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発明の名称 舞台用照明装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−122955(P2007−122955A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−311116(P2005−311116)
出願日 平成17年10月26日(2005.10.26)
代理人 【識別番号】100115107
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 猛
発明者 役野 善道
要約 課題
舞台の対象面に対する照明範囲を正確に規制できるとともに、照明範囲に高度な均斉度が得られる舞台用照明装置を提供する。

解決手段
舞台用照明装置10は、ホリゾント幕21を照明するために、内部に反射面を備える略箱状の本体12と、本体12に収容される光源13とを有し、光源13と本体12の開口17における縁部との間に設けられた遮光部材30により開口からの照射開度を選択可能である。
特許請求の範囲
【請求項1】
演劇等を行う舞台の立面および前記立面を背景とする床面のうちの一方を対象面として照明する舞台用照明装置であって、
一面が開口し、内部に前記開口に臨んで反射面を備える略箱状の本体と、
前記反射面および前記開口に臨んで前記本体に収容される光源とを有し、
前記光源と前記本体の開口における縁部との間に設けられた遮光部材により前記開口からの照射角を選択可能である舞台用照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載した舞台用照明装置であって、
前記遮光部材が、前記光源の照明光軸線に対して交差する方向に沿って配置された板状であるとともに、当該遮光部材の面方向に沿って移動可能に設けられている舞台用照明装置。
【請求項3】
請求項1に記載した舞台用照明装置であって、
前記遮光部材が、前記光源の照明光軸線に対して交差する方向に沿って配置された板状であるとともに、当該遮光部材の表面に複数の折り取り用または折り曲げ用の溝が設けられている舞台用照明装置。
【請求項4】
請求項1に記載した舞台用照明装置であって、
前記遮光部材が前記本体に対して着脱可能に設けられている舞台用照明装置。
【請求項5】
請求項1に記載した舞台用照明装置であって、
前記舞台の上方から下方を照明するために、
前記舞台の上方に設けられているとともに袖方向に沿って横設された取付軸に取付可能な取付部を有し、
前記遮光部材が、前記開口の下端縁部から前記光源の照明光軸線に対して交差する方向に沿って設けられている舞台用照明装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は舞台用照明装置に係り、例えば舞台のホリゾント幕を照明するアッパーホリゾントライト,ロアーホリゾントライト,床面を照明するボーダーライト等の舞台用照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図7に示すように、屋内あるいは屋外において演劇,舞踏等が行われる舞台71は、観客に対面する立面であるホリゾント幕72がアッパーホリゾントライトと呼ばれる舞台用照明装置70により照明される。
舞台用照明装置70は、一面が開口し、内部に開口に臨んで反射面を備える略箱状の本体73と、反射面および開口77に臨んで本体73に収容される光源74とを有し、舞台71の上方において袖方向(図7中、紙面奥行方向)に沿って横設された取付軸75に取付部76を介して取り付けられる。
【0003】
この舞台用照明装置70は、取付軸75に対して取付部76を介して本体73を回動させ、本体73の開口77を若干下方に向けた任意位置で固定することにより、舞台上方の梁78等に照明光が干渉せず、かつ、舞台71の床面79の上方から下方に向けてホリゾント幕72を照明可能となっている。
【0004】
このような舞台用照明装置70は、開口77の配向により照明光の照射方向が決定され、開口77の開口寸法あるいは縁部形状により照明光の照射角が決定されている。
ここで、照射方向とは照明光軸線Cの方向を指し、照射角とは照明光の拡がり角度θを指す。
【0005】
ところで、ホリゾント幕72に対する舞台用照明装置70の相対位置は、舞台71の規模や構造等により様々となっている。
