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発明の名称 埋込型照明器具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−26829(P2007−26829A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−205864(P2005−205864)
出願日 平成17年7月14日(2005.7.14)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清
発明者 片岡 高明
要約 課題

光の照射範囲を広げることができるとともに、透光パネルに所定の強度を確保できる埋込型照明器具を提供する。

解決手段
特許請求の範囲
【請求項1】
施工面に埋め込み設置される一面が開口した器具本体と、器具本体内に収納されて器具本体の一面側へ光を照射する光源と、前記器具本体の一面開口を閉塞するとともに光源の光を透過する透光パネルとを備え、前記透光パネルは、前記器具本体の一面開口を閉塞する形状を有する複数の透光部材を接合してなる積層構造を有し、前記透光部材間の接合部位には光拡散部が設けられていることを特徴とする埋込型照明器具。
【請求項2】
施工面近傍の照度を検出する照度センサと、該照度センサにより得られた照度に対して光源の輝度が比例するように光源の輝度を調整する調光回路とを備えていることを特徴とする埋込型照明器具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面や地面などに埋め込み設置されて、歩行者などに注意換気を促すために使用される埋込型照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、床面や地面などに埋め込み設置される埋込型照明器具が提供されている。このような埋込型照明器具の一例としては、一面が開口した器具本体と、器具本体内に収納されて器具本体の開口側へ光を照射する複数の発光ダイオードと、発光ダイオードの光を拡散するVカット板部材のような光拡散部と、Vカット板部材で拡散された光を受けて所望の文字などを表示するためのカラーボード部材と、器具本体の開口部を閉塞する強化プラスチック板部材のような透光パネルとを備えたものが提供されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2002−75007号公報(第3図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したような埋込型照明器具は、例えば図6(a)に示すような横断歩道CWにおける車道RWと歩道SWとの境界部分BLや、図6(b)に示すような階段SCと歩道SWとの境界部分BLに設置されて、歩行者に注意を喚起するために使用されるので、歩行者が遠方からでも埋込型照明器具の光を認知し易いように、埋込型照明器具の光の照射範囲は広い方が好ましい。
【0004】
しかしながら、特許文献1の埋込型照明器具は、発光ダイオードの光を拡散するための光拡散部が器具本体の奥まった位置に配設されているので、あまり広範囲に光を照射することができなかった。
【0005】
これに対して、光拡散部を透光パネルの表面に設ければ、光の照射範囲を最も広くできるが、この場合は、光拡散部が路面などに露出するため、汚れや、歩行者などが光拡散部を踏むこと、或いは雨水や大気中に含まれる微量の石英などによって光拡散部の表面の凹凸形状などが平滑化されて、光を拡散する機能が弱くなってしまうおそれがある。そのため、常に好適な光の照射範囲を得るためには、光拡散部を頻繁に新しいものと取り替えなければならず、このような観点からみれば光拡散部を透光パネルの表面に設けることはデメリットが多すぎて全く現実的ではなかった。
【0006】
また、光拡散部を透光パネルの表面に設けなくても、器具本体内において光拡散部を器具本体の開口に近付けるように配設すれば光の照射範囲を広げることが可能であったが、光拡散部を器具本体の開口に近付けるためには器具本体の開口を閉塞する透光パネルの厚みを薄くする必要があった。このように透光パネルの厚みを薄くすると、当然、透光パネルの強度が弱くなるため、歩行者が埋込型照明器具を踏んだ際に透光パネルが割れ易くなり、埋込型照明器具が破損し易くなるという新たな問題が生じていた。
