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発明の名称 車両のヘッドランプ構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−103212(P2007−103212A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−293059(P2005−293059)
出願日 平成17年10月5日(2005.10.5)
代理人 【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
発明者 向後 智 / 大橋 速人
要約 課題
光源としてLEDを用いて、車両前方を広く且つより明るく照らすことのできる車両のヘッドランプ構造を提供する。

解決手段
LEDを光源とするヘッドランプ13を備える車両において、ロービーム用ランプ101に、LEDを光源とするプロジェクタ型ランプ107を複数備え、ハイビーム用ランプ102に、プロジェクタ型ランプ108を少なくとも1個備え、LEDの光をプロジェクタ型ランプ107で小さな範囲に集め、光を遠くまで届ける。更に、複数のプロジェクタ型ランプ107によって、遠い位置を広い範囲で照らす。
特許請求の範囲
【請求項1】
LEDを光源とするヘッドランプを備える車両において、
ロービーム用ランプは、前記LEDを光源とする第1プロジェクタ型ランプを複数備え、
ハイビーム用ランプは、第2プロジェクタ型ランプを少なくとも1個備えることを特徴とする車両のヘッドランプ構造。
【請求項2】
前記ハイビーム用ランプのハウジングは、光源からの光の一部を外部に導く導光体を複数備えることを特徴とする請求項1記載の車両のヘッドランプ構造。
【請求項3】
前記ロービーム用ランプを上方に配置し、前記ハイビーム用ランプを前記ロービーム用ランプの下方に配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両のヘッドランプ構造。
【請求項4】
前記ヘッドランプ内に、複数のLEDと、これらのLEDの前方に配置した平板状の導光体とからなるポジションランプを設けたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の車両のヘッドランプ構造。
【請求項5】
前記導光体は、サブハウジング内に設けられた内側導光部と、この内側導光部に一体に成形した外側導光部とを備えることを特徴とする請求項2記載の車両のヘッドランプ構造。
【請求項6】
前記外側導光部は、前記ハイビーム用ランプのステー部であることを特徴とする請求項5記載の車両のヘッドランプ構造。
【請求項7】
前記外側導光部は、前記ハイビーム用ランプの前方照射光を導光する前部角部を備えることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の車両のヘッドランプ構造。
【請求項8】
前記ヘッドランプは、後上方に楕円状に形成され、前記ロービーム用ランプは、外側上方部に、前記ハイビーム用ランプは、内側下方部に設けられることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の車両のヘッドランプ構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のヘッドランプ構造の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の車両のヘッドランプ構造として、光源に多数のLED(発光ダイオード)を用いたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−260975公報
【0003】
特許文献1の図1及び図2に示されるように、ヘッドランプとしての光学的アセンブリ10は、支持ベース14と、この支持ベース14に取付けた多数の光学的エレメント11と、これらの光学的エレメント11の前方を覆う透明カバー14とからなる。
また、特許文献の図3に示されるように、光学的エレメント11は、LED15と、このLED15の前方に設けた光学的ガイド18と、この光学的ガイド18の前方に設けたレンズ19とを備える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、上記の光学的エレメント11でロービーム用ランプを構成する場合、車両前方の広い範囲を照らすとともに車両から前方に離れた位置を明るく照らす必要がある。
