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発明の名称 車両用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−149435(P2007−149435A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2005−340315(P2005−340315)
出願日 平成17年11月25日(2005.11.25)
代理人 【識別番号】100062225
【弁理士】
【氏名又は名称】秋元 輝雄
発明者 伏見 公宏
要約 課題
従来の暗闇で車両の存在を知らせる手段として、ナンバープレートなどに、蓄光性の夜光テープを貼着して所在を知らせ、他車との相違を主張するなどの手段を行ったが、一夜を通して光らせることはできず、また、剥がされるなどの問題を生じていた。

解決手段
本発明により、光源2、レンズ5、反射鏡3を有する車両用灯具1であって、光源、レンズ、反射鏡の車両用灯具の配光特性を阻害しない範囲には、残光性アルミン酸塩蛍光体による蓄光顔料であり、粒径が10〜50μm、蓄光顔料の添加量が、塗料樹脂分比率で20〜70PHR、塗装膜厚圧が20〜100μmの範囲として形成された蓄光塗料発光部が設けられていることを特徴とする車両用灯具としたことで、長時間、明るく光るものとして課題を解決する。
特許請求の範囲
【請求項1】
光源、レンズ、反射鏡、必要に応じてエクステンションを有する車両用灯具であって、前記光源、レンズ、反射鏡、エクステンションの少なくとも1つで車両用灯具の配光特性を阻害しない範囲には、残光性アルミン酸塩蛍光体による蓄光顔料であり、粒径が10〜50μm、前記蓄光顔料の添加量が、塗料樹脂分比率で20〜70PHR、塗装膜圧が20〜100μmの範囲として形成された蓄光塗料発光部が設けられていることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記蓄光塗料発光部には、前記光源から発せられる光の一部に対して、透明部材内を導光して裏面側から前記蓄光塗料発光部に達する導光部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用灯具に関するものであり、詳細には夜間の消灯時にも存在が確認しやすいように夜光発光部材を併設した車両用灯具の構成に係る。
【背景技術】
【0002】
従来の、夜間など暗黒の環境においても、自動車の存在を確認する方法としては、図4に示すように、車両の前後に備えられているナンバープレート90を光らせるという手段が提案されている。この場合、既設のナンバープレート90に記入された、例えば、松本、品川など、陸運支局、または、自動車検査登録事務所を表示する文字、3〜300など自動車の用途による区分を表す文字、“り”、“れ”、“わ”など事業用、自家用を表す文字、“12−34”などの登録番号など、ナンバープレート90に書かれた文字と同一文字を蓄光塗料、夜光塗料を塗布したテープを切り抜いて文字形91を形成し、その文字形91をナンバープレート90上の該当文字に重ねて貼るというものである。
【0003】
この場合、蓄光塗料で形成したテープであれば、昼間時の太陽光を蓄光しておき、夜間においても、発光するものとなり、また、夜光塗料においては、塗料内に混和された放射性物質からの放射線により蛍光体が励起され、自発光を行うものとなり、暗黒の位置に駐停車しているとき、車両の存在が確認できるという目的は達成できるものとなる。
【特許文献1】特開2001−191865号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来のナンバープレート90を光らせるものにおいては、上記に説明した以外に、ナンバープレート90の地色、文字色などに対しても、例えば営業用車両は緑字に白色文字、自家用車は白地に黒文字、軽自動車は黄色字に黒文字などのようにそれぞれに対して規定がある。
【0005】
