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発明の名称 電球形蛍光ランプおよび照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−200830(P2007−200830A)
公開日 平成19年8月9日(2007.8.9)
出願番号 特願2006−83062(P2006−83062)
出願日 平成18年3月24日(2006.3.24)
代理人 【識別番号】110000235
【氏名又は名称】特許業務法人 天城国際特許事務所
発明者 筏 邦彦 / 安田 丈夫 / 田中 敏也
要約 課題
略U字形状等のガラス管の折返し部の先端部側が中央付近に臨むようにしたバルブを有する電球形蛍光ランプにおいて、ガラス管が押圧されても曲げ強度を確保できる電球形蛍光ランプおよびバルブを外力や塵埃から保護できる電球形蛍光ランプならびに照明器具を提供する。

解決手段
先端部側が折返されて一対の基端部42を有し、中間部44を一方側に屈曲したガラス管41を中心軸周りに位置し、中間部44を中心軸に直交する外側方向に向くよう配置し、かつ、隣接する先端部43間の最小間隔を3.0mm以下として一本の放電路が形成されたバルブ4が構成され、ホルダにバルブ4が支持された蛍光ランプ3と、点灯回路装置とを備える電球形蛍光ランプL1およびL1を用いた照明器具。
特許請求の範囲
【請求項1】
口金と;
この口金に設けられたホルダと;
先端部側が折返されて一対の基端部を有し、この基端部と先端部との間にそれぞれ位置する中間部が一方側にそれぞれ屈曲するように曲成成形された複数本のガラス管をそれぞれの基端部が中心軸周りに位置するとともにそれぞれの中間部を中心軸に直交する外側方向に向くように配置し、かつ、互いに隣接する先端部間の最小間隔を3.0mm以下となるように接続して一本の放電路が形成されてバルブが構成され、上記ホルダにバルブが支持された蛍光ランプと;
上記ホルダに取付けられた点灯回路装置と;
を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
【請求項2】
口金と;
この口金に設けられたホルダと;
先端部側が折返されて一対の基端部を有し、この基端部と先端部との間にそれぞれ位置する中間部が一方側にそれぞれ屈曲するように曲成成形された複数本のガラス管をそれぞれの基端部が中心軸周りに位置するとともにそれぞれの中間部を中心軸に直交する方向であって各基端部よりも外側方向に配置して接続し一本の放電路が形成されたバルブが構成され、上記ホルダにバルブが支持された蛍光ランプと;
上記ホルダに取付けられた点灯回路装置と;
上記蛍光ランプの外形に略沿うような形状をもって蛍光ランプを覆った透光性のグローブと;
を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
【請求項3】
ガラス管の先端部側に突状部からなる放熱手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項4】
バルブを覆う透光性のグローブが、分割成形部材を接合して一体化したものであることを特徴とする請求項2または3に記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項5】
バルブを覆う透光性のグローブ外表面に、透光性の樹脂被膜が形成してあることを特徴とする請求項4に記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項6】
バルブを覆う透光性のグローブが、熱収縮性合成樹脂からなるものであることを特徴とする請求項2または3に記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項7】
ソケットが設けられた器具本体と;
この器具本体のソケットに装着された請求項1ないし6のいずれか一記載の電球形蛍光ランプと;
を具備していることを特徴とする照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電球形蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを用いた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
白熱電球などの一般照明用電球のソケットに装着可能な口金にホルダが設けられ、このホルダにガラス管バルブを曲成して形成した蛍光ランプおよびこのランプの点灯回路装置が取付けられるとともに、この蛍光ランプ部分をグローブで覆った電球形蛍光ランプ装置が知られている。
【0003】
