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車両用灯具 - スタンレー電気株式会社
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発明の名称 車両用灯具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−103103(P2007−103103A)
公開日 平成19年4月19日(2007.4.19)
出願番号 特願2005−289534(P2005−289534)
出願日 平成17年10月3日(2005.10.3)
代理人 【識別番号】100079094
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 輝緒
発明者 中矢 喜昭
要約 課題
簡単な構成で、配光パターンにおける中心付近の最大光度を高め、かつ照射光の全光束を増大させたバルブ横置き型プロジェクタタイプ車両前照灯を提供する。

解決手段
光軸上に配置した投影レンズ15と、その後部焦点位置の後方にほぼ横向きに配置した光源バルブ11と、光源バルブから後方への光を反射させて上記投影レンズの後部焦点位置に向かって集束させる主リフレクタ12と、光源バルブの前方で、光源から前方への光を側方にて上記光源バルブの先端側領域に反射させる副リフレクタ13と、上記光源バルブの先端側領域にて、上記副リフレクタからの反射光を上記投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させる平面ミラー14と、上記投影レンズの後側焦点位置付近に配置されたシャッタ16と、を含み、上記光源バルブが、光軸より下方で、その発光中心を先端と反対側にずらして配置した、車両前照灯10を構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
車両前後方向に水平に延びる光軸上に配置された凸形の投影レンズと、
この投影レンズの後側の焦点位置の後方にてほぼ横向きに配置された光源バルブと、
この光源バルブから後方に出射する光を反射させて上記投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させる主リフレクタと、
この光源バルブの前方にて、光源から前方に出射する光を側方にて上記光源バルブの先端側領域に反射させる副リフレクタと、
上記光源バルブの先端側領域にて、上記副リフレクタからの反射光を上記投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させる平面ミラーと、
上記投影レンズの後側焦点位置付近に配置され、所定の配光パターンを画成するカットオフラインを形成するシャッタと、
を含んでおり、
上記光源バルブが、光軸より下方にて、その発光中心が先端と反対側にずれて、配置されていることを特徴とする、車両前照灯。
【請求項2】
上記光源バルブが、光軸から10mm未満だけ下方に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の車両前照灯。
【請求項3】
上記光源バルブが、その発光中心が先端と反対側に10mm以上ずれて配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の車両前照灯。
【請求項4】
上記光源バルブが、その先端側にて中心軸が所定の傾斜角度で僅かに斜め後方に延びるように配置されていることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の車両前照灯。
【請求項5】
上記光源バルブが、約5度の傾斜角度で斜め後方に延びるように配置されていることを特徴とする、請求項4に記載の車両前照灯。
【請求項6】
上記光源バルブが、その先端側が車両側方の外側に向かって配置されていることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載の車両前照灯。
【請求項7】
上記副リフレクタが、第一の焦点位置が光源付近に位置し、且つ第二の焦点位置が上記平面ミラーによる投影レンズの後側の焦点位置と共役の位置に位置するように配置された後方に向かって凹状の楕円系の反射面であることを特徴とする、請求項1から6の何れかに記載の車両前照灯。
【請求項8】
上記副リフレクタが、上記シャッタの上方及び/または下方に配置されていることを特徴とする、請求項1から7の何れかに記載の車両前照灯。
【請求項9】
上記平面ミラーが、光源バルブの先端側に配置されており、上記副リフレクタのうち、シャッタ上方に配置された副リフレクタによる反射光を受ける下部と、シャッタ下方に配置された副リフレクタによる反射光を受ける上部と、から構成されており、
