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照明器具 - 東芝ライテック株式会社
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発明の名称 照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−35603(P2007−35603A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−221566(P2005−221566)
出願日 平成17年7月29日(2005.7.29)
代理人 【識別番号】100062764
【弁理士】
【氏名又は名称】樺澤 襄
発明者 室伏 和人 / 長田 武
要約 課題
照明器具の樹脂製の端板と金属製の反射板とを簡略な構造で強固に固定し、製造コストを低減する。

解決手段
反射板本体41の4つの反射面部43,44の両端部からそれぞれ端部爪部48を突設し、反射板本体41の側部から側部爪部49を突設する。端部爪部48は、挿入口84に挿入して屈曲し係止受部88に係止する。側部爪部49は、屈曲して補強部62に設けた側部係止受部92に係止する。補強部62の補強面75,76が反射板本体41に面状に当接し、この補強部62が垂直方向の力を受け止める。輸送時や施工時の不用意な扱いにより端板に大きな力が加わった場合にも、端板14の損傷や端板14と反射板12との間の隙間の発生による外観の悪化を防止できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
反射板本体と、反射板本体から突設された爪部とを備えた金属製の反射板と;
反射板本体の端部に当接する板状の端板部を設けた端板本体部と、端板本体部から端板部の面に沿った方向に対して交差する方向に突設され反射板本体に面状に当接する補強面を備えた補強部と、端板部に設けられ爪部が挿入される挿入口と、挿入口に挿入された爪部が係止して抜け止めされる係止受部とを備えた樹脂製の成形品である端板と;
を具備したことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
挿入口は、端板部と補強面との角部に沿って設けられ、
補強部には、挿入口に沿って補強面を凹設した凹設部が設けられた
ことを特徴とする請求項1記載の照明器具。
【請求項3】
爪部は、反射板本体の端部から突設された端部爪部と、反射板本体の端部近傍から端部爪部の突設方向と交差する方向に突設された側部爪部とを備え、
端部爪部は、挿入口に挿入されて係止受部に係止され、
側部爪部は、屈曲されて補強部に設けられた側部係止受部に係止される
ことを特徴とする請求項1または2記載の照明器具。
【請求項4】
側部係止受部には、屈曲された側部爪部に当接し、
反射板本体の端部と端板部とが互いに圧接される方向に側部爪部を相対的に押圧する押圧部が設けられた
ことを特徴とする請求項3記載の照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射板及びこの反射板の端部に取り付けられる端板を備えた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばオフィスや店舗などの天井面に直付け設置される照明器具において、直管形の蛍光ランプが装着されるランプソケット及び蛍光ランプを点灯する点灯装置を備えた器具本体と、この器具本体に取り付けられ、蛍光ランプに対向する反射板と、この反射板の両端部に取り付けられた端板となどを備えた照明器具が用いられている。このような照明器具について、部品点数の削減や構造の簡略化による製造コストの低減や、外観の向上を図り、金属製の反射板の端部に樹脂製の成形品である端板を取り付けた構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平9−17220号公報 (第2頁、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来のように、金属製の反射板に樹脂製の端板を取り付けた構成では、輸送時や施工時の不用意な扱いにより端板に大きな力が加わると、端板と反射板との間に隙間が生じて外観が悪化し、あるいは、端板が破損するなどのおそれがある。また、ねじなどの金属製の取付金具を用いて端板と反射板とを固定する構成では、部品点数が増加し、構造が複雑になり、製造コストの低減が困難になる問題を有している。