【0007】
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、光の照射範囲を広げることができるとともに、透光パネルに所定の強度を確保できる埋込型照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するために、請求項1の埋込型照明器具の発明では、施工面に埋め込み設置される一面が開口した器具本体と、器具本体内に収納されて器具本体の一面側へ光を照射する光源と、前記器具本体の一面開口を閉塞するとともに光源の光を透過する透光パネルとを備え、前記透光パネルは、前記器具本体の一面開口を閉塞する形状を有する複数の透光部材を接合してなる積層構造を有し、前記透光部材間の接合部位には光拡散部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項2の埋込型照明器具の発明では、請求項1の構成に加えて、施工面近傍の照度を検出する照度センサと、該照度センサにより得られた照度に対して光源の輝度が比例するように光源の輝度を調整する調光回路とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、透光パネルを複数の透光部材を接合してなる積層構造とするとともに、透光部材間の接合部位に光拡散部を設けるようにしているので、透光パネルの厚みを薄くすることなく光拡散部を器具本体の開口近傍に設けることが可能になり、これにより透光パネルに所定の強度を確保しつつも光を広範囲に照射することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。尚、以下の実施形態では図1(a)の上方を埋込型照明器具の上方とし、図1(a)の下方を埋込型照明器具の下方とする。
【0012】
(実施形態1)
本実施形態の埋込型照明器具Lは、図1(a),(b)に示すように、施工面Xに埋設された埋め込みボックス5に収納されることで施工面Xに埋め込み設置される一面(上面)が開口した器具本体1と、一面側(上面側)へ光を照射する光源となる複数の発光ダイオード20…を有して器具本体1内に収納される光源基板2と、前記器具本体1の上面開口を閉塞するとともに発光ダイオード20…の光を透過する透光パネル3とを備え、透光パネル3は、接合された2枚の透光部材30,31からなる積層構造を有し、透光部材30,31の接合に用いる接着剤4が光拡散部となっている。尚、発光ダイオード20…は、図1(a)及び図2では省略している。
【0013】
まず、埋込型照明器具Lが埋設される埋め込みボックス5について説明する。この埋め込みボックス5は、地面や床面、路面さらには壁面などの施工面Xに予め埋設されているものであり、例えば衝撃に強く、錆難いステンレス鋼板などを用いて上面が開口した直方体の箱状に形成されている。この埋め込みボックス5の長手方向両側面には、図1(a)及び図2に示すように、光源基板2に接続する外部の電源の電源線(リード線など)Hを埋め込みボックス5内に挿入するための電源線挿入孔5aが形成されている。また埋め込みボックス5の短手方向の両内側面には、図2に示すように、それぞれステンレス鋼板製の矩形板50が接合されており、この矩形板50の上端部には埋め込みボックス5内方へ突出する支持片50aが一体に形成されており、埋込型照明器具Lは、器具本体1をこれら支持片50a,50aにより支持された状態で埋め込みボックス5内に収納される。
【0014】
次に、埋込型照明器具Lについて説明する。埋込型照明器具Lの器具本体1は、埋め込みボックス5に収納できる大きさに形成されており、図2に示すように主に光源基板2が収納される下部ケース10と、主に透光パネル3が収納される上部ケース11とで構成されている。また、器具本体1を構成する下部ケース10及び上部ケース11は、ともにステンレス鋼板や強化プラスチックなどの衝撃に強く、錆難い材料を用いて形成されている。
【0015】
下部ケース10は、上面が開口した直方体の箱状に形成された本体部10aと、本体部10aの開口縁部から外方へ突出形成された矩形枠状のフランジ部10bとを一体に備えている。また、本体部10aの底部には、光源基板2を支持する一対の円筒状の支持リブ10c,10cが本体部10aの底部を長手方向に三等分するような位置に突設されており、この支持リブ10c,10cには光源基盤2を固定するための固定ねじS1が挿通されるねじ挿通孔(図示せず)が形成されている。