これらの上部及び下部が、対応する副リフレクタに対向するように、互いに断面「く」字状に配置されている
ことを特徴とする、請求項1から8の何れかに記載の車両前照灯。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車の前部に設けられた前照灯または補助前照灯として使用される車両前照灯に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所謂プロジェクタタイプの自動車用の前照灯は、光源としてバルブと、バルブからの光を前方に向かって反射させる反射面と、バルブまたは反射面からの光を集束させる投影レンズと、バルブから投影レンズへの光路中に配置されたカットオフを形成するためのシャッタと、から構成されている。
ここで、上記バルブは、その中心軸が前方に向かってほぼ水平に延びる投影レンズの光軸と一致するように、前向きに配置されている。
【0003】
このような構成の前照灯によれば、バルブから出射した光が、直接にまたは上記反射面で反射されて投影レンズに入射し、投影レンズによって集束されることにより、前方に向かって照射される。
その際、投影レンズに入射する光の一部がシャッタによって遮断されることにより、対向車に幻惑光を与えないように対向車線側で照射距離が短くなるような所望の配光特性が得られ、所謂すれ違いビームが形成されるようになっている。
【0004】
しかしながら、このような構成の前照灯においては、上述したように、バルブが前向きに配置されていることから、灯具全体の前後方向の全長が比較的長くなってしまい、自動車の車体に対する取付スペースが大きくなると共に、取付の自由度が小さく、自動車の車体デザイン上の制約となってしまう。
【0005】
これに対して、特許文献1及び特許文献2には、バルブを横向きにして、さらに投影レンズの光軸より下方に配置するようにした、車両前照灯が開示されている。
このような構成によれば、バルブが横向きに配置されていることにより、灯具の全長が短縮され得る。
また、このようなプロジェクタタイプの車両前照灯においては、反射面の光軸側方領域が、バルブからの光を反射して投影レンズに導くことにより、配光パターンにおける拡散領域を形成するようになっているが、バルブが光軸より下方に配置されることにより、バルブを側方から灯具内に挿入するために、上述した反射面の光軸側方領域に切欠を設ける必要がない。このため、配光パターンにおける拡散領域の光量が低下せず、十分な光量の拡散領域が形成され得るようになっている。
【特許文献1】特開2004−127830号
【特許文献2】特開2005−100766号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記バルブは、一般的にその中心軸方向に最大光度を与えるような発光特性を有している。
これに対して、上述したプロジェクタタイプの車両前照灯においては、バルブの発光中心が光軸の直下に位置するように配置されていると共に、バルブから中心軸方向に出射して反射面の光軸側方領域で反射された光は、投影レンズを透過した後、配光パターンにおける側方領域、所謂拡散領域に出射されることになる。
このため、バルブの最大光度を与える光が、前方の中心付近に向かって照射されないため、配光パターンにおける中心付近の最大光度が低くなる。
また、バルブから前方に向かって照射される光のうち、投影レンズに入射しない光は、前方に向かって照射されず、配光パターンの形成に寄与しないことから、全光束が不足することになってしまう。
【0007】
本発明は、以上の点から、簡単な構成により、配光パターンにおける中心付近の最大光度を高めると共に、照射光の全光束を増大させるようにした、バルブ横置き型のプロジェクタタイプ車両前照灯を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的は、本発明の構成によれば、車両前後方向に水平に延びる光軸上に配置された凸形の投影レンズと、この投影レンズの後側の焦点位置の後方にてほぼ横向きに配置された光源バルブと、この光源バルブから後方に出射する光を反射させて上記投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させる主リフレクタと、この光源バルブの前方にて、光源から前方に出射する光を側方にて上記光源バルブの先端側領域に反射させる副リフレクタと、上記光源バルブの先端側領域にて、上記副リフレクタからの反射光を上記投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させる平面ミラーと、上記投影レンズの後側焦点位置付近に配置され、所定の配光パターンを画成するカットオフラインを形成するシャッタと、を含んでおり、上記光源バルブが、光軸より下方にて、その発光中心が先端と反対側にずれて、配置されていることを特徴とする、車両前照灯により、達成される。