【0004】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、端板と反射板とを簡略な構造で強固に固定でき、製造コストを低減できる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の照明器具は、反射板本体と、反射板本体から突設された爪部とを備えた金属製の反射板と;反射板本体の端部に当接する板状の端板部を設けた端板本体部と、端板本体部から端板部の面に沿った方向に対して交差する方向に突設され反射板本体に面状に当接する補強面を備えた補強部と、端板部に設けられ爪部が挿入される挿入口と、挿入口に挿入された爪部が係止して抜け止めされる係止受部とを備えた樹脂製の成形品である端板と;を具備したものである。
【0006】
反射板は、例えば、塗装溶融亜鉛メッキ鋼板(CGC)で形成される。
【0007】
また、端板は、例えば、ポリカーボネート(PC)あるいはスチレン系耐候性(ASA)樹脂にて端板本体部、補強部、挿入口及び係止受部が一体に形成される。
【0008】
また、反射板は、例えば複数の平面状の反射面部を備え、各反射面部の端部からそれぞれ爪部が突設される。
【0009】
そして、この構成では、反射板本体の端部を端板本体部の端板部に当接し、挿入口に挿入した爪部を係止受部に係止して抜け止めすることにより、反射板と端板とが固定される。この状態で、補強部の補強面が反射板本体に面状に当接し、この補強部が端板本体部から端板部の面に沿った方向に対して交差する方向の力を受け止めることにより、端板に力が加わった場合にも、端板の損傷や端板と反射板との間の隙間の発生による外観の悪化が防止される。端板を樹脂にて形成することにより、外観の自由度が向上し、外観の向上が容易になる。樹脂製の端板と金属製の反射板とを別個の部品を用いずに強固に固定することが可能になり、部品点数の削減及び構造の簡略化により製造コストが低減される。
【0010】
請求項2記載の照明器具は、請求項1記載の照明器具において、挿入口は、端板部と補強面との角部に沿って設けられ、補強部には、挿入口に沿って補強面を凹設した凹設部が設けられたものである。
【0011】
そして、この構成では、凹設部により爪部が案内され、挿入口に爪部を挿入する作業が容易になる。また、凹設部は、反射板本体により覆われるとともに、挿入口が外部に露出する寸法を最小限として、外観が向上する。
【0012】
請求項3記載の照明器具は、請求項1または2記載の照明器具において、爪部は、反射板本体の端部から突設された端部爪部と、反射板本体の端部近傍から端部爪部の突設方向と交差する方向に突設された側部爪部とを備え、端部爪部は、挿入口に挿入されて係止受部に係止され、側部爪部は、屈曲されて補強部に設けられた側部係止受部に係止されるものである。
【0013】
例えば、反射板本体が4つの反射面部を備える場合には、反射板の両端部についてそれぞれ、各反射面部の端部の合計4カ所から端部爪部を突設し、反射板本体の両側の合計2カ所から側部爪部を突設することができる。
【0014】
そして、この構成では、互いに異なる方向に突設された端部爪部と側部爪部とを屈曲して係止受部と側部係止受部とに係止することにより、端板と反射板とが強固に固定される。
【0015】
請求項4記載の照明器具は、請求項3記載の照明器具において、側部係止受部には、屈曲された側部爪部に当接し、反射板本体の端部と端板部とが互いに圧接される方向に側部爪部を相対的に押圧する押圧部が設けられたものである。
【0016】
押圧部は、例えば、側部爪部の側縁部に当接する突条などの突部であり、側部爪部の側縁部及び押圧部の少なくとも一方を傾斜面とすることにより、側部爪部の屈曲に伴い反射板本体と端板部とが円滑に密着する。
【0017】
