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発明の名称 発光パネルユニット
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−188647(P2007−188647A)
公開日 平成19年7月26日(2007.7.26)
出願番号 特願2006−3233(P2006−3233)
出願日 平成18年1月11日(2006.1.11)
代理人 【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
発明者 信井 友也 / 河野 謙司 / 今岡 善秀 / 棚橋 理 / 近藤 陽介
要約 課題
取り付けや取り外しの作業性を向上させることができる発光パネルユニットを提供する。

解決手段
発光パネルユニット10は、表面1aから光を放射する発光パネル1と、この発光パネル1の裏面1bに接合される支持基板とを備えている。支持基板2の発光パネル1と反対側の面2aの周縁部は、面取りされている。従って、発光パネルユニット10を周囲から掴む際に、厚みの薄い発光パネル1のみの場合に比べ、指との接触面積が増えるため、発光パネルユニット10が掴み易くなる。また、発光パネルユニット10を周囲から掴んだときに、面取りした部分2bに指をかけることができるため、発光パネルユニット10の取り付けや取り外しの作業性が良好になる。
特許請求の範囲
【請求項1】
表面から光を放射する発光パネルと、この発光パネルの裏面に接合される支持基板とを備え、
前記支持基板の発光パネルと反対側の面の周縁部が面取りされていることを特徴とする発光パネルユニット。
【請求項2】
前記支持基板の発光パネルと反対側の面には、前記発光パネルに電力を供給するための口金が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の発光パネルユニット。
【請求項3】
前記口金は、埋込式照明器具のソケットに接続可能なものであり、前記発光パネルの大きさは、埋込式照明器具の開口の大きさよりも大きく設定されていることを特徴とする請求項2に記載の発光パネルユニット。
【請求項4】
前記口金に接続可能な中継ソケットをさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の発光パネルユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置に用いられる発光パネルユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、照明装置の光源としては、蛍光ランプや白熱電球等が知られているが、近年では、有機EL(Electro Luminescence)や無機ELを利用した電球型ELランプが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
この電球型ELランプは、球状のガラスバルブの内面に、透明の第1電極層、発光層、金属製の第2電極層が順次積層されて構成されたものである。そして、第1電極層と第2電極層の間に電圧が印加されると、発光層が発光し、その光が第1電極層を透過してガラスバルブの表面から放射される。
【特許文献1】特開2004−207081号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような電球型ELランプでは、球状のガラスバルブの内面に各種の層を積層するのに手間がかかるため、コストが高くなる。そこで、基材としてガラス基板等を用い、その上に第1電極層、発光層、第2電極層等を積層した板状の発光パネルを光源とすることが考えられる。
【0005】
しかしながら、このような発光パネルを光源とした場合には、発光パネルの厚みが数ミリ程度と薄いことから、取り付けや取り外しの際に発光パネルを掴み難いため、取り付けや取り外しを良好に行えるようにすることが望まれる。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑み、取り付けや取り外しの作業性を向上させることができる発光パネルユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の発光パネルユニットは、表面から光を放射する発光パネルと、この発光パネルの裏面に接合される支持基板とを備え、前記支持基板の発光パネルと反対側の面の周縁部が面取りされていることを特徴とするものである。
【0008】
ソケットを有する既設の照明器具に対して、そのソケットを利用して発光パネルユニットを取り付けできるようにするために、前記支持基板の発光パネルと反対側の面には、前記発光パネルに電力を供給するための口金が設けられていることが好ましい。
【0009】
埋込式照明器具に対して、十分な明るさを確保できる発光パネルユニットを取り付けできるようにするために、前記口金は、埋込式照明器具のソケットに接続可能なものであり、前記発光パネルの大きさは、埋込式照明器具の開口の大きさよりも大きく設定されていることが好ましい。
【0010】
