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有機ELスポットライト及び有機ELダウンライト - 松下電工株式会社
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発明の名称 有機ELスポットライト及び有機ELダウンライト
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−172919(P2007−172919A)
公開日 平成19年7月5日(2007.7.5)
出願番号 特願2005−366313(P2005−366313)
出願日 平成17年12月20日(2005.12.20)
代理人 【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
発明者 近藤 陽介 / 棚橋 理 / 今岡 善秀 / 信井 友也 / 河野 謙司
要約 課題
本発明は、発光面の全てを活用することができる有機ELスポットライト及び有機ELダウンライトを提供する。

解決手段
本発明の有機ELスポットライト等は、透光性の第1電極層及び反射性の第2電極層によって少なくとも発光層を含む有機発光層を挟んで成る有機EL層を透光性の基板上に配設し、前記基板と協同して前記有機EL層を封止する封止部材を備える有機EL照明パネル1と、有機EL照明パネル1に設けられた、取付け面に配設された取付け部材と回転可能に係合する係合部材2とを備えることを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】
透光性の第1電極層及び反射性の第2電極層によって少なくとも発光層を含む有機発光層を挟んで成る有機EL層を透光性の基板上に配設し、前記基板と協同して前記有機EL層を封止する封止部材を備える有機EL照明パネルと、
前記有機EL照明パネルに設けられた、取付け面に配設された取付け部材と回転可能に係合する係合部材とを備えること
を特徴とする有機ELスポットライト。
【請求項2】
前記係合部材は、
前記取付け部材としてのワイヤを挿入するための凹部が形成された第1部材と、
前記第1部材と回転可能に係合すると共に、前記有機EL照明パネルの前記背面に設けられた第2部材とを備えること
を特徴とする請求項1に記載の有機ELスポットライト。
【請求項3】
透光性の第1電極層及び反射性の第2電極層によって少なくとも発光層を含む有機発光層を挟んで成る有機EL層を透光性の基板上に配設し、前記基板と協同して前記有機EL層を封止する封止部材を備える有機EL照明パネルと、
前記有機EL照明パネルに設けられた、取付け面に配設された取付け部材と回転可能に係合する係合部材とを備えること
を特徴とする有機ELダウンライト。
【請求項4】
前記係合部材は、
前記取付け部材としてのワイヤを挿入するための凹部が形成された第1部材と、
前記第1部材と回転可能に係合すると共に、前記有機EL照明パネルの前記背面に設けられた第2部材とを備えること
を特徴とする請求項1に記載の有機ELダウンライト。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機EL(electro luminescence)を利用した有機ELスポットライト及び有機ELダウンライトに関する。
【背景技術】
【0002】
照明装置には、使用目的に応じて様々な種類の装置があるが、その中に、スポットライトやダウンライトがある。
【0003】
図8は、特許文献1に開示のスポットライト及び特許文献2に開示のダウンライトの構成を示す一部断面図である。図8(A)は、特許文献1に開示のスポットライトの構成を示し、図8(B)は、特許文献2に開示のダウンライトの構成を示す。スポットライト400Aやダウンライト400Bは、例えば特許文献1や特許文献2に開示され図8に示すように、一般に、前面が開口する有底円筒状のケース401A、401Bと、ケース内に取り付けられたソケット402A、402Bと、ソケット402A、402Bに取り付けられるランプ403A、403Bと、ランプ403A、403Bの光を前方に反射する反射鏡404A、404Bとを備えて構成される。
【0004】
一方、有機EL素子は、自己発光のために液晶素子に較べて明るく、鮮明な表示が可能であることから、比較的古くから研究開発がされている。特に、1987年にコダック社のC.W.Tangらが積層構造の有機EL素子を提案して以来、この素子が消費電力、輝度、応答性及び視野角の諸点で優れていることから注目を浴び、有機ELディスプレイに関する研究開発が活発化し、さらに近年では、照明用途への研究開発も活発化している。
