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発明の名称 車両用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−234479(P2007−234479A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−56848(P2006−56848)
出願日 平成18年3月2日(2006.3.2)
代理人 【識別番号】100117020
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 弘造
発明者 澁江 恒久
要約 課題
配光パターンの数を増加させる。

解決手段
光源1からの光を反射するためのリフレクタの一部が移動可能に構成された車両用灯具において、回転体2b5が回転せしめられると、回転体2b5上の複数の可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が、固定リフレクタ2aに形成された開口2a1に対して順次対向せしめられるように、複数の可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4および固定リフレクタ2aを配置し、回転体2b5を1回転以上回転させ続けるモードを設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】
光源からの光を反射するためのリフレクタの一部が移動可能に構成された車両用灯具において、回転体が回転せしめられると、回転体上の複数の可動リフレクタが、固定リフレクタに形成された開口に対して順次対向せしめられるように、複数の可動リフレクタおよび固定リフレクタを配置し、前記回転体を1回転以上回転させ続けるモードを設けたことを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記開口に対して対向せしめられた時に前記光源からの光が集光せしめられる位置が互いに異なる複数の可動リフレクタを前記回転体上に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
反射率の異なる複数の可動リフレクタを前記回転体上に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項4】
車両の駐車中に前記回転体を1回転以上回転させ続けるモードを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用灯具。
【請求項5】
前記複数の可動リフレクタのうちの少なくとも一つの可動リフレクタに、他の可動リフレクタの反射面の反射率とは異なる反射率を有する表示用面を設け、車両用灯具の非点灯状態での車両走行中に、前記表示用面を前記固定リフレクタの開口に対して対向させるモードを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用灯具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源からの光を反射するためのリフレクタの一部が移動可能に構成された車両用灯具に関し、特には、配光パターンの数を増加させることができる車両用灯具に関する。
【0002】
詳細には、本発明は、可動リフレクタが静止せしめられた状態で配光パターンを形成するモードのみが設けられている場合よりも配光パターンの数を増加させることができる車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0003】
従来から、光源からの光を反射するためのリフレクタの一部が移動可能に構成された車両用灯具(車両用前照灯)が知られている。この種の車両用灯具(車両用前照灯)の例としては、例えば特開2005−235731号公報に記載されたものがある。
【0004】
特開2005−235731号公報に記載された車両用灯具(車両用前照灯)では、光源からの光を反射するためのリフレクタとして、固定リフレクタ(一般反射部)と、可動リフレクタ(可動反射部)と、他の固定リフレクタ(付加リフレクタ)とが設けられている。
【0005】
詳細には、特開2005−235731号公報に記載された車両用灯具(車両用前照灯)では、車速が低速の第1のモード時に、可動リフレクタ(可動反射部)が第1の位置に配置され、光源からの光が、固定リフレクタ(一般反射部)および可動リフレクタ(可動反射部)によって反射せしめられている。それにより、第1の配光パターンが形成されている。
【0006】
また、車速が高速の第2のモード時には、可動リフレクタ(可動反射部)が第2の位置に配置され、光源からの光が、固定リフレクタ(一般反射部)および可動リフレクタ(可動反射部)の一部、並びに他の固定リフレクタ(付加リフレクタ)によって反射せしめられている。それにより、第2の配光パターンが形成されている。
【0007】
更に、車速が中速の第3モード時には、可動リフレクタ(可動反射部)が、車速に応じて第1の位置と第2の位置との間の位置に配置されている。それにより、第3の配光パターンが形成されている。
【0008】
【特許文献1】特開2005−235731号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、特開2005−235731号公報に記載された車両用灯具(車両用前照灯)では、可動リフレクタ(可動反射部)が静止せしめられた状態で配光パターンを形成する3つのモードが設けられているものの、可動リフレクタが移動させ続けられている状態で配光パターンを形成するモードが設けられていない。
