米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 照明 -> 市光工業株式会社

発明の名称 車両用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−109613(P2007−109613A)
公開日 平成19年4月26日(2007.4.26)
出願番号 特願2005−302212(P2005−302212)
出願日 平成17年10月17日(2005.10.17)
代理人 【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
発明者 箕川 彰一
要約 課題
従来の車両用灯具では放熱効果に課題がある。

解決手段
ランプユニット2と、ヒートシンク部材4と、を備え。ランプユニット2は、光源としての半導体型光源14と、半導体型光源14からの光を所定の方向に照射する投影レンズ15と、投影レンズ15を保持する保持部材10、11と、から構成されている。ヒートシンク部材4は、半導体型光源14および保持部材10、11が直接取り付けられている取付面23と、取付面23に対して6方向のうち投影レンズ15が位置する方向を除いた少なくとも2方向に設けられている放熱部24と、から構成されている。この結果、放熱効果が優れている。
特許請求の範囲
【請求項1】
光源として半導体型光源を使用する車両用灯具において、
ランプユニットと、前記ランプユニットを支持するヒートシンク部材と、を備え、
前記ランプユニットは、光源としての前記半導体型光源から構成されており、
前記ヒートシンク部材は、前記半導体型光源が直接取り付けられている取付面と、前記取付面に対して少なくとも2方向に設けられている放熱部と、から構成されている、
ことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
それぞれ前記ランプユニットを支持する複数個の前記ヒートシンク部材は、連結部材を介して、前記半導体型光源からの光を外部に照射する方向に対してほぼ直交するほぼ水平方向に一体に連結されており、前記連結部材には、放熱部が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
複数個の前記ヒートシンク部材は、前記半導体型光源からの光を外部に照射する方向にずれて配置されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記ヒートシンク部材または前記連結部材を介して一体に連結されている複数個の前記ヒートシンク部材には、前記ランプユニットまたは複数個の前記ランプユニットの光軸を調整する光軸調整機構が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体型光源、たとえば、LED、EL(有機EL)などの自発光半導体型光源を使用する車両用灯具に関するものである。特に、この発明は、放熱効果が優れている車両用灯具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の車両用灯具は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用灯具について説明する。従来の車両用灯具は、半導体発光素子を光源とする複数の灯具ユニットと、階段状に形成されかつ複数の放熱フィンが各段部の下面から下方へ突出するように形成されている共通の金属製支持部材と、を備え、前記複数の灯具ユニットが前記金属製支持部材の各段部の上面にそれぞれ複数個支持されており、前記複数の灯具ユニットにより複数種類の配光パターンが形成されるものである。
【0003】
以下、従来の車両用灯具の作用について説明する。半導体発光素子を点灯発光させると、複数の灯具ユニットから所定の配光パターンが外部に照射(出射、放射、投影)される。一方、点灯発光により半導体発光素子において熱が発生するが、その熱は、金属製支持部材の放熱フィンから外部に放射される。このために、従来の車両用灯具は、高輝度の半導体発光素子を使用することができる。
【0004】
ところが、従来の車両用灯具においては、複数の放熱フィンが金属製支持部材の各段部の下面から下方へ突出するように形成されているものであるから、半導体発光素子において発生した熱が金属製支持部材の各段部の下面の放熱フィンから1方向のみに放射されるだけである。このために、従来の車両用灯具は、放熱効果において課題がある。
【0005】
【特許文献1】特開2004−311224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用灯具では、放熱効果に課題があるという点にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明(請求項1にかかる発明)は、ランプユニットと、ヒートシンク部材と、を備え、ランプユニットが、光源としての半導体型光源から構成されており、ヒートシンク部材が、半導体型光源が直接取り付けられている取付面と、取付面に対して少なくとも2方向に設けられている放熱部と、から構成されている、ことを特徴とする。