【0005】
この有機EL照明パネルは、有機EL表示パネルと同様に、例えば、特許文献3に開示されているように、従来、発光面の周縁部を囲む枠体によって取り付け面に取り付けられていた。
【0006】
図9は、特許文献3に記載の有機EL表示装置の構造を示す図である。図9(A)は、その分解斜視図であり、図9(B)は、その断面図である。図9において、特許文献3に記載の有機EL表示装置500は、封止板512によって封止された、画像や文字等の情報を表示するための有機EL表示素子510(有機EL表示パネルや有機EL照明パネルに相当する)と、この有機EL表示素子510を駆動するための駆動回路等が設けられた配線板520(取り付け面に相当する)と、導通方向に異方性を有すると共に弾性を有し、有機EL表示素子510の電極と配線板520の電極とを電気的に接続する2つのコネクタ530、530と、有機EL表示素子510及びコネクタ530、530を保持して、配線板520に固定されるホルダ本体540と、このホルダ本体540に結合され、有機EL表示素子510及びコネクタ530、530を固定するための固定部材550とを備えている。
【0007】
ホルダ本体540は、有機EL表示素子510の側部に対向する側壁部のみを有する枠形状を成している。その対向する一対の両側壁部における内壁面545、545には、2つのコネクタ530、530が当接するようにそれぞれ保持されており、そして、固定部材550の端部を挿入するための断面矩形の溝547、547が長手方向にそれぞれ形成されている。ホルダ本体540は、その隅でねじ524、524によって配線板520にねじ止めされている。固定部材550は、発光面側において、有機EL表示素子510の周縁部に当接する枠状を成している。
【0008】
そして、有機EL表示素子510は、封止板512を配線板520に向けて、その両側端がそれぞれ2つのコネクタ530、530に載るようにホルダ本体540内の空間546に収納され、固定部材550がホルダ本体540の溝547、547に挿入されることで有機EL表示素子510の周縁部がコネクタ530、530と固定部材550とによって挟持されて、ホルダ本体540に固定される。
【特許文献1】特開平05−020901号公報
【特許文献2】特開平05−047208号公報
【特許文献3】特開2000−066622号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、スポットライトやダウンライトは、照射方向にランプの光だけでなくランプの熱も照射される。そのため、熱せられると不都合な物体に対し使用することができないという不都合や人に対し使用されるとその人が暑く不快に感じる場合もある。また、スポットライトやダウンライトは、その使用目的から照射方向にランプの光を集中的に投光するために、別部材の反射鏡が必要である。
【0010】
そこで、発熱が少なく、反射鏡を一体に備える有機EL照明パネルをランプの代わりにスポットライトやダウンライトに利用すれば、上記不都合等を解消することができると考えられる。しかしながら、有機EL照明パネルは、発光面の周縁部を囲む枠体によって取り付け面に取り付けられるため、発光面の周縁部が枠体によって塞がれてしまい、発光面の全てを活用することができないという不都合がある。
【0011】
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、発光面の全てを活用することができる有機ELスポットライト及び有機ELダウンライトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。即ち、本発明の一態様に係る有機ELスポットライトは、透光性の第1電極層及び反射性の第2電極層によって少なくとも発光層を含む有機発光層を挟んで成る有機EL層を透光性の基板上に配設し、前記基板と協同して前記有機EL層を封止する封止部材を備える有機EL照明パネルと、前記有機EL照明パネルに設けられた、取付け面に配設された取付け部材と回転可能に係合する係合部材とを備えることを特徴とする。
【0013】
さらに、上述の有機ELスポットライトにおいて、前記係合部材は、前記取付け部材としてのワイヤを挿入するための凹部が形成された第1部材と、前記第1部材と回転可能に係合すると共に、前記有機EL照明パネルの前記背面に設けられた第2部材とを備えることを特徴とする。
【0014】
