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発明の名称 トンネルの照明方法及び照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−59356(P2007−59356A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−246804(P2005−246804)
出願日 平成17年8月26日(2005.8.26)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
発明者 伊東 勇人 / 尾身 隆 / 米田 徳光
要約 課題
照明器具をトンネルの幅方向の片側にのみ配置しながらも、ドライバーがカーブの形状を把握しやすいトンネルの照明方法及びこれに用いられる照明器具を提供する。

解決手段
照明器具1において、反射板の形状を、トンネル20の幅方向のうち照明器具1が配置された側の壁面21に対向する壁面21の照度を、トンネル20の幅方向のうち照明器具1が配置された側の壁面21の照度よりも高くするような形状とした。トンネル20の幅方向のうち照明器具1が配置された側の壁面21に対向する壁面21の照度が高くなって壁面21の形状の視認性が向上することにより、照明器具1が配置された壁面21を内側とするカーブにおいてもドライバーがカーブの形状を把握しやすくなる。
特許請求の範囲
【請求項1】
トンネル内の幅方向の片側の壁面のみに配置された複数個の照明器具によってトンネル内を照明するトンネルの照明方法であって、
トンネル内に設けられ、少なくともトンネルの幅方向のうち照明器具が配置された側を内側とするカーブにおいて、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された側の壁面に対向する壁面の形状の視認性を向上する誘導手段を用いることを特徴とするトンネルの照明方法。
【請求項2】
誘導手段として、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された側の壁面に対向する壁面の照度を、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された側の壁面の照度よりも高くするように照明器具の光を配光する配光手段を用いることを特徴とする請求項1記載のトンネルの照明方法。
【請求項3】
配光手段は、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された一方側の壁面への最大光度に対し、トンネルの幅方向のうち他方側の壁面への最大光度を略5倍とすることを特徴とする請求項2記載のトンネルの照明方法。
【請求項4】
配光手段は、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された一方側の壁面への最大光度に対し、トンネルの幅方向のうち他方側の壁面への最大光度を略4倍とし、路面への最大光度を略5倍とすることを特徴とする請求項2記載のトンネルの照明方法。
【請求項5】
誘導手段として、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された一方側の壁面に対向する壁面に道路の進行方向に沿って並べて複数箇所設けられ壁面の他の部位とは反射率が異なる誘導部を用いることを特徴とする請求項1記載のトンネルの照明方法。
【請求項6】
請求項3のトンネルの照明方法に用いられる照明器具であって、
光源と、光源を点灯させる点灯手段と、配光手段を構成する反射板と、光源と点灯手段と反射板とを保持して壁面に取り付けられる器具本体とを備えることを特徴とする照明器具。
【請求項7】
請求項4のトンネルの照明方法に用いられる照明器具であって、
光源と、光源を点灯させる点灯手段と、配光手段を構成する反射板と、光源と点灯手段と反射板とを保持して壁面に取り付けられる器具本体とを備えることを特徴とする照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネルの照明方法及びこれに用いられる照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、トンネル内を照明するための照明器具は、トンネルの幅方向の両側の壁面にそれぞれ配置されていたが、近年、図1に示すように、照明器具1をトンネル20の幅方向の片側にのみ配置することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。照明器具1をトンネル20の幅方向の片側にのみ配置すれば、照明器具1の施工や点検を道路の片側でのみ行えばよいから、照明器具1の施工コストや維持コストが低減される。
【0003】
この種の照明方法に用いられる照明器具1は、例えば図5に示すように、トンネル20の幅方向のうち照明器具1が設置された側の壁面21を照明する第1の照射光Aと、第1の照射光Aよりも最大光度が高くトンネル20の幅方向のうち照明器具1が設置されていない側の壁面21を照明する第1の照射光Bとを放射する。このような配光は、図6に示すように、軸方向をトンネルの進行方向に揃えて配置される直管形の蛍光灯10と、第1の照射光Aを配光する第1の曲面13並びに第2の照射光Bを配光する第2の曲面14とを有する反射板12とを備える照明器具1によって実現される。
【特許文献1】特開2004−311259号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、照明器具1はトンネル20の進行方向に沿って並べて配置されるため、照明器具1をトンネル20の幅方向の両側に配置した場合には、左右どちら向きのカーブでも、ドライバーはカーブ外側の照明器具1の並び方を見ればカーブの形状を容易に把握することができる。
【0005】
しかし、照明器具をトンネル20の幅方向の片側にのみ配置すると、照明器具1が配置された側を内側とするカーブでは、ドライバーにとっては、進行方向の先にある照明器具1がカーブの内側の壁面21に隠れてしまって見えないため、カーブの形状が分かりにくくなるという問題があった。