光学的エレメント11は、LED15の光を光学的ガイド18で前方に導いてレンズ19で集光するが、光学的ガイド18は単に光を通過させるだけであるから、レンズ19だけで集光して遠くまで明るく照らすことは難しい。車両から離れた車両前方の照射位置を明るく照らすには、LED15の明るさをより高めなければならない。
本発明の目的は、光源としてLEDを用いて、車両前方を広く且つより明るく照らすことのできる車両のヘッドランプ構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、LEDを光源とするヘッドランプを備える車両において、ロービーム用ランプに、LEDを光源とする第1プロジェクタ型ランプを複数備え、ハイビーム用ランプに、第2プロジェクタ型ランプを少なくとも1個備えることを特徴とする。
【0006】
作用として、ロービーム用ランプにLEDを光源とする第1プロジェクタ型ランプを備えることで、LEDの光が第1プロジェクタ型ランプで小さな範囲に集められ、光が遠くまで届く。更に、複数のプロジェクタ型ランプによって、遠い位置が広い範囲で照らされる。
【0007】
請求項2に係る発明は、ハイビーム用ランプのハウジングに、光源からの光の一部を外部に導く導光体を複数備えることを特徴とする。
作用として、光源からの光の一部が導光体内に進入し、導光体から外部に導かれ、発光する。
【0008】
請求項3に係る発明は、ロービーム用ランプを上方に配置し、ハイビーム用ランプをロービーム用ランプの下方に配置したことを特徴とする。
作用として、ロービーム用ランプを上方に配置することで、ロービーム用ランプを点灯させたときに視認性が高まる。また、車両前方の路面の広い範囲を照射しやすくなる。
【0009】
請求項4に係る発明は、ヘッドランプ内に、複数のLEDと、これらのLEDの前方に配置した平板状の導光体とからなるポジションランプを設けたことを特徴とする。
作用として、複数のLEDを点灯させたときに、複数のLEDの光が平板状の導光体で拡散し、レンズ全体が発光する。
【0010】
請求項5に係る発明は、導光体に、サブハウジング内に設けた内側導光部と、この内側導光部に一体に成形した外側導光部とを備えることを特徴とする。
作用として、サブハウジング内の光源の光りを内側導光部から外側導光部に導き、外側導光部を発光させる。
【0011】
請求項6に係る発明は、外側導光部を、ハイビーム用ランプのステー部としたことを特徴とする。
作用として、導光体の外側導光部をステー部とし、このステー部でハイビーム用ランプを支持する。
【0012】
請求項7に係る発明は、外側導光部に、ハイビーム用ランプの前方照射光を導光する前部角部を備えることを特徴とする。
作用として、ハイビーム用ランプから照射された前方照射光は、外側導光部の前部角部から外側導光部内に導かれ、サブハウジング内から導かれた光と共に外側導光部を発光させる。
【0013】
請求項8に係る発明は、ヘッドランプを、後上方に楕円状に形成し、ロービーム用ランプを外側上方部に設け、ハイビーム用ランプを、内側下方部に設けたことを特徴とする。
作用として、ロービーム用ランプをヘッドランプの外側上方部に設けることで、より上方でより車両側方に配置されたロービーム用ランプの視認性が更に向上する。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明では、ロービーム用ランプに、LEDを光源とする第1プロジェクタ型ランプを複数備え、ハイビーム用ランプに、第2プロジェクタ型ランプを少なくとも1個備えるので、第1プロジェクタ型ランプによって、LEDの光を小さな範囲に集めて車両前方の離れた位置まで明るく照らすことができ、しかも、第1プロジェクタ型ランプを複数設けることで、車両前方の広い範囲を照らすことができる。
【0015】
請求項2に係る発明では、ハイビーム用ランプのハウジングに、光源からの光の一部を外部に導く導光体を複数備えるので、導光体を発光させてヘッドランプの視認性をより一層高めることができ、また、導光体の意匠によって外観性を向上させることができる。
【0016】
請求項3に係る発明では、ロービーム用ランプを上方に配置し、ハイビーム用ランプをロービーム用ランプの下方に配置したので、常時点灯するロービーム用ランプを上方に配置することにより、ヘッドランプの視認性を向上させることができ、また、路面をより広く照らすことができる。
