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発明の名称 カラーフィルター、カラーチェンジャー及び照明装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−234402(P2007−234402A)
公開日 平成19年9月13日(2007.9.13)
出願番号 特願2006−54792(P2006−54792)
出願日 平成18年3月1日(2006.3.1)
代理人 【識別番号】100142088
【弁理士】
【氏名又は名称】野木 新治
発明者 村田 淳哉 / 井手 勝幸 / 伊藤 安雄
要約 課題
比較的簡単な構成で、カラーフィルターの巻き戻しを不要とし、たるみの発生を減少できるカラーフィルター、カラーチェンジャー及び照明装置を提供することを目的とする。

解決手段
本発明は、本体と、本体内に回動可能に収納され、複数色の単位カラーフィルター11を連続して設けるとともに、メビウスの帯状に構成されたカラーフィルター10とを備えるカラーチェンジャー及びこのカラーチェンジャーを設けた照明装置である。
特許請求の範囲
【請求項1】
メビウスの帯状に構成したことを特徴とするカラーチェンジャー用カラーフィルター。
【請求項2】
本体と;
本体内に回動可能に収納され、複数色の単位カラーフィルターを連続して設けるとともに、メビウスの帯状に構成されたカラーフィルターと;
を具備することを特徴とするカラーチェンジャー。
【請求項3】
カラーフィルターのねじり部を偏倚する重合回避手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載のカラーチェンジャー。
【請求項4】
器具本体内に配設される光源と;
光源へ電力を供給する点灯装置と;
を具備する照明器具に請求項2又は請求項3に記載のカラーチェンジャーを設けることを特徴とする照明装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、舞台、スタジオ等に用いられるカラー照明に係り、その光色を変えることができるカラーチェンジャー、そのカラーチェンジャーに用いられるカラーフィルター及び照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カラーチェンジャー及び照明装置を図7を参照して説明する。図7において、舞台用照明器具であるスポットライト1にカラーチェンジャー2を取付けた照明装置3の側面図を示す。スポットライト1は筐体の中に光源としてのハロゲン電球及び点灯装置等を備えている。また、1aは、スポットライト吊下げ用ハンドルである。このスポットライト1の前面には、光源から照射される光色を変える外形箱状の本体2aからなるカラーチェンジャー2が適宜手段で取付けられている。
【0003】
従来、このカラーチェンジャー2内部両側には回転ドラムが、その回転軸両端を枢支して設けられている。回転ドラムは、モータに連結されており、さらに回転ドラムには帯状のカラーフィルターの両端が接続されている。そして、モータの駆動に応じてカラーフィルターが回転ドラムに巻き取られ、また、巻き戻しされ、カラーフィルターが移動することにより所望の光色の照明が実現されるようになっている。
【特許文献1】特開平9−282922号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のカラーチェンジャーにおいては、一方の回転ドラムに巻き取ったカラーフィルターを巻き戻す必要がある。このため、回転ドラムを逆回転させたりする等の制御が必要となり、構造が複雑となり、また、巻き戻しの時間もかかり、さらには回転ドラム間に懸架されたカラーフィルターがたるんでしまう等、不都合が生じていた。
【0005】
そこで、本発明は、上記不都合を解消しようとするもので、比較的簡単な構成で、カラーフィルターの巻き戻しを不要とし、たるみの発生を減少できるカラーフィルター、カラーチェンジャー及び照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載のカラーチェンジャー用カラーフィルターは、メビウスの帯状に構成したことを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に記載のカラーチェンジャーは、本体と、本体内に回動可能に収納され、複数色の単位カラーフィルターを連続して設けるとともに、メビウスの帯状に構成されたカラーフィルターとを具備することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に記載のカラーチェンジャーは、請求項2のカラーチェンジャーにおいて、カラーフィルターのねじり部を偏倚する重合回避手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に記載の照明装置は、器具本体内に配設される光源と、光源へ電力を供給する点灯装置とを具備する照明器具に請求項2又は請求項3に記載のカラーチェンジャーを設けることを特徴とする。
