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発明の名称 車両用前照灯
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−234308(P2007−234308A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−52384(P2006−52384)
出願日 平成18年2月28日(2006.2.28)
代理人 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
発明者 金田 真
要約 課題
従来の1つの発光源のランプによりすれ違い配光と、走行配光とを得る方式とした車両用前照灯においては、構造が複雑となり、また、組立にて手間の係るものとなって、1つのランプとしたことによるコストダウン効果が充分に発揮できない問題を生じていた。

解決手段
本発明により、可動シェード5には、ソレノイド6のプランジャー6aの円周方向に沿い設けられる所定幅とした溝6bに差し込まれる逆U字状の切欠きを有する接続板7が設けられており、プランジャーの移動に伴い、可動シェードを所定位置に移動させて所望の配光を得るときに、接続板が、プランジャーの溝に挿入される部分で、溝幅により設定される略「く」状に折り曲げられている折曲部7c、及び、折曲点7dが設けられている車両用前照灯とすることで動作を損なうことなく構成を簡素化し、課題を解決する。
特許請求の範囲
【請求項1】
光源と、反射鏡と、可動シェードと、前記可動シェードを移動させるソレノイドとを備え、前記ソレノイドにより前記可動シェードを移動することにより、前記光源からの光が前記反射鏡に当たる位置、または、前記反射鏡からの反射光の一部を隠す位置を調整し、異なる配光分布が得られるように構成して成る車両用前照灯において、前記可動シェードには、前記ソレノイドのプランジャーの円周方向に沿い設けられる所定幅とした溝に差し込まれる逆U字状の切欠きを有する接続板が設けられている構成としてあり、前記プランジャーの移動に伴い、前記可動シェードを所定位置に移動させて所望の配光を得ることを特徴とする車両用前照灯。
【請求項2】
前記可動シェードの前記接続板が、前記プランジャーの前記溝に挿入される部分で、溝幅により設定される略「く」状に折り曲げられている折曲部を有することを特徴とする請求項1記載の車両用前照灯。
【請求項3】
前記接続板は、前記可動シェードの移動に伴い、前記プランジャーの前記溝内において前記折曲部の折曲点を回転の中心として前記プランジャーの前記溝の側面に常時前記折曲部の凸面側の少なくとも一部が当接を行い前記可動シェードの位置決めを行うものとされ、走行配光とするときには前記折曲部の前記折曲点よりも上半部、すれ違い配光とするときには前記折曲部の前記折曲点よりも下半部が当接し位置決めを行うことを特徴とする請求項1、または、請求項2記載の車両用前照灯。
【請求項4】
前記接続板を形成する部材は、バネ性の有無を問わないことを特徴とする請求項1〜請求項3何れかに記載の車両用前照灯。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドライト、フォグライト、ドライビングライトなど、主に車両の進行方向を照射するために用いられる灯具に関するものであり、詳細には、1つの光源で配光の切り換えを可能とした灯具の構成に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の車両用前照灯90の構成の例を示すものが図6であり、例えば、メタルハライド放電灯91など、一個のバルブ91a内に、それぞれが独立して点滅可能な2つの光源を納めるのが困難な構成であり、1つの光源(アーク)91bを利用してすれ違い配光と、走行配光との2つの配光形状を切換え自在に得ようとするときには、1つの方法として、すれ違い用反射面92と、走行用反射面93とを設けたものがある。
【0003】
この場合、上記すれ違い用反射面92、走行用反射面93に加えてソレノイド94(プランジャー94a)で作動する可動遮光板95が設けられ、例えば、走行配光が得たいときには、前記ソレノイド94で可動遮光板95を駆動し、前記すれ違い用反射面92と、走行用反射面93との双方に光源91bからの光が達するようにして、両反射面92、93からの反射光の総合で走行用配光が得られるものとされている。
【0004】
また、市街地走行時など、すれ違い配光が要求されるときには、前記ソレノイド94の駆動を停止すると、前記可動遮光板95はリターンスプリング95aにより位置を換え、走行用反射面93へ達していた光源91bからの光を遮蔽する。よって、前記すれ違い用反射面92を、少なくとも対向車線側には上向き光を生じないものとしておけば、対向車に眩惑を生じさせないすれ違い配光が得られるものとなる。
【0005】