そして、本発明の他の一態様に係る有機ELスダウンライトは、透光性の第1電極層及び反射性の第2電極層によって少なくとも発光層を含む有機発光層を挟んで成る有機EL層を透光性の基板上に配設し、前記基板と協同して前記有機EL層を封止する封止部材を備える有機EL照明パネルと、前記有機EL照明パネルに設けられた、取付け面に配設された取付け部材と回転可能に係合する係合部材とを備えることを特徴とする。
【0015】
さらに、上述の有機ELダウンライトにおいて、前記係合部材は、前記取付け部材としてのワイヤを挿入するための凹部が形成された第1部材と、前記第1部材と回転可能に係合すると共に、前記有機EL照明パネルの前記背面に設けられた第2部材とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
このような構造の有機ELスポットライト及び有機ELダウンライトは、背面に設けられた係合部材によって取付け面に照射方向を変更可能に取り付けられるので、照射方向で発光面の全てを活用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
【0018】
ここで、有機ELスポットライトと有機ELダウンライトとは、その使用目的に応じて配設箇所や出力輝度や使用態様等が異なるだけで、その構造は、同様であるので、有機ELスポットライトと有機ELダウンライトとを纏めて以下に説明し、有機ELスポットライトと有機ELダウンライトとを纏めて「有機ELスポットライト等」と総称することとする。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る有機ELスポットライト等を示す斜視図である。図1(A)は、第1係合部材を第2係合部材に装着した状態の有機ELスポットライト等を示し、図1(B)は、第1係合部材を第2係合部材から外した状態の有機ELスポットライト等を示す。図2は、実施形態に係る有機ELスポットライト等における有機EL照明パネル及び第2係合部材の構造を示す図である。図2(A)は、発光面の正面図であり、図2(B)は、背面図であり、図2(C)は、図2(A)及び図2(B)に示すAA線における断面図である。図3は、第1の実施形態に係る有機ELスポットライト等における第1係合部材の構造を示す図である。図3(A)は、上面図であり、図3(B)は、正面図であり、図3(C)は、側面図である。
【0019】
図1において、第1の実施形態に係る有機ELスポットライト等SDAは、直流電力の供給を受けることにより発光する有機EL照明パネル1と、有機EL照明パネル1の背面に設けられた、取付け面に配設された後述の取付け部材5A(図4参照)と回転可能に係合する係合部材2Aとを備えて構成される。係合部材2Aは、第1及び第2係合部材3A、4を備えて構成される。
【0020】
図2において、有機EL照明パネル1は、基板11と、基板11の一方面Fa上に積層された第1電極層12と、第1電極層12上に積層された有機発光層13と、有機発光層13上に積層された第2電極層14と、第1及び第2封止部材15、16とを備えて構成される。
【0021】
基板11は、透光性の第1電極層12及び反射性の第2電極層14によって少なくとも発光層を含む有機発光層13を挟んで成る有機EL層を支持するための平板状の部材であり、有機発光層13で発光する光の波長に対して透明な材料、例えばガラス等から成る。
【0022】
第1電極層12は、有機発光層13で発光する光の波長に対して透明な材料から成る導電性の薄膜であり、陽極となる。第1電極層12は、有機発光層13が可視光を発光するので、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)等で形成される。第1電極層12は、その一部が基板11の一方端側に第1封止部材15から露出するように引き出されて陽極端子部121を形成している。
【0023】
有機発光層13は、蛍光物質の有機材料又は蛍光物質を含む有機材料から成る発光層を少なくとも含んで構成され、必要に応じて、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層及び電子注入層等を備える。より具体的には、第1及び第2電極層12、14も記載すると、例えば以下の層構造である。
(1)(第1電極層12;陽極)/発光層/(第2電極層14;陰極)
(2)(第1電極層12;陽極)/正孔輸送層/発光層/(第2電極層14;陰極)
(3)(第1電極層12;陽極)/発光層/電子輸送層/(第2電極層14;陰極)