【0017】
請求項4に係る発明では、ヘッドランプ内に、複数のLEDと、これらのLEDの前方に配置した平板状の導光体とからなるポジションランプを設けたので、複数のLEDの光が導光体全体を発光させることができ、視認性を高めることができる。また、ヘッドランプの新規な外観性を得ることができる。
【0018】
請求項5に係る発明では、導光体に、サブハウジング内に設けた内側導光部と、この内側導光部に一体に成形した外側導光部とを備えるので、サブハウジング内の光源の光りを内側導光部から外側導光部にスムーズに導くことができ、外側導光部を効果的に発光させることができる。
【0019】
請求項6に係る発明では、外側導光部を、ハイビーム用ランプのステー部としたので、ステー部でハイビーム用ランプを支持することができ、導光体でステー部を兼用するため、特別にハイビーム用ランプの支持ステーを設ける必要がなく、部品数を削減してコストを低減することができる。
【0020】
請求項7に係る発明では、外側導光部に、ハイビーム用ランプの前方照射光を導光する前部角部を備えるので、サブハウジング内から導かれた光と共に外側導光部を発光させることができ、外部導光部を一層明るく発光させることができる。
【0021】
請求項8に係る発明では、ヘッドランプを、後上方に楕円状に形成し、ロービーム用ランプを外側上方部に設け、ハイビーム用ランプを、内側下方部に設けたので、ロービーム用ランプをより高く且つより車幅方向外側に配置することができ、ロービーム用ランプの視認性をより高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るヘッドランプ構造を採用した車両の側面図であり、車両10は、車体カバー11の前部を構成するフロントカバー12に左右一対のヘッドランプ13,14(手前側の符号13のみ示す。)と左右一対のフロントウインカ16,17(手前側の符号16のみ示す。)とを配置し、車体カバー11の後部を構成する後部カバー部材18に左右一対のリヤコンビネーションランプ21,22(手前側の符号21のみ示す。)を配置したスクータ型の自動二輪車であり、ヘッドランプ13,14、フロントウインカ16,17及びリヤコンビネーションランプ21,22に光源としてLED(発光ダイオード)を用いたものである。
【0023】
図中の31はフロントカバー12の上部に設けたウインドシールド、32はバーハンドル、33はバーハンドル32で操舵されるフロントフォーク、34はフロントフォーク33の下端部に取付けた前輪、36は前輪用ディスクブレーキ、37は運転者が足を載せるフロアステップ、41はタンデムシート、42,42(手前側の符号42のみ示す。)は後部カバー部材18の内側に配置した左右一対のグラブレール、43,43(手前側の符号43のみ示す。)はグラブレール42,42に掛ける手を挿入する開口部、44は車体フレーム(不図示)に設けたピボット軸、45はピボット軸44にスイング自在に取付けたスイングアーム、46はスイングアーム45の後端部に取付けた後輪、47はパワーユニット(不図示)側から後輪46へ動力を伝えるドライブシャフト、48は後輪用ディスクブレーキ、51は後輪46の上方を覆うリヤフェンダ、52はスタンドである。
【0024】
図2は本発明に係る車両の正面図であり、車両10のヘッドランプ13,14は、フロントカバー12の中央に設けた開口61の左右に配置した部分であり、フロントウインカ16,17は、ヘッドランプ13,14よりも上方位置でフロントカバー12の左右に設けた側方突出部62,63に配置した部分である。
【0025】
図中の66はフロントカバー12の下方に配置した、車体カバー11を構成するフロントロアカバー、67はフロントロアカバー66の前部に開けた開口である。
上記した開口61,67は車体カバー11内に走行風を取り込む部分であり、取り込んだ走行風で、例えば、パワーユニットの放熱を促す。
【0026】
図3は本発明に係る車両の背面図であり、ウインドシールド31の後方で且つバーハンドル32の前方にメータ71及びEL(Electro−Luminescence)表示器72からなる表示装置73を配置し、バーハンドル32の左右に設けたグリップ74,76の前方を前述の側方突出部62,63で覆い、後部カバー部材18の左右にリヤコンビネーションランプ21,22を配置したことを示す。
【0027】