よって、上記した自家用車、軽自動車のように文字が黒色と定められたものに対しては対応の方法がなく、また、このような場合、逆に地色側を光らそうとすると、文字側を切り抜かなければ成らず、1台1台が異なるナンバープレート90を取付けている多数の自動車に対応することは、実質的に不可能である問題点を生じる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記した従来の課題を解決するための具体的手段として、光源、レンズ、反射鏡、必要に応じてエクステンションを有する車両用灯具であって、前記光源、レンズ、反射鏡、エクステンションの少なくとも1つで車両用灯具の配光特性を阻害しない範囲には、残光性アルミン酸塩蛍光体による蓄光顔料であり、粒径が10〜50μm、前記蓄光顔料の添加量が、塗料樹脂分比率で20〜70PHR、塗装膜圧が20〜100μmの範囲として形成された蓄光塗料発光部が設けられていることを特徴とする車両用灯具を提供することで、暗黒の環境下において無灯火の状態であっても車両の存在が認識できるものとし、加えて、デザイン面でも向上可能として、課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、残光性アルミン酸塩蛍光体による蓄光塗料発光部が設けられた車両用灯具としたことで、前記蓄光塗料発光部は、昼間時の自然光、或いは、夜間時においても、点灯しているときに光源から発せられる光を蓄光しておき、光源の消灯後も長時間に渡って発光を継続するものとし、暗黒な場所においても車両の存在を確認できるものとする。
【0008】
また、近年の車両用灯具は、車両の前後に取付けられたものも、面まで回り込む形状として形成されているもの、或いは、車両自体も側面にマーカーランプなどが取付けられているものが大半であるので、観視方向に対する死角が少なく、観視者に対して一層確実に存在が主張できるものとなる利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すものは、本発明に係る車両用灯具であり、ここでは、メタルハライド放電灯を光源2としたプロジェクタ型灯具の例で示すが、光源としてはハロゲン電球などであっても良く、また、灯具の形状としては回転放物面の反射鏡を使用したものであっても良い。
【0010】
図1中に符号3で示すものは、回転の長軸Xを回転軸とした回転楕円など楕円系反射面であり、前記光源2は楕円系反射面3の第一焦点の位置に略一致して設置されている。従って、前記楕円系反射面3に反射した光は、この楕円系反射面3の第二焦点に収束するものとなるが、収束途上に遮蔽板4が設けられ、前記楕円系反射面3の下半部から反射する光を遮蔽し、通過する光の断面を下弦の半円形に形成する。
【0011】
そして、前記遮蔽板4の前方には長軸Xと同軸とし、前記遮蔽板4の近傍に焦点を有する投影レンズ5が設けられており、上記した下弦の半円形の断面形状を反転し、上限の半月状として車両前方に投影し、照射光とする。従って、水平線よりも上方には光を投射することがなく、対向車に眩惑を与えることのない車両用灯具1が得られるものとなる。
【0012】
以上に説明した構成がプロジェクタ型灯具と称される車両用灯具1の基本構成であるが、本発明では、上記構成に加えて、車両用灯具1に蓄光塗料発光部6を設けるものであり、この蓄光塗料発光部6は、透明部材で形成された導光路7と、不透明部材で形成された導光路カバー8とから構成されている。
【0013】
まず、導光路7は透明樹脂など透明部材で形成され、前記光源2からの直射、間接光を透明部材内に取り込む形状として形成されている。但し、例えば、前記反射面3の下半部で反射する光など、後に遮蔽板4などにより遮蔽が行われ、車両用灯具1としての配向形状、照度などに影響を与えない場所から光を取り込むことが好ましい。
【0014】
尚、導光路7については、この導光路7内に取り込んだ前記光源2からの光が漏出し、ロスを生じることなく、前記発光部6に到達させるために、前記導光路7の外面にアルミニウムの真空蒸着など、適宜な手段により反射により外部に光が漏出することを防ぐ不透明部分を形成し、導光路カバー8とするものである。また、導光路7の形状も、できるだけ多量の光が前記発光部6に到達できるような形状とされる。
【0015】
そして、例えば、前記投影レンズ5の周縁には、この投影レンズ5を取り囲む円形状に前記導光路7の端部7aが形成され、該端部7aの面上に塗装などの手段により前記蓄光塗料発光部6が形成されている。
【0016】
次いで、前記蓄光塗料発光部6について説明を行えば、この蓄光塗料発光部6は残光性アルミン酸塩蛍光体による蓄光顔料であり、希土類元素の賦活剤を添加することにより、一晩を通して発光を継続させることができるとされているものであり、放射性物質による自発光ではないので、環境、特に生物に対する悪影響を生じることはない。
【0017】
ここで、発明者は、塗料中に上記した蓄光顔料の添加量、粒径、発光時の光量、昼間時、即ち、実質的には非発光時の見栄えの良否、前記蓄光塗料発光部6としたときの塗装膜厚などに対して検討を行い、本発明の用途に対して最適の条件が得られる状態を調査した。
【0018】
【表1】


