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発明の名称 和風照明器具カバー材料、和風照明器具カバー及び和風照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−122978(P2007−122978A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−311923(P2005−311923)
出願日 平成17年10月26日(2005.10.26)
代理人
発明者 青木 慎一 / 山田 真 / 内田 達清 / 倉光 修
要約 課題
中間層の両面に樹脂フィルムが積層されてなる透光性を有する和風照明器具カバー材料、和風照明器具カバー及び和風照明器具である場合であっても、低誘虫性であり、複雑なデザインにも対応可能である和風照明器具カバー材料、和風照明器具カバー及び和風照明器具を提供する。

解決手段
和風照明器具カバー材料1は、中間層2の両面に樹脂フィルム3が積層されてなる透光性を有する和風照明器具カバー材料1であって、紙又は不職布からなる中間層2に紫外線吸収剤4が保持されてなる。
特許請求の範囲
【請求項1】
中間層の両面に樹脂フィルムが積層されてなる透光性を有する和風照明器具カバー材料であって、紙又は不職布からなる中間層に紫外線吸収剤が保持されてなる和風照明器具カバー材料。
【請求項2】
中間層の両面に樹脂フィルムが積層されてなる透光性を有する和風照明器具カバー材料であって、紙又は不職布からなる中間層に害虫忌避剤が保持されてなる和風照明器具カバー材料。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の和風照明器具カバー材料を用いてなる和風照明器具カバー。
【請求項4】
請求項3に記載の和風照明器具カバーを用いてなる和風照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、中間層の両面に樹脂フィルムが積層されてなる透光性を有する和風照明器具カバー材料、和風照明器具カバー及び和風低誘虫照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、中間層の両面に樹脂フィルムが積層されてなる透光性を有する和風照明器具カバー材料、和風照明器具カバー及び和風照明器具として、特開2003−25514号公報(特許文献1)に記載されている技術が知られている。
【0003】
これは、和紙の表裏面に透光性のある合成樹脂フィルムを貼着一体化した装飾合成樹脂シートであって、合成樹脂フィルムと和紙とが接着性を有する帯電防止性アンカーコート剤よりなる帯電防止中間層により貼着されてなるものを和風照明器具カバー材料とするものである。
【0004】
また、最近の照明器具においては、光による蛾類等の昆虫類の誘引、いわゆる誘虫性を低減させることが求められており、例えば照明器具の樹脂製照明カバーに特定の紫外線吸収剤を保持させることで誘虫性を低減させる技術として特開2000−67629号公報(特許文献2)に記載されている技術が知られている。また、紫外線吸収剤に替えて、害虫忌避剤を保持させる場合もある。
【特許文献1】特開2003−25514号公報
【特許文献2】特開2000−67629号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、中間層の両面に合成樹脂フィルムが積層されてなる和風照明器具カバー材料に、低誘虫性を付与するために合成樹脂フィルムに紫外線吸収剤を保持させると、フィルムの厚み制限から十分な量を保持させることができず、低誘虫性を発現できない可能性がある。またフィルム厚みを大きくすると加工性が低下する可能性がある。
【0006】
そのため、かかる和風照明器具カバー材料を用いてなる和風照明器具カバーでは、低誘虫性を発現できないか、低い加工性のために複雑なデザインを採用することができない可能性がある。
【0007】
さらに、かかる和風照明器具カバーを用いてなる和風照明器具では、複雑な凹凸形状があると、誘引された蛾類等の昆虫類が蓄積されて汚れとなり、照明器具のメンテナンスが煩雑となる。
【0008】
本願発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、中間層の両面に樹脂フィルムが積層されてなる和風照明器具カバー材料、和風照明器具カバー及び和風照明器具である場合であっても、低誘虫性であり、複雑なデザインにも対応可能である和風照明器具カバー材料、和風照明器具カバー及び和風照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、中間層の両面に樹脂フィルムが積層されてなる透光性を有する和風照明器具カバー材料であって、紙又は不職布からなる中間層に紫外線吸収剤が保持されてなる和風照明器具カバー材料である。
【0010】
また請求項2に記載された発明は、中間層の両面に樹脂フィルムが積層されてなる透光性を有する和風照明器具カバー材料であって、紙又は不職布からなる中間層に害虫忌避剤が保持されてなる和風照明器具カバー材料である。
【0011】
また請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載の和風照明器具カバー材料を用いてなる和風照明器具カバーである。
【0012】
また請求項4に記載された発明は、請求項3に記載の和風照明器具カバーを用いてなる和風照明器具である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載された発明によれば、中間層に空隙が多く柔軟である紙又は不職布からなる中間層を用い、これに紫外線吸収剤を保持させているので、十分な量の紫外線吸収剤を保持させることができ、かつ加工性が低下することもない。
【0014】
請求項2に記載された発明によれば、中間層に空隙が多く柔軟である紙又は不職布からなる中間層を用い、これに害虫忌避剤を保持させているので、十分な量の害虫忌避剤を保持させることができ、かつ加工性が低下することもない。
【0015】
請求項3に記載された発明によれば、低誘虫性を確保し、かつ加工性もよく複雑なデザインの和風照明器具カバーを提供できる。
【0016】
請求項4に記載された発明によれば、複雑な凹凸形状があっても昆虫類や蛾類の誘引に基づく汚れが減少し、照明器具のメンテナンスが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本願発明の第一実施形態として、本願の請求項1、3及び4に対応した和風照明器具カバー材料1、和風照明器具カバー及び和風照明器具について図1により説明する。
【0018】