リヤコンビネーションランプ21,22は、それぞれが、テールランプ、ストップランプ及びリヤウインカの機能を有するものである。
図中の81はクラッチレバー、82はフロントブレーキレバー、83は排気装置の消音器である。
【0028】
以上の述べた車両10の詳細構造を次に説明する。
図4は本発明に係る車両の外観図であり、車両10の一部を覆う車体カバー11は、カウル部材を兼ね、車体フレーム(不図示)に取付けられ、その前部から後部を覆う本体部カバー部材202と、運転者が昇降の際、足を通す足通し空間の下方に設ける足通し部カバー部材203と、本体部カバー部材202の後部上方に設けるとともに乗員シート41の下方を覆う後部カバー部材18とからなる。
【0029】
後部カバー部材18の表面18aと、本体部カバー部材202の後部202cに備える表面202aとは側方から見て滑らかに連続するように形成したので、乗員シート41が閉じているときに、後部カバー部材18と本体部カバー部材202の後部202cとは、一体感をもたせることができ、車両全体としてシートカウル206とみることができる。
【0030】
従って、後部カバー部材18は上部シートカウル207と見なすことができ、本体部カバー部材202の後部202cは下部シートカウル208と見なすことができる。
ここで、211はフロントフォーク33の摺動部を覆うチッピングガード、212はドライブシャフト47(図1参照)を覆うドライブシャフトカバー、213は前輪34の車軸、214,216は変速ペダルの前端部及び後端部に設けた踏部、217は後輪46の車軸、218はドライブシャフト47(図1参照)と後輪46とを連結する駆動ケースである。
【0031】
図5は本発明に係る車両の後部側面図であり、乗員シート41は、運転者用シート221と同乗者用シート222とに分割して構成し、同乗者用シート222は、運転者用シート221とは独立して開閉可能に構成することを特徴とする。
また、車体後部に設ける左右のリヤコンビネーションランプ21,22(手前側の符号21のみ示す。)は、上部シートカウル207と下部シートカウル208との間に設けた開口部43,43(手前側の符号43のみ示す。)の後方に配置する。
【0032】
一般に、リヤコンビネーションランプはリヤーカウルに凹部を設け、この凹部に収納する。そのため、リヤーカウルの形状が複雑化し、高価になる。
この点、本発明では、リヤコンビネーションランプ21,22は、開口部43に配置したので、シートカウル206に凹部を設ける必要が無く、設けたとしても浅い凹部ですませることができる。この結果、シートカウル206の形状が簡単になり、シートカウル206を含む車体カバー11の製造費用を低減することができる。
【0033】
以上に述べた同乗者用シート222の作用を次に説明する。
図6は本発明に係る同乗者用シートの作用を示す作用図であり、同乗者用シート222は、運転者用シート221とは独立させるとともに、ヒンジ部224で開閉可能に構成した。
仮に、運転用シートに同乗者用シートを連続させた一体型タンデムシートで乗員シートを構成したとすると、この乗員シートは大型になり重くなる。
【0034】
この点、本発明では運転者用シート221と同乗者用シート222とを分離した乗員シート41を採用した。
同乗者用シート222は必然的に小型になり軽くなるため、開閉は極めて容易になる。
【0035】
図7は本発明に係る車両の後部斜視図(ただし、同乗者用シート222を開いている。)であり、車両10の後部は、物品を収納するために車体後部に設けた収納部231と、この収納部231を開閉可能に覆う同乗者用シート222と、この同乗者用シート222の下方を覆うシートカウルの一部を構成する下部シートカウル208と、乗員が握るために車体フレームの後部に設けたグラブレール42,42とを備える。
なお、本実施例において、収納部231には2つのヘルメットが収納可能である。
【0036】
図8は本発明に係る車両を後方からみた外観図であり、同乗者用シート222を開閉させるための開閉スイッチ241を、シートカウル206の後端部206bに備える。
同乗者用シート222を開閉させる開閉スイッチ241を、シートカウル206の後端部206bに備えたので、車両10の両側から同乗者用シート222の開閉操作が可能となる。これにより、同乗者用シート222を開閉する場合の操作性を高めることができる。
【0037】
