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発明の名称 車両用前照灯
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−157543(P2007−157543A)
公開日 平成19年6月21日(2007.6.21)
出願番号 特願2005−352195(P2005−352195)
出願日 平成17年12月6日(2005.12.6)
代理人 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
発明者 小西 定幸
要約 課題
従来の、すれ違い配光用と走行配光用の反射面を設けておき、すれ違い配光で走行するときには、すれ違い配光用にみに光を与え、走行配光で走行を行うときには双方に光を与えて合成光で走行配光を得るものとしていたが、すれ違い配光が左右非対称であるので、合成された走行配光側に配光ムラを生じる問題点を生じていた。

解決手段
本発明により、走行配光用の反射面に光を与えるときには、同時に反射面を0.5〜1.5度上向きにすることで、すれ違い配光と走行配光との重なり量を増やし、、特に走行配光側のカットオフ部分に生じやすい光量が不足する箇所をなくし、課題を解決するものである。
特許請求の範囲
【請求項1】
光源からの光を反射してすれ違い配光を形成するすれ違い配光形成部並びに前記光源からの光を反射して走行配光を形成する走行配光形成部を有する反射鏡と、
前記光源の外方に設けられ当該光源から前記走行配光形成部への光路を遮蔽するすれ違い配光位置と前記光路を開放する走行配光位置とを移動する可動部を有するフードと、
前記可動部の位置が走行配光位置であるときに、前記反射鏡の光軸を上方に移動する反射鏡可動部とを、有する車両用前照灯。
【請求項2】
前記反射鏡可動部が、
前記反射鏡の光軸のうち少なくとも前記すれ違い配光形成部の光軸を上方に移動する、請求項1に記載の車両用前照灯。
【請求項3】
前記反射鏡可動部が、
前記すれ違い配光形成部の光軸を含む前記反射鏡の光軸を上方に移動する、請求項1に記載の車両用前照灯。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明用の車両用灯具に関するものであり、詳細には、1つの光源ですれ違い配光と、走行配光とを切換え可能とした構成の車両用前照灯に係る。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種、1つの光源91で、すれ違い配光と走行配光とを切換え可能とした車両用前照灯90の構成の例を示すものが図5であり、回転放物面など放物面系反射面とされた反射鏡92には、光源91の位置よりも後方に焦点を有するすれ違い配光形成専用部92aと、光源91の位置に焦点を有する走行配光形成部92bとが境界線92cを境として一体化して設けられ、そして、前記走行配光形成部92bは外周側、若しくは、上方側に配置されている。
【0003】
また、前記車両用前照灯90の前記光源91の前方にはフード93が設けられ、先ずは前記光源91からの直射光を遮蔽し、対向車などに眩惑を生じさせないようにしている。同時に前記フード93にはソレノイドなどによる駆動部94が設けられており、図5の実線のように前記駆動部94が作動させられない状態では、前記フード93は前記光源91からの光を、反射鏡92のすれ違い配光形成部92aの部分のみに当接するように規制し、これにより、すれ違い配光が形成されるものとされている。
【0004】
そして、前記駆動部94が作動させると、図5の2点鎖線で示すように前記フード93は前下がりとなるように傾き、光源91からの光を、前記すれ違い配光形成部92aのみでなく、前記走行配光形成部92bに対しても供給するものとなる。よって、光源91の位置に焦点を位置させている前記走行配光形成部92bからの反射光は水平方向に投射されるものとなり、遠方の照明が可能で高速走行などに適する配光特性が得られるものとなる。
【0005】
即ち、従来の1つの光源91で、すれ違い配光と走行配光との双方を得ようとしたものは、結果的には、それぞれに関係規格が存在するすれ違い配光と走行配光とを重ね合わせて、走行配光を得ようとするものである。
【特許文献1】特開2004−158231号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記した従来の構成の車両用前照灯90においては、例えば、左側通行用のすれ違い配光では灯具の中心から左方向には路肩に存在する歩行者、或いは、道路標識の確認を容易とするために、いわゆるエルボと称されて、適宜の上向き光を放射するものとされている。即ち、すれ違い配光は左右が非対称の形状とされ、且つ、対向車には眩惑を生じさせないために、右半部は光量が少なめで且つ上向きの光を一切生じない配光となっている。
【0007】