【0008】
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、それぞれランプユニットを支持する複数個のヒートシンク部材が、連結部材を介して半導体型光源からの光を外部に照射する方向に対してほぼ直交するほぼ水平方向に一体に連結されており、連結部材には放熱部が設けられている、ことを特徴とする。
【0009】
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、複数個のヒートシンク部材が、半導体型光源からの光を外部に照射する方向にずれて配置されている、ことを特徴とする。
【0010】
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)は、ヒートシンク部材または連結部材を介して一体に連結されている複数個のヒートシンク部材にはランプユニットまたは複数個のランプユニットの光軸を調整する光軸調整機構が設けられている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、半導体型光源が直接取り付けられているヒートシンク部材には放熱部が少なくとも2方向に設けられているので、半導体型光源において発生した熱がヒートシンク部材の放熱部から少なくとも2方向に放射される。このために、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、熱が1方向に放射される従来の車両用灯具と比較して、放熱効果が良く、放熱効果が優れている。しかも、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用灯具は、ヒートシンク部材がランプユニットを支持する支持部材を兼用するので、部品点数を軽減して製造コストを安価にすることができ、かつ、質量を低減することができる。
【0012】
また、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、それぞれランプユニットを支持する複数個のヒートシンク部材が連結部材を介してほぼ水平方向に一体に連結されているので、複数の灯具ユニットを上下に配置する従来の車両用灯具と比較して、上下幅を小さくすることができる。この結果、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、上下幅薄型の車両用灯具に適している。しかも、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、それぞれランプユニットを支持する複数個のヒートシンク部材をほぼ水平方向に一体に連結する連結部材には放熱部が設けられているので、この連結部材の放熱部と少なくとも2方向に設けられている放熱部との放熱作用により、放熱効果がさらに向上される。その上、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用灯具は、複数個のヒートシンク部材が連結部材を介して一体化されるので、部品点数を軽減して製造コストを安価にすることができ、かつ、質量を低減することができる。
【0013】
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、複数個のヒートシンク部材が半導体型光源からの光を外部に照射する方向にずれて配置されているので、車体の回り込み部(スラント部、傾斜部)に装備するのに適している。しかも、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用灯具は、複数個のヒートシンク部材、すなわち、半導体型光源を含む熱源が斜めにずれて離れて配置されているので、複数個の熱源間の距離が直線上に配置されるものと比較して長く離れることとなり、その分放熱効果がさらに向上される。
【0014】
さらにまた、この発明(請求項4にかかる発明)の車両用灯具は、ヒートシンク部材または連結部材を介して一体に連結されている複数個のヒートシンク部材に光軸調整機構を直接設けるので、ヒートシンク部材に光軸調整機構を設けるための光軸調整用のフレームが不要となり、その分、部品点数を軽減して製造コストを安価にすることができ、かつ、質量を低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、この発明にかかる車両用灯具の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例】
【0016】