【0010】
各発明において、特に指定しない限り用語の定義及び技術的意味は次による。
【0011】
メビウスの帯状に構成とは、帯状のカラーフィルターの端を180度ねじって連結し、輪を形成したものをいう。
【0012】
照明器具にカラーチェンジャーを設けるとは、照明器具にカラーチェンジャーを着脱可能に取付けること、一体的に設けること又は照明器具にカラーチェンジャーを内蔵することを含むものである。照明器具にカラーチェンジャーを内蔵する場合は、カラーチェンジャーの本体は、照明器具の本体ケースを構成する部材がカラーチェンジャーの本体を兼用することもある。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、比較的簡単な構成で、カラーフィルターの巻き戻しを不要とし、カラーフィルターのたるみの発生を減少できるカラーフィルター、カラーチェンジャー及び照明装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明のカラーフィルター、カラーチェンジャー及び照明装置を図1乃至図4を参照して説明する。
【0015】
図1は、カラーフィルター10を展開して示したもので、長手方向帯状に複数色の色が区分けされて単位カラーフィルター11を構成し、この単位カラーフィルター11は、連続してつながって帯状をなし、透過光を赤色にする赤色部(R)、緑色にする緑色部(G)、青色にする青色部(B)及び白色にする白色部(W)を含んで連結している。
【0016】
具体的には、カラーフィルター11は、青色部(B)、緑色部(G)、白色部(W)、緑色部(G)、赤色部(R)、白色部(W)、赤色部(R)、青色部(B)、白色部(W)と順に連続してつながっている。
【0017】
また、単位カラーフィルター11の一面下側には、アルミ箔等の位置決めマーカ12が多数連続して設けられており、他面上側にも同様に位置決めマーカ12が多数設けられている。
【0018】
次に、図2においては、図1に示した展開した状態のカラーフィルター10の端部を180 度ねじって接着により連結し、ねじり部13を有する輪を形成するようにしたものである。いわゆるメビウスの帯状に構成したものである。これは、表も裏もない、すなわち、表と裏とがつながった一つの面でできている帯である。
【0019】
つまり、一方の面を辿って一周すると最初とは反対側の面上に到達し、さらにもう一周すると元の面上に戻るというものである。
【0020】
次に、図3は、カラーチェンジャー14の前面蓋14bを一部切欠いて概略を示す正面図である。外形箱状の本体14aからなるカラーチェンジャー14には、前面側及び後面側に、光源からの光が通過する略円形の照射開口14cが形成されている。また、内部両側には回転ドラム15a、15bが、その回転軸両端を枢支して回転可能に設けられており、この一方の回転ドラム15aはモータ16に連結されている。回転ドラム15a 、15b間には、前述したメビウスの帯状に構成されたカラーフィルター10が懸架されている。
【0021】
このカラーフィルター10は、モータ16の駆動に応じて回転する回転ドラム15aに従い、回転ドラム15a、15b間に懸架された状態で一方向に回動する。ここで、カラーフィルター10に対しては、後方より光源からの光が照射されることになるため、前面側に位置するカ
【0022】
ラーフィルター部10aと後前面側に位置するカラーフィルター部10bとの重合を回避する必要がある。
【0023】
そこで、本実施の形態においては、カラーフィルター10のねじり部13 を後面側に位置するようにし、このねじり部13を上方に引き上げるように偏椅する重合回避手段17を後面蓋14dに設けている。
【0024】
重合回避手段17は、図4に示すように、略L字状をなし、取付面17aと支持面17bとから構成されており、取付面17aは、後面蓋14dに取付けられ、支持面17bは、カラーフィルター10のねじり部13を支持するようになっている。
【0025】
これによりカラーフィルター10のねじり部13が重合回避手段17によって上方に偏椅支持され、前面側に位置するカラーフィルター部10aと後前面側に位置するカラーフィルター部10bとの重合が回避される。
【0026】
