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発明の名称 点灯装置及び照明装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−59296(P2007−59296A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−245378(P2005−245378)
出願日 平成17年8月26日(2005.8.26)
代理人
発明者 内田 祐樹 / 堀口 玲 / 増永 正文 / 大坪 篤 / 佐々木 健吉 / 北川 拓也
要約 課題
照度センサの、赤外線領域の光成分を多く含む光源に対する感度と、少ない光源に対する感度の差を小さくすることである。

解決手段
照明装置1は、点灯装置とランプ4等を器具本体2とグローブ3とで囲んだものである。また点灯装置は照度センサブロック5を含んでいる。照度センサブロック5は、ブロック外郭形成部材20で囲まれており、その一部に透過カバー21が設けられている。透過カバー21は、フォトトランジスタ9まで光を透過させるための部材である。この透過カバー21が、赤外線領域の光成分を吸収する色素を分散させた吸収層を含む多層パネル構造を備えており、赤外線を遮断する光学フィルタとしての機能を有している。
特許請求の範囲
【請求項1】
周囲の明暗に応じて照明負荷の状態を制御する機能をもつ照度センサブロックを備えた点灯装置において、
前記照度センサブロックは照度センサを内蔵するブロック外郭形成部材と、ブロック外郭形成部材に取り付けられた透過カバーとを備えており、
前記透過カバーが、照度センサに到達する光のうちの、赤外線領域の光成分を遮断又は減衰し、且つ、可視領域の光成分を通過させるフィルタ機能を備えることを特徴とする点灯装置。
【請求項2】
周囲の明暗に応じて照明負荷の状態を制御する機能をもつ照度センサブロックを備えた照明装置において、
前記照度センサブロックは照度センサを内蔵するブロック外郭形成部材と、ブロック外郭形成部材に取り付けられた透過カバーとを備えており、
前記透過カバーが、照度センサに到達する光のうちの、赤外線領域の光成分を遮断又は減衰し、且つ、可視領域の光成分を通過させるフィルタ機能を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項3】
周囲の明暗に応じて照明負荷の状態を制御する機能をもつ照度センサブロックを備えた点灯装置と、器具の外郭を形成する器具外郭形成部材を備えた照明装置において、
前記器具外郭形成部材は透過カバーを備えており、
前記透過カバーが、照度センサに到達する光のうちの、赤外線領域の光成分を遮断又は減衰し、且つ、可視領域の光成分を通過させるフィルタ機能を備えることを特徴とする照明装置。
【請求項4】
透過カバーは、赤外線領域の光成分を吸収する色素を分散させた吸収層を含む多層構造であることを特徴とする請求項2又は3に記載の照明装置。
【請求項5】
別途赤外線センサを設け、前記赤外線センサで検出された赤外線の多少により、照度センサの感度を切替えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の照明装置。
【請求項6】
レンズが配置されており、光は前記レンズを介して照度センサに入り、前記レンズの焦点距離を変更することにより、照度センサの感度を切替え可能にしたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の照明装置。
【請求項7】
レンズが配置されており、光は前記レンズを介して照度センサに入り、照度センサからレンズまでの距離を変更することにより、照度センサの感度を切替え可能にしたことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の照明装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、照度センサによって周囲の明るさを検知し、照明負荷の制御を行う点灯装置及び照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、暗いときには照明負荷を点灯させ、明るいときには照明負荷を消灯させる照度センサとしてCdS セルが広く用いられている。CdS セルは、安価で視感度に近い分光感度特性をもっている。しかしながらCdS セルは、環境面では課題を残す。そのため、CdS セルから光電変換素子への置き換えが進みつつある。
