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発明の名称 反射鏡及びそれを用いた照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−48671(P2007−48671A)
公開日 平成19年2月22日(2007.2.22)
出願番号 特願2005−233658(P2005−233658)
出願日 平成17年8月11日(2005.8.11)
代理人 【識別番号】100076233
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
発明者 隈川 ひろ子 / 田村 暢宏 / 五十嵐 賢治
要約 課題
基材が異形や深形である場合でも金属膜の厚さを反射面全面に均一に形成したので、反射率を向上させる。

解決手段
本発明は、開口部4と、この開口部4に上側に配置され、光源6を挿通する挿通孔5Aとを有する基材10に金属膜13を形成し、この金属膜3を保護するトップコート14を設けて反射面3を形成したもので、金属膜13は、銀を塗布することによって形成される。この場合、金属膜13の厚さL1、L2が反射面3全体にかけて均一であり、あるいは反射面3の挿通孔5A側の金属膜13の厚さL2aが反射面3の開口部4側の金属膜13の厚さL1よりも大きくなるように形成している。
特許請求の範囲
【請求項1】
光源からの光を照射するための開口部と、前記開口部の上側に配置され、前記光源を挿通させるための挿通孔とを備え基材と;
前記基材の内面側に形成された金属膜と;
を有する反射鏡において;
前記金属膜は、前記金属膜の厚さが前記基材の内面側全体にかけて均一であり、あるいは前記挿通孔側の前記金属膜の厚さが前記開口部側の前記金属膜の厚さよりも大きくなるように形成したことを特徴とする反射鏡。
【請求項2】
前記金属膜は、前記基材の外側面には形成されてないことを特徴とする請求項1に記載の反射鏡。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の反射鏡と;
前記反射鏡が設けられた器具本体と;
前記器具本体に設けられた光源ソケットと;
前記器具本体に設けられ前記光源を点灯させるための点灯装置と;
を有することを特徴とする照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に用いられる反射鏡及びそれを用いた用いた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ダウンライトやスポットライト等の照明器具には、光源からの光を効率良く反射して照射するために反射鏡が用いられている。
このような従来の反射鏡は、プラスチック又はセラミック等の樹脂材料を任意の形状に成形した基材上に、下地層(アンダーコート:一般に塗装膜)を形成した後に、アルミ(Al)や銀(Ag)等の光輝性金属反射薄膜(以下、金属膜と称す)を真空蒸着法あるいはスパッタリング法等によりコーティングし、更にその上に保護膜(トップコート:透明有機塗膜)を施して形成される。
【0003】
銀は、光輝性金属として優れた反射特性及び電気化学性質を有しており、このため、金属膜として銀を用いた反射鏡は、アルミを用いた反射鏡よりも反射率が高く、器具効率の高い高効率反射鏡を構成する上で特に有効である。
【0004】
近年、照明器具は高効率化が望まれており、これに伴って、反射鏡は反射率向上が望まれている。このため、従来より、このような要求に伴い、銀を金属膜として用いた反射鏡においては、数多くの提案がなされている。
例えば、特開2001−208904号公報に記載の反射鏡には、銀にマグネシウムを添加してなる金属膜を真空蒸着法あるいはスパッタリング法等により基材にコーティングし、更にその上に保護膜を施して反射面を形成した技術が開示されている。
【特許文献1】特開2001−208904号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記した従来技術では、銀などの金属膜を真空蒸着法あるいはスパッタリング法等により基材にコーティングする方法が採用されているため、反射鏡を主に構成する基材が、開口部とこの開口部の上部に配置され、光源を取付けるための挿通孔を備えて異形に形成されたものや、挿通孔が奥行きのある位置に配設された深形に形成されたものである場合には、金属膜の厚さを反射面全面に均一にコーティングすることが困難であった。