そして、この構成では、側部爪部を屈曲して側部係止受部に係止した状態で、押圧部が側部爪部を相対的に押圧して、反射板本体の端部と端板部とが互いに圧接される方向に力が加えられる。そこで、側部爪部を屈曲して側部係止受部に係止すると同時に、反射板本体と端板部とを密着させて、これら反射板本体と端板部との間に隙間ができることを抑制し、組み立て作業が容易になるとともに外観が向上する。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の照明器具によれば、反射板本体の端部を端板本体部の端板部に当接し、挿入口に挿入した爪部を係止受部に係止して抜け止めすることにより、反射板と端板とが固定される。この状態で、補強部の補強面が反射板本体に面状に当接し、この補強部が端板本体部から端板部の面に沿った方向に対して交差する方向の力を受け止めることにより、端板に力が加わった場合にも、端板の損傷や端板と反射板との間の隙間の発生による外観の悪化が防止される。端板を樹脂にて形成することにより、外観の自由度が向上し、外観の向上が容易になる。樹脂製の端板と金属製の反射板とを別個の部品を用いずに強固に固定することが可能になり、部品点数の削減及び構造の簡略化により製造コストが低減される。
【0019】
請求項2記載の照明器具によれば、請求項1記載の効果に加え、凹設部により爪部を案内し、挿入口に爪部を挿入する作業を容易にできる。また、凹設部は、反射板本体により覆われるとともに、挿入口が外部に露出する寸法を最小限として、外観を向上できる。
【0020】
請求項3記載の照明器具によれば、請求項1または2記載の効果に加え、互いに異なる方向に突設された端部爪部と側部爪部とを屈曲して係止受部と側部係止受部とに係止することにより、端板と反射板とを強固に固定できる。
【0021】
請求項4記載の照明器具によれば、請求項3記載の効果に加え、側部爪部を屈曲して側部係止受部に係止した状態で、押圧部が側部爪部を相対的に押圧して、反射板本体の端部と端板部とが互いに圧接される方向に力を加える。そこで、側部爪部を屈曲して側部係止受部に係止すると同時に、反射板本体と端板部とを密着させて、これら反射板本体と端板部との間に隙間ができることを抑制し、組み立て作業を容易にできるとともに外観を向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の照明器具の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0023】
図1は本発明の照明器具の一実施の形態を示す反射板及び端板の一部の斜視図であり、図2は同上照明器具の側面図であり、図3は同上照明器具の背面図であり、図4は同上照明器具の断面図であり、図5は同上照明器具の背面側から見た一部の斜視図であり、図6は同上照明器具の正面側から見た一部の斜視図であり、図7は同上照明器具の反射板及び端板の一部の斜視図であり、図8は同上照明器具の反射板及び端板の一部の斜視図であり、図9は同上照明器具の反射板の一部の斜視図であり、図10は同上照明器具の端板の斜視図であり、図11は同上照明器具の端板の一部の斜視図であり、図12は本発明の照明器具の他の実施の形態を示す一部の側面図であり、図13は同上照明器具の反射板の一部の側面図である。
【0024】
図2ないし図6において、1は照明器具で、この照明器具1は、例えば、オフィス、店舗、あるいは住宅などの被設置面である天井面に直付け設置され、光源である2本の直管形の蛍光ランプ10が装着される電子式の蛍光灯器具で、器具本体11と、この器具本体11に取り付けられる反射板12及び端板14とを備えている。なお、以下、照明器具1を天井面に取り付けた状態を基準とし、光線の照射方向となる側を下側あるいは正面側とし、この正面側の反対側を上側あるいは背面側として説明する。また、器具本体11と反射板12とについて、長手方向及びこの長手方向に直交する幅方向は一致する。
【0025】
そして、器具本体11は、金属製のシャーシ21を備えている。そして、このシャーシ21は、例えば溶融亜鉛メッキ鋼板(SGC)などの金属板を折曲して形成され、天井面に直付けされる細長矩形状のシャーシ底板部22と、このシャーシ底板部22の両側部を折曲した一対のシャーシ側板部23とを備えている。そして、シャーシ底板部22には、取付孔として、長孔状のボルト用孔24と、異形状の木ねじ用孔24aとがそれぞれ対をなして形成されている。また、シャーシ底板部22には、円孔状の電源用孔25が形成されている。さらに、シャーシ底板部22には、上側に向かって略球面状に突設された当接部26が複数、例えば4カ所に形成されている。そして、このシャーシ21は、例えば天井面から垂下された図示しない取付ボルトをボルト用孔24に挿入し、下側からワッシャ及びナットで締め付けることにより、当接部26を天井面に当接した状態で設置される。