【0016】
一方、下部ケース10の底部の長手方向一端側(図1(a)の右端側)には、電源線Hを器具本体1内に挿入するための電源線挿入孔(図示せず)が形成されている。さらに本体部10aの底部には、固定具6取り付け用の一対のねじ孔(図示せず)が形成されている。ここで、固定具6について説明する。この固定具6は、電源線Hを押さえ付けて電源線Hと光源基板2との接続部分に負荷がかからないようにするための張力止めとして用いられるものであり、略コ字状の台部60と、略I字状の押さえ部61とで構成されている。台部60は、上下方向に略並行する一対の側片60a,60aと、両側片60a,60aの上端部を連結する連結片60bとを一体に備えて略コ字状に形成されており、両側片60a,60aには、固定具6を下部ケース10に取り付ける固定ねじS2に対応したねじ挿通孔(図示せず)が上下方向に貫設されている。一方、押さえ部61は、左右方向を長手方向とする長尺棒状に形成されており、長手方向両端側には台部60の両側片60a,60aに設けられたねじ挿通孔(図示せず)にそれぞれ連通するねじ挿通孔(図示せず)が上下方向に貫設されている。このように形成された固定具6によれば、台部60の両側片60a,60a間に電源線Hを配置し、固定ねじS2,S2を用いて押さえ部61を台部60の下端側に取り付けることで、台部60の連結片60bと押さえ部61とで電源線Hを上下から狭持することができるようになっている。
【0017】
上部ケース11は、上面が開口した直方体の箱状に形成されているが、その外形は下部ケース10の本体部10aの外形よりも大きく、且つ埋め込みボックス5の外形よりも小さくなるようにしている。また、上部ケース11の底部11aには、下部ケース10の本体部10aが挿通できる大きさの矩形状の挿通孔11bが貫設されている。
【0018】
そして、下部ケース10と上部ケース11とは、上部ケース11の挿通孔11bから下部ケース10の本体部10aを下方へ突出させた状態で、下部ケース10のフランジ部10bの下面を上部ケース11の底部11aの上面に溶接などで接合することで一体化され、これにより器具本体1が構成されている。
【0019】
光源基板2は、図1(b)に示すように、長尺状に形成されたプリント配線板21と、プリント配線板21上に長手方向に列設された複数の表面実装型の発光ダイオード20…からなるLED発光ユニット22と、プリント配線板21に実装された図示しない電子部品などとで構成されており、電源線Hから供給される駆動電流によって発光ダイオード20…を発光させて、器具本体1の開口側(上側)へ光を照射するように構成されている。この光源基板2のプリント配線板21には、その長手方向を三等分するような位置に支持リブ10c,10cのねじ挿通孔(図示せず)に対応する挿通孔(図示せず)が設けられている。また、プリント配線板21の一端側(図1(a)における右端側)には、電源線Hを接続するための端子部(図示せず)が設けられている。尚、本実施形態の埋込型照明器具に用いる光源としては、上記のような発光ダイオードを用いたものに限られるものではなく、例えば蛍光灯をはじめとする各種放電灯など様々な光源を用いることができる。
【0020】
透光パネル3は、その表面(上面)が埋込型照明器具Lの発光面となるものであり、図1(b)に示すように、2枚の透光部材30,31を上下に重ね合わせ、例えば光を拡散する性質を有する乳白色の接着剤4を用いて透光部材30の下面を透光部材31の上面に接合することで構成されている。つまり、透光パネル3は、2枚の透光部材30,31を接合してなる積層構造を有しており、これら透光部材30,31間の接合部位の接着剤4が光拡散部となっている。
【0021】
このような透光パネル3を構成する透光部材30,31は、それぞれ透光性を有する強化ガラスなど(光の透過率が高いものが好ましい)を用いて上部ケース11の上面開口を閉塞できる大きさの矩形板状に形成されており、これら2枚の透光部材30,31の厚みの合計値(つまりは透光パネル3の厚み)は、透光パネル3の上に人が乗っても破損することのないような厚みに設定している。
【0022】
