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発明の名称 照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−80681(P2007−80681A)
公開日 平成19年3月29日(2007.3.29)
出願番号 特願2005−267359(P2005−267359)
出願日 平成17年9月14日(2005.9.14)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
発明者 斉藤 正高
要約 課題

均斉度を確保できるとともに、軽量化と薄型化とを両立できる照明器具を提供する。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
厚み方向で対向する両面に透光性を有するパネルを備える筐体と、該筐体内において前記厚み方向と交差する方向の一端側に前記パネルと厚み方向で対向しないように設けられる光源の光を、前記厚み方向と交差する方向の他端側へ反射するように前記筐体内に設けられた第1反射部材と、前記筐体内の前記他端側に設けられ、光源の光を反射して前記パネルから外方へ出射させる第2反射部材とを備え、前記第2反射部材は、前記一端側から前記他端側へいくほど一方のパネルに近接し、光源の光を前記一方のパネル側へ反射する第1反射片と、前記一端側から前記他端側へいくほど他方のパネルに近接し、光源の光を前記他方のパネル側へ反射する第2反射片とを有し、両反射片は、各々の前記一端側の部位で連結されていることを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記厚み方向、及び前記厚み方向と交差する方向のそれぞれに交差する方向における前記第1反射部材の反射面の断面形状は、略インボリュート曲線形状であることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記第2反射部材の両反射片の連結部位には、前記一端側へ突出する第3反射片が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記両側面の近傍には、光源に近接するほど遮光性が高くなる遮光部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイン灯等に用いられる照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、駅名表示サイン灯や、店舗やビルディング等で使用されるサイン灯等に面光源として用いられる照明器具が提供されており、このような照明器具としては、いわゆる内照式と導光式(エッジライト方式、或いはサイドライト方式ともいう)との2つのタイプがあった。
【0003】
まず、内照式の照明器具について簡単に説明する。内照式の照明器具は、表面に駅名や店舗名等が記されたガラス板やアクリル板等からなる表示パネルの裏面側に蛍光ランプ等の光源を配置することにより、表示パネルを透過した光源の光を用いて照明を行うものであり、例えば特許文献1に示すように、前面が開口する直方体形状の筐体と、筐体の前面開口を閉塞する表示パネルと、筐体内部底面に配置される反射板と、反射板の上方に所定の間隔を隔てて複数本並行配置される直管型蛍光ランプとを備えたものが提供されている。
【0004】
次に、導光式の照明器具について簡単に説明する。導光式の照明器具は、ガラス板やアクリル板等からなる導光板の一端側に直管型蛍光ランプ等の線状光源を配置することにより、導光板内で線状光源の光を全反射させて線状光源の光を導光板の他端側へ伝えるとともに、一部を導光板の表面から外方へ出射させることで照明を行うものであり、例えば特許文献2に示すように、アクリル製の導光板と、導光板の表面側に配置される表示パネルと、導光板の裏面側に配置されて導光板内を伝わる光を表面側へ反射する反射板と、導光板の上部側端面近傍に配置される冷陰極蛍光ランプとを備えたものが提供されている。
【特許文献1】特開2003−22701号公報(第1図及び第2図)
