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発明の名称 油圧緩衝器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−120583(P2007−120583A)
公開日 平成19年5月17日(2007.5.17)
出願番号 特願2005−311916(P2005−311916)
出願日 平成17年10月26日(2005.10.26)
代理人 【識別番号】100081385
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 修治
発明者 西山 隆史
要約 課題
ばね受けと懸架スプリングをともに簡素にしながら、懸架スプリングの内径がダンパシリンダの外周に干渉しないようにすること。

解決手段
懸架スプリング20の一端をダンパシリンダ11の外周に係止したばね受け21で支持する油圧緩衝器10において、ダンパシリンダ11の外周に軸方向で係止するばね受け21が板状体からなり、上記ばね受け21の内周の周方向複数か所を直にダンパシリンダ11の外周に嵌合するガイド部21Aにし、上記ばね受け21の内周の他の周方向複数か所を切り起こし部21Bにし、該切り起こし部21Bの外面で懸架スプリング20の内周を支持するもの。
特許請求の範囲
【請求項1】
ダンパシリンダにピストンロッドを挿入し、
懸架スプリングの一端をダンパシリンダの外周に係止したばね受けで支持するとともに、
懸架スプリングの他端をピストンロッドに設けたばね受けで支持する油圧緩衝器において、
ダンパシリンダの外周に軸方向で係止するばね受けが板状体からなり、
上記ばね受けの内周の周方向複数か所を直にダンパシリンダの外周に嵌合するガイド部にし、
上記ばね受けの内周の他の周方向複数か所を切り起こし部にし、該切り起こし部の外面で懸架スプリングの内周を支持することを特徴とする油圧緩衝器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は油圧緩衝器に関する。
【背景技術】
【0002】
油圧緩衝器として、特許文献1、2に記載の如く、ダンパシリンダにピストンロッドを挿入し、懸架スプリングの一端をダンパシリンダの外周に係止したばね受けで支持するとともに、懸架スプリングの他端をピストンロッドに設けたばね受けで支持するものがある。
【0003】
特許文献1の油圧緩衝器は、ダンパシリンダの外周に支持リングを設け、懸架スプリングの端部を支持リングにより支持するに際し、懸架スプリングの端部を絞り状に縮径し、懸架スプリングの中間部の内径を端部の内径より大きくし、懸架スプリングの中間部の内径がダンパシリンダの外周に干渉しないようにしている。
【0004】
特許文献2の油圧緩衝器は、ダンパシリンダの外周にスプリングシートを設け、懸架スプリングの端部をスプリングシートにより支持するに際し、スプリングシートの内周を円筒状にバーリング加工したガイド部とし、このガイド部をダンパシリンダの外周に嵌合可能にするとともに、スプリングシートの周方向複数か所を切り起こし部にし、該切り起こし部の外面で懸架スプリングの内周を支持するようにしている。これにより、懸架スプリングの内径がダンパシリンダの外周に干渉しないように設定可能にする。
【特許文献1】実公平2-45548
【特許文献2】特公昭63-67054
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の油圧緩衝器では、懸架スプリングの中間部の内径がダンパシリンダの外周に干渉しないようにするため、懸架スプリングの端部を絞る必要がある。
【0006】
特許文献2の油圧緩衝器では、懸架スプリングの内径がダンパシリンダの外周に干渉しないようにするに際し、スプリングシートの内周を円筒状にバーリング加工したガイド部とし、このガイド部をダンパシリンダの外周に嵌合可能にするものであり、スプリングシートの加工が複雑である。
【0007】
本発明の課題は、ばね受けと懸架スプリングをともに簡素にしながら、懸架スプリングの内径がダンパシリンダの外周に干渉しないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、ダンパシリンダにピストンロッドを挿入し、懸架スプリングの一端をダンパシリンダの外周に係止したばね受けで支持するとともに、懸架スプリングの他端をピストンロッドに設けたばね受けで支持する油圧緩衝器において、ダンパシリンダの外周に軸方向で係止するばね受けが板状体からなり、上記ばね受けの内周の周方向複数か所を直にダンパシリンダの外周に嵌合するガイド部にし、上記ばね受けの内周の他の周方向複数か所を切り起こし部にし、該切り起こし部の外面で懸架スプリングの内周を支持するようにしたものである。
【発明の効果】
【0009】
(請求項1)
(a)ばね受けは、平板をプレス成形する等により簡易に加工され、ばね受けをダンパシリンダの外周に軸方向で係止させる状態で、ばね受けの内周のガイド部を直にダンパシリンダの外周に嵌合し、更にばね受けの内周の切り起こし部の外面で懸架スプリングの内周を支持するようにした。従って、ばね受けは平板の内周を切り起こすだけの簡素な形状で足り、加工を容易にできる。
【0010】