このため、図8(A)に示すように、ホリゾント幕72に対する舞台用照明装置70の離間寸法D1が大き過ぎる場合、あるいは床面79に対する舞台用照明装置70の設置高さ寸法H1が小さ過ぎる場合、照射角が同じであれば照明光の照射範囲が床面79の一部まで及び、その結果、床面79に生じた不必要な照明(図8(A)中、楕円部分参照)により演出効果が損なわれるという問題が生ずる。
【0006】
特に、ホリゾント幕72に対する舞台用照明装置70の離間寸法D1が大き過ぎる場合には、ホリゾント幕72に対する照明光の照射範囲が広くなるため単位面積当たりの光度が減少し、結果的に所望の明るさが得られない可能性がある。
【0007】
一方、図8(B)に示すように、ホリゾント幕72に対する舞台用照明装置70の離間寸法D2が小さ過ぎる場合、あるいは床面79に対する舞台用照明装置70の設置高さ寸法H2が大き過ぎる場合、照射角が同じであればホリゾント幕72の下端まで照明光が届かないため(図8(B)中、楕円部分参照)、舞台演出上、必要な照明が得られないという問題が生ずる。
【0008】
特に、ホリゾント幕72に対する舞台用照明装置70の離間寸法D2が小さ過ぎる場合には、ホリゾント幕72に対する照明光の照射範囲が狭くなるため単位面積当たりの光度が増加し、結果的に不必要な明るさとなる可能性がある。
【0009】
これらのような不都合を解消するために、取付軸75に対して取付部76を介して本体73を回動させることにより照明光の照射方向を上向きあるいは下向きに設定することが考えられる。
しかしながら、照射方向を上向きに設定すると、舞台上方の梁78等に照明光が干渉して陰影や反射光がホリゾント幕72に生じる虞れがある。また、照射方向を下向きに設定すると、ホリゾント幕72の上方に照明光が届かずに舞台演出に必要な明かりが作れない虞れがある。
そして、照射方向を上向きあるいは下向きに設定した場合には、ホリゾント幕72に対する光源74からの照明光の伸び方が変化するため、均斉度が低くなる可能性もある。
【0010】
このような問題に対して、角度調整板により本体に対する蛍光灯の配列を変化可能なホリゾントライトが提案されている(特許文献1)。
特許文献1によれば、蛍光灯の取付角度を調整することにより照明光の広がり範囲を調整可能とされている。
【特許文献1】特開2000−260211号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、前述した特許文献1は、光源を収容する本体が箱状ではないため、本体から照明光を照射する方向以外に不必要な光が漏れ、舞台演出上、不必要な個所を照明する虞れがある。
このように、前述した特許文献1は、照明光の照射範囲を正確に規制できないという問題がある。
【0012】
以上のような問題は、ホリゾント幕を上方からアッパーホリゾントライトにより照明する場合にのみ生ずるものではなく、ホリゾント幕を下方から照明するロアーホリゾントライトや舞台の床面を照明するボーダーライト等にも同様に生ずる。
【0013】
本発明は、前述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、舞台の対象面に対する照明範囲を正確に規制できるとともに、照明範囲に高度な均斉度が得られる舞台用照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前述した目的を達成するために、本発明の舞台用照明装置は、演劇等を行う舞台の立面および前記立面を背景とする床面のうちの一方を対象面として照明する舞台用照明装置であって、一面が開口し、内部に前記開口に臨んで反射面を備える略箱状の本体と、前記反射面および前記開口に臨んで前記本体に収容される光源とを有し、前記光源と前記本体の開口における縁部との間に設けられた遮光部材により前記開口からの照射角を選択可能となっている。
【0015】
ここで、立面としては、ホリゾント幕や、舞台の背景となる壁面や舞台装置等を例示できる。
また、遮光部材としては、例えば板状に形成しておくとともに、照明光軸線に対して交差配置しておき、シャッターのように面方向に沿って移動させて任意位置において固定することにより照射角を選択する構造や、あるいは表面に設けられた複数の溝のうちのいずれかを境界として先端側を折り取るか、折り曲げることにより照射角を選択する構造等を採用すればよい。
このような遮光部材は、光源と開口の縁部との間の任意位置に配置しておけばよく、本体に収容されていてもよい。
【0016】
このように構成された本発明においては、光源が本体に収容されているため、照明光を照射する照射方向以外の方向に光が漏れる虞れがなく、舞台の対象面に対する照明範囲を正確に規制できることになる。