本実施の形態によれば、カラーフィルター10のメビウスの帯状におけるねじり部13の存在に着目し、このねじり部13を利用して前面側に位置するカラーフィルター部10aと後前面側に位置するカラーフィルター部10bとの重合を回避したものであるということができる。
【0027】
なお、18は、カラーフィルター10下側に対向した位置に設けられたフオトセンサーである。
【0028】
このように構成されたカラーチェンジャー14において、光源からカラーフィルター10に光を照射し、任意の光色により被照射体を照らすことができるわけであるが、これは、回転ドラム15aをモータ16の駆動により回転し、カラーフィルター10を一方向に回動移動し、すなわち、図3中、カラーフィルター10を左方から右方に移動し、単位カラーフィルター11の位置決めマーカ12をフオトセンサー18で読み取り、照射開口14cに対応する単位カラーフィルター11を選択して行われる。
【0029】
つまり、位置決めマーカ12毎に番地が決められており、この番地をリモートコントロール装置で選択し、その後、モータ16を駆動させることによりカラーフィルター10が所定量連続して回動し、選択した番地の位置で止まり、結果的に中間色も含め、選択した光色で被照射体を照らすことができるものである。
【0030】
本実施の形態においては、カラーフィルター10のねじり部13を後面側に位置させ、このねじり部13を重合回避手段17により上方に偏椅支持するようにしたが、重合回避手段17 を後面蓋14dの下方に取付け、ねじり部13を下方に引き下げるように偏椅支持して、前面側に位置するカラーフィルター部10aと後前面側に位置するカラーフィルター部10bとの重合を回避するようにしてもよい。
【0031】
いずれにしても、これらの場合、後面側に位置するねじり部13が光源の投射軌道から外れるので、専ら、前面側に位置するフィルター部10aが光色の実現に機能することとなる。
【0032】
さらに、カラーフィルター10のねじり部13を前面側に位置させ、このねじり部13を前面蓋14bの上方又は下方に設けた重合回避手段によって偏椅支持し、前面側に位置するカラーフィルター部と後面側に位置するカラーフィルター部との重合を回避するようにしてもよい。この場合は、専ら、後面側に位置するカラーフィルター部が光色の実現に機能することとなる。
【0033】
次に、図5は、他の実施の形態のカラーフィルター20を展開した状態を示す。単位カラーフィルター21相互の境界は長手方向垂直線に対して約45度の傾きで傾斜線状となしたものである。これをメビウスの帯状とすることにより上述の実施の形態と同様な作用効果を奏することができる。
【0034】
また、図6は、重合回避手段の他の実施の形態を示す。この重合回避手段19は、取付面19aと支持面19c、さらに支持面19cの両側に案内翼19dを形成したものである。この場合、案内翼19dがカラーフィルターのねじり部を円滑に導く効果が期待できる。
【0035】
重合回避手段は、上記実施の形態において説明した形状に限定されるものではなく、種々の形態が適用可能である。要するに、カラーフィルターのねじり部を偏倚してカラーフィルターの重合を回避する機能があればよい。
【0036】
なお、本発明のカラーチェンジャーにおいては、位置決めマーカは必ずしも必要ではなく、例えば、モータをプログラム制御し、所望のカラーフィルター位置を選択するようにして、光色を表現するようにしてもよい。さらに、カラーフィルターは、回動可能であることは要するが、その手段は、モータによる駆動に限定されず、簡易なカラーチェンジャーにあっては、手動による駆動であってもよい。いずれにしても、従来のような巻き戻し操作は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態としてのカラーフィルターを示す展開図である。
【図2】同メビウスの帯状のカラーフィルターを示す斜視図である。
【図3】同カラーチェンジャーの前面蓋を一部切欠いて示す正面図である。
【図4】同重合回避手段を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態としてのカラーフィルターを示す展開図である。
【図6】本発明の他の実施形態としての重合回避手段を示す斜視図である。
【図7】照明器具にカラーチェンジャーを取付けた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0038】
3 :照明装置
14 :カラーチェンジャー
10 :カラーフィルター
11 :単位カラーフィルター
13 :カラーフィルターのねじり部




 

 


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