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発明の名称 照明器具及び防犯灯
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−87798(P2007−87798A)
公開日 平成19年4月5日(2007.4.5)
出願番号 特願2005−275794(P2005−275794)
出願日 平成17年9月22日(2005.9.22)
代理人 【識別番号】100083150
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻木 信義
発明者 渡邉 博明
要約 課題
所定の照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を解決することが可能な照明器具及び防犯灯を提供する。

解決手段
略U字状の発光管11a1、11a2を有する光源11と、光源を支持する器具本体12と、光源からの光を反射させる反射体13と、光源を覆うように器具本体に設けられた透光性のカバー部材14とを具備する照明器具10を構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】
略U字状の発光管を有する光源と;
光源を支持する器具本体と;
光源からの光を反射させる反射体と;
光源を覆うように器具本体に設けられた透光性のカバー部材とを具備し;
光源の発光管を上下方向に配置すると共に、発光管の一部分が器具本体とカバー部材とで形成される光放出部の境界より上方に入るようにしたことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
略U字状の発光管を有する光源と;
光源を支持する器具本体と;
光源からの光を反射させる反射体と;
光源を覆うように器具本体に設けられた透光性のカバー部材とを具備し;
光源の発光管を上下方向に配置すると共に、発光管が器具本体とカバー部材とで形成される光放出部の境界より上方に入るようにして、発光管の幅寸法をh1、境界より上方に入る発光管の寸法をh2としたときに、h2/h1×100が約19〜80%の値になっていることを特徴とする照明器具。
【請求項3】
前記発光管の下方に補助反射体を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の照明器具。
【請求項4】
請求項1ないし3いずれか一に記載の照明器具からなることを特徴とする防犯灯。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、道路、公園等の照明に使用される照明器具及び防犯灯に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の照明器具、例えば、防犯灯においては防犯照明の推奨照度が求められている。
【0003】
すなわち、照明の効果として、4m先の歩行者の挙動・姿勢などがわかるように、水平面照度(平均値)が3ルックス、鉛直面照度(最小値)が0.5ルックスになるように推奨照度が求められている。
【0004】
これらの推奨照度を達成するため、例えば、特許文献1及び特許文献2に示される照明器具が知られている。
【0005】
特許文献1に示されるものは、屋外に設置した場合に、遠方の地点における照度を高めるために、器具本体の開口の外側に位置するように蛍光ランプを設けて構成している。
【0006】
また、特許文献2には、略U状の放電路を有するランプを上下方向に配置して構成している。
【0007】
一方、この種の防犯灯は、道路の歩道側に設置された電柱等、高い位置に取付けられて使用されることが一般的で、設置された器具の上方からも光の一部が放射され、近隣民家等に光が届き、部屋が明るくなりすぎて就寝を妨げる等、近隣を不必要に明るくしてしまう問題がある。
【特許文献1】特開2003−203506号公報
【特許文献2】特公平7−36284号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1及び2に示される照明器具では、いずれも、器具本体の開口の外側に位置するように蛍光ランプを設けて構成しているため、遠方の地点における照度を高めることは可能となるが、逆に上方に向かう光も多くなり、近隣を不必要に明るくしてしまう問題は解決されていない。
【0009】
また、この種、照明器具においては所定の照度を得るために、配置間隔を短くすることも行われるが、設置台数が多くなり工事費や消費電力を含めた設備費用が高騰する問題が発生し、例えば、各自治体等によっては、最低配置間隔を25mに確保するよう義務付けられている。
【0010】