図9は本発明に係るヘッドランプの正面図であり、ヘッドランプ13は、上部に配置したロービーム用ランプ101と、このロービーム用ランプ101の下方に配置したハイビーム用ランプ102と、これらのロービーム用ランプ101及びハイビーム用ランプ102の周囲に設けたポジションランプ103(詳細は後述する。)と、これらを支持するとともに収納するハウジング104と、ハウジング104の前部に取付けた透明なレンズ105とからなる。
ロービーム用ランプ101は、複数のプロジェクタ型ランプ107からなり、ハイビーム用ランプ102は1つのプロジェクタ型ランプ108からなる。
【0038】
図10は本発明に係るヘッドランプの斜視図であり、ハイビーム用ランプ102は、側壁109に3つの導光体111〜113を付設したものであり、ハイビーム用ランプ102を点灯したときに、その光の一部を利用して発光させる部分である。
【0039】
図11は本発明に係るヘッドランプの側面図であり、レンズ105の傾斜に沿わせるようにロービーム用ランプ101に対してハイビーム用ランプ102を車両前方へ突出させ、ロービーム用ランプ101の一部とハイビーム用ランプ102の一部を側面から見えるようにして外観性を向上させたことを示す。
【0040】
図12は本発明に係るロービーム用ランプに備えるプロジェクタ型ランプの断面図であり、鉛直に切断したものである。
プロジェクタ型ランプ107は、ハウジング104(図9参照)に設けたサブハウジング116と、このサブハウジング116内に配置したリフレクタ117と、このリフレクタ117の後部中央に取付けた支持部118と、この支持部118の前部に取付けたLED120と、LED120の前方でサブハウジング116の前端に取付けた凸レンズ121と、対向車両の運転者に対する眩しさを防止する配光を形成するための遮光板(不図示)とからなり、楕円や複合楕円の反射面を有するリフレクタ117と凸レンズ121とによって、小型で集光性が高く、遠方を明るく照らすことが可能なものである。なお、123,124はLED121に電力を供給する導線である。
ロービーム用ランプ101(図9参照)では、上記のプロジェクタ型ランプ107を複数(実施形態では4個)使用することで、車両前方の広い範囲を明るく照らすことを可能にした。
【0041】
図13は本発明に係るハイビーム用ランプの断面図であり、ほぼ鉛直に切断したものである。
ハイビーム用ランプ102は、ハウジング104(図9参照)に設けたサブハウジング131と、このサブハウジング131内に配置したリフレクタ132と、このリフレクタ132の後部中央に取付けた光源としてのハロゲン電球133と、このハロゲン電球133の前方でサブハウジング131の前端に取付けた凸レンズ134と、対向車両の運転者に対する眩しさを防止する配光を形成するための遮光板(不図示)とからなり、サブハウジング131に透明な導光体111〜113(符号111,113のみ示す。)を付設したものである。なお、136,136はハロゲン電球133の端子、137は端子136,136に接続したコネクタ、138,139はソケット137を介してハロゲン電球133に電力を供給する導線である。
【0042】
導光体111は、サブハウジング131内に挿入した内側導光部142と、この内側導光部142に一体に成形した外側導光部143とからなる。
導光体112(図9参照)は、導光体111と同一構造であり、説明は省略する。
導光体113は、サブハウジング131内に挿入した内側導光部146と、このこの内側導光部146に一体に成形した外側導光部147とからなり、外側導光部147の前部角部148を凸レンズ134の下方まで延ばしたものである。
【0043】
図14は本発明に係るハイビーム用ランプの要部の分解斜視図であり、ハイビーム用ランプ102に、サブハウジング131及び凸レンズ134を備え、サブハウジング131を、ハウジング104(図4参照)側に取付けるリヤボディ151と、このリヤボディ151の前部に結合するフロントボディ152とから構成し、これらのリヤボディ151及びフロントボディ152のそれぞれの間に、導光体111及び導光体112を一体とした導光体組立体154と導光体113とを取付けることを示す。
導光体111及び導光体112の内側導光部142はリングの一部を構成する部分である。
【0044】
図15(a),(b)は本発明に係るポジションランプの説明図である。