このような構成の電球形蛍光ランプでは、一般照明用電球に比べて大きい外形状になるために一層の小形化が望まれている。
【0004】
そこで、電球形蛍光ランプに用いられる従来の蛍光ランプは、単に略U字形状などに曲成したガラス管バルブ複数本を円周状に配設していたものを、平面状の略U字形状部を平面と直交方向に湾曲させ、これら複数の折返し部の先端部側を中心軸付近に位置させることにより蕾状となって、横方向には広がって幅広となるが縦方向では高さを低くでき、近時、点灯回路装置のコンパクト化と相俟って電球形蛍光ランプの小形化が検討されている。
【0005】
(特許文献1,2参照)
この電球形蛍光ランプは、略U字形状などに曲成された複数のガラス管の折返し部の先端部側が中央付近に臨むようにしたバルブを有しており、通常の一般電球用のソケットに口金部を装着することにより点灯される。
【0006】
また、この電球形蛍光ランプはガラス管バルブの直線部を湾曲することにより小形化がはかれ同一容積内におけるバルブ全長(放電路)を長くできるので、発光効率の向上がはかれるという利点を有する。
【特許文献1】米国意匠特許第469892号公報
【特許文献2】中国実用新案第02216587.8号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
口金がソケットへ着脱される上記特許文献1または2の電球形蛍光ランプは、複数本の湾曲したバルブ部分を把持して廻しながら行なわれる。
【0008】
しかし、このバルブ部分の把持は、外方から複数本のガラス管を囲むように同時に掴むのでガラス管の先端部側が内方に撓み根元の基端部に応力がかかる。このとき、ガラス管に細かな傷や熱加工による不所望な歪残存部などがあるとこの部分からクラックを生じランプ装置が不点となることが稀ではあるが発生することがあった。特に、高所などに設置される照明器具においては、ランプ装置の着脱に際しバルブが強く掴まれる傾向にあるので、特に注意しながら作業を行う必要があった。
【0009】
そこで、このような問題を解決するため各ガラス管の先端部が近接する内方部分にシリコーンゴムなどを充填して、ガラス管が内方に押圧されても根元部分に応力が加わらないよう対処することが行われている。
【0010】
しかしながら、この対応ではシリコーンゴムなどの充填物によって応力が吸収されガラス管に生じるクラックの発生は防止できるが、充填物による光の遮蔽を生じ発光効率の低下を招くという不具合があった。
【0011】
また、上記のような構成ではランプ装置の着脱時の把持の問題のほか、バルブの各ガラス管が露出しているため湾曲した部分などにおいて塵埃などが付着したときの清掃が困難であり、清掃できたとしても汚れが残り易く、早期に光束の低下を招く不具合があった。また、外形寸法がJISに定義されている一般電球に近い形状寸法に小形化されてきてはいるが、外観上は一般照明用電球のシルエットとは大きく異なる形状であった。
【0012】
本発明は、上記課題に対処するためになされたもので、複数のガラス管の折返し部の先端部側を中心軸付近に位置させたバルブを有する電球形蛍光ランプにおいて、バルブを構成するガラス管が押圧されてもその曲げ強度を確保できる電球形蛍光ランプおよびバルブを外力や塵埃から保護でき、一般電球との代替が可能な電球形蛍光ランプならびにこのランプ装置を用いた照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の請求項1に記載の電球形蛍光ランプは、口金と、この口金に設けられたホルダと、先端部側が折返されて一対の基端部を有し、この基端部と先端部との間にそれぞれ位置する中間部が一方側にそれぞれ屈曲するように曲成成形された複数本のガラス管をそれぞれの基端部が中心軸周りに位置するとともにそれぞれの中間部を中心軸に直交する外側方向に向くように配置し、かつ、互いに隣接する先端部間の最小間隔を3.0mm以下となるように接続して一本の放電路が形成されてバルブが構成され、上記ホルダにバルブが支持された蛍光ランプと、上記ホルダに取付けられた点灯回路装置とを具備していることを特徴とする。
【0014】
中間部が中心軸に直交する方向に膨出して曲成されたガラス管は、連続した仮想外形が略涙滴形や略球形に成形したバルブを備えた蛍光ランプである。この蛍光ランプによれば、ガラス管先端部付近における隣接するガラス管の最小間隔を3.0mm以下に規制することによって、ランプのソケットとの着脱などの取り扱い時にバルブ部分を把持して、その応力がガラス管の基端部側の根元に加わり先端部側が内方に撓むことによってガラス管相互が当接して湾曲を抑制阻止することができる。
【0015】
なお、本発明でいう互いに隣接するガラス管先端部間の最小間隔とは、最先端を含む先端部付近における最も近接した部位における間隔である。
