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発明の名称 車両用前照灯
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−157562(P2007−157562A)
公開日 平成19年6月21日(2007.6.21)
出願番号 特願2005−352881(P2005−352881)
出願日 平成17年12月7日(2005.12.7)
代理人 【識別番号】100117020
【弁理士】
【氏名又は名称】榊原 弘造
発明者 小山 広雄
要約 課題
設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減する。

解決手段
光源Aと、光源Aから放射された光を反射するための反射面を有するリフレクタG1,G2と、リフレクタG1,G2からの反射光を車両の前方に反射するための反射面を有するリフレクタD1,D2とを具備する車両用前照灯において、光源Aを支持するための支持部材(D3)をリフレクタG1,G2とは別個の部材によって形成し、リフレクタD1,D2によって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するためのエッジ部分(H1A,H2A)を、リフレクタG1,G2には設けず、支持部材(D3)に設けた。
特許請求の範囲
【請求項1】
光源と、前記光源から放射された光を反射するための反射面を有する第1リフレクタと、前記第1リフレクタからの反射光を車両の前方に反射するための反射面を有する第2リフレクタとを具備する車両用前照灯において、前記光源を支持するための支持部材を前記第1リフレクタとは別個の部材によって形成し、前記第2リフレクタによって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するためのエッジ部分を、前記第1リフレクタには設けず、前記支持部材に設けたことを特徴とする車両用前照灯。
【請求項2】
前記エッジ部分が設けられた前記支持部材と、前記第2リフレクタとを一部材によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
【請求項3】
車両の前面から側面に回り込むように配置された請求項1又は2に記載の車両用前照灯において、前記光源よりも車両の中心側および前記光源よりも車両の側面側のそれぞれに前記第1リフレクタを設け、車両の中心側の第1リフレクタの反射面の第1焦点上またはその近傍に前記光源が位置し、かつ、車両の側面側の第1リフレクタの反射面の第1焦点上またはその近傍に前記光源が位置するように、車両の中心側の第1リフレクタおよび車両の側面側の第1リフレクタを配置し、前記光源よりも車両の中心側および前記光源よりも車両の側面側のそれぞれに前記第2リフレクタを設け、車両の中心側の第1リフレクタの反射面の第2焦点から車両の側面側の第2リフレクタの反射面までの平均距離が、車両の側面側の第1リフレクタの反射面の第2焦点から車両の中心側の第2リフレクタの反射面までの平均距離の約1.5〜2倍になるように、車両の側面側の第2リフレクタの反射面および車両の中心側の第2リフレクタの反射面を形成したことを特徴とする車両用前照灯。
【請求項4】
車両の側面側の第2リフレクタの反射面の面積が、車両の中心側の第2リフレクタの反射面の面積の約2〜3倍になるように、車両の側面側の第2リフレクタの反射面および車両の中心側の第2リフレクタの反射面を形成したことを特徴とする請求項3に記載の車両用前照灯。
【請求項5】
車両の側面側の第2リフレクタの反射面による集光度合いを車両の中心側の第2リフレクタの反射面による集光度合いより大きくしたことを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用前照灯。
【請求項6】
前記光源の中心軸線が車両の中心側の第1リフレクタの水平断面曲線とほぼ平行になるように前記光源を配置し、前記光源からの放射光を通過させるための第1透過穴を車両の中心側の第1リフレクタに形成したことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の車両用前照灯。
【請求項7】
前記光源から放射された光を反射するための反射面を前記支持部材に形成し、前記支持部材の反射面からの反射光を車両の前方に照射するための第2透過穴を車両の中心側の第1リフレクタと車両の側面側の第1リフレクタとの間に配置したことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の車両用前照灯。
【請求項8】
前記第2透過穴を通過した光を拡散させるために所定の光透過性を有する拡散板を設け、前記拡散板を、前記第2透過穴より車両の側面側の位置から車両の前側に延ばし、かつ、車両の中心側に湾曲させたことを特徴とする請求項7に記載の車両用前照灯。
【請求項9】
前記第2透過穴を通過した光のうち、前記拡散板を通過せしめられた屈折光が前記拡散板によって拡散せしめられて車両の前方または側方に照射され、前記拡散板によって反射せしめられた反射光が車両の前方に照射されるように、前記拡散板を形成したことを特徴とする請求項8に記載の車両用前照灯。
【請求項10】
前記拡散板と車両の側面側の第1リフレクタとを一部材により形成したことを特徴とする請求項8又は9に記載の車両用前照灯。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源から放射された光を反射するための反射面と、その反射面からの反射光を車両の前方に反射するための反射面とを具備する車両用前照灯に関し、特には、設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減することができる車両用前照灯に関する。
【0002】
詳細には、本発明は、光源から放射された光を反射するための反射面の加工を容易にしつつ、設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減することができる車両用前照灯に関する。
【背景技術】
【0003】
図8は従来の車両用前照灯の斜視図である。図8において、101は光源を示している。光源101としては、例えばフィラメントコイル光源、放電灯の高輝度部分などが用いられる。102は光源101を内蔵したバルブを示しており、103はバルブ102を取り付けるためのソケット穴を示している。104は光源101からの光を車両の前方に反射するための反射面を有するリフレクタを示している。図8に示す従来の車両用前照灯では、リフレクタ104の反射面が、左右に連なる単一の複合反射面として構成されている。図示しないが、多数の反射面が組み合わされたマルチリフレクタ型の車両用前照灯も、従来から知られている。マルチリフレクタ型の車両用前照灯が出現する前においては、リフレクタの反射面として、回転放物面が主流であった。
【0004】
また、図8において、105はカバーレンズ(前面レンズ)を示しており、106は断面が多数のかまぼこ状(凸状)のレンズをカバーレンズ(前面レンズ)105の中央部分に配列することにより構成されたレンズ群を示している。図8に示す従来の車両用前照灯では、カバーレンズ(前面レンズ)105の中央部分にのみレンズ群106が形成されているが、カバーレンズ(前面レンズ)105の全体にレンズ群106が形成されている車両用前照灯(図示せず)も従来から知られている。また、図8に示す従来の車両用前照灯では、レンズ群106がカバーレンズ(前面レンズ)105に形成されているが、レンズ群106が、カバーレンズ(前面レンズ)105とは別の部品として、カバーレンズ(前面レンズ)105の内側に配置されている車両用前照灯(図示せず)も従来から知られている。
【0005】
