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電球形蛍光ランプ - 東芝ライテック株式会社
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発明の名称 電球形蛍光ランプ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−42528(P2007−42528A)
公開日 平成19年2月15日(2007.2.15)
出願番号 特願2005−227493(P2005−227493)
出願日 平成17年8月5日(2005.8.5)
代理人 【識別番号】100078020
【弁理士】
【氏名又は名称】小野田 芳弘
発明者 泉 昌裕 / 三瓶 友広 / 松永 啓之
要約 課題

グローブなどの内面に曇りが生じにくいとともに、材料が安価で、しかもUV照射による変色を生じにくいランプ支持体を備えた電球形蛍光ランプを提供する。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
コンパクトな形状の透光性放電容器、透光性放電容器の内面側に配設された蛍光体層、透光性放電容器に配設された放電生起手段および透光性放電容器の内部に封入されたイオン化媒体を備えた蛍光ランプと;
蛍光ランプを高周波点灯する点灯回路と;
蛍光ランプおよび点灯回路を収納する少なくとも一部が透光性の外囲器と;
蛍光ランプを支持し、かつ外囲器内に配置され、連続使用温度が120℃以上のポリスチレン系樹脂に金属酸化物微粒子が混合して形成されているランプ支持体と;
外囲器の基端に配設された口金と;
を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
【請求項2】
ランプ支持体は、変性ポリスチレン樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項3】
ランプ支持体は、混合されている金属酸化物微粒子がアルミナ、チタニア、シリカ、ジルコニア、酸化タングステン、マグネシア、酸化鉄、酸化亜鉛およびセリアのグループの一種または複数種であることを特徴とする請求項1または2記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項4】
外囲器は、ランプ支持体および口金が配設されるカバー体と、このカバー体の開口部に取着される透光性グローブから構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の電球形蛍光ランプ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電球形蛍光ランプの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
電球形蛍光ランプは、コンパクトな蛍光ランプとその点灯回路を一体化した構成を備え、一般照明用白熱電球のように小形で、片口金構造を有していながら蛍光ランプの特徴である高いランプ効率と長寿命とを併せて有する光源であるために、白熱電球に代えて多用されている。
【0003】
また、電球形蛍光ランプは、コンパクトな形に形成された蛍光ランプ本体と、蛍光ランプ本体を点灯する点灯回路と、先端が開口し内部に点灯回路を収納する合成樹脂製のカバーと、カバーの開口に配置されるとともに蛍光ランプ本体を支持する合成樹脂製のランプ支持体と、カバーの基端に配設された口金とを具備していて、さらに蛍光ランプ本体を包囲するグローブをカバーに固定して備えている。
【0004】
上記従来の電球形蛍光ランプにおいては、ランプ支持体がポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリカーボネート(PC)などの樹脂により形成されている。
【0005】
