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発明の名称 枠体及び照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−257954(P2007−257954A)
公開日 平成19年10月4日(2007.10.4)
出願番号 特願2006−79579(P2006−79579)
出願日 平成18年3月22日(2006.3.22)
代理人 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
発明者 高井 誉
要約 課題
照明器具の器具本体の枠体を複数の枠部材を用いて容易に構成する。

解決手段
押出成形により4個の枠部材31を形成し、これら枠部材31の端部同士を突き合わせて枠状の枠体11を構成する。枠部材31の角部に、接続具32を配置する。接続具32の外周側に掛け回した第1の締付部材33を締め付けて、枠部材31同士を連結する。枠部材31同士の間に隙間が生じにくく、光の漏れを抑制して外観を向上できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに突き合わされて枠状となる複数の枠部材と;
枠部材に設けられた接続具受部と;
接続具受部に支持された複数の接続具と;
複数の接続具の外周側に掛け回され、これら接続具を介して枠部材を内周側に締め付け固定する締付部材と;
を具備することを特徴とする枠体。
【請求項2】
接続具は、隣接する枠部材の接続具受部に掛け渡して配置される
ことを特徴とする請求項1記載の枠体。
【請求項3】
枠部材は、内周側に接続具受部を設けた外枠部、この外枠部の内周側に位置し外周側に接続具受部を設けた内枠部、及びこれら外枠部と内枠部とを連結する連結部を備え、
締付部材は、外枠部の接続具受部に支持された接続具の外周側に掛け回して締め付けられた第1の締付部材、及び内枠部の接続具受部に支持された接続具の外周側に掛け回して締め付けられた第2の締付部材を備えた
ことを特徴とする請求項1または2記載の枠体。
【請求項4】
請求項1ないし3いずれか一記載の枠体を備えた器具本体と;
器具本体に取り付けられランプが装着されるランプソケットと;
ランプを点灯する点灯装置と;
を具備することを特徴とする照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、照明器具の器具本体を構成する枠体及び枠体を備えた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、4個のバッフル体を、互いに接続具を介して組み合わせ、照明器具の四角形枠状のバッフルを形成する構成が知られている。各バッフル体は、押出成形により形成され、長手方向に沿って溝部が形成されているとともに、端部は他のバッフル体と組み合わされるように45度の角度に形成されている。また、各接続具は、2枚の連結板を有する略L字状をなし、各連結板をそれぞれバッフル体の溝部に挿入するとともに、各連結板に設けた係着爪をバッフル体に当接して、四角形枠状のバッフルを形成している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この構成では、各バッフル体は押出成形により容易に形成でき、製造コストの低減が可能なものの、各バッフル体の縁部同士が必ずしも密着せずに隙間が生じ、光が漏れやすくなる。
【0004】
この点、例えば、複数の平板状のパネルを用いる照明器具について、各パネルの縁部を固定するとともにパネルの縁部同士を突き合わせた部分を覆って接続する枠フレームを用いる構成が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
この構成では、パネルの縁部同士を突き合わせた部分が覆われるため、光の漏れは抑制できるものの、パネルの形状が複雑になると、パネルの縁部を固定するとともに覆う構造が複雑になり、製造コストが上昇する問題を有している。
【特許文献1】特開昭64−84509号公報 (第2頁、第1−4図)
【特許文献2】特開2000−276915号公報 (第2頁、図1−5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来のように、複数の枠部材を組み合わせて枠体とする構成について、単に金具を係合して連結すると、枠部材同士の間に隙間が生じやすく、外観の向上が困難となる。また、枠部材の縁部を覆って固定する部材を用いると、枠部材の形状が複雑な場合に製造コストが上昇する問題を有している。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、枠部材を組み合わせて簡略な構成で構成される枠体及び枠体を備えた照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の枠体は、互いに突き合わされて枠状となる複数の枠部材と;枠部材に設けられた接続具受部と;接続具受部に支持された複数の接続具と;複数の接続具の外周側に掛け回され、これら接続具を介して枠部材を内周側に締め付け固定する締付部材と;を具備するものである。