【0010】
そこで、本発明者は、可動リフレクタが移動させ続けられている状態で配光パターンを形成するモードを設けることにより、可動リフレクタが静止せしめられた状態で配光パターンを形成するモードのみが設けられている場合よりも、配光パターンの数を増加させることができる可能性があることを知見し、可動リフレクタが移動させ続けられている状態で新たな配光パターンを実際に形成することができるか否かについて、鋭意研究を行った。
【0011】
その研究の結果、本発明者は、可動リフレクタを移動させ続けることにより、可動リフレクタが静止せしめられた状態で形成される配光パターンとは全く異なる新たな配光パターンを形成することができることを見出したのである。
【0012】
つまり、本発明は、可動リフレクタが静止せしめられた状態で配光パターンを形成するモードのみが設けられている場合よりも配光パターンの数を増加させることができる車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、光源からの光を反射するためのリフレクタの一部が移動可能に構成された車両用灯具において、回転体が回転せしめられると、回転体上の複数の可動リフレクタが、固定リフレクタに形成された開口に対して順次対向せしめられるように、複数の可動リフレクタおよび固定リフレクタを配置し、前記回転体を1回転以上回転させ続けるモードを設けたことを特徴とする車両用灯具が提供される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、前記開口に対して対向せしめられた時に前記光源からの光が集光せしめられる位置が互いに異なる複数の可動リフレクタを前記回転体上に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具が提供される。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、反射率の異なる複数の可動リフレクタを前記回転体上に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具が提供される。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、車両の駐車中に前記回転体を1回転以上回転させ続けるモードを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用灯具が提供される。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、前記複数の可動リフレクタのうちの少なくとも一つの可動リフレクタに、他の可動リフレクタの反射面の反射率とは異なる反射率を有する表示用面を設け、車両用灯具の非点灯状態での車両走行中に、前記表示用面を前記固定リフレクタの開口に対して対向させるモードを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用灯具が提供される。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載の車両用灯具では、回転体上の複数の可動リフレクタが、固定リフレクタに形成された開口に対して順次対向せしめられるように、複数の可動リフレクタおよび固定リフレクタが配置されている。更に、複数の可動リフレクタが設けられた回転体を1回転以上回転させ続けるモードが設けられている。
【0019】
そのため、請求項1に記載の車両用灯具によれば、回転体が1回転以上回転させ続けられるモード時に、可動リフレクタが静止せしめられた状態で形成される配光パターンとは全く異なる新たな配光パターンを形成することができる。
【0020】
詳細には、請求項1に記載の車両用灯具によれば、可動リフレクタが静止せしめられた状態で配光パターンを形成するモードのみが設けられている場合よりも配光パターンの数を増加させることができる。
【0021】
請求項2に記載の車両用灯具では、開口に対して対向せしめられた時に光源からの光が集光せしめられる位置が互いに異なる複数の可動リフレクタが回転体上に設けられている。
【0022】
詳細には、請求項2に記載の車両用灯具では、例えば第1の可動リフレクタが開口に対向せしめられた時に、第1の可動リフレクタによって、光源からの光が車両の前方の第1の位置に集光せしめられ、第2の可動リフレクタが開口に対向せしめられた時に、第2の可動リフレクタによって、光源からの光が、第1の位置とは異なる車両の前方の第2の位置に集光せしめられるように、第1の可動リフレクタおよび第2の可動リフレクタが回転体上に設けられている。
【0023】
更に詳細には、請求項2に記載の車両用灯具では、例えば第1の可動リフレクタおよび第2の可動リフレクタが設けられた回転体が1回転以上回転させ続けられると、開口から照射せしめられる光が、第1の位置と第2の位置との間で動いているように、搭乗者から見える。
【0024】
つまり、請求項2に記載の車両用灯具によれば、開口に対して対向せしめられた時に光源からの光が集光せしめられる位置が互いに異なる複数の可動リフレクタを備えた回転体を1回転以上回転させ続けることにより、開口から照射せしめられる光が動いているように見える新たな配光パターンを形成することができる。