従来の電球形蛍光ランプ、例えば100Wクラスの高出力タイプにおいては、寿命到達前にグローブや照明器具の内面に曇りを生じて発光光束減少を引き起こして、光束維持特性の低下をもたらすことがある。その対策として、ランプ支持体を180℃雰囲気中で、主波長254nm付近のUV照射を500時間行った後における質量減少率が0.3%以下である樹脂、例えばPET樹脂により形成することにより、樹脂構成成分の析出を抑制し、光束低下を生じることのない蛍光ランプを得ようとする技術が知られている(特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−270003号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、特許文献1に示されているPET樹脂製のランプ支持体の場合、グローブなどの内面の曇りには効果が認められるもののランプ支持体自体がUVにより変色しやすいという問題のあることが分かった。
【0008】
一方、スーパーエンジニアリングプラスチックスとして知られているポリエーテルイミド(PEI)樹脂を用いてランプ支持体を形成することも考えられるが、価格が極めて高いばかりでなく、当該樹脂の安定供給に対する不安もあり、量産品としての電球形蛍光ランプに採用するには難点がある。
【0009】
本発明者の研究によると、電球形蛍光ランプにおいてグローブなどの内面に生じる曇りは、以下のメカニズムにより発生することが分かった。すなわち、ランプ点灯中の高熱によりランプ支持体を構成する樹脂から低分子ポリマーのオリゴマーがガスとして放出され、グローブなどの内面に付着する。付着したオリゴマーは、その後蛍光ランプの点灯によって放射されたUVの照射を受けて結晶化し、粒状の物質に変質する。その結果、上記粒状の物質によって曇りが生じる。
【0010】
本発明は、グローブなどの内面に曇りが生じにくいとともに、材料が安価で、しかもUV照射による変色を生じにくいランプ支持体を備えた電球形蛍光ランプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の電球形蛍光ランプは、コンパクトな形状の透光性放電容器、透光性放電容器の内面側に配設された蛍光体層、透光性放電容器に配設された放電生起手段および透光性放電容器の内部に封入されたイオン化媒体を備えた蛍光ランプと;蛍光ランプを高周波点灯する点灯回路と;蛍光ランプおよび点灯回路を収納する少なくとも一部が透光性の外囲器と;蛍光ランプを支持し、かつ外囲器内に配置され、連続使用温度が120℃以上のポリスチレン系樹脂に金属酸化物微粒子が混合して形成されているランプ支持体と;外囲器の基端に配設された口金と;具備していることを特徴としている。
【0012】
本発明において、ランプ支持体は、連続使用温度が120℃以上のポリスチレン系樹脂を用いている。この樹脂は低分子ポリマーのオリゴマーのガス放出が少ないことが分かった。このため、ポリスチレン系樹脂を用いてランプ支持体を形成すると、グローブなどの内面に曇りが生じにくくなる。また、ポリスチレン系樹脂は、熱可塑性であるから射出成形が可能であり、しかも比較的安価に入手することができる。しかし、連続使用温度は、電球形蛍光ランプのより一層の小形化ないし高ランプ電力化を可能にするためには、好適には130℃以上、より一層好適には140℃以上である。連続使用温度130℃以上または140℃以上を実現するポリスチレン系樹脂としては変性ポリスチレンを用いるのが好適である。換言すれば、連続使用温度130℃以上または140℃以上の変性ポリスチレンを用いるのが好適である。なお、連続使用温度とは、UL規格に規定する温度をいう。また、変性ポリスチレンは、シンジオタクチック・ポリスチレン(SPS)とも称され、CHの鎖の両側にベンゼン環が交互に結合している構造を有している。
【0013】
また、本発明においては、ランプ支持体がポリスチレン系樹脂により形成されているだけでなく、加えてポリスチレン系樹脂に金属酸化物微粒子が混合している。本発明において、金属酸化物微粒子は、特段限定されないが、一般的にはアルミナ、チタニア、シリカ、ジルコニア、酸化タングステン、マグネシア、酸化鉄、酸化亜鉛およびセリアのグループから選択された一種または複数種を用いることができる。そして、金属酸化物微粒子を混合することにより、金属酸化物微粒子による隠蔽効果を生じてランプ支持体の変色が低減する。
【0014】