【0009】
枠体は、例えば4個の直線状の枠部材を用いて、四角枠状などの多角形状に構成される。
【0010】
枠部材は、例えば押出成形で形成され、接続具受部は、長手方向に沿って段状あるいは溝状などに形成される。
【0011】
接続具は、例えばL字状の金具であり、枠部材の長手方向の端部同士を接続する。
【0012】
締付部材は、例えば柔軟に変形するステンレスの板などの屈曲可能な帯状のバンド部と、バンド部の一端部に取り付けられバンドの任意の位置を固定可能なバックル部とを備えたものである。
【0013】
そして、この構成では、接続具を接続具受部に支持させた状態で、接続具の外周側に掛け回した締付部材を締め付けることにより、接続具を介して枠部材が内周側に締め付けられ、枠部材同士が密着して突き合わされ、枠体が構成される。枠体が容易かつ強固に組み立てられるとともに、枠部材同士を突き合わせた部分に隙間が発生することが抑制され、品質の高い枠体が構成される。
【0014】
請求項2記載の枠体は、請求項1記載の枠体において、接続具は、隣接する枠部材の接続具受部に掛け渡して配置されるものである。
【0015】
例えば、枠部材が直線状に形成された場合、枠部材の端部に形成された接続具受部に掛け渡して配置される。
【0016】
例えば接続具受部は、相対向する溝状に形成され、接続具は接続具受部に係合して支持されるとともに、接続具が枠部材同士を仮固定する。
【0017】
そして、この構成では、接続具により、互いに突き合わせた枠部材の位置決めを行い、枠部材同士を突き合わせた部分に隙間が発生することが抑制され、品質の高い枠体が容易に構成される。
【0018】
請求項3記載の枠体は、請求項1または2記載の枠体において、枠部材は、内周側に接続具受部を設けた外枠部、この外枠部の内周側に位置し外周側に接続具受部を設けた内枠部、及びこれら外枠部と内枠部とを連結する連結部を備え、締付部材は、外枠部の接続具受部に支持された接続具の外周側に掛け回して締め付けられた第1の締付部材、及び内枠部の接続具受部に支持された接続具の外周側に掛け回して締め付けられた第2の締付部材を備えたものである。
【0019】
そして、この構成では、外枠部と内枠部とを備えた枠体について、これら外枠部と内枠部とを第1及び第2の締付部材で締め付けて、枠体が強固に組み立てられる。外枠部の接続具受部に取り付けられる第1の締付部材は、外周側が外枠部に覆われるため、外周側の外観が向上する。
【0020】
請求項4記載の照明器具は、請求項1ないし3いずれか一記載の枠体を備えた器具本体と;器具本体に取り付けられランプが装着されるランプソケットと;ランプを点灯する点灯装置と;を具備するものである。
【0021】
ランプは、例えば、枠体に沿って配置される四角枠状の発光管を有する高周波点灯用の蛍光ランプである。
【0022】
そして、この構成では、請求項1ないし3いずれか一記載の枠体を備えたため、枠状の器具本体が容易に構成され、照明器具の製造コストが低減される。器具本体は、枠部材同士を突き合わせた部分の隙間の発生が抑制されるため、光の漏れのない品質の高い照明器具が容易に構成される。
【発明の効果】
【0023】
請求項1記載の枠体によれば、接続具を接続具受部に支持させた状態で、接続具の外周側に掛け回した締付部材を締め付けることにより、接続具を介して枠部材が内周側に締め付けられ、枠部材同士を密着して突き合わせて、枠体を構成できる。枠体を容易かつ強固に組み立てできるとともに、枠部材同士を突き合わせた部分に隙間が発生することを抑制し、品質の高い枠体を構成できる。
【0024】
請求項2記載の枠体によれば、請求項1記載の効果に加え、接続具により、互いに突き合わせた枠部材の位置決めを行い、枠部材同士を突き合わせた部分に隙間が発生することを抑制し、品質の高い枠体を容易に構成できる。
【0025】
請求項3記載の枠体によれば、請求項1または2記載の効果に加え、外枠部と内枠部とを備えた枠体について、これら外枠部と内枠部とを第1及び第2の締付部材で締め付けて、枠体を強固に組み立てできる。外枠部の接続具受部に取り付けられる第1の締付部材は、外周側が外枠部に覆われるため、外周側の外観を向上できる。
【0026】