【0009】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記光源バルブが、光軸から10mm未満だけ下方に配置されている。
【0010】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記光源バルブが、その発光中心が先端と反対側に10mm以上ずれて配置されている。
【0011】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記光源バルブが、その先端側にて中心軸が所定の傾斜角度で僅かに斜め後方に延びるように配置されている。
【0012】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記光源バルブが、約5度の傾斜角度で斜め後方に延びるように配置されている。
【0013】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記光源バルブが、その先端側が車両側方の外側に向かって配置されている。
【0014】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記副リフレクタが、第一の焦点位置が光源付近に位置し、且つ第二の焦点位置が上記平面ミラーによる投影レンズの後側の焦点位置と共役の位置に位置するように配置された後方に向かって凹状の楕円系の反射面である。
【0015】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記副リフレクタが、上記シャッタの上方及び/または下方に配置されている。
【0016】
本発明による車両用灯具は、好ましくは、上記平面ミラーが、光源バルブの先端側に配置されており、上記副リフレクタのうち、シャッタ上方に配置された副リフレクタによる反射光を受ける下部と、シャッタ下方に配置された副リフレクタによる反射光を受ける上部と、から構成されており、これらの上部及び下部が、対応する副リフレクタに対向するように、互いに断面「く」字状に配置されている。
【発明の効果】
【0017】
上記構成によれば、光源から出射した光が、直接にまたは主リフレクタで反射されると共に、その第二の焦点位置即ち投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束され、さらに投影レンズを介して前方に向かって照射される。
また、光源から前側に出射して副リフレクタに入射した光は、副リフレクタで反射されると共に、対応する平面ミラーを介して、投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束され、同様にして投影レンズを介して前方に向かって照射される。
【0018】
その際、主リフレクタ及び副リフレクタの双方で反射された光は、シャッタにより一部が遮断されることにより、配光パターンのカットオフラインが形成されるので、例えば所謂すれ違いビームのために最適な配光パターンが得られることになる。
【0019】
ここで、光源バルブがほぼ横向きに配置されていることによって、車両前照灯の灯具全体が比較的短く構成され得る。
また、上記光源バルブから前側に出射される光が、副リフレクタそして平面ミラーを介して投影レンズの後側の焦点位置付近に集光され、投影レンズの後面に対して入射するので、光源バルブからの光の利用効率が向上し、配光パターンを形成する全光束が増大することになる。
【0020】
さらに、光源バルブの発光中心が先端と反対側にずれて配置されていることにより、光源バルブの先端側の延長上に配置される平面ミラーがより光軸に接近して配置され得ることになるので、平面ミラーで反射された光が投影レンズに対して比較的小さな入射角で入射することになる。
これにより、この光が投影レンズを透過した後、前方に向かって比較的中心付近に集光して照射されることになることから、前方に向かって照射される光の配光パターンの中心付近における最大光度が十分に高められ得ることになる。
【0021】
上記光源バルブが、光軸から10mm未満だけ下方に配置されている場合には、光源バルブからの光が主リフレクタにより反射されることによって、光軸より上側の光束が多くなり、シャッタにより遮断されない光量が増大するので、全光束がより一層増大することになる。
【0022】
上記光源バルブが、その発光中心が先端と反対側に20mm以上ずれて配置されている場合には、光源バルブから出射する光が効率良く主リフレクタ及び副リフレクタに入射することになり、全光束がより一層増大することになる。
【0023】