このために、上述のようにフードを可動とすることで、図6に示すすれ違い配光形成部92aからの反射光D1と、図7に示す走行配光形成部92bからの反射光D2とを、単純に重ね合わせ図8に示す走行配光DT0を形成するときには、ダーク部分DKが灯具の水平線H近傍部分で顕著に現れ、現状ではすれ違い配光は図6からも明らかなように、水平線H近傍の右半部下方は対向車に対する眩惑を確実に防止するために、0.5度〜1度ほど下向きとしているので、この部分に配光形成専用部92aからの反射光と、走行配光形成部92bからの反射光とが重なり合わないダーク部分DKを発生して運転者などに違和感を生じさせ、配光品位の低下の要因となるという問題点を生じている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記した従来の課題を解決するための具体的手段として、光源からの光を反射してすれ違い配光を形成するすれ違い配光形成部並びに前記光源からの光を反射して走行配光を形成する走行配光形成部を有する反射鏡と、前記光源の外方に設けられ当該光源から前記走行配光形成部への光路を遮蔽するすれ違い配光位置と前記光路を開放する走行配光位置とを移動する可動部を有するフードと、前記可動部の位置が走行配光位置であるときに、前記反射鏡の光軸を上方に移動する反射鏡可動部とを、有する車両用前照灯を提供することで課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、フードを可動させて、反射鏡の走行配光形成部に光源からの光を与えて、走行配光の形状を形成させると共に、0.5度〜1.5度上向きとすることで、従来は右半部には上向き光を一切含んでいなかった、すれ違い配光形成部からの反射光も水平線近傍を照射するものとしてダーク部の発生を防止すると共に、走行配光としての利用も可能とし、より明るい視認性に優れる走行配光が得られるものとし、実用性を向上させるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すものは、本発明に係る車両用前照灯の要部であり、この車両用前照灯1は、例えばメタルハライド放電灯など、1つの光源2によりすれ違い配光と走行配光とが得られる構成とされているものである点は、上記の従来例に示したものと同様である。
【0011】
従って、反射鏡3には、すれ違い配光形成部3aと走行配光形成部3bとが連続的な形状で一体化して形成され、同時に、前記光源2には、可動部4aを有するフード4で前方から覆われていて、前記光源2からの直射光が外部に放出され、対向車、歩行者などに眩惑を生じさせることのないようにされている。
【0012】
また、前記フード4の可動部4aには、例えばソレノイドなど応動の速い駆動部5が設けられており、この駆動部5を駆動したときには、前記可動部4aが前記フード4内に収納されるなどして、光源2から反射鏡3の走行配光形成部3bへの光が達するようになる位置に移動し、主として車両前方であり且つ水平線Hから上方にも光を反射する前記走行配光形成部3bを機能させる。
【0013】
このようにすることで、走行配光形成部3bからの光は、水平線Hよりも下方を照射している前記すれ違い配光形成部3aからの光と合成され、水平線Hの下方も上方も照射するものとして、目的とする走行配光を得ようとするものである点は、従来例と同様であるが、本発明では、加えて従来例で説明したダーク部DKの解消も可能な構成としている。
【0014】
即ち、本発明においては、前記可動部4aを駆動すると同時に反射鏡3も可動するものであり、前記フード4の可動部4aを移動して、反射鏡3の前記走行配光形成部3bにも光が達するようにすると共に、前記反射鏡3の光軸を、垂直方向に0.5度〜1.5度上向きとするのである。
【0015】
ここで、説明を簡素化するために、前記反射鏡3を可動させる構成を簡素化して説明を行うと、前記反射鏡3の下端にはヒンジ3cを設け、このヒンジを3cを反射鏡3の回動の中心としておき、そして、ハウジング側にステッピングモーター6aなど回転角を制御可能なモーターを取付けると共に、前記反射鏡3の背面に固定したナット6bと前記ステッピングモーター6aのシャフト6cに設けたネジとを螺合しておき、ステッピングモーター6aに印加するパルス数を調整すれば、反射鏡3の角度は自在に設定でき、また初期値に戻すことも自在である。
【0016】
また、この種の前照灯においては、出荷時に照射方向を規定方向とするためのエーミング装置も設けられているものであるので、このエーミング装置の一部に前記ステッピングモーター6aなどを組み込むことでも、本発明が目的とする反射鏡3の可動は可能であり、更には、ミニバンなどと称されている貨客兼用車には、例えば積み荷が多い場合、前照灯の照射方向が前上がりとなるのを防止するレベリング装置など光軸調整機構が設けられているものもあるので、この機構を利用しても良い。
【0017】
要は、本発明においては、駆動部5によりフード4の可動部4aが移動され、反射鏡3の走行配光形成部3bに光源2からの光が達するようになったときには、同時に反射鏡3の光軸が0.5度〜1.5度の間の適宜値で上向きになれば良いものであって、この上向きとするための手段を限定するものではない。
【0018】