請求項4記載の照明器具によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の枠体を備えたため、枠状の器具本体が容易に構成され、照明器具の製造コストを低減できる。器具本体は、枠部材同士を突き合わせた部分の隙間の発生を抑制できるため、光の漏れのない品質の高い照明器具を容易に構成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の枠体及び照明器具の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0028】
図1は本発明の枠体を備えた照明器具の一実施の形態を示す分解斜視図であり、図2は同上照明器具の使用状態の斜視図であり、図3は同上照明器具の反射体を取り外した状態の底面図であり、図4は同上照明器具の一部の断面図であり、図5は同上照明器具の一部の枠部材及び連結具の平面図であり、図6は同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図であり、図7は同上照明器具の製造工程の説明図であり、図8は同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図であり、図9は同上照明器具の製造工程の説明図であり、図10は同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図であり、図11は同上照明器具の製造工程の説明図であり、図12は同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図であり、図13は同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図であり、図14は同上照明器具の製造工程の説明図であり、図15は本発明の照明器具の他の実施の形態を示す一部の断面図であり、図16は本発明の照明器具のさらに他の実施の形態を示す締付部材の一部の説明図である。
【0029】
図1ないし図3において、1は照明器具で、この照明器具1は、例えば店舗の天井などの器具設置部に、いわゆる接続装置であるライティングダクト3を用いて設置されている。このライティングダクト3は、角筒状をなし絶縁性を有する本体部3aの下面中央部に沿って、溝部が形成されているとともに、本体部の内側に、電源線に接続された両側一対の給電レールが配置されている。
【0030】
そして、この照明器具1は、ランプとしての略四角状である略正方形の環状をなす蛍光ランプ10を装着するもので、枠体11を備えた器具本体12を有するとともに、この器具本体12に取り付けられる一対のプラグ装置14、電気部品15、及び反射体16などを備えている。
【0031】
そして、蛍光ランプ10は、高効率のいわゆるスクエア形で、本実施の形態では、2本の略正方形状の発光管21を同心状に配置するとともに、口金ピンを突設した口金部22及び樹脂などの接続部23でこれら発光管21を互いに接続し、定格ランプ電力は103Wとなっている。
【0032】
また、器具本体12の枠体11は、互いに突き合わされる4個の枠部材31と、これら枠部材31の接続に用いる8個の接続具32及び第1及び第2の締付部材33,34とを備え、下面を開口した四角状の枠状で、中央部分は上下に貫通する空間部35となっている。なお、以下、内周側及び外周側については、各枠部材31についても、互いに突き合わせて枠状とした状態を基準とし、上下方向については、器具本体12を天井部に配置した状態を基準として説明する。
【0033】
そして、各枠部材31は、例えばアルミニウム合金の押出成形にて互いに同じ断面形状の直線状に形成されるとともに、必要に応じてネジ孔などが切削などして形成され、図1ないし図5に示すように、連結部としての基板部36と、この基板部36の外周側から下方に突設された外枠部37と、基板部36の内周側から下方に突設された内枠部38とを備えた断面略コの字状をなし、これら基板部36、外枠部37、及び内枠部38に囲まれた部分が、部品収納部39となっている。また、押出成形の押出方向に沿った長手方向の両端部の端面41は、器具本体12の中央部から放射方向に延びる線に沿って基板部36の長手方向に沿った線と45度の角度をなす線で切断されている。なお、図4及び図5などにおいて、矢印A方向が内周側である。
【0034】
そして、基板部36は、細長い平板状で、平面台形状であり、一対の枠部材31には、電源導入部を設けたプラグ取付部43が形成され、その他、各枠部材31の基板部36には、図示しないホルダ取付部などが適宜切削などして形成されている。
【0035】