上記光源バルブが、その先端側にて中心軸が所定の傾斜角度、好ましくは約5度で僅かに斜め後方に延びるように配置されている場合には、光源バルブから出射する光のうち、より中心軸に近い出射角度の光が効率良く主リフレクタに入射することになり、全光束がより一層増大することになる。
【0024】
上記光源バルブが、その先端側が車両側方の外側に向かって配置されている場合には、主リフレクタ及び副リフレクタの間に光源バルブを挿入固定する際に、エンジンルーム内側から容易に挿入することが可能となる。
【0025】
上記副リフレクタが、第一の焦点位置が光源付近に位置し、且つ第二の焦点位置が上記平面ミラーによる投影レンズの後側の焦点位置と共役の位置に位置するように配置された後方に向かって凹状の楕円系の反射面である場合には、副リフレクタに入射する光が、有効に投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束されることにより、入射光が効率良く投影レンズに導かれることになる。
【0026】
上記副リフレクタが、上記シャッタの上方及び/または下方に配置されている場合には、光源バルブから出射してシャッタの上方及び/または下方にて投影レンズに入射しない光が、副リフレクタで反射され、さらに平面ミラーを介して投影レンズに導かれることになり、光源バルブからの出射光の利用効率が向上することになる。
【0027】
上記平面ミラーが、光源バルブの先端側に配置されており、上記副リフレクタのうち、シャッタ上方に配置された副リフレクタによる反射光を受ける下部と、シャッタ下方に配置された副リフレクタによる反射光を受ける上部と、から構成されており、これらの上部及び下部が、対応する副リフレクタに対向するように、互いに断面「く」字状に配置されている場合には、副リフレクタの下部及び上部で反射された光が、それぞれ途中で光軸と交差して、反射ミラーの上部及び下部で反射されて、投影レンズに導かれることにより、副リフレクタ及び平面ミラーがコンパクトに配置され得るので、車両前照灯の灯具全体がより小型に構成され得ることになる。
【0028】
このようにして、本発明によれば、光源バルブを横向きに、そして光軸より下方で、その発光中心が先端と反対側にずれて配置することにより、光源バルブから後方及び前方に出射する光を、それぞれ主リフレクタ及び副リフレクタにより反射させて、さらに平面ミラーで反射させて、投影レンズの後側の焦点位置に向かって集束させることにより、光源バルブからの光の利用効率が向上し、配光パターンにおける中心付近の最大光度が高められ得ると共に、全光束が増大することになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図4を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【実施例1】
【0030】
図1〜図4は、本発明による車両用灯具の一実施形態の構成を示している。
図1〜図4において、車両用灯具10は、自動車の左側の前照灯であって、光源バルブとしてのバルブ11と、上記バルブ11からの光を前方に向かって反射させる主リフレクタ12と、上記バルブ11の前方の上下にて後方を向いて配置された副リフレクタ13と、上記副リフレクタ13からの反射光を前方に向かって反射させる平面ミラー14と、投影レンズ15と、シャッタ16と、から構成されている。
以下、車両前後方向について、前方向を+Z方向とし、車両鉛直方向について、上方向を+Y方向とし、さらに車両横方向に関して、車両中心から側方に向かって外側を+X方向とする。
【0031】
上記バルブ11は、一般に自動車の前照灯または補助前照灯に使用されるバルブであって、例えば白熱電球,ハロゲン電球やメタルハライドランプ等の放電灯等のバルブが使用され、ソケットにより固定保持されると共に、給電されるようになっている。
この場合、上記バルブ11は、投影レンズ15の光軸Oに対して、ほぼ横向きに且つ車体側方の外側に向かって、即ち+X方向に向かって先端が延びるように配置されている。
【0032】
また、上記バルブ11は、上記光軸Oから下方に、即ち−Z方向に約9〜10mm,そして発光中心11aが光軸Oから先端とは反対方向に、即ち−X方向に約10mmだけずれて配置されている。
さらに、上記バルブ11は、その先端側にて中心軸が+X方向から約5度の傾斜角度で僅かに斜め後方に延びるように配置されている。
【0033】
これにより、主リフレクタ12に入射する光の有効範囲(即ち、発光中心11aにおける中心軸に対して垂直方向から前後それぞれ約55度程度の範囲)が、−X方向にずれるようになっている。
さらに、上記バルブ11は、取付の際に、主リフレクタ12及び副リフレクタ13に対して車両中心の内側から、例えばエンジンルーム内にて挿入され、固定保持されるようになっている。
【0034】
上記主リフレクタ12は、上記バルブ11の後方(−Z領域)にて光軸Oからほぼ−X領域に配置されている。