本第一実施形態の和風照明器具カバー材料1は、中間層2の両面に樹脂フィルム3が積層されてなるものであって、紙又は不職布からなる中間層2に紫外線吸収剤4が保持されてなる。
【0019】
また、本第一実施形態の和風照明器具カバーは、かかる和風照明器具カバー材料1を用いてなる。
【0020】
さらに、本第一実施形態の和風照明器具は、かかる和風照明器具カバーを用いてなる。
【0021】
以下、本第一実施形態による和風照明器具カバー材料1を、より具体的詳細に説明する。
【0022】
最初に、中間層2であるが、これは厚みが0.02〜2.0mm程度の紙又は不職布からなる。外観及び透光性から和紙が好ましい。厚みが0.02mm以下では紫外線吸収剤の保持が十分ではなく、2.0mm以上では加工性が悪くなる。好ましくは、0.1〜1.0mmが適している。
【0023】
樹脂フィルム3は、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂等の透明または半透明の合成樹脂からなる1枚の厚みが0.03〜3.0mm程度の透光性のある合成樹脂フィルムである。厚みが0.05以下では作業性が悪くなり、3.0以上では加工性が悪くなる。好ましくは、0.1〜0.5が適している。
【0024】
紫外線吸収剤4は、波長340〜380nmの範囲に吸収波長ピークのあるものが好ましく、例えばベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、トリアジン系などが挙げられる。これらの化合物としては、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンあるいは、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシ−ベンゾフェノン、2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、オクチル−3−[3−t−ブチル−4−ヒドロキシ5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル]プロピオネート(チバスペシャルティケミカルズ株式会社製;商品名「チヌビン109」)、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(t−ブチル)フェノール(チバスペシャルティケミカルズ株式会社製;商品名「チヌビン326」)、2,4−ジ−t−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール(チバスペシャルティケミカルズ株式会社製;商品名「チヌビン327」)、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4、6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−イソ−オクチルフェニル)−s−トリアジン、イソオクチル置換トリスレゾルシノールトリアジンが例示される。これらは単体あるいは2種以上の混合物として中間層又は樹脂フィルムに添加してもよい。コスト及び物性から2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(t−ブチル)フェノール(チバスペシャルティケミカルズ株式会社製;商品名「チヌビン326」)、オクチル−3−[3−t−ブチル−4−ヒドロキシ5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル]プロピオネート(チバスペシャルティケミカルズ株式会社製;商品名「チヌビン109」)、イソオクチル置換トリスレゾルシノールトリアジン等が好ましい。
【0025】
紫外線吸収剤4は、中間層2に保持されるが、これは、紫外線吸収剤4を分散させた溶液をスプレー噴霧したり、かかる溶液中に中間層2を含浸させたり、接着剤に混錬することで紫外線吸収剤層として、中間層2の表面に転写することで実施される。
【0026】
中間層2の表面に転写する場合には、接着剤としてはアクリル樹脂やエポキシ樹脂のような任意の接着剤を使用することができ、紫外線吸収剤4の添加量としては、接着剤に対して1〜3%であることが好ましい。0.5%以下では低誘虫性が発現しがたく、5%以上ではコストがアップする。
【0027】
次に中間層2と樹脂フィルム3の積層方法であるが、例えば、紫外線吸収剤層をグラビアコーター、バーコーター、ロールコーター等で中間層2の表裏両面に塗布し、これを樹脂フィルム3の間に挟みこみ熱プレスにて硬化する方法や、任意の溶媒に溶解した樹脂溶液をスプレー噴霧し、その後加熱することで樹脂フィルム3を形成するものとしてもよい。なお積層にあたり中間層2や樹脂フィルム3の表面のカップリング剤や放射線処理によって改質しても構わない。
【0028】
和風照明器具カバーは、得られた和風照明器具カバー材料1を折り曲げ成形、プレス成形等の汎用の加工により得られる。
【0029】
和風照明器具は、得られた和風照明カバーを、点灯装置と光源と組合せて得られる。
光源は放電灯や発光ダイオード等、汎用のものを使用することができる。
【0030】
続いて、本願発明の第二実施形態として、本願の請求項2、3及び4に対応した和風照明器具カバー材料1、和風照明器具カバー及び和風照明器具について図1により説明する。
【0031】
本第二実施形態の和風照明器具カバー材料1は、中間層2の両面に樹脂フィルム3が積層されてなる透光性を有する和風照明器具カバー材料1であって、紙又は不職布からなる中間層2に害虫忌避剤5が保持されてなる。
【0032】
また、本第二実施形態の和風照明器具カバーは、かかる和風照明器具カバー材料1を用いてなる。
【0033】
さらに、本第二実施形態の和風照明器具は、かかる和風照明器具カバーを用いてなる。
【0034】
以下、本第二実施形態による和風照明器具カバー材料1を、より具体的詳細に説明するが、第一実施形態と相違する害虫忌避剤5についてのみ説明する。
【0035】
害虫忌避剤5は、害虫の誘引を阻害するもので、常温又は熱によって気化するものである。例えば、ナフタリン、パラジクロルベンゼン、シクロプロパンカルボン酸エステル、ピレスロイド、ジメチルトルアミド材料が例示される。これらは単体あるいは2種以上の混合物として樹脂フィルム又は中間層に添加してもよい。コスト及び物性からナフタリン、シクロプロパンカルボン酸エステル、ピレスロイドが好ましい。
【0036】
なお害虫忌避剤5の気化を促進するために、樹脂フィルム3に微小な空孔があることが好ましい。
【0037】
ここで、紫外線吸収剤4又は害虫忌避剤5を中間層2に保持させた場合の誘虫性と加工性について、表1に示す本願発明の実施例1〜6、比較例1〜4について、説明する。
【0038】
【表1】