また、外枠部37は、図4などに示すように、基板部36に連続する外上板部45と、この外上板部45の下端部に連続する外下板部46とを備えている。そして、外上板部45は、垂直状であるとともに、外周側の面には、意匠を向上するとともに放熱効果を有するフィン部45aが形成されている。また、外下板部46は、下方に向かい外周側に膨出する湾曲部46aとこの湾曲部46aの下部から内周側に向かう水平状の外底板部46bとを備えている。そして、この外底板部46bの内周側の端部からは、上下に向かって突設部46cが形成されている。この突設部46cは、上側に向かって内周側に傾斜し、さらに内周側に水平状に向かう一方、下側に向かって垂直状に突設されているとともに、内周側の面には傾斜した凹凸面46dが形成され、グレアのカットなどを行うようになっている。また、外上板部45と外下板部46との間には、内周側の面から下方に向かって傾斜して部品取付部37aが突設されている。さらに、外下板部46の内周側には、上下に対向して、接続具受部48,48が形成されている。これら接続具受部48,48は、枠部材31の長手方向に沿った一対の突条48aと、この突条48a間に位置する溝部48bとを備えている。
【0036】
一方、内枠部38は、基板部36の幅方向の中心線に対して、外枠部37とほぼ線対称に形成されている。すなわち、基板部36に連続する内上板部51と、この内上板部51の下端部に連続する内下板部52とを備えている。そして、内上板部51は、垂直状であるとともに、外周側の面には、意匠を向上するとともに放熱効果を有するフィン部51aが形成されている。また、内下板部52は、下方に向かい内周側に膨出する湾曲部52aとこの湾曲部52aの下部から内周側に向かう水平状の内底板部52bとを備えている。そして、この内底板部52bの外周側の端部からは、上下に向かって突設部52cが形成されている。この突設部52cは、上側に向かって外周側に傾斜し、さらに外周側に水平状に向かう一方、下側に向かって垂直状に突設されているとともに、外周側の面には傾斜した凹凸面52dが形成され、グレアのカットなどを行うようになっている。また、内上板部51と内下板部52との間には、外周側の面から下方に向かって傾斜して部品取付部38aが突設されている。さらに、内下板部52の外周側には、上下に対向して、接続具受部54,54が形成されている。これら接続具受部54,54は、枠部材31の長手方向に沿った一対の突条54aと、この突条54a間に位置する溝部54bとを備えている。
【0037】
また、接続具32は、いわゆるL字金具であるガイド金具であり、図1に示すように、金属板をL字状に屈曲して形成されている。すなわち、接続具32は、垂直状の屈曲部32aと、この屈曲部32aから互いに90度の角度をなして突設された一対の板状の接続部32bとを備えている。また、この接続具32の高さ寸法は、各枠部材31の接続具受部48,54に嵌合し、上下方向に位置決めされる寸法となっている。また、接続具32の接続部32bの突設方向の寸法は、各枠部材31の内枠部38の長手方向の2分の1よりも短く形成されている。
【0038】
さらに、各締付部材33,34は、いわゆるステンレスベルトであり、ステンレス製の帯状をなすベルト本体33a,34aと、このベルト本体33a,34aの一端部に取り付けられた締付金具33b,34bとを備えている。
【0039】
そして、これら接続具32と各締付部材33,34とを用いて各枠部材31を連結し、照明器具1の枠体11が四角枠状に組み立てられている。
【0040】
以下、枠体11の組み立て工程を説明する。なお、図6ないし図14においては、組立工程の状態に合わせて、枠体11の上下を逆転した状態で説明する。
【0041】
この組立工程は、まず、図6及び図7に示すように、対向する一対の枠部材31の内外周の接続具受部54,48にそれぞれ接続具32の一方の接続部32bを挿入して嵌合する。
【0042】
次いで、図8及び図9に示すように、残りの一対の枠部材31の内外周の接続具受部54,48にそれぞれ接続具32の他方の接続部32bの先端部のみを挿入して嵌合する。ここでは、枠部材31の外枠部37の内側に締付部材33,34を挿入できるように、接続具32の全体を挿入せず、枠部材31同士の間に隙間を確保する。
【0043】
次いで、図10及び図11に示すように、枠部材31の外枠部37の外下板部46の内周側で、かつ、外枠部37の接続具受部48に装着した接続具32の外周側に、第1の締付部材33のベルト本体33aを挿入し、4個の接続具32の外周側にベルト本体33aを掛け回す。
【0044】
そして、各枠部材31の接続具受部48,54に、接続具32の全体を挿入し、各枠部材31同士を互いに突き合わせて両端部の端面41を密着させる。そして、図12及び図13に示すように、ベルト本体33aの先端部を、締付金具33bに挿入して引っ張り、締付金具33bを操作して、締付金具33bをベルト本体33aの一部に固定する。