以下、この実施例における車両用灯具の構成について説明する。この実施例における車両用灯具は、すれ違い用の配光パターンを照射する自動車用のヘッドランプ1L、1Rである。前記ヘッドランプ1L、1Rは、図7および図8に示すように、自動車Cの前部の左右両側にそれぞれ装備されている。以下、右側のヘッドランプ1Rについて説明する。なお、左側のヘッドランプ1Lは、右側のヘッドランプ1Rの構造とほぼ左右逆である。
【0017】
前記ヘッドランプ1Rは、図1および図2に示すように、2個の第1ランプユニット2、2と、1個の第2ランプユニット3と、2個のヒートシンク部材4、4と、連結部材5と、ランプハウジング6と、ランプレンズ7と、インナーパネル8と、光軸調整機構と、を備えるものである。
【0018】
前記ランプハウジング6と前記ランプレンズ7とにより、灯室9が区画されている。前記灯室9内には、前記2個の第1ランプユニット2、2および前記1個の第2ランプユニット3および前記2個のヒートシンク部材4、4および前記連結部材5および前記インナーパネル8および前記光軸調整機構がそれぞれ配置されている。前記ランプレンズ7は、ほぼ素通しのレンズであって、いわゆるアウターカバー(アウターレンズ)である。前記インナーパネル8は、外側から前記ランプレンズ7を通して前記灯室9内の構造物を見えないように隠して見栄えを向上させるものである。
【0019】
前記第1ランプユニット2は、すれ違い用の配光パターンのうちカットオフラインおよびそのカットオフライン付近の配光パターンを担うものである。前記第1ランプユニット2は、図1〜図3に示すように、プロジェクタタイプであって、ユニット構造をなす。前記第1ランプユニット2は、上側リフレクタ10および下側リフレクタ11と、2個の反射面12、12およびシェード13と、2個の半導体型光源14、14と、投影レンズ(凸レンズ、集光レンズ)15と、から構成されている。
【0020】
前記上側リフレクタ10および前記下側リフレクタ11は、光不透過性の樹脂部材などから構成されており、前記投影レンズ15を保持する保持部材と兼用である。また、前記上側リフレクタ10および前記下側リフレクタ11は、図3に示すように、水平軸において、上下に2分割してなるものである。前記上側リフレクタ10と前記下側リフレクタ11とは、図示しない固定手段(たとえば、ボルトナット、スクリュー、加締め、クリップなど)により、一体に固定されていて、前記ヒートシンク部材4に固定されている。
【0021】
前記上側リフレクタ10は、図3に示すように、前側の部分が半円形に開口し、前側の部分から中央部分(上側の部分)を経て後側の部分までが閉塞している。前記上側リフレクタ10の中央部分のうちほぼ後半分から後側の部分までの閉塞部の内面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて前記2個の反射面12、12がそれぞれ設けられている。なお、図3においては、1個の反射面12が図示されている。
【0022】
前記反射面12は、楕円を基調とした反射面、たとえば、回転楕円面や楕円を基本とした自由曲面などの反射面からなる。この結果、前記反射面12は、図1に示すように、第1焦点および第2焦点と、前記第1焦点と前記第2焦点とを結ぶ軸、すなわち、反射面の光軸と、を有する。
【0023】
前記下側リフレクタ11は、図3に示すように、前側の部分が半円形に開口し、前側の部分から中央部分(下側の部分)を経て後側の部分までが閉塞している。中央部分から後側の部分にかけて開口部16が設けられている。
【0024】
前記半導体型光源14は、たとえば、LED、EL(有機EL)などの自発光半導体型光源(この実施例ではLED)を使用する。前記半導体型光源14は、図3〜図6に示すように、基板17と、前記基板17の一面に固定された光源チップ(半導体チップ)の発光体(図示せず)と、前記発光体を覆う光透過部材18と、から構成されている。前記2個の半導体型光源14、14は、前記ヒートシンク部材4にそれぞれ直接取り付けられている。すなわち、前記半導体型光源14の基板17が前記ヒートシンク部材4にスクリュー19により直接一体に取り付けられている。なお、前記ヒートシンク部材4が金属製から構成されている場合には、前記基板17と前記ヒートシンク部材4との間には、絶縁性熱伝導フィルムなどが介在されている。前記2個の半導体型光源14、14の前記発光体は、前記2個の反射面12、12の前記第1焦点もしくはその近傍に位置する。
【0025】
また、前記下側リフレクタ11の中央部分には、前記シェード13が一体に設けられている。前記シェード13は、図3に示すように、水平板部から構成されている。水平板部の前記シェード13と垂直板部との角部には、すれ違い用の配光パターンのカットオフラインを形成するエッジ20が左右方向に設けられている。前記エッジ20は、前記2個の反射面12の前記第2焦点もしくはその近傍に位置する。なお、前記下側リフレクタ11の内面、たとえば、前記シェード13の水平板部の上面に反射面を設けてもよい。
【0026】