【0016】
請求項2に記載の電球形蛍光ランプは、口金と、この口金に設けられたホルダと、先端部側が折返されて一対の基端部を有し、この基端部と先端部との間にそれぞれ位置する中間部が一方側にそれぞれ屈曲するように曲成成形された複数本のガラス管をそれぞれの基端部が中心軸周りに位置するとともにそれぞれの中間部を中心軸に直交する方向であって各基端部よりも外側方向に配置して接続し一本の放電路が形成されたバルブが構成され、上記ホルダにバルブが支持された蛍光ランプと、上記ホルダに取付けられた点灯回路装置と、上記蛍光ランプの外形に略沿うような形状をもって蛍光ランプを覆った透光性のグローブとを具備していることを特徴とする。
【0017】
この発明は、バルブが上記請求項1に記載の外形形状有し成形された蛍光ランプを有するとともにこの蛍光ランプのバルブを覆ってグローブが設けられている。
【0018】
このグローブにより所望の配光分布特性を得たり、バルブの外力からの衝撃や塵埃付着からの保護およびガラス管に比べ形状や材質が把持など取り扱い易い作用を有する。
【0019】
グローブの形状は、一般電球のバルブと同じ外観形状を有するA形、S形、PS形などの通常涙滴形と呼ばれている形状やG形の球形をなすバルブと、同形ないしは略同形をなす類似形状である。また、このグローブ内に配設されるバルブの連続した仮想外形は、このグローブと略同形の涙滴形ないしは球形をなすグローブ内面に沿って折り返されることでU字管を接続して組合わせた従来のバルブよりも比較的長い放電路が得られるので発光効率が向上する。
【0020】
グローブは、透光性の合成樹脂やガラスなどの材料で作られ、要求される特性に応じ無色透明、着色または拡散などの手段が施されていてもよく、配光特性向上のためグローブなどの一部に反射膜などの反射手段が形成されていてもよい。
【0021】
請求項3に記載の電球形蛍光ランプは、ガラス管の先端部側に突状部からなる放熱手段が設けられていることを特徴とする。
【0022】
バルブを形成するガラス管自体を膨らませたりガラス管に細管を接続するなどグローブ側に突出して突状部を形成した最冷部を設けたものである。
【0023】
そして、この最冷部を設けた電球形蛍光ランプは、点灯時バルブを形成するガラス管が昇温しても、ガラス管から突出した突状部は放熱がよく、また、グローブと接触している場合はガラス管より熱的容量が大きいグローブによって冷却されるので、水銀の蒸気圧を最適に制御することができる。
【0024】
請求項4に記載の電球形蛍光ランプは、バルブを覆う透光性のグローブが、分割成形部材を接合して一体化したものであることを特徴とする。
【0025】
このグローブは合成樹脂やガラスなどの透光性材料を用いグローブの中心軸に沿う縦方向、中心軸と直交する水平方向、中心軸と斜交する方向などに直線状や曲線などの非直線状で対称的あるいは非対称的な形状を有する複数組に分割して成形された部材を接合することにより涙滴形や球形に一体化される。したがって、中間部が基端部よりも外側に膨出するような位置に配設されていても小径な開口を有するグローブでバルブを覆うことができる。
【0026】
このグローブの分割された成形部材間や成形部材とカバー、ホルダなどとの接合構造は、
接合部相互を接着剤やねじにより接合、凹凸による係合や嵌合、相互のねじ溝による螺合などの機械的接合または部材を溶着する物理的接合あるいはこれらを複合した接合手段や構造を採用することができる。
【0027】
このグローブ(成形部材)の形成材料としては、透光性のポリカーボネートなどの合成樹脂材料やソーダライムなどのガラス材料を用いることができ、接合する成形部材相互の材料や材質は合成樹脂とガラスなど同一のものでなくても差し支えない。
【0028】
請求項5に記載の電球形蛍光ランプは、バルブを覆う透光性のグローブ外表面に、透光性の樹脂被膜が形成してあることを特徴とする。
【0029】
成形部材を接合したグローブの接合部に応力が加わったり接着剤が劣化した場合にも、接合部は被膜で覆われているので成形部材相互が離れることを防止できるとともにグローブが受ける衝撃を吸収してグローブの破損を防ぐ保護膜が得られる。
【0030】
なお、この被膜の形成はグローブの外表面全面に限らず口金やカバーのスカート部を含むようにしてもよく、あるいは成形部材の接合部付近のみを覆うよう行ってもよい。
【0031】
請求項6に記載の電球形蛍光ランプは、バルブを覆う透光性のグローブが、熱収縮性合成樹脂からなるものであることを特徴とする。
【0032】
この発明は涙滴形や球形の連続した仮想外形をなすバルブを形成する複数本のガラス管を土台として、これらの外面をポリエチレンテレフタレート樹脂などの熱収縮性合成樹脂からなるフイルムで覆い、このフイルムで覆ったランプを加熱してフイルムを収縮硬化することによりグローブが形成される。