また、金属酸化物微粒子は、好適にはチタニア、ジルコニア、酸化亜鉛およびセリアのグループから選択された一種または複数種を用いることである。後者のグループに属する金属酸化物は、可視光反射率が高いうえに、UV吸収率が比較的大きいので、ランプ支持体のUV照射による変色がとりわけ少なくなり、かつ耐候性も向上する。
【0015】
さらに、金属酸化物微粒子は、その平均粒径が40μm以下であるとともに、その混合比率が20質量%以下、好適には10質量%以下であるのが好ましい。このような平均粒径および混合比率であれば、樹脂の射出成形による成形性におよぼす悪影響が少ない。加えて、平均粒径が上記の範囲内であっても、最大粒径が100μm以上の粒子を含まないことが成形性を維持するうえで望ましい。
【0016】
さらにまた、本発明において、ランプ支持体が蛍光ランプ本体を支持する態様は、特段限定されない。例えば、シリコーン樹脂により蛍光ランプ本体をランプ支持体に接着して支持したり、機械的に保持したりして支持することができる。また、ランプ支持体のカバーに対する位置関係は、ランプ支持体がカバーの開口部近傍に配置されている程度であればどこでもよく、さらにランプ支持体とカバーの結合の態様も特段限定されない。
【0017】
本発明において、放電生起手段は、透光性放電容器の内部に封入されたイオン化媒体の放電を生起させる手段であり、有電極構造および無電極構造のいずれであってもよい。有電極構造の場合、一対の電極を透光性気密容器の内部に封装する内部電極構造および少なくとも一方の電極が透光性気密容器の外面に配設される外面電極構造のいずれであってもよい。
【0018】
外囲器は、蛍光ランプを包囲する手段であり、蛍光ランプの発光を外部に導出させるために、少なくともその一部が透光性を有していればよい。したがって、本発明において、カバーは外囲器の必須構成要素ではない。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、グローブなどの内面に曇りが生じにくいとともに、材料が安価で、しかもUV照射による変色を生じにくいランプ支持体を備えた電球形蛍光ランプを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
【0021】
図1は、本発明の電球形蛍光ランプを実施するための一形態を示す一部断面正面図である。本形態において、電球形蛍光ランプは、蛍光ランプ本体1、点灯回路2、カバー3、口金4、グローブ5およびランプ支持体6を具備している。
【0022】
〔蛍光ランプ本体1について〕 蛍光ランプ本体1は、透光性放電容器1a、蛍光体層、一対の電極およびイオン化媒体を備えている。
【0023】
(透光性放電容器1aについて) 透光性放電容器1aは、コンパクトな形状を有している。コンパクトな形状とは、直管形蛍光ランプや環形蛍光ランプなどにおけるような大きさでなく、全体として小形にまとまった形状を有していることをいう。これを数値的に例示すれば、透光性放電容器1aは、管状をなし、その外径が11mm以下、好ましくは8〜11mm、さらに一層小形化を図るには3〜9mmが好適であり、内部に屈曲したり、湾曲したりした細長い放電路が形成されている。例えば、1本の細長いガラス管を鞍形に湾曲したり、あるいは図に示すように形成されたりして透光性放電容器1aが形成されている。
【0024】
さらに詳述すれば、透光性放電容器1aは、U字状に屈曲した4本のU字状ガラス管1a1を3個の連結管1a2によって連結するとともに、各U字状ガラス管1a1の部分を図示のように円周上に等間隔で配列したり、または図示しないがU字状ガラス管1a1の間に形成される空隙部分を一方向から見透せるように前後に揃えて配列したりすることができる。なお、連結管1a2は、図に示すように吹き破り法により形成したり、または図示しないが別に用意した管を用いてガラス溶着して形成したりすることができる。あるいは図示しないが、透光性放電容器1aが1本のガラス管がスパイラル状に巻回されることによって形成されていてもよい。
【0025】