深さの深い埋込式照明器具と深さの浅い埋込式照明器具の両方に対して、発光パネルユニットを取り付けできるようにするために、前記口金に接続可能な中継ソケットをさらに備えていることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、発光パネルユニットが発光パネルの裏面に接合される支持基板を備えているので、発光パネルユニットを周囲から掴む際に、厚みの薄い発光パネルのみの場合に比べ、指との接触面積が増えるため、発光パネルユニットが掴み易くなる。また、支持基板の発光パネルと反対側の面の周縁部を面取りしたから、発光パネルユニットを周囲から掴んだときに、面取りした部分に指をかけることができるため、発光パネルユニットを容易に操作することができる。従って、取り付けや取り外しの作業性が良好になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る発光パネルユニット10は、既設のダウンライト(埋込式照明器具)3に対して取り付けられるものである。
【0014】
ダウンライト3は、天井4に設けられた開口41内に挿入される下方に開口する有底容器状の筐体30と、この筐体30の底面に取り付けられるソケット31と、このソケット31に取り付けられる白熱電球39とを備えている。筐体30は、下端部に鍔部30aを有しており、鍔部30aが天井4に当接する状態で天井4に取り付けられている。そして、発光パネルユニット10は、白熱電球39に代えてソケット31に取り付けられるようになっている。
【0015】
発光パネルユニット10は、表面1aから光を放射する板状の発光パネル1と、この発光パネル1の裏面1bに接合される支持基板2とを備えている。
【0016】
発光パネル1は、平面視で矩形状をなしており(図2参照)、その大きさは、ダウンライト3の筐体30の開口の大きさよりも大きく、さらには、筐体30の鍔部30aを下方から覆い隠すことができる程度に設定されている。この発光パネル1の厚みは、例えば1〜3mm程度である。なお、発光パネル1の形状は、平面視で円形状または多角形状等であってもよい。
【0017】
具体的には、発光パネル1は、有機ELを利用したものであり、図2に示すように、基板11と、この基板11の上面に積層された第1電極層12、有機発光層13および第2電極層14からなる有機EL層と、第1封止部材15および第2封止部材16とを備えている。すなわち、基板11の下面が発光パネル1の表面1aを構成し、第2封止部材16の上面が発光パネル1の裏面1bを構成している。
【0018】
基板11は、前記有機EL層を支持するための平板状の部材であり、有機発光層13で発光する光の波長に対して透明な材料、例えばガラス等からなる。
【0019】
第1電極層12は、有機発光層13で発光する光の波長に対して透明な材料からなる導電性の薄膜であり、陽極となる。第1電極層12は、有機発光層13が可視光を発光するので、例えばITO(Indium Tin Oxide)等で形成される。第1電極層12は、その一部が基板11の一方端側に第1封止部材15から露出するように引き出されて陽極端子部121を形成している。
【0020】
有機発光層13は、蛍光物質の有機材料又は蛍光物質を含む有機材料からなる発光層を少なくとも含んで構成され、必要に応じて、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および電子注入層等を備える。より具体的には、第1電極層12および第2電極層14も記載すると、例えば以下の層構造である。
(1)(第1電極層12;陽極)/発光層/(第2電極層14;陰極)
(2)(第1電極層12;陽極)/正孔輸送層/発光層/(第2電極層14;陰極)
(3)(第1電極層12;陽極)/発光層/電子輸送層/(第2電極層14;陰極)
(4)(第1電極層12;陽極)/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/(第2電極層14;陰極)
(5)(第1電極層12;陽極)/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/(第2電極層14;陰極)
第2電極層14は、有機発光層13で発光する波長の光を反射する材料からなる導電性の薄膜であり、陰極となる。第2電極層14は、例えばアルミニウム(Al)、アルミリチウム(Al:Li)およびマグネシウム銀(Mg:Ag)等の金属や合金等で形成される。第2電極層14は、その一部が基板11の一方端側に対向する他方端側に第1封止部材15から露出するように引き出されて陰極端子部141を形成している。
【0021】
第1封止部材15および第2封止部材16は、基板11と協同して有機発光層13を気密に封止するための絶縁性の部材である。例えば接着性を有する樹脂製の第1封止部材15が、陽極端子部121を除く第1電極層12、有機発光層13および陰極端子部141を除く第2電極層14を覆うように塗布され、例えばガラス製の板状部材からなる第2封止部材16が、第1封止部材15を介して第2電極層14上に載せられて圧力が加えられことによって、第2封止部材16が第1封止部材15によって第2電極層14に接着されると共に、第2封止部材16の周縁部が第1封止部材15によって基板11に気密に接着して接合される。これによって第1封止部材15および第2封止部材16は、基板11と協同して有機発光層13を気密に封止する。
【0022】