なお、上記可動遮光板95を使用する方法以外に、図示は省略するが、例えば、回転放物面として形成した1枚の反射面に対して、走行配光を得るときは、反射面の焦点に光源91bの位置を略一致させ、すれ違い配光を得るときには、反射面の焦点に対して光源91bを適宜に上方で且つ前方に移動させて、上向き光の発生を防止する方法もあるが、この場合には、前記光源91bの移動に、より高い精度が要求されるものとなる。
【特許文献1】特開2001−319506号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記した従来の構成は、ソレノイド94のプランジャー94aが直線運動を行うものであるのに対して、遮光板95は円弧運動を行うものであるので、両者間には動作時の軌跡の違いを生じ、これを補正するためには、前記プランジャー94a側も、遮光板95側も回動自在とする連結桿96で接続しなければ成らず、この取付に手間の係るものとなる問題点を生じている。
【0007】
また、走行配光からすれ違い配光に切換えるときには、前記ソレノイド94の駆動を停止するのみであるので、常時に遮光板95に対してすれ違い配光が得られる位置に移動させる偏倚力を与えているリターンスプリング95aも取付けなければ成らず更に組立に手間の係るものとなると共に、前記ソレノイド94の駆動時には、リターンスプリング95aの偏寄力に抗して、所定位置に移動させなければ成らず、前記ソレノイド94に充分な駆動力のあるものを採用しなければ成らず大型化してコストアップの要因となる問題点も併せて生じている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記した従来の課題を解決するための具体的手段として、光源と、反射鏡と、可動シェードと、前記可動シェードを移動させるソレノイドとを備え、前記ソレノイドにより前記可動シェードを移動することにより、前記光源からの光の前記反射鏡に当たる位置、または、前記反射鏡からの反射光の一部を隠す位置を調整し、異なる配光分布が得られるように構成して成る車両用前照灯において、前記可動シェードには、前記ソレノイドのプランジャーの円周方向に沿い設けられる所定幅とした溝に差し込まれる逆U字状の切欠きを有する接続板が設けられている構成としてあり、前記プランジャーの移動に伴い、前記可動シェードを所定位置に移動させて所望の配光を得ることを特徴とする車両用前照灯を提供することで、プランジャーの移動に伴う接続板との軌跡の相違を、適宜な曲線で折り曲げた接続板で吸収し、課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、プランジャーに適宜な幅と深さの溝を円周方向に形成すると共に、前記溝に、逆U字状の切欠きが設けられた接続板を略「く」状に折り曲げ、折曲部を形成したものを嵌合させておくと、前記接続板はプランジャーの移動に伴い、前記折曲部の折曲点を回動の中心として回動し、凸面側の上半部ですれ違い配光位置、同じ凸面側の下半部で走行配光位置が定まるものとなるので、プランジャーと可動シェードとの最小数の部品で配光切換が行える車両用前照灯の製造が可能となり、生産性の向上とコストダウンとに極めて優れた効果を奏するものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1、及び、図2に示すののは、本発明に係る車両用前照灯1の側面図であり、図1はすれ違い配光を得るときの状態を示し、図2は走行配光を得るときの状態を示すものでである。
【0011】
ここで、まず、図1に基づいて本発明に係る車両用前照灯1の構成について説明すれば、図1に示すように、光源部2は、メタルハライド放電灯など、1つのバルブ内に2つの発光源3aを設けることが困難な光源3と、前記光源3を交換自在に保持するソケット4とが設けられ、該ソケット4は図示を省略した反射鏡に取付けられ、よって、光源3と反射鏡とは、相互の位置が固定されている。
【0012】
そして、前記光源3には、略円筒状などとした可動シェード5が被着され、この可動シェード5は回動軸5aにより、回動を自在とされていて、回動により前記光源3、即ち、発光源3aを覆う位置を変化させることで、従来例でも説明したように反射鏡に達する光の範囲を変化させ、例えば、すれ違い配光と、走行配光とを切換えるものである点は同様である。
【0013】
また、本発明においても、可動シェード5を作動するに当たっては、ソレノイド6を採用するものであり、現状の夜間走行時においては、ほとんどの状態ですれ違い配光が使用されているので、すれ違い配光時にソレノイド6に電力を印加し、消費電力を無駄に増加させることの無いように、ソレノイド6のプランジャー6aは最前端に位置する状態とされている。また、前記可動シェード5とプランジャー6aは接続板7により連接されており、この状態ですれ違い配光が得られるようにされている。
【0014】
図2は、前記車両用前照灯1で走行配光を形成するときの状態を示すものであり、前記ソレノイド6には電力が印加され、プランジャー6aはソレノイド6内に所定のストロークだけ吸引される。よって、プランジャー6aに連接されている接続板7は可動シェード5を回動軸5aを回動の中心として前下がりに傾くように回動させて光の放射方向を変え、走行用反射面にも光を配布して走行配光が得られるものとする。