【特許文献2】特開2001−272936号公報(第1図及び第2図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、内照式の照明器具では、表示パネルの裏面側に蛍光ランプ等の光源を配置しているので、蛍光ランプと近い表示パネルの部位と、蛍光ランプから遠い表示パネルの部位とで輝度が大きく異なり、良好な均斉度を得るためには、表示パネルから蛍光ランプを離して配置する必要があった。つまり、内照式の照明器具において良好な均斉度を得ようとした場合には、照明器具の厚みが厚くなって、薄型化が図れないという問題があった。
【0006】
これに対して、導光式の照明器具では、導光板内を伝播させた蛍光ランプ等の光源の光により照明を行うので、導光板の厚みを薄くして照明器具の薄型化を図ったとしても、内照式の照明器具のように均斉度が悪化してしまうことがないという利点があった。
【0007】
しかしながら、このような導光板は、価格が高く重量が重いガラス板やアクリル板等を用いて形成されているため、内照式の照明器具に比べてコストが高くなり、また、重量も重くなってしまうという新たな問題が生じていた。この問題点は、特に照明器具の発光面のサイズを大きくした場合に顕著であった。また、導光式の照明器具は、上述したように、導光板内を伝播させた蛍光ランプ等の光源の光により照明を行うものであるから、導光板の厚みを薄くすると、導光板に入射する光量が減って発光面が暗くなってしまうという問題もあった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、均斉度及び明るさを確保しつつも薄型化を図ることができ、しかも低コスト化及び軽量化を図ることができる照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するために、請求項1の照明器具の発明では、厚み方向で対向する両面に透光性を有するパネルを備える筐体と、該筐体内において前記厚み方向と交差する方向の一端側に前記パネルと厚み方向で対向しないように設けられる光源の光を、前記厚み方向と交差する方向の他端側へ反射するように前記筐体内に設けられた第1反射部材と、前記筐体内の前記他端側に設けられ、光源の光を反射して前記パネルから外方へ出射させる第2反射部材とを備え、前記第2反射部材は、前記一端側から前記他端側へいくほど一方のパネルに近接し、光源の光を前記一方のパネル側へ反射する第1反射片と、前記一端側から前記他端側へいくほど他方のパネルに近接し、光源の光を前記他方のパネル側へ反射する第2反射片とを有し、両反射片は、各々の前記一端側の部位で連結されていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の照明器具の発明では、請求項1の構成に加えて、前記厚み方向、及び前記厚み方向と交差する方向のそれぞれに交差する方向における前記第1反射部材の反射面の断面形状は、略インボリュート曲線形状であることを特徴とする。
【0010】
請求項3の照明器具の発明では、請求項1又は2の構成に加えて、前記第2反射部材の両反射片の連結部位には、前記一端側へ突出する第3反射片が設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項4の照明器具の発明では、請求項1〜3のいずれか1項の構成に加えて、前記両側面の近傍には、光源に近接するほど遮光性が高くなる遮光部材が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、両面発光を行いながらも、筐体内において厚み方向と交差する方向の一端側に設けられる光源の光が弱くなる他端側から筐体の外方へ出射される光の量を増やしているので、筐体の他端側において輝度が大幅に下がることを抑制でき、これにより発光面の均斉度を向上できるから、従来の内照式の照明器具のように蛍光ランプと近い表示パネルの部位と蛍光ランプから遠い表示パネルの部位とで輝度が大きく異なってしまうことがなくなり、その上、導光板を用いずに第1反射部材及び第2反射部材を用いることで光源の光を筐体の外方へ出射させるので、従来の導光式の照明器具のように薄型化を図った際に発光面が暗くなってしまうことがないから、均斉度及び明るさを確保しつつも薄型化を図ることができ、しかも、低コスト化及び軽量化を図ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。尚、下記の実施形態では、図1の上方を照明器具の上方、図1の下方を照明器具の下方、図1の右方を照明器具の後方、図1の左方を照明器具の前方、図1の紙面手前方を照明器具の右方、図1の紙面奥方を照明器具の左方とする。