(4)(第1電極層12;陽極)/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/(第2電極層14;陰極)
(5)(第1電極層12;陽極)/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/(第2電極層14;陰極)
第2電極層14は、有機発光層13で発光する波長の光を反射する材料から成る導電性の薄膜であり、陰極となる。第2電極層14は、例えばアルミニウム(Al)、アルミリチウム(Al:Li)及びマグネシウム銀(Mg:Ag)等の金属や合金等で形成される。第2電極層14は、例えば、本実施形態では、導電率、反射率及びコスト等の観点から、例えばアルミニウムで形成される。第2電極層14は、その一部が基板11の一方端側に対向する他方端側に第1封止部材15から露出するように引き出されて陰極端子部141を形成している。
【0024】
第1及び第2封止部材15、16は、基板11と協同して有機発光層13を気密に封止するための絶縁性の部材である。例えば接着性を有する樹脂製の第1封止部材15が、陽極端子部121を除く第1電極層12、有機発光層13及び陰極端子部141を除く第2電極層14を覆うように塗布され、例えばガラス製の板状部材から成る第2封止部材16が、第1封止部材15を介して第2電極層14上に載せられて圧力が加えられことによって、第2封止部材16が第1封止部材15によって第2電極層14に接着されると共に、第2封止部材16の周縁部が第1封止部材15によって基板11に気密に接着して接合される。これによって第1及び第2封止部材15、16は、基板11と協同して有機発光層13を気密に封止する。
【0025】
第2係合部材4は、有機EL照明パネル1の背面に設けられると共に、取付け面に配設された後述の取付け部材5Aと回転可能に係合する第1係合部材3Aと係合し、有機EL照明パネル1を第1係合部材3Aに装着するための部材である。第2係合部材4は、例えば、略直方体形状を成し、互いに対向する1対の側面には、それぞれ、断面略矩形の係合溝Sa、Saが長手方向(奥行き方向)に形成されている。第2係合部材4は、第2封止部材16上に例えば接着剤等によって接着されることによって、有機EL照明パネル1の背面に固定される。
【0026】
このような第2係合部材4を備える有機EL照明パネル1は、例えば、次の各工程によって製造される。まず、開口部を有する第1電極用マスクを用い、矩形のガラス製の基板11上における略中央部に略矩形のITOの第1電極層12を形成する。次に、この第1電極層12のITO薄膜を形成した基板11を、アセトン、イソプロピルアルコール(共に(株)関東化学製)、セミコクリーン(フルウチ科学製)、超純水で、それぞれ超音波洗浄を行った後、イソプロピルアルコールの蒸気で洗浄し、乾燥させる。次に、大気圧プラズマ表面処理装置(松下電工(株)製)で、この第1電極層12のITO薄膜が形成された基板11の表面処理を行う。
【0027】
次に、開口部を有する有機発光層用マスクを用い、4、4’−ビス[N−(ナフチル)−N−フェニル−アミノ]ビフェニル(α−NPD)を堆積し、Alq3にクマリンをドープした層を蒸着する。次に、Alq3を蒸着し、LiFを蒸着する。これによって有機発光層13が形成される。
【0028】
次に、開口部を有する第2電極用マスクを用いて、アルミニウムを蒸着し、アルミニウムの第2電極層14を形成する。
【0029】
次に、第2封止部材16としてガラス板を第1封止部材15としてのエポキシ系接着剤で基板11に貼付することによって気密に封止する。そして、第2封止部材16上に例えば金属や樹脂から成る第2係合部材4をエポキシ系接着剤で接着する。これによって図2に示す第2係合部材4を備えた有機EL照明パネル1が製造される。
【0030】
図3において、第1係合部材3Aは、有機EL照明パネル1に設けられた第2係合部材4と係合することにより有機EL照明パネル1に装着されると共に、取付け面に配設された取付け部材5Aと回転可能に係合する部材である。第1係合部材3Aは、例えば、有機EL照明パネル1の幅と略同一の幅を有する略直方体形状の本体31と、上記取付け部材5Aと回転可能に係合するための、略円柱形状の一対のロッド32A、32Aとを備える。
【0031】
本体31の互いに対向する一対の側面Fc、Fcには、側面Fc、Fcの同じ位置に一対のロッド32A、32Aが側面Fc、Fcに対し垂直にそれぞれ突設されている。本体31の底面Feには、略中央に、互いに対向する一対の側面にそれぞれ長手方向(奥行き方向)に形成された断面略矩形の係合突部33、33を備える凹部Sbが形成されている。
