米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 照明 -> 市光工業株式会社

発明の名称 車両用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−250384(P2007−250384A)
公開日 平成19年9月27日(2007.9.27)
出願番号 特願2006−72799(P2006−72799)
出願日 平成18年3月16日(2006.3.16)
代理人 【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
発明者 松本 一博
要約 課題
従来の車両用灯具では、複合の配光パターンが得られず、走行用配光パターンの光量を調整することができない。

解決手段
リフレクタ3Rは、放物面を基本とするメイン反射面4および第1サブ反射面5および第2サブ反射面52を有する。バルブ2Rは、メイン反射面4の光軸ZR−ZRにほぼ平行に配置されている。バルブ2Rは、バルブ軸ZB−ZB方向に直列に配列されているメインフィラメント7およびサブフィラメント8とシェード9を有する。メインフィラメント7は、メイン反射面4の焦点FMもしくはその近傍に位置する。サブフィラメント8は、第1サブ反射面5および第2サブは斜面52の焦点FSもしくはその近傍に位置する。シェード9は、サブフィラメント8に隣接してサブフィラメント8から放射される光のうちメイン反射面4に入射する部分の光を遮蔽する。この結果、複合の配光パターンが得られ、配光パターンの光量を調整できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
1つのランプユニットで2つのランプ機能を有する車両用灯具において、
リフレクタと、前記リフレクタに取り付けられているバルブと、を備え、
前記リフレクタは、メイン反射面およびサブ反射面を有し、
前記メイン反射面および前記サブ反射面は、放物面を基本とし、
前記バルブは、バルブ軸が前記メイン反射面の光軸とほぼ平行になるように配置されており、メイン光源およびサブ光源およびシェードを有し、
前記メイン光源および前記サブ光源は、バルブ軸方向に直列に配列されており、
前記メイン光源は、前記メイン反射面の焦点もしくはその近傍に位置し、
前記サブ光源は、前記サブ反射面の焦点もしくはその近傍に位置し、
前記シェードは、前記サブ光源に隣接し、前記サブ光源から放射される光のうち前記メイン反射面に入射する部分の光を遮蔽し、
前記メイン反射面は、前記メイン光源から放射される光を反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンを形成し、
前記サブ反射面は、前記メイン光源から放射される光を反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンを形成し、かつ、前記サブ光源から放射される光を反射させて他のランプ機能の配光パターンを形成する、
ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記サブ反射面は、前記メイン反射面の下側に位置し、
前記メイン光源は、車両後側に位置し、
前記サブ光源は、車両前側に位置し、
前記シェードは、前記サブ光源の上側に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記サブ反射面は、前記メイン反射面の車両外側に位置し、
前記メイン光源は、車両後側に位置し、
前記サブ光源は、車両前側に位置し、
前記シェードは、前記サブ光源の車両中央側に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記サブ反射面は、前記メイン光源に対して離れている位置に設けられている第1サブ反射面と、前記メイン光源に対して近い位置に設けられている第2サブ反射面と、から構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、1つのランプユニットで2つのランプ機能を有する車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用灯具について説明する。従来の車両用灯具は、プロジェクタタイプのランプであって、リフレクタと、前記リフレクタに取り付けられているバルブと、凸レンズと、を備える。前記リフレクタは、楕円を基本とする単一の反射面を有する。前記バルブは、バルブ軸が前記反射面および前記凸レンズの光軸の方向に配置されており、メインフィラメントおよびサブフィラメントおよびシェードを有する。前記メインフィラメントおよび前記サブフィラメントは、バルブ軸方向に直列に配列されており、前記メインフィラメントは、後側に位置し、前記サブフィラメントは、前側に位置し、前記シェードは、前記サブフィラメントの上側に隣接している。前記反射面の第1焦点は、前記メインフィラメントと前記サブフィラメントとの間に位置する。