そして、上記主リフレクタ12は、上記バルブ11から後側に出射する光を前方に向かって反射させるように前方に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置すると共に、その第二の焦点位置F2が前側にて上記光軸O上に位置するように、楕円系反射面から構成されている。
ここで、楕円系反射面は、回転楕円面,楕円柱だけでなく、楕円面を基本とした自由曲面を含むものである。
これにより、バルブ11からほぼ−Z方向に出射した光は、上記主リフレクタ12で反射され、投影レンズ15の後側の焦点位置に向かって進み、さらにシャッタ16を介して投影レンズ15を透過して前方に向かって出射されるようになっている。
【0035】
上記副リフレクタ13は、上記バルブ11の前方(+Z領域)にてシャッタ16を挟んで上下に、そしてバルブ11または主リフレクタ12から投影レンズに入射する光を妨げないように配置されている。
そして、上記副リフレクタ13は、上記バルブ11から前側に出射する光を後方に向かって反射させるように後方に向かって凹状に形成され、その第一の焦点位置F1がバルブ11の発光中心11a付近に位置すると共に、その第二の焦点位置F3が上記平面ミラー14による投影レンズ15の後側の焦点位置と共役な位置に位置するように、楕円系反射面から構成されている。
これにより、バルブ11からほぼ+Z方向に出射した光は、上記副リフレクタ12で反射され、さらに平面ミラー14で反射されて、投影レンズ15の後側の焦点位置に向かって進み、さらにシャッタ16を介して投影レンズ15を透過して前方に向かって出射されるようになっている。
尚、図示の場合、副リフレクタ13は、シャッタ16の上側に配置される三つの部分13aと、下側に配置される二つの部分13bから構成されている。
【0036】
上記平面ミラー14は、上記バルブ11の先端側の延長領域(+X方向)に配置されており、上側の副リフレクタ13aからの反射光を受ける下部14aと、下側の副リフレクタ13bからの反射光を受ける上部14bと、から構成されている。
そして、上記平面ミラー14は、下部14a及び上部14bが、それぞれ副リフレクタ13b,13aからの反射光を反射させて、投影レンズ15の後側の焦点位置に向かって集束させるように、その傾斜角度が設定されている。
従って、上記平面ミラー14は、下部14a及び上部14bがX方向から見たとき、断面「く」字状に配置されている。
【0037】
上記投影レンズ15は、凸状のレンズから構成されており、上記光軸O上にて、その光源側の焦点が、上記主リフレクタ12の第二の焦点位置F2付近に位置するように、そして上記副リフレクタ13の平面ミラー14により反射された第二の焦点位置F2付近に位置するように、配置されている。
【0038】
上記シャッタ16は、不透光性材料から形成されていると共に、その上縁16aが、上記投影レンズ13の光源側の焦点位置に配置されている。
そして、上記シャッタ16は、その上縁16aが、例えばすれ違いビームの配光パターンにおけるカットオフラインを形成するようになっている。
【0039】
本発明実施形態による車両用灯具10は、以上のように構成されており、バルブ11がソケットから給電されて発光することにより、バルブ11から出射した光Lは、その一部の光L1が、図5に示すように、直接にまたは主リフレクタ12で反射されて、第二の焦点F2即ち投影レンズ15の後側の焦点位置付近に向かって進み、さらにシャッタ16を介して投影レンズ13により集束されながら、前方に向かって照射される。
【0040】
また、バルブ11から前方に向かって出射する光の一部L2は、同様に図5に示すように、副リフレクタ13即ち13a,13bでそれぞれ反射されて、対応する平面ミラー14a,14bで反射された後、投影レンズの後側の焦点位置付近に向かって進み、さらにシャッタ16を介して投影レンズ13により集束されながら、前方に向かって照射される。
その際、シャッタ16の上縁16aが、投影レンズ15によって前方に向かって拡大して投影されることにより、配光パターンにおけるカットオフラインが形成され、すれ違いビームの配光パターンが得られることになる。
【0041】
この場合、バルブ11が−Y方向に約9〜10mm,−X方向に約10mmずれて配置されていると共に、バルブ11の先端側が斜め後方に向かって約5度傾斜して配置されていることによって、バルブ11の発光中心11aから中心軸に垂直な方向から前後約55度の光線有効範囲A(図5参照)の光が、さらに−X方向にずれて主リフレクタ12に入射することになり、その+X方向に十分な大きさの平面ミラー14が配置され得ることになる。
【0042】
従って、バルブ11が横向きに配置されていることにより、灯具全体の長さが短く構成され得ると共に、主リフレクタ12及び平面ミラー14の横方向への張り出し量が少なくて済み、全体に小型に構成され得ることになる。