【0014】
本実施形態の照明器具は、例えば駅等において、駅名表示のために用いられる駅名表示サイン灯であり、図1及び図2に示すように、厚み方向(前後方向)で対向する両側面にそれぞれ透光性を有する表示パネル2,3を備える筐体1と、該筐体内において前記厚み方向と交差する方向の一端側(上端側)に表示パネル2,3と厚み方向で対向しないように設けられる蛍光ランプL1,L2(図2(a)参照)の光を、前記厚み方向と交差する方向の他端側(下端側)へ反射するように筐体1内に設けられた第1反射部材4a,4bと、筐体1内の下端側に設けられ、蛍光ランプL1,L2の光を反射して表示パネル2,3から外方へ出射させる第2反射部材5とを備えている。尚、図1は、照明器具の右面図であり、図1では後述する右側の側板部10bと、最も右側に位置するソケット台70と蛍光ランプL1とを省略している。
【0015】
本実施形態では、蛍光L1,L2として高周波点灯専用の直管形蛍光ランプを用いているが、この他の蛍光ランプを用いてもよく、さらには蛍光ランプに限らず、LED等様々な光源を用いるようにしてもよい。
【0016】
筐体1は、図2(a),(b)に示すように、例えば衝撃に強く、錆難いステンレス板等を用いて厚み(前後方向の長さ寸法)が薄い直方体状に形成されている。さらに詳しく説明すると、筐体1は、厚み方向の両面(前後面)が開口した矩形状の枠体10と、枠体10の前面開口を閉塞する前面板11と、枠体10の後面開口を閉塞する後面板12とで構成されている。
【0017】
まず、枠体10について説明する。枠体10は、左右方向を長手方向とする長尺矩形板状の天板部10a、天板部10aの長手方向両端部からそれぞれ垂設され互いに並行する一対の側板部10b,10b、及び両側板部10b,10bの下端部同士を連結する長尺矩形板状の底板部10cとからなる。
【0018】
天板部10aの下面には、図2(a)に示すように、第1反射部材4a,4bを固定ねじ8a…を用いて取り付けるための取付片13が各反射部材4a,4bに対してそれぞれ一対ずつ設けられている。加えて、天板部10aの下面には、その右方に蛍光ランプL1装着用のソケット70aを備える一対のソケット台70が左右方向に所定距離隔てて取り付けられるとともに、左方に、蛍光ランプL2装着用のソケット71aを備える一対のソケット台71が左右方向に所定距離隔てて取り付けられ、これらソケット70,71に蛍光ランプL1,L2を装着した際には、これら蛍光ランプL1,L2の中心軸X1,X2が同軸上に位置するようにしている。
【0019】
また、天板部10aの左右両端部には、筐体1を天井面等の施工面や、天井面に設けられた吊り下げ部材等に取り付けるためのボルト90が挿通される取り付け孔(図示せず)が設けられている。このボルト90は、天板部10aの図示しない取り付け孔に下方から挿通され、固定用ナット91を用いて天板部10aに固定される。そして、固定用ナット91から突出するボルト90の先部を、上記天井面等の施工面や、吊り下げ部材の孔部に挿通させた後に、ボルト90に取付用ナット92を螺着することで、筐体1が上記天井面等の施工面や、吊り下げ部材等に取り付けられ、これにより照明器具が所定位置に設置されることになる。
【0020】
底板部10cの上面には、外部電源(図示せず)からの電力供給を元に、上記のソケット70a,71aにそれぞれ蛍光ランプL1,L2の駆動用電力を供給する一対の安定器72が取り付けられている。また、底板部10c上面には、第2反射部材5を固定するための固定ねじ8bが螺入されるねじ孔(図示せず)を有する固定片14が設けられている。
【0021】
両側板部10b,10b間には、上下に離間した一対の長尺棒状の支持部材15,16が懸架されており、これら支持部材15,16には、第2反射部材5を固定するための固定ねじ8c…,8d…が螺着されるねじ孔(図示せず)がそれぞれ設けられている。尚、上記支持部材15,16や、固定ねじ8c…,8d…は、蛍光ランプL1,L2の光を妨げないよう、透光性を有する材料等を用いて形成している。
【0022】