【0033】
請求項7に記載の照明器具は、ソケットが設けられた器具本体と、この器具本体のソケットに装着された請求項1ないし6のいずれか一記載の電球形蛍光ランプとを具備していることを特徴とする。
【0034】
上記請求項1ないし6のいずれか一記載の電球形蛍光ランプを用いているので、器具のソケットとの着脱が容易であるとともに蛍光ランプの保護がはかれる。
【0035】
器具本体は天井直付形、天井吊下形または壁面取付形などであって、本体に制光体としてグローブ、セード、反射体などが取付けられるものであっても、蛍光ランプが露出するものであってもよい。
【0036】
また、照明器具は器具本体に1個の電球形蛍光ランプを取付けたものに限らず、複数個の蛍光ランプが配設されるものであってもよい。
【発明の効果】
【0037】
請求項1記載の発明によれば、ランプのソケットへの装着やソケットから取り外すなどの取り扱いはガラス管かなるバルブを把持して行われるが、ガラス管の先端部同士の最小間隔を3.0mm以下とすることによって、この把持時にバルブに加わる応力に十分耐えられ、ガラス管の不所望なクラック発生を防止できる電球形蛍光ランプを提供することができる。
【0038】
請求項2記載の発明によれば、連続した仮想外形形状が略涙滴形ないしは略球形をなすよう成形されたガラス管からなるバルブを覆ってグローブが設けてあるので、蛍光ランプは放電路を長く形成できるとともにグローブの形成により所望の配光分布特性を得たり、バルブの外力からの衝撃や塵埃付着からの保護がなされ、バルブ強度および発光効率や光束維持特性の向上がはかれる電球形蛍光ランプを提供することができる。
【0039】
請求項3記載の発明によれば、バルブを形成するガラス管から突出した突状部にバルブの最冷部を形成して、発光効率の低下を抑制した電球形蛍光ランプを提供することができる。
【0040】
請求項4記載の発明によれば、中間部が基端部よりも外側に膨出するバルブを予め分割しておいたグローブで覆うことにより、被覆が容易であるとともに上記請求項2記載の効果を奏する電球形蛍光ランプを提供できる。
【0041】
請求項5記載の発明によれば、成形部材を接合したグローブの接合部に応力が加わったり接着剤が劣化した場合にも、接合部は被膜で覆われているので成形部材相互が離れることを防止できるとともにグローブが受ける衝撃を吸収してグローブの破損が防げる長寿命の電球形蛍光ランプを提供することができる。
【0042】
請求項6記載の発明によれば、中間部が基端部よりも外側に膨出するバルブを熱収縮性合成樹脂からなるフイルムで被覆してグローブを形成することにより、被覆形成が容易であるとともに上記請求項2記載の効果を奏する電球形蛍光ランプを提供できる。
【0043】
請求項7記載の発明によれば、上記請求項1ないし6のいずれか一記載の電球形蛍光ランプを用いているので、器具のソケットとの着脱が容易であるとともに電球形蛍光ランプ の保護がはかれる照明器具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1ないし図4は第1の実施の形態を示す電球形蛍光ランプで、図1は正面図、図2は上面図、図3は斜視図、図4はガラス管バルブを平面的に展開した説明図である。
【0045】
図は例えば定格ランプ電力が12Wの電球形蛍光ランプL1で、図中、1はE型と呼ばれるねじ込み形の口金、2はこの口金1に一端側を接着剤やかしめなどの手段で固定されたカバー、3はこのカバー2内に固定されたホルダ(図示しない。)に基端部側が支持された蛍光ランプで、このカバー2内に取付け設けられた点灯回路装置(図示しない。)などとからなる。
【0046】
この蛍光ランプ3は、発光管として中心軸周りのほぼ同一円周上に基端部42,…側から先端部43,…側に複数回ここでは4往復した波状で略均等状に配分されるとともに外形が略球形をなすよう中間部44,…が外方に膨出するような形状に曲成成形された一本の連通した放電路を有するガラス管41,…からなるバルブ4を有している。各ガラス管41,…の内面には蛍光体被膜(図示しない。)が形成されている。バルブ4の両端のガラス管41,41の端部にはステム(図示しない。)が封着されており、このステムにはコイル状の電極5,5が支持されている。また、バルブ4内には液状、板体状やアマルガム状などの水銀および希ガスなどの放電媒体が封入されている。
【0047】