更に、図8において、107は光源101からの直射光が天空に飛散し、規格を超えるグレアー光になるのを防止するために取り付けられた金属カバーを示している。図8に示す従来の車両用灯具では、光源101からの直射光が規格を越えるグレアー光になってしまうのが金属カバー107によって防止されているが、代わりに、光源101からの直射光が規格を越えるグレアー光になってしまうのを防止するようにレンズ群106が構成され、金属カバー107が省略されている車両用前照灯(図示せず)も従来から知られている。
【0006】
ところで、図8に示した従来の車両用前照灯のように、レンズカットとしてレンズ群106を設けると、通常10%〜20%程度の光量損失が発生する。レンズカットを設ける主目的は左右拡散光を得るためであるが、レンズカットにより、車両の前後方向に対して30°以上の角度をなして左右拡散光を照射しようとしても、光が減衰するばかりで、車両の前後方向に対して例えば40°、50°のような30°以上の角度をなす左右拡散光は一向に増えてこず、暗いランプになってしまう現象があった。
【0007】
また、従来から、光源と、その光源から放射された光を反射するための楕円系反射面と、その楕円系反射面からの反射光を車両の前方に反射するための放物系反射面とを具備するヘッドランプ(車両用前照灯)が知られている。この種のヘッドランプ(車両用前照灯)の例としては、例えば特開2002−313112号公報に記載されたものがある。
【0008】
特開2002−313112号公報に記載されたヘッドランプ(車両用前照灯)では、光源の右側および左側のそれぞれに楕円系反射面が設けられ、右側の楕円系反射面の第1焦点上に光源が位置し、かつ、左側の楕円系反射面の第1焦点上に光源が位置するように、右側の楕円系反射面および左側の楕円系反射面が配置されている。
【0009】
更に、特開2002−313112号公報に記載されたヘッドランプ(車両用前照灯)では、右側の楕円系反射面からの反射光を車両の前方に反射して照射するための放物系反射面が光源の左側に設けられ、左側の楕円系反射面からの反射光を車両の前方に反射して照射するための放物系反射面が光源の右側に設けられている。詳細には、左側の放物系反射面の焦点が、右側の楕円系反射面の第2焦点の近傍に配置され、右側の放物系反射面の焦点が、左側の楕円系反射面の第2焦点の近傍に配置されている。更に詳細には、右側の楕円系反射面からの反射光を左側の放物系反射面まで導くための開口が左側の楕円系反射面に形成され、左側の楕円系反射面からの反射光を右側の放物系反射面まで導くための開口が右側の楕円系反射面に形成されている。
【0010】
また、特開2002−313112号公報に記載されたヘッドランプ(車両用前照灯)では、左側の放物系反射面によって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するためのエッジ部分が、左側の楕円系反射面の開口の縁部に設けられ、右側の放物系反射面によって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するためのエッジ部分が、右側の楕円系反射面の開口の縁部に設けられている。
【0011】
【特許文献1】特開2002−313112号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ところで、特開2002−313112号公報に記載されたヘッドランプ(車両用前照灯)のように、右側の楕円系反射面および左側の楕円系反射面によって光源が覆われるタイプのものでは、右側の楕円系反射面および左側の楕円系反射面の加工を容易にするために、光源を支持する部分と、右側の楕円系反射面と、左側の楕円系反射面とを分割可能な別個の部材によって形成することが、しばしば行われている。
【0013】
ところが、このように、光源を支持する部分と、右側の楕円系反射面と、左側の楕円系反射面とを分割可能な別個の部材によって形成すると、右側の楕円系反射面の開口の縁部のエッジ部分によって形成される配光パターンのカットオフラインが、設計上の配光パターンのカットオフラインからずれてしまい、また、左側の楕円系反射面の開口の縁部のエッジ部分によって形成される配光パターンのカットオフラインが、設計上の配光パターンのカットオフラインからずれてしまうおそれがあることが、本発明者の鋭意研究により明らかになった。
【0014】
このように、実際の配光パターンのカットオフラインが、設計上の配光パターンのカットオフラインからずれてしまう原因としては、光源を支持するための支持部材、右側の楕円系反射面、および左側の楕円系反射面の製造誤差、並びに、光源を支持するための支持部材に対する右側の楕円系反射面および左側の楕円系反射面の組付誤差などが考えられた。本発明者は、これらの誤差が設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれに与える影響を低減するための手法について、鋭意研究を行った。
【0015】
その結果、本発明者は、配光パターンのカットオフラインを形成するためのエッジ部分を、右側の楕円系反射面および左側の楕円系反射面ではなく、光源を支持するための支持部材に設けることにより、設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減できることを見出した。
【0016】
このように、本発明は、設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減することができる車両用前照灯を提供することを目的とする。
【0017】
詳細には、本発明は、光源から放射された光を反射するための反射面の加工を容易にしつつ、設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減することができる車両用前照灯を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、光源と、前記光源から放射された光を反射するための反射面を有する第1リフレクタと、前記第1リフレクタからの反射光を車両の前方に反射するための反射面を有する第2リフレクタとを具備する車両用前照灯において、前記光源を支持するための支持部材を前記第1リフレクタとは別個の部材によって形成し、前記第2リフレクタによって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するためのエッジ部分を、前記第1リフレクタには設けず、前記支持部材に設けたことを特徴とする車両用前照灯が提供される。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、前記エッジ部分が設けられた前記支持部材と、前記第2リフレクタとを一部材によって形成したことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯が提供される。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、車両の前面から側面に回り込むように配置された請求項1又は2に記載の車両用前照灯において、前記光源よりも車両の中心側および前記光源よりも車両の側面側のそれぞれに前記第1リフレクタを設け、車両の中心側の第1リフレクタの反射面の第1焦点上またはその近傍に前記光源が位置し、かつ、車両の側面側の第1リフレクタの反射面の第1焦点上またはその近傍に前記光源が位置するように、車両の中心側の第1リフレクタおよび車両の側面側の第1リフレクタを配置し、前記光源よりも車両の中心側および前記光源よりも車両の側面側のそれぞれに前記第2リフレクタを設け、車両の中心側の第1リフレクタの反射面の第2焦点から車両の側面側の第2リフレクタの反射面までの平均距離が、車両の側面側の第1リフレクタの反射面の第2焦点から車両の中心側の第2リフレクタの反射面までの平均距離の約1.5〜2倍になるように、車両の側面側の第2リフレクタの反射面および車両の中心側の第2リフレクタの反射面を形成したことを特徴とする車両用前照灯が提供される。