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発明の名称 照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−179895(P2007−179895A)
公開日 平成19年7月12日(2007.7.12)
出願番号 特願2005−377619(P2005−377619)
出願日 平成17年12月28日(2005.12.28)
代理人 【識別番号】100100516
【弁理士】
【氏名又は名称】三谷 惠
発明者 尾崎 美雪 / 小池 健司
要約 課題
照明状態を調光する際の電圧の位相制御時に発生する騒音を低減できる照明器具を提供することである。

解決手段
光源を装着するソケット14は器具本体内に収納され、可動台17はソケット14を搭載し摺動軸18により器具本体内を前後に摺動する。ソケット14と可動台17との取付面に緩衝材20を挟み込み、位置決め部材22により、ソケット14と可動台17とを連結する取付ネジ21がソケット14に直接的に当接しないようにするとともに緩衝材20の厚み幅を保持する。また、筒状緩衝材23は器具本体の前面板12及び後面板13の軸受孔に設けられ、摺動軸18を貫通して保持する。これにより、光源の振動が器具本体に及ぶのを抑制する。
特許請求の範囲
【請求項1】
器具本体内に収納され光源を装着するソケットと;
ソケットが取付ネジにより取り付けられる取付面を有し、前記器具本体内を可動する可動台と;
前記ソケットと前記可動台の取付面との間に挟み込まれた緩衝材と;
前記ソケットと前記可動台とを連結する取付ネジが前記ソケットに当接しないようにするとともに前記緩衝材の厚み幅を保持する樹脂製の位置決め部材と;
を備えたこと特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記位置決め部材は、前記取付ネジを貫通させる貫通孔を有する筒状部と、前記筒状部に設けられ取付ネジの頭部を支持するフランジ部とを備えたことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
前記器具本体の前面板及び後面板の軸受孔に設けられ、前記摺動軸を貫通して保持する筒状緩衝材を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、舞台やスタジオ等の照明に使用される照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
舞台やスタジオ等の照明に使用される照明器具は、器具本体の内部に光源である電球を収納し、電球の前方にレンズを取り付けて光源からの光を出射するようにしている。レンズの前面には保護網や差し枠受等が取り付けられると共に、器具本体の後側または上側には電球交換のための開閉蓋が取付けられ、さらに器具本体の外側には光の出射方向を任意角度に保持するためのアームやハンガーが取付けられるなどして構成されている。
【0003】
このような照明器具では、照明状態を調光する際に、調光のための電源電圧の位相角制御の影響で光源へ入力される電圧波形が歪み、電圧中に高周波成分が発生する。そして、この高周波成分を含んだ電球からの発生する音と照明器具とが共鳴することがある。また、位相角制御電圧の立ち上がり時に発生する電球への衝撃エネルギーが照明器具に共振することによって騒音が発生することがある。この騒音は調光時騒音と通称されている。
【0004】
調光時騒音を低減させるものとして、ランプを収容する筒体状のランプホルダーの背面側に連結されるランプハウスの後部に、器具の軸心方向から上方向に変位した位置においてランプ角度調整用開口を形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】実開平7−22401号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1のものでは調光時騒音を、舞台上や客席方向ではなく、比較的に大空間をもつ天井方向に向けて放出し、舞台上及び客席への騒音を低く抑えたものである。従って、調光時騒音自体を低減させるものではないので、調光時騒音は舞台やスタジオ等の内部にこもることになる。
【0006】
本発明の目的は、照明状態を調光する際の電圧の位相制御時に発生する騒音を低減できる照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明に係わる照明器具は、器具本体内に収納され光源を装着するソケットと;ソケットが取付ネジにより取り付けられる取付面を有し、前記器具本体内を可動する可動台と;前記ソケットと前記可動台の取付面との間に挟み込まれた緩衝材と;前記ソケットと前記可動台とを連結する取付ネジが前記ソケットに当接しないようにするとともに前記緩衝材の厚み幅を保持する樹脂製の位置決め部材と;を備えたこと特徴とする。
【0008】
本発明において、特に指定しない限り用語の定義及び技術的意味は以下による。光源は例えばランプであり、光源はソケットに装着される。ソケットは可動台に取り付けられ、可動台は器具本体内を可動する。可動台は、可動機構により器具本体内を移動する。移動方向は前後左右を問わない。