而して乳白色の接着剤4を用いて透光部材30,31を接合することで、光拡散部を透光パネル3中に配置することが可能になり、上側の透光部材30を薄くすればするほど光拡散部となる接着剤4を器具本体1の開口側に近付けることができ、また透光部材30,31が接合されていることにより全体として強度の増加が図られている。尚、光拡散部として乳白色の接着剤4を用いる代わりに乳白ガラスを透光部材30,31間に介在させて透光部材30,31とそれぞれ接合することも考えられるが、乳白色の接着剤を用いる方が乳白ガラスを用いる場合に比べて、透過率を低くしなくても透過率のばらつきを抑えることができるため有利であり、また組立工数を少なくできる点でも有利である。
【0023】
ところで、この透光パネル3を器具本体1に収納する際には、雨水などが器具本体1内に侵入しないように、透光パネル3と透光パネル3が載置されるフランジ部10bとの間に図2に示すような防水用のパッキン7を介在させておくことが好ましい。このようなパッキン7は、例えばシリコンなどの弾性を備えたゴム材を用いてフランジ部10bと略同形状の矩形枠状に形成されている。
【0024】
以上述べたように、本実施形態の埋込型照明器具Lは、下部ケース10及び上部ケース11からなる器具本体1と、器具本体1に収納される光源基板2及び透光パネル3並びにパッキン7と、電源線Hを固定する固定具6とで構成されており、以下にその組み立て方法について説明する。
【0025】
まず、光源基板2を下部ケース10内に収納するのであるが、この収納作業は、LED発光ユニット22を上方に向けるとともに、プリント配線板21の挿通孔(図示せず)をそれぞれ一対の支持リブ10c,10cのねじ挿通孔(図示せず)に連通させた状態で光源基板2を一対の支持リブ10c,10c上に載置し、この連通させた挿通孔及びねじ挿通孔に固定ねじS1を上方から挿通して固定ねじS1の先部を下部ケース10の下方へ突出させ、この突出した固定ねじS1の先部にナットNを締結することで行う。そして、上述したように電源線Hが固定された固定具6を固定ねじS2,S2を用いて下部ケース10に取り付けるとともに、電源線Hを下部ケース10の電源線挿入孔(図示せず)を介して下部ケース10内に挿入し、電源線Hと光源基板2とを接続する。
【0026】
この後に透光パネル3を上部ケース11の上面開口を閉塞するように上部ケース11に嵌め込んで器具本体1に収納するとともに、透光パネル3と下部ケース10のフランジ部10bとの間にパッキン7を介在させる。最後に、下部ケース10の下面側からシリコンなどの透光性を有する封止材Pを下部ケース10内に充填し、充填した封止材Pを加熱、硬化させることでさらなる防水性の向上を図るとともに、発光ダイオード20…の放熱性の向上を図るようにしている。尚、図の簡略化のため図1(a),(b)において封止材Pは省略している。また尚、上記の例では、透光パネル3を上部ケース11に嵌め込むようにしているが、接着剤などを用いて上部ケース11に接着してもよいし、ねじなどを用いて上部ケース11に固定するようにしてもよく、或いはカバーなどを用いて器具本体1とで透光パネル3を挟み込むようにしてもよい。
【0027】
以上により構成された埋込型照明器具Lは、図1(a)に示すように、下部ケース10の本体部10aを埋め込みボックス5の支持片50a,50a間の隙間から下方へ突出させるとともに、支持片50a,50a上に上部ケース11の底部11aを載置した状態で埋め込みボックス5内に収納されて、上述の図6(a),(b)に示す用途に用いられる。尚、埋込型照明器具Lは、施工面Xに埋め込み設置された際に、施工面Xと埋込型照明器具Lの上面(透光パネル3の上面及び器具本体1の上端面)とが同一平面上に位置するように各々の寸法を設定するのが好ましく、このように寸法を設定することで歩行者などが埋込型照明器具Lで躓いたりすることを防止できる。
【0028】
次に、本実施形態の埋込型照明器具Lの光の照射範囲について図3を参照して説明する。尚、図3は図2を簡略化して示した説明図である。
【0029】