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、車両の側面側の第2リフレクタの反射面の面積が、車両の中心側の第2リフレクタの反射面の面積の約2〜3倍になるように、車両の側面側の第2リフレクタの反射面および車両の中心側の第2リフレクタの反射面を形成したことを特徴とする請求項3に記載の車両用前照灯が提供される。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、車両の側面側の第2リフレクタの反射面による集光度合いを車両の中心側の第2リフレクタの反射面による集光度合いより大きくしたことを特徴とする請求項4又は5に記載の車両用前照灯が提供される。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、前記光源の中心軸線が車両の中心側の第1リフレクタの水平断面曲線とほぼ平行になるように前記光源を配置し、前記光源からの放射光を通過させるための第1透過穴を車両の中心側の第1リフレクタに形成したことを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載の車両用前照灯が提供される。
【0024】
請求項7に記載の発明によれば、前記光源から放射された光を反射するための反射面を前記支持部材に形成し、前記支持部材の反射面からの反射光を車両の前方に照射するための第2透過穴を車両の中心側の第1リフレクタと車両の側面側の第1リフレクタとの間に配置したことを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の車両用前照灯が提供される。
【0025】
請求項8に記載の発明によれば、前記第2透過穴を通過した光を拡散させるために所定の光透過性を有する拡散板を設け、前記拡散板を、前記第2透過穴より車両の側面側の位置から車両の前側に延ばし、かつ、車両の中心側に湾曲させたことを特徴とする請求項7に記載の車両用前照灯が提供される。
【0026】
請求項9に記載の発明によれば、前記第2透過穴を通過した光のうち、前記拡散板を通過せしめられた屈折光が前記拡散板によって拡散せしめられて車両の前方または側方に照射され、前記拡散板によって反射せしめられた反射光が車両の前方に照射されるように、前記拡散板を形成したことを特徴とする請求項8に記載の車両用前照灯が提供される。
【0027】
請求項10に記載の発明によれば、前記拡散板と車両の側面側の第1リフレクタとを一部材により形成したことを特徴とする請求項8又は9に記載の車両用前照灯が提供される。
【発明の効果】
【0028】
請求項1及び2に記載の車両用前照灯では、光源を支持するための支持部材が、光源から放射された光を第2リフレクタに反射するための第1リフレクタとは別個の部材によって形成されている。そのため、支持部材と第1リフレクタとが一部材によって形成されている場合よりも、第1リフレクタの反射面の加工を容易にすることができる。
【0029】
更に、請求項1及び2に記載の車両用前照灯では、第2リフレクタによって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するためのエッジ部分が、第1リフレクタには設けられず、支持部材に設けられている。
【0030】
そのため、請求項1及び2に記載の車両用前照灯によれば、エッジ部分が第1リフレクタに設けられている場合よりも、支持部材および第1リフレクタの製造誤差並びに支持部材に対する第1リフレクタの組付誤差に伴って生じる設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減することができる。
【0031】
好ましくは、請求項1及び2に記載の車両用前照灯では、エッジ部分が設けられた支持部材と、第2リフレクタとが、一部材によって形成されている。そのため、エッジ部分が設けられた支持部材と第2リフレクタとが別個の部材によって形成されている場合よりも、設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減することができる。
【0032】
請求項3〜5に記載の車両用前照灯は、車両の前面から側面に回り込むように配置されている。
【0033】
詳細には、請求項3〜5に記載の車両用前照灯では、光源よりも車両の中心側および光源よりも車両の側面側のそれぞれに第1リフレクタが設けられている。また、車両の中心側の第1リフレクタの反射面の第1焦点上またはその近傍に光源が位置し、かつ、車両の側面側の第1リフレクタの反射面の第1焦点上またはその近傍に光源が位置するように、車両の中心側の第1リフレクタおよび車両の側面側の第1リフレクタが配置されている。
【0034】
更に、請求項3〜5に記載の車両用前照灯では、光源よりも車両の中心側および光源よりも車両の側面側のそれぞれに第2リフレクタが設けられている。また、車両の中心側の第1リフレクタの反射面の第2焦点から車両の側面側の第2リフレクタの反射面までの平均距離が、車両の側面側の第1リフレクタの反射面の第2焦点から車両の中心側の第2リフレクタの反射面までの平均距離の約1.5〜2倍にされている。
【0035】
好ましくは、請求項3〜5に記載の車両用前照灯では、車両の側面側の第2リフレクタの反射面の面積が、車両の中心側の第2リフレクタの反射面の面積の約2〜3倍にされている。
【0036】
換言すれば、請求項3〜5に記載の車両用前照灯では、光源よりも車両の後側に配置された車両の側面側の第2リフレクタの反射面が、光源よりも車両の前側に配置された車両の中心側の第2リフレクタの反射面よりも大きく深くされている。
【0037】
更に好ましくは、請求項3〜5に記載の車両用前照灯では、車両の側面側の第2リフレクタの反射面による集光度合いが、車両の中心側の第2リフレクタの反射面による集光度合いより大きくされている。つまり、車両の側面側のリフレクタによって集光せしめられた配光パターンが形成される。
【0038】
そのため、請求項3〜5に記載の車両用前照灯によれば、車両の中心側のリフレクタによって集光せしめられた配光パターンが形成される場合よりも、遠方視認性が高く、かつ、強く集光せしめられた配光パターンを効率的に形成することができる。
【0039】
換言すれば、請求項3〜5に記載の車両用前照灯では、車両の中心側の第2リフレクタの反射面による拡散度合いが、車両の側面側の第2リフレクタの反射面による拡散度合いより大きくされている。つまり、車両の中心側の第2リフレクタの反射面によって左右に拡散せしめられた光が照射される。
【0040】
そのため、請求項3〜5に記載の車両用前照灯によれば、車両の前面から奥まった位置に配置された車両の側面側のリフレクタによって拡散光が照射される場合よりも、拡散光の拡散角度を大きくすることができる。
【0041】
請求項6に記載の車両用前照灯では、光源の中心軸線が車両の中心側の第1リフレクタの水平断面曲線とほぼ平行になるように、光源が配置されている。更に、請求項6に記載の車両用前照灯では、光源からの放射光が、車両の中心側の第1リフレクタに形成された第1透過穴を通過せしめられ、車両の前方に照射される。
【0042】
そのため、請求項6に記載の車両用前照灯によれば、光源からの放射光が1回以上の反射を経て車両の前方に照射される場合よりも、光源からの光の利用効率を向上させ、照射光を明るくすることができる。
【0043】
請求項7に記載の車両用前照灯では、光源から放射された光を反射するための反射面が、光源を支持するための支持部材に形成されている。更に、支持部材の反射面からの反射光を車両の前方に照射するための第2透過穴が、車両の中心側の第1リフレクタと車両の側面側の第1リフレクタとの間に配置されている。
【0044】
