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発明の名称 放電ランプ用点灯装置および照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−180012(P2007−180012A)
公開日 平成19年7月12日(2007.7.12)
出願番号 特願2006−269009(P2006−269009)
出願日 平成18年9月29日(2006.9.29)
代理人 【識別番号】100101834
【弁理士】
【氏名又は名称】和泉 順一
発明者 荻野 大助 / 塩濱 弘親 / 鈴木 浩史 / 甲佐 清輝 / 岡 成治 / 鈴木 亨
要約 課題
放電ランプを点灯させる点灯回路部品が収納されるケース内に発生した熱をより
効率的に放熱できる放電ランプ用点灯装置およびこの放電ランプ用点灯装置を具備する照
明器具を提供する。

解決手段
放電ランプ用点灯装置1は、両端側が開口され、外面に放熱フィン11およ
特許請求の範囲
【請求項1】
両端側が開口され、外面に放熱フィンおよび内面に内部フィンが形成された金属製の中空のケースと;
放電ランプを点灯させる点灯回路を備えてケースに収納された点灯装置本体と;
ケースの両端側に前記開口を閉塞するようにそれぞれ配設された端板と;
を具備していることを特徴とする放電ランプ用点灯装置。
【請求項2】
ケースの内面には、点灯装置本体からの熱をケースに伝熱させる伝熱手段が形成されていることを特徴とする請求項1記載の放電ランプ用点灯装置。
【請求項3】
ケースの内部は、伝熱性樹脂により充填されていることを特徴とする請求項1または2記載の放電ランプ用点灯装置。
【請求項4】
点灯装置本体には、点灯回路の発熱部品が取着された放熱部材が設けられており、この放熱部材がケース内面に接触していることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置。
【請求項5】
請求項1ないし4いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置と;
この放電ランプ用点灯装置により点灯される放電ランプと;
放電ランプを配設している器具本体と;
を具備していることを特徴とする照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、放電ランプを点灯する放電ランプ用点灯装置および照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
高圧ナトリウムランプやメタルハライドランプなどの高圧放電ランプ(HIDランプ)を点灯する放電ランプ用点灯装置は、従来から鉄心に銅線が巻かれた銅鉄型安定器が使用されているが、近年、半導体素子などの電子部品によって構成されたインバータ回路を有してなり、高圧放電ランプを高周波点灯するインバータ式電子安定器が使用されている。そして、当該放電ランプ用点灯装置は、屋外に設置されることが多く、雨や雪あるいは梅雨期などでの高湿気にさらされるので、点灯回路部品を収納するケースを密閉形や防水形に形成している。
【0003】
密閉形や防水形のケースは、ケース内に点灯回路部品から発生した熱がこもり、例えばインバータ式電子安定器においては、電子部品が熱劣化して自身の耐久寿命が損なわれるおそれがある。このため、ケース内に発生した熱をケースから外部に放熱させて、電子部品や電気部品などの温度上昇を抑制することが行われている。
【0004】
例えば内面および外面の少なくとも一方を黒色に着色している防水型ケースが提案されている(特許文献1参照。)。この従来技術の防水型ケースは、例えば内面および外面の両方に黒色着色が形成されていると、点灯回路部品から発せられた熱が黒色表面を通じて防水型ケースに効率よく吸収され、広い面積をもつ黒色の外面から黒体放射により効率よく放熱される。この結果、熱がこもり勝ちな防水型ケース内の温度上昇を抑制することができ、点灯回路部品および防水型ケース自身の熱劣化を防止することができるというものである。
【0005】