また、シャーシ底板部22の下面には、端子台27及び高周波点灯用の電子式の安定器28が取り付けられ、電源用孔25から導入された電源線に接続されている。さらに、このシャーシ21には、長手方向の両端部の近傍に位置して、ソケット取付金具30が取り付けられている。このソケット取付金具30は、例えば溶融亜鉛メッキ鋼板(SGC)などの金属板を折曲して形成され、シャーシ底板部22に溶接あるいはリベットなどにて固定される取付金具基部31と、この取付金具基部31から両側方に突設されたソケット取付部32と、取付金具基部31から下方に突設された反射板取付部33とを備えている。そして、各ソケット取付部32には、それぞれ下方に向かい、シャーシ21すなわち器具本体11の長手方向に相対向するランプソケット35が取り付けられている。そして、各ランプソケット35は、いわゆる回転式のもので、安定器28などに電気的に接続され、相対向するランプソケット35間に接続された蛍光ランプ10を点灯するようになっている。なお、蛍光ランプ10は、例えば高周波点灯専用の細径の32Wの直管形の蛍光ランプ10である。また、反射板取付部33には、ねじ孔36が形成されている。
【0026】
そして、図2及び図6に示すように、この器具本体11は、反射板12と端板14とを組み合わせた反射体の組立体により覆われ、ランプソケット35及び蛍光ランプ10のみが下方に露出するようになっている。
【0027】
そして、反射板12は、図1ないし図9に示すように、例えば白色の塗装溶融亜鉛メッキ鋼板(CGC)の金属板で形成され、器具本体11のシャーシ21を覆う反射板本体41と、この反射板本体41の長手方向の端部及び端部近傍から突設された屈曲可能な複数の爪部42とを備えている。そして、反射板本体41は、それぞれ蛍光ランプ10に対向する複数の平面状の反射面部43,44を備え、本実施の形態では、長手方向に沿った3本の折曲線により、幅方向の中央部で互いにV字状に連続する傾斜した一対の第1の反射面部43と、各第1の反射面部43の幅方向の外側部に連続する水平な一対の第2の反射面部44とが形成されている。さらに、反射板本体41には、第2の反射面部44の外側部に折曲線を介して傾斜した側板部45が形成されている。さらに、側板部45の外側部すなわち上端部の少なくとも一部からは、折曲線を介して幅方向の内側に向かい水平な縁板部46が形成されている。また、反射板12の端部には、本実施の形態では各第1の反射面部43の長手方向の両端部には、ランプソケット35用の切欠部47が形成されている。
【0028】
また、爪部42は、反射板本体41の各反射面部43,44の両端部から突設される片端側4カ所、両端で8カ所の端部爪部48と、反射板本体41の端部近傍から端部爪部48の突設方向と交差する方向である両側方向すなわち幅方向に沿った方向に突設された側部爪部49とを備えている。そして、端部爪部48は、図1に示すように、各反射面部43,44の両端部から長手方向に沿って同一平面上に突設されているともに、基端部は両側から切り欠かれて幅寸法が小さく屈曲が容易に形成されている。また、側部爪部49は、略四角板状で、縁板部46の一部を切り欠くようにして、反射板12の長手方向の端部近傍、すなわち、端部に沿った位置か、あるいは端部から若干離間した位置から、反射板12の幅方向に沿って幅方向の内側に向かい、側板部45から突設されている。
【0029】
また、反射板本体41には、図2及び図4に示すように、長手方向の両端部近傍に取付部51が設けられている。各取付部51は、隣接する第1の反射面部43同士の幅方向の中間位置同士をつなぐようにして、水平な平板状の受板部52が形成され、さらにこの受板部52に、筒状の取付具保持部53が形成されている。そして、この取付具保持部53には、ねじ部を上側に向けて、化粧ねじでありプッシュスクリュウなどと呼ばれる取付具である固着具54が回転自在かつ抜け止めして保持されている。
【0030】