【0003】
以下、従来の車両用灯具の作用について説明する。前記メインフィラメントを点灯すると、前記メインフィラメントから放射される光は、反射面で反射されてこの反射面の2つの焦点のうち他の1つの焦点に集光して前記凸レンズを経て外部に走行用配光パターンとして照射される。また、前記サブフィラメントを点灯すると、前記サブフィラメントの上側から放射される光は、前記シェードで遮蔽される。一方、前記サブフィラメントの下側から放射される光は、反射面で反射されてこの反射面の第2焦点に集光して前記凸レンズを経て外部にすれ違い用配光パターンとして照射される。
【0004】
ところが、従来の車両用灯具は、単一の反射面からなるものであるから、メインフィラメント点灯時において、走行用配光パターンの単一の配光パターンが得られるだけであって、複合の配光パターンが得られない。また、従来の車両用灯具は、シェードによりすれ違い用配光パターンの光量(光束、光度、照度)を調整することができるが、走行用配光パターンの光量を調整することができない。
【0005】
【特許文献1】特開平5−334902号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用灯具では、複合の配光パターンが得られないという点と、走行用配光パターンの光量を調整することができないという点と、にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明(請求項1にかかる発明)は、リフレクタが放物面を基本とするメイン反射面およびサブ反射面を有し、バルブ軸がメイン反射面の光軸ほぼ平行になるように配置されているバルブが、バルブ軸方向に直列に配列されているメイン光源およびサブ光源とシェードを有し、メイン光源がメイン反射面の焦点もしくはその近傍に位置し、サブ光源がサブ反射面の焦点もしくはその近傍に位置し、シェードがサブ光源に隣接してサブ光源から放射される光のうちメイン反射面に入射する部分の光を遮蔽し、メイン反射面がメイン光源から放射される光を反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンを形成し、サブ反射面がメイン光源から放射される光を反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンを形成し、かつ、サブ光源から放射される光を反射させて他のランプ機能の配光パターンを形成する、ことを特徴とする。
【0008】
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、サブ反射面がメイン反射面の下側に位置し、メイン光源が車両後側に位置し、サブ光源が車両前側に位置し、シェードがサブ光源の上側に位置する、ことを特徴とする。
【0009】
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、サブ反射面がメイン反射面の車両外側に位置し、メイン光源が車両後側に位置し、サブ光源が車両前側に位置し、シェードがサブ光源の車両中央側に位置する、ことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)は、サブ反射面が、メイン光源に対して離れている位置に設けられている第1サブ反射面と、メイン光源に対して近い位置に設けられている第2サブ反射面と、から構成されている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、メイン反射面とサブ反射面との複合の反射面からなるものであるから、メイン光源点灯時において、メイン反射面により1のランプ機能のメイン配光パターンが形成され、かつ、サブ反射面により1のランプ機能のサブ配光パターンが形成される。このように、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、1のランプ機能の配光パターンがメイン配光パターンとサブ配光パターンとの複合の配光パターンとして得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
【0012】
また、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、メイン反射面およびサブ反射面およびシェードを調整することにより、1のランプ機能のメイン配光パターンの光量とサブ配光パターンの光量と他のランプ機能の配光パターンの光量とを任意にかつ最適に調整配分することができる。この結果、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、光量が任意にかつ最適に調整配分されている1のランプ機能のメイン配光パターンとサブ配光パターンと他のランプ機能の配光パターンとが得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