また、インバータ式電子安定器が収納された防水ケースの開口部を密閉する蓋体の外面に放熱フィンを設けた照明器具が提案されている(特許文献2参照。)。この従来技術の照明器具は、外気に直接触れる蓋体の外面に放熱フィンが形成されて、インバータ式電子安定器の熱を外部に放散させる放熱効果が高められているので、防水ケースを小型化することができるというものである。
【特許文献1】特開平9−246739号公報(第5頁、第1図)
【特許文献2】特開2003−31025号公報(第4頁、第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に示す防水型ケースの黒色着色および特許文献2に示す防水ケースの外面の放熱フィンは、それぞれケース内に発生した熱を外気に放熱させ、ケース内の温度上昇を抑制することができる。
【0007】
しかし、近年、インバータ式電子安定器は、小形化されてきており、これに伴ってケースも小形化されてきている。ケースの小形化により、ケースの放熱面積が減少し、ケースへの黒色着色やケース外面の放熱フィンのみでは、ケース内の温度上昇を所望に抑制できないという問題があった。この結果、電子部品の熱劣化により放電ランプを定格値で安定点灯させることができず、また、インバータ式電子安定器の耐久寿命が損なわれるということがあった。
【0008】
本発明は、放電ランプを点灯させる点灯回路部品が収納されるケース内に発生した熱をより効率的に放熱できる放電ランプ用点灯装置およびこの放電ランプ用点灯装置を具備する照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の放電ランプ用点灯装置の発明は、両端側が開口され、外面に放熱フィンおよび内面に内部フィンが形成された金属製の中空のケースと;放電ランプを点灯させる点灯回路を備えてケースに収納された点灯装置本体と;ケースの両端側に前記開口を閉塞するようにそれぞれ配設された端板と;を具備していることを特徴とする。
【0010】
端板は、ケースが密閉形または防水形となるように、ケースの両端側にそれぞれ配設される。 放熱フィンおよび内部フィンは、それぞれケースの表面積を大きくするものであり、ひれ、平板、山形などの形状に限定されず、ケースから突出している突出体に形成されていればよく、その形状は限定されない。そして、放熱フィンは、外部に熱を放出させるものであり、内部フィンは、ケースの内部側から伝熱されるものである。
【0011】
放電ランプ用点灯装置がインバータ式電子安定器であると、点灯装置本体は、回路基板およびこの回路基板に実装された点灯回路の電子部品や回路部品などを有して構成される。
【0012】
放電ランプは、高圧放電ランプまたは低圧放電ランプのいずれであってもよい。また、放電ランプ用点灯装置は、銅鉄型安定器を許容する。
【0013】
本発明によれば、点灯装置本体に発生した熱は、ケースの内面からケースに伝熱され、ケースの外面から外部に放熱される。このとき、ケースの内面には内部フィンが形成されているので、当該内部フィンが形成されていないときよりもケースの内表面積が大きく、ケースに伝熱される熱量が大きくなっている。また、ケースの外面に放熱フィンが形成されているので、当該放熱フィンが形成されていないときよりもケースの外表面積が大きく、ケースから放熱される熱量が大きくなっている。この結果、点灯装置本体からの熱は、ケースの外面から効果的に放熱されるようになり、ケースの内部温度上昇が抑制され、点灯装置本体の温度上昇が抑制される。
【0014】
請求項2に記載の放電ランプ用点灯装置の発明は、請求項1記載の放電ランプ用点灯装置において、ケースの内面には、点灯装置本体からの熱をケースに伝熱させる伝熱手段が形成されていることを特徴とする。
【0015】
伝熱手段は、点灯装置本体からの熱をケースに迅速に伝熱させるものであり、例えばアルマイトや塗装などである。ここで、アルマイトや塗装などが黒色に着色されていると、熱を吸収しやすく放熱しやすい。しかし、当該着色は、黒色に限定されるものでなく、任意の色でよい。
【0016】