一方、端板14は、図1ないし図8、図10、及び図11に示すように、例えば白色のポリカーボネート(PC)あるいはスチレン系耐候性(ASA)樹脂などの合成樹脂にて金型を用いて一体に形成された成形品であり、垂直状の端板本体部61と、この端板本体部61から突設された突起形状である補強部62とを備えている。端板本体部61は、正面側から見て、下側を曲面状、いわゆるR形状とした所定の厚さ寸法の板状に見えるもので、端板部64と、この端板部64に平行で所定の寸法だけ離間した外端板部65と、これら端板部64と外端板部65との下側部を連設する厚さ板部66とを備え、単数あるいは複数の補強リブ67と、誤挿入防止リブ68を除き、内部はほぼ中空状となっている。なお、補強リブ67は、端板部64と外端板部65と厚さ板部66とを互いに連結し、機械的強度を向上するものである。また、誤挿入防止リブ68は、端板部64の内側に突設され、端板14を器具本体11に組み合わせる際に、ランプソケット35を案内して誤挿入を防止するものである。さらに、端板部64には、上端側から三角状に切り欠かれた端板切欠部70が形成されているとともに、この端板切欠部70に連続し、外端板部65側に凹設された一対のランプソケット装着部71が形成されている。また、外端板部65は、外面が天井面とほぼ垂直な平面状に形成されているとともに、この外端板部65には、必要に応じて切り取られ電源線の挿通を可能とするノックアウト部73が設けられている。そこで、複数の照明器具1を用いる場合には、このノックアウト部73を切り取った状態で送り配線を行い、外端板部65の外面同士を突き合わせた状態で、複数の照明器具1を長手方向に沿っていわば連結取付することができる。また、誤挿入防止リブ68は、ランプソケット装着部71の背面に位置して形成されている。
【0031】
なお、端板14は、金型を用いて樹脂で形成するものであるため、端板部64の反射板12が当接される面(以下、内面と称する)に対して外端板部65の外面を相対的に傾斜させる抜き勾配を設けることにより、製造を容易にできる。そして、製品の外観などを考慮して、端板部64の内面と外端板部65の外面とは、天井面への取付状態で、下方に向かって接近する形状に抜き勾配が設けられている。
【0032】
また、補強部62は、端板本体部61から端板部64の面に沿った方向に対して交差する方向である直交する方向に突設され、反射板12の反射板本体41の裏面側すなわち背面側に面状に当接して保持するもので、本実施の形態では、反射板本体41の各反射面部43,44にそれぞれ面状に当接して保持する4面の補強面75,76を備えている。また、第1の反射面部43に当接する第1の補強面75は、略V字状に形成された第1の補強部81に形成され、第2の反射面部44に当接する第2の補強面76は、略水平に突設された第2の補強部82に形成されている。また、各補強面75,76の先端部には、傾斜した案内面75a,76aが形成されている。
【0033】
さらに、端板14には、端板部64と各補強面75,76との角部に沿って、端板部64を貫通して端板部64の外側と内側とを連通するスリット状の挿入口84が形成されている。さらに、各挿入口84に沿った部分では、各補強面75,76が四角状に凹設され、凹設部86が形成されている。そして、各挿入口84の補強面75,76の面方向に沿った幅寸法は、各端部爪部48の幅寸法とほぼ同じか若干大きく形成されている。また、各補強面75,76の面方向に沿った方向から見ると、各挿入口84の空間の高さ寸法は、各端部爪部48の厚さ寸法とほぼ等しいが、凹設部86により、空間の高さ寸法が下方に拡大された状態になっている。
【0034】
そして、各挿入口84の内側、すなわち端板部64の内面側には、各挿入口84に外側から挿入された端部爪部48が屈曲された状態で係止される係止受部88が設けられている。さらに、第2の補強部82に沿って設けられた各挿入口84については、各挿入口84の両側部に沿って案内部である案内リブ89が形成され、屈曲時に端部爪部48を案内するとともに屈曲された端部爪部48の両側部を保持する断面略コの字状の空間が形成されている。
【0035】
また、各第2の反射面部44の外側部には、端板本体部61の厚さ板部66に連続する補強部側板部91が形成されているとともに、図8及び図11に示すように、この補強部側板部91の内側面が、側部爪部49が係止される側部係止受部92となっている。そして、この側部係止受部92の両側部に沿って案内部である案内リブ94が形成され、屈曲時に側部爪部49を案内するとともに屈曲された側部爪部49の両側部を保持する断面略コの字状の空間が形成されている。すなわち、この案内リブ94同士の間が、側部爪部49が入り込む溝状のいわばかしめ受け部となっている。さらに、補強部62の先端側すなわち端板本体部61から離間した一側の案内リブ94には、他側の案内リブ94に向かって突出し上下方向に延びるリブである押圧部96が形成されている。また、この押圧部96の上端部には、傾斜した案内面97が形成されている。