【0013】
さらに、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、メイン反射面で1のランプ機能のメイン配光パターンを形成し、かつ、サブ反射面で他のランプ機能の配光パターンを形成するので、必要最低限の他のランプ機能の配光パターンの光量を得ることができ、かつ、必要最大限の1のランプ機能のメイン配光パターンの光量が得ることができる。しかも、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、メイン光源から放射される光を、メイン反射面で反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンを形成し、かつ、サブ反射面で反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンを形成し、一方、サブ光源から放射される光をサブ反射面で反射させて他のランプ機能の配光パターンを形成するものであるから、各配光パターンを容易にかつ確実に制御することができる。
【0014】
さらにまた、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、前記の課題を解決するための手段により、メイン光源の点灯時において、メイン反射面で形成される1のランプ機能のメイン配光パターンを走行用配光パターンとし、かつ、サブ反射面で形成される1のランプ機能のサブ配光パターンを走行用配光パターンの下側に位置する手前照明用配光パターンとすることができ、また、サブ光源の点灯時において、サブ反射面で形成される他のランプ機能の配光パターンをデイタイムランプ用配光パターンとすることができる。このように、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、1のランプ機能の配光パターンがメイン配光パターンの走行用配光パターンとサブ配光パターンの手前照明用配光パターンとの複合の配光パターンとして得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
【0015】
さらにまた、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、シェードがサブ光源の上側に位置するので、サブ光源の点灯時において、サブ光源から上側に放射される光をシェードにより遮蔽することができるので、デイタイムランプ用配光パターンとして不要な車両直近の上方に照射する光をカットすることができる。この結果、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、直近の先行車のドライバーたちに与える不快光を減少させることができ、交通安全に貢献することができる。
【0016】
さらにまた、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、前記の課題を解決するための手段により、メイン光源の点灯時において、メイン反射面で形成される1のランプ機能のメイン配光パターンを走行用配光パターンとし、かつ、サブ反射面で形成される1のランプ機能のサブ配光パターンを走行用配光パターンの左右端から外側に位置するワイド用配光パターンとすることができ、また、サブ光源の点灯時において、サブ反射面で形成される他のランプ機能の配光パターンをデイタイムランプ用配光パターンとすることができる。このように、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、1のランプ機能の配光パターンがメイン配光パターンの走行用配光パターンとサブ配光パターンのワイド用配光パターンとの複合の配光パターンとして得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
【0017】
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用灯具は、前記の課題を解決するための手段により、メイン光源の点灯時において、メイン光源に対して離れている位置に設けられている第1サブ反射面で、ほぼ集光された第1サブ配光パターンが得られ、一方、メイン光源に対して近い位置に設けられている第2サブ反射面で、ほぼ拡散された第2サブ配光パターンが得られる。これにより、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用灯具は、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。