本発明によれば、伝熱手段が点灯装置本体からの熱をケースに迅速に伝熱させるので、ケースの外面から放熱される熱量が多くなり、ケースの内部温度上昇がより抑制され、点灯装置本体の温度上昇がより抑制される。
【0017】
請求項3に記載の放電ランプ用点灯装置の発明は、請求項1または2記載の放電ランプ用点灯装置において、ケースの内部は、伝熱性樹脂により充填されていることを特徴とする。
【0018】
伝熱性樹脂は、絶縁性を有し、空気よりも熱を伝熱させるものであり、例えばシリコーン樹脂やウレタン樹脂などを用いることができる。そして、伝熱性樹脂は、ケースの内面に密着されるようにして充填されることが望ましい。
【0019】
また、伝熱性樹脂が内部フィンに接触していると、点灯装置本体からの熱が伝熱性樹脂から内部フィンを介してケースに伝熱されるようになり、当該熱がケースから迅速に放熱される。
【0020】
本発明によれば、点灯装置本体に発生した熱は、伝熱性樹脂に伝熱され、伝熱性樹脂内を伝熱してケースに迅速に伝熱される。これにより、ケースの外面から放熱される熱量が多くなり、ケースの内部温度上昇がより抑制され、点灯装置本体の温度上昇がより抑制される。
【0021】
請求項4に記載の放電ランプ用点灯装置の発明は、点灯装置本体には、点灯回路の発熱部品が取着された放熱部材が設けられており、この放熱部材がケース内面に接触していることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置である。
【0022】
ここでいう点灯回路の発熱部品とは、点灯回路の動作に伴って比較的高温となるスイッチング素子等の回路部品であり、熱的な影響を抑制するため放熱を必要とする部品を意味する。
【0023】
また、接触は、密着状態を含むが、放熱部材からケースへ伝熱できる程度の状態であれば足りる。
【0024】
請求項5に記載の照明器具の発明は、請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置と;この放電ランプ用点灯装置により点灯される放電ランプと;放電ランプを配設している器具本体と;を具備していることを特徴とする。
【0025】
本発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置を具備する照明器具が提供される。
【発明の効果】
【0026】
請求項1の発明によれば、ケースの内面に形成された内部フィンによる内表面積の増加分、点灯装置本体に発生した熱がケースに伝熱されて放熱される結果、点灯装置本体の温度上昇が低減されるので、当該点灯装置本体の部品の熱劣化を防止することができて点灯装置本体の耐久寿命を確保することができ、また、点灯装置本体およびケースを小形化することができる。
【0027】
請求項2の発明によれば、伝熱手段により、点灯装置本体からの熱がケースに迅速に伝熱され、ケースの外面から放熱される熱量が多くなるので、点灯装置本体の温度上昇をより低減することができる。この結果、点灯装置本体をより長寿命化することができ、より点灯装置本体およびケースを小形化することができる。
【0028】
請求項3の発明によれば、点灯装置本体からの熱は、伝熱性樹脂を介して迅速にケースに伝熱される結果、ケースの外面から放熱される熱量が多くなるので、点灯装置本体の温度上昇をより低減することができて点灯装置本体の耐久寿命をより向上させることができ、点灯装置本体およびケースをより小形化することができる。
【0029】
請求項4の発明によれば、点灯回路の発熱部品の放熱を促進でき、部品の小形化を図ることができる。
【0030】
請求項5の発明によれば、請求項1ないし3いずれか一記載の放電ランプ用点灯装置を具備する照明器具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0032】
図1および図2は、本発明の第1の実施形態を示し、図1は放電ランプ用点灯装置の概略分解斜視図、図2は概略斜視図である。
【0033】
図1において、放電ランプ用点灯装置1は、ケース2、点灯装置本体3、防水パッキン4および端板5を有して構成されている。
【0034】