このため、この種、防犯灯などの照明器具においては、最低配置間隔を25mに確保して費用の高騰化を抑制すると共に、所定の推奨照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を解決することが可能な照明器具を、如何にして実現するかが重要な課題となっている。
【0011】
本発明は、上述した問題、課題を解決することを目的とし、所定の照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を解決することが可能な照明器具及び防犯灯を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の照明器具の発明は、略U字状の発光管を有する光源と;光源を支持する器具本体と;光源からの光を反射させる反射体と;光源を覆うように器具本体に設けられた透光性のカバー部材とを具備し;光源の発光管を上下方向に配置すると共に、発光管の一部分が器具本体とカバー部材とで形成される光放出部の境界より上方に入るようにしたことを特徴とする照明器具。
【0013】
本発明によれば、光源の発光管を上下方向に配置すると共に、発光管の一部分が器具本体とカバー部材とで形成される光放出部の境界より上方に入るようにして、上方光束比及び照度を適正値に調整することにより、所定の照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を解決することが可能な照明器具が構成される。
【0014】
本発明において、光源は、コンパクト形蛍光ランプ等、略直線状をなす光源が好ましいが、グローブを有する電球形蛍光ランプ、グローブを有さない電球形蛍光ランプ、さらにはHIDランプ、白熱電球等であってもよく、個数は1個でも複数個使用するようにしてもよい。
【0015】
略U字状の発光管は、1本の発光管を略U字状に屈曲したもの、2本の直管形のガラス管端部を加熱・溶融し、吹き破り等の手段で相互に接合して先端がH字状となるような略U字状になるように連結したものなどを許容する。
【0016】
光源の発光管は、上下方向に配置するが、正確に垂直に上下方向になっている必要はなく、多少左右に傾斜していてもよく、目的とする配光特性に支障をきたさない程度の範囲内で、多少傾斜しているものも許容する。
【0017】
器具本体は、アルミニウムのダイキャスト等からなる金属や、光を透過させない合成樹脂等で構成して光を遮断することが好ましいが、光障害とならない範囲で、多少光が漏れるものも許容される。
【0018】
カバー部材は、透明なガラスでもアクリル等透明な合成樹脂、さらには、多数の透孔を形成したパンチングメタル等、他の透光性を有する部材で構成してもよい。また、透明でなく乳白色等の半透明に構成することも許容する。
【0019】
器具本体とカバー部材とで形成される光放出部の境界は、通常は遮光する器具本体と透光性のカバー部材の接触部が境となるが、器具本体とカバー部材の接触部にパッキングなど、他の遮光する部材が存在する場合は、そのパッキングなどの下端部が光放出部の境界となってもよく、要は光源の光が放出される部分と、遮光される部分の境であればよい。
【0020】
上方光束比は、例えば、防犯灯を道路に設置した際に、ランプ光束に対する照明器具の水平方向より上方へ向かう光束の比率で、その適正値は、例えば、光害対策ガイドラインには15%以下を一つの適正値として照明環境3に類型されて推奨されている。
【0021】
照度の適正値は、上述の背景技術で説明した推奨照度を、一つの適正値として調整することも許容する。
【0022】
適正値の調整は、発光管が光放出部の境界より上方に入るようにして行われるが、例えば、発光管の幅寸法をh1、境界より上方に入る発光管の寸法をh2としたときに、h2/h1×100が約19〜80%、好ましくは20〜45.3%の値にして、発光管が光放出部の境界より上方に入るように調整し設定することを許容する。
【0023】
本発明は、防犯灯、街路灯、道路灯などの屋外用の照明器具に適用することが好適であるが、スポットライト、ダウンライト等の屋内用の照明器具に適用してもよい。
【0024】
請求項2に記載の照明器具の発明は、略U字状の発光管を有する光源と;光源を支持する器具本体と;光源からの光を反射させる反射体と;光源を覆うように器具本体に設けられた透光性のカバー部材とを具備し;光源の発光管を上下方向に配置すると共に、発光管が器具本体とカバー部材とで形成される光放出部の境界より上方に入るようにして、発光管の幅寸法をh1、境界より上方に入る発光管の寸法をh2としたときに、h2/h1×100が約19〜80%の値になっていることを特徴とする。
【0025】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の照明器具において、前記発光管の下方に補助反射体を設けたことを特徴とする。