(a)はポジションランプ103の正面図であり、ヘッドランプ13のロービーム用ランプ101及びハイビーム用ランプ102を除いた部分にアクリル製の導光体161を配置し、この導光体161の奥側に複数のLED162を配置することで、ポジションランプ103を構成したことを示す。図中では導光体161の輪郭を太線で示した。
ポジションランプ103は、夕方や夜間等に車両前方に対して自車両の存在及び車幅を知らせるものであり、本発明のポジションランプ103では発光面積を大きくすることで、視認性をより向上させることができる。
【0045】
(b)はポジションランプ103の断面図であり、ほぼ鉛直に切断したものである。
導光体161は、光を拡散しやすい、例えば、乳白色に着色したものである。
LED162は、部分的に上下に階段状に形成したハウジング104の前面104aに取付けたものである。
【0046】
以上に述べたヘッドランプ13の導光体111〜113の作用を次に説明する。
図16(a),(b)は本発明に係る導光体の作用を示す作用図である。
(a)において、ハロゲン電球133を点灯させると、フィラメントから発せられた光は、図中の矢印A,Bで示すように、リフレクタ132で反射して焦点に集まった後、凸レンズ134で屈折して車両前方に進む。
【0047】
ハロゲン電球133の一部の光は、矢印Cで示すように、導光体111及び導光体112(不図示)の内側導光部142内に進み、導光体111及び導光体112を発光させる。
【0048】
また、ハロゲン電球133の一部の光は、矢印Dで示すように、導光体113の内側導光部146内に進み、導光体113を発光させる。更に、凸レンズ134内の一部の光は、矢印Eで示すように、導光体113の前部角部148から内部に進み、導光体113を発光させる。従って、導光体113をより明るく発光させることができる。
上記した集光体111〜113の発光に寄与する光は、車両前方を照らす光とは別であるため、ハイビーム用ランプ102の明るさを確保することができる。
【0049】
(b)は導光体111〜113の発光の状態を正面から見た図である。
明るく発光する凸レンズ134の周囲で3本の導光体111〜113がほのかに光るため、視認性を向上させるとともに、外観性として新規な印象を与えることができる。
【0050】
以上に述べたポジションランプ103の作用を次に説明する。
図17(a),(b)は本発明に係るポジションランプの作用を示す作用図である。
(a)において、各LED162が点灯すると、LED162が発した光は、導光体161で拡散し、発光する。
【0051】
(b)はポジションランプ103が発光した状態を示す(図中にクロスハッチングを施した部分が発光した部分である。)。ロービーム用ランプ101及びハイビーム用ランプ102を除いたヘッドランプ13の広い面積がほぼ一様に発光するため、視認性をより一層高めることができる。
【0052】
以上の図2、図9及び図12で説明したように、本発明は第1に、LED120を光源とするヘッドランプ13,14を備える車両10において、ロービーム用ランプ101に、LED120を光源とする第1プロジェクタ型ランプとしてのプロジェクタ型ランプ107を複数備え、ハイビーム用ランプ102に、第2プロジェクタ型ランプとしてのプロジェクタ型ランプ108を少なくとも1個備えることを特徴とする。
【0053】
プロジェクタ型ランプ107によって、LED120の光を小さな範囲に集めて車両前方の離れた位置まで明るく照らすことができ、しかも、プロジェクタ型ランプ107を複数設けることで、車両前方の広い範囲を照らすことができる。
【0054】
本発明は第2に、ハイビーム用ランプ102のハウジング104に、光源からの光の一部を外部に導く導光体111〜113を複数備えることを特徴とする。
導光体111〜113を発光させてヘッドランプ13,14の視認性をより一層高めることができ、また、導光体111〜113の意匠によって外観性を向上させることができる。
【0055】
本発明は第3に、ロービーム用ランプ101を上方に配置し、ハイビーム用ランプ102をロービーム用ランプの下方に配置したことを特徴とする。
常時点灯するロービーム用ランプ101を上方に配置することにより、ヘッドランプ13,14の視認性を向上させることができ、また、路面をより広く照らすことができる。
【0056】
本発明は第4に、図2及び図15(a),(b)に示したように、ヘッドランプ13,14内に、複数のLED162と、これらのLED162の前方に配置した平板状の導光体161とからなるポジションランプ103を設けたことを特徴とする。