そして、本発明においては、光源と本体の開口における縁部との間に設けられた遮光部材により照射角を選択可能であるため、例えばホリゾント幕等の対象面に対する本体の離間寸法が大き過ぎて、対象面ではない床面にまで照明光が及ぶ場合、遮光部材を操作して床面に至る照明光を遮光することにより、照明範囲の均斉度を低下させることなく、対象面にのみ照明光を正確に照射できることになる。
【0017】
さらに、本発明の舞台用照明装置は、前述した舞台用照明装置であって、前記遮光部材が、前記光源の照明光軸線に対して交差する方向に沿って配置された板状であるとともに、当該遮光部材の面方向に沿って移動可能に設けられている。
【0018】
ここで、遮光部材としては、例えば複数の板状部材を照明光軸線に沿って積層させておき、各板状部材を連係させて略階段状に伸縮させる構造等を採用できる。
このように構成された本発明においては、板状の遮光部材が照明光軸線に対して交差する方向に沿って移動可能であるため、遮光範囲を容易、かつ、任意に設定できることになる。
【0019】
また、本発明の舞台用照明装置は、前述した舞台用照明装置であって、前記遮光部材が、前記光源の照明光軸線に対して交差する方向に沿って配置された板状であるとともに、当該遮光部材の表面に複数の折り取り用または折り曲げ用の溝が設けられている。
ここで、溝としては、遮光部材の表裏いずれか、あるいは双方に設けられていてもよく、断面形状,数,間隔等は任意である。
【0020】
このように構成された本発明においては、遮光部材の表面に複数の溝が設けられているため、各溝のうちのいずれかを境界として先端側を折り取るか、折り曲げることにより遮光範囲を容易、かつ、任意に設定できることになる。
【0021】
そして、本発明の舞台用照明装置は、前述した舞台用照明装置であって、前記遮光部材が前記本体に対して着脱可能に設けられている。
このように構成された本発明においては、遮光部材が本体に対して着脱可能であるため、例えば寸法,形状等が異なる複数種類のうちのいずれかの遮光部材を選択的に本体に取り付けることにより、遮光範囲を容易、かつ、任意に設定できることになる。
【0022】
さらに、本発明の舞台用照明装置は、前述した舞台用照明装置であって、前記舞台の上方から下方を照明するために、前記舞台の上方に設けられているとともに袖方向に沿って横設された取付軸に取付可能な取付部を有し、前記遮光部材が、前記開口の下端縁部から前記光源の照明光軸線に対して交差する方向に沿って設けられている。
【0023】
このように構成された本発明においては、舞台のホリゾント幕を上方から照明するアッパーホリゾントライトとして好適である。
【0024】
なお、本発明においては、遮光部材が開口の下端縁部に設けられていれば、ホリゾント幕等の対象面に対して、あらかじめ舞台上方の梁等に照明光が干渉しないように照明光の照射角度を設定して照明範囲の上端を決定した後、遮光部材を操作して照明範囲の下端を選択するという極めて簡単な作業手順により、正確な照明範囲が高い均斉度で得られることになる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、光源が本体に収容されているため、照明光を照射する照射方向以外の方向に光が漏れる虞れがなく、遮光部材を操作して照明光を適宜遮光することにより、照明範囲の均斉度を低下させることなく、対象面にのみ照明光を正確に照射できるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す模式側面、図2は第1実施形態の正面図および側面図、図3は第1実施形態の遮光部材を示す分解斜視図である。
【0027】
図1に示すように、本発明の第1実施形態である舞台用照明装置10は、演劇等を行う舞台20の背景となる立面としてのホリゾント幕21を対象面として照明するアッパーホリゾントライトとされている。
図2(A)および図2(B)に示すように、舞台用照明装置10は、一面が開口し、内部に開口に臨んで内部に複数の反射面11を備える略箱状の本体12と、反射面11および開口17に臨んで本体12に収容される光源13と、光源13に給電するための給電線14と、舞台20の上方に設けられた取付軸22に本体12を取り付けるための取付部15と、本体12が落下することを防止するために取付軸22とは別の個所に連結される落下防止ワイヤ16とを含んで構成されている。
本体12は、開口17からのみ照明光が照射され、他の個所から照明光が漏れる虞れはない。
【0028】
この舞台用照明装置10は、本発明に基づいて、光源13と本体12の開口17における縁部との間、具体的には開口17における下端縁部に遮光部材30が設けられている。
【0029】
図3にも示すように、遮光部材30は、互いに厚み方向に積層された略帯状の第1板部材31および第2板部材32を有している。