一方、筐体1内には、上記の一対の安定器72と外部の電源との間にそれぞれ介装されるブレーカBK1,BK2が収納されている。尚、これら安定器72や、ブレーカBK1,BK2等は、後述する第2反射部材5の第1反射片50aと第2反射片51aとの間の隙間に配置することが好ましく、このように配置すれば、安定器72やブレーカBK1,BK2や、それらの影が表示パネル2,3に写らなくなるため、見栄えを向上できる。
【0023】
次に、枠体10に取り付けられる前面板11及び後面板12について説明する。前面板11には、表示パネル2を露出させる略矩形状の開口部11aが形成されており、後面板12には、前面板11と同様、表示パネル3を露出させる略矩形状の開口部12aが形成されている。ここで、開口部11a,12aの大きさは、天板部10aに取り付けた第1反射部材4a,4bが開口部11a,12aから露出しない(つまりはソケット60a,61aに蛍光ランプL1,L2を取り付けた際に、これら蛍光ランプL1,L2が開口部11a,12aから露出しない)程度の大きさとしている。そして、前面板11と後面板12には、それぞれ後述する表示パネル2,3がそれぞれ取り付けられる。
【0024】
前述の表示パネル2,3は、それぞれアクリル材等の透光性を有する部材を用いて開口部11a,12aをそれぞれ閉塞できる程度の大きさの矩形板状に形成されており、照明器具の外面となる表示パネル2,3の表面には、照明器具を設置する駅の駅名や、当該駅の前後の駅名等を示す文字が付されている。ここで、表示パネル2,3を構成するアクリル材としては、乳白色のアクリル材を用いており、これにより表示パネル2,3に蛍光ランプL1,L2の光を拡散する拡散部材としての役割も持たせている。
【0025】
また、表示パネル2,3の裏方には、図1に示すように、遮光シート6が各表示パネル2,3の裏面全面を覆うようにして取り付けられている。この遮光シート6は、蛍光ランプL1,L2に近接するほど遮光性が高くなるような性質を有するものであり、例えば、図4(a)に示すように、丸型のドット6aが、下端側から上端側へいくほど(言い換えれば、蛍光ランプL1,L2に近接するほど)密に配置されたドットパターンを、白色系インクを用いて透明な樹脂シート6bに印刷することで得られる。
【0026】
以上により構成された筐体1内には、以下のような第1反射部材4a,4b及び第2反射部材5が収納される。
【0027】
第1反射部材4aは、図3(a)に示すように、蛍光ランプL1の上面側及び左右両面側を覆うように、長手方向の長さが蛍光ランプL1の長さと略同じ長さのアルミ板等の金属板をその短手方向で対称形状となるように折曲してなり、その下面は、蛍光ランプL1の反射面として用いるために鏡面仕上げが施されている。さらに詳しく説明すると、蛍光ランプL1の反射面となる第1反射部材4aの下面は凹面となっており、その長手方向(図3(a)における左右方向)における断面形状が、略インボリュート曲線形状を左右対称に配置した形状となるようにしてある。
【0028】
ここで、第1反射部材の反射面の左右方向における断面形状を、図3(a)に示すような略インボリュート曲線形状を左右対称に配置した形状とした場合の配光曲線図のシミュレーション結果を図3(b)に示す。これに対する比較例として、図3(c)に示すような略コ字状の反射部材100を用いた場合の配光曲線図のシミュレーション結果を図3(d)に示す。尚、反射部材100は、長尺矩形板状の上面部100aと、上面部の短手方向両端部から下方へ突出し、下方へいくほど互いに離間する長尺矩形板状の側板部100b,100bとを備えており、このような反射部材100は、従来からよく用いられている。そして、図3(b),(d)に示すシミュレーション結果から明らかなように、図3(a)に示すような本実施形態の第1反射部材によれば、図3(c)に示す従来例よりも下方光束を全体的に大きくできていることがわかる。
【0029】
これは、図3(c)に示す比較例(従来例)では、反射面が平面となっているために、反射部材で反射される光の多くが蛍光ランプL1側に進み、結果として蛍光ランプL1が遮光物となって下方へ進む光が減ってしまっていたのに対し、図3(a)に示す本実施形態の第1反射部材4aでは、反射面を断面がインボリュート曲線形状の面としたことにより、蛍光ランプL1を迂回する方向へ反射する光が増え、これにより蛍光ランプL1によって光が遮られてしまうことが抑制できるからである。つまり、本実施形態の第1反射部材4aによれば、比較例では無駄となっていた光を有効に利用することができる。