つまり、請求項7に記載の車両用前照灯では、光源から支持部材に向かって放射された光が、支持部材の反射面によって反射せしめられ、次いで、車両の中心側の第1リフレクタと車両の側面側の第1リフレクタとの間の第2透過穴を介して、車両の前方に照射される。
【0045】
そのため、請求項7に記載の車両用前照灯によれば、支持部材に反射面が設けられていない場合よりも、光源から放射された光の利用効率を向上させ、照射光を明るくすることができる。
【0046】
請求項8及び9に記載の車両用前照灯では、第2透過穴を通過した光を左右に拡散させるために所定の光透過性を有する拡散板が設けられている。詳細には、拡散板が、第2透過穴より車両の側面側の位置から車両の前側に延ばされており、かつ、車両の中心側に湾曲せしめられている。
【0047】
好ましくは、請求項8及び9に記載の車両用前照灯では、第2透過穴を通過した光のうち、拡散板を通過せしめられた屈折光が、拡散板によって左右に拡散せしめられて車両の前方または側方に照射される。更に、請求項8及び9に記載の車両用前照灯では、第2透過穴を通過した光のうち、拡散板によって反射せしめられた反射光が車両の前方に照射される。
【0048】
つまり、請求項8及び9に記載の車両用前照灯では、拡散板を通過せしめられた屈折光が車両の前方に照射されるのみならず、拡散板によって反射せしめられた反射光までもが車両の前方に照射され、有効利用される。
【0049】
そのため、請求項8及び9に記載の車両用前照灯によれば、拡散板によって反射せしめられた反射光が有効利用されない場合よりも、光の利用効率を向上させることができる。
【0050】
請求項10に記載の車両用前照灯では、拡散板と車両の側面側の第1リフレクタとが一部材によって形成されている。そのため、拡散板と車両の側面側の第1リフレクタとが別個の部材によって形成されている場合よりも部品点数を低減し、製造コストを抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
本明細書において、「左側」とは、車両の前方を向いて搭乗している搭乗者から見た左側を意味し、「右側」とは、車両の前方を向いて搭乗している搭乗者から見た右側を意味する。
【0052】
以下、本発明の車両用前照灯の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態の車両用前照灯の斜視図である。詳細には、図1は車両の右側用の前照灯を車両の前側かつ上側から見た斜視図である。図2は第1の実施形態の車両用前照灯を水平面によって切断した断面図である。詳細には、図1および図2の下側が車両の前側に相当し、図1および図2に上側が車両の後側に相当し、図1および図2の左側が車両の右側(右側面側)に相当し、図1および図2の右側が車両の左側(中心側)に相当する。図1および図2に示す第1の実施形態の車両用前照灯は、車両の前面から右側面に回り込むように配置されている。
【0053】
図1および図2において、Aは光源を示しており、Bは光源Aを内蔵したバルブを示している。第1の実施形態の車両用前照灯では、光源Aの主光軸線(中心軸線)が車両の前後方向(図2の上下方向)に対して45°±15°をなすように、光源Aの主光軸線(中心軸線)が車両の右前側(図2の左下側)に向けられている。
【0054】
また、図1および図2において、Cは光源用ソケット取り付け穴を示しており、D3は光源Aから放射された光を反射するための反射面を有するリフレクタを示している。第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタD3が、反射面としての機能と、光源Aを支持する支持部材としての機能とを兼ね備えている。また、D1は集光せしめられた光を車両の前方(図2の下側)に照射するために光源Aの右側(車両の右側面側、図2の左側)に配置されたリフレクタを示しており、D2はリフレクタD1からの照射光よりも集光度合いの小さい光を車両の前方(図2の下側)に照射するために光源Aの左側(車両の中心側、図2の右側)に配置されたリフレクタを示している。第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタD1,D2,D3が一部材によって形成されている。
【0055】
更に、図1および図2において、G1は光源Aからの光をリフレクタD2に反射するための楕円系反射面を有するリフレクタを示しており、G2は光源Aからの光をリフレクタD1に反射するための楕円系反射面を有するリフレクタを示している。第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタG1の楕円系反射面の第1焦点上またはその近傍に光源Aが位置し、かつ、リフレクタG2の楕円系反射面の第1焦点上またはその近傍に光源Aが位置するように、リフレクタG1およびリフレクタG2が配置されている。また、第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタD1,D2,D3と、リフレクタG1と、リフレクタG2とが、別個の部材によって形成され、リフレクタD1,D2,D3とリフレクタG1とがねじ止めによって接合され、リフレクタD1,D2,D3とリフレクタG2とがねじ止めによって接合され、リフレクタG1とリフレクタG2とがねじ止めによって接合されている。
【0056】
また、図1および図2において、H1はリフレクタG2の楕円系反射面からの反射光をリフレクタD1まで到達させるために、リフレクタG2の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、リフレクタD3とリフレクタG1との境界部分に形成された穴を示している。H2はリフレクタG1の楕円系反射面からの反射光をリフレクタD2まで到達させるために、リフレクタG1の楕円系反射面の第2焦点の近傍であって、リフレクタD3とリフレクタG2との境界部分に形成された穴を示している。第1の実施形態の車両用前照灯では、穴H1の下側縁部H1Aが、リフレクタD1によって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するためのエッジ部分としての機能を有する。また、穴H2の下側縁部H2Aが、リフレクタD2によって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するためのエッジ部分としての機能を有する。更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、穴H1の下側縁部H1Aが、リフレクタG1に設けられるのではなく、リフレクタD3に設けられている。また、穴H2の下側縁部H2Aが、リフレクタG2に設けられるのではなく、リフレクタD3に設けられている。
【0057】
また、第1の実施形態の車両用灯具では、穴H1を通過した光を集光させ、車両の前方(図2の下側)に反射するためのリフレクタD1の反射面が、回転放物面に近い複合楕円面によって形成されている。更に、穴H2を通過した光を集光させ、車両の前方(図2の下側)に反射するためのリフレクタD2の反射面が、回転放物面に近い複合楕円面によって形成されている。
【0058】
更に、図1および図2において、J1はリフレクタD1,D2,D3とリフレクタG1とを接合するねじを収容するためのねじ収容部としてのボス部を示しており、J2はリフレクタD1,D2,D3とリフレクタG2とを接合するねじを収容するためのねじ収容部としてのボス部を示しており、LはリフレクタG1とリフレクタG2とを接合するねじを収容するためのねじ収容部を示している。
【0059】