【0009】
ソケットと可動台との取付面に挟み込まれた緩衝材は、弾力性を有した材質で形成される。例えば、シリコンゲル、シリコンゴムシート、フッ素ゴムシート、シリコンゴム発泡体、フッ素ゴム発泡体等である。
【0010】
位置決め部材は緩衝材よりも固い樹脂材質で形成され、取付ネジを貫通させてソケットと可動台とを取り付ける。その際に、位置決め部材により取付ネジがソケットに当接しないようにするとともに緩衝材の厚み幅を保持する。
【0011】
請求項2の発明に係わる照明器具は、請求項1の発明において、前記位置決め部材は、前記取付ネジを貫通させる貫通孔を有し前記取付ネジがソケットに当接しないようにする筒状部と、前記筒状部に設けられ取付ネジの頭部を支持するフランジ部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
位置決め部材は緩衝材よりも固い樹脂材質で例えば筒状に形成され、その筒状部の貫通孔に取付ネジを貫通させてソケットと可動台とを取り付ける。その際に、取付ネジがソケットに当接しないようにフランジ部を設け、取付ネジの頭部をこのフランジ部で支持する。また、位置決め部材の筒状部の長さで緩衝材の厚み幅を保持する。
【0013】
請求項3の発明に係わる照明器具は、請求項1または2の発明において、前記器具本体の前面板及び後面板の軸受孔に設けられ、前記摺動軸を貫通して保持する筒状緩衝材を備えたことを特徴とする。
【0014】
筒状緩衝材は固い材質、例えばテフロン(登録商標)等の耐熱樹脂で筒状に形成される。そして、摺動軸を保持する器具本体の前面板及び後面板の軸受孔に挿入され、摺動軸を貫通して保持する。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の発明によれば、位置決め部材で緩衝材の厚み幅を保持していることにより、騒音の発生源である光源の振動が緩衝材によって吸収されるので、その振動を器具本体に伝えなくし、照明状態を調光する際の電圧の位相制御時に発生する騒音が低減される。さらに、複数の取付ネジのネジ締め距離が位置決め部材で制限されるので、緩衝材を介しても各取付ネジの締め込み距離が所定長となる。このため光源の中心と光学系との中心とがずれることがなく所定の特性を維持できる。
【0016】
請求項2の発明によれば、位置決め部材が樹脂製であって、かつフランジ部を形成する形態であるため、取付ネジの頭部とソケットとの間で緩衝効果を得ることができる。よって振動の伝達が軽減される。
【0017】
請求項3の発明によれば、前面板及び後面板の軸受孔に筒状緩衝材を挿入して、この筒状緩衝材により、摺動軸の振動が前面板や後面板に伝達することを抑制するので、光源の振動が器具本体に伝達することを大幅に抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は本発明の実施の形態に係わる照明器具の側面図、図2はその平面図である。照明器具の器具本体は、側面板11、前面板12、後面板13で箱体に形成され、その器具本体内には、光源を装着するためのソケット14及び光源からの光を反射するリフレクター15が収納されている。図1及び図2ではソケット14に光源が装着されていない場合を示している。側面板11は金属製であり、前面板12及び後面板13はともに樹脂製である。器具本体内の前面板12側にはレンズ16が設けられ、レンズ16は光源からの直接光及びリフレクター15での反射光を集光して出射する。
【0019】
ソケット14は可動台17に搭載され、可動台17には摺動軸18が取り付けられている。摺動軸18の端部には摺動ハンドル19が取り付けられ、摺動ハンドル19の回転により摺動軸18が回転し、可動台17に直線方向の駆動力を与える。これにより、可動台17が器具本体内を前後に摺動する。
【0020】
ソケット14と可動台17との取付面Xには緩衝材20が挟み込まれ、取付ネジ21で固定されている。取付ネジ21は、後述するように取付ネジ21がソケット14に直接的に当接しないように、位置決め部材22を介して取り付けられる。そして、緩衝材20によりソケット14の振動が可動台17に伝搬するのを抑制する。また、摺動軸18を保持する器具本体の前面板12及び後面板13の軸受孔には、摺動軸18を貫通して保持する筒状緩衝材23が設けられている。
【0021】
図3は、光源24を搭載した状態でのソケット14及び可動台17の側面図である。ソケット14の上部に光源24が装着される。そして、ソケット14の下部において、ソケット14と可動台17との取付面Xに緩衝材20を挟み込んで、位置決め部材22を介して取付ネジ21でネジ止めされている。
【0022】
図4はソケット14と可動台17との取付部分の分解図、図5はソケット14が位置決め部材22を介して取付ネジで可動台17に取り付けられた状態を示す一部切欠側面図である。ソケット14には位置決め部材22の筒状部22aを通す貫通孔25が設けられ、緩衝材20にも位置決め部材22の筒状部22aを通す貫通孔26が設けられている。また、可動台17には取付ネジ21の雄ネジ部21aと螺合する雌ネジ部27が設けられている。緩衝材は弾力性のある材質で形成されている。