そして、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用灯具は、メイン光源に対して離れている位置に設けられている第1サブ反射面でほぼ集光された第1サブ配光パターンを形成し、一方、メイン光源に対して近い位置に設けられている第2サブ反射面でほぼ拡散された第2サブ配光パターンを形成するので、第1サブ配光パターンおよび第2サブ配光パターンの配光設計や配光制御が簡単である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、この発明にかかる車両用灯具の実施例のうちの2例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「F」は、自動車(車両)Cの前方向(自動車Cの前進方向)を示す。符号「B」は、自動車Cの後方向を示す。符号「U」は、ドライバー側から前方向を見た上方向を示す。符号「D」は、ドライバー側から前方向を見た下方向を示す。符号「L」は、ドライバー側から前方向を見た場合の左方向を示す。符号「R」は、ドライバー側から前方向を見た場合の右方向を示す。符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。符号「ZL−ZL」、「ZR−ZR」は、メイン反射面の光軸を示す。符号「ZC−ZC」は、車両軸を示す。符号「X」、「Y」、「Z」は、3次元直交座標のX軸(自動車Cの右方向Rを正方向とする)、Y軸(自動車Cの上方向Uを正方向とする)、Z軸(自動車Cの前方向Fを正方向とする)を示す。
【実施例1】
【0019】
図1〜図6は、この発明にかかる車両用灯具の実施例1を示す。この実施例1における車両用灯具は、この例では、たとえば、自動車のヘッドランプであって、走行用配光パターンとデイタイムランプ用配光パターンとが得られるヘッドランプについて説明する。なお、この明細書および図面においては、自動車Cが左側通行の場合について説明する。自動車Cが右側通行の場合は、この左側通行と左右逆となる。
【0020】
以下、この実施例1における車両用灯具の構成について説明する。この実施例1における車両用灯具は、図6に示すように、自動車Cの前部の左側に装備される左側の車両用灯具(以下、「左側ヘッドランプ」と称する)1Lと、自動車Cの前部の右側に装備される右側の車両用灯具(以下、「右側ヘッドランプ」と称する)1Rと、から構成されている。
【0021】
前記左側ヘッドランプ1L、前記右側ヘッドランプ1Rは、図6に示すように、バルブ2L、2Rと、リフレクタ3L、3Rと、を備えるものである。前記バルブ2L、2Rおよび前記リフレクタ3L、3Rは、ランプハウジング(図示せず)とランプレンズ(図示せず)とにより区画された灯室(図示せず)内にそれぞれ配置されている。
【0022】
以下、前記右側ヘッドランプ1Rの構成について説明する。なお、前記左側ヘッドランプ1Lと前記右側ヘッドランプ1Rとは、ほぼ左右対称(左右逆)に構成されているので、前記左側ヘッドランプ1Lの構成の説明は、省略する。
【0023】
前記リフレクタ3Rは、図1〜図3に示すように、正面視大扇形状のメイン反射面4と正面視小扇形状の第1サブ反射面5と正面視ほぼ円形の第2サブ反射面52とを有する。前記第1サブ反射面5は、前記メイン反射面4の下側に位置して、前記バルブ2Rのメイン光源に対して離れている位置に設けられている。一方、前記第2サブ反射面52は、前記リフレクタ3Rのほぼ中央に位置して、前記バルブ2Rの前記メイン光源に対して近い位置に設けられている。前記メイン反射面4および前記第1サブ反射面5および前記第2サブ反射面52は、共に放物面を基本(基調)とし、たとえば、アルミ蒸着もしくは銀塗装などにより、形成されており、また、自由曲面(NURBS曲面)などの反射面からなる。前記メイン反射面4および前記第1サブ反射面5および前記第2サブ反射面52のNURBS曲面は、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されているNURBSの自由曲面(Non-Uniform Rational B-Spline Surface)である。
【0024】
図3に示すように、前記リフレクタ3Rの中央奥部の壁には、前記バルブ2R挿入用の透孔6が設けられている。前記バルブ2Rは、前記透孔6中から前記リフレクタ3R内に、車両後側から車両前側に挿入されて、前記透孔6の縁に着脱可能に取り付けられている。前記バルブ2Rは、前記リフレクタ3Rに、バルブ軸ZB−ZBが前記メイン反射面4の光軸ZR−ZRとほぼ平行になるようにもしくは一致するように、配置されている。
【0025】
前記バルブ2Rは、図1〜図3に示しように、メイン光源としてのメインフィラメント7と、サブ光源としてのサブフィラメント8と、シェード9と、ガラス管球10と、口金11と、を有するものである。すなわち、前記ガラス管球10は、一端が開口しかつ他端が閉塞した中空状の円筒形状をなす。前記ガラス管球10中には、前記メインフィラメント7および前記サブフィラメント8および前記シェード9がそれぞれ収納されている。前記ガラス管球10の一端開口部には、前記口金11が取り付けられている。