【0032】
そして、本実施形態では、第1係合部材3Aは、商用電源から電力供給を受け、有機EL照明パネル1に給電する機能も有している。このため、本体31の上面Fdには、一方端に、商用電源から電力の供給を受けるための電源コンセント35が配設されている。電源コンセント35は、本体31に内蔵されている不図示の電源回路に接続されている。この電源回路は、商用電源の交流を有機EL照明パネル1の定格に応じた電圧の直流に変換する回路であり、例えば、商用電源の交流を直流に整流する整流回路と、整流された直流を平滑するコンデンサと、平滑された直流を有機EL照明パネル1の定格に応じた電圧に変換するDC−DCコンバータとを備えて構成される。そして、本体31の底面Feには、その両端にそれぞれ一対のリブ34、34が本体31と一体に形成されている。リブ34、34の端面には、上記電源回路に接続され、上記電源回路からの電力を有機EL照明パネル1に給電するための給電端子361、362がそれぞれ配設されている。
【0033】
このような構成の第1及び第2係合部材3A、4では、図1(B)に示すように、第1係合部材3Aの係合突部33、33が第2係合部材4の係合溝Sa、Saに挿入されることによって、第1係合部材3Aが第2係合部材4に係合される。これによって、図1(A)に示すように、第1係合部材3Aは、有機EL照明パネル1に装着され、そして、第1係合部材3Aのリブ34、34に設けられた給電端子361、362がそれぞれ陽極端子部121及び陰極端子部141に電気的に接続される。
【0034】
本実施形態では、第1及び第2係合部材3A、4ががたつくことなく安定的に係合するように、第2係合部材4が第1係合部材3Aの凹部Sbにすっぽりと嵌まり込むように、凹部Sbが形成されている。即ち、第2係合部材4の上面及び係合溝Sa、Saを含む一対の側面の輪郭と、係合突部33、33が係合溝Sa、Saを摺動可能な余裕を持った略同形の輪郭を有するように凹部Sbが形成されている。従って、本体31の底面Feは、有機EL照明パネル1における封止部材16の外面に接触しており、これによっても第1及び第2係合部材3A、4が安定的に係合される。そして、本体31の底面Feが有機EL照明パネル1の封止部材16の外面に接触するように構成されているため、リブ34、34は、給電端子361、362と陽極端子部121及び陰極端子部141との厚みを考慮した上で、積層された第1電極層12、有機発光層13、第2電極層14及び封止部材16の厚みに相当する高さで形成される。
【0035】
次に、この第1及び第2係合部材3A、4に係合する取付け部材5Aについて説明する。図4は、実施形態に係る取付け部材の構造及び取付け部材に装着された有機EL照スポットライト等を示す斜視図である。図4(A)は、実施形態に係る取付け部材の構造を示し、図4(B)は、取付け部材に装着された有機ELスポットライト等を示す。
【0036】
取付け部材5Aは、係合部材2Aの第1係合部材3Aと係合する部材であり、例えば、第1係合部材3Aにおける本体31の幅以上の間隔であって、一方のロッド32Aの端面から他方のロッド32Aの端面までの距離以下の間隔で、一対の貫通孔が形成された部材である。より具体的には、図4(A)に示すように、取付け部材5Aは、略長方形の板状部材における両端を同一方向にそれぞれ略垂直に折り曲げることによって、基部51と、基部51の両端にそれぞれ略垂直に延設された立部52、52とを備える。そして、立部52、52の側面において同じ位置に、第1係合部材3Aのロッド32Aが挿通可能な径で、略円形の一対の貫通孔53、53が一対の立部52、52のそれぞれに形成されている。これら基部51及び一対の立部52、52は、第1係合部材3Aが配置される配置空間Scを形成する。
【0037】
次に、有機ELスポットライト等SDAを取付け面に取り付ける場合について説明する。
【0038】
まず、有機ELスポットライト等SDAが取り付けられる不図示の取付け面に、基部51の外面Ffが当接されるように、例えば、ねじ止めや接着等によって基部51が取付け面に固定されることによって、取付け部材5Aが取付け面に配設される。取付け面は、例えば天井面や壁面あるいはこれら面に形成された凹部の底面等である。
【0039】