この光電変換素子は、CdS セルと比べて、特に視感度よりも赤外線領域に広い分光感度を有している。このため光電変換素子の出力は、赤外線領域の光成分を多く含む白熱灯に対しては高くなり、相対的に赤外線領域の光成分の少ない蛍光灯や太陽光に対しては低くなる傾向がある。つまり、光源が白熱灯である場合と蛍光灯である場合とで、人間が同じ明るさと感じても、光電変換素子は、白熱灯の方が蛍光灯よりも明るいと判定してしまう。
その対策として、分光感度特性が同一である2つの光電変換素子の一方に可視領域の光成分をカットするフィルタを設け、両者の出力差を取ることで赤外線領域の波長をカットするという方法がある。
【特許文献1】特開平8−330621号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記対策を行うと、光電変換素子の分光感度特性は視感度に近づくが、赤外線領域の感度が無くなるわけではない。そのため、赤外線領域の光成分を多く含む光源に対する感度と少ない光源に対する感度とでは、赤外線領域の光成分を検出するか否かによる差が残っている。
そこで本発明は、照度センサの、赤外線領域の光成分を多く含む光源に対する感度と、少ない光源に対する感度の差を小さくすることを課題としており、このような照度センサを備えた点灯装置及び照明装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するための請求項1の発明は、周囲の明暗に応じて照明負荷の状態を制御する機能をもつ照度センサブロックを備えた点灯装置において、前記照度センサブロックは照度センサを内蔵するブロック外郭形成部材と、ブロック外郭形成部材に取り付けられた透過カバーとを備えており、前記透過カバーが、照度センサに到達する光のうちの、赤外線領域の光成分を遮断又は減衰し、且つ、可視領域の光成分を通過させるフィルタ機能を備えることを特徴とする点灯装置である。
【0005】
請求項2に記載の発明は、周囲の明暗に応じて照明負荷の状態を制御する機能をもつ照度センサブロックを備えた照明装置において、前記照度センサブロックは照度センサを内蔵するブロック外郭形成部材と、ブロック外郭形成部材に取り付けられた透過カバーとを備えており、前記透過カバーが、照度センサに到達する光のうちの、赤外線領域の光成分を遮断又は減衰し、且つ、可視領域の光成分を通過させるフィルタ機能を備えることを特徴とする照明装置である。
なお「照明装置」は、「照明器具」を含む概念である。
【0006】
請求項3に記載の発明は、周囲の明暗に応じて照明負荷の状態を制御する機能をもつ照度センサブロックを備えた点灯装置と、器具の外郭を形成する器具外郭形成部材を備えた照明装置において、前記器具外郭形成部材は透過カバーを備えており、前記透過カバーが、照度センサに到達する光のうちの、赤外線領域の光成分を遮断又は減衰し、且つ、可視領域の光成分を通過させるフィルタ機能を備えることを特徴とする照明装置である。
【0007】
請求項4に記載の発明は、透過カバーは、赤外線領域の光成分を吸収する色素を分散させた吸収層を含む多層構造であることを特徴とする請求項2又は3に記載の照明装置である。
【0008】
請求項5に記載の発明は、別途赤外線センサを設け、前記赤外線センサで検出された赤外線の多少により、照度センサの感度を切替えることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の照明装置である。
【0009】
検出された赤外線が多ければ照度センサの感度を低く設定し、逆に少なければ感度を高く設定する。
【0010】
請求項6に記載の発明は、レンズが配置されており、光は前記レンズを介して照度センサに入り、前記レンズの焦点距離を変更することにより、照度センサの感度を切替え可能にしたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の照明装置である。
【0011】
請求項7に記載の発明は、レンズが配置されており、光は前記レンズを介して照度センサに入り、照度センサからレンズまでの距離を変更することにより、照度センサの感度を切替え可能にしたことを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の照明装置である。
【発明の効果】
【0012】
本発明を実施することにより、光源の種類を問わず、照度センサの感度差を小さくすることができる点灯装置及び照明装置を提供することができる。
【0013】
請求項1,2の発明では、照度センサブロックは、照度センサを内蔵するブロック外郭形成部材と、ブロック外郭形成部材に取り付けられた透過カバーとを備えており、前記透過カバーに、照度センサに到達する光のうちの、赤外線領域の光成分を遮断し、且つ、可視領域の光成分を通過させるフィルタ機能を付与したので、光源が人目には識別できない赤外線成分を比較的多く含んでいても、照度センサに入る赤外線成分を遮断又は減衰することができ、点灯装置又は照明装置を適切な明るさで点灯させることができる。