支持基板2の大きさは、平面視で発光パネル1と略同一となるように設定されており、支持基板2は、発光パネル1の裏面1bの全面を覆っている。また、支持基板2の発光パネル1と反対側の面(以下、表面という)2aは、発光パネル1の表面1aと平行な平坦面となっている。支持基板2の厚みは、発光パネル1の厚みよりも厚く(例えば2〜5mm程度に)設定されており、表面2aの周縁部には、当該周縁部が面取りされて傾斜面2bが形成されている。この支持基板2は、例えば合成樹脂または金属等からなっている。
【0023】
支持基板2の表面2aの中央部には、突出部21が設けられ、この突出部21の先端に、発光パネル1に電力を供給するための口金21aが設けられている。
【0024】
口金21aは、ダウンライト3のソケット31に接続可能なねじ込み方式のものであり、口金21aには、支持基板2の内部に配設された導電線9a,9bによって発光パネル1の陽極端子部121および陰極端子部141が電気的に接続されている。
【0025】
また、発光パネルユニット10は、口金21aに接続可能な中継ソケット5をも備えている。この中継ソケット5は、深さの深いダウンライト3に対して、発光パネルユニット10を取り付ける場合に、口金21aに装着されるものであり、ダウンライト3のソケット31に接続可能な口金52を有している。
【0026】
このような発光パネルユニット10であれば、発光パネルユニット10が発光パネル1の裏面1bに接合される支持基板2を備えているので、発光パネルユニット10を周囲から掴む際に、厚みの薄い発光パネル1のみの場合に比べ、指との接触面積が増えるため、発光パネルユニット10が掴み易くなる。
【0027】
また、支持基板2の表面2aの周縁部に、当該周縁部を面取りして傾斜面2bを形成したから、発光パネルユニット10を周囲から掴んだときに、傾斜面2bに指をかけることができる。このため、発光パネルユニット10を周囲から掴んで容易に回し操作することができるので、ダウンライト3に対する発光パネルユニット10の取り付けや取り外しの作業性が良好になる。
【0028】
さらに、発光パネル1の大きさをダウンライト3の筐体30の開口の大きさよりも大きく設定したから、ダウンライト3に対して、十分な明るさを確保できる発光パネルユニット10を取り付けることができる。
【0029】
また、発光パネルユニット10は、中継ソケット5を備えているから、この中継ソケット5を利用することで、図1に示す深さの深いダウンライト3と図略の深さの浅いダウンライトの両方に対して、発光パネルユニット10を取り付けできるようになる。
【0030】
なお、前記実施形態では、支持基板2の周縁部に直線状の面取りを施して傾斜面2bを形成したが、面取りは円弧状であってもよい。
【0031】
また、前記実施形態では、口金21aおよびソケット31がねじ込み方式となっているが、図3に示すような差し込み式であるジャックイン方式の口金22およびソケット32を採用することも可能である。
【0032】
また、この場合には、発光パネルユニット10をダウンライト3の筐体30に保持させるために、例えば図3および図4に示すように、発光パネルユニット10の口金22を挟む位置に一対のばね部材23を設けるとともに、筐体30の内周面にばね部材23が係合可能な爪部33を設けることが好ましい。爪部33は、上下に開口する形状をなしている一方、ばね部材23は、先端が幅広になっており、ばね部材23の先端が爪部33内に挿通されることにより、ばね部材23が爪部33に係合するようになっている。
【0033】
このように構成された発光パネルユニット10を筐体30に取り付けるには、発光パネル1の表面1aを支えながらばね部材23の先端を爪部33内に押し込めばよい。一方、発光パネルユニット10を取り外すには、発光パネルユニット10を下方に移動させて、ばね部材23と爪部33の係合状態を解除する必要があるが、支持基板2の表面2aの周縁部に傾斜面2bが形成されているので、発光パネルユニット10を周囲から掴んで傾斜面2bに指をかければ、発光パネルユニット10を容易に下方に移動させることができる。
【0034】
また、前記実施形態では、ダウンライト3に対して発光パネルユニット10を取り付ける形態を示したが、発光パネルユニット10は例えばスポットライト等の他の照明器具に対して取り付けることも可能である。
【0035】
さらに、発光パネル1は、無機ELを利用したものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の一実施形態に係る発光パネルユニットがダウンライトに対して取り付けられたときの正面断面図である。
【図2】(a)は発光パネルの平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】変形例の発光パネルユニットとダウンライトの正面断面図である。
【図4】変形例の発光パネルユニットのばね部材がダウンライトの爪部に係合したときの斜視図である。
【符号の説明】
【0037】
1 発光パネル
2 支持基板
21 口金
3 ダウンライト(埋込式照明器具)
30 筐体
31 ソケット
4 天井
5 中継ソケット
10 発光パネルユニット




 

 


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