【0015】
図3は、前記接続板7の構成を示すものであり、この接続板7は一方の端部、例えば、外部から車両用前照灯1を覗き込んだときに目立たいないソケット4側で前記可動シェード5に接続されており、そして、他方の端部が適宜な位置で下方に折り曲げられ、前記プランジャー6a(図4参照)と連接する脚状部7aとされている。
【0016】
また、前記プランジャー6aの側には、図4に示すように、このプランジャー6aの円周方向に沿う溝6bが後に説明するように前記脚状部7aと対応する適宜な溝幅、深さとして形成されている。加えて、前記脚状部7aには前記溝6bと嵌合する逆U字状とした切欠き7bが形成され、この切欠き7bを前記溝6bに挿入するのみで取付け可能とされている。
【0017】
更に、前記接続板7の脚状部7aには、前記切欠き7bに加えて、前記ソレノイド6を駆動したときの前記可動シェード5、及び、接続板7に生じる傾き(図5も参照)により発生する恐れのある前記溝6b内での前記脚状部7aのガタツキ、或いは、アタリを防止するための折曲部7cが設けられている。
【0018】
図4は、前記プランジャー6aと、前記折曲部7cとのすれ違い配光時における状態を拡大して示すものであり、前記脚状部7aには、前記溝6bが形成されたプランジャー6aの中心線の近傍で水平方向に折曲点7dが形成され、このときに、前記折曲点7dは適度な折り曲げ程度とされて、前記脚状部7aが溝6bの溝幅の両側に接する状態となるようにされることが好ましく、このようにすることで、プランジャー6aに設けられているスプリング(図示は省略する)などと相俟って、ガタツキの発生は防止されるものとなる。
【0019】
図5は、ソレノイド6が駆動されたとき、即ち、可動シェード5を走行配光の位置に移動させたときの、前記プランジャー6aと前記折曲部7cとの状態を示すものであり、前記プランジャー6aはソレノイド6内に引き込まれるので、これにより接続板7も前記ソケット4方向に引かれて、前記折曲部7cは、折曲点7dを作用点とする溝6b内での回転動作を行い、前記折曲部7cは溝6bの溝幅の両側に接するものとなり、すれ違い配光としたときと同様にガタツキの発生は防止されるものとなる。
【0020】
ここで、図4と図5とを比較してみると、図4に示したすれ違い配光時には、前記脚状部7aの前記折曲部7cは、前記折曲点7dよりも下方の折曲部7cが前記溝6bと広い面積で接するものとなり、図5に示した走行配光時には前記折曲点7dよりも上方の折曲部7cが前記溝6bと広い面積で接するものとなる。
【0021】
よって、前記可動シェード5に要求されるすれ違い配光時と走行配光時との移動量(傾き量)を基準とし、ソレノイド6のストローク、プランジャー6aに設ける溝6bの幅、接続板7の脚状部7aに設ける折曲部7cの曲げ角、即ち、折曲点7dの半径などを正確に形成すれば、前記接続板7自体をバネ性部材で形成する必要もなく、また、可動シェード5などに対し、例えば、ソレノイド6に駆動が行われない状態でガタツキを生じるのを防止する目的で接続板7をバネ性部材で形成する必要がないものとすることができる。
【0022】
但し、本発明は、部品製作上の製造誤差などによりガタツキが生じることも皆無ではないので、上記した接続板7などをバネ性部材で形成し、万一に製造誤差を生じたときのガタツキの発生に備えておく構成までを排除するものではない。
【0023】
以上に説明したように本発明の構成としたことで、実質的には、可動シェード5に取付けられた接続板7の切欠き7bをソレノイド6のプランジャー6aに設けられた溝6bに挿入し、回動軸5aで取付けるのみの工程で、1つの光源ですれ違い配光と走行配光とが切換え可能な車両用前照灯1が得られるものとなる。よって、組立工数が画期的に低減され生産性が向上すると共に、構成が単純化したことで精度の向上も期待できるものとなり、併せて、コストダウンも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明に係る車両用前照灯をすれ違い配光の状態で示す側面図である。
【図2】同じく本発明に係る車両用前照灯を走行配光の状態で示す側面図である。
【図3】本発明に係る車両用前照灯の要部である接続板を示す斜視図である。
【図4】すれ違い配光時におけるプランジャーと接続板との接続状態を示す説明図である。
【図5】走行配光時におけるプランジャーと接続板との接続状態を示す説明図である。
【図6】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1…車両用前照灯
2…光源部
3…光源
3a…バルブ
4…ソケット
5…可動シェード
5a…回動軸
6…ソレノイド
6a…プランジャー
6b…溝
7…接続板
7a…脚状部
7b…切欠き
7c…折曲部
7d…折曲点
7e…端部




 

 


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