【0036】
そして、これら反射板12と一対の端板14との組み立て動作は、図1に示すように、反射板12と端板14とを位置合わせした状態から、反射板12の反射板本体41の端部を端板14の補強部62に嵌め合わせて端板部64に突き当てるとともに、各端部爪部48を各挿入口84に挿入してから屈曲すなわちかしめて係止受部88に係止して抜け止めし、側部爪部49を屈曲すなわちかしめて側部係止受部92に係止して抜け止めすることにより完了する。そして、反射板12の端部を端板14の補強部62に嵌め合わせる際は、傾斜した案内面75a,76aが案内となり、各反射面部43,44が補強面75,76上に面状に当接するとともに、側板部45が第2の補強部82の側面すなわち補強部側板部91に当接し、縁板部46が第2の補強部82の背面側に当接して、容易に嵌合した状態にできる。また、各端部爪部48を各挿入口84に挿入する際は、凹設部86が案内となり、位置合わせ及び挿入動作が容易になる。さらに、各爪部42すなわち端部爪部48及び側部爪部49を屈曲する際は、案内リブ89,94が案内となり、位置合わせ及び折り曲げ動作が容易になる。
【0037】
さらに、側部係止受部92の一側の案内リブ94に設けた押圧部96により、側部爪部49を屈曲する際に、側部爪部49の一方の側縁部が押圧部96に摺接して圧接され、側部爪部49すなわち反射板12を、側部係止受部92すなわち端板14に対して、反射板本体41の端部が端板部64に対して接近し押し付ける方向に相対的に移動させる。
【0038】
そして、このように構成された反射板12と端板14との反射体の組立体は、固着具54を器具本体11の反射板取付部33のねじ孔36に螺合して、器具本体11に取り付けられる。この状態で、各ランプソケット35は、ランプソケット装着部71と切欠部47との間に装着され、背面側の一部が端板14に埋め込まれた状態で、反射板12の下方に突出する。そして、これらランプソケット35に、蛍光ランプ10を装着することにより、照明器具1が構成される。
【0039】
また、この反射体の組立体に器具本体11を組み合わせる際は、ランプソケット装着部71の背面に設けた誤挿入防止リブ68により、ランプソケット35が案内され、ランプソケット35を端板14の内側すなわち端板部64と外端板部65との間に誤って挿入することが防止される。
【0040】
このように、本実施の形態の照明器具1によれば、金属製の反射板12と樹脂製の端板14とを容易に強固に固定でき、部品点数の削減、構成及び組み立て作業の簡略化により、製造コストを低減できるとともに、強固な構造により信頼性を向上できる。
【0041】
すなわち、反射板本体41の端部を端板本体部61の端板部64に当接し、反射板本体41から突設された端部爪部48を挿入口84に挿入し屈曲すなわちかしめて係止受部88に係止して抜け止めすることにより、反射板12と端板14とを容易に固定できる。すなわち、この状態で、端部爪部48と係止受部88との係合により、反射板12の反挿入方向すなわち端板14が抜ける方向にかかる引張力に対する保持力を確保できる。
【0042】
さらに、この状態で、補強部62の補強面75,76が反射板本体41に面状に当接し、この補強部62が端板本体部61から端板部64の面に沿った方向に対して交差する方向すなわち垂直方向の力を受け止めることにより、輸送時や施工時の不用意な扱いにより端板に大きな力が加わった場合にも、端板14の損傷や端板14と反射板12との間の隙間の発生による外観の悪化を防止できる。すなわち、端板14の挿入方向に対し、垂直方向の強度を確保するため、反射板12の両端部及び中心部をサポートするコアを端板14に設け、垂直方向にかかる力に対する応力に対する強度を確保した。
【0043】
また、端板14をモールド材である樹脂にて形成することにより、外観の自由度が向上し、外観を容易に向上できる。例えば、長手方向の端部がR形状で厚みのある照明器具の意匠を容易に実現できる。
【0044】
さらに、樹脂製の端板14にランプソケット35の一部を埋め込み、例えば、図6に示すように、ランプソケット35が蛍光ランプ10の端子のピンを挿入する溝部35aを備えた回転式のランプソケット35である場合には、この溝部35aが露出する範囲で埋め込み、外観を向上できる。