【0014】
請求項3の発明では、器具外郭形成部材が透過カバーを備え、透過カバーが、照度センサに到達する光のうちの、赤外線領域の光成分を遮断又は減衰し、且つ、可視領域の光成分を通過させるフィルタ機能を備えるので、請求項1,2の発明と同様に、光源が人目には識別できない赤外線成分を比較的多く含んでいても、照度センサに入る赤外線成分を遮断又は減衰することができ、照明装置を適切な明るさで点灯させることができる。
【0015】
請求項4の発明では、赤外線領域の光成分を吸収する色素を分散させることによってフィルタとしての機能を付与しているので、製造が容易である。また透過カバーは多層構造であるから丈夫である。
【0016】
請求項5の発明では、別途赤外線センサを設け、この赤外線センサで検出された赤外線の多少により、照度センサの感度を切替えるようにしたので、より正確な明るさを提供することができるようになる。
【0017】
請求項6の発明では、照度センサブロックにはレンズが配置されており、光は前記レンズを介して照度センサに入り、前記レンズの焦点距離を変更することにより、照度センサの感度を切替え可能にしたので、光源が赤外線成分の異なる別の光源に変わった際などに、簡単な操作で照度センサの感度を切替えることができる。
【0018】
請求項7の発明では、照度センサからレンズまでの距離を変更することにより、照度センサの感度を切替え可能にしたので、請求項6の発明と同様に、簡単な操作で照度センサの感度を切替えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下において、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の照明装置1の斜視図であり、図2は、図1の照明装置1を下方から見た斜視図である。
【0020】
(実施の形態1)
図1及び図2に示すように照明装置1は、点灯装置とランプ4等を器具本体2とグローブ3とで囲んだものである。また点灯装置は照度センサブロック5を含んでいる。
即ち本実施形態の照明装置1は、器具本体2、グローブ3、ランプ4及び照度センサブロック5等で構成されている。
照明装置1は、例えば屋外用の壁面取付型であり、器具本体2内にはランプ4(照明負荷)と、照度センサブロック5とが設置されている。また、器具本体2は、透光性のカバー6(外郭透過カバー)を備えており、壁(図示せず)に取り付けられるグローブ3にカバー6を装着することにより、ランプ4が器具本体2内に収容されるようになっている。
【0021】
図3は、図2のA−A平面を矢印方向から観察した断面図である。
器具本体2内には前記した様に照度センサブロック5が内蔵されている。照度センサブロック5は、図1,2,3に示すように、器具本体2内の下部に設けられている。
照度センサブロック5は、その大部分がカバー6(外郭透過カバー)内にあるが、その一部はカバー6から露出している。即ち図3に示すようにカバー6には開口16が設けられており、照度センサブロック5の下端部が開口16から露出している。
またグローブ3の一部であって、照度センサブロック5の下端部が対向する部位には、開口4が設けられ、当該開口4にも透過カバー7が設けられている。透過カバー7は、赤外線及び可視光線の双方を透過する。
なお本実施形態では、前記したグローブ3は、照明装置1の外郭を形成するものであり、器具外郭形成部材として機能する。従って本実施形態では、器具外郭形成部材(グローブ3)に開口4が設けられ、この開口4に透過カバー7が取り付けられている。
【0022】
前記した照度センサブロック5は、フォトトランジスタ9(照度センサ)とその周辺機器(図示せず)がユニット化されたものであり、照度センサユニットとも称される。
【0023】
即ち照度センサブロック5は、外郭を構成するブロック外郭形成部材20を有し、このブロック外郭形成部材20の中にフォトトランジスタ9(照度センサ)が内蔵されている。また器具本体2内には図1に示すようにマイコン8(例えば松下電器産業社製のMN15G0402 )が搭載されており、照度センサブロック5とマイコン8とは、図示しない信号線で接続されている。よって、照度センサブロック5内のフォトトランジスタ9(照度センサ)が検出した光の量を、マイコンが信号に変換し、照明装置1の周囲の光量に応じた信号を元にして、後述するようにランプ4の発光量を制御するようになっている。
【0024】
照度センサブロック5には前記した様にフォトトランジスタ9(例えばコーデンシ社製のPT601P11)が設けてあり、このフォトトランジスタ9によって照明装置1の周囲の照度を検知する。
照度は、次のような手法で検知される。