ケース2は、例えばアルミニウム(Al)等の導電性金属材料により押し出し成形されたケース本体6およびケース蓋体7からなっている。ケース本体6は、両端側に開口8,8、上部に長手方向に沿う開口9および中空を有する断面略コ字状に形成され、上部端面に長手方向に沿って凹溝10,10が形成されているとともに、外面6aに長手方向に沿って複数の放熱フィン11が形成されている。
【0035】
また、ケース蓋体7は、断面略円弧状に形成され、長手方向両端部にケース本体6の凹溝10,10に嵌入される凸部12,12が長手方向に沿って形成されているとともに、内面7bに長手方向に沿って内部フィン13,14がそれぞれ複数形成されている。内部フィン13,14は、表面積が広くなるように長方形状に形成され、ケース蓋体7の内面7bからケース2の内部に突出している。また、内部フィン14は、内部フィン13よりもケース蓋体7の内面7bから突出長を大きくして表面積を大きくしている。
【0036】
そして、ケース本体6の凹溝10,10にケース蓋体7の凸部12,12が嵌入したときに、ケース本体6およびケース蓋体7は一体化されて、ケース2が形成される。このとき、凹溝10および凸部12の箇所からケース2内に雨水や湿気が侵入しないように、凹溝10および凸部12の間が隙間なく形成されている。そして、ケース本体6の外面6aおよび内面6bとケース蓋体7の外面7aおよび内面7bは、それぞれ防錆のためのアルマイト(耐蝕性酸化被膜)処理が施され、このアルマイト処理により黒色に着色されている。すなわち、ケース2の内表面6b,7bおよび外表面6a,7aには、アルマイト15が形成されている。このアルマイト15は、点灯装置本体3からの熱をケース2に伝熱させる伝熱手段を形成している。
【0037】
点灯装置本体3は、回路基板16およびこの回路基板16に実装された放電ランプを高周波点灯させる点灯回路17の電子部品および回路部品等を備えて形成されている。例えば、電界効果トランジスタ、ダイオード、ノイズフィルタ用のコンデンサおよびインダクタ、全波整流器、平滑用コンデンサ、突入電流防止用の抵抗またはインダクタ、チョークバラスト、直流カット用コンデンサ、共振用コンデンサ、共振用インダクタ、トランスおよびサイリスタ等のスイッチング素子などを備えている。
【0038】
回路基板16は長方形状の例えばガラスエポキシ材やポリブチレンテレフタレート(PBT)材などからなり、ケース本体6の内面6bに設けられた凹溝18に挿入されている。凹溝18の両端部は、ケース2の両端側の開口8,8に臨んで開口している。回路基板16は、ケース2の開口8,8のいずれか一方側から凹溝18に挿入される。点灯回路17は、放電ランプを高周波点灯させる周知の回路で形成されている。そして、放電ランプを点灯させているとき、点灯回路17の電子部品および回路部品等は発熱する。この発熱によりケース2の内部温度が上昇する。
【0039】
防水パッキン4,4は、ケース2の長手方向と直交する断面の略外形の大きさに形成され、ケース2の開口8,8において、端板5,5によりケース2の端面6c,7cに密着される。これにより、ケース2の内部に水分や湿気が侵入しにくくなる。また、回路基板16の両端部が凹溝18の両端部に位置するようになり、回路基板16は、凹溝18での移動が制限され、ほとんど移動しなくなるか、移動範囲が小さくなる。こうして、点灯装置本体3は、ケース2に収納されている。
【0040】
そして、端板5,5は、防水パッキン4,4と略同一の大きさに形成され、防水パッキン4,4を介してケース2の両端側の端面6c,7cに開口8,8を閉塞するようにそれぞれ配設される。すなわち、ケース2には、端面6c,7cに臨むねじ部19が複数設けられており、ねじ20(図2に示す。)が端板5,5に形成された複数の孔21をそれぞれ挿通し、防水パッキン4,4のねじ貫通部22を貫通して、ねじ部19に螺着される。これにより、ケース2は、防水形に形成される。
【0041】