次に、取付け部材5Aの立部52、52がそれぞれ外側に湾曲され、立部52、52の貫通孔53、53に第1係合部材3Aのロッド32A、32Aがそれぞれ挿通され、上記湾曲が解かれ、取付け部材5Aの立部52、52がそれぞれ元の状態に戻される。これによって、図4(B)に示すように、第1係合部材3Aのロッド32A、32Aが貫通孔53、53に回転可能に支持され、第1係合部材3Aにおける本体31の上部(ロッド32A、32Aの突設位置から上面までの部分)が配置空間Scに配置されるように、有機ELスポットライト等SDAは、取付け面の取付け部材5Aに取り付けられる。
【0040】
そして、有機ELスポットライト等SDAは、ロッド32A、32Aを中心に回転され、所定の照射方向に向けられる。本実施形態では、第1係合部材3Aのロッド32A、32Aは、回転軸として作用し、貫通孔53、53は、軸受けとして作用している。このため、貫通孔53の中心から基部51までの立部52の高さは、本体31の上面、正面及び側面の交点からロッド32Aの中心までの距離以上が必要である。
【0041】
このように本実施形態に係る有機ELスポットライト等SDAは、枠体を用いることなく、背面に設けられた係合部材2Aを取り付け面に配設された取付け部材5Aに係合させることによって、取り付け面に取り付けられるので、照射方向で発光面を全て活用することができる。また、本実施形態に係る有機ELスポットライト等SDAは、このように取り付け面に取り付けられるので、平面視における基板11の形状を任意の形状とすることができるから、デザイン上の制約がなく、優れたデザインの有機ELスポットライト等SDAを製作することも可能である。
【0042】
特に、陽極端子部121及び陰極端子部141を基板11の一方面Fa状ではなく、封止部材16の外面や第2係合部材4に引き回すことによって、平面視における基板11の形状を、一層、任意の形状とすることができる。なお、これに合わせて第1係合部材3Aに設けられる給電端子361、362も適宜な位置に配設される。例えば、陽極端子部121及び陰極端子部141が第1係合部材3Aと接触する封止部材16の外面に設けられた場合には、給電端子361、362は、本体31の底面Feに設けられ、また例えば、陽極端子部121及び陰極端子部141が係合溝Sa、Saの底面に設けられた場合には、給電端子361、362は、係合突部33、33の端面に設けられる。
【0043】
このように取付け面の取付け部材5Aに取り付けられた有機ELスポットライト等SDAを点灯する場合、商用電源が供給されているプラグを電源コンセント35に接続し、不図示の点灯スイッチをオンする。そうすると、商用電源からの電力が電源コンセント35を介して電源回路に供給される。商用電源からの電力は、電源回路で直流に変換され、給電端子361、362を介して有機ELスポットライト等SDAに供給される。これによって、直流の電力が第1電極層12の陽極端子部121と第2電極層14の陰極端子部141との間に供給され、有機発光層13が発光する。この有機発光層13で発光した光は、直接的にあるいは第2電極層14で反射することにより、一対の第1及び第2電極層12、14によって有機発光層13を挟んで成る有機EL層を配設している面、即ち、第1電極層12が形成されている一方面Faに対向する他方面Fbから、有機EL照明パネル1の出力光として、即ち、有機ELスポットライト等SDAの出力光として射出される。
【0044】
このように第2電極層14は、光を照射方向に反射する反射鏡を兼ねており、本実施形態に係る有機ELスポットライト等SDAは、反射鏡を別体で備える必要がない。
【0045】
発光面は、有機EL照明パネル1の出力光となる光が射出される側にある最外面であり、本実施形態に係る有機EL照明パネル1では、基板11の他方面Fbである。一方、背面は、係合部材2A、特に、第2係合部材4を固定する前において、有機EL照明パネル1の出力光となる光が射出されない側にある最外面であり、本実施形態に係る有機EL照明パネル1では、基板11の一方面Faにおける第1及び第2電極層12、14、有機発光層13並びに第1及び第2封止部材15、16が形成されていない部分、第1封止部材15の外周壁部分、及び、第2封止部材16の外面である。本実施形態では、第2係合部材4は、この背面のうち第2封止部材16の外面に固定されている。
【0046】
ここで、取付け部材5Aを用いて有機ELスポットライト等SDAを取付け面に取り付けた後に、故障や発光色の変更等により有機EL照明パネル1を変更したい場合がある。このような場合、本実施形態に係る有機ELスポットライト等SDAは、係合部材2Aが第1及び第2係合部材3A、4から構成されているので、第2係合部材4を第1係合部材3Aから取り外すことによって、第1係合部材3Aを取付け部材5Aに取り付けたまま、有機EL照明パネル1を変更することができる。このため、有機ELスポットライト等SDA全体を取付け部材5Aから取り外す必要がなく、有機EL照明パネル1の交換が容易である。