【0006】
すなわち、金属膜の厚さにムラが生じると、反射率が低下し、器具効率が低下する要因となってしまう。特に基材が深形に形成された反射鏡では、開口部から離れた上部に光源が配置される場合がある。この取付面近傍の反射率が開口部の反射率より低くなってしまうと、反射鏡全体の反射率が向上せず、結果として、照明器具の器具効率向上に支障を来す虞れがあった。
【0007】
そこで、本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、基材が異形や深形である場合でも金属膜の厚さを反射面全面に均一に形成することができ、反射率を向上させることができる反射鏡及びそれを用いた照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明の反射鏡は、光源からの光を照射するための開口部と、前記開口部の上側に配置され、前記光源を挿通させるための挿通孔とを備え基材と;前記基材の内面側に形成された金属膜と;を有する反射鏡において;前記金属膜は、前記金属膜の厚さが前記基材の内面側全体にかけて均一であり、あるいは前記挿通孔側の前記金属膜の厚さが前記開口部側の前記金属膜の厚さよりも大きくなるように形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明の反射鏡は、請求項1に記載の反射鏡において、前記金属膜は、前記基材の外側面には形成されてないことを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明の照明器具は、請求項1又は請求項2に記載の反射鏡と;前記反射鏡が設けられた器具本体と;前記器具本体に設けられた光源ソケットと;前記器具本体に設けられ前記光源を点灯させるための点灯装置と;を有している。
【0011】
本発明において用語の定義及び技術的意味は次による。
請求項1において、基材は、反射鏡形状をなす反射鏡本体を形成し、この反射鏡本体は、開口部から上側に配置された挿通孔を介して開口径が徐々に小さくなるように錐体状や釣鐘形状等に形成されている。
また、反射鏡本体は、挿通孔が開口部よりも離れた位置、すなわち奥行きの有る位置に配置されてなる深形に形成されたものである。なお、反射鏡本体の形状はこれに限定されるものではなく、その他の形状であっても良い。また、反射鏡本体は、異形に形成されたものでも良く、また、深形に形成されたものに限定されることはなく、奥行きのない浅形に形成されたものであっても良い。
金属膜は、例えば銀鏡塗装によって形成される。また、この金属膜は、基材の上面に形成されるものであるが、基材上にアンダーコートを塗布し、さらにその上に金属膜を形成しても良い。また、金属膜の上面に、この金属膜を保護するトップコートを設けて反射面を形成しても良い。また、前記挿通孔側とは、光源が装着される周囲の反射面の領域を示し、この領域は自在に変更可能である。すなわち、この領域の反射面を形成する金属膜の厚さが開口部側の金属膜の厚さよりも同等、もしくは大きくなっている。
【0012】
請求項2において、前記基材の外側面とは、反射鏡本体の表面を示している。すなわち、この反射鏡本体の表面にマスキング等(内面のみを塗装する、もしくはマスキング)の方法を用いてマスキングすることにより、表面の銀鏡塗装による銀の塗装を防止し金属膜が反射鏡本体の表面に形成しないようにしている。このことにより、光源により生じる熱を効果的に放射して、熱放射効率を向上できる。
【0013】