【0026】
請求項4に記載の防犯灯の発明は、請求項1ないし3いずれか一に記載の照明器具からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
請求項1の発明によれば、光源の発光管を上下方向に配置すると共に、発光管の一部分が器具本体とカバー部材とで形成される光放出部の境界より上方に入るようにして、上方光束比及び照度を適正値に調整することにより、所定の照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を解決することが可能な照明器具を提供することができる。
【0028】
請求項2の発明によれば、光源の発光管を上下方向に配置すると共に、発光管が器具本体とカバー部材とで形成される光放出部の境界より上方に入るようにして、発光管の幅寸法をh1、境界より上方に入る発光管の寸法をh2としたときに、h2/h1×100が約19〜80%の値にしたので、所定の照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を解決することが可能な照明器具を提供することができる。
【0029】
請求項3の発明によれば、発光管下方に補助反射体を設けたことにより、所定の照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を解決することが可能な照明器具を提供することができる。
【0030】
請求項4の発明によれば、所定の照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を解決することが可能な防犯灯を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施形態につき、防犯灯を例に図1〜図8に従い説明する。
【実施例1】
【0032】
10は本発明の照明器具で、光源11と、光源を支持する器具本体12と、光源からの光を反射させる反射体13と、器具本体12に設けられたカバー部材14で構成する。
【0033】
光源11は、コンパクト形蛍光ランプ(以下単に「蛍光ランプ」と称す)で、長尺な直線状をなす発光部分を備えた2本の発光管11a1、11a2を略U字状に形成し、一端に口金11bを設けて構成する。
【0034】
蛍光ランプ11は、2本のガラス管よりなる発光管11a1、11a2を平行に配置し、互いに隣接する直管部分の一端部を加熱・溶融し吹き破って突起穴を形成し、この突起穴の開口同士をつなぎ合わせて連結部11cを形成して、先端がH字状となるような略U字状をなす連続した放電路をなすように構成する。連結部11cは口金11bと逆側の端部に形成される。
【0035】
器具本体12は、アルミダイカスト製で、下面に開口部12aを形成した舟形状をなす箱体で構成し、開口部に反射体13を取付ける。
【0036】
反射体13は、アルミニウムやステンレス等の板材で構成し、器具本体の開口部12aを略覆うように、長尺な平板状なす形状に形成し、一端部にソケット15を、他端部に蛍光ランプ11の連結部11c側を支持する支持バネ16を取付ける。
【0037】
長尺な直線状をなす蛍光ランプ11は、器具本体12の長手方向に平行に配置し、かつ2本の発光管11a1、11a2が上下方向に位置するように縦に配置する。
【0038】
すなわち、ソケット15は縦方向に反射体13に取付け、蛍光ランプの口金11bを上下縦方向にして差し込み、2本の発光管11a1、11a2が略垂直に上下方向に位置して配置されるように構成する。支持バネ16も、2本の発光管11a1、11a2を上下に支持するように縦方向に配置する。
【0039】
なお、上下方向に配置された2本の発光管11a1、11a2は、正確に垂直に上下方向になっている必要はなく、目的とする配光特性に支障をきたさない程度の範囲内で、多少左右に傾斜していてもよい。
【0040】
また、長尺な直線状をなす蛍光ランプ11は、器具本体12の長手方向に略平行に配置され、照明器具10を電柱等に、例えば、水平姿勢に設置した場合、上下に配置された2本の発光管11a1、11a2も略水平の状態で点灯される。
【0041】
カバー部材14は、透光性を有するように透明なアクリル等の合成樹脂で構成し、蛍光ランプ11を覆い、器具本体12の開口部12aを塞ぐように、器具本体と同様に舟形状に構成し、その上面に開口部14aを形成する。
【0042】
この開口部14aは、器具本体の開口部12aと対応する同一の開口形状に形成し、器具本体12にカバー部材14を被せた場合、両者の開口部12a、14aが完全に合致するように構成する。
【0043】
なお、図示しないが、カバー部材14の内面には、長手方向に沿って筋状に多数のプリズムを一体に形成する。
【0044】