そして、一方の端板5には挿通孔23,23が形成され、一方の防水パッキン4にはリード線貫通部24,24が形成されている。そして、点灯装置本体3の入力端子に接続されていて、外部電源に接続される図示しない入力リード線、点灯装置本体3の出力端子に接続されていて、放電ランプの電極側に接続される図示しない出力リード線および図示しないアース線が防水パッキン4のリード線貫通部24,24を貫通し、端板5の挿通孔23,23から外部に引き出されている。
【0042】
上述したように、ケース本体6とケース蓋体7が一体化されてケース2が形成され、ケース2に点灯装置本体3が収納され、ケース2の両端側に放水パッキン4および端板5がそれぞれ配設されることにより、図2に示すように、放電ランプを点灯させる防水形の放電ランプ用点灯装置1が形成されている。なお、図1および図2において、ケース2を照明器具や筐体などに固定する取付金具等は省略している。
【0043】
次に、本発明の第1の実施形態の作用について説明する。
【0044】
点灯装置本体3の入力端子に入力リード線を介して外部電源が供給されると、点灯回路17が動作し、出力端子から高周波電圧が出力される。この高周波電圧が放電ランプの電極間に印加され、放電ランプが点灯する。
【0045】
点灯回路17が動作すると、点灯回路17を構成する電子部品および回路部品が発熱し、この発熱による熱がケース2内の気体に伝熱する。特に、抵抗、インダクタ、トランス、サイリスタや電界効果トランジスタ等は、発熱量を伴って発熱し、それらの発熱部品からの熱が気体へ伝熱されるとともに、ケース2の内面すなわちケース本体6の内面6bおよびケース蓋体7の内面7bに輻射される。そして、点灯回路17からの熱がケース2内の気体に伝熱されるに従い、ケース2の内部温度が上昇する。
【0046】
ケース2の内部温度が上昇するに従い、ケース2内の気体からケース本体6の内面6bおよびケース蓋体7の内面7bに形成されたアルマイト15に熱が伝熱される。また、前記発熱部品からの輻射熱がアルマイト15に伝熱される。ここで、アルマイト15は、黒色に着色されているので、気体からの熱および前記発熱部品からの輻射熱を迅速に吸熱する。
【0047】
また、ケース蓋体7の内面7bには内部フィン13,14が形成されているので、内部フィン13,14が形成されていないときよりもケース2の内表面積が大きくなっている。この内表面積が大きくなる分、吸熱面積が広くなり、気体からの熱および前記発熱部品からの輻射熱を吸熱する熱量が大きくなる。これにより、気体からの熱および前記発熱部品からの輻射熱は、アルマイト15にさらに迅速に吸熱される。
【0048】
こうして、ケース蓋体7の内面7bに内部フィン13,14が形成され、ケース本体6の内面6bおよびケース蓋体7の内面7bに黒色に着色されたアルマイト15が形成されることにより、点灯回路17(点灯装置本体3)に発生した熱が迅速にアルマイト15に吸熱される。
【0049】
アルマイト15に吸熱された点灯回路17からの熱は、アルマイト15からケース本体6およびケース蓋体7に伝熱され、ケース本体6の外面6aおよびケース蓋体7の外面7aから外部に放熱される。ここで、ケース本体6の外面6aには放熱フィン11が形成されているので、放熱フィン11が形成されていないときよりもケース本体6の外表面積が大きくなっている。この外表面積が大きくなる分、放熱面積が広くなり、ケース本体6の外面6aから放熱される熱量が大きくなる。放熱される熱量が大きくなる分、点灯回路17からの熱がケース2から迅速に放熱される。
【0050】
上述したように、ケース2の外面6aに放熱フィン11、内面7bに内部フィン13,14が形成され、また、ケース2の内面6b,7bに黒色に着色されたアルマイト15が形成されることにより、点灯装置本体3の点灯回路17に発生した熱が迅速にケース2から外部に放熱される。これにより、ケース2内の温度上昇が抑制されて、点灯回路17を構成する電子部品および回路部品等の温度上昇が抑制される。この結果、当該電子部品および回路部品等の熱劣化が防止され、点灯装置本体3の耐久寿命を確保することができる。また、点灯装置本体3を小形化することができ、ケース2も小形化することができて、放電ランプ用点灯装置1全体を小形化することができる。
【0051】