また、図1および図2において、HSは光源Aとほぼ平行になるようにリフレクタG2に形成された例えば横長穴のような第1透過穴を示している。第1の実施形態の車両用前照灯では、図2に示すように、光源Aの中心軸線とリフレクタG2の水平断面曲線とがほぼ平行になるように、光源AおよびリフレクタG2が配置されている。そのため、光源Aから放射された光の一部は、反射を経ることなく、第1透過穴HSを通過せしめられて車両の前方(図2の下側)に照射される。詳細には、第1の実施形態の車両用前照灯では、光源Aから水平に放射された光および光源Aから下向きに放射された光が第1透過穴HSを通過でき、光源Aから上向きに放射された光は第1透過穴HSを通過できないように、第1透過穴HSが形成されている。
【0060】
更に、図1および図2において、HTはリフレクタD3の反射面からの反射光を通過させるためにリフレクタG1とリフレクタG2との境界部分に形成された例えば縦長穴のような第2透過穴を示している。第1の実施形態の車両用前照灯では、図2に示すように、リフレクタD3の反射面の水平断面曲線が楕円弧になっており、その楕円弧の第1焦点上またはその近傍に光源Aが位置し、その楕円弧の第2焦点P2が第2透過穴HTの位置に位置するように、リフレクタD3の反射面が形成されている。つまり、リフレクタD3の反射面からの反射光が、水平面内では、第2焦点P2において一旦集光せしめられ、その後、拡散せしめられる。更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、図示しないが、リフレクタD3の反射面の垂直(鉛直)断面曲線が放物線に近い長楕円弧になっており、その楕円弧の第1焦点上またはその近傍に光源Aが位置し、その楕円弧の第2焦点が光源Aの10m〜40m前方(図2の下側)に位置するように、リフレクタD3の反射面が形成されている。つまり、リフレクタD3の反射面からの反射光が、垂直(鉛直)面内では、光源Aの10m〜40m前方(図2の下側)において集光せしめられる。
【0061】
また、図1および図2において、Eはカバーレンズ(前面レンズ)を示している。
【0062】
更に、図1および図2において、Fは第2透過穴HTを通過した拡散光を左右方向に更に拡散させるための所定の光透過性を有する例えば透明波板のような拡散板を示している。第1の実施形態の車両用前照灯では、拡散板Fとして透明な波板が用いられているが、代わりに、半透明なものを拡散板として用いたり、表面にレンズカット部分が存在しない板状部材を拡散板として用いたりすることも可能である。また、第1の実施形態の車両用前照灯では、拡散板FとリフレクタG1とが一部材によって形成されている。詳細には、拡散板FおよびリフレクタG1が、例えば透明な樹脂材料によって形成され、例えばリフレクタG1の内側表面にアルミ蒸着を施すことにより、リフレクタG1の楕円系反射面が形成されている。このように、透明な樹脂材料によって形成されたリフレクタG1の内側表面にアルミ蒸着を施すことにより、リフレクタG1の樹脂材料の板厚分だけ、リフレクタG1がリフレクタG1の外側からこじんまりと美しく引き締まって見えるようになる。
【0063】
また、第1の実施形態の車両用前照灯では、図1および図2に示すように、拡散板Fが、第2透過穴HTよりも車両の右側面側(図1および図2の左側)の位置から車両の前側(図2の下側)に延ばされ、拡散板Fの先端が車両の中心側(図1および図2の右側)に湾曲せしめられている。その結果、第2透過穴HTを通過した光の一部は、拡散板Fに当たることなく車両の前方(図2の下側)に照射される。更に、第2透過穴HTを通過した光の他の一部は、拡散板Fの入射面(図2の右側の面)および出射面(図2の左側の面)を通過する時に屈折せしめられ、車両の右前側(図2の左下側)および車両の右側(図2の左側)に拡散せしめられて照射される。また、第2透過穴HTを通過した光の残りの一部は、拡散板Fの入射面(図2の右側の面)あるいは出射面(図2の左側の面)において反射せしめられ、車両の左前側(図2の右下側)に照射される。
【0064】
図3〜図6は拡散板Fの機能効果を説明するための図である。詳細には、図3は透明な平行平板に入射する平行光、その透明な平行平板よって反射せしめられた光、および、その透明な平行平板を透過せしめられた光を示した図である。図4は図3に示した透明な平行平板の内表面(入射面)に浅い凸部を設けることにより拡散板を形成し、その拡散板に平行光を入射させた状態を示した図である。図5は図4に示した拡散板に拡散光を入射させた状態を示した図である。図6は図3に示した透明な平行平板の外表面(出射面)に浅い凸部を設けることにより拡散板を形成し、その拡散板に拡散光を入射させた状態を示した図である。
【0065】
図3に示すように、入射光線aのうち、約9割は屈折して透明な平行平板内に入り込んで光線bとなり、光線aの約1割が内表面(入射面)によって反射せしめられ、内面反射光dになる。光線bは、外表面(出射面)に到達すると、透過光cと反射光eとに分かれる。反射光eは、内表面(入射面)に到達すると、光fと反射光gとに分かれる。外表面(出射面)に到達した反射光gの一部は、外表面(出射面)を通過して透過光hになる。
【0066】
図3に示す透明な平行平板が完全透明体であって、その吸収率が実質ゼロである場合には、光線aを100%とすると、透過光cが約81%になり、反射光dが約10%になり、光fが約8%になり、透過光hが1%以下になる。このように、透明な平行平板の両面から実質的に出てくる総光量(c+d+f+h)は、99%以上になる。表面反射率が異なった値であっても、吸収率が実質ゼロと見込める場合には、99%以上の総光量が得られる。
【0067】
図4に示すように、拡散板の入射面側(図4の右側)の凸部の表面は、凸面鏡の表面と同様に構成されており、拡散板の入射面側の凸部の表面において反射せしめられた光は拡散光になる。拡散板の外表面(出射面)を通過した光は、凸部の凸レンズ機能により、一旦集光せしめられ、その後、拡散せしめられる。図4に示すように、わずかに反った程度の凸部であれば、図3に示した場合と同様に、99%以上の総光量が得られる。図示しないが、図4に示す凸部の代わりに凹部を設けた場合においても、その凹部の表面において反射せしめられた光は、一旦集光せしめられた後に拡散せしめられる拡散光になり、図4に示した場合と同様に、99%以上の総光量が得られる。
【0068】
図5に示すように、透明な平行平板の内表面(入射面)に浅い凸部を設けることによって拡散板が構成されている場合には、拡散板に拡散光が入射せしめられると、拡散光のうち、β光は図5の右下側に反射せしめられるが、α光が図5の右上側、つまり、光源側に戻されてしまうおそれがある。つまり、光のロスが生じ、総光量がダウンする傾向がある。
【0069】
図6に示すように、透明な平行平板の外表面(出射面)に浅い凸部を設けることによって拡散板が構成されている場合には、拡散板に入射せしめられた拡散光の一部が図6の右上側に戻されてしまうおそれはなくなる。一方、拡散板を通過せしめられた光が図6の左上側に進む可能性がある。図1および図2に示すように、第1の実施形態の車両用前照灯のように、車両用前照灯が車両の前面から右側面に回り込むように配置されている場合には、拡散板Fを通過せしめられた光が図2の左上側に進んだとしても、その光は車両の右側に照射され、運転を助ける光として有効利用されることになる。つまり、図2の左上側に進んだ光がロスになってしまうことはない。
【0070】
第1の実施形態の車両用前照灯では、図1および図2に示すように、第2透過穴HTを通過した光を捕らえ易くするために、拡散板Fの先端が車両の中心側(図1および図2の右側)に湾曲せしめられている。その結果、拡散板Fに当たらなかった拡散光と、拡散板Fによって反射せしめられた拡散光とが混ざり合い、それにより、広い角度で拡散する滑らかな拡散光が得られる。
【0071】