【0006】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、照明器具をトンネルの幅方向の片側にのみ配置しながらも、ドライバーがカーブの形状を把握しやすいトンネルの照明方法及びこれに用いられる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、トンネル内の幅方向の片側の壁面のみに配置された複数個の照明器具によってトンネル内を照明するトンネルの照明方法であって、トンネル内に設けられ、少なくともトンネルの幅方向のうち照明器具が配置された側を内側とするカーブにおいて、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された側の壁面に対向する壁面の形状の視認性を向上する誘導手段を用いることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、照明器具が配置された側を内側とするカーブでは、誘導手段によりカーブ外側の壁面の形状の視認性が向上するから、ドライバーがカーブの形状を把握しやすくなる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、誘導手段として、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された側の壁面に対向する壁面の照度を、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された側の壁面の照度よりも高くするように照明器具の光を配光する配光手段を用いることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、配光手段は、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された一方側の壁面への最大光度に対し、トンネルの幅方向のうち他方側の壁面への最大光度を略5倍とすることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2の発明において、配光手段は、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された一方側の壁面への最大光度に対し、トンネルの幅方向のうち他方側の壁面への最大光度を略4倍とし、路面への最大光度を略5倍とすることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、誘導手段として、トンネルの幅方向のうち照明器具が配置された一方側の壁面に対向する壁面に道路の進行方向に沿って並べて複数箇所設けられ壁面の他の部位とは反射率が異なる誘導部を用いることを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項3のトンネルの照明方法に用いられる照明器具であって、光源と、光源を点灯させる点灯手段と、配光手段を構成する反射板と、光源と点灯手段と反射板とを保持して壁面に取り付けられる器具本体とを備えることを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項4のトンネルの照明方法に用いられる照明器具であって、光源と、光源を点灯させる点灯手段と、配光手段を構成する反射板と、光源と点灯手段と反射板とを保持して壁面に取り付けられる器具本体とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、照明器具が配置された側を内側とするカーブでは、誘導手段によりカーブ外側の壁面の形状の視認性が向上するから、ドライバーがカーブの形状を把握しやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施形態1)
本実施形態は、図2の配光曲線及び図3の照明率曲線を有する照明器具1を、図1に示すようにトンネル20の幅方向での中心に対し片側の壁面21にのみ配置したものである。なお、図3の横軸は、図2における角度と同様に、照明器具1の中心軸に対する角度である。また、図3の縦軸は、照明器具1の全光束のうち横軸の角度までの範囲に照射される光束の比率を示す。このような配光は、例えば、従来例で図6に示した蛍光灯10と反射板12とを備える照明器具1において、蛍光灯10の定格電力や、蛍光灯10の本数及び配置や、反射板12の形状を適宜選択することによって実現できる。
【0018】
本実施形態において、照明器具1を設置する高さは5.0mとし、設置角度(図2及び図3における0°の面が水平面に対してなす角)は40度、オーバーハング(照明器具から路面に下ろした鉛直線と路面22との交点の、道路の端からの距離)は0.75mとした。これにより、トンネル20の幅方向のうち照明器具1が設置されている側(以下、「設置側」と呼ぶ。)の壁面21への最大光度は、トンネル20の幅方向のうち照明器具1が設置されていない側(以下、「非設置側」と呼ぶ。)の壁面21への最大光度の約5倍となっている。
【0019】
また、路面22はアスファルトで舗装されて平均照度換算係数が18lx・m/cdとなっている。さらに、壁面21には高さ2.5mの位置まで、反射率60%の内装板が敷設されている。
【0020】
上記構成では、計算上、路面22の輝度に対する壁面21の輝度の比は、設置側において1.56となり、非設置側において3.99となる。
【0021】
Scaling of brightness of an object seen in complex luminance fields(M.Inohara、K.Narisada、T.Takeuchi、Y.Yoshimura、CIE Pub.No.56、1983年)には、人の目から見た明るさを示す指標として、対象物の輝度Lo(cd/m)と輝度差弁別閾Lmin(cd/m)とを用い、B=1.2(Lo0.4−3ΔLmin0.7)で表されるブライトネスBが提案されている。輝度差弁別閾Lminは、人の目が輝度の差を認識できる最小限度を示し、トンネル20外からトンネル20内に入った直後のドライバーの場合、車の速度やトンネル20外の輝度によって輝度差弁別閾Lminは異なる値となる。ブライトネスBの値に対する明るさの程度は、大凡次表のようになる。
【0022】
【表1】