また、透光性放電容器1aは、その少なくとも両端には、封止部1a3、例えばステムシール部やピンチシール部などが形成されている。各U字状ガラス管1a1は、それぞれ両端に封止部1a3が形成されているとともに、1個の細管が一つの封止部1a3から外部へ突出している。細管は、透光性放電容器1aの内部に連通しているが、外端部は溶着されて透光性放電容器1aの内部を密閉している。この細管は、透光性放電容器1の内部を排気したり、主アマルガム(図示しない。)を収納したり、あるいは希ガスを封入したりする際に利用される。
【0026】
透光性放電容器1aの外径は、上記の数値範囲内で自由に選択できるが、外径が3mm未満であると、ランプ電流が絞られすぎてしまい、所望のランプ入力を確保するためには、ランプ電流が小さくなる分を、放電路長を大きくして補わなければならなくなり、小形化を図れなくなる。また、これに伴いランプ電圧が高くなるから、始動電圧も高くなり、点灯回路も大形化するとともに、コストアップになる。
【0027】
反対に、透光性放電容器1aの外径が11mmを超えると、透光性放電容器1aが大きくなりすぎて、コンパクトな蛍光ランプを得にくくなる。
【0028】
一方、透光性放電容器1aの長さ、したがって透光性放電容器1aの両端に封装した後述する一対の電極の間に形成される放電路の長さすなわち放電路長は、外径が上記範囲内であれば、電球形蛍光ランプのランプ電力に応じて400〜500mmに設定することができる。
【0029】
さらに、透光性放電容器1aは、上記の構造を備えていれば、その材料は制限されないが、一般的にはガラスを用いて構成することができる。この場合、ガラスとしてはソーダライムガラス、鉛ガラスなどの軟質ガラスを用いるのが経済的であるが、要すればホウケイ酸ガラスなどの硬質または半硬質ガラスを用いることもできる。
【0030】
さらにまた、透光性放電容器1aの横断面形状は、通常円形にするのが一般的であるが、要すれば非円形たとえば楕円形その他任意の横断面形状にすることができる。
【0031】
(蛍光体層について) 図示していない蛍光体層は、透光性放電容器1aの内面側に配設されていて、放電によって発生した紫外線を波長変換して所望波長域の可視光を得るために機能する。用いる蛍光体の種類は限定されないが、3波長発光形蛍光体は、耐熱特性および負荷特性に優れたものを得ることができるとともに、演色性に優れているので、好適である。
【0032】
また、本発明において、蛍光体層が透光性放電容器1aの内面側に配設されているというのは、蛍光体層は透光性放電容器1aの内面に直接形成されていてもよいし、保護膜、反射膜などを介して間接的に形成してもよいことを意味する。
【0033】
さらに、保護膜としては、アルミナ(Al)の微粒子を主体とする膜構成を用いることができる。結晶構造は、γ形およびα形のいずれでもよい。
【0034】
(電極について) 透光性放電容器1aの内部に形成される放電路の両端には、一対の電極が封止部1a3を介して封装されるが、それらの電極構造はフィラメント電極およびセラミックス電極などのいずれであってもよい。本形態の電極は、フィラメント電極によって構成されている。そして、電極は、タングステン線からなる2重コイルにアルカリ土類金属からなる電子放射物質の酸化物を塗布してなる。
【0035】
(イオン化媒体について) 透光性放電容器1a内に封入されるイオン化媒体は、本形態においては水銀および希ガスを含んで構成されている。なお、水銀は、電球形蛍光ランプが点灯中高温になるので、高温下での水銀蒸気圧を最適に制御するために、アマルガムによって供給するのが一般的である。アマルガムを用いることにより、周囲温度の変化に対しても水銀蒸気圧を安定に制御でき、したがって安定した光出力を得ることができる。
【0036】
また、電極の近傍に補助アマルガムを配設することにより、点灯初期に水銀蒸気を供給して、光束立ち上がり特性を良好にすることができる。なお、前者のアマルガムを主アマルガムという。
【0037】
主アマルガムは、低圧水銀蒸気放電に必要な水銀を放出して透光性放電容器1a内に水銀蒸気を供給するもので、好ましくは細管内に収納される。そして、主アマルガムはBi−In−Hg、Bi−In−Sn−Hgなどの組成であるとともに、光束立ち上がりを良好にするために、4.5重量%以上、好適には6重量%の水銀を含むものを用いることができる。
【0038】