まず、器具本体1に光拡散部を設けていない場合について説明すると、この場合、発光ダイオード20は点光源であるから、埋込型照明器具Lの光は視野角αで示す範囲に照射されることになる。一方、従来例のように透光パネル3の下面側の位置P1に光拡散部を設けている場合は、光拡散部において理想的な面光源となっているとすると、埋込型照明器具Lの光は視野角βで示す範囲に照射されることになる。このときに照射範囲を広げるためには、透光パネル3の厚みを薄くして例えば位置P2に光拡散部を設けるようにすれば視野角γで示す範囲に光を照射することができるが、この場合は上述したように透光パネル3が破損しやすくなってしまう。これらに対して、本実施形態の埋込型照明器具Lでは、透光パネル3を複数枚(本実施形態では2枚)の透光部材30,31を重ね合わせて接合した積層構造として、透光部材30,31を接合する接着剤4を光拡散部としているので、透光パネル3中の位置P2に光拡散部を設けることができ、光拡散部において理想的な面光源となっているとすると、透光パネル3の厚みを薄くしなくても、埋込型照明器具Lの光は視野角γで示す範囲に照射されることになる。そして、照射範囲の広さは、図3を参照すれば明らかなように、視野角がγである場合に最も広く、次いでβ、αとなっているため、本実施形態によれば、透光パネル3の厚みを薄くすることなく、従来例の場合よりも光の照射範囲を広くできる。
【0030】
つまり、本実施形態の埋込型照明器具Lによれば、透光パネル3を2枚の透光部材30,31を重ね合わせて接合してなる積層構造とするとともに、これら透光部材30,31の接合に用いる接着剤4が発光ダイオード20…の光を拡散する光拡散部となるようにしているから、透光パネル3の厚みを薄くしなくても、光拡散部となる接着剤4を器具本体1の開口近傍(つまりは施工面Xの近傍)に設けることができ、これにより透光パネル3に所定の強度を確保しつつ、埋込型照明器具Lの光の照射範囲を広げることができる。
【0031】
ところで、上記の例では、図1(b)に示すように、発光ダイオード20を埋め込みボックス5の短手方向の中央部に配置して、短手方向において光を等方的に照射するようにしているが、例えば発光ダイオード20の配置位置を短手方向の一方に偏らせて、短手方向の他方への光の照射範囲を広くする、言い換えれば短手方向において光を異方的に照射するようにしてもよい。例えば、図6(a)に示す歩道橋CWでは、車道RW側よりも歩道SW側に光を遠くまで照射するようにしたり、図6(b)に示す階段SCでは、階段SC側よりも歩道SW側に光を遠くまで照射するようにすることができる。つまり、このように光を異方的に照射することで、歩行者などに特に注意を促したい方向に光を遠くまで照射することが可能になる。
【0032】
尚、上記の例では、光拡散部として乳白色の接着剤4を用いているが、このような接着剤4はこの例に限らず光を拡散する性質を有しているものであればよい。さらに、光拡散部としては、透光部材30,31を接合する接着剤4に限られるものではなく、例えば、透光部材30の下面、或いは透光部材31の上面、又はその両方をV字状などの凹凸形状に形成することで、これら透光部材30,31間の接合部位の一面を光拡散部として用いるようにしても同様の効果を得ることができる。
【0033】
また尚、上記の例では、透光パネル3を2枚の透光部材30,31から構成しているが、例えば3枚の透光部材から透光パネル3を構成してもよいし、さらに多くの枚数から透光パネル3を構成するようにしてもよい。
【0034】
さらに、透光パネル3と光源基板2との間に発光ダイオード20…の光の色を異なる色に変換するカラーボードや、所定の文字や図形状に発光させるマスクなどを設けてもよいし、透光パネル3を構成する透明部材30,31間に上記のカラーボードやマスクなどを介在させるようにしてもよい。
【0035】
一方、埋込型照明器具Lの器具本体1の形状は上記の例に限られるものではなく、状況に応じて好適なものとすればよい。
【0036】
(実施形態2)
このような埋込型照明器具Lの認識性は、地面や床面、路面などの施工面近傍の照度に非常に影響されるため、ばらつきが生じやすい。例えば、図6(a)の例の如く屋外に設置した場合、周囲が明るい昼間では埋込型照明器具Lの光は認識し難く、周囲が暗い夜間では埋込型照明器具Lの光は認識し易くなる。一方、上記の例において、周囲が明るい昼間でも埋込型照明器具Lの光が認識されるように埋込型照明器具Lの照度を高くすると、昼間では認識し易くなるものの、周囲が暗い夜間では埋込型照明器具Lの光が眩しくなって歩行者に不快感を与えたり、視力を奪ってしまうおそれがある。
【0037】
そこで、本実施形態では上記実施形態1の埋込型照明器具Lに、図4(a)に示すように、照度センサ8と、調光回路9とを設けていることに特徴がある。尚、その他の構成については上記実施形態1と同様であるから説明を省略する。