17は、シリコーンゴム等の弾性体で構成した環状のパッキングで、断面が逆L字形をなし、L字の垂直部分を下方に垂下させ、水平部分を器具本体12とカバー部材14の開口端部の間に介在させ、器具本体12にカバー部材14を被せた場合に、両者の開口部12a及び14aが隙間なく合致させるようにして、水密かつ気密にして防水性能を有するように構成する。
【0045】
18は補助反射体で、アルミニウムやステンレス等の板材で構成し、長尺の平板を、断面が山形になるように折り曲げて形成する。
【0046】
補助反射体18は、カバー部材14の長手方向に沿って配置し、上下方向に配置された蛍光ランプ11における、下方に位置する発光管11a2の下面に、山形の頂部が対向するように、カバー部材14の内面に支持する。
【0047】
カバー部材14には、先端部側にヒンジ部を形成し、器具本体12のヒンジ部と共にヒンジ19を構成し、カバー部材14が先端部側を支点として器具本体12に対して開閉ができるように構成する。
【0048】
カバー部材14は、器具本体12の後端部側に設けられたバネ部材20の係止作用により閉止状態に保持され、またバネ部材20の係止作用を手で解除することにより開放できるように構成し、蛍光ランプ等の交換、点検、修理等ができるように構成する。
【0049】
器具本体12の後端部側の側面に、器具本体を電柱等に支持するためのコ字状をなす支持具21を一体に形成する。
【0050】
図中22は、器具本体12内に収納設置される安定器、23は器具本体の上面にパッキング等により防水構成にして取付けられた自動点滅器である。
【0051】
次に、上記に構成した照明器具における、上方光束比及び照度を適正値に調整するための構成につき説明する。
【0052】
まず、上方光束比は、防犯灯を道路に設置した際に、ランプ光束に対する照明器具の水平方向より上方へ向かう光束の比率で、その適正値は、路面を適正に照明すると共に、近隣を不必要に明るくしないようにするため、15%以下に調整することが好ましい。
【0053】
この15%以下の上方光束比を得るために、本実施例では次のように調整し構成した。
【0054】
まず、照明器具10として、長さ寸法Lを788mm、高さ寸法Hを133mm、最下幅寸法Wを130mmに設定して構成した。
【0055】
また、蛍光ランプ11として、型名FHP32ENのコンパクト形蛍光ランプを用いた。
【0056】
このコンパクト形蛍光ランプは、定格ランプ電力32W、管長が412mm、管外径d1が17.5mm、発光管の幅(ガラス管部の幅)h1が37.5mmで、全光束が2900lmに構成されている。
【0057】
この型名FHP32ENのコンパクト形蛍光ランプを上記構成の照明器具に、図2に示すように2本の発光管が、それぞれ略上下方向に位置するように配置する。
【0058】
この際、蛍光ランプ11の上方に位置する発光管11a1が、器具における光放出部の境界より上方に位置するようにする。
【0059】
すなわち、上記に構成した照明器具10は、器具本体12とカバー部材14の間に不透明のパッキング17を介在させたもので、器具本体12とカバー部材14の合せ目から光を通過させないパッキング17のL字垂直部分が垂下しており、この部分で上方発光管11a1からの光の一部が遮光されている(図2破線)。
【0060】
このため、上記構成の照明器具においては、パッキング17の垂直部分の先端が光放出部の境界Xとなる。
【0061】
この境界Xを基準として、蛍光ランプ11の発光部である発光管が、光放出部の境界Xより上方に入る発光管の寸法h2を変化させ、器具の上方光束比が15%以下になるように調整する。
【0062】
すなわち、h2の寸法を約7.5mmとなし、上方に位置する発光管11a1が光放出部の境界Xより上方に位置する比、すなわち、h2/d1×100が約42.8%になるように構成した(補助反射体18は取付けた状態)。
【0063】
この照明器具10を、図7に示すように道路Rの歩道側に設置された電柱Pに水平姿勢で、かつ器具の長手方向が道路Rの延伸方向に直交するようにして、高さ約4.5mの位置に設置し、歩道側及び車道側の路面を道路Rの延伸方向に沿って照明するようにした。
【0064】
その結果、下記の表1に示すように、上方光束比F1が14.8%になり、目的とする15%以下の上方光束比を有する防犯灯としての照明器具を実現することができた。
【0065】
【表1】


F1:上方光束比
F2:下方光束比
F3:器具効率
次に、光放出部の境界Xより上方に入る発光管の寸法h2を順次大となし、換言すれば、発光管をさらに上方に奥に入れるようにして、上記上方光束比15%以下をさらに確実に保持しながら、所定の推奨照度を得るための寸法h2を求めた。
【0066】