請求項3において、照明器具は、請求項1又は請求項2に記載の反射鏡が用いて構成される。光源を取付ける光源ソケットは、光源を装着する口金を有し、この口金は反射鏡の挿通孔に装着される。なお、この発明の照明器具においては、例えば光源が電球であれば点灯装置を有しない場合もある。また、反射鏡の上面に器具本体に固定するための取付け用ソケットを設けても構成しても良い。さらに、照明器具を例えば天井に照明器具を取付ける場合に、反射鏡自体を天井に固定するための取付用ばねを反射鏡の開口部近傍に設けて構成しても良い。このような構成により、器具効率向上化を可能にした照明器具が得られる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の反射鏡によれば、光源部側の反射率を向上できるので、器具効率が良くなるといった利点がある。また、光源近くの膜厚を厚くすることができるので、熱がこもりやすい上部側であっても、劣化を抑制でき、経年使用しても反射率が低下しにくいといった利点がある。また、このような反射鏡を用いた照明器具によれば、器具効率向上を図ることができるといった利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明する。
【0016】
(実施例1)
図1乃至図7は本発明に係る実施例1を示し、図1は実施例1の反射鏡の一部破断した構成斜視図、図2は反射鏡の外観を示す構成斜視図、図3は図1の反射鏡の側面断面図、図4は図1の反射鏡の開口部から見た底面図、図5は図3のA−A線断面図、図6は図3のB−B線断面図、図7は反射鏡の変形例1を示し、図3のB−B線断面図である。
【0017】
図1乃至図4に示すように、実施例1に係る反射鏡1は、主に反射鏡1を構成する反射鏡本体2を有している。
この反射鏡本体2は、内周面全面に反射面3が設けられて反射鏡形状に形成されたもので、開口部4と、この開口部4に上側に配置され、光源6を挿通するための挿通孔5Aととを有して形成されている。なお、反射面3は、後述する銀鏡塗装によって形成されるようになっている。
【0018】
開口部4を形成する反射鏡本体2の下部の外周部には、縁部2aが設けられている。この縁部2aは、反射鏡1を照明器具(図示せず)に固定し、あるいは壁面等に固定するために設けられている。なお、壁面や天井面に反射鏡1を固定する場合には、後述するが、縁部2aに対向配置して設けられた取付け用ばね9(図8参照)によって固定されるようになっている。
【0019】
反射鏡本体2の挿通孔5Aは、反射鏡本体2の上部に配置されており、光源6を取付けるために用いる挿通孔である。つまり、この挿通孔5Aには、光源6を装着した口金8Aが装着され、この口金8Aは反射鏡本体2の上面に配置された光源ソケット8に接続されるようになっている。
なお、この光源ソケット8は、照明器具50として構成した場合の器具本体51上に取付けられるようになっている(図9参照)。また、口金8Aは、図3及び図9に示すように、挿通孔5Aを介して反射鏡本体2内に位置するように配置されているが、これに限定されるものではなく、反射鏡2の上部側に位置するように配置しても良い。
【0020】
反射鏡本体2の挿通孔5Aの基端側には、照明器具として構成する場合にこの照明器具の器具本体51(図8参照)上に反射鏡本体2を固定するための取付け用ソケット7が設けられている。この取付け用ソケット7は、少なくとも反射鏡本体2自体を確実に器具本体51上に固定可能であり、且つこの取付け用ソケット7内に配される光源ソケット7からの熱が放射できるような形状で形成されている。
なお、挿通孔5Aが反射鏡本体2の上部に形成されることによってこの上部の内周面側の縁部には、外周側面部に延設される隅部5Bが形成されることになる。
【0021】
また、反射鏡本体2は、開口部4から上部の挿通孔5Aを介して開口径が徐々に小さくなるように錐体状、あるいは釣鐘形状に形成されている。また、反射鏡本体2は、挿通孔5Aが開口部4よりも離れた位置、すなわち奥行きの有る位置に配置されるように形成されている。
【0022】
なお、本実施例では、反射鏡本体2の側面形状は図1に示す形状に限定されるものではなく、その他の形状であっても良い。また、反射鏡本体2は、挿通孔5Aが奥行きのある位置に配置された深形に形成されたものに限定されることはなく、奥行きのない浅形に形成されたものであっても良い。
【0023】
次に、このような形成された反射鏡1の製造方法について図3乃至図7を参照しながら説明する。
図3乃至図5に示すように、本実施例の反射鏡1は、主に前記反射鏡本体2を形成する基材10に金属膜13を形成するとともに、この金属膜13を保護するトップコート14を設けて反射面3を形成したもので、金属膜13は、銀を塗布することによって形成され、金属膜13の厚さが反射面3全体にかけて均一となるように形成されている。