なお、黒色に着色されたアルマイト処理に代えて、ケース2の外面6a,7aおよび内面6b,7bに例えば黒色の塗装を施しても同様の作用、効果が得られる。
【0052】
また、ケース2の外面6a,7aおよび内面6b,7bに黒色着色のアルマイト15等の伝熱手段を形成せず、アルマイト処理等が防塵処理のみのものであっても、ケース2の内面7bに形成された内部フィン13,14にケース2内の熱が伝熱される分、ケース2の内部温度が低減される。すなわち、ケース2の内面7bに内部フィン13,14を形成することにより、点灯装置本体3の温度上昇を低減できる。
【0053】
また、内部フィン13,14は、長方形状の互いに異なる大きさに形成しているが、これに限らず、同一の大きさや形状であってもよく、任意の形状であってもよい。
【0054】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0055】
図3は、本発明の第2の実施形態を示す放電ランプ点灯装置の概略縦断面図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0056】
図3に示す放電ランプ用点灯装置25は、図1に示す放電ランプ用点灯装置1において、ケース2の内部が伝熱性樹脂26により充填されている。伝熱性樹脂26は、絶縁性および耐熱性であって高熱伝導性を有する例えばシリコーン樹脂である。
【0057】
そして、サイリスタや電界効果トランジスタなどの自己発熱の大きい発熱部品17aは、アルミニウム(Al)製の放熱板17bに装着され、この放熱板17bがケース本体6の内面6bに接触されている。ここで、ねじ等により、放熱板17bをケース本体6に固定すると、放熱板17bは、ケース本体6の内面6bにより接触するようになる。
【0058】
伝熱性樹脂26は、ケース2に点灯装置本体3が収納され、ケース2の一端側に防水パッキン4および端板5が配設された後、ケース2の他端側の開口8からケース2の内部に注入される。そして、伝熱性樹脂26は、回路基板16に実装された点灯回路17の電子部品および回路部品等を包むようにして、かつケース本体6の内面6bおよびケース蓋体7の内部フィン14と密着するようにしてケース2の内部に充填されている。
【0059】
なお、ケース2(放電ランプ用点灯装置1)の軽量化を図るために、伝熱性樹脂26は、ケース蓋体7の内部フィン14の一部を包むようにしているが、これに限らず、内部フィン13も包むように、あるいはケース蓋体7の内面7bの全域と密着するようにケース2内に充填してもよい。
【0060】
点灯回路17に発生した熱は、伝熱性樹脂26に伝熱され、伝熱性樹脂26内を伝熱する。そして、伝熱性樹脂26からケース本体6の内面6bに形成されたアルマイト15に伝熱され、かつケース蓋体7の内部フィン14に形成されたアルマイト15に伝熱されて、ケース本体6およびケース蓋体7(ケース2)に伝熱される。
【0061】
また、自己発熱した発熱部品17aの熱は、放熱板17bに伝熱され、放熱板17bからケース本体6の内面6bに形成されたアルマイト15に伝熱されてケース本体6に伝熱される。
【0062】
伝熱性樹脂26は、気体よりも熱を伝熱させやすい。したがって、点灯回路17からの熱は、伝熱性樹脂26を介して迅速にケース2に伝熱され、ケース2の外面6a,7aから放熱される熱量が多くなる。また、発熱部品17aを装着している放熱板17bがケース本体6の内面6bに接触しているので、発熱部品17aの熱は、放熱板17bを介して迅速にケース本体6に伝熱される。これにより、点灯回路17の電子部品および回路部品の温度上昇がより抑制される。この結果、点灯装置本体3の耐久寿命をより向上させることができ、点灯装置本体3およびケース2をより小形化できる。
【0063】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0064】
図4(a)は、放電ランプ用点灯装置の概略側面図である。本実施形態は、主に点灯回路部品の放熱構造の具体的実施形態を示したものであり、この放熱構造に直接関係しない回路基板上の他の点灯回路部品や伝熱手段等は図示上省略している。また、回路基板の位置、内部フィンの構成において、上述の実施形態とは若干異なる構成を採用しているが、上述の実施形態と同一又は相当部分には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0065】