上記カバー2は、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂材料にて成形され、一端側には口金1のシェルに取り付けられる円筒状の口金取付部22が、他端側には円環状のスカート部21が設けられている。また、上記ホルダ(図示しない。)はカバー2と同様な耐熱性合成樹脂材料にて成形され、上記カバー2内に装着され点灯回路装置の部品が配設される円筒部と、この円筒部の一端側に上記バルブ4の支持孔などを有する基板部などが設けられている。なお、このカバー2とホルダとは一体のものであってもよい。
【0048】
そして、この電球形蛍光ランプL1の寸法は、例えば全長(口金1部を含む)が約109mm、中間部44が膨出した略球形をなす最大径部が約55mmである。バルブ4は形成するガラス管41の外径が5.0〜9.0mmここでは約7.0mm、4本のガラス管41,…を連通する放電路長さが約450mm、隣接するガラス管41,…の折返し中心軸付近に位置させた相互の先端部近傍における最も接近した最小間隔を3.0mm以下ここでは約1.5mmである。
【0049】
また、上記バルブ4は図4に平面的に展開して示すように外形が略徳利形状をなすよう曲成するとともに端部が閉塞された4本のガラス管41、…を連結管45,…を介し接続して一本の放電路を形成し、最終形状としては各ガラス管41,…を最大幅付近を中心として略半球状に湾曲して蕾状に成形している。
【0050】
すなわちバルブ4は、ランプ3の中心軸周りに基端部42,…側から先端部43,…側が折返され、中間部44,…が一方側に屈曲するように曲成成形された4本のガラス管41、…をそれぞれの基端部42,…側中心軸周りに位置するとともにそれぞれの中間部44,…が中心軸に直交する方向に膨出し、かつ、互いに接近隣接する先端部43,…間の最小間隔を3.0mm以下となるように接続して一本の放電路を形成するようにバルブ4が構成されホルダ(図示しない。)に支持されている。
【0051】
そして、この電球形蛍光ランプL1は、複数の湾曲したガラス管41,…からなるバルブ4部分を把持して廻すことにより一般電球などが装着されるE型口金対応のソケットへの着脱が行なわれる。
【0052】
しかし、この電球形蛍光ランプL1のソケットへの装着は、バルブ4を形成する複数のガラス管41,…部分を外方から包むよう掴み行われ、その応力がガラス管41,…の基端部42側の根元に加わり先端部43側が内方に撓んでも、隣接するガラス管41,…先端部43,…相互の最小間隔を3.0mm以下の幅狭としてあるので、ガラス管41,…相互が近接ないしは当接して湾曲が抑制阻止され、ガラス管41,…への応力を低減して不所望なクラックを生じることがなく蛍光ランプL1の不良発生を防止できる。また、この蛍光ランプL1のソケットから外す場合にも同様な作用効果を奏し、電球形蛍光ランプL1の着脱作業も容易に行うことができる。
【0053】
なお、上記実施の形態においては、複数本ここでは4本の折返したガラス管41,…を直列的に接続して1本のバルブ4を形成したが、1本のガラス管41を複数回折返し曲成してバルブ4を形成してもよく、折返しの数も4組に限らない。また、バルブ4を形成する連続した仮想外形は、略球型に限らず略涙滴型などであってもよい。
【0054】
また、この発明が適用できる電球形蛍光ランプL1は、全長(口金1部を含む)が110mm以下、膨出した最大径部が60mm以下のものが好ましい。
【0055】
図5および図6は本発明の第2の実施の形態の電球形蛍光ランプL2を示し、図5は一部切欠正面図、図6はグローブの一部分をランプ中心軸に対し直交方向に切断した端面図で、図中、図1ないし図4と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0056】
この第2の実施の形態の電球形蛍光ランプL2も、基本的には第1の実施の形態の電球形蛍光ランプL1と略同じ構成であるが、バルブ4の隣接するガラス管41,…先端部43,…相互の最小間隔については規制されるものではない。
【0057】
第2の実施の形態に示す電球形蛍光ランプL2は、バルブ4が折返し曲成したガラス管41,…中間部44,…の膨出部分を連続した仮想外形が一般電球などに用いられているPS形(Pear shape type)バルブの形状をなし、このバルブ4を覆うよう透光性の合成樹脂材料からなる例えば最大外径が55mmのPS形バルブと同形のグローブ6が設けられている。
【0058】
さらに詳述すると、ランプL2の定格は12Wで、バルブ4は外径が約7.0mmの4本のガラス管41,…を曲成して有効全長が約450mmの1本の放電路を形成したものからなり、4本のガラス管41,…の膨出した部分の最大外径が約52mm、基端部42,…近傍における外径が約30mm、基端部42,…から先端部43,…までの高さが約70mmである。
【0059】