【0045】
さらに、図14に示すように、第2の締付部材34を、枠部材31の内枠部38の接続具受部54に装着された接続具32の外周側にベルト本体34aを掛け回し、第1の締付部材33と同様に、ベルト本体34aの先端部を、締付金具34bに挿入して引っ張り、締付金具34bを操作して、締付金具34bをベルト本体34aの一部に固定する。なお、この第2の締付部材34は、枠部材31と接続具32との間に掛け回すのではなく、単に接続具32の外周側に掛け回される。
【0046】
この状態で、接続具32を介して締付部材33,34により各枠部材31が内周側に押圧され、各枠部材31の端面41を高い結合強度で密着して隙間が形成されない状態で、枠体11が構成される。
【0047】
さらに、必要に応じて、端面41同士を突き合わせた角部の処理、すなわちエッジを落とす処理を行う。また、枠部材31の形状などにより、必要に応じて、端面41同士を突き合わせた角部にパテを塗布して、隙間を埋めることもできる。
【0048】
また、このように構成された枠体11の一対の枠部材31の基板部36の上側には、一対のプラグ装置14が取り付けられ、枠部材31の基板部36の下側には、電気部品15及びランプホルダ61などが取り付けられている。そして、プラグ装置14は、ライティングダクト3に電気的及び機械的に接続され、照明器具1の全体を機械的に支持するともとに、一方のプラグ装置14から電気部品15に電力を供給するようになっている。すなわち、このプラグ装置14は、アーム部63を備え、このアーム部63は、垂直状の第1の軸部63aと、この第1の軸部63aに連結され第1の軸部63aと直交する水平方向を軸方向とする第2の軸部63bとを備えている。そして、第1の軸部63aには、給電金具を備えたダクト連結部64が第1の軸部63aを軸として回動可能に設けられ、このダクト連結部64を回動することにより、プラグ装置14がライティングダクト3に着脱可能に連結されるとともに、給電金具が給電レールに電気的に接続される。また、第2の軸部63bには、第2の軸部63bを軸として回動可能に保持金具65が取り付けられ、この保持金具65が枠体11のプラグ取付部43に固定されている。また、電気部品15は、図3に示すように、インバータ装置である点灯装置66及びランプソケット67などを備えている。そして、点灯装置66は、1個の枠部材31の基板部36に沿って配置されてネジ止めなどして固定され、ランプソケット67は、点灯装置66を取り付けた枠部材31の反対側の枠部材31の基板部36にランプソケット金具68を介して取り付けられている。そして、プラグ装置14は電線により点灯装置66に接続され、さらに、点灯装置66が電線によりランプソケット67に電線により接続されている。そこで、ランプソケット67に蛍光ランプ10の口金部22を装着した状態で、点灯装置66から供給される高周波により蛍光ランプ10が点灯される。なお、ランプソケット67を取り付けた側の枠部材31の基板部36には、点灯装置66と質量のバランスをとるためのバランサである錘体69が取り付けられている。また、点灯装置66及びランプソケット67を取り付けていない側の枠部材31の基板部36には、金具71を介して板状のバネ材からなるランプホルダ61が取り付けられている。このランプホルダ61は、蛍光ランプ10の発光管21を弾性的に保持するようになっている。
【0049】
さらに、図1に示すように、枠体11には、複数の反射体取付金具73が取り付けられ、これら反射体取付金具73に螺合するねじ74などを用いて、反射体16が部品収納部39に位置して取り付けられている。そして、この反射体16は、複数の部材を接合などして形成され、四角枠状をなす反射体基板部16aと、この反射体基板部16aの外周側及び内周側から下方に延設された反射体側板部16b,16cとを備えている。そして、反射体基板部16aに設けた取付孔76を介して挿入されるねじ74を反射体取付金具73に螺合して、反射体16が枠体11に取り付けられている。また、この反射体16には、ランプソケット挿通部77と、ランプホルダ挿通部78とが形成されている。そこで、反射体16を枠体11に取り付けた状態で、ランプソケット67がランプソケット挿通部77から下方に突出し、各ランプホルダ61が、ランプホルダ挿通部78から下方に突出するとともに、点灯装置66などは反射体16に覆われるようになっている。また、反射体16には、ラベル79が取り付けられている。
【0050】