【0025】
図4は、照度センサブロック5に設けたフォトトランジスタ9と、器具本体2内の他の部位に設置されたマイコン8とで構成された照度センサ回路12の回路図である。図4に示す照度センサ回路12は、マイコン8、フォトトランジスタ9(照度センサ)、電源11及び抵抗R1で構成されている。電源11、フォトトランジスタ9、及び抵抗R1は、直列に配置されている。また、フォトトランジスタ9と抵抗R1の間が分岐されてマイコン8が接続され、抵抗R1の端子電圧がマイコン8に入力される。
従ってフォトトランジスタ9に入射した光は電気信号に変換され、マイコン8に入力される。
【0026】
フォトトランジスタ9は、検出した光量が多いほど抵抗値が下がり、逆に光量が少ないほど抵抗値が上昇する。よって、電源11の電圧をVdd、フォトトランジスタ9の抵抗値をPHTrとすると、マイコン8の電位は、Vdd×{R1/(R1+PHTr)}で表される。したがって、PHTrの値が大きくなると、マイコン8の電位は低くなり、逆にPHTrの値が小さくなると、マイコン8に入力される電圧が高くなる。よって、マイコン8に入力される電圧により、照明装置1の周囲の明るさ(照度)を検出することができる。
【0027】
マイコン8は、出力値が予め設定した判定値よりも高ければ明るいと判定し、出力値が判定値より低ければ暗いと判定する。そして、照明装置1の周囲が明るいと判定した場合にはランプ4の照度を下げる、消灯する、消灯状態を保つなどの制御を行なう。逆に、周囲が暗いと判定した場合にはランプの照度を上げる、点灯する、点灯状態を保つなどの制御を行う。また、周囲が暗い場合に人を検知すると点灯するが、明るい場合に人を検知すると点灯しないといった様に、人感センサと組み合わせて制御することも可能である。
【0028】
照度センサブロック5は、前記した様に外郭を構成するブロック外郭形成部材20で囲まれており、その一部に透過カバー21が設けられている。透過カバー21は、フォトトランジスタ9まで光を透過させるための部材である。本実施形態では、この透過カバー21が、赤外線領域の光成分を吸収する色素を分散させた吸収層を含む多層パネル構造を備えており、赤外線を遮断する光学フィルタとしての機能を有している。
図5は、透過カバー21の拡大断面図である。
即ち透過カバー21は、図5(a)又は図5(b)の様な積層構造であり、その内の一層23が赤外線領域の光成分を吸収する機能を備えた吸収層である。図5(a)に示す透過カバー21は、吸収層23の一面に透明樹脂の保護層25を設けたものである。また図5(b)に示す透過カバー21'は、吸収層23の両面に透明樹脂の保護層25、26を設けた例を示すものである。透過カバー7の代わりに採用することができる透過カバー7'も、図5(b)に示す透過カバー21'と同じ構造である。
【0029】
赤外線領域の光成分を吸収する色素としては、フタロシアニン系金属錯体と芳香族ジチオール系金属錯体と芳香族ジインモニウム化合物の少なくとも1種類以上の混合物を用いるのが好ましい。
【0030】
次に、フォトトランジスタ9の出力特性を、図6及び図7を参照しながら説明する。図6は、フォトトランジスタ9の出力特性を示すグラフである。また、図7は、光の相対感度と波長の関係を示すグラフである。
【0031】
図6からわかるように、赤外線を遮断する透過カバー21を通すと、白熱灯に対する出力が下がり、同じ照度の蛍光灯や太陽光に対する出力に近づいている。これは図7に示すように、透過カバー21によって赤外線領域の光成分が遮断されたことに起因している。以上のように、透過カバー21に赤外線を遮断する光学フィルタとしての機能をもたせることによって、様々な種類の光源に対する感度差を減らすことができる。ここで、周囲の光を検知するパーツとしては、フォトトランジスタ9以外に、フォトダイオードやフォトIC(例えば浜松ホトニクス社製のS9648 )を採用することができる。
【0032】
(実施の形態2)
上記した実施の形態1では、照度センサブロック5の透過カバー21に赤外線を遮断する光学フィルタとしての機能を持たせたが、これに代わってグローブ3に設けた透過カバー7に光学フィルタとしての機能を持たせてもよい。
即ち前記した実施の形態1では、器具外郭形成部材たるグローブ3と、照度センサブロック5にそれぞれ透過カバー7,21が設けられており、光線は、二つの透過カバー7,21を透過してフォトトランジスタ9に照射される。そして前記した実施の形態1では、内側に位置する照度センサブロック5の透過カバー21に赤外線領域の光成分を遮断又は減衰させる機能を持たせ、外側に位置する器具外郭形成部材の透過カバー7には素通しのカバーを装着した。
しかしながら、二つの透過カバー7,21のいずれにフィルタとしての機能を持たせても効果に大差なく、実施の形態1とは逆に外側の透過カバー21にフィルタとしての機能を持たせてもよい。