つまり、第1の実施形態の車両用前照灯では、図1および図2に示すように、拡散板Fを通過せしめられた光のみならず、拡散板Fによって反射せしめられた光も、車両の前方(図2の下側)または側方(図2の左側)に照射され、有効利用される。一方、図8に示したような従来の車両用前照灯では、レンズ群106を通過せしめられた光が車両の前方に照射されるものの、レンズ群106によって反射せしめられた光は光源101側に戻されてしまい、有効利用されない。詳細には、15%程度の光量のロスが生じてしまう。従って、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、図8に示したような従来の車両用前照灯に比べ、有効利用される光を約1割以上増加させることができる。
【0072】
また、第1の実施形態の車両用前照灯では、図8に示したような従来の車両用前照灯のように金属カバー107が設けられる代わりに、図1および図2に示すように、拡散板Fが設けられている。詳細には、図8に示したような従来の車両用前照灯では、光源101からの直射光によって対向車の搭乗者が眩しく感じてしまうのを防止するために、光源101からの直射光の一部が金属カバー107によって遮断されている。その結果、光源101からの直射光の一部が照射されなくなり、光源101からの光の利用効率が低下してしまっている。一方、第1の実施形態の車両用前照灯では、図1および図2に示すように、光源Aからの直射光によって対向車の搭乗者が眩しく感じてしまうのを防止するために、拡散板Fによって光源Aからの光が左右方向に広い角度で拡散せしめられている。そのため、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、光源Aからの光の利用効率を向上させつつ、広い角度で拡散せしめられた拡散光によって車両の側方(図2の左側、左前側および右前側)を明るく照らすことができる。
【0073】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、図1および図2に示すように、リフレクタG2の楕円系反射面によって反射せしめられた光源Aからの光が、穴H1を通過せしめられてリフレクタG2の楕円系反射面の第2焦点に集まり、光源Aの実像を形成する。詳細には、リフレクタG2の楕円系反射面の第2焦点付近に形成される光源Aの実像の外周部分が、穴H1によって切り取られることになる。更に詳細には、例えば折れ線形状、Z型折れ線形状などのような形状を有する穴H1の下側縁部H1Aによって、光源Aの実像の外周部分の一部が切り取られ、その形状により、リフレクタD1を介して車両の前方に照射される配光パターンにはカットオフラインが形成されることになる。
【0074】
仮に、配光パターンのカットオフラインを形成するための穴H1の下側縁部H1Aが、リフレクタD3とは別部材のリフレクタG1に設けられていると、リフレクタD3およびリフレクタG1の製造誤差並びにリフレクタD3に対するリフレクタG1の組付誤差に伴って光源AとリフレクタG2の楕円系反射面の第2焦点と穴H1との位置関係が変化し、この位置関係の変化によって生じる設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際のカットオフラインのずれが大きくなってしまうおそれがある。この点に鑑み、第1の実施形態の車両用前照灯では、上述したように、配光パターンのカットオフラインを形成するための穴H1の下側縁部H1Aが、リフレクタG1ではなく、リフレクタD3に設けられている。その結果、上述したような製造時および組付時の誤差を原因とするカットオフラインのずれが生じることがないようにされ、製造安定性が高められている。
【0075】
同様に、第1の実施形態の車両用前照灯では、図1および図2に示すように、リフレクタG1の楕円系反射面によって反射せしめられた光源Aからの光が、穴H2を通過せしめられてリフレクタG1の楕円系反射面の第2焦点に集まり、光源Aの実像を形成する。詳細には、リフレクタG1の楕円系反射面の第2焦点付近に形成される光源Aの実像の外周部分が、穴H2によって切り取られることになる。更に詳細には、例えば折れ線形状、Z型折れ線形状などのような形状を有する穴H2の下側縁部H2Aによって、光源Aの実像の外周部分の一部が切り取られ、それにより、リフレクタD2を介して車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインが形成されることになる。
【0076】
仮に、配光パターンのカットオフラインを形成するための穴H2の下側縁部H2Aが、リフレクタD3とは別部材のリフレクタG2に設けられていると、リフレクタD3およびリフレクタG2の製造誤差並びにリフレクタD3に対するリフレクタG2の組付誤差に伴って光源AとリフレクタG1の楕円系反射面の第2焦点と穴H2との位置関係が変化し、この位置関係の変化によって生じる設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際のカットオフラインのずれが大きくなってしまうおそれがある。この点に鑑み、第1の実施形態の車両用前照灯では、上述したように、配光パターンのカットオフラインを形成するための穴H2の下側縁部H2Aが、リフレクタG2ではなく、リフレクタD3に設けられている。その結果、上述したような製造時および組付時の誤差を原因とするカットオフラインのずれが生じることがないようにされ、製造安定性が高められている。
【0077】
また、第1の実施形態の車両用前照灯は、左右非対称に構成されている。詳細には、第1の実施形態の車両用前照灯では、図1および図2に示すように、車両の右側面側(図1および図2の左側)のリフレクタD1の反射面が、車両の中心側(図1および図2の右側)のリフレクタD2の反射面よりも大きく深く形成されている。詳細には、第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタG2の楕円系反射面の第2焦点からリフレクタD1の反射面までの平均距離が、リフレクタG1の楕円系反射面の第2焦点からリフレクタD2の反射面までの平均距離の約1.5〜2倍になるように、リフレクタD1の反射面およびリフレクタD2の反射面が形成されている。更に詳細には、第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタD1の反射面の面積が、リフレクタD2の反射面の面積の約2〜3倍になるように、リフレクタD1の反射面およびリフレクタD2の反射面が形成されている。その結果、第1の実施形態の車両用前照灯では、面積の比較的大きいリフレクタD1の反射面によって、集光せしめられたスポット的な配光パターンが形成され、面積の比較的小さいリフレクタD2の反射面によって、拡散度合いの比較的大きい配光パターン(拡散光帯)が形成される。
【0078】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、図2に示すように、強力なまとまった光を光源AからリフレクタD1の反射面に送るために、リフレクタG2の反射面の水平断面曲線と光源Aの主光軸線とがほぼ平行になるように、リフレクタG2の反射面および光源Aが配置されている。換言すれば、光源Aから放射された光が、リフレクタG1の反射面よりも、リフレクタG2の反射面によって、多く捕らえられている。
【0079】
このように構成することにより、第1の実施形態の車両用前照灯では、拡散板Fによって広い角度で拡散せしめられた光が車両の右側および前方に照射されつつ、リフレクタD1の反射面によって車両の前方に照射される光が他の光よりも強くされ、遠方視認性が高められている。
【0080】
また、第1の実施形態の車両用前照灯では、上述したように、反射を経ることなく、光源Aからの直接光を車両の前方(図1および図2の下側)に照射するための第1透過穴HSが形成されている。そのため、この第1透過穴HSが設けられず、リフレクタG2の楕円系反射面からの反射光の一部が穴H1においてカットされ、次いで、リフレクタD1の反射面を介して車両の前方(図1および図2の下側)に照射される場合よりも、複数回の反射に伴うロスを低減し、光の利用効率を向上させることができる。