【0030】
一方、第1反射部材4bは、長手方向の長さ寸法が蛍光ランプL2の長さと略同じ長さに形成されている点を除いては第1反射部材4aと同形状に形成されており、その作用効果は第1反射部材4aと同様である。尚、各第1反射部材4a,4bには、固定ねじ8a用のねじ挿通孔(図示せず)が所定箇所に設けられている。
【0031】
第2反射部材5は、ともに略く字状の前側反射板50と、後側反射板51とを図2(a)に示すように重ね合わせてなる断面逆Y字状のものであり、これら両反射板50,51は、いずれも衝撃に強く、錆難いステンレス板等から曲成されており、その幅寸法(左右方向の長さ寸法)は、表示パネル2,3の幅寸法より大きく設定されている。
【0032】
前側反射板50は、上端側から下端側へいくほど筐体1の前面(表示パネル2)に近接し、蛍光ランプL1,L2の光を前面側へ反射する第1反射片50aと、第1反射片50aの上端縁から、蛍光ランプL1,L2の前後方向における対称線Zに沿うように突出した第1仕切り板50bとを一体に備え、少なくとも前面側が高い反射率を有する白色に塗装されている。また、第1反射片50aの下端部には、第2反射部材5を筐体1に固定するための固定ねじ8bが挿通されるねじ挿通孔(図示せず)が設けられ、第1仕切り板50bの上下両端部には、第2反射部材5を上記の固定部材15,16にそれぞれ固定するための固定ねじ8c,8dが挿通されるねじ挿通孔(図示せず)が設けられている。
【0033】
一方、後側反射板51は、上端側から下端側へいくほど筐体1の後面(表示パネル3)に近接し、蛍光ランプL1,L2の光を後面側へ反射する第2反射片51aと、第1仕切り板50bと略同形状に形成されて第2反射片51aの上端縁から蛍光ランプL1,L2の前後方向における対称線Zに沿うように突出する第2仕切り板51bとを一体に備え、少なくとも後面側が高い反射率を有する白色に塗装されている。また、第2反射片51aの下端部には、第2反射部材5を筐体1に固定するための固定ねじ8bが挿通されるねじ挿通孔(図示せず)が設けられ、第2仕切り板50bの上下両端部には、第2反射部材5を上記の固定部材15,16にそれぞれ固定するための固定ねじ8c,8dが挿通されるねじ挿通孔(図示せず)が設けられている。
【0034】
そして、これら反射板50,51は、前側反射板50の第1仕切り板50bの後面と、後側反射板51の第2仕切り板51bの前面とを、両仕切り板50,51のねじ挿通孔が連通するように重ね合わされる。
【0035】
第2反射部材5は、上記のようにして前側反射板50と後側反射板51とを重ね合わせて断面が逆Y字状となるように構成されており、各々の上端側の部位で連結された両反射片50a,51aを備えるとともに、重ね合わされた仕切り板50b,51bからなり両反射片50a,51aの連結部位から上端側へ突出する第3反射片を備えている。
【0036】
本実施形態の照明器具は、上記のようにソケット台70,71や安定器72、ブレーカBK1,BK2等が収納された筐体1と、第1反射部材4a,4bと、第2反射部材5とで構成され、第1反射部材4a,4bと第2反射部材5とは次のようにして筐体1に取り付けられている。まず、第1反射部材4a,4bは、図1に示すように、自身のねじ挿通孔(図示せず)を挿通させた固定ねじ8a…を、筐体1の固定片13に螺入することで筐体1に取り付けられ、筐体1に取り付けられた状態では、第1反射部材4a,4bの対称線と蛍光ランプL1,L2の対称線Zとがそれぞれ略一致するようにしている。
【0037】
また、第2反射部材5は、各反射片50a,51aの前記ねじ挿通孔を挿通させた固定ねじ8b…を筐体1の固定片14のねじ孔(図示せず)にそれぞれ螺入するとともに、連通された両仕切り板50b,51bのねじ挿通孔(図示せず)を介して固定ねじ8c…,8d…を、支持部材15,16のねじ孔にそれぞれ螺入することで、筐体1に取り付けられる。そして、第2反射部材5が筐体1に取り付けられた状態では、両反射片50a,51aの上端縁の高さ位置が、表示パネル2,3の高さ方向(上下方向)の中央位置と同程度となるとともに、第3反射片が、蛍光ランプL1,L2の対称線Z上に位置するようにしてあり、これにより蛍光ランプL1,L2の光が、第2反射部材5の前方と後方とに略均等に向かうようにして、照明器具の前面と後面とで輝度が略等しくなるようにしている。