【0038】
すなわち、本実施形態の光源基板2のプリント配線板21には、図4(a)に示すように、LED発光ユニット22と、埋込型照明器具Lが設置された施工面Xの周囲の明るさとして施工面X近傍での照度を検出する照度センサ8と、照度センサ8で検出した照度に基いて発光ダイオード20…の輝度を調整する調光回路9とを設けている。
【0039】
ここで、照度センサ8は、例えば表面実装型のものであり、受光素子(図示せず)を器具本体1の上方に向けるとともに、図5(a),(b)に示すようにプリント配線板21の上面側に実装されており、受光素子で施工面Xの照度を検出してその検出結果を調光回路9に出力するように構成されている。尚、リード型の照度センサ8を用いてもよい。
【0040】
調光回路9は、外部の電源Vから得た電源電圧を元にしてLED発光ユニット22の発光ダイオード20…に流す駆動電流を生成し、駆動電流の大きさによって発光ダイオード20…の輝度の調整を自動的に行うものであり、本実施形態において調光回路9は、照度センサ8で検出した施工面Xの照度に基いて次のように発光ダイオード20…の輝度を調整するように設定されている。
【0041】
すなわち、調光回路9は、図4(b)に示すように施工面Xの照度Iに対して、各発光ダイオード20…の輝度(つまりは埋込型照明器具Lの発光面の照度I)が比例するように、各発光ダイオード20…の輝度を調整する。言い換えれば、照度Iと照度Iとの間に埋込型照明器具Lの光をしっかりと視認できるような所定の照度差ΔIを確保するように発光ダイオード20…の輝度を調整するのである。このようにすることで、施工面Xの照度Iが高い場合は、埋込型照明器具Lの発光面の照度Iを高くして埋込型照明器具Lの光が周囲に紛れて視認性が低下することを防止でき、また、施工面Xの照度Iが低い場合は、埋込型照明器具Lの発光面の照度Iを低くして埋込型照明器具Lの光の眩しさを最小限に抑えることで、埋込型照明器具Lの光の眩しさによって歩行者に不快感を与えたり、視力を奪ったりすることを防止できる。尚、図4(b)は一例として時間とともに施工面の照度Iが高くなる例を示しているが、当然ながら照度Iの時間変化はこのような例に限られるものではない。
【0042】
したがって、本実施形態の埋込型照明器具Lによれば、周囲の明るさに影響されることなく、歩行者などに埋込型照明器具Lの光を見やすい明るさではっきりと視認させることが可能になり、また過度の光により歩行者などに不快感を与えたりすることがなくなるので、埋込型照明器具Lの視認性にばらつきが生じてしまうことを防止でき、結果として、常に見易い光を照射する埋込型照明器具Lを提供できる。
【0043】
尚、照度センサ8を設ける位置は、上記の例に限定されるものではなく、例えば透光パネル3に照度センサ8配置用の凹部などを設けて照度センサ8をより器具本体1の上面近傍に配置するようにしてもよいし、状況に応じて好適な位置に配置すればよい。
【0044】
また尚、上記の照度センサ8に加えて、発光面の照度を検出するセンサや、発光ダイオード20…の輝度を検出するセンサを付設し、これらのセンサの検出出力を用いて調光回路9で発光ダイオード20…の輝度をフィードバック制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】(a)は、本発明の実施形態1の埋込型照明器具の一部を切り欠いた断面図であり、(b)は、一部を切り欠いた上面図である。
【図2】図1(a)のA−A線における概略断面図である。
【図3】本実施形態1の埋込型照明器具と従来例との比較説明図である
【図4】(a)は、本発明の実施形態2の埋込型照明器具のブロック図であり、(b)は、動作の一例を示す説明図である。
【図5】(a)は、本発明の実施形態2の埋込型照明器具の一部を切り欠いた断面図であり、(b)は、一部を切り欠いた上面図である。
【図6】(a)は、埋込型照明器具の使用例を示す説明図であり、(b)は、他の使用例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0046】
1 器具本体
2 光源基板
20 発光ダイオード
3 透光パネル
30,31 透光部材
4 接着剤
5 埋め込みボックス
L 埋込型照明器具
X 施工面




 

 


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