そして、ランプソケット67に蛍光ランプ10の口金部22を装着し、発光管21の中間位置をランプホルダ61で係合支持した状態で、蛍光ランプ10の発光管21が反射体16の反射体基板部16aの下面に対向するようになっている。
【0051】
なお、図示しないが、器具本体12を構成する枠体11の下端縁の照射開口となる部分には、バッフルなどの制光手段を係合などして備えることもできる。また、器具本体12の上面には、落下防止紐が取り付けられているとともに、銘板が取り付けられている。
【0052】
そして、このようにして構成された照明器具1は、各プラグ装置14をライティングダクト3の任意の位置に接続して、いわばレイアウトフリーで天井部に配置される。そして、ライティングダクト3の給電レールに電力を供給することにより、各プラグ装置14を介して点灯装置66に電力を供給し、この点灯装置66で生成した高周波によりランプソケット67に装着した蛍光ランプ10を点灯する。そして、四角枠状の器具本体12及び蛍光ランプ10により、縦横均一な光の広がりを有する均一な光環境が実現されるようになっている。
【0053】
このように、本実施の形態によれば、複数の枠部材31を突き合わせ、接続具32を介して締付部材33,34で締め付けることにより、枠部材31同士を強固に締め付け、突き合わせた部分の隙間を抑制して外観を向上できるとともに、各部材の構成が簡略であるとともに組み立て工程も簡略で、製造コストを低減できる。
【0054】
すなわち、本実施の形態では、複数の枠部材31を組み合わせて枠体11を形成することにより、分割された各枠部材31は直線状の簡略な形状にでき、アルミニウムなどの押出成形により容易に安価に形成できる。
【0055】
そして、各枠部材31を突き合わせた部分である枠体11の角部に、L字状の金具である接続具32を装着し、これら接続具32の外周側をバンド状の締付部材33,34で締め付けて締結することにより、単に各枠部材31を連結する金具を用いる構成に比べ、枠部材31の端面41同士を強固に密着させ、隙間を抑制して光の漏れを抑制し、照明器具1の外観を向上できる。
【0056】
そこで、突き合わせた角部に配置される、光の漏れを防止するための金具や、専用の複雑な形状の嵌合部品などを不要にでき、また、パテなどを用いて隙間を埋める作業を省略あるいは簡略化し、構造の簡略化や部品点数の削減などにより、製造コストを低減できる。
【0057】
また、枠部材31同士を強固に固定でき、器具本体12の強度を向上できるため、輸送の際などに振動や力が加わっても枠部材31同士の間に隙間が生じにくくできる。そこで、突き合わせた部分に塗布したパテなどが剥がれにくく、パテなどを用いた場合の光漏れの効果を容易に維持できる。
【0058】
また、締付部材33,34のベルト本体33a,34aは、屈曲可能な帯状の部材を用いたため、接続具32の外周部、特に、接続具32と枠部材31との間の狭い空間に容易に掛け回しできる。さらに、締付金具33b,34bでベルト本体33a,34aの適宜の位置を固定することにより、締付作業を容易にでき、枠体11を容易に構成できる。
【0059】
そして、第1の締付部材33は、接続具32と枠部材31との間に配置されるため、外観への影響が小さく、容易に外観を向上できる。
【0060】
また、締付部材33,34を直接に枠部材31に掛け回すのではなく、接続具32を用い、この接続具32の外周部に締付部材33,34を掛け回して締め付けたため、締付部材33,34の締め付ける力が直接に枠部材31に加わらず、アルミニウムなどの比較的軽量だが軟質な材質で枠部材31を形成することが可能になり、軽量で安価な照明器具1を容易に実現できる。さらに、接続具32を用いることにより、枠部材31に締付部材33,34を受けるとともに、締め付け作業を可能とする切り欠きを設けた複雑な形状の構造を設ける必要がなく、枠部材31を押し出し成形などにより容易に形成できる。
【0061】
また、接続具32により、各締付部材33,34による締め付け方向とは交差する方向である上下方向の位置規制を行い、簡略な構成で、枠体11の強度を向上できる。
【0062】
さらに、接続具32を各枠部材31に嵌合などして取り付けることにより、枠部材31同士を仮固定でき、製造工程を容易にできる。
【0063】
また、本実施の形態では、外枠部37と内枠部38とを有するいわば2重の枠状をなす器具本体12の枠体11を備え、外枠部37と内枠部38とにそれぞれ締付部材33,34を掛け回して締め付けたため、各枠部材31を強固に連結して枠体11の強度を向上できる。
【0064】