【0045】
そして、樹脂製の端板14と金属製の反射板12とをねじなどの別個の部品を用いずに強固に固定することが可能になり、部品点数の削減及び構造及び組み立て作業の簡略化により製造コストを低減できる。
【0046】
そして、挿入口84を端板部64と補強面75,76との角部に沿って設け、補強部62には、挿入口84に沿って補強面75,76を凹設した凹設部86を設けたため、凹設部86の両側の段部により端部爪部48が案内され、挿入口84に端部爪部48を挿入する作業を容易にできるとともに、凹設部86は反射板本体41により覆われ、挿入口84が外部に露出する寸法を最小限として、外観を向上できる。すなわち、端部爪部48の挿入を容易にするため、挿入口84を下側に拡大すると、下方から挿入口84の隙間が見えて外観が悪化するおそれがあるが、挿入口84を上側に拡大したため、端部爪部48の挿入を容易にできるとともに、挿入口84の隙間が見えにくくなり、外観を向上できる。
【0047】
さらに、挿入口84に連続して、端板14の端板部64の板の厚さ寸法の範囲内において凹設した凹設部86を設け、挿入口84の上側には構造を設けないことにより、端板14を形成するための金型について、挿入口84を形成するために複雑なスライド構造を備える必要がなく、金型の構造を簡略化して、製造コストを低減できる。
【0048】
また、爪部42は、反射板本体41の端部から突設された端部爪部48と、反射板本体41の端部近傍から端部爪部48の突設方向と交差する方向に突設された側部爪部49とを備え、端部爪部48は、挿入口84に挿入して係止受部88に係止するとともに、側部爪部49は、屈曲されて補強部62に設けた側部係止受部92に係止するようにしたため、互いに異なる方向に突設された端部爪部48と側部爪部49とを屈曲して係止受部88と側部係止受部92とに係止することにより、互いに異なる方向に係止する締結部を組み合わせて、端板14と反射板12とを強固に固定できる。
【0049】
また、反射板12は、複数の平面状の反射面部43,44を備えるものであるが、各反射面部43,44の端部からそれぞれ端部爪部48を突設して端板14に係止することにより、各反射面部43,44と端板14との間に隙間が生じて外観が悪化することを抑制できる。
【0050】
そして、反射板本体41が4つの反射面部43,44を備える本実施の形態では、反射板12の両端部についてそれぞれ、各反射面部43,44の端部の合計4カ所から端部爪部48を突設し、反射板本体41の両側の合計2カ所から側部爪部49を突設し、すなわち合計6カ所から爪部42を突設することにより、反射板12と端板14とを強固に固定できるとともに、各反射面部43,44と端板14との間の隙間を最小限として、外観が悪化することを抑制できる。
【0051】
また、直管形の2本の蛍光ランプ10を装着するため、長手方向の両端部に2対のランプソケット35を備える本実施の形態の照明器具1では、端板14の中心対照に配置される各ランプソケット35の両側部で、端部爪部48を照明器具1の長手方向に曲げて係止受部88に係止するとともに、照明器具1の幅方向の両端部で側部爪部49を外側から内側に曲げて側部係止受部92に係止することにより、反射板12と端板14とを強固に固定できる。
【0052】
さらに、側部係止受部92には、屈曲された側部爪部49に当接し、反射板本体41の端部と端板部64とが互いに圧接される方向に側部爪部49を相対的に押圧する圧入リブとなる押圧部96を設けたため、側部爪部49を屈曲して側部係止受部92に係止した状態で、押圧部96が側部爪部49を相対的に押圧して、反射板本体41の端部と端板部64とが互いに圧接される方向に力が加えられる。そこで、反射体12と端板14とをより強固に締結できるとともに、側部爪部49を屈曲して側部係止受部92に係止すると同時に、反射板本体41と端板部64とを密着させて、これら反射板本体41と端板部64との間に隙間ができることを抑制し、組み立て作業を容易にできるとともに外観を向上できる。
【0053】
なお、この押圧部96は、側部爪部49の側縁部に当接する突条としたが、この構成に限られず、単なる突部とすることもできる。また、側部爪部49の係合を円滑にする構成として、押圧部96の端部に傾斜した案内面97を設けたが、この構成に限られず、側部爪部49の側縁部及び押圧部96の少なくとも一方を傾斜面とすることにより、側部爪部49の屈曲に伴い反射板本体41と端板部64とを円滑に密着させることができる。