【0026】
前記メインフィラメント7および前記サブフィラメント8は、ほぼ小円柱形状をなし、前記シェード9は、前記サブフィラメント8を覆う円筒形の一部の形状をなす。前記メインフィラメント7および前記サブフィラメント8は、前記メインフィラメント7の軸および前記サブフィラメント8の軸が前記バルブ軸ZB−ZBと一致するように、前記バルブ軸ZB−ZB方向に直列に配列されている。
【0027】
前記メインフィラメント7は、前記メイン反射面4の焦点FMもしくはその近傍に位置し、かつ、前記サブフィラメント8と比較して、車両後側に位置する。一方、前記サブフィラメント8は、前記第1サブ反射面5の焦点FSもしくはその近傍に位置し、かつ、前記メインフィラメント7と比較して、車両前側に位置する。前記シェード9は、前記サブフィラメント8の上側に隣接して位置する。前記シェード9は、前記サブフィラメント8から放射される光のうち前記メイン反射面4に入射する部分の光を遮蔽する。
【0028】
前記メイン反射面4は、図5に示すように、前記メインフィラメント7から放射される光を反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンとしての走行用配光パターンHPを形成する。前記第1サブ反射面5は、図5に示すように、前記メインフィラメント7から放射される光を反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンとしての手前照明用配光パターンBPであって、前記走行用配光パターンHPの下側に位置する手前照明用配光パターンBPを形成する。また、前記第1サブ反射面5は、図4に示すように、前記サブフィラメント8から放射される光を反射させて他のランプ機能の配光パターンとしての第1デイタイムランプ用配光パターンDP1を形成する。一方、前記第2サブ反射面52は、図5に示すように、前記メインフィラメント7から放射される光を反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンとしての遠方照明用配光パターンFPであって、前記走行用配光パターンHPの上側に位置する遠方手前照明用配光パターンFPを形成する。また、前記第2サブ反射面52は、図4に示すように、前記サブフィラメント8から放射される光を反射させて他のランプ機能の配光パターンとしての第2デイタイムランプ用配光パターンDP2を形成する。なお、前記第1サブ反射面5で形成される手前照明用配光パターンBPおよび第1デイタイムランプ用配光パターンDP1は、比較的ほぼ集光タイプの配光パターンである。一方、前記第2サブ反射面52で形成される遠方照明用配光パターンFPおよび第2デイタイムランプ用配光パターンDP2は、比較的ほぼ拡散タイプの配光パターンである。
【0029】
この実施例1における車両用灯具は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0030】
まず、ヘッドランプ1L、1Rのバルブ2L、2Rのサブフィラメント8を点灯する。すると、このサブフィラメント8から放射される光のうちメイン反射面4に入射する部分の光は、シェード9により遮蔽される。一方、サブフィラメント8から放射される光のうちシェード9により遮蔽されなかった光の一部は、第1サブ反射面5および第2サブ反射面52に入射して反射する。この反射光は、図4に示すように、第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2として自動車Cの前方に照射される。このとき、サブフィラメント8は、第1サブ反射面5および第2サブ反射面52の焦点FSもしくはその近傍に位置するので、第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2は、自動車Cの中心方向に照射される。
【0031】
一方、ヘッドランプ1L、1Rのバルブ2L、2Rのメインフィラメント7を点灯する。すると、このメインフィラメント7から放射される光のうち一部の光は、メイン反射面4に入射して反射する。この反射光は、図5に示すように、走行用配光パターンHPとして自動車Cの前方に照射される。このとき、メインフィラメント7は、メイン反射面4の焦点FMもしくはその近傍に位置するので、走行用配光パターンHPは、自動車Cの中心方向に照射される。
【0032】
また、メインフィラメント7から放射される光のうち残りの光は、第1サブ反射面5および第2サブ反射面52に入射して反射する。この反射光は、図5に示すように、手前照明用配光パターンBPおよび遠方照明用配光パターンFPとして走行用配光パターンHPの下側および上側にそれぞれ照射される。このとき、メインフィラメント7は、メイン反射面4の焦点FMもしくはその近傍に位置し、かつ、第1サブ反射面5および第2サブ反射面52の焦点FSは、メイン反射面4の焦点FMよりも車両前側に位置するので、手前照明用配光パターンBPは、自動車Cの中心方向に対して下側に照射され、かつ、遠方照明用配光パターンFPは、自動車Cの中心方向に対して上側に照射される。なお、図4は、サブフィラメント8の点灯時の第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2を示す。図5は、メインフィラメント7の点灯時の走行用配光パターンHPおよび手前照明用配光パターンBPおよび遠方照明用配光パターンFPを示す。