【0024】
基材10としては、例えばブラチック等の合成樹脂材の射出成形により所定の反射鏡形状に仕上げたものが用いられる。なお、基材10は合成樹脂材に限定されるものではなく、例えば、Al、Al合金、Fe、Fe合金、SUS等からなる板材をプレス成形、ヘラ絞り成形等の成形加工法により所定の形状に仕上げたものであっても良い。
【0025】
この基材10の上面には、図5に示すように、金属膜13及びトップコート14等を有する塗装部11が設けられている。この塗装部11は、基材10と、この基材10の上面にコーティングされたアンダーコート12と、このアンダーコート12の上面に銀を塗装することによって形成される金属膜13と、この金属膜13の上面にコーティングしてこの金属膜13を保護するトップコート14とを有している。
塗装部11の製造手順を説明すると、基材10の上面には、先ず、平滑性と金属膜13との密着性を得るために下地塗装を施して、アンダーコート12を形成する。なお、アンダーコートの塗料としては、特に限定しないが、基材10との密着性及び濡れ性が良く、また、銀を塗装することによって形成する金属膜との密着性及び濡れ性が良いものであることが望ましい。また、アンダーコート12の塗装方法は、例えば所定の塗料をエアスプレーガンを用いて基材10の反射面側に均一に塗装し焼付けて下地塗装、すなわち、アンダーコート12を得る。
【0026】
そして、本実施例では、アンダーコート12の上面に銀を塗装することによってアンダーコート12上に金属膜13を形成する。なお、アンダーコート12上に銀を塗装して金属膜13を形成する方法としては、例えば銀鏡塗装がある。
【0027】
すなわち、本実施例では、銀鏡塗装等の塗装方法を用いてアンダーコート12上に銀を塗装して金属膜13を形成することにより、従来用いられていた真空蒸着法あるいはスパッタリング法等のコーティング方法とは異なり、深形や異形の場合であっても金属膜13の厚さが反射面3全体にかけて均一となるように金属膜13を形成することができる。勿論、銀を塗装する方法であるため、反射面3の任意の領域上の金属膜13の厚さを自在に変えることも可能である。このため、挿通孔5Aの内周面側の縁部に形成される隅部5Bについても、金属膜13を反射面3を形成するのに好ましい厚さで形成することが可能である。
【0028】
なお、金属膜13は、アンダーコート12上に銀を塗装することにより形成したが、必ずしもアンダーコート12を設けずに直接基材10上に銀を塗装することにより形成しても良い。
【0029】
そして、金属膜13上に、この金属膜13を保護するトップコート14をコーティングする。これにより、鏡面となる反射面3が形成される。
なお、トップコート14の塗料としては、当然ながら光源6からの熱+光に耐えられるものが好ましく、一般的には、熱硬化アクリル塗料、熱硬化シリコン変性アクリル塗料及びシリコン塗料等が挙げられる。特に、トップコート14が、シリコン変性アクリル塗料、シリコン変性アルキッド塗料、及びシリコン塗料のうち、いずれか一つの有機塗膜を用いて形成されたものであると、光源6からの熱+光に確実に耐えられるものであり好ましい。また、トップコート14の塗装方法としては、アンダーコート12と同様にスプレー塗装が一般的であるが、均一な塗装膜が得られるのであれば、特に限定はしない。
このような製造手順により反射面3を形成することで本実施例に係る反射鏡1となる。
【0030】
このように形成された反射鏡1では、図5及び図6に示すように、反射鏡本体2の開口部4側近傍の金属膜13の厚さL1(図5参照)は、反射鏡本体2の挿通孔5A側近傍の金属膜13の厚さL2と略同じとなる。
すなわち、銀鏡塗装を用いて基材10あるいはアンダーコート12上に銀を塗装することで金属膜13を形成しているので、図1乃至図4に示すように基材10が開口部4とこの開口部4の上部に配置される挿通孔5Aを備えて異形に形成されたものや、挿通孔5Aが奥行きのある位置に配設された深形に形成されたものである場合にも、反射面3全体の金属膜13の厚さを均一にすることができる。
【0031】