【0039】
ここで表1は、樹脂フィルム3の種類及び厚さ、中間層2の種類及び厚さ、紫外線吸収剤4を有する紫外線吸収材層の種類及び厚さ、害虫忌避剤5を有する害虫忌避剤層の種類及び厚さ、のそれぞれの組合せについて、誘虫性、加工性を求めたものである。
【0040】
樹脂フィルム3には中間層2に保持させたものと同じ紫外線吸収剤4又は害虫忌避剤5を1.5%含有させた。
【0041】
そして、上述の紫外線吸収剤層又は害虫忌避剤層を表裏両面に塗布した中間層2を樹脂フィルム3の間に挟みこみ熱プレスにて硬化することで和風照明器具カバー材料1を得たが、紫外線吸収剤層又は害虫忌避剤層は、それぞれ紫外線吸収剤4又は害虫忌避剤5を1.5%含有させた。
【0042】
また、誘虫性は、一面を照射面として300mm×300mmの大きさで開口し他の面を非照射面とした略立方体の筺体の内部に、光源(松下電器産業製13Wコンパクト型蛍光灯)を備え、さらに開口に本第一実施例及び第二実施例にかかる和風照明器具カバー材料1を、備えた照明器具を、屋外で1時間点灯し、開口近傍に設けた300mm四方の粘着シートに補足された虫の数によって評価した(表1においては比較例1の場合の相捕虫数を100とした場合の相対値で記載する)。
【0043】
加工性は、和風照明器具カバー材料1であるシートに対する折り曲げの触感で判定した。
【0044】
以上に示すごとく、実施例1〜4と比較例1〜4の結果から明らかなように、本実施形態によれば、中間層2に空隙が多く柔軟である紙又は不職布からなる中間層2を用い、これに紫外線吸収剤4を保持させているので、十分な量の紫外線吸収剤4を保持させることができ、かつ加工性が低下することもない。
【0045】
また、実施例5〜6と比較例1〜4の結果から明らかなように、中間層2に空隙が多く柔軟である紙又は不職布からなる中間層2を用い、これに害虫忌避剤5を保持させているので、十分な量の害虫忌避剤を5保持させることができ、かつ加工性が低下することもない。
【0046】
また、実施例1〜6と比較例1〜4の結果から明らかなように、低誘虫性を確保し、かつ加工性もよく複雑なデザインの和風照明器具カバーを提供できる。
【0047】
さらに、実施例1〜6と比較例1〜4の結果から明らかなように、複雑な凹凸形状があっても昆虫類や蛾類の誘引に基づく汚れが減少し、照明器具のメンテナンスが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本願発明の第一実施形態における和風照明器具カバー材料の断面図
【図2】本願発明の第二実施形態における和風照明器具カバー材料の断面図
【符号の説明】
【0049】
1 和風照明器具カバー材料
2 中間層
3 樹脂フィルム
4 紫外線吸収剤
5 害虫忌避剤




 

 


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