【0025】
請求項3に記載の車両用灯具では、反射率の異なる複数の可動リフレクタが回転体上に設けられている。
【0026】
詳細には、請求項3に記載の車両用灯具では、例えば反射率の高い第3の可動リフレクタが開口に対向せしめられた時に、第3の可動リフレクタによって、明るい光が車両の前方に照射され、反射率の低い第4の可動リフレクタが開口に対向せしめられた時に、第4の可動リフレクタによって、暗い光が車両の前方に照射されるように、第3の可動リフレクタおよび第4の可動リフレクタが回転体上に設けられている。
【0027】
更に詳細には、請求項3に記載の車両用灯具では、例えば第3の可動リフレクタおよび第4の可動リフレクタが設けられた回転体が1回転以上回転させ続けられると、第3の可動リフレクタからの光の明るさと第4の可動リフレクタからの光の明るさとを平均した明るさの光が照射されているように、搭乗者から見える。
【0028】
つまり、請求項3に記載の車両用灯具によれば、反射率の異なる複数の可動リフレクタを備えた回転体を1回転以上回転させ続けることにより、各可動リフレクタによって形成される各配光パターンとは明るさの異なる新たな配光パターンを形成することができる。
【0029】
請求項4に記載の車両用灯具では、車両の駐車中に回転体を1回転以上回転させ続けるモードが設けられている。
【0030】
つまり、請求項4に記載の車両用灯具によれば、車両の駐車中に回転体を1回転以上回転させ続けることにより、駐車中の車両の盗難被害を低減することができる。
【0031】
請求項5に記載の車両用灯具では、複数の可動リフレクタのうちの少なくとも一つの可動リフレクタに、他の可動リフレクタの反射面の反射率とは異なる反射率を有する表示用面が設けられている。更に、車両用灯具の非点灯状態での車両走行中に、その表示用面を固定リフレクタの開口に対して対向させるモードが設けられている。
【0032】
つまり、請求項5に記載の車両用灯具によれば、車両用灯具の非点灯状態での車両走行中に、例えば警告を示す文字などが表示された表示用面を固定リフレクタの開口に対して対向させることにより、セキュリティ機能を発揮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、本発明の車両用灯具の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態の車両用灯具を概略的に示した正面図、図2は第1の実施形態の車両用灯具を図1の右側から見た概略的な部分断面側面図である。図1および図2において、1は例えばバルブのような光源を示しており、2a,2b1,2b2,2b3,2b4は光源1からの光を反射するためのリフレクタを示している。詳細には、2aは光源1に対して移動できないように固定された固定リフレクタを示しており、2b1,2b2,2b3,2b4は光源1に対して移動可能に構成された可動リフレクタを示している。
【0034】
第1の実施形態の車両用灯具では、4個の可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が設けられているが、第2の実施形態の車両用灯具では、代わりに、2個以上の任意の数の可動リフレクタを設けることも可能である。
【0035】
また、図1および図2において、2a1は固定リフレクタ2aに形成された開口を示しており、2b5は所定の軸線を中心に回転可能に構成された概略四角柱形状の回転体を示している。
【0036】
第1の実施形態の車両用灯具では、回転体2b5が概略四角柱形状に形成されているが、第3の実施形態の車両用灯具では、代わりに、回転体2b5を概略円柱形状に形成することも可能である。
【0037】
また、第1の実施形態の車両用灯具では、回転体2b5と可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4とが別個の部材によって形成されているが、第4の実施形態の車両用灯具では、代わりに、回転体2b5と可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4とを一部材によって形成することも可能である。
【0038】
更に、図1および図2において、2b6は回転体2b5を回転させるための例えばステッピングモータのようなモータを示しており、2b7はモータ2b6から回転体2b5に駆動を伝達するためのタイミングベルトを示している。
【0039】
第1の実施形態の車両用灯具では、モータ2b6と回転体2b5とがタイミングベルト2b7によって駆動連結されているが、第5の実施形態の車両用灯具では、代わりに、例えばギヤのような他の任意の駆動伝達手段によってモータ2b6と回転体2b5とを駆動連結することも可能である。
【0040】
第1の実施形態の車両用灯具では、回転体2b5が、図2に矢印で示すようにモータ2b6によって回転せしめられると、回転体2b5上の可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が開口2a1に対して順次対向せしめられるように、固定リフレクタ2aおよび可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が配置されている。
【0041】