前記上側リフレクタ10の前側半円形開口の縁部および前記下側リフレクタ11の前側半円形開口の縁部には、前記投影レンズ15が保持されている。すなわち、前記上側リフレクタ10の前側半円形開口の縁部および前記下側リフレクタ11の前側半円形開口の縁部には、取付用のスリット21がそれぞれ設けられている。一方、前記投影レンズ15の上下には、左右に細長い取付用の凸部22がそれぞれ設けられている。前記凸部22が前記スリット21中に嵌合することにより、前記投影レンズ15が前記上側リフレクタ10および前記下側リフレクタ11に保持される。前記投影レンズ15は、図3に示すように、非球面レンズの凸レンズである。前記投影レンズ15の前方側は、凸非球面をなし、一方、前記投影レンズ15の後方側は、ほぼ平ないしほぼ凸非球面をなす。前記投影レンズ15は、前側焦点(図示せず)および後側焦点と、前記前側焦点と前記後側焦点とを結ぶ軸、すなわち、レンズの光軸とを有する。前記投影レンズ15は、前記反射面12および前記シェード13と共に、前記半導体型光源14からの光を外部に所定の方向に照射する光学部材を構成するものである。
【0027】
前記ヒートシンク部材4は、前記第1ランプユニット2を支持するものであって、取付面23と、放熱部24と、から構成されている。前記取付面23は、図4および図6に示すように、ほぼ四角形の水平面をなしている。前記取付面23には、前記2個の半導体型光源14、14および保持部材としての前記上側リフレクタ10および前記下側リフレクタ11が直接取り付けられている。前記放熱部24は、前記取付面23に対して少なくとも2方向、この例では、後、下、左、右の4方向に設けられている。
【0028】
それぞれ前記第1ランプユニット2を支持する2個の前記ヒートシンク部材4、4は、前記連結部材5を介して、前記投影レンズ15からの光の照射方向に対してほぼ直交するほぼ水平方向(左右方向)に一体に連結されている。前記2個のヒートシンク部材4、4の取付面23、23と前記連結部材5の上面とは、面一に連結されている。また、前記2個のヒートシンク部材4、4は、前記投影レンズ15からの光の照射方向(前後方向)にずれて配置されている。すなわち、左側(自動車Cの中央側)の前記ヒートシンク部材4および前記第1ランプユニット2は、前側に配置され、右側(自動車Cの外側)の前記ヒートシンク部材4および前記第1ランプユニット2は、後側に配置されている。さらに、前記連結部材5には、放熱部25が一体に設けられている。
【0029】
前記2個のヒートシンク部材4、4と、前記連結部材5と、前記放熱部材24、25とは、それぞれ一体に構成されていて、熱伝導率が良い材質、たとえば、この例ではアルミダイカスト製からなる。前記放熱部24、25は、この例では、垂直方向および前後方向(前記投影レンズ15からの光の照射方向)に伸びるフィン形状をなす。なお、前記放熱部24、25としては、前記のフィン形状のほかに、ピン形状、凹凸形状などであっても良い。すなわち、表面積が大きく放熱効果が大きいものであれば良い。
【0030】
前記連結部材5の放熱部25の前端には、取付座33が一体に設けられている。前記取付座33は、2個の前記第1ランプユニット2および前記ヒートシンク部材4に沿って傾斜した垂直面を有する。前記取付座33の垂直面には、前記第2ランプユニット3が取り付けられている。
【0031】
前記第2ランプユニット3は、すれ違い用の配光パターンのうち手前側の広い範囲の拡散配光パターンを担うものである。前記第2ランプユニット3は、光源(図示せず、たとえば、半導体型光源、放電灯、ハロゲンバルブ、白熱バルブなどの光源)と、前記光源からの光を所定の方向に照射するレンズと、から構成されている。前記第2ランプユニット3は、直射タイプのランプ、プロジェクタタイプのランプ、反射タイプのランプ、反射−反射タイプのランプなどからなる。
【0032】
前記連結部材5を介して一体構造をなす前記2個のヒートシンク部材4、4には、図1および図2に示すように、前記2個の第1ランプユニット2、2の光軸を調整する前記光軸調整機構が設けられている。すなわち、前記2個のヒートシンク部材4、4には、上下方向のスクリューマウンティング27と、左右方向のスクリューマウンティング28と、球受部29とが、それぞれ直接取り付けられている。一方、前記ランプハウジング6には、上下方向のアジャストスクリュー30と左右方向のアジャストスクリュー31とがそれぞれ回転可能に取り付けられており、かつ、球部32が取り付けられている。前記上下方向のスクリューマウンティング27、前記左右方向のスクリューマウンティング28には、前記上下方向のアジャストスクリュー30、前記左右方向のアジャストスクリュー31がそれぞれねじ込まれている。かつ、前記球受部29には、前記球部32が嵌合されていて、球継手が構成されている。
【0033】
この実施例における車両用灯具は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
【0034】