蛍光ランプとしては、上記型名FHP32ENのコンパクト形蛍光ランプに加え、型名FHP45ENのコンパクト形蛍光ランプも用いた。
【0067】
型名FHP45ENのコンパクト形蛍光ランプは、定格ランプ電力45W、管長が560mm、管外径d1が17.5mm、発光管の幅(ガラス管部の幅)h1が37.5mmで、全光束が4350lmに構成されている。
【0068】
その結果を図8に示す。すなわち、(a)は定格電力45Wの蛍光ランプを用い、h2を7.5mmにした場合で、上方光束比F1が13.8%で、配置間隔35mで鉛直面照度が0.53lxに確保できている。
【0069】
(b)は定格電力32Wの蛍光ランプを用い、h2を17mmにした場合で、上方光束比F1は15%以下で、配置間隔25mで鉛直面照度が0.52lxに確保できている。
【0070】
(c)は定格電力45Wの蛍光ランプを用い、h2を29mmにした場合で、上方光束比F1が15%以下で、配置間隔25mで鉛直面照度が0.52lxに確保できている。
【0071】
なお、上記(b)(c)の場合において、上方光束比F1の具体的な数値は表示していないが、発光管は(a)の状態から、より上方に奥に入り込んでおり、上方光束比F1は(a)における数値13.8%より低く、十分に15%以下に改善されている。
【0072】
また、鉛直面照度は、道路中心線上で路面からの高さが1.5mのところの最小照度である。
なお、図8に示す結果は、補助反射体18は無しでの測定結果で、上方光束比はランプ電力45Wで13.8%をなしており、前述「表1」におけるランプ電力32W、補助反射体18有りでの上方光束比14.8%の数値より、一層改善されている。
【0073】
上記により、発光管が光放出部の境界Xより上方に入る比、すなわち、h2/h1×100が20〜77.3%の範囲で、上方光束比及び照度が適正値に調整され、最低配置間隔を25mに確保して費用の高騰化を抑制すると共に、所定の推奨照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題が解決できることが判明した。
【0074】
なお、h2/h1×100が、厳密に20〜77.3%の範囲である必要はなく、最小値及び最大値は、(a)におけるh2が約7mm、及び(c)におけるh2が約30mmの値が許容され、h2/h1×100が約19〜80%の範囲で実用的に支障のない範囲での上方光束比及び照度を得ることができた。
【0075】
また、(c)で示す、45Wの蛍光ランプを77.3%の範囲で境界Xより上方に入れて、ランプをほとんど隠す構成は、省エネ等の観点から採用が難しいケースでは、(a)から(b)に示される20〜45.3%の範囲が、実現可能な好ましい範囲である。
【0076】
また、上記では、照明器具を上方約15度の角度に傾斜させて設置した状態で調整を行ったが、水平姿勢の場合も、上記と略同様に調整することができ、最低配置間隔を25mに確保して費用の高騰化を抑制すると共に、所定の推奨照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題が解決できた。
【0077】
次に、照明器具を電柱等に設置するための構成につき、図3及び図4に従い説明する。
【0078】
30は、照明器具10を電柱等に設置するためのコ字形をなす取付け具で、鉄やステンレス等の金属で、コ字形底部を平板状の支持部30aとし、支持部の両側面に一体に係止部30bを形成したコ字形取付金具として構成する。
【0079】
両側面の係止部30bは、一端部(図3において下端部)に向けて傾斜させた略台形をなす形状に形成し、台形の頂部となる位置に縦に長溝30cを貫通して形成する。
【0080】
さらに、係止部30bの中心部に軸孔30dを貫通して形成し、軸孔を通る垂直線上に位置し、かつ軸孔を挟んで2個の支持孔30e1、30e2を貫通させて形成する。
【0081】
さらに、2個の支持孔30e1、30e2を通る垂直線上から、約15度の角度aを有する線上に位置して、2個の支持孔30f1、30f2を貫通して形成する。
【0082】
これらの長溝30c、軸孔30d、2個の支持孔30e1、30e2及び2個の支持孔30f1、30f2は、両側面の係止部30bに、それぞれ対向した同じ位置に、対をなすように形成する。
【0083】
器具本体12の側面には、上述のようにコ字状をなす支持具21が一体に形成され、支持具の両側面板21aの下方に軸孔21bを貫通して形成し、軸孔を通過する垂直線上に位置し、かつ軸孔の上方に位置して1個の支持孔21cを形成し、さらに、支持孔21cを通る垂直線上から、約15度の角度aを有する線上に位置して、斜めに傾斜する長溝21dを貫通して形成する。
【0084】
これらの軸孔21b、支持孔21c及び傾斜する長溝21dは、支持具の両側面板21a、21aに、それぞれ対向した同じ位置に、対をなすように形成する。