さらに、平面ミラー14が光軸Oに接近して配置されることにより、平面ミラー14で反射されて投影レンズ15に入射する光の入射角が比較的小さくなるので、投影レンズ15を介して、前方に向かって光軸Oに近い中心付近に集束される。これにより、配光パターンの中心付近の最大光度が十分に高められ得ることになる。
【0043】
また、バルブ11から前方に向かって出射される光のうち、投影レンズ15に入射しない光L2が、副リフレクタ13により反射されて、平面ミラー14を介して投影レンズ15の後側の焦点位置付近に向かって進み、投影レンズ15により集束されて前方に向かって照射される。これにより、バルブ11から前方に向かって出射する光が配光パターンの形成に寄与することになるので、前方への照射光の全光束が増大することになる。
【0044】
図6は、上述した車両前照灯10による配光パターンのシミュレーション結果を示している。
ここで、図6(A)は、バルブ11から直接にまたは主リフレクタ12により反射されて投影レンズ15を介して前方に出射される光L1による配光パターンを示しており、これは従来の車両前照灯とほぼ同じである。
【0045】
これに対して、図6(B)は、バルブ11から前方に向かって出射され、副リフレクタ13により反射され、さらに平面ミラー14で反射されて、投影レンズ15を介して前方に出射される光L2による配光パターンを示している。
この場合、配光パターンの中心付近に最大光度を有していることが分かる。
【0046】
従って、上述した光L1+L2による全体の配光パターンは、図6(C)に示すようになり、全光束が増大すると共に、配光パターンの中心付近の最大光度が十分に高められていることが分かる。
【0047】
上述した実施形態においては、副リフレクタ13は、シャッタ16の上方及び下方にて、それぞれ三分割,二分割されて配置されているが、これに限らず、それぞれ分割されていなくてもよく、または二分割以上,三分割以上に分割されていてもよい。
【0048】
また、上述した実施形態においては、副リフレクタ13は、シャッタ16の上方及び下方に配置されているが、上方のみまたは下方のみに配置されていてもよい。
この場合、平面ミラー14のうち、対応する下部14aまたは上部14bのみが配置されればよい。
【0049】
さらに、上述した実施形態においては、車両前照灯10は、自動車用の左側の前照灯として構成されているが、これに限らず、左右対称の構成の右側の前照灯としても構成され得、またシャッタ16を左右対称に構成することにより、右側通行の地域における車両前照灯とすることもできる。
【0050】
さらに、上述した実施形態の平面ミラー14に替えて、例えば平面以外の反射面(放物系の反射面など)を用いてもよい。その場合、反射面の焦点位置を投影レンズ15の焦点位置近傍となるようにすることによって、平面以外の反射面であっても、上述の実施形態における平面ミラー14を用いた場合と同様の作用を奏することができる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明による車両前照灯10は、自動車用の左側の前照灯として構成されているが、これに限らず、補助前照灯等を含む他の種類の車両用灯具に本発明を適用することが可能である。
【0052】
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、配光パターンにおける中心付近の最大光度を高めると共に、照射光の全光束を増大させるようにした、極めて優れたバルブ横置き型のプロジェクタタイプ車両前照灯が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明による車両用灯具の一実施形態の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の車両用灯具を示す+Y方向から見た概略平面図である。
【図3】図1の車両用灯具を示す+Z方向から見た概略正面図である。
【図4】図1の車両用灯具を示す+X方向から見た概略側面図である。
【図5】図1の車両用灯具における光源からの光の進路を示す概略平面図である。
【図6】図1の車両用灯具における(A)主リフレクタによる反射光,(B)副リフレクタ及び平面ミラーによる反射光そして(C)全体の配光パターンを示すグラフである。
【符号の説明】
【0054】
10 車両用灯具
11 バルブ(光源バルブ)
12 主リフレクタ
13,13a,13b 副リフレクタ
14 平面ミラー
14a 下部
14b 上部
15 投影レンズ
16 シャッタ
16a 上縁




 

 


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