また、グローブ6は例えば透光性のポリカーボネイトなどの材料を用い透明や乳白色ここでは乳白色の膨出した最大外径が約55mmのPS形バルブを中心軸に沿って2等分した形状で、その端面の周縁部に接合部が形成できる金型を用い成形されたものであって、この成形部材6aを2個1組として相互の接合部を合致させ接合してある。
【0060】
このグローブ6の接合部の構造は、例えば図6に示すように成形部材6a,6a周縁部の内方に折曲げ形成した折曲面61,61相互および図5に示すようにカバー2のスカート部21と折曲面61との3者を接着剤62を介し接合してある。なお、この接合は超音波溶着によるものでもよい。
【0061】
この電球形蛍光ランプL2は、例えば蛍光ランプ3および点灯回路装置7を取り付けたホルダ8をカバー2に固定し、このカバー2を口金1内に装着固定した後、グローブ6で覆われる。
【0062】
上記のようなガラス管41,…を膨出して形成したバルブ4を有する蛍光ランプ3は、放電路を従来より長くできるので発光効率の向上がはかれるとともに、乳白色のグローブ6を用いた場合は拡散光が放射されグローブ6の縦方向に形成される接合部の陰影は薄く外観上はあまり目立つものではない。なお、グローブ6とバルブ4との外形の関係は、グローブ6内壁にバルブ4の外面が近接ないしは当接する程度の大きさとすることでバルブ4の放電路を長くできる。
【0063】
また、バルブ4に膨出部があるので径小な開口縁部を有する通常のグローブは膨出部を挿通できず全体を覆うことができなかったが、分割した成形部材6a,6aを後から接合して組み立て一体化することにより全体を覆うことが可能となった。
【0064】
そして、このようなグローブ付きの構造とすることによって、グローブ6の組み付けが可能であるとともにその作業も容易であり、清掃に手間を要するガラス管41,…に塵埃が付着することを防止し平滑な表面を有するグローブ6の清掃でよいのでメンテナンスも容易で、光束維持特性も良好な発光効率の向上がはかれる電球形蛍光ランプL2を提供することができる。
【0065】
また、ガラス管41,…からなるバルブ4をグローブ6で覆ってあるので把持がし易く、ソケットに対する着脱が容易でバルブ4の破損不良発生を低減できるとともに、外形寸法を一般電球と同じとすることができるので、外形が制約される一般電球用の照明器具に電球の代替として用い、省電力、高効率の照明を提供することができる。
【0066】
図7は本発明の第3の実施の形態の電球形蛍光ランプL3を示す一部切欠正面図で、図中、図1ないし図6と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0067】
この第3の実施の形態の電球形蛍光ランプL3も、基本的には第1の実施の形態の電球形蛍光ランプL1と略同じ構成であるが、バルブ4の隣接するガラス管41,…先端部43,…相互の最小間隔については規制されるものではない。
【0068】
この電球形蛍光ランプL3は、バルブ4が波状に曲成したガラス管41,…中間部44,…の膨出部分を連続した仮想外形が一般電球などに用いられているG形(球形)バルブの形状をなし、このバルブ4を覆うよう透光性の合成樹脂材料からなる例えば最大外径が約95mmのG形(球形)バルブと同形のグローブ6が設けられている。
【0069】
このグローブ6は例えば透光性のポリカーボネイトなどの材料で成形され、その略最大径部において中心軸と直交方向に上下2分していて、一方の成形部材6bの開口した周縁部に内方に向け折曲げ形成した折曲面61と他方の成形部材6aの開口部側面63とを接着剤62を介し接合し一体化してある。
【0070】
また、口金側の成形部材6aは小径の開口部先端側64が、カバー部とホルダ部とが一体成形され口金1内に捻じ込み固定されたここではホルダ8と、口金1のスカート部との間において接着剤62を介し固定してある。なお、この成形部材6aの口金1側への取り付けは蛍光ランプ3の組み付け前または同時に行われる。
【0071】
また、この成形部材6aの口金1側への取り付け構造は、カバーが設けられているものにおいてはカバーのスカート部やホルダに直接に接合されていてもよく、その接合手段も接着剤62を介したりかしめて接合、あるいは予め形成しておいたねじ部相互を螺合することにより合体固定してもよい。
【0072】
この構成のランプL3においても、上記実施の形態に示すランプL2と同様な作用効果を呈する。また、このランプL3のようにグローブ6の一方側がカバー2またはホルダ8に固定されるものにおいては、カバーまたはホルダにグローブの成形部材部分をも含み透光性の材料で一体成形することも可能で、この場合は組立部品点数の低減がはかれる。
【0073】