まず、ヘッドランプ1L、1Rの2個の第1ランプユニット2、2の半導体型光源14、14、14、14と、1個の第2ランプユニット3の光源とをそれぞれ点灯する。すると、2個の第1ランプユニット2、2の半導体型光源14、14、14、14からの光が反射面12、12、12、12で反射され、その反射光の一部がシェード13によりカットオフされ、残りの反射光が投影レンズ15を透過して外部にカットオフラインを有する所定の配光パターン、すなわち、すれ違い用の配光パターンのうちカットオフラインおよびそのカットオフライン付近の配光を担う配光パターンで照射される。また、1個の第2ランプユニット3の光源からの光がレンズ26を透過して外部に所定の配光パターン、すなわち、すれ違い用の配光パターンのうち手前側の広い範囲の拡散配光パターンで照射される。この結果、所定のすれ違い用の配光パターンが得られる。
【0035】
ヘッドランプ1L、1Rの2個の第1ランプユニット2、2の半導体型光源14、14、14、14が点灯状態にあることにより、この半導体型光源14、14、14、14において熱が発生する。この熱は、まず、半導体型光源14、14、14、14が直接取り付けられている2個のヒートシンク部材4、4の取付面23、23に伝達される。この取付面23、23に伝達された熱は、つぎに、取付面23、23に対して4方向に設けられている放熱部24から外部、すなわち、灯室9内に放射される。また、取付面23、23に伝達された熱は、2個のヒートシンク部材4、4が連結されている連結部材4を介して放熱部25から外部、すなわち、灯室9内に放射される。一方、ヘッドランプ1L、1Rの1個の第2ランプユニット3の光源が点灯状態にあることにより、この光源において熱が発生する。この熱は、連結部材4の熱部25から外部、すなわち、灯室9内に放射される。
【0036】
そして、上下方向のアジャストスクリュー30を調整する。すると、一体構造をなす2個の第1ランプユニット2、2および1個の第2ランプユニット3および2個のヒートシンク部材4、4および連結部材5は、球継手の球受部29および球部32と、左右方向のスクリューマウンティング28とを結ぶほぼ水平線回りに上下方向に回転する。この結果、2個の第1ランプユニット2、2の光軸および1個の第2ランプユニット3の光軸が上下方向において調整される。一方、左右方向のアジャストスクリュー31を調整する。すると、一体構造をなす2個の第1ランプユニット2、2および1個の第2ランプユニット3および2個のヒートシンク部材4、4および連結部材5は、球継手の球受部29および球部32と、上下方向のスクリューマウンティング27とを結ぶほぼ垂直線回りに左右方向に回転する。この結果、2個の第1ランプユニット2、2の光軸および1個の第2ランプユニット3の光軸が左右方向において調整される。
【0037】
この実施例における車両用灯具は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0038】
この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、半導体型光源14が直接取り付けられているヒートシンク部材4には放熱部24が4方向に設けられているので、半導体型光源14において発生した熱がヒートシンク部材4の放熱部24から4方向に放射される。このために、この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、熱が1方向に放射される従来の車両用灯具と比較して、放熱効果が良く、放熱効果が優れている。しかも、この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、ヒートシンク部材4が第1ランプユニット2を支持する支持部材を兼用するので、部品点数を軽減して製造コストを安価にすることができ、かつ、質量を低減することができる。
【0039】
特に、この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、それぞれ第1ランプユニット2、2を支持する2個のヒートシンク部材4、4が連結部材5を介してほぼ水平方向に一体に連結されているので、複数の灯具ユニットを上下に配置する従来の車両用灯具と比較して、上下幅を小さくすることができる。この結果、この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、上下幅薄型の車両用灯具に適している。しかも、この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、それぞれ第1ランプユニット2、2を支持する2個のヒートシンク部材4、4をほぼ水平方向に一体に連結する連結部材5には放熱部25が設けられているので、この連結部材5の放熱部25と4方向に設けられている放熱部24との放熱作用により、放熱効果がさらに向上される。その上、この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、2個のヒートシンク部材4、4が連結部材5を介して一体化されるので、部品点数を軽減して製造コストを安価にすることができ、かつ、質量を低減することができる。