【0038】
次に、本実施形態の照明器具の動作について説明する。外部電源(図示しない)より照明器具に電力を供給すると、一対の安定器72がソケット60,61にそれぞれ蛍光ランプL1,L2駆動用の電力を出力し、これにより蛍光ランプL1,L2がともに発光する。そして、蛍光ランプL1,L2の光は、第1反射部材4a,4bにより反射された光とともに筐体1の下側へ進み、一部が表示パネル2,3から外方へ出射され、一部が筐体1内の下端側に設けられた第2反射部材5で反射されて表示パネル2,3から外方へと出射される。このとき、本実施形態の照明器具は、筐体1内の上端側に光源となる蛍光ランプL1,L2を備えるものであるから、当然ながら、下端側へいくほど発光面(表示パネル2,3の表面)の輝度は低下することになるが、本実施形態の照明器具では、筐体1内の下端側に第2反射部材5を設けることによって、筐体1の下端側から外方へ出射される光の量を増やしているので、発光面の下端側において輝度が大幅に下がることを抑制して、良好な均斉度が得られる。
【0039】
加えて、本実施形態では、表示パネル2,3の裏方に、上述したような蛍光ランプL1,L2に近接するほど遮光性が高くなる遮光シート6をそれぞれ配置することにより、図4(b)に示すように、発光面の下端側に比べて輝度が高くなり易い発光面の上端側から外方へ出射される光の量を減らし、これにより、発光面のより一層の均斉化を図っている。尚、図4(b)では、説明の簡略化のために第2反射部材5の前側反射板50のみを図示している。
【0040】
上記の遮光シート6による効果を説明するために、輝度計を用いて照明器具の発光面の輝度分布を測定した結果を図5(a),(b)に示す。ここで、図5(a)は、遮光シート6を設けていない場合の、照明器具の後側の発光面(つまりは表示パネル3の表面)の輝度分布を示す図であり、領域S1,S2で輝度が最も高く、次いで、領域S3、領域S4,S6の順に輝度が低くなり、領域S5で輝度が最も低くなっている。一方、図5(b)は、左半分(図中にF1で示す部分)には遮光シート6を設けず、右半分(図中にF2で示す部分)にのみ遮光シート6を設けた場合の、照明器具の前側の発光面(つまりは表示パネル2の表面)の輝度分布を示す図であり、領域T1で輝度が最も高く、次いで、領域T2,T3、領域T4の順に輝度が低くなり、領域T5で輝度が最も低くなっている。
【0041】
したがって、図5(a),(b)に示す発光面の輝度分布から明らかなように、遮光シート6を設けることによって、より一層、発光面の均斉化が図られていることがわかる。
【0042】
以上述べたように本実施形態の照明器具によれば、筐体1内の上端側に表示パネル2,3と厚み方向で対向しないように配置された蛍光ランプL1,L2の光を、第1反射部材4a,4bにより下端側へ反射し、且つ下端側へ進む蛍光ランプL1,L2の光を筐体1内の下端側に設けた第2反射部材5の第1反射片5aにより表示パネル2側へ反射するとともに、第2反射片5bにより表示パネル3側へ反射しているので、両面発光を行いながらも、筐体1の下端側から外方へ出射される光の量を増やして筐体1の下端側において輝度が大幅に下がることを抑制でき、これにより発光面の均斉度を向上できる。
【0043】
そのため、従来の内照式の照明器具のように蛍光ランプと近い表示パネルの部位と、蛍光ランプから遠い表示パネルの部位とで輝度が大きく異なってしまうことがなく、これにより均斉度を確保しつつも、照明器具の薄型化を図ることができる。加えて、上述したように、本実施形態の照明器具は、導光板を用いずに、第1反射部材4a,4bと第2反射部材5とにより蛍光ランプL1,L2の光を反射させることで筐体1の外方へ光を出射させるので、従来の導光式の照明器具のように薄型化を図った際に発光面が暗くなってしまうことがなるから、結果として、均斉度及び明るさを確保しつつも薄型化を図ることができる。しかも、導光板のような厚みの厚いアクリル板等の高価で重量のある部材を用いていないから、照明器具の低コスト化及び軽量化を図ることができる。
【0044】