【0085】
取付け具30及び支持具21に形成した各軸孔及び支持孔は、丸孔で形成し、孔の内面には雌ねじが形成されボルトが螺合できるようにする。
【0086】
また、取付け具30及び支持具21に形成した各軸孔、長溝、支持孔は、次のような位置関係にして形成する。
【0087】
すなわち、図3に実線矢印で示すように、取付け具30の支持部30aが器具本体12側になるようにして、取付け具30を支持具21の両側面板21a、21aの間に挿入し、それぞれの軸孔21bと30dを合致させて軸支し、取付け具30を垂直に位置させると、支持具21の傾斜する長溝21dと取付け具30の支持孔30f1が合致する。
【0088】
この状態から支持具21を、上方に15度の角度aまで回転すると、支持具21の傾斜する長溝21dと取付け具30の支持孔30e1が合致する。
【0089】
次に、取付け具30を、図3の状態から180度の角度で回転し、取付け具30の支持部30aが器具本体12と反対側になるようにする(図4)。
【0090】
この状態から図4に実線矢印で示すように、取付け具30を支持具21の両側板21a、21aの間に挿入し、それぞれの軸孔21bと30dを合致させて軸支し、取付け具30が垂直なるように位置させると、支持具21の傾斜する長溝21dと取付け具30の支持孔30f2が合致する。
【0091】
この状態から支持具21を、15度の角度aまで上方に回転すると、支持具21の傾斜する長溝21dと取付け具30の支持孔30e2が合致する。
【0092】
図中30gは、取付け具30の支持部30aに上下に対向して形成された取付孔で、取付け具30を壁面にタッピンネジや木ネジ等で取付けるための貫通された丸孔である。
【0093】
次に、照明器具を電柱等に設置する手順につき図5及び図6に従い説明する。
【0094】
まず、照明器具を電柱Pに水平に設置する手順を説明する。
【0095】
まず、取付け具30の長溝30cに電柱用の取付バンド50を通し、図5(a)に示すように、長溝30cが電柱側になるようにして取付け具30を電柱の周面に当接し、取付バンド50を電柱の周囲に巻き込み、別途のボルト、ナットを締め付けて、取付け具30を電柱の所定の高さに固定する。
【0096】
次に、照明器具10を持ち上げて、支持具21の両側面板21a、21aの間に取付け具30を挿入し、それぞれの軸孔21bと30dを合致させてボルト40により軸支し、取付け具30を垂直に位置させる。
【0097】
さらに、支持具21の傾斜する長溝21dの上端部と取付け具30の支持孔30f1が合致するので、この位置でボルト41を長溝21dから支持孔30f1にねじ込み固定する。
【0098】
これにより、照明器具が水平姿勢に保持された状態で電柱Pに設置される。
【0099】
次に、照明器具を電柱に上方に傾けて設置する場合には、図5(b)に示すように、上記同様にして取付け具30を電柱の所定の高さに固定し、取付け具30と支持具21をボルト40により軸支し、取付け具30を垂直に位置させた状態から、器具本体12を上方に15度の角度aまで回転する。
【0100】
これにより、支持具21の傾斜する長溝21dの上端部と取付け具30の支持孔30e1が合致するので、この位置でボルト41により固定する。
【0101】
これにより、照明器具が15度の角度で上方に傾斜した姿勢に保持された状態で電柱Pに設置される。
【0102】
次に、照明器具を壁面Hに設置する手順につき説明する。
【0103】
まず、水平に設置する場合には、図6(a)に示すように、取付け具30を、図5の状態から180度の角度で回転し、取付け具30の支持部30aが壁面H側になるようにして取付け具30を壁面に当接し、タッピンネジや木ネジ等を用いて2個の取付孔30gに挿通しねじ込んで固定する。
【0104】
次に、照明器具10を持ち上げて、支持具21の両側面板21a、21aの間に取付け具30を挿入し、それぞれの軸孔21bと30dを合致させてボルト40により軸支し、取付け具30を垂直に位置させる。
【0105】
さらに、支持具21の傾斜する長溝21dの上端部と取付け具30の支持孔30f2が合致するので、この位置でボルト41を長溝21dから支持孔30f2にねじ込み固定する。
【0106】
これにより、照明器具が水平姿勢に保持された状態で壁面Hに設置される。
【0107】
次に、照明器具を壁面に上方に傾けて設置する場合には、図6(c)に示すように、上記同様にして取付け具30を壁面に固定し、取付け具30と支持具21をボルト40により軸支し、取付け具30を垂直に位置させた状態から、器具本体12を上方に15度の角度aまで回転する。
【0108】
これにより、支持具21の傾斜する長溝21dの上端部と取付け具30の支持孔30e2が合致するので、この位置でボルト41により固定する。
【0109】