【0047】
なお、上述の第1の実施形態では、ロッド32A、32Aと貫通孔53、53とは、所定の摩擦力を有することによって、向けられた照射方向で有機ELスポットライト等SDAは、固定されるが、確実に向けられた照射方向で有機ELスポットライト等SDAを固定するために、ロッド32A、32Aを貫通孔53、53に固定する固定部材を備えてもよい。例えば、取付け部材5Aの立部52に貫通する固定ねじ孔を設け、固定ねじの端面が第1係合部材3Aにおける本体31の側面Fcに当接しさらに締め付けるまでこの固定ねじ孔に固定ねじを螺合する。これによって向けられた照射方向で有機ELスポットライト等SDAが固定される。
【0048】
次に、別の実施形態について説明する。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る有機ELスポットライト等における第1係合部材のロッドの構造を示す図である。図5(A)は、一方向から見たロッドを示し、図5(B)は、前記一方向に対し略直交する方向から見たロッドを示す。図6は、取付け部材としての一対のワイヤに装着された有機ELスポットライト等を示す斜視図である。図7は、ワイヤのロッドへの取り付けを説明するための図である。
【0049】
第2の実施形態に係る有機ELスポットライト等SDBは、直流電力の供給を受けることにより発光する有機EL照明パネル1と、有機EL照明パネル1の背面に設けられた、取付け面に配設された取付け部材5Bと回転可能に係合する係合部材2Bとを備えて構成される。係合部材2Bは、第1及び第2係合部材3B、4を備えて構成される。
【0050】
ここで、上述した第1の実施形態では、係合部材2Aは、第1係合部材3Aのロッド32A、32Aを取付け部材5Aの貫通孔53、53に挿通することによって、取付け部材5Aと回転可能に係合されたが、第2の実施形態では、このロッド32A、32Aに代えて、図5及び図6に示すように、取付け部材としてのワイヤ5Bを挿入するための挿入凹部Sdが形成された挿入部材322と、挿入部材322と回転可能に係合する支持部材321とを備えるロッド32B、32Bが用いられる。この点に係る相違を以下に説明し、他は、第1の実施形態に係る有機ELスポットライト等SDAと同様であるので、その説明を省略する。
【0051】
一対のロッド32B、32Bは、第1の実施形態における一対のロッド32A、32Aと同様に、図6に示すように第1係合部材3Bの本体31における両側面Fc、Fcにそれぞれ突設されている。一対のロッド32B、32Bの構造は、それぞれ同一であるので、一方のロッド32Bのみを図5及び図7に示し、以下に説明する。
【0052】
ロッド32Bは、図5に示すように、支持部材321と、挿入部材322とを備えて構成される。挿入部材322は、例えば円柱部材であり、その側面には、取付け部材としてのワイヤ5Bを挿入するための挿入凹部Sdが形成され、その一方端面には、支持部材321を挿入するための所定の深さの円筒孔Baが形成されている。挿入凹部Sdは、側面から側面に対し略垂直に略中心まで開口しそこから側面に対し略平行に開口して、長手方向の断面が略L字状となっている。なお、挿入部材322は、本実施形態では円柱であるが、柱状部材であればよく、例えば四角柱や六角柱等の角柱でもよい。支持部材321は、円柱部材であり、その一方端には、周方向に断面略半円形の係止凹部Seが形成されている。
【0053】
支持部材321は、ロッド32Aが第1係合部材3Aの本体31における側面Fcに側面Fcに対し略垂直に突設されているのと同様に、その他方端で第1係合部材3Bの本体31における側面Fcに側面Fcに対し略垂直に突設されており(図6参照)、その一方端が挿入部材322の円筒孔Baに挿入されている。挿入部材322には、その側面における、支持部材321の一方端が挿入部材322の円筒孔Baに挿入された状態で支持部材321の係止凹部Seに対応する位置に、抜け止めねじ孔Bcが円筒孔Baに貫通するように形成されている。この抜け止めねじ孔Bcに抜け止めねじ323が螺合され、抜け止めねじ323の端部が支持部材321の係止凹部Se内に達することによって、支持部材321が挿入部材322から抜け外れることが防止され、抜け止めねじ323の前記端部が支持部材321の係止凹部Seを形成する面に当接してさらに締め増されることによって、支持部材321が挿入部材322に固定される。