【0054】
また、ランプソケット装着部71の背面に誤挿入防止リブ68を設けたため、反射体の組立体に器具本体11を組み合わせる際は、ランプソケット35を端板14の内側すなわち端板部64と外端板部65との間に誤って挿入することを防止できる。なお、この誤挿入防止リブ68の形状は、上記のものに限られないが、外端板部65から離間して形成することにより、外端板部65の形成時の変形、いわゆるひけを抑制して、外観を容易に向上できる。
【0055】
また、爪部42の配置は必ずしも上記のものに限られず、例えば、端部爪部48すなわち係止受部88を反射板12の両端についてそれぞれ2カ所とし、側部爪部49すなわち側部係止受部92を反射板12の両端側についてそれぞれ2カ所とし、すなわち、反射板12の一端について爪部42すなわち締結部をそれぞれ4カ所に設ける構成とすることもできる。
【0056】
また、側部爪部49を係止する側部係止受部92は、補強部側板部91の内側に一対の案内リブ94を突設して形成する他、補強部側板部91に凹部やスリットを形成することもできる。
【0057】
また、端板14の端板部64の内面と外端板部65の外面との間には、下方に向かって接近する形状に抜き勾配が設けられているため、外端板部65の外面が天井面に対して垂直にならない。そこで、複数の照明器具1を長手方向に沿って連結して配置する場合には、突き合わされた外端板部65の外面同士の間に、下方に向かって拡開する隙間が生じ、見栄えが良くない場合がある。この点、端板14の端板部64などには、複雑な形状が設定されているため、抜き勾配を設定しつつ、外端板部65の外面を垂直とする形状設計は制約が多く容易ではないため、製造コストの上昇の原因となる。
【0058】
そこで、樹脂製の端板14と金属製の反射板12とを一体的に組み合わせ、器具本体11と組み合わせた照明器具1において、端板14の内面と反射板12との取付構造すなわち接合状態を工夫し、図12及び図13に示すように、端板14の端板本体部61に当接する部分である、反射板12の反射板本体41の端部に、端板14に設定された抜き勾配の角度に応じた角度θだけ垂直線Vから傾斜させた傾斜縁98を形成し、この傾斜縁98で端板14を支持することにより、端板14の外端板部65の外面を、水平な第2の反射面部44すなわち天井面Cに対して容易に垂直あるいは略垂直に支持することができる。
【0059】
このようにして、端板14の外端板部65の外面を垂直とすることにより、複数の照明器具1を天井面に連結取り付けした際にも、端板14同士の間の角度のついた隙間の発生を抑制し、外観を向上できる。さらに、金属製の反射板12の傾斜縁98の設計は、端板14の設計よりも容易であり、製造コストを低減できる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、例えば、オフィスや店舗の天井面に直付け設置される照明器具に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の照明器具の一実施の形態を示す反射板及び端板の一部の斜視図である。
【図2】同上照明器具の側面図である。
【図3】同上照明器具の背面図である。
【図4】同上照明器具の断面図である。
【図5】同上照明器具の背面側から見た一部の斜視図である。
【図6】同上照明器具の正面側から見た一部の斜視図である。
【図7】同上照明器具の反射板及び端板の一部の斜視図である。
【図8】同上照明器具の反射板及び端板の一部の斜視図である。
【図9】同上照明器具の反射板の一部の斜視図である。
【図10】同上照明器具の端板の斜視図である。
【図11】同上照明器具の端板の一部の斜視図である。
【図12】本発明の照明器具の他の実施の形態を示す一部の側面図である。
【図13】同上照明器具の反射板の一部の側面図である。
【符号の説明】
【0062】
1 照明器具
12 反射板
14 端板
41 反射板本体
42 爪部
48 端部爪部
49 側部爪部
61 端板本体部
62 補強部
64 端板部
76 補強面
84 挿入口
86 凹設部
88 係止受部
92 側部係止受部
96 押圧部




 

 


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