【0019】
表1は、上記した蓄光顔料の粒径に対する夜間時の発光状態(光量)と、昼間時の外観(美観)とを比較検討した結果であり、まず、本発明の前記蓄光塗料部6としての機能を満足させるためには、粒径が10μm以上であることが必要であり、それ以下では夜間時の光量に不足を生じることが確認された。特に粒径が5μmより小径では、塗料中に均一に分散させることが困難で、塗料として形成すること自体も困難である。よって、昼間時においての外観も評価の対象とは成り得ない。
【0020】
逆に、昼間時の外観においては、塗料中に均一に分散させることが困難である粒径5μmより小さい場合を除いて、粒径が小さいほど滑らかな表面状態が得られ、粒径が大きくなるほど外観が悪化していく傾向が認められ、粒径5μm〜50μmの範囲が、本発明が目的とする灯具用部品として採用可能であると判断した。よって、粒径10〜50μmが上記に説明した夜間と昼間時との双方を満足させる範囲と判断できる。
【0021】
図2に示す曲線Qは、上記の粒径の範囲で調合した塗料(蓄光塗料発光部6)の塗装した厚さと、光量、及び、塗装性(作業性)との面で検討した結果を示すものであり、塗装厚20μmより小さいと光量不足を生じ、そして、100μmを超える塗装膜厚とするときには、前記した光量不足の面は図2中にも示すように解決されるものとなるが、塗装時にタレ、流れなどを生じて、塗装性(作業性)が悪化する。よって、20〜100μmが、前記蓄光塗料発光部6の膜厚の適正値であると判断できる。
【0022】
また、上記の実験の結果、塗料中への蓄光顔料の添加量も、発光量、塗料としてのと塗装性に影響を与えることが判明した。そして、その添加量は、樹脂分泌率で20〜70PHRの範囲が適正であり、20PHR以下では発光量が足りず、70PHR以上では塗料粘度が高すぎて、塗装作業時の作業性に支障を来す。
【0023】
上記した条件に基づき形成された蓄光塗料を塗装し、蓄光塗料発光部6を形成したときには、昼間時にはアウターレンズ9を透過する太陽光線からの紫外線を吸収し蓄光を行うものとなり、夜間時には前記蓄光塗料発光部6が発光して、暗闇においても車両の存在が確認され、目的を達すものとなると共に、夜間における車両の美観も向上する。
【0024】
尚、昼間時にはアウターレンズ9を透過する太陽光線により、アウターレンズ9の成形樹脂素材であるポリカーボネートが黄変食するのを防止するために、アウターレンズ9の表面、或いは、表面に施されるハードコート処理10に紫外線吸収剤の塗布、添加を行つている。
【0025】
この場合、逆に太陽光など外光中の紫外線も車両用灯具1内に充分な量が到達できないものとなり、夜間時の発光に光量の減少などの影響を受けるものとなるが、本発明においては、図1にも示したように、車両用灯具1の内部で発生する紫外線も、前記導光路7、導光路カバー8などにより蓄光塗料発光部6に吸収させるようにしているので、本発明では、夜間時の発光も保証されるものとなる。
【0026】
また、上記した蓄光顔料には、夜間時の発光色に、黄緑、緑、青緑、青、青紫などが有るので、例えば、車体色と併せるなどして、夜間の発光色を選択することも自在である。
【0027】
尚、放物面系反射面11が採用された車両用灯具1に実施する際には、図3にも示すように、ハウジング12などと、前記放物面系反射面11との間隙を塞ぐために設けられるエクステンション13を透明部材で形成しておき、そのエクステンション13の背面など適宜な部分に蓄光塗料発光部6を形成して置くなどすれば良い。
【0028】
このようにすることで、光源2の点灯時には、前記エクステンション13は略乳白色の拡散光を放射するものとなるので、本来の配光特性には実質的に影響を与えないものとなり、そして、光源2を消灯したときにはエクステンション13が発光するものとなるので、楕円系反射面3を採用した車両用灯具1と全く同じ作用、効果が得らるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る車両用灯具の実施形態を示す断面図である。
【図2】蓄光塗料発光部の塗装厚と発光量との関係を示すグラフである。
【図3】本発明に係る車両用灯具の別の実施形態を示す断面図である。
【図4】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0030】
1…車両用灯具
2…光源
3…楕円系反射面
4…遮蔽板
5…投影レンズ
6…蓄光塗料発光部
7…導光路
8…導光路カバー
9…アウターレンズ
10…ハードコート処理
11…放物系反射面
12…ハウジング
13…エクステンション




 

 


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