図8は本発明の第4の実施の形態の電球形蛍光ランプL4を示す一部切欠正面図で、図中、図1ないし図7と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0074】
この第4の実施の形態の電球形蛍光ランプL4も、基本的には第2、第3の実施の形態の電球形蛍光ランプL2,3と略同じ構成で、電球形蛍光ランプL2,3などに適用できるが、ここではS形バルブ形状をしたグローブ6を用いた電球形蛍光ランプで説明する。
【0075】
この電球形蛍光ランプL4は、グローブ6の外表面の全面にシリコーンゴムからなる透光性の被膜60が形成してある。この被膜を形成することにより成形部材6a、6bを接合したグローブ6の接合部に応力が加わったり接着剤62が劣化した場合にも、接合部は被膜60で覆われているので成形部材6a、6b相互が離れることを防止できるとともにグローブ6が受ける衝撃を吸収してグローブ6の破損を防ぐ保護膜が得られる。
【0076】
なお、この被膜60の形成はグローブ6の外表面全面に限らず口金1やカバー2のスカート部22を含み行ってもあるいは成形部材6a、6bの接合部付近のみを覆うよう行ってもよい。また、この被膜60を形成するランプにおいては、グローブ6を形成する成形部材6a、6b相互が仮接着や位置決めなどの仮止めされた状態で被膜の形成を行うことができる。
【0077】
上記シリコーンゴム被膜60の形成は、シリコーンゴム基剤に酢酸とトルエンとを加えた混合液中にグローブ6を浸漬して引き上げ、乾燥硬化することにより行われる。また、無色透明なグローブ6の場合、上記混合液中に酸化チタンなどの微粉末を混入することにより外表面に光拡散作用を合わせ奏する被膜60が得られる。また、光拡散被膜などの被膜の場合は、グローブ6を形成する成形部材6a、6bの接合部を隠し不明瞭なものとし点灯時の外観品質を高めることができる。
【0078】
なお、上記被膜60の形成樹脂材料としては、シリコーン系ゴムのほかブタジエン系のゴム(樹脂)あるいはポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂などの合成樹脂やポリエチレンテレフタレート樹脂などの熱収縮性合成樹脂などを用いることができ、その形成は浸漬、吹き付けなどの塗布手段で行うことができる。
【0079】
また、上記本発明の実施の形態で示す電球形蛍光ランプL2〜4では、蛍光ランプ3がグローブ6で囲われているため、グローブなしの場合より温度上昇を来たし紫外線励起作用が減少して発光効率の低下を招くことがある。
【0080】
図9および図10はこの発光効率の低下を防ぐためなされた本発明の第5および第6の実施の形態を示し、図9は電球形蛍光ランプL5の一部切欠正面図、図10は電球形蛍光ランプL6の要部の切欠正面図で、図中、図1ないし図8と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。
【0081】
図9の第5の実施の形態の電球形蛍光ランプL5は、バルブ4のガラス管41の先端部側43近傍にグローブ6側に突出して先端部を閉塞した細管30が接続して設けられ、この細管30部分が放電路と遠く離れるとともに放熱部として働きバルブ4の最冷部を形成して水銀蒸気圧が紫外線励起作用に最適圧力となるような温度を保持する。
【0082】
すなわち、上記突出した細管30がバルブ4の最冷部を形成して蛍光ランプL5の発光効率の低下を抑制できる。
【0083】
また、図10に示す電球形蛍光ランプL6は、上記電球形蛍光ランプL5と同様にガラス管41からグローブ6側に突出した細管30が設けられているとともに、この細管30の先端部と対向するグローブ6の部分に透孔65が設けられている。
【0084】
この電球形蛍光ランプL6は、細管30の先端部と対向するグローブ6の部分に透孔65が設けてあるので透孔65を通じ通気が行われ、突出した細管30より放熱し最冷部として、上記電球形蛍光ランプL5と同様かそれ以上の作用効果を呈する。
【0085】
なお、上記電球形蛍光ランプL5およびL6において、上記細管30に代えバルブ4のガラス管41自体を膨らませ突出させて最冷部を形成してもよいし、この突状部30をグローブ6の内壁や透孔65内面と接触させるようにしておいてもよい。
【0086】
また、ガラス管41(バルブ4)とグローブ6との間でも効果があるが、上記細管30などの突状部とグローブ6との間に透光性のシリコーン樹脂など熱的伝導度が高い充填物を充填して両者が熱的に接続するよう構成してもよい。この場合はランプ点灯時バルブ4を形成するガラス管41が昇温しても充填物を介し熱をガラス管41(バルブ4)より熱的容量が大きいグローブ6に伝熱して、ガラス管41(バルブ4)の温度上昇を抑制できる。
【0087】