このことにより、光輝性金属として優れた反射特性及び電気化学性質を有する銀を用いて金属膜13を形成し、且つ反射面3全体の厚さが均一になっているので、反射率をアルミを用いたよりも大幅に向上させることができる。よって、このような反射鏡1を照明器具に用いれば、器具効率向上に大きく寄与できる。
【0032】
なお、図3に示すように、口金8Aが反射鏡本体2内部に位置するように配置されたとしても、挿入口5A側の反射率が高いので、光源6からの直接光又は反射光が効率良く開口部4側に出射することができる。
【0033】
ここで、実際に本実施例の反射鏡1と、従来例として例えばアルミを真空蒸着法あるいはスパッタリング法等のコーティング方法によって基材を形成した従来の反射鏡との反射効率の比較実験を行った。
なお、双方の反射鏡本体2の形状は、図1に示すような開口部4及び挿通孔5Aを有する形状のものとし、各開口部4側及び挿通孔5A側における反射率を測定した。
【0034】
従来の反射鏡では、開口部における反射率が87%、挿通孔側における反射率が80%であった。これに対し、本実施例の反射鏡1では、開口部4及び挿通孔5Aを含む上部の反射率が共に95%であった。
【0035】
このような実験結果により、従来の反射鏡では、反射率が開口部と挿通孔側との反射率が7%低下することになるが、本実施例の反射鏡1では、開口部4及び挿通孔5A共に同等の反射率が得られた。さらに、金属膜13として銀を用いているので反射面3全体的な反射率が9%向上しており、挿通孔5Aによる反射率のロス、反射面3内の多重反射を考慮すれば、9%以上の効率アップが得られることは明かである。
【0036】
また、前記従来の反射鏡と本実施例の反射鏡1をそれぞれ用いて照明器具を構成した場合の光の器具効率を比較した。
【0037】
従来の反射鏡を用いた照明器具の器具効率は60%であるのに対し、本実施例の反射鏡1を用いた照明器具の器具効率は73%であった。すなわち、器具効率は、従来のアルミ蒸着に比べた銀鏡塗装の方が22%アップし、本実施例による反射率向上の効果は極めて有効であることが解る。
【0038】
したがって、本実施例によれば、基材10が異形や深形である場合でも銀を塗装することによって金属膜13の厚さを反射面3全面に均一に形成することができ、反射率を向上させることができる反射鏡1の実現が可能となる。
【0039】
なお、本実施例では、図7の変形例1に示すように、金属膜13は、挿通孔5A近傍の金属膜13の厚さL2aが反射面3の開口部4側の金属膜13の厚さL1よりも大きくなるように形成しても良い。つまり、挿通孔5Aに装着される光源6周辺の反射面3を形成する金属膜13の厚さL2aが開口部4側の金属膜13の厚さL1よりも大きければ良い。このことにより、光源6の点灯により生じる熱にも十分耐えることができ、超寿命化に寄与する。
【0040】
また、光源6周辺の金属膜13の厚さL2aは、開口部4側の厚さL1よりも大きければ良いが、光源6の種類、あるいは反射鏡本体2の形状に合わせて自在に変化させれば、より有効な耐熱性を得ることができる。
【0041】
(実施例2)
ところで、本発明の反射鏡1は、光源6により生じた熱を効率的に放射し、温度を低減させることにより、長寿命化を図ることも可能である。このような実施例2を後述する。
【0042】
一般的に、金属反射面(光沢面)は、熱放射率が低く、熱放射による温度の低減が期待しにくい。具体的には、金属反射面の熱放射率はおよそ0.2%であることが多い。一方、これら比べて、プラスチック等の合成樹脂材は、熱放射率が高く、熱を放射し、温度を低減させる効果がある。また、合成樹脂材を着色したり、赤外線放射率の高い無機物を合成樹脂材に添加した場合は、さらに熱放射率が高くなる。
【0043】
そこで、本実施例の反射鏡1では、図5乃至図7に示すように、金属膜13は、基材12の外側面、すわち反射鏡本体2の表面2Aには形成されないように構成している。
【0044】
この場合、反射鏡本体2の表面2Aにマスキング等(内面のみを塗装する、もしくはマスキング)の方法を用いてマスキングを行うことにより、銀鏡塗装による銀の塗装を防止して金属膜13が形成しないようにすれば良い。
【0045】
ここで、実際に本実施例のマスキングを行って表面2Aに金属膜13を形成しない反射鏡1と、従来例として例えば銀を真空蒸着法あるいはスパッタリング法等のコーティング方法によって基材の表裏に形成した従来の反射鏡との反射鏡内部の温度差を比較した。