詳細には、図1および図2に示すように、可動リフレクタ2b1が開口2a1に対向せしめられている時には、光源1からの放射光の一部が、可動リフレクタ2b1によって、例えば平行光のような光に集光せしめられ、車両の前方(図1の手前側、図2の左側)に照射される。また、可動リフレクタ2b2が開口2a1に対向せしめられている時には、光源1からの放射光の一部が、可動リフレクタ2b2によって、例えば平行光のような光に集光せしめられ、車両の前方に照射される。
【0042】
更に、可動リフレクタ2b3が開口2a1に対向せしめられている時には、光源1からの放射光の一部が、可動リフレクタ2b3によって、例えば平行光のような光に集光せしめられ、車両の前方に照射される。また、可動リフレクタ2b4が開口2a1に対向せしめられている時には、光源1からの放射光の一部が、可動リフレクタ2b4によって、例えば平行光のような光に集光せしめられ、車両の前方に照射される。
【0043】
図3は可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4によって照射される配光パターンを示した図である。詳細には、図3(A)は可動リフレクタ2b1によって照射される配光パターン2b1’を示しており、図3(B)は可動リフレクタ2b2によって照射される配光パターン2b2’を示している。また、図3(C)は可動リフレクタ2b3によって照射される配光パターン2b3’を示しており、図3(D)は可動リフレクタ2b4によって照射される配光パターン2b4’を示している。
【0044】
第1の実施形態の車両用灯具では、図3(A)および図3(B)に示すように、可動リフレクタ2b2によって照射される配光パターン2b2’が、可動リフレクタ2b1によって照射される配光パターン2b1’よりも右側に配置されている。また、図3(B)および図3(C)に示すように、可動リフレクタ2b3によって照射される配光パターン2b3’が、可動リフレクタ2b2によって照射される配光パターン2b2’よりも右側に配置されている。更に、図3(C)および図3(D)に示すように、可動リフレクタ2b4によって照射される配光パターン2b4’が、可動リフレクタ2b3によって照射される配光パターン2b3’よりも右側に配置されている。
【0045】
詳細には、第1の実施形態の車両用灯具では、第1モード時に、図1および図2に示すように、可動リフレクタ2b1が開口2a1に対向せしめられる。そのため、可動リフレクタ2b1によって、光源1からの放射光の一部が集光せしめられて車両の前方(図1の手前側、図2の左側)に照射され、図3(A)に示すような配光パターン2b1’が形成される。また、第2モード時には、可動リフレクタ2b2が開口2a1に対向せしめられる。そのため、可動リフレクタ2b2によって、光源1からの放射光の一部が集光せしめられて車両の前方に照射される。その結果、図3(B)に示すように、可動リフレクタ2b1によって形成される配光パターン2b1’(図3(A)参照)よりも右側の位置に配光パターン2b2’が形成される。
【0046】
更に、第3モード時には、可動リフレクタ2b3が開口2a1に対向せしめられる。そのため、可動リフレクタ2b3によって、光源1からの放射光の一部が集光せしめられて車両の前方に照射される。その結果、図3(C)に示すように、可動リフレクタ2b2によって形成される配光パターン2b2’(図3(B)参照)よりも右側の位置に配光パターン2b3’が形成される。また、第4モード時には、可動リフレクタ2b4が開口2a1に対向せしめられる。そのため、可動リフレクタ2b4によって、光源1からの放射光の一部が集光せしめられて車両の前方に照射される。その結果、図3(D)に示すように、可動リフレクタ2b3によって形成される配光パターン2b3’(図3(C)参照)よりも右側の位置に配光パターン2b4’が形成される。
【0047】
更に、第1の実施形態の車両用灯具では、上述した第1モード、第2モード、第3モードおよび第4モードとは別個に、第5モードが設けられている。第5モード時には、図2に矢印で示すように、回転体2b5が少なくとも1回転以上回転させ続けられる。そのため、回転体2b5上の可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が開口2a1に対して順次対向せしめられる。その結果、可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4によって形成される配光パターン2b1’,2b2’,2b3’,2b4’が、図3(A)に示す位置(2b1’)から図3(D)に示す位置(2b4’)まで左から右に動いているように、搭乗者から見える。
【0048】
第1の実施形態の車両用灯具では、第1モード、第2モード、第3モード、第4モードおよび第5モードの5つのモードが設けられているが、第6の実施形態の車両用灯具では、代わりに、第2モード、第3モードおよび第4モードの少なくとも1つを省略することも可能である。
【0049】
また、第1の実施形態の車両用灯具では、可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4によって形成される配光パターン2b1’,2b2’,2b3’,2b4’が左から右に直線的に動いているように見えるように可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が構成されているが、第7の実施形態の車両用灯具では、代わりに、可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4によって形成される配光パターン2b1’,2b2’,2b3’,2b4’が、上下あるいは斜めに直線的に動いているように見えたり、あるいは、曲線的に動いているように見えるように、可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4を構成することも可能である。