【0081】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、車両の前方(図1および図2の下側)から第1透過穴HSを介して光源Aの横腹面(円筒面)が直接見えるように、光源Aの主光軸線(中心軸線)が車両の右前側(図2の左下側)に向けられている。詳細には、図2に示すように、第1透過穴HSを通過した光源Aからの光が拡散板Fの先端に当たらないように、光源A、第1透過穴HSおよび拡散板Fが配置されている。また、水平線に対して約0°〜約12°の範囲の角度をなす下向きの光が光源Aから第1透過穴HSを介して車両の前方(図1および図2の下側)に照射されるように、第1透過穴HSの上下方向寸法が設定されている。
【0082】
上述したように、第1の実施形態の車両用前照灯では、光源Aを支持する支持部材としてのリフレクタD3が、リフレクタG1,G2とは別個の部材によって形成されている。そのため、リフレクタD3とリフレクタG1,G2とが一部材によって形成されている場合よりも、リフレクタD3およびリフレクタG1,G2の反射面の加工を容易にすることができる。
【0083】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタD1によって車両の前方(図1および図2の下側)に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するエッジ部分としての穴H1の下側縁部H1Aが、リフレクタG1には設けられず、支持部材としてのリフレクタD3に設けられている。同様に、リフレクタD2によって車両の前方(図1および図2の下側)に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するエッジ部分としての穴H2の下側縁部H2Aが、リフレクタG2には設けられず、支持部材としてのリフレクタD3に設けられている。
【0084】
そのため、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、穴H1の下側縁部H1AがリフレクタG1に設けられ、穴H2の下側縁部H2AがリフレクタG2に設けられている場合よりも、支持部材としてのリフレクタD3およびリフレクタG1,G2の製造誤差並びに支持部材としてのリフレクタD3に対するリフレクタG1,G2の組付誤差に伴って生じる設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減することができる。その結果、第1の実施形態の車両用前照灯の生産を安定させることができる。
【0085】
第1の実施形態の車両用前照灯では、上述したように、エッジ部分としての穴H1の下側縁部H1Aおよび穴H2の下側縁部H2Aが設けられたリフレクタD3と、リフレクタD1,D2とが、一部材によって形成されている。そのため、エッジ部分としてのH1の下側縁部H1Aおよび穴H2の下側縁部H2Aが設けられたリフレクタD3とリフレクタD1,D2とが別個の部材によって形成されている場合よりも、設計上の配光パターンのカットオフラインに対する実際の配光パターンのカットオフラインのずれを低減することができる。第2の実施形態の車両用前照灯では、代わりに、リフレクタD1と、リフレクタD2と、リフレクタD3とを別個の部材によって形成することも可能である。
【0086】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、上述したように、リフレクタG2の楕円系反射面の第2焦点からリフレクタD1の反射面までの平均距離が、リフレクタG1の楕円系反射面の第2焦点からリフレクタD2の反射面までの平均距離の約1.5〜2倍にされ、リフレクタD1の反射面の面積が、リフレクタD2の反射面の面積の約2〜3倍にされている。詳細には、リフレクタD1の反射面が、リフレクタD2の反射面よりも大きく深くされている。それにより、リフレクタD1の反射面による集光度合いが、リフレクタD2の反射面による集光度合いより大きくされている。つまり、リフレクタD1によって集光せしめられた配光パターンが形成される。そのため、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、リフレクタD2によって集光せしめられた配光パターンが形成される場合よりも、遠方視認性が高く、かつ、強く集光せしめられた配光パターンを効率的に形成することができる。また、第1の実施形態の車両用灯具によれば、リフレクタD1の反射面の面積とリフレクタD2の反射面の面積とが等しくされている場合よりもメリハリの利いた配光パターンを形成することができる。
【0087】
換言すれば、第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタD2の反射面による拡散度合いが、リフレクタD1の反射面による拡散度合いより大きくされている。つまり、リフレクタD2の反射面によって左右に拡散せしめられた光が照射される。そのため、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、車両の前面から奥まった位置に配置されたリフレクタD1によって拡散光が照射される場合よりも、拡散光の拡散角度を大きくすることができる。
【0088】
また、第1の実施形態の車両用前照灯では、図2に示すように、光源Aの中心軸線がリフレクタG2の水平断面曲線とほぼ平行になるように光源Aが配置され、光源Aからの放射光が、リフレクタG2に形成された第1透過穴HSを通過せしめられ、車両の前方(図2の下側)に照射される。そのため、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、光源Aからの放射光が、第1透過穴HSを介して照射されるのではなく、1回以上の反射を経て車両の前方に照射される場合よりも、光源Aからの光の利用効率を向上させ、照射光を明るくすることができる。
【0089】
第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタG2に第1透過穴HSが設けられているが、第3の実施形態の車両用前照灯では、代わりに、リフレクタG2に第1透過穴HSを設けないことも可能である。
【0090】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、図1および図2に示すように、光源Aから放射された光を反射するための反射面が、光源を支持する支持部材としてのリフレクタD3に形成されている。更に、リフレクタD3の反射面からの反射光を車両の前方(図1および図2の下側)に照射するための第2透過穴HTが、リフレクタG1とリフレクタG2との間に配置されている。つまり、第1の実施形態の車両用前照灯では、光源AからリフレクタD3に向かって放射された光が、リフレクタD3の反射面によって反射せしめられ、次いで、リフレクタG1とリフレクタG2との間の第2透過穴HTを介して、車両の前方(図1および図2の下側)に照射される。そのため、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、リフレクタD3の反射面が設けられていない場合よりも、光源Aから放射された光の利用効率を向上させ、照射光を明るくすることができる。
【0091】
また、第1の実施形態の車両用前照灯では、上述したように、第2透過穴HTを通過した光のうち、拡散板Fを通過せしめられた屈折光が、拡散板Fによって左右に拡散せしめられて車両の右前方(図2の左下側)または右側(図2の左側)に照射され、拡散板Fによって反射せしめられた反射光が車両の左前方(図2の右下側)に照射される。つまり、第1の実施形態の車両用前照灯では、拡散板Fを通過せしめられた屈折光が車両の前方(図2の下側)に照射されるのみならず、拡散板Fによって反射せしめられた反射光までもが車両の前方(図2の下側)に照射され、有効利用される。そのため、第1の実施形態の車両用前照灯によれば、拡散板Fによって反射せしめられた反射光が有効利用されない場合よりも、光の利用効率を向上させることができる。詳細には、光の利用率を約85%から約95%に向上させることができる。