【0046】
従来の反射鏡では、反射鏡内分温度が150℃であるのに対し、本実施例の反射鏡1では、反射鏡内部温度が135℃であった。
このような実験結果により、本実施例の反射鏡1では、従来の反射鏡よりも15℃の温度低下を確認でき、熱放射効率を向上させることができた。
【0047】
したがって、本実施例によれば、熱放射効率を向上させることができるので、従来技術よりも反射鏡の長寿命化に大きく寄与する。その他の構成及び作用は実施例1と同様である。
【0048】
(実施例3)
図8乃至図10は実施例1又は実施例2の反射鏡を用いて構成された照明器具の実施例を示し、図8は照明器具の外観を示す構成斜視図、図9は図8の照明器具の一部破断した側面図、図10は図8の照明器具の上面図である。
【0049】
本発明に係る照明器具50は、実施例1又は実施例2の反射鏡1を用いて構成される。 すなわち、照明器具50は、図8乃至図10に示すように、図1に示す実施例1又は実施例2の反射鏡1と、反射鏡1の取付け用ソケット7に固定された器具本体51と、光源6を装着する口金8Aを有し、器具本体51に設けられた光源ソケット8と、器具本体51に設けられ光源6を点灯させるための点灯装置53と、器具本体51上に設けられ点灯装置53への電源供給を行うための電源端子台52と、反射鏡1を壁面あるいは天井面の所定の取付位置に取付けるために開口部4近傍に設けられた取付けばね9とを有している。
【0050】
なお、図示はしないが、電源端子台52、点灯装置53及び光源ソケット6のそれぞれの間は、図示しない接続線によって電気的に接続されている。そして、電源端子台52には図示しない電源コード等が接続されて電源が供給されるようになっている。このことにより、点灯装置53は、供給された電源を用いて光源ソケット6に装着された光源6を点灯させ、あるいは消灯させるように制御するようになっている。また、照明器具50は、例えば光源6が電球であれば点灯装置53を有しない場合もある。
【0051】
また、実施例1と同様に光源6を装着する口金8Aは、反射鏡本体2内に位置するように配置されているが、これに限定されるものではなく、反射鏡2の上部側に位置するように配置しても良い。
【0052】
また、本実施例の照明器具50では、光源6の種類(長さ等)については図9に示す光源6に限定されるものではなく、例えば長さの短い光源6を用いても良い。
さらに、反射鏡1を壁面あるいは天井面に固定するための手段として、取付け用ばね9を用いたが、これに限定されることはなく、他の固定手段を用いて固定するように構成しても良い。
【0053】
したがって、本実施例によれば、実施例1及び実施例2の効果を有するとともに、器具効率を向上させた照明器具50を構成することが可能となる。
本発明は実施例1〜実施例3及び変形例に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲での応用や組み合わせも適用される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明に係る実施例1の反射鏡の一部破断した構成斜視図。
【図2】図1の反射鏡の外観を示す構成斜視図。
【図3】図1の反射鏡の側面断面図。
【図4】図1の反射鏡の開口部から見た底面図。
【図5】図3のA−A線断面図。
【図6】図3のB−B線断面図。
【図7】反射鏡の変形例1を示し、図3のB−B線断面図。
【図8】実施例1又は実施例2の反射鏡を用いて構成された実施例3に係る照明器具の外観を示す構成斜視図。
【図9】図8の照明器具の一部破断した側面図。
【図10】図8の照明器具の上面図。
【符号の説明】
【0055】
1…反射鏡、
2…反射鏡本体、
2A…表面
3…反射面、
4…開口部、
5A…挿通孔、
6…光源、
7…取付け用ソケット、
8…光源ソケット、
8A…口金、
9…取付け用ばね、
10…基材、
11…塗装部、
12…アンダーコート、
13…金属膜、
14…トップコート、
50…照明器具、
51…器具本体、
52…電源端子台、
53…点灯装置。




 

 


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