なお、上記の実施の形態では、枠部材31に設けた接続具受部48,54として、上下に対向する溝部を設けたが、この接続具受部は、構成に限られず、適宜の形状とすることができる。例えば、図15に示すように、枠部材31の形状を利用し、第1の締付部材33については、外枠部37の外下板部46の湾曲部46a内に配置して上下の位置規制を行うとともに、突設部46cに下端部を当接して接続具受部48とすることもできる。また、第2の締付部材34については、内枠部38の内下板部52の湾曲部52a内に配置して上下の位置規制を行うとともに、湾曲部52aの内面に上端部を当接して接続具受部54とすることもできる。
【0065】
このように、枠部材31の形状を利用することにより、構成を簡略化できるとともに、枠部材31の汎用性を向上し、製造コストを低減できる。
【0066】
なお、この図15に示す構成などでは、各締付部材33,34は、接続具32が接続具受部48,54に当接する部分に近接して配置することにより、枠部材31同士を安定して強固に固定できる。すなわち、第1の締付部材33は、突設部46cに近接するように接続具32の下端部近傍に配置し、第2の締付部材34は、湾曲部52aの上端部に近接するように接続具32の上端部近傍に配置することができる。
【0067】
また、上記の実施の形態では、締付部材33,34は、ステンレス製の帯状をなすベルト本体33a,34aを有する構成としたが、この構成に限られず、板材金具の組み合わせや、ワイヤあるいは針金などの線材を用いて構成することもできる。例えば、板材を用いる場合には、図16に示すように、第1の締付部材81及び第2の締付部材82について、互いに突き合わされて略環状となる複数の板材84,85と、ねじなどの締付具86とで構成することができる。そして、一方の板材84の端部には、通孔84aを設けるとともに、他方の板材85には、枠体11の周方向に対して通孔84aに離間して対向し、内側にタップすなわちねじ溝を有するねじ孔85aを形成する。そして、この構成では、通孔84aから挿入した締付具86をねじ孔85aに螺合して締め付けることにより、第1の締付部材81及び第2の締付部材82のいわば径寸法を小さくして、枠部材31を締め付けることができる。
【0068】
また、器具本体12の枠体11は、平面四角枠状のものに限られず、3個あるいは5個以上の複数の枠部材31を突き合わせて構成した多角形状などの形状とすることもできる。
【0069】
また、器具本体12の枠体11を構成する枠部材31は、押し出し成形に限られず、プレス成形などにて形成することもできる。
【0070】
さらに、枠体11は、照明器具1の器具本体12を構成する他、照明器具1のアクセサリ枠、あるいは照明器具1以外の枠体を構成することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、例えば、店舗の天井部に取り付けられる照明器具に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の枠体を備えた照明器具の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上照明器具の使用状態の斜視図である。
【図3】同上照明器具の反射体を取り外した状態の底面図である。
【図4】同上照明器具の一部の断面図である。
【図5】同上照明器具の一部の枠部材及び連結具の平面図である。
【図6】同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図である。
【図7】同上照明器具の製造工程の説明図である。
【図8】同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図である。
【図9】同上照明器具の製造工程の説明図である。
【図10】同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図である。
【図11】同上照明器具の製造工程の説明図である。
【図12】同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図である。
【図13】同上照明器具の製造工程の一部を拡大した説明図である。
【図14】同上照明器具の製造工程の説明図である。
【図15】本発明の照明器具の他の実施の形態を示す一部の断面図である。
【図16】本発明の照明器具のさらに他の実施の形態を示す締付部材の一部の説明図である。
【符号の説明】
【0073】
1 照明器具
10 ランプとしての蛍光ランプ
11 枠体
12 器具本体
31 枠部材
32 接続具
33 第1の締付部材
34 第2の締付部材
36 連結部としての基板部
37 外枠部
38 内枠部
54 接続具受部
66 点灯装置
67 ランプソケット




 

 


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