即ち実施の形態2では、器具外郭形成部材の透過カバー7に図5(a)又は図5(b)の様な積層構造のものが採用されている。
他の機械的構造及び電気回路は、先の実施形態と同一であるから、詳細な説明を省略する。
【0033】
(実施の形態3)
上記した実施の形態1、2では、透過カバー7または透過カバー21に赤外線領域の光成分を遮断又は減衰させる機能を持たせることによって光量の補正を行ったが、さらに正確な補正を行うために、電気的に感度補正を加えることもできる。
実施の形態3では、透過カバー7または透過カバー21に、赤外線領域の光成分を遮断又は減衰させる機能を備えた、図5に示すような積層構造のものを採用する機械的構造に加えて電気回路によっても光量の補正が行われる。
実施の形態3の照明装置は、電気回路だけが、先の2つの実施形態と異なり、機械的構造については、先の実施形態と同一であるから、詳細な説明は、電気回路に限定して説明する。
【0034】
図8は、本発明の実施の形態3で採用する照度センサ回路30の回路図である。
本実施形態で採用する照度センサ回路30は、マイコン8、フォトトランジスタ(照度センサ)9、電源11、スイッチ10、及び抵抗R1、R2で構成されている。電源11、フォトトランジスタ9、抵抗R1又はR2は、直列に配置されており、抵抗R1又はR2への接続は、スイッチ10によって切替えられる。抵抗R1、R2及びスイッチ10で感度切替手段が構成されている。また、フォトトランジスタ9とスイッチ10の間にマイコン8が接続されている。
【0035】
図9は、検出した照度を判定するためのグラフである。図9には、マイコン8の出力値(電位)と照度の関係を示すグラフが描かれている。図9には、スイッチ10を抵抗R1側に切替えた場合と抵抗R2側に切替えた場合とが、光源ごとに描写されている。
抵抗R1は、抵抗R2よりも抵抗値が低く設定されている。光源が赤外線成分の多い白熱灯である場合に抵抗R1に切替えた場合のグラフと、光源が赤外線成分の少ない蛍光灯である場合に抵抗R2に切替えた場合のグラフとが一致している。即ち、光源の種類によって、スイッチ10をいずれに切替えるかを選択することにより、光源の違いによる照度の検出精度のばらつきを抑制することができるようになる。赤外線成分の多い光源であれば、照度センサ回路30の感度を低く設定し、逆に赤外線成分の少ない光源であれば、照度センサ回路30の感度を高く設定するように、感度切替手段(スイッチ10)は照度センサ回路30の感度を切替える。これにより、周囲の環境(光源)が変化しても、適切に照度を検出することができるようになる。
【0036】
(実施の形態4)
実施の形態4は、照度センサ回路をさらに改良したものである。図10は、実施の形態4で採用する照度センサ回路13の回路図である。また、図11は、図10の照度センサ回路13による出力値と照度の関係を示すグラフである。抵抗R3とグランド(アース)の電圧差を電源電圧Vddで除算した値がマイコン8への出力である。また、電源電圧Vddは、抵抗R4と、抵抗R5又は抵抗R6で分圧される。このときの抵抗R5または抵抗R6とグランドの電圧差をVddで除算した値が明暗の判定値である。抵抗R5と抵抗R6の切替えはスイッチ14で行い、抵抗R5は抵抗R6と比べて抵抗値が低く設定されている。マイコン8は、出力値が、予め設定したマイコン8の明暗の判定値よりも高ければ明るいと判定し、出力値が判定値より低ければ暗いと判定する。
【0037】
出力値の高い光(例えば、白熱灯の光)がフォトトランジスタ9に入射する場合には、スイッチ14を切替えて抵抗R6と接続してマイコン8の明暗の判定値を上げる。逆に、出力値の低い光(例えば、蛍光灯の光や太陽光)がフォトトランジスタ9に入射する場合には、スイッチ14を切替えて抵抗R5と接続して判定値を下げる。このような所作により、様々な種類の光源に対する感度差を減らすことができる。
【0038】
(実施の形態5)
照明装置1に、別途赤外線センサを設けることにより、照度センサ回路12又は13の感度(又はマイコン8の明暗の判定値)を切替えるようにしてもよい。赤外線の量が、設定した値より多い場合には、スイッチ10(又は14)を切替えて出力値を下げるか、又はマイコン8による判定値を上げる。検出した赤外線の量が、設定した値より少ないと、スイッチ10(又は14)を切替えて出力値を大きくするか、又はマイコン8の判定値を下げることにより、様々な種類の光源に対する感度差を減らすことができる。さらに、スイッチ10(又は14)の切替えを自動的に行うようにするのが好ましい。
【0039】