このようにすることで、従来の単にすれ違い配光と、走行配光とを重ね合わせて走行配光を形成する構成では、すれ違い配光の右半部であり、且つ、水平線Hから0.5度〜1度下方以上の範囲には、対向車に眩惑を生じさせないように全く光を配布することがない位置であったので、この部分にダークを生じるのを避けることができないものとなっていたのを補償することができるものとした。
【0019】
即ち、本発明では、前記走行配光形成部3bに光源2からの光が達するときには、同時に反射鏡3自体が0.5度〜1.5度上向きとなり、前記すれ違い配光形成部3aの反射光も水平線Hの近傍、或いは、水平線Hよりも上方まで照射するものとなるので、前記走行配光形成部3bからの反射光とのつながりも良く(境界部分が生じ難く)、両者間に光の少ない部分を生じないものとなる。
【0020】
図2は本発明に係る車両用前照灯1により得られる走行配光DT1を示すものであり、上記に説明したように、前記走行配光形成部3bに光源2からの光を与えると同時に、反射鏡3を0.5度〜1.5度の範囲内で適正な角度だけ上向きとしたことで、すれ違い配光との接続部、即ち、すれ違い配光形成部3aからの接続にダークなど不連続性(従来例の図6を参照)を生じることなく、実用性に富む走行配光DB1が得られるものとなった。
【0021】
尚、すれ違い配光形成部3aからの反射光の形状、および、走行配光形成部3bからの反射光の形状は、図6、図7に従来例として示したものと、ほぼ同様であるので、ここでの図示は省略する。
【0022】
図3に示すものは、図2に示した本発明の走行配光DT1を垂直線V近傍(左側通行用の2度右)の断面の照度分布を示すものであり、反射鏡3を上向きにすることのない従来のこの種の前照灯の走行配光DT0(図8参照)も比較例として図中に示し、両者の相違が明確に理解できるようにする。
【0023】
まず従来の前照灯からの走行配光DT0においては、前記すれ違い配光形成部3aからの光の配布のない−1度付近で急激に照度が低下するものとなっており、この部分が運転者からはダーク部分Dとして感じられ、視認性を損じると共に、違和感を生じて品質に信頼性を欠くものとなっている。また、最高照度も500ルックスを少し超える程度である。
【0024】
これに対して、本発明の車両用前照灯1の配光特性DT1は、反射鏡3が適宜に上向きとされたことで、すれ違い配光形成部3aからの反射光と、走行配光形成部3bからの反射光とが、ほぼお互いの最高照度の位置で重なるものとなり、いわゆる、ダーク部分Dを生じないものとなる。
【0025】
また、すれ違い配光形成部3aからの反射光と、走行配光形成部3bからの反射光との双方の反射光が上記のようにほぼ最高照度の点で重なるものとなることで、正面方向への照度も650ルックス程度まで増加するものとなり、視認性の向上など車両用前照灯としての性能も向上する。
【0026】
図4は、本発明に係る車両用前照灯1の別の実施例であり、要は、すれ違い配光形成部3aからの反射光と、走行配光形成部3bからの反射光とを重ね合わせるときに両者の間に明るさの谷間、即ち、照度が低下するところが存在するとダーク部分を生じる要因となるものである。
【0027】
よって、すれ違い配光形成部3aと、走行配光形成部3bとを別体に形成しておき、可動部4aを移動して走行配光形成部3bに光を与えたときには、上記に説明したように、前記走行配光形成部3bからの反射光に見合う位置となるように、前記すれ違い配光形成部3aのみを移動させても良いものである。
【0028】
以上に説明したように、本発明により走行配光形成部3bに光が与えられたときには、それと同時には、反射鏡3を上向きとし、両者の重なり合わせに大きな明るさの段差を生じないようにしたことで、いわゆるダーク部分の発生をなくすると共に、明るさも向上させ、視認性の向上など性能も向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る車両用前照灯の実施例を要部で示す説明図である。
【図2】本発明に係る車両用前照灯のすれ違い配光形成部と走行配光形成部とからの反射光の総合の配光特性を示すグラフである。
【図3】本発明に係る車両用前照灯の垂直方向の配光特性を従来例との比較で示すグラフである。
【図4】本発明に係る車両用前照灯の別の実施例を要部で示す説明図である。
【図5】従来例を示す説明図である。
【図6】従来例のすれ違い配光形成部からの反射光の配光形状を示すグラフである。
【図7】従来例の走行配光形成部からの反射光の配光形状を示すグラフである。
【図8】従来例におけるすれ違い配光形成部と走行配光形成部とからの反射光の総合の配光特性を示すグラフである。
【符号の説明】
【0030】
1…車両用前照灯
2…光源
3…反射鏡
3a…すれ違い配光形成部
3b…走行配光形成部
3c…ヒンジ
4…フード
4a…可動部
5…駆動部
6…アクチュエータ
6a…ステッピングモータ
6b…ナット
6c…シャフト




 

 


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