さらに、上記電球形蛍光ランプL5およびL6において、グローブ6の外表面に上記電球形蛍光ランプL4に施したと同様な透光性の被膜60が形成してあってもよい。
【0088】
そして、上記実施の形態に示す電球形蛍光ランプL1〜L6は、例えば図11に示すダウンライトなどの照明器具9の光源として用いられる。この図11は照明器具9の説明図で、図において91は器具本体、92はこの本体91内に設けられたE26型などの口金1に対応するソケット、93は反射体で、上記ソケット92に例えば電球形蛍光ランプL2が装着される。
【0089】
このように本発明に関わる電球形蛍光ランプL2は、白熱電球などの一般照明用電球と同じ外形とより高い発光特性が得られるとともに一般照明用電球を使用する照明器具9に装着できるので器具9への適用率を一層高めることができる。
【0090】
なお、本発明は上記実施の形態に示す電球形蛍光ランプL1〜L7に限るものではない。
【0091】
例えばバルブは曲成した波状のガラス管を複数本直列的に接続しても1本のガラス管で複数の波状部を形成したものであってもよく、また、バルブを形成する波状部の数は、4組に限らず2組以上の複数組であってもよい。
【0092】
また、上記実施の形態に示す電球形蛍光ランプL1〜L3では、口金1内にカバー2を介しホルダ8を設け、このホルダ8に蛍光ランプ3および点灯回路装置7を支持させたが、上記カバー2およびホルダ8を一体で成形した兼用されるものであってもよい。
【0093】
また、上記実施の形態に示す電球形蛍光ランプL2〜L6は、グローブを分割成形した部材を接合して形成したが、これに限らず涙滴形や球形の連続した仮想外形をなすバルブを形成する複数本のガラス管を土台として、これら外面にポリエチレンテレフタレート樹脂などの熱収縮性合成樹脂からなるフイルムで覆い、このフイルムで覆ったランプを加熱してフイルムを収縮硬化することによりグローブを形成してもよい。
【0094】
このフイルムからなるグローブはガラス管と対応する部分は曲面となるが、隣接するガラス管間部分は平面となって、全体として円滑な曲面とはならないが、硬化した後は強固な板状体となって、外部からの衝撃などに対処できるとともに清拭も容易に行うことができる上記第2の実施の形態と同様な作用効果が得られる。また、このランプのグローブは、ガラス管に沿って多少の筋状の凹凸が残るが、この筋状部がバルブ把持時に指に引っ掛かってランプを確実容易に取り扱うことができる。
【0095】
また、ガラス管を曲成して形成されるバルブは、上記実施の形態に示す電球形蛍光ランプL2〜L6に示すものに限らず、電極が設けられたバルブを基端部側から螺旋(渦巻)状に巻回し、かつ、中間部が中心軸と直交方向に膨出されたその連続した仮想外形形状が涙滴形ないしは球形をなすよう形成したものであってもよく、この螺旋(渦巻)状に巻回されたバルブを覆い上記実施の形態に示すグローブを設けても実施の形態に示すと同様な作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電球形蛍光ランプを示す正面図である。
【図2】図1に示す電球形蛍光ランプの上面図である。
【図3】図1に示す電球形蛍光ランプの斜視図である。
【図4】図1に示す電球形蛍光ランプに用いられるガラス管バルブを平面的に展開した説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の電球形蛍光ランプを示す一部切欠正面図である。
【図6】図5に示す電球形蛍光ランプのグローブの一部分をランプ軸に対し直交方向に切断した端面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の電球形蛍光ランプを示す一部切欠正面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の電球形蛍光ランプを示す一部切欠正面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態の電球形蛍光ランプを示す一部切欠正面図である。
【図10】本発明の第6の電球形蛍光ランプの要部を示す切欠正面図である。
【図11】本発明の電球形蛍光ランプを用いた照明器具の説明図である。
【符号の説明】
【0097】
L1〜L6:電球形蛍光ランプ
1:口金
2:カバー
3:蛍光ランプ
30:細管
4:バルブ
41:ガラス管
42:基端部
43:先端部
44:中間部
46:充填物
5:電極
6:グローブ
6a、6b:成形部材
61:折曲部(接合部)
62:接着剤
60:透光性被膜
7:点灯回路装置
8:ホルダ
9:照明器具
91:器具本体
92:ソケット




 

 


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