【0033】
この実施例1における車両用灯具は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0034】
この実施例1における車両用灯具、すなわち、ヘッドランプ1L、1Rは、図1〜図3に示すように、メイン反射面4と第1サブ反射面5と第2サブ反射面52の複合の反射面からなるものであるから、メインフィラメント7の点灯時において、メイン反射面4により1のランプ機能のメイン配光パターンとしての走行用配光パターンHPが形成され、かつ、第1サブ反射面5により1のランプ機能のサブ配光パターンとしての手前照明用配光パターンBPであって、走行用配光パターンHPの下側に位置する手前照明用配光パターンBPが形成され、また、第2サブ反射面52により1のランプ機能のサブ配光パターンとしての遠方照明用配光パターンFPであって、走行用配光パターンHPの上側に位置する遠方照明用配光パターンFPが形成される。このように、この実施例1にかかる車両用灯具は、1のランプ機能の配光パターンがメイン配光パターンの走行用配光パターンHPとサブ配光パターンの手前照明用配光パターンBPおよび遠方照明用配光パターンFPとの複合の配光パターンとして得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
【0035】
また、この実施例1にかかる車両用灯具は、メイン反射面4および第1サブ反射面5および第2サブ反射面52およびシェード9を調整することにより、たとえば、図2に示すように、メイン反射面4および第1サブ反射面5および第2サブ反射面52およびシェード9の開口部の大きさや形状を調整したり、また、図2中の一点鎖線に示すように、バルブ2L、2Rをリフレクタ3L、3Rに対して上下させたりすることにより、1のランプ機能のメイン配光パターンの走行用配光パターンHPの光量とサブ配光パターンの手前照明用配光パターンBPおよび遠方照明用配光パターンFPの光量と他のランプ機能の配光パターンの第1デイタイプランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2の光量とを任意にかつ最適に調整配分することができる。この結果、この実施例1にかかる車両用灯具は、光量が任意にかつ最適に調整配分されている1のランプ機能のメイン配光パターンの走行用パターンHPとサブ配光パターンの手前照明用配光パターンBPおよび遠方照明用配光パターンFPと他のランプ機能の配光パターンの第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2とが得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
【0036】
さらに、この実施例1にかかる車両用灯具は、メイン反射面4で1のランプ機能のメイン配光パターンの走行用配光パターンHPを形成し、かつ、第1サブ反射面5および第2サブ反射面52で他のランプ機能の配光パターンの第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2を形成するので、必要最低限の第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2の光量を得ることができ、かつ、必要最大限の走行用配光パターンHPの光量が得ることができる。しかも、この実施例1にかかる車両用灯具は、メインフィラメント7から放射される光を、メイン反射面4で反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンの走行用配光パターンHPを形成し、かつ、第1サブ反射面5および第2サブ反射面52で反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンの手前照明用配光パターンBPおよび遠方照明用配光パターンFPを形成し、一方、サブフィラメント8から放射される光を第1サブ反射面5および第2サブ反射面52で反射させて他のランプ機能の配光パターンの第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2を形成するものであるから、各配光パターンHP、BP、FP、DP1、DP2を容易にかつ確実に制御することができる。
【0037】