【0050】
上述したように、第1の実施形態の車両用灯具では、図2に示すように、回転体2b5上の4個の可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が、固定リフレクタ2aに形成された開口2a1に対して順次対向せしめられるように、4個の可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4および固定リフレクタ2aが配置されている。更に、4個の可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が設けられた回転体2b5を1回転以上回転させ続ける第5モードが設けられている。
【0051】
そのため、第1の実施形態の車両用灯具によれば、回転体2b5が1回転以上回転させ続けられる第5モード時に、可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が静止せしめられた状態で形成される第1モード時の配光パターン2b1’、第2モード時の配光パターン2b2’、第3モード時の配光パターン2b3’および第4モード時の配光パターン2b4’とは全く異なる動いているように見える新たな配光パターンを形成することができる。
【0052】
詳細には、第1の実施形態の車両用灯具によれば、可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が静止せしめられた状態で配光パターンを形成するモードのみが設けられている場合よりも配光パターンの数を増加させることができる。
【0053】
図4は第8の実施形態の車両用灯具の一部を示した図である。図4において、2b11,2b12,2b13,2b14,2b15は可動リフレクタを示しており、2b16は所定の軸線を中心に回転可能に構成された概略円板状の回転体を示している。2b17は回転体2b16を回転させるための例えばステッピングモータのようなモータを示している。
【0054】
第1の実施形態の車両用灯具では、図2に示すように、4個の可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4が設けられているが、第8の実施形態の車両用灯具では、図4に示すように、代わりに、5個の可動リフレクタ2b11,2b12,2b13,2b14,2b15が設けられている。
【0055】
第8の実施形態の車両用灯具においても、第1の実施形態の車両用灯具とほぼ同様に、回転体2b16上の5個の可動リフレクタ2b11,2b12,2b13,2b14,2b15が、固定リフレクタ2a(図1および図2参照)に形成された開口2a1に対して順次対向せしめられるように、5個の可動リフレクタ2b11,2b12,2b13,2b14,2b15および固定リフレクタ2aが配置されている。更に、5個の可動リフレクタ2b11,2b12,2b13,2b14,2b15が設けられた回転体2b16を1回転以上回転させ続けるモードが設けられている。
【0056】
そのため、第8の実施形態の車両用灯具によれば、第1の実施形態の車両用灯具とほぼ同様に、回転体2b16が1回転以上回転させ続けられるモード時に、可動リフレクタ2b11,2b12,2b13,2b14,2b15が静止せしめられた状態で形成される配光パターンとは全く異なる動いているように見える新たな配光パターンを形成することができる。
【0057】
詳細には、第8の実施形態の車両用灯具によれば、可動リフレクタ2b11,2b12,2b13,2b14,2b15が静止せしめられた状態で配光パターンを形成するモードのみが設けられている場合よりも配光パターンの数を増加させることができる。
【0058】
図5は第9の実施形態の車両用灯具の概略的な部分断面側面図である。図5において、2b21は反射率の高い反射面を有する可動リフレクタを示している。2b22は、例えば黒色面、シボ面などのような反射率の低い反射面を有する可動リフレクタを示している。
【0059】
第9の実施形態の車両用灯具では、図5に示すように、反射率の高い反射面を有する可動リフレクタ2b21と、反射率の低い反射面を有する可動リフレクタ2b22とが交互に回転体2b5上に配列されている。
【0060】
第9の実施形態の車両用灯具では、回転体2b5が、図5に矢印で示すようにモータ2b6によって回転せしめられると、回転体2b5上の可動リフレクタ2b21,2b22,2b21,2b22が開口2a1に対して順次対向せしめられるように、固定リフレクタ2aおよび可動リフレクタ2b21,2b22,2b21,2b22が配置されている。
【0061】
詳細には、図5に示すように、可動リフレクタ2b21が開口2a1に対向せしめられている時には、可動リフレクタ2b21からの明るい反射光が車両の前方(図5の左側)に照射される。また、可動リフレクタ2b22が開口2a1に対向せしめられている時には、可動リフレクタ2b22からの暗い反射光が車両の前方に照射される。
【0062】