図示の形態において、主アマルガムは、水銀が6重量%のBi−In−Hgからなり、透光性放電容器1の細管1a4内に収納されている。そして、主アマルガムは、粒径約2.5mmの粒子3個を封入している。
【0039】
補助アマルガムは、アマルガム形成金属、例えばインジウム(In)などを所要の位置に配設することにより、透光性放電容器1a内において水銀が移動してアマルガムを形成するように構成される。
【0040】
しかし、本発明において、水銀はイオン化媒体に必須ではない。例えば、水銀を封入しないでキセノンなどを主体とする希ガスを封入して放電により波長172nmを主体とする紫外光を放射させて蛍光体層を励起させるように構成してもよい。また、ネオンなどの可視光を発光するイオン化媒体を封入し、蛍光体層を用いない希ガス放電ランプに置き換えても、発明の作用、効果を奏する。
【0041】
希ガスは、アルゴン、クリプトン、キセノン、ネオンなどの一種または複数種を混合して数千〜数万Paの圧力で封入することができる。
【0042】
〔点灯回路2について〕 点灯回路2は、蛍光ランプ本体1を始動し、高周波点灯するための回路手段であるが、一般的には配線基板2aに実装される。そして、蛍光ランプ本体2aに対して放電のための電気エネルギーを供給する電源機能および蛍光ランプ本体1の負特性を補償する限流インピーダンス機能を備え、要すればさらに始動時に蛍光ランプ本体1の一対の電極間に高い始動電圧を印加して放電を開始させる始動電圧供給機能を備えることができる。
【0043】
蛍光ランプ本体1に対する電源には、小形、軽量で、しかも制御が容易で高効率点灯が可能な高周波交流を用いる。高周波交流によって蛍光ランプを点灯するに当たり、高周波インバータを用いるのが好適である。高周波インバータにより高周波交流を発生する場合に、低周波交流電圧を、全波整流回路を用いて整流し、電解コンデンサからなる平滑コンデンサC1により平滑し、平滑化直流電圧を高周波インバータの入力端間に印加する回路構成を採用することができる。
【0044】
限流インピーダンスは、交流点灯の場合、インダクタンス、キャパシタンスおよび抵抗のいずれか1種または複数種の組み合わせで用いることができる。しかし、電力損失が少ないという点ではインダクタンスおよびキャパシタンスがよいが、さらに制御が容易であり、さらに高周波交流点灯においては小形化が可能である点などを勘案すると、インダクタンスが最適である。
【0045】
始動電圧供給機能は、蛍光ランプ本体1の始動時に一対の電極間に高い始動電圧を印加して蛍光ランプを放電開始させる機能である。始動時に始動電圧を高くするには、例えば蛍光ランプ本体1に並列にコンデンサを接続して、このコンデンサが始動時に限流インダクタンスと直列共振するようにする。
【0046】
図示の形態において、点灯回路2は、ハーフブリッジ形インバータを主体として構成されていて、蛍光ランプ本体1を付勢して点灯させ、後述するカバー3内に収納されている。そして、高周波出力端は、後述するように蛍光ランプ1に所要に接続されている。
【0047】
また、点灯回路2は、配線基板2aおよびこれに実装された回路部品2bからなる。そして、主な回路部品2bは、図において配線基板2aの下面に実装されている。なお、回路部品2bは、後述するカバー3の内部の空洞が逆切頭円錐状をなしているので、それに合わせて輪郭が背の高い電解コンデンサからなる平滑コンデンサC1を頂点とする概ね逆円錐状になるように配線基板2aに実装されている。
【0048】
〔カバー3について〕 カバー3は、先端が開口するとともに内部に点灯回路2を収納し、基端に後述する口金4を支持し、かつグローブ5をカバー3の開口部に固定している。
【0049】
また、カバー3は、その形状が電球形蛍光ランプとしてのデザインを考慮して決定されている。
【0050】
さらに、カバー3は、白色の遮光性の耐熱性合成樹脂をカップ状の筒体に成形して構成されている。そして、基端3aが細く絞られ、先端3bが開口し、内部が点灯回路を収納する空洞を形成している。カバーの材質としては、ポリブチルテレフタレート(PBT)が好適である。この樹脂は、質感がよく、またランプ支持体ほど温度上昇しないし、UV照射の影響も少ない。しかし、所望によりランプ支持体と同様な樹脂を用いることもできる。