さらにまた、この実施例1にかかる車両用灯具は、シェード9がサブフィラメント8の上側に位置するので、サブフィラメント8の点灯時において、サブフィラメント8から上側に放射される光をシェード9により遮蔽することができるので、第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2として不要な自動車C(自車両)直近の上方に照射する光をカットすることができる。この結果、この実施例1にかかる車両用灯具は、直近の先行車のドライバーたちに与える不快光を減少させることができ、交通安全に貢献することができる。
【0038】
さらにまた、この実施例1にかかる車両用灯具は、メインフィラメント7の点灯時において、メインフィラメント7に対して離れている位置に設けられている第1サブ反射面5で、ほぼ集光された第1サブ配光パターンの手前照明用配光パターンBPおよび第1デイタイムランプ用配光パターンDP1が得られ、一方、メインフィラメント7に対して近い位置に設けられている第2サブ反射面52で、ほぼ拡散された第2サブ配光パターンの遠方照明用配光パターンFPおよび第2デイタイムランプ用配光パターンDP2が得られる。これにより、この実施例1にかかる車両用灯具は、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。そして、この実施例1にかかる車両用灯具は、メインフィラメント7に対して離れている位置に設けられている第1サブ反射面5でほぼ集光された第1サブ配光パターンの手前照明用配光パターンBPおよび第1デイタイムランプ用配光パターンDP1を形成し、一方、メインフィラメント7に対して近い位置に設けられている第2サブ反射面52でほぼ拡散された第2サブ配光パターンの遠方照明用配光パターンFPおよび第2デイタイムランプ用配光パターンDP2を形成するので、第1サブ配光パターンおよび第2サブ配光パターンの配光設計や配光制御が簡単である。
【実施例2】
【0039】
図7、図8は、この発明にかかる車両用灯具の実施例2を示す。図中、図1〜図6と同符号は、同一のものを示す。
【0040】
この実施例2にかかる車両用灯具は、前記の実施例1にかかる車両用灯具に対して、バルブ2L、2Rをバルブ軸ZB−ZB回りに回転させてなるものである。すなわち、シェード9は、サブフィラメント8の車両外側(左側ヘッドランプ1Lの場合は左側、右側ヘッドランプ1Rの場合は右側)に隣接して位置する。
【0041】
メイン反射面4は、図7、図8に示すように、第1サブ反射面5に対して車両中央側(左側ヘッドランプ1Lの場合は右側、右側ヘッドランプ1Rの場合は左側)に位置して、メインフィラメント7から放射される光を反射させて1のランプ機能のメイン配光パターンとしての走行用配光パターンHPを形成する。第1サブ反射面5は、図7、図8に示すように、メイン反射面4に対して車両外側に位置して、メインフィラメント7から放射される光を反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンとしての第1ワイド用配光パターンWP1であって、走行用配光パターンHPの車両中央側の端から外側に位置する第1ワイド用配光パターンWP1を形成する。また、第1サブ反射面5は、前記の図4に示すように、サブフィラメント8から放射される光を反射させて他のランプ機能の配光パターンとしての第1デイタイムランプ用配光パターンDP1を形成する。一方、第2サブ反射面52は、図7、図8に示すように、リフレクタ3Rのほぼ中央に位置して、メインフィラメント7から放射される光を反射させて1のランプ機能のサブ配光パターンとしての第2ワイド用配光パターンWP2であって、走行用配光パターンHPの車両外側の端から外側に位置する第2ワイド用配光パターンWP2を形成する。また、第2サブ反射面52は、前記の図4に示すように、サブフィラメント8から放射される光を反射させて他のランプ機能の配光パターンとしての第2デイタイムランプ用配光パターンDP2を形成する。
【0042】
この実施例2にかかる車両用灯具は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施例1にかかる車両用灯具の作用効果とほぼ同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施例2にかかる車両用灯具は、1のランプ機能の配光パターンがメイン配光パターンの走行用配光パターンHPとサブ配光パターンの第1ワイド用配光パターンWP1および第2ワイド用配光パターンWP2との複合の配光パターンとして得られるので、種々様々な配光パターンのニーズに対応することができ、しかも、交通安全に貢献することができる。
【0043】
なお、前記の実施例1、2においては、バルブ2L、2Rのメイン光源およびサブ光源として、メインフィラメント7およびサブフィラメント8のダブルフィラメントを使用するものである。ところが、この発明においては、バルブのメイン光源およびサブ光源として、ダブルフィラメント以外に、たとえば、ガスディスチャージ光源であって、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HIDバルブ)などの放電灯のダブルアークでも良いし、LED、EL(有機EL)などの自発光半導体型光源でも良い。