【0023】
次表のような条件において、従来例と本実施形態とで、非設置側の壁面21のブライトネスを比較する。
【0024】
【表2】


【0025】
つまり、従来例では「やや明るい」であるのに対し、本実施形態では「明るい」となっており、非設置側の壁面21がより見やすくなっている。
【0026】
上記構成によれば、非設置側の壁面21の照度が高くなって形状の視認性が向上することにより、照明器具1が設置された側を内側とするカーブにおいてもドライバーがカーブの形状を把握しやすくなる。
【0027】
なお、本実施形態において、設置角度を適宜大きくすれば、設置側の壁面21への最大光度に対し、非設置側の壁面21への最大光度を約4倍とし、路面22への最大光度を約5倍として路面22の視認性を向上することもできる。
【0028】
(実施形態2)
本実施形態の基本構成は実施形態1と共通であるので、共通する構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0029】
図4(b)に示すように非設置側の壁面21において、内装板よりも反射率が低い誘導部21cを、図4(a)に示すようにトンネルの進行方向に沿って一定間隔で配置したものである。実施形態1で述べたように、壁面21は2.5mの高さまでが内装板が敷設された敷設部21aとされ、それ以上の高さはコンクリートが露出した非敷設部21bとなっている。
【0030】
壁面21の各部の反射率は、例えば敷設部21aで60%、非敷設部21bで25%、誘導部21cで10%である。誘導部21cの輝度は敷設部21aの輝度の1/6すなわち55.2cd/m、ブライトネスは2.2となる。つまり、明るさの程度は敷設部21aが「明るい」となるのに対して誘導部21cでは「暗い」となり、誘導部21cとその周囲の敷設部21aとで明らかな明暗の差が生じるから、誘導部21cの存在及び配置はドライバーに略確実に認識される。この誘導部21cにより、非設置側の壁面21の形状の視認性が向上している。
【0031】
上記構成によれば、照明器具1が設置された側を内側とするカーブにおいても、ドライバーは誘導部21cの配置を見ることによりカーブの形状を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施形態及び従来例を示す、トンネルの進行方向に直交する断面における断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に用いられる照明器具の配光曲線である。
【図3】同上の照明器具の照明率曲線である。
【図4】本発明の実施形態2を示す図であり、(a)はトンネルの進行方向に平行な鉛直面における断面図であり、(b)はトンネルの進行方向に直交する断面における断面図である。
【図5】従来の照明器具の配光曲線である。
【図6】同上の要部を示す、蛍光灯の軸に直交する断面における断面図である。
【符号の説明】
【0033】
1 照明器具
20 トンネル
21 壁面
21c 誘導部
22 路面




 

 


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