【0057】
導光体161によって複数のLED162の光を拡散させて導光体161全体を発光させることができ、視認性を高めることができる。また、ヘッドランプ13,14の新規な外観性を得ることができる。
【0058】
本発明は第5に、図13に示したように、導光体111〜113に、サブハウジング131内に設けた内側導光部142,142,146(符号142は一方のみ示す。)と、この内側導光部142,142,146に一体に成形した外側導光部143,143,147(符号143は一方のみ示す。)とを備えることを特徴とする。
【0059】
これにより、サブハウジング131内の光源であるハロゲン電球133の光りを内側導光部142,142,146から外側導光部143,143,147にスムーズに導くことができ、外側導光部143,143,147を効果的に発光させることができる。
【0060】
本発明は第6に、図9及び図13に示したように、、外側導光部143,143,147を、ハイビーム用ランプ102のステー部としたことを特徴とする。
これにより、ステー部でハイビーム用ランプ102を支持することができ、導光体111〜113でステー部を兼用するため、特別にハイビーム用ランプ102の支持ステーを設ける必要がなく、部品数を削減してコストを低減することができる。
【0061】
本発明は第7に、図13及び図16に示したように、外側導光部143,143,147に、ハイビーム用ランプ102の前方照射光を導光する前部角部148を備えることを特徴とする。
【0062】
これにより、サブハウジング131内から導かれた光と共に前方照射光で外側導光部143,143,147を発光させることができ、外部導光部143,143,147を一層明るく発光させることができる。
【0063】
本発明は第8に、図2に示したように、ヘッドランプ13,14を、後上方に楕円状に形成し、ロービーム用ランプ101を外側上方部に設け、ハイビーム用ランプ102を、内側下方部に設けたことを特徴とする。
これにより、ロービーム用ランプ101をより高く且つより車幅方向外側に配置することができ、ロービーム用ランプ101の視認性をより高めることができる。
【0064】
尚、本実施形態では、図13に示したように、ハイビーム用ランプ102の光源としてハロゲン電球133を用いたが、これに限らず、LED、あるいは、高輝度放電ランプ(HIDランプ)を用いてもよい。そのLEDは、ロービーム用ランプのLED120(図12参照)よりも高輝度のLEDが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明のヘッドランプ構造は、自動二輪車に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明に係るヘッドランプ構造を採用した車両の側面図である。
【図2】本発明に係る車両の正面図である。
【図3】本発明に係る車両の背面図である。
【図4】本発明に係る車両の外観図である。
【図5】本発明に係る車両の後部側面図である。
【図6】本発明に係る同乗者用シートの作用を示す作用図である。
【図7】本発明に係る車両の後部斜視図である。
【図8】本発明に係る車両を後方からみた外観図である。
【図9】本発明に係るヘッドランプの正面図である。
【図10】本発明に係るヘッドランプの斜視図である。
【図11】本発明に係るヘッドランプの側面図である。
【図12】本発明に係るロービーム用ランプに備えるプロジェクタ型ランプの断面図である。
【図13】本発明に係るハイビーム用ランプの断面図である。
【図14】本発明に係るハイビーム用ランプの要部の分解斜視図である。
【図15】本発明に係るポジションランプの説明図である。
【図16】本発明に係る導光体の作用を示す作用図である。
【図17】本発明に係るポジションランプの作用を示す作用図である。
【符号の説明】
【0067】
10…車両、13,14…ヘッドランプ、101…ロービーム用ランプ、102…ハイビーム用ランプ、103…ポジションランプ、107,108…プロジェクタ型ランプ、111〜113…導光体、120…LED、131…ハウジング(サブハウジング)、142,146…内側導光部、143,147…外側導光部、148…前部角部、161…導光体。




 

 


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