金属製のケース2は、ケース本体6とケース蓋体7からなり、放熱フィン11及び内部フィン13が形成されている。そして、ケース2内に設けられた回路基板16には、放熱部材と、この放熱部材に固着された点灯回路部品とからなる放熱ユニット40が取付けられている。
【0066】
具体的には、放熱部材は、アルミニウム製の側面形状が略L字状の放熱板17bである。また、点灯回路部品は、サイリスタや電界効果トランジスタ等の比較的自己発熱の大きい発熱部品17aである。
【0067】
まず、発熱部品17aは、外被が絶縁性プラスチックで形成され、下方に端子17dが導出されている。この発熱部品17aは、端子17dが回路基板16の導電パターンに電気的に接続され、上方がねじ17cにより放熱板17bに取着されている。
【0068】
このねじ17cによる取着により、発熱部品17aは放熱板17bに密着状態となる。ここで、ねじ17cは発熱部品17a及び放熱板17bを貫通し、その先端部が放熱板17b面から突出した状態となっている。この突出状態は、ねじ17cが発熱部品17aと放熱板17bとを確実に貫通していることを意味し、発熱部品17aの放熱板17bへの取着を強め、確実かつ密着性を高めるには必然的状態であるということができる。
【0069】
一方、放熱板17bのL字状底面は、回路基板16にねじ17e止めされており、側面は、ケース本体6に、ケース本体6の外側からねじ17fにより引張り方向、すなわち、放熱板17bをケース本体6内面に接触、密着する方向に固定している。
【0070】
ここで、ケース本体6内面には、固定部品としてのねじ17cの端部回避部41が形成されている。具体的には、ケース本体6内面に放熱板17bを支持する支持面6c、6dを形成し、この支持面6c、6d間に凹溝を形成することにより固定部品の端部回避部を構成している。
【0071】
したがって、固定部品であるねじ17cの先端部は、ケース本体6内面に衝突することなく凹溝内に収容状態となり、放熱板17bをケース本体6内面の支持面6c、6dに接触、密着させることが可能となる。
【0072】
次に本実施形態の作用を説明する。
【0073】
まず、点灯回路が動作すると、発熱部品17aが発熱する。この発熱は、放熱板17bに伝熱され、さらに放熱板17bが密着しているケース本体6内面へと伝熱され、さらにまた、ケース本体6、ケース蓋体7へと伝熱され、放熱フィン11、内部フィン13の存在と相俟って放熱が促進される。
【0074】
次に、点灯回路部品の放熱構造の他の実施形態を図4(b)及び図4(c)を参照して説明する。図4(b)及び図4(c)は、放電ランプ用点灯装置の一部概略側面図である。前述の実施形態と同一又は相当部分には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0075】
図4(b)では、前述の実施形態における放熱板17b面とは反対側の面に発熱部品17aを取付けたものを示している。この実施形態では、固定部品としてのねじ17cの端部回避部41は、ケース本体6内面突出した支持面6cにより形成され、ねじ17cの一端部である頭部のみならず、発熱部品17aをも収容している。
【0076】
なお、図4(c)に示すように、固定部品の端部回避部における発熱部品17aの一側面をケース本体6内面に接触させるようにしてもよい。この場合、一層放熱効果を高めることが期待できる。
【0077】
これらの実施形態による場合も、前述の実施形態と同様な発熱部品17aの放熱作用をもたらすことができる。
【0078】
なお、以上の点灯回路部品の放熱構造において、放熱部材は、L字状の放熱板に限らず、また、アルミニウム製に限らず、形状、材質等において限定されるものではない。固定部品は、ねじに限定されず、割ピン、くさび部材等であってもよい。固定部品の端部回避部は、ケース本体内面に凹溝を形成するもの、穴状のものを形成するもの等、固定部品の端部がケース内面と衝突しないような構成であればよい。