【0040】
また、この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、2個のヒートシンク部材4、4が半導体型光源14からの光を光学部材の投影レンズ15を透過させて外部に照射する方向、すなわち、前後方向にずれて配置されているので、車体の回り込み部(スラント部、傾斜部)に装備するのに適している。しかも、この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、2個のヒートシンク部材4、4、すなわち、半導体型光源14、14をそれぞれ含む熱源が斜めにずれて離れて配置されているので、2個の熱源間の距離が直線上にたとえば真横に配置されるものと比較して長く離れることとなり、その分放熱効果がさらに向上される。
【0041】
さらに、この実施例における車両用灯具(ヘッドランプ1L、1R)は、連結部材5を介して一体に連結されている2個のヒートシンク部材4、4に光軸調整機構を直接設けるので、ヒートシンク部材4、4に光軸調整機構を設けるための光軸調整用のフレームが不要となり、その分、部品点数を軽減して製造コストを安価にすることができ、かつ、質量を低減することができる。
【0042】
以下、前記の実施例以外の例について説明する。前記の実施例においては、ヒートシンク部材4に放熱部24を半導体型光源14が直接取り付けられている取付面23に対して4方向に設けられているものである。ところが、この発明においては、放熱部を取付面に対して少なくとも2方向に設けられているものであれば良い。ただし、半導体型光源14からの光を外部に照射する方向、前記の実施例では、光学部材の投影レンズ15が位置する方向(前)を除く。
【0043】
また、前記の実施例においては、第1ランプユニット2を有するヒートシンク部材4は、2個連結部材5を介して連結してなるものである。ところが、この発明においては、第1ランプユニット2を有するヒートシンク部材4を1個備えるものでも良いし、また、3個以上備えるものであっても良い。なお、ヒートシンク部材4が1個の場合は、連結部材5は、不要となる。
【0044】
さらに、前記の実施例においては、2個(複数個)の第1ランプユニット2、2およびヒートシンク部材4、4を水平に配置し、また、前後にずらして配置するものである。ところが、この発明においては、複数個の第1ランプユニット2およびヒートシンク部材4を斜めもしくは上下に配置し、また、前後にずらさずに配置しても良い。
【0045】
さらにまた、前記の実施例においては、ヒートシンク部材4に光軸調整機構を設けたものである。ところが、この発明においては、ヒートシンク部材4に光軸調整機構を設けなくても良い。
【0046】
さらにまた、前記の実施例においては、半導体型光源14を光源とする第1ランプユニット2に対して第2ランプユニット3を備えるものである。ところが、この発明においては、第2ランプユニット3を備えなくとも良い。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明にかかる車両用灯具の実施例を示すランプレンズを除いた状態の正面図である。
【図2】同じく、水平断面図(横断面)である。
【図3】同じく、図1におけるIII−III線断面図である。
【図4】同じく、一体構造をなす4個の半導体型光源および2個のヒートシンク部材および連結部材を示す斜視図である。
【図5】同じく、一体構造をなす4個の半導体型光源および2個のヒートシンク部材および連結部材を示す正面図である。
【図6】同じく、一体構造をなす4個の半導体型光源および2個のヒートシンク部材および連結部材を示す平面図である。
【図7】同じく、自動車のヘッドランプとして使用した状態を示す正面図である。
【図8】同じく、自動車のヘッドランプとして使用した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0048】
C 自動車
1L、1R ヘッドランプ(車両用灯具)
2 第1ランプユニット
3 第2ランプユニット
4 ヒートシンク部材
5 連結部材
6 ランプハウジング
7 ランプレンズ
8 インナーパネル
9 灯室
10 上側リフレクタ(保持部材)
11 下側リフレクタ(保持部材)
12 反射面
13 シェード
14 半導体型光源(LED)
15 投影レンズ
16 開口部
17 基板
18 光透過部材
19 スクリュー
20 エッジ
21 スリット
22 凸部
23 取付面
24、25 放熱部
26 レンズ
27 上下方向のスクリューマウンティング
28 左右方向のスクリューマウンティング
29 球受部
30 上下方向のアジャストスクリュー
31 左右方向のアジャストスクリュー
32 球部
33 取付座




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013