熱板38を取付けたので、ロービーム用バルブ36からの放射される熱を遮ることができ、更に、空間56にこもった熱がレンズ33の上部33aの内面33eに直接に触れにくくなり、レンズ33の上部33aの温度上昇を抑えることができる。
【0026】
以上の図2で示したように、本発明は第1に、前面にレンズ33を、後面にハウジング31を、このハウジング31の内部にバルブとしてのハイビーム用バルブ34及びロービーム用バルブ36を備えた前照灯装置10において、レンズ33の上部内面に遮熱板38を配置したことを特徴とする。
【0027】
これにより、ハイビーム用バルブ34及びロービーム用バルブ36からの放射熱を遮熱板38で遮ることができ、また、レンズ33の上部33aを前照灯装置10内の温度の高い空気に直接に触れにくくすることができ、レンズ33の上部の温度上昇が抑えることができる。従って、ハイビーム用バルブ34及びロービーム用バルブ36とレンズ33との距離を小さくすることができ、また、前照灯装置10内の空間55を小さくすることが可能になり、前照灯装置10を小型にすることができる。
【0028】
本発明は第2に、ハイビーム用バルブ34及びロービーム用バルブ36を、上下に複数配置したことを特徴とする。
これにより、最も上方のロービーム用バルブ36とレンズ33の上部33aとの距離が接近しても、レンズ33の上部33aの内面33eに遮熱板38を配置することによりレンズ33の上部33aの温度上昇が抑えることができるため、前照灯装置10の意匠の設計自由度を増すことができる。
【0029】
本発明は第3に、レンズ33の上部33aを、カウル部材としてのフロントカウル14で覆うとともに、そのフロントカウル14で覆った部分のレンズ33の内面33eに遮熱板38を配置したことを特徴とする。
【0030】
これにより、レンズ33の上部33aをフロントカウル14で覆っても、レンズ33の上部33aの内面33eに遮熱板38を配置することにより、レンズ33の上部の温度上昇を抑えることができ、前照灯装置10及びフロントカウル14を含めた車体前部の意匠の設計自由度を増すことができる。
【0031】
尚、本実施形態では、図2に示したように、二灯式の前照灯装置10に遮熱板38を設けたが、これに限らず、一灯式の前照灯装置に遮熱板38を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明の前照灯装置は、フロントカウルを備えた二輪車に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に係る前照灯装置の正面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】本発明に係る遮熱板の正面図である。
【図4】図1の4−4線断面図である。
【図5】本発明に係る遮熱板の作用を示す作用図である。
【符号の説明】
【0034】
10…前照灯装置、14…カウル部材(フロントカウル)、31…ハウジング、33…レンズ、33a…レンズの上部、33e…レンズの内面、34,36…バルブ(ハイビーム用バルブ、ロービーム用バルブ)、38…遮熱板。




 

 


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