その上、従来の内照式の照明器具のように複数の光源を発光面の裏面側に配置しなくても均斉度及び明るさを確保することが可能になるから、従来の内照式の照明器具に比べて蛍光ランプの数を減らすことが可能になり、これにより照明器具の省エネルギー化及び低コスト化が図れるとともに、蛍光ランプの交換を容易に行えるようになる。
【0045】
加えて、蛍光ランプL1,L2に近接するほど遮光性が高くなる遮光シート6をそれぞれ設けているので、蛍光ランプL1,L2に近接する表示パネル2,3の上端側ほど輝度を抑えることができ、これにより、発光面の均斉度をさらに向上できる。
【0046】
さらに、第1反射部材4aの断面形状を図3(a)に示すようなインボリュート曲線形状としているので、図3(c)に示す反射部材100を用いる場合に比べて蛍光ランプL1,L2の下方光束を大きくでき、これにより照明器具の明るさを向上できる。
【0047】
ところで、本実施形態の照明器具は、両面発光型のものであるから、例えば図6に示すように筐体1の後方に、太陽や、周囲の照明器具等の外部の光源L3があった場合、光源L3の光が筐体1内を通過する(表示パネル3を透過して筐体1内に入射し、筐体1内を通った後に、表示パネル2を透過して左方へと出射される)ことがあり、このとき、光源L3の光の一部が筐体1内の第2反射部材5等で遮られることによって、表示パネル2に影D(図6に網掛けで示す)が生じて表示パネル2の均斉度が悪くなるおそれがある。
【0048】
そこで、本実施形態の照明器具では、図6に点線で図示したように、第2反射部材5に仕切り板50b,51bからなる第3反射片を設けることで、一方の表示パネルを透過して筐体1内に入射した光が、他方の表示パネルを透過して外部へ出射されることがないようにしてあり、これにより一方の表示パネルの柄が他方の表示パネルに写り込んだり、照明器具の外部の光源(太陽や、周囲の照明器具)等の光によって筐体1や第2反射部5の第1反射片50aや第2反射片50bの影が表示パネルに写ることを防止し、表示パネルの均斉度が悪化しないようにしている。
【0049】
尚、照明器具の近傍に上記の光源L3のようなものがなく、影Dが生じるようなおそれがなければ、図6に示すように、第2反射部材5として、第3反射片を有していないもの(つまりは、第1反射片50aと第2反射片51bとのみを有する断面逆V字状のもの)であってもよい。
【0050】
また尚、遮光シート6のドットパターンとしては、図4(a)に示すものに限らず、例えば、下端側から上端側へいくほどドットが大きくなるようなドットパターンであってもよいし、ドットの密度と大きさとを組み合わせて蛍光ランプL1,L2に近接するほど遮光性が高くなるようなドットパターンであれば同様な効果を得ることができる。要は、蛍光ランプLに近接するほど遮光性が高くなるようなドットパターンであればよく、さらに言えば、下端側から上端側へいくほど遮光性が高くなるような遮光部材であればよい。
【0051】
一方、照明器具の形状は、上記の例に限られず、状況に応じて好適な形状とすればよく、蛍光ランプの数や、ソケットや安定器、ブレーカ等の電気回路の構成も状況に応じて適宜変更すればよい。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明の照明器具の一部を省略した概略説明図である。
【図2】(a)は、本発明の照明器具の一部を切り欠いた前面図であり、(b)は、下面図である。
【図3】(a)は、本発明の第1反射部材の概略説明図であり、(b)は、同図(a)の配光曲線図であり、(c)は、比較例の反射部材の概略説明図であり、(d)は、同図(c)の配光曲線図である。
【図4】(a)は、本発明の照明器具に用いられる遮光シートの一例を示す説明図であり、(b)は、本発明の照明器具の説明図である。
【図5】(a)は、本発明の照明器具において、遮光シートを設けていない場合の発光面の輝度分布を示す説明図であり、(b)は、本発明の照明器具において、遮光シートを設けた場合の発光面の輝度分布を示す説明図である。
【図6】本発明の照明器具の他の例の概略説明図である。
【符号の説明】
【0053】
1 筐体
2,3 表示パネル
4a 第1反射部材
5 第2反射部材
50a 第1反射片
50b 第2反射片




 

 


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