【0092】
第1の実施形態の車両用前照灯では、拡散板Fが設けられているが、第4の実施形態の車両用前照灯では、代わりに、拡散板Fを設けないことも可能である。また、第1の実施形態の車両用前照灯では、拡散板Fとして透明波板が用いられているが、代わりに、透明以外の拡散板を用いることも可能であり、透過率を維持できる程度の着色を拡散板に施すことも可能である。
【0093】
また、第1の実施形態の車両用前照灯では、拡散板Fの出射面側(図2の左側)に凸部が設けられているが、第5の実施形態の車両用前照灯では、代わりに、拡散板Fの入射面側(図2の右側)に凸部を設けるか、あるいは、拡散板Fの両面に凸部を設けることも可能である。あるいは、第6の実施形態の車両用前照灯では、代わりに、拡散板Fの片面あるいは両面に凹部を設けることも可能である。
【0094】
更に、第1の実施形態の車両用前照灯では、上述したように、拡散板FとリフレクタG1とが一部材によって形成されている。そのため、拡散板FとリフレクタG1とが別個の部材によって形成されている場合よりも部品点数を低減し、製造コストを抑制することができる。
【0095】
第1の実施形態の車両用前照灯では、拡散板FとリフレクタG1とが一部材によって形成されているが、第7の実施形態の車両用前照灯では、代わりに、拡散板FとリフレクタG1とを別個の部材によって形成することも可能である。
【0096】
以下、本発明の車両用前照灯の第8の実施形態について説明する。図7は第8の実施形態の車両用前照灯の斜視図である。詳細には、図7は車両の右側用の前照灯を車両の前側かつ上側から見た斜視図である。第8の実施形態の車両用前照灯は、後述する点を除き、上述した第1の実施形態の車両用前照灯とほぼ同様に構成されている。従って、第8の実施形態の車両用前照灯によれば、後述する点を除き、上述した第1の実施形態の車両用前照灯とほぼ同様の効果を奏することができる。
【0097】
図7において、図1および図2に示した参照番号と同一の参照番号は、図1および図2に示した部品または部分と同一の部品または部分を示している。
【0098】
図1に示すように、第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタG1が1段によって構成されているが、図7に示すように、第8の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタG1の代わりに、上下2段に分割されたリフレクタG11およびリフレクタG12が設けられている。同様に、図1に示すように、第1の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタG2が1段によって構成されているが、図7に示すように、第8の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタG2の代わりに、上下2段に分割されたリフレクタG21およびリフレクタG22が設けられている。
【0099】
第8の実施形態の車両用前照灯では、図7に示すように、リフレクタG21の楕円系反射面からの反射光が、リフレクタD3とリフレクタG11との境界部分に形成された穴H11(図示せず)を通過せしめられ、次いで、リフレクタD11の反射面によって車両の前方に照射される。また、リフレクタG11の楕円系反射面からの反射光が、リフレクタD3とリフレクタG21との境界部分に形成された穴H12を通過せしめられ、次いで、リフレクタD12の反射面によって車両の前方に照射される。更に、リフレクタG22の楕円系反射面からの反射光が、リフレクタD3とリフレクタG12との境界部分に形成された穴H13を通過せしめられ、次いで、リフレクタD13の反射面によって車両の前方に照射される。また、リフレクタG12の楕円系反射面からの反射光が、リフレクタD3とリフレクタG22との境界部分に形成された穴H14を通過せしめられ、次いで、リフレクタD14の反射面によって車両の前方に照射される。
【0100】
また、第8の実施形態の車両用前照灯では、図7に示すように、リフレクタD11の反射面によって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するエッジ部分としての穴H11(図示せず)の下側端部H11A(図示せず)が、リフレクタG11ではなく、リフレクタD3に設けられている。また、リフレクタD12の反射面によって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するエッジ部分としての穴H12の下側端部H12Aが、リフレクタG21ではなく、リフレクタD3に設けられている。更に、リフレクタD13の反射面によって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するエッジ部分としての穴H13の下側端部H13Aが、リフレクタG12ではなく、リフレクタD3に設けられている。また、リフレクタD14の反射面によって車両の前方に照射される配光パターンにカットオフラインを形成するエッジ部分としての穴H14の下側端部H14Aが、リフレクタG22ではなく、リフレクタD3に設けられている。
【0101】
更に、第8の実施形態の車両用前照灯では、図7に示すように、光源A(図示せず)からの放射光の一部が、リフレクタG11とリフレクタG21との境界部分に形成された穴H21を通過せしめられ、次いで、リフレクタL1の反射面によって車両の右前方に照射され、リフレクタL2の反射面によって車両の左前方に照射される。また、光源A(図示せず)からの放射光の一部が、リフレクタG12とリフレクタG22との境界部分に形成された穴H22(図示せず)を通過せしめられ、次いで、リフレクタL3の反射面によって車両の右前方に照射され、リフレクタL4の反射面によって車両の左前方に照射される。更に、光源A(図示せず)からの放射光の一部が、リフレクタG11とリフレクタG12との境界部分に形成された穴H23(図示せず)を通過せしめられ、次いで、リフレクタL5の反射面によって車両の前方に照射される。また、光源A(図示せず)からの放射光の一部が、リフレクタG21とリフレクタG22との境界部分に形成された穴H24を通過せしめられ、次いで、リフレクタL6の反射面によって車両の前方に照射される。
【0102】
第8の実施形態の車両用前照灯では、リフレクタL1,L2,L3,L4,L5,L6の反射面による1回のみの反射を経た光が車両の前方に照射されるため、複数回の反射を経た光が車両の前方に照射される場合よりもロスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】第1の実施形態の車両用前照灯の斜視図である。
【図2】第1の実施形態の車両用前照灯を水平面によって切断した断面図である。
【図3】拡散板Fの機能効果を説明するための図である。
【図4】拡散板Fの機能効果を説明するための図である。
【図5】拡散板Fの機能効果を説明するための図である。
【図6】拡散板Fの機能効果を説明するための図である。
【図7】第8の実施形態の車両用前照灯の斜視図である。
【図8】従来の車両用前照灯の斜視図である。
【符号の説明】
【0104】
A 光源
B バルブ
C 光源用ソケット取り付け穴
D1,D2,D3 リフレクタ
G1,G2 リフレクタ
H1,H2 穴
H1A,H2A 下側縁部
J1,J2 ボス部
L ねじ収容部
HS 第1透過穴
HT 第2透過穴
E カバーレンズ(前面レンズ)
F 拡散板




 

 


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