【0079】
以上の点灯回路部品の放熱構造の実施形態によれば、放熱部材とケース本体内面とを接触、密着状態とすることができ、発熱部品の放熱が促進され、発熱部品の信頼性を喪失することなく、かつ小形化が可能となる。また、発熱部品の放熱にケース本体を有効に利用しているので、放熱促進のために格別に別部品を用いることなく、コストの低下が期待できる。
【0080】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0081】
図5および図6は、本発明の第4の実施形態を示し、図5は段付ポールに取り付けられた状態の照明器具の外観図、図6は照明器具の一部切り欠き断面図である。なお、図2と同一部分には、同一符号を付して説明は省略する。
【0082】
図5に示す照明器具27は、街路灯である。街路灯27は、器具本体としての街路灯本体28がジョインターアーム29を介して中空の段付ポール30に取り付けられている。そして、段付ポール30は、地中31に一部埋設されたコンクリート基礎32に立設されている。
【0083】
段付ポール30は、開閉蓋33の部位の内部に図2に示す放電ランプ用点灯装置1が収納されている。そして、電源用穴34を介して外部より図示しない電源線およびアース線が導入され、段付ポール30内において、放電ランプ用点灯装置1から導出されている入力リード線およびアース線にそれぞれ接続されている。そして、放電ランプ用点灯装置1の出力リード線が街路灯本体28に配線されている。
【0084】
街路灯本体28は、図6に示すように、下面に開口を有する略箱状に形成されており、ソケット台35、ランプソケット36、放電ランプとしての高圧放電ランプ37および反射板38などを配設している。ランプソケット36は、放電ランプ用点灯装置1の出力リード線と接続されている。高圧放電ランプ37は、例えばメタルハライドランプが用いられている。
【0085】
そして、放電ランプ用点灯装置1に電源線を介して外部電源が投入されると、メタルハライドランプ37が点灯する。メタルハライドランプ37より放射された直接光および反射板38で放射された反射光は、街路灯本体28の開口から路面に出射される。こうして、街路灯27は、路面を照明する。
【0086】
放電ランプ用点灯装置1によりメタルハライドランプ37が点灯されると、放電ランプ用点灯装置1の点灯装置本体3に発生した熱がケース2から段付ポール30の内部空間に放熱される。そして、当該熱は、段付ポール30に伝熱して、段付ポール30から大気中に放熱される。
【0087】
そして、放電ランプ用点灯装置1は、防水形に形成されているので、開閉蓋33と段付ポール30との隙間や電源用穴34から雨水や湿気が段付ポール30内に侵入しても、ケース2内に水分や湿気が浸入することが防止されている。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す放電ランプ用点灯装置の概略分解斜視図。
【図2】同じく、放電ランプ用点灯装置の概略斜視図。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す放電ランプ用点灯装置の概略縦断面図。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す放電ランプ用点灯装置の概略側面図。
【図5】本発明の第4の実施形態を示す段付ポールに取り付けられた状態の照明器具 の外観図。
【図6】同じく、照明器具の一部切り欠き断面図。
【符号の説明】
【0089】
1,25…放電ランプ用点灯装置
2…ケース
3…点灯装置本体
5…端板
15…伝熱手段としてのアルマイト
17a…点灯回路部品としての発熱部品
17b…放熱部材としての放熱板
26…伝熱性樹脂
27…照明器具としての街路灯
28…器具本体としての街路灯本体
37…放電ランプとしてのメタルハライドランプ




 

 


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