【0054】
そして、挿入部材322の他方端面には、挿入凹部Sd に貫通するように、ワイヤ止めねじ孔Bbが形成されており、ワイヤ止めねじ324が螺合される。
【0055】
一対のロッド32B、32Bを備えた第1係合部材3Bによって取付け部材としての一対のワイヤ5B、5Bに取り付ける場合について説明する。
【0056】
まず、有機ELスポットライト等SDBが取り付けられる不図示の取付け面と平行になるように、所定の間隔を空けて一対のワイヤ5B、5Bを懸架する。例えば、天井面に取り付ける場合には、天井面と平行になるように、一方の壁面から他方の壁面に一対のワイヤ5B、5Bを掛け渡す。
【0057】
一対のワイヤ5B、5Bが一対のロッド32B、32Bにそれぞれ取り付けられるが、その取り付けは、同様であるので、その一方について説明すると、図7(A)に示すように、断面略L字状の挿入凹部Sdにおける側面に対し平行な面(底面)にワイヤ5Bが当接するように、ワイヤ5Bを挿入凹部Sdに挿入する。次に、ワイヤ止めねじ324をワイヤ止めねじ孔Bbに螺合し、図7(B)に示すように、断面略L字状の挿入凹部Sdにおける長手方向の面にワイヤ5Bが当接するまで、ワイヤ止めねじ324をワイヤ止めねじ孔Bbに螺合する。これによってワイヤ5Bがロッド32Bに取り付けられ、固定される。
【0058】
次に、一対のロッド32B、32Bにおける各抜け止めねじ323、323をそれぞれ緩めた状態で、有機ELスポットライト等SDBは、ロッド32B、32Bを中心に回転され、所定の照射方向に向けられる。そして、この状態で各抜け止めねじ323、323をそれぞれ締め付け、各挿入部材322、322に対し各支持部材321、321をそれぞれ固定する。本実施形態では、ロッド32B、32Bにおける支持部材321、321は、回転軸として作用し、挿入部材322、322の円筒孔Ba、Baは、軸受けとして作用している。
【0059】
このようなロッド32B、32Bを用いた第2の実施形態に係る有機ELスポットライト等SDBも第1の実施形態に係る有機ELスポットライト等SDAと同様の作用効果を奏する。
【0060】
そして、第1の実施形態に係る有機ELスポットライト等SDAでは、有機ELスポットライト等SDAを配設するごとに取付け部材5Aが必要であるが、第2の実施形態に係る有機ELスポットライト等SDBでは、所望の長さの一対のワイヤ5Bを懸架することによって複数の有機ELスポットライト等SDBを配設することができる。さらに、第2の実施形態に係る有機ELスポットライト等SDBは、ワイヤ5Bを懸架した後でもその配設位置をワイヤ5Bの範囲で変更することができる。
【0061】
なお、上述の第2の実施形態では、電力の供給を電源コンセント35から受けるように構成したが、ワイヤ5Bが一対であるので、ワイヤ5Bに商用電源を供給し、一対のロッド32B、32Bから電力の供給を受けるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】第1の実施形態に係る有機ELスポットライト等を示す斜視図である。
【図2】実施形態に係る有機ELスポットライト等における有機EL照明パネル及び第2係合部材の構造を示す図である。
【図3】第1の実施形態に係る有機ELスポットライト等における第1係合部材の構造を示す図である。
【図4】実施形態に係る取付け部材の構造及び取付け部材に装着された有機EL照スポットライト等を示す斜視図である。
【図5】第2の実施形態に係る有機ELスポットライト等における第1係合部材のロッドの構造を示す図である。
【図6】取付け部材としての一対のワイヤに装着された有機ELスポットライト等を示す斜視図である。
【図7】ワイヤのロッドへの取り付けを説明するための図である。
【図8】特許文献1に開示のスポットライト及び特許文献2に開示のダウンライトの構成を示す一部断面図である。
【図9】特許文献3に記載の有機EL表示装置の構造を示す図である。
【符号の説明】
【0063】
1 有機EL照明パネル
2A、2B 係合部材
3A、3B 第1係合部材
4 第2係合部材
5A、5B 取付け部材
11 基板
12 第1電極層
13 有機発光層
14 第2電極層
15 第1封止部材
16 第2封止部材
32A、32B ロッド
321 支持部材
322 挿入部材




 

 


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