第1板部材31は、幅方向(長手方向に対して直交する方向)の一端縁が本体13に固定されているとともに、長手方向両端部にそれぞれ雌ネジ孔34,34が形成されている。
一方、第2板部材32は、雌ネジ孔34,34に対応して長孔33,33が設けられている。これらの長孔33,33は、第2板部材32の幅方向に沿って互いに平行に連続している。
【0030】
なお、雌ネジ孔34,34は、第1板部材31の所定位置にタッピング加工を行うことにより形成すればよいが、第1板部材31の厚み寸法が小さくて雌ネジ長さが確保できない場合には先にバーリング加工を施してもよい。
【0031】
この遮光部材30は、固定ネジ35,35を長孔33,33に挿通させてから雌ネジ孔34,34に螺合することにより、第1板部材31および第2板部材32が互いに厚み方向に沿って分離不可能に積層され、かつ、長孔33,33の連続長さの範囲で第1板部材31および第2板部材32が互いに幅方向に沿って相対的に移動可能となっている。
【0032】
このような遮光部材30は、第1板部材31および第2板部材32が光源13の照明光軸線に対して交差する方向に沿って配置されている。
従って、遮光部材30は、固定ネジ35,35を緩め、第1板部材31に対して第2板部材32を面方向に沿って移動させて適宜な位置で固定することにより、本体12の開口17から照射される照明光の照射角を選択可能となっている。
【0033】
図1に戻って、以上のような舞台用照明装置10は、舞台20の床面23の上方に配置された取付軸22に取付部15を介して本体12が取り付けられ、取付軸22に対して本体12を適宜回動させ、舞台20の梁24等に照明光が干渉することなくホリゾント幕21を照明できるように固定される。
この舞台用照明装置10は、照射角θ1の照明光が開口17から照射される。
【0034】
そして、ホリゾント幕21や床面23に対する本体12の位置により照明光の照射範囲が床面23まで及ぶ場合(図1中、二点鎖線参照)、遮光部材30を構成する第1板部材31を第2板部材32に対して突出するように移動させて照明光を一部遮光する。
これにより照射角θ2が得られ(図1中、実線参照)、照明光の照射範囲がホリゾント幕21に対してのみ収束するように調整される。
【0035】
以上のような第1実施形態の舞台用照明装置10によれば、光源13が本体12に収容されて照明光を照射する照射方向以外の方向に光が漏れる虞れがないため、従来と同様にホリゾント幕21に対する照明範囲を正確に規制できる。
【0036】
その上で、第1実施形態の舞台用照明装置10によれば、本体12の開口17における下端縁部に設けられた遮光部材30により照射角θ1から照射角θ2までの範囲で任意に選択可能であるため、遮光部材30を適宜操作して床面23に至る照明光を遮光することにより、梁24等の構造材に照明光が干渉する不都合や、照明範囲の均斉度を低下させることなく、ホリゾント幕21にのみ照明光を正確、かつ、容易に照射できる。
【0037】
図4には、本発明の第2実施形態である舞台用照明装置40の遮光部材50が示されている。
遮光部材50は、互いに厚み方向に積層された略帯状の第1板部材51,第2板部材52および第3板部材53(53A〜53D)を有している。
【0038】
第1板部材51は、前述した第1実施形態の第1板部材31と同様に雌ネジ孔54が形成され、図示しない本体に固定されている。
第2板部材52は、前述した第1実施形態の第2板部材32と同様に長孔55が設けられているが、この長孔55は第3板部材53側の縁部全周にテーパ面55Aが設けられている。
【0039】
これにより、皿状の頭部を有する固定ネジ56を長孔55に挿通させてから雌ネジ孔54に螺合することにより、固定ネジ56の頭部がテーパ面55Aに対応する位置に収容され、これにより固定ネジ56の頭部が第2板部材52から突出しないようになっている。
従って、第2板部材52に対して第3板部材53(53A〜53D)を面方向に沿って移動させる際に、固定ネジ56の頭部が第3板部材53(53A〜53D)に干渉する虞れはない。
【0040】
第3板部材53(53A〜53D)は、前述した第1実施形態の第2板部材32と同様に長孔56(56A〜56D)が設けられている。
これらの第3板部材53(53A〜53D)は、互いに異なる幅方向寸法および長孔56(56A〜56D)の連続長さ寸法を有している。そして、これらの第3板部材53(53A〜53D)は、第2板部材52に設けられた雌ネジ孔57から固定ネジ58を取り外すことにより、第2板部材52から容易に取り外し可能であるとともに、用途に応じて第2板部材52に対して選択的に取付可能となっている。