これにより、照明器具が15度の角度で上方に傾斜した姿勢に保持された状態で壁面Hに設置される。
【0110】
なお、設置場所等の条件により、照明器具を上方に傾斜した姿勢で電柱に設置することが決まっている場合には、取付け具30を用いずに、支持具21の15度の角度で傾斜した長溝21dに直接、電柱用の取付バンド50を通し、電柱の周囲に巻き込み締め付けて固定する。
【0111】
次に、上記のように構成した照明器具を、図7に示すように道路Rの歩道側に設置された電柱Pに取付けた場合の作用につき説明する。
【0112】
まず、図5(a)に示すように、取付け具30により器具本体11を電柱Pの約4.5mの高さに取付ける(本例では水平姿勢)。さらに、器具の長手方向が道路Rの延伸方向に直交するようにして取付ける。
【0113】
この状態で、発光管が上下に配置された蛍光ランプ11を点灯すると、光が図2で点線矢印で示すように透明なカバー部材14から下方、すなわち、電柱Pの左右に向かい(図7で図面手前と奥側に向かい)均等に放射され、歩道側及び車道側の路面を道路Rの延伸方向に沿って照らして推奨照度をもって照明する。
【0114】
この際、上方へも光が放射されるが、本実施例の照明器具は、上述のように蛍光ランプ11の発光管が、器具における光放出部の境界より上方に入るようにして、上方光束比F1を15%以下に調整してある。
【0115】
このため、上方に光が届き難くなって近隣家屋の窓W等に光が侵入する恐れが少なくなり、近隣を不必要に明るくしてしまうことがない。
【0116】
なお、設置場所等の条件により、下面方向を中心に照明を行うような場合、または、上方光束比をさらに抑制したい場合には、補助反射体18を外して設置する。
【0117】
蛍光ランプ11や安定器等の交換、点検、修理を行う場合には、バネ部材20の係止作用を手で解除し、カバー部材14をヒンジ19を中心にして開き、器具本体12の開口部12aを開放して行う。
【0118】
本実施例において、蛍光ランプ11は、2本の直管形のガラス管端部を加熱・溶融し、吹き破り等の手段で相互に接合して先端がH字状となるような略U字状になるように構成したが、1本の発光管を折り曲げて略U字状をなす形状の構成したものでもよい。
【0119】
器具本体12はアルミダイカスト製で構成したが、ポリブチレンテレフタレート等の耐熱性、耐光性で、かつ電気絶縁性を有する不透明な合成樹脂で構成してもよい。
【0120】
反射体13を長尺な平板状なす形状に形成したが、器具本体の内面を鏡面や白色となして反射体の機能を持たせるようにしてもよい。また、光源に対する反射体13の配置角度を変化できるようにして、配光を調整できるようにしてもよい。
【0121】
カバー部材14は、内面にプリズムを形成した透明なアクリル等の合成樹脂で構成したが、乳白色等の半透明に構成しても、さらに材質はガラスで構成してもよい。またプリズムは形成しなくてもよい。
【0122】
補助反射体18をカバー部材14の内面に支持するようにしたが、器具本体12側、例えば、反射体13に支持するようにしてもよい。
【0123】
また、山形をなす補助反射体18の、山形の傾斜角度を調整できるように構成して、配光を調整するようにしてもよい。
【0124】
上記実施例は、屋外用の防犯灯として構成したが、研究施設、図書館や美術館等の廊下に用い、廊下に隣接する部屋や壁面の展示物に不用な光が届かないように、廊下の延伸方向に沿って照明を行う室内用の照明器具として構成してもよい。
【0125】
室内用の照明器具として構成する場合には、防水のためのパッキングは省略してもよい。
【0126】
本実施例によれば、光源の発光管を上下方向に配置すると共に、発光管の発光部が器具本体とカバー部材とで形成される光放出部の境界より上方に入るようにしたので、光が透明なカバー部材14から下方、すなわち、電柱P等の左右に向かって均等に放射され、歩道側及び車道側の路面を道路Rの延伸方向に沿って、所定の推奨照度をもって照明することができる。
【0127】
同時に、蛍光ランプ11の発光管が、器具における光放出部の境界より上方に入るようにして、上方光束比を15%以下に調整してあるため、上方に光が届き難くなって近隣家屋の窓W等に光が侵入する恐れが少なくなり、近隣を不必要に明るくしてしまうことがない。
【0128】
上記により、最低配置間隔を25mに確保して費用の高騰化を抑制すると共に、所定の推奨照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を解決することができる。
【0129】
特に、発光管が光放出部の境界Xより上方に入る比、すなわち、h2/h1×100が約19〜80%、好ましくは20〜45.3%の範囲としたので、最低配置間隔を25mに確保して費用の高騰化を抑制すると共に、所定の推奨照度が得られ、かつ近隣を不必要に明るくしてしまう問題を、より一層確実に解決することができる。