【0051】
〔口金4について〕 口金4は、電球形蛍光ランプの受電手段であるとともに、電球形蛍光ランプを機械的に支持する手段として機能する。そして、既知の口金を適宜選定して用いることができる。
【0052】
図示の形態において、口金4は、E26形ねじ口金からなり、カバー3の基端3aにポンチによる加締めによって装着されている。なお、点灯回路2の入力端は口金4のセンターコンタクトと、口金シェルとに接続されている。
【0053】
〔グローブ5について〕 グローブ5は、ガラス製で、透明であり、かつA形をなしていて、蛍光ランプ本体1を包囲している。そして、グローブ5の基端がカバー3の先端の開口に接続して、グローブ5およびカバー3は、外囲器AJを形成している。なお、所望によりグローブ5の内面に光拡散性微粒子を塗布して乳白色の光拡散性を付与していてもよい。
【0054】
〔ランプ支持体6について〕 ランプ支持体6は、蛍光ランプ本体1を支持するとともに、カバー3の開口部を閉塞している。なお、この閉塞は、カバー3の先端の開口部内に収納されている点灯回路2および蛍光ランプ本体1の外部導入線などの充電部が露出しない程度に覆っていることを許容する。この場合、わずかな隙間が形成されているのは、むしろ通気上好ましいことであり、したがって完全に密閉していることを必ずしも良しとするものではない。
【0055】
また、ランプ支持体6は、変性ポリスチレン樹脂に平均粒径50nm〜1μmのチタニア微粒子が3〜15質量%混合された材料を用いて一体成形されている。
【0056】
さらに、ランプ支持体6は、グローブ5内の蛍光ランプ本体1とカバー3内の点灯回路2との間を区分する仕切り体として機能する。なお、所望によりランプ支持体6とグローブ5とを一緒にカバー3に固定することができる。
【0057】
さらにまた、ランプ支持体6は、電球形蛍光ランプがグローブを備えていない場合には、カバー3の蓋体として機能する。この場合、カバー3とランプ支持体6とでケースを構成して、その内部に点灯回路2を収納するようにしてもよい。さらに、カバー3とランプ支持体6とが2つ割り形のケースを構成するのであってもよい。
【0058】
したがって、ランプ支持体6は、蛍光ランプ本体1および配線基板2aを支持しているとともに、外囲器AJ内を発光室Aと点灯回路収納室Bとに区分している。
【0059】
また、図示の形態において、ランプ支持体6は、以下の構造を備えている。すなわち、ランプ支持体6は、図において下方に開放した頂部が閉塞した筒部6aおよび筒部6aの外側に突出した鍔部6bを備えている。そして、筒部6aの頂面6a1に蛍光ランプ1の透光性放電容器1aのU字状ガラス管1a1の両端の封止部近傍を挿入する挿入孔を形成していて、U字状ガラス管1a1の封止部近傍を挿入し、シリコーン接着剤(図示しない。)により接着して、蛍光ランプ本体1をランプ支持体6に支持し、固定している。ランプ支持体6の鍔部6bがカバー3の開口部近傍の内面に当接するようにランプ支持体6がカバー3内に挿入され、上からグローブ5の開口端がカバー3の開口端に挿入した状態でシリコーン接着剤(図示しない。)によって固着されている。
【0060】
そうして、本形態の電球形蛍光ランプを点灯すると、連続使用温度が120〜140℃となった。そして、6000時間点灯させてグローブ5の曇り具合を評価した結果、ランプ支持体6に若干の変色が認められるものの、グローブ5の着色は目視では殆ど問題ない程度であった。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の電球形蛍光ランプを実施するための一形態を示す一部断面正面図
【符号の説明】
【0062】
1…蛍光ランプ本体、1a…透光性放電容器、1a1…U字状ガラス管、1a2…連結管、1a3…シール部、2…点灯回路、2a…配線基板、2b…回路部品、3…カバー、3a…基端、3b…先端、4…口金、5…グローブ、6…ランプ支持体、6a…筒部、6a1…頂面、6b…鍔部、A…発光室、AJ…外囲器、B…点灯回路収容室、C1…平滑コンデンサ




 

 


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