【0023】
位置決め部材22は固い樹脂製で筒状に形成され、その筒状部22aの上部には取付ネジ21の頭部フランジ部21bを支持するためのフランジ部22bが形成され、筒状部22aの貫通孔22cに取付ネジ21の雄ネジ部21aが通される。位置決め部材22は、取付ネジ21がソケット14に当接しないようにするとともに緩衝材20の厚み幅D1を保持するものである。すなわち、緩衝材20の厚み幅D1とソケット14の取付部の厚さD3との合計を取付ネジ21の筒状部22aの長さD2とする。これにより、位置決め部材22は固い材質で形成さていることから、緩衝材20の厚み幅D1を保持する。このように、位置決め部材22は樹脂製であって、かつフランジ部22bを形成する形態であるため、取付ネジ21の頭部とソケット14との間で緩衝効果を得ることができ、振動の伝達が軽減される。
【0024】
緩衝材20は弾力性を有し厚み幅D1が保持されることから、ソケット14が振動した場合に緩衝材20でその振動を吸収し、可動台17に伝搬する振動を抑制できる。従って、光源24を調光制御による位相制御により振動しソケット14が振動したとしても緩衝材20でその振動を吸収できる。
【0025】
図6は器具本体の前面板12及び後面板13の摺動軸18の取付部分の分解図、図7は器具本体の後面板13に摺動軸18を取り付けた状態を示す一部切欠側面図である。
【0026】
器具本体の前面板12及び後面板13には、摺動軸18を保持するための軸受孔28、29が設けられている。この軸受孔28、29に筒状緩衝材23の筒状部23aが挿入され、筒状緩衝材23のフランジ部23bにより前面板12及び後面板13と係止する。筒状緩衝材23は固い材質、例えばテフロン(登録商標)等の耐熱樹脂で筒状に形成される。筒状緩衝材23の筒状部23aには摺動軸18が貫通し、摺動軸18を保持するとともに摺動軸18の回転時にベアリングの役目もする。
【0027】
本発明の実施の形態によれば、ソケット14と可動台17との間に緩衝材20を挟み、ソケット14と可動台17とを取り付ける際は、位置決め部材22によりソケット14が可動台17に直接的に当接しないようにするので、光源24の振動によりソケット14が振動した場合に緩衝材20でその振動を吸収し、可動台17及び摺動軸18に伝搬する振動を抑制できる。
【0028】
さらに、複数の取付ネジのネジ締め距離が位置決め部材で制限されるので、緩衝材を介しても各取付ネジの締め込み距離が所定長となる。このため光源の中心と光学系との中心とがずれることがなく所定の特性を維持できる。
【0029】
また、前面板12及び後面板13の軸受孔28、29に筒状緩衝材23を挿入して、この筒状緩衝材23により、摺動軸18の振動が前面板12や後面板13に伝達することを抑制するので、光源24の振動が器具本体に伝達することを大幅に抑制できる。
【0030】
樹脂製の前面板12及び後面板13は筒状緩衝材23が配設されなければ、直ちに摺動軸を保持し、ベアリングの役目も果たさなければならないため比較的強度を高くする必要があるが、前面板12及び後面板13の強度が高いと前面板12及び後面板13の振動が金属製の側面板11に伝わり易くなる。そこで、本発明の実施の形態では、筒状緩衝材23にて摺動軸を保持し振動の伝達を防止するようにしているとともに、摺動軸のベアリングも兼ねるものである。従って、摺動軸の振動が前面板及び後面板に伝わり難くなるとともに、前面板及び後面板でも振動を吸収するので、金属製の側面板11へ振動が伝わり難くなる。
【0031】
例えば、1台の照明器具につき、光源24の位相制御時に発生する騒音が最大で3.5dB(A)低減できた。すなわち、暗騒音17dB(A)において、1台の照明器具につき、光源24の位相制御時の騒音が最大で25.5dB(A)であったものが、22dB(A)に低減することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施の形態に係わる照明器具の側面図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる照明器具の平面図。
【図3】本発明の実施の形態に係わる照明器具で光源を搭載した状態でのソケット及び可動台の側面図。
【図4】本発明の実施の形態におけるソケットと可動台との取付部分の分解図。
【図5】本発明の実施の形態におけるソケットが位置決め部材を介して取付ネジで可動台に取り付けられた状態を示す一部切欠側面図。
【図6】本発明の実施の形態における器具本体の前面板及び後面板の摺動軸の取付部分の分解図。
【図7】本発明の実施の形態における器具本体の後面板に摺動軸を取り付けた状態を示す一部切欠側面図。
【符号の説明】
【0033】
11…側面板、12…前面板、13…後面板、14…ソケット、15…リフレクター、16…レンズ、17…可動台、18…摺動軸、19…摺動ハンドル、20…緩衝材、21…取付ネジ、22…位置決め部材、23…筒状緩衝材、24…光源、25、26…貫通孔、27…雌ネジ部、28、29…軸受孔




 

 


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