【0130】
さらに、目的とする上方光束比を15%以下の適正値にする構成及び手段として、単に蛍光ランプを上下に配置する簡単な構成及び上下に移動して調整する単純な手段で実現することができ、コスト的にも有利な照明器具を提供することができる。
【0131】
長尺の断面が山形をなす補助反射体18を、上下方向に配置された蛍光ランプ11の下方に位置する発光管11a2の下面に、山形の頂部が対向するように設けたので、目的とする上方光束比を15%以下の適正値に保持しながら、歩道側及び車道側の路面を道路Rの延伸方向に沿っても確実に照明することが可能となる。
【0132】
また、補助反射体18は、照明器具を設置する周囲の状態、環境条件等によって、例えば、より上方光束比を抑制したい場合等に外したり、路面延伸方向への配光がより必要な場合に、適宜取付けて使用したり、さらには山形の傾斜角度を調整できるように構成して、配光を調整したりすることも可能となる。
【0133】
また、照明器具を電柱等に取付けるための取付け具30は、単に180度の角度回転させるだけで、電柱用の取付け具にも壁面用の取付け具にもなるので、1個の取付け具で電柱用及び壁面用として用途を兼用することができ、一種類の取付け具を用意すればよく、価格の低減及び在庫管理に寄与することができると共に、取付工事の際、現場での各種の設置条件に即対応することが可能となり施工が容易となるなど、実用的な作用効果を奏する。
【0134】
取付け具30は、1個の取付け具で電柱用及び壁面用として用途が兼用することができる上に、それぞれの用途において、単に取付ける孔を選択することにより、水平姿勢及び上方に傾斜した姿勢で設置することができ、一種類の取付け具で電柱用及び壁面用、さらには水平姿勢用及び上方に傾斜した姿勢用と、4種類の設置条件に対応することができ、より一層の価格の低減及び在庫管理への寄与、さらに施工が容易となるなど、さらに実用的な作用効果を奏することができる。
【0135】
防犯灯などの道路への設置に際しては、必要な路面照度を得るためや、近隣への光害を防止するために、現地で取付け場所(面)や取付角度を調整する必要がある。
【0136】
従来は、個々の設置条件に合う金具をその度に手配したり、角度を調整するための別途の金具を追加手配する必要があり、現地での調達が困難で工期が長くなる問題もあった。
【0137】
本実施例の取付け具30は、多様な機能を兼ね備えており、現地での各種の設置条件に合わせて、別途の金具等を調達することなく、1個の取付け具30で対応することができ容易に作業を行うことができると共に、工期が長くなることもない。
【0138】
また、照明器具の電柱等へ設置作業に際し、先に取付け具30を電柱等に取付け、電柱等に取付けられた取付け具30に照明器具を取付けるようにすることができ、重い照明器具を持ち上げた状態で、電柱用の取付バンド50を取付け具30の長溝30cに通すなどの細かい作業をせずに、重い照明器具を持ち上げた状態ではボルト40,41の2本を固定する単純な作業で済み、高所における作業を一層容易にすることができる。
【0139】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の設計変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】本発明の実施形態における照明器具の縦断面図。
【図2】同じく照明器具の図1A−A線に沿う断面図。
【図3】同じく照明器具の取付け具を示し、電柱用の取付け具として照明器具に取付けた状態を示す斜視図。
【図4】同じく照明器具の取付け具を示し、壁面用の取付け具として照明器具に取付けた状態を示す斜視図。
【図5】同じく照明器具の電柱への設置状態を示す図で、(a)は水平状態に設置した状態を一部切り欠いて示す側面図、(b)は上方に傾斜させて設置した状態を一部切り欠いて示す側面図。
【図6】同じく照明器具の壁面への設置状態を示す図で、(a)は水平状態に設置した状態を一部切り欠いて示す側面図、(b)は取付け具の背面図、(c)は上方に傾斜させて設置した状態を一部切り欠いて示す側面図。
【図7】同じく照明器具を道路の歩道側に設置された電柱に取付けた状態を示す説明図。
【図8】同じく照明器具における上方光束比及び照度を適正値に調整するための構成及び調整の結果を示す説明図。
【符号の説明】
【0141】
10 照明器具
11 光源
11a1 上方に位置する発光管
11a2 下方に位置する発光管
12 器具本体
13 反射体
14 カバー部材
X 光放出部の境界





 

 


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