【0041】
以上のような第2実施形態の舞台用照明装置40によれば、前述した第1実施形態と同様に、ホリゾント幕に対する照明範囲を正確に規制できるとともに、遮光部材50を適宜操作して照明光を遮光することにより、構造材に照明光が干渉する不都合や、照明範囲の均斉度が低下させることなく、ホリゾント幕にのみ照明光を正確、かつ、容易に照射できるという効果が得られる。
【0042】
その上で、第2実施形態の舞台用照明装置40によれば、第1板部材51,第2板部材52および第3板部材53(53A〜53D)により遮光部材50が構成されているため、第1実施形態に比較して照明光の照射開度を調整できる範囲が広く、かつ、第3板部材53(53A〜53D)を適宜選択することにより、照射開度を調整できる範囲を任意に選択できる。
【0043】
図5および図6には、本発明の第3実施形態である舞台用照明装置60の遮光部材65が示されている。
遮光部材65は、光源13(図6参照)の照明光軸線に対して交差する方向に沿って配置された板状の遮光板66を有しているとともに、光源13に対面する表面に複数の溝67が設けられている。
溝67は断面略V字状とされ、遮光板66の長手方向(図6中、紙面奥行方向)に沿って直線状に連続形成されている。これらの溝67は、遮光板66の幅方向に沿って等間隔で配列されている。
【0044】
このような遮光部材65は、任意の溝67を境界として遮光板66を折り曲げ、先端部分66Aを折り取るか(図5中、二点鎖線参照)、あるいは任意位置から折り曲げることにより幅方向側縁位置を選択可能となっている(図5中、三点鎖線参照)。
【0045】
従って、図6に示すように、舞台20の梁24等に照明光が干渉することなくホリゾント幕21を照明できるように固定された舞台用照明装置60は、開口17から照射される照明光の照射角θ3(図6中、二点鎖線参照)が小さ過ぎてホリゾント幕21の下端まで照明光が届かない場合、遮光部材65における溝67を任意に選択して遮光板66を部分的に折り取るか、あるいは折り曲げることにより拡大された照射角θ4が得られる(図6中、実線参照)。
これにより、照明光の照射範囲がホリゾント幕21の所定個所まで到達して所望の演出効果が得られる。
【0046】
以上のような第3実施形態の舞台用照明装置60によれば、あらかじめ照明光を部分的に遮光していた遮光部材65の幅方向側縁位置を選択することにより、照射角度を拡大して所望の範囲を確実に照明できる。
この際、第3実施形態の舞台用照明装置60によれば、光源13からの照明光の伸び方が変化することもなく、ホリゾント幕21における照明光の均斉度が低くなる虞れもない。
【0047】
なお、本発明の舞台用照明装置は、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態において、舞台用照明装置として舞台のホリゾント幕を上方から照明するアッパーホリゾントライトを例示したが、本発明の舞台用照明装置はロアーホリゾントライトや床面を照明するボーダーライト等にも適用可能である。
【0048】
その他、前述した各実施形態において例示した本体,光源,取付部,開口,ホリゾント幕等の対象面,取付軸,床面,遮光部材,溝,照明光軸線,照射開度の材質,形状,寸法,形態,数,配置個所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上のように、本発明の舞台用照明装置は、遮光部材を操作することにより、照明光の照射角度を変更することなく舞台の対象面に対する照明範囲を正確に規制できるとともに、照明範囲に高度な均斉度が得られるため、アッパーホリゾントライト,ロアーホリゾントライト,ボーダーライト等の舞台用照明装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の第1実施形態を示す模式側面図
【図2】第1実施形態を示す正面図および側面図
【図3】第1実施形態の遮光部材を示す分解斜視図
【図4】本発明の第2実施形態の遮光部材を示す分解斜視図
【図5】本発明の第3実施形態の遮光部材を示す分解斜視図
【図6】本発明の第3実施形態を示す模式側面図
【図7】従来の舞台用照明装置と舞台との関係を示す側面図
【図8】従来の舞台用照明装置の問題点を示す側面図
【符号の説明】
【0051】
10,40,60 舞台用照明装置
12 本体
13 光源
15 取付部
17 開口
21 ホリゾント幕(対象面)
22 取付軸
23 床面
30,50,65 遮光部材
67 溝
C 照明光軸線




 

 


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