人感センサやリモコン受光モジュールは赤外線を検知して動作するため、赤外線センサとして用いることが可能である。初めから人感センサやリモコン受光モジュールを備えた器具に対しては、別途赤外線センサを設ける必要がないため、照明装置1の製造の低コスト化及び装置の小型化が可能となる。
【0040】
(実施の形態6)
前述した実施の形態1,2では、赤外線を遮断するために透過カバー7,21を使用することのみによって光量の補正を行ったが、さらに正確な補正を行うために、次の構成を付加することもできる。
図12は、本発明の実施の形態6における図3相当位置での断面図である。
即ち前記した実施の形態2の様に、グローブ3に設けた透過カバー7に光学フィルタとしての機能を持たせる。
そして図12に示すように、受光部15を支えるシャフト部15aをねじ構造とし、ブロック外郭形成部材20に対するねじ込み加減で、受光部15の矢印Bで示す方向の位置を調整可能に構成する。さらに、ブロック外郭形成部材20の一部(透過カバー7と対向する位置)を円形に切り欠いて雌ねじを切り、その上、外周側面にねじを切った環状側部18を備えたレンズ19を螺合させ、レンズ19を、矢印B方向に進退させることができるように構成する。
【0041】
図12のように照度センサを構成することにより、レンズ19と受光部15の相対的な位置を変更することができる。よって、レンズ19の焦点に受光部15を接近させる、又は遠ざけることにより、受光部15に入る光量を変化させることができる。よって、レンズ19自体には赤外線を遮断する機能はないが、焦点と受光部15の位置を変更することによって、受光部15の感度を調整することができるようになる。
【0042】
光源が白熱灯の場合には、受光部15から外れた位置に焦点があるレンズ19を用いて、受光部15に当たる光量を減らす。光源が蛍光灯や太陽光の場合には、受光部15の近くに焦点があるレンズ19を用いて、受光部に当たる光量を増やす。これにより、白熱灯に対しては出力値が下がり、蛍光灯や太陽光に対しては出力値が上がるため、様々な種類の光源に対する感度差を減らすことができる。
【0043】
(実施の形態7)
その他、フィルタ機能を備えた透過カバー7,21の採用と並行して採用可能な構成であって、受光部15に入る光量を変化させる例としては、照度センサブロック5自体を設置環境に応じて移動させる構成が考えられる。即ち白熱灯に対しては、受光部15に光が当たりにくい位置に照度センサブロック5を移動させる。蛍光灯や太陽光に対しては、受光部15に光が当たり易い位置に照度センサブロック5を移動させる。例えば、器具本体2に複数のネジ穴を設けておき、白熱灯に対しては照度センサブロック5の受光部15に当たる光量が少ない位置のネジ穴を使って、照度センサブロック5をネジで器具本体2に取り付ける。蛍光灯や太陽光に対しては受光部15に当たる光量が多い位置のネジ穴を使って、照度センサブロック5を器具本体2に取り付ける。このようにすることにより、白熱灯に対しては出力値が下がり、蛍光灯や太陽光に対しては出力値が上がるため、様々な種類の光源に対する感度差を減らすことができるようになる。
【0044】
その他、上記の各実施の形態において、自己の光源が発する光線中に赤外線成分が多ければ、照度センサの感度を低く設定し、逆に赤外線成分が少なければ、照度センサの感度を高く設定すると、より正確な照度を検出することができるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の照明装置の斜視図である。
【図2】図1の照明装置を下方から見た斜視図である。
【図3】図2のA−A平面を矢印方向から観察した断面図である。
【図4】照度センサブロックに設けたフォトトランジスタと、器具本体内の他の部位に設置されたマイコンとで構成された照度センサ回路の回路図である。
【図5】透過カバーの拡大断面図である。
【図6】フォトトランジスタの出力特性を示すグラフである。
【図7】光の相対感度と波長の関係を示すグラフである。
【図8】本発明の実施の形態3で採用する照度センサ回路の回路図である。
【図9】検出した照度を判定するためのグラフである。
【図10】実施の形態4で採用する照度センサ回路の回路図である。
【図11】図10の照度センサによる出力値と照度の関係を示すグラフである。
【図12】本発明の実施の形態6における図3相当位置での断面図である。
【符号の説明】
【0046】
1 照明装置
2 器具本体
3 グローブ(器具外郭形成部材)
4 ランプ
5 照度センサブロック
6 カバー(外郭透過カバー)
7 フィルタ部材
8 マイコン
9 フォトトランジスタ
12、21 透過カバー
15 受光部
19 レンズ
20 外郭形成部材
23 吸収層
25、26 保護層




 

 


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