第1の実施形態の車両用灯具では、図3(A)および図3(B)に示すように、可動リフレクタ2b2によって照射される配光パターン2b2’が、可動リフレクタ2b1によって照射される配光パターン2b1’よりも右側に配置されているが、第9の実施形態の車両用灯具では、代わりに、可動リフレクタ2b21によって照射される配光パターンと、可動リフレクタ2b22によって照射される配光パターンとが同じ位置に配置されている。
【0063】
詳細には、第9の実施形態の車両用灯具では、第1モード(走行モード)時に、図5に示すように、可動リフレクタ2b21が開口2a1に対向せしめられる。そのため、反射率の高い反射面を有する可動リフレクタ2b21によって、明るい反射光が車両の前方(図5の左側)に照射される。また、第2モード(すれ違いモード)時には、可動リフレクタ2b22が開口2a1に対向せしめられる。そのため、反射率の低い反射面を有する可動リフレクタ2b22によって、暗い反射光が車両の前方に照射される。
【0064】
更に、第9の実施形態の車両用灯具では、上述した第1モードおよび第2モードとは別個に、第3モードが設けられている。第3モード時には、図5に矢印で示すように、回転体2b5が少なくとも1回転以上回転させ続けられる。そのため、回転体2b5上の可動リフレクタ2b21,2b22,2b21,2b22が開口2a1に対して順次対向せしめられる。その結果、可動リフレクタ2b21からの光の明るさと可動リフレクタ2b22からの光の明るさとを平均した明るさの光が照射されているように、搭乗者から見える。
【0065】
つまり、第9の実施形態の車両用灯具によれば、反射率の異なる反射面を有する4個の可動リフレクタ2b21,2b22,2b21,2b22を備えた回転体2b6を1回転以上回転させ続けることにより、可動リフレクタ2b21によって形成される配光パターン、および、可動リフレクタ2b22によって形成される配光パターンとは明るさの異なる新たな配光パターンを形成することができる。
【0066】
上述したように、第9の実施形態の車両用灯具では、図5に示すように、回転体2b5上の4個の可動リフレクタ2b21,2b22,2b21,2b22が、固定リフレクタ2aに形成された開口2a1に対して順次対向せしめられるように、4個の可動リフレクタ2b21,2b22,2b21,2b22および固定リフレクタ2aが配置されている。更に、4個の可動リフレクタ2b21,2b22,2b21,2b22が設けられた回転体2b5を1回転以上回転させ続ける第3モードが設けられている。
【0067】
そのため、第9の実施形態の車両用灯具によれば、回転体2b5が1回転以上回転させ続けられる第3モード時に、可動リフレクタ2b21,2b22,2b21,2b22が静止せしめられた状態で形成される第1モード時の配光パターンおよび第2モード時の配光パターンとは明るさの異なる新たな配光パターンを形成することができる。
【0068】
詳細には、第9の実施形態の車両用灯具によれば、可動リフレクタ2b21,2b22,2b21,2b22が静止せしめられた状態で配光パターンを形成するモードのみが設けられている場合よりも配光パターンの数を増加させることができる。
【0069】
更に、第1の実施形態の車両用灯具では、上述したように、第1モード、第2モード、第3モード、第4モードおよび第5モードの5つのモードが設けられているが、第10の実施形態の車両用灯具では、代わりに、それらの5つのモードに加えて、車両の駐車中に実行される第6モードが設けられている。
【0070】
詳細には、第10の実施形態の車両用灯具では、第6モード時に、つまり、車両の駐車中に、光源1が消灯されたままの状態で、図2に矢印で示すように、回転体2b5が少なくとも1回転以上回転させ続けられる。
【0071】
更に詳細には、第10の実施形態の車両用灯具では、車両の駐車中、例えば人感センサなどのような検出手段によって人の気配が検出された時に、図2に矢印で示すように、回転体2b5が少なくとも1回転以上回転させ続けられる。それにより、駐車中の車両の盗難被害を低減することができる。
【0072】
また、第11の実施形態の車両用灯具では、可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4のうちの少なくとも一つに、他の可動リフレクタの反射面の反射率とは異なる反射率を有する表示用面が設けられている。詳細には、その表示用面に、例えば名称、警告等の文字、マーク、写真などの図などが表示されている。
【0073】
更に、第11の実施形態の車両用灯具では、車両用灯具の非点灯状態での車両走行中に、その表示用面を固定リフレクタ2aの開口2a1に対して対向させるモードが設けられている。
【0074】
第12の実施形態では、上述した第1から第11の実施形態を適宜組合わせることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】第1の実施形態の車両用灯具を概略的に示した正面図である。
【図2】第1の実施形態の車両用灯具を図1の右側から見た概略的な部分断面側面図である。
【図3】可動リフレクタ2b1,2b2,2b3,2b4によって照射される配光パターンを示した図である。
【図4】第8の実施形態の車両用灯具の一部を示した図である。
【図5】第9の実施形態の車両用灯具の概略的な部分断面側面図である。
【符号の説明】
【0076】
1 光源
2a 固定リフレクタ
2a1 開口
2b1,2b2,2b3,2b4 可動リフレクタ
2b5 回転体
2b6 モータ
2b7 タイミングベルト




 

 


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