【0044】
また、前記の実施例1、2においては、1のランプ機能のメイン配光パターンが走行用配光パターンHPであり、1のランプ機能のサブ配光パターンが手前照明用配光パターンBPおよび遠方照明用配光パターンFPであり、他のランプ機能の配光パターンが第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2である。ところが、この発明においては、1のランプ機能のメイン配光パターンおよびサブ配光パターンおよび他のランプ機能の配光パターンが走行用配光パターンHPおよび手前照明用配光パターンBPおよび遠方照明用配光パターンFPおよび第1デイタイムランプ用配光パターンDP1および第2デイタイムランプ用配光パターンDP2以外の配光パターンでも良い。
【0045】
さらに、前記の実施例1、2においては、ヘッドランプ1L、1Rについて説明するものである。ところが、この発明においては、その他の車両用灯具、たとえば、フォグランプやスイブルランプなどでも良い。
【0046】
さらにまた、前記の実施例1、2における各配光パターンHP、BP、FP、WP1、WP2、DP1、DP2の配光形状や配光特性は、特に限定しない。さらに、図1、図2、図7において、一点鎖線や二点鎖線や点線は、メイン反射面4と第1サブ反射面5と第2サブ反射面52の境界を示す。
【0047】
さらにまた、前記の実施例1、2においては、円筒形の一部の形状をなすシェード9を使用するものである。ところが、この発明においては、シェード9の形状を特に限定しない。
【0048】
さらにまた、前記の実施例1、2においては、正面視ほぼ円形をなし、かつ、リフレクタ3Rのほぼ中央に位置して、バルブ2Rのメインフィラメント7に対して近い位置に、第2サブ反射面52を設けるものである。ところが、この発明においては、第2サブ反射面52を設けなくても良い。この場合においては、バルブとしてH4タイプのバルブ、すなわち、シェードの後端(メインフィラメントと対向する側の端)がサブフィラメントの後端(メインフィラメントと対向する側の端)を覆う形状をなすバルブを使用する。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】この発明にかかる車両用灯具の実施例1を示す要部の一部斜視図である。
【図2】同じく、図1におけるII矢視図である。
【図3】同じく、図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】同じく、サブフィラメント点灯時におけるデイタイムランプ用配光パターンを示す説明図である。
【図5】同じく、メインフィラメント点灯時における走行用配光パターンと手前照明用配光パターンと遠方照明用配光パターンを示す説明図である。
【図6】同じく、左右ヘッドランプが装備されている自動車の概略の平面図である。
【図7】この発明にかかる車両用灯具の実施例2を示す要部の正面図である。
【図8】同じく、メインフィラメント点灯時における走行用配光パターンと第1ワイド用配光パターンと第2ワイド用配光パターンとを示す説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1L 左側ヘッドランプ(車両用灯具)
1R 右側ヘッドランプ(車両用灯具)
2L、2R バルブ
3L、3R リフレクタ
4 メイン反射面
5 第1サブ反射面
52 第2サブ反射面
6 透孔
7 メインフィラメント(メイン光源)
8 サブフィラメント(サブ光源)
9 シェード
10 ガラス管球
11 口金
C 自動車(車両)
F 前方向
B 後方向
U 上方向
D 下方向
L 左方向
R 右方向
HL−HR 左右の水平線
VU−VD 上下の垂直線
ZL−ZL 左側ヘッドランプの光軸
ZR−ZR 右側ヘッドランプの光軸
ZC−ZC 車両軸
ZB−ZB バルブ軸
FM メイン反射面の焦点
FS サブ反射面の焦点
HP 走行用配光パターン(1のランプ機能のメイン配光パターン)
BP 手前照明用配光パターン(1のランプ機能のサブ配光パターン)
FP 遠方照明用配光パターン(1のランプ機能のサブ配光パターン)
WP1 第1ワイド用配光パターン(1のランプ機能のサブ配光パターン)
WP2 第2ワイド用配光パターン(1のランプ機能のサブ配光パターン)
DP1 第1デイタイムランプ用配光パターン(他のランプ機能の配光パターン)
DP2 第2デイタイムランプ用配光パターン(他のランプ機能の配光パターン)
X 3次元直交座標のX軸
Y 3次元直交座標のY軸
Z 3次元直交座標のZ軸




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013