(b)ばね受けの内周にダンパシリンダの外周に直に嵌合するガイド部を設けるとともに、ばね受けの内周の切り起こし部の外面で懸架スプリングの内周を支持するようにしたから、懸架スプリングの内周はダンパシリンダの外周との間に、切り起こし部の外面がガイド部の内周径から径方向に離隔する距離分のクリアランスを形成する。従って、懸架スプリングの端部を絞ることなく、懸架スプリングの内径がダンパシリンダの外周に干渉しないようにすることができ、懸架スプリングの設計の自由度が高くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は油圧緩衝器を示す全体図、図2は図1の要部拡大図、図3はばね受けを示し、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。
【実施例】
【0012】
図1の車両用油圧緩衝器10は、ダンパシリンダ11の開口部にロッドガイド12をかしめ固定するとともに、該開口部のロッドガイド12より外側にオイルシール等の軸封手段13をかしめ固定する。油圧緩衝器10は、これらのロッドガイド12、軸封手段13を通ってダンパシリンダ11の内部にピストンロッド14を挿入し、ピストンロッド14のダンパシリンダ11への挿入端に固定したピストン15をダンパシリンダ11に摺動自在にする。
【0013】
油圧緩衝器10は、ダンパシリンダ11を鉛直上方側に配置する倒立型として使用され、ダンパシリンダ11の内部に、ピストンロッド14を収容するロッド側室16Aと、ピストンロッド14を収容しないピストン側室16Bとを区画し、ロッド側室16Aとピストン側室16Bに作動油を充填するとともに、ピストン側室16Bの一部上部空間を空気室16Cとして用いる。尚、ダンパシリンダ11の天部11Aに車体側取付部材17を固定し、ピストンロッド14のダンパシリンダ11からの突出端に車輪側取付部18を設ける。
【0014】
油圧緩衝器10は、ダンパシリンダ11の外周にバルジ加工した膨出部19(ダンパシリンダ11の外周に溶接した支持カラーでも可)に、ダンパシリンダ11の軸方向で、ばね受け21を係止する。油圧緩衝器10は、ピストンロッド14のダンパシリンダ11からの突出端に対する車輪側取付部18の固定部に支持ブラケット23を挟持し、支持ブラケット23にばね受け22を係止する。ばね受け22は、支持ブラケット23の先端外周部に嵌合する嵌合部22Aと、嵌合部22Aの外周に張り出るフランジ部22Bとを備える。油圧緩衝器10は、ばね受け21とばね受け22(フランジ部22B)の間に懸架スプリング20を介装し、懸架スプリング20のばね反力により、車両が路面から受ける衝撃力を緩衝する。
【0015】
尚、油圧緩衝器10は、ダンパシリンダ11外のピストンロッド14まわりに最圧縮ストロークを規制するバンプラバー24を設ける。また、ダンパシリンダ11内のピストンロッド14まわりに最伸長ストロークを規制するリバウンドラバー25を設ける。
【0016】
油圧緩衝器10は、ピストン15をピストンロッド14に対し以下の如くに固定する。即ち、ピストンロッド14はダンパシリンダ11への挿入端に小径部14Aを形成し、この小径部14Aに順にバルブストッパ26、ピストン15を挿入し、これらを小径部14Aの先端かしめ部14Bにて一度に固定化する。
【0017】
ピストン15は、ロッド側室16Aとピストン側室16Bを連通する複数の油路15Aを周方向複数位置に設け、油路15Aをピストン15の両端面に開口する。ピストン15は、ロッド側室16Aに臨む端面を弁シート面とし、弁シート面の内部に油路15Aを開口する。板バルブ27の内周部がピストン15とバルブストッパ26の間に挟持され、板バルブ27の外周側が弁シート面に接離して油路15Aを開閉する。このとき、ピストン15は、板バルブ27が接離する弁シート面の全周に渡るように、複数の油路15Aの開口につながる環状溝15Bを備え、板バルブ27が弁シート面に着座した状態で、ロッド側室16Aを環状溝15Bに連通する油孔27A(不図示)を板バルブ27に設けてある。
【0018】
油圧緩衝器10は以下の如くに動作する。
(圧縮行程)
ダンパシリンダ11とピストンロッド14が収縮し、懸架スプリング20が圧縮される。また、ピストンロッド14がダンパシリンダ11に進入し、圧縮されるピストン側室16Bの油がピストン15の油路15Aを通り、板バルブ27を押し開いてロッド側室16Aに流れる。この間の板バルブ27の開き間隙の絞り抵抗により圧側減衰力を得る。懸架スプリング20のばね力が衝撃を緩衝し、圧側減衰力が懸架スプリング20の圧縮速度をコントロールする。
【0019】
ダンパシリンダ11へのピストンロッド14の進入容積分の空気室16Cの空気が圧縮される。
【0020】
最圧縮時には、バンプラバー24がダンパシリンダ11の端面に衝合し、最圧縮ストロークを規制する。
【0021】
(伸長行程)
ダンパシリンダ11とピストンロッド14が伸長し、懸架スプリング20が伸びる。また、ピストンロッド14がダンパシリンダ11から退出し、圧縮されるロッド側室16Aの油が板バルブ27を閉じる状態で、板バルブ27の油孔27Aを通り、ピストン15の油路15Aからピストン側室16Bに流れる。この間の油孔27Aの絞り抵抗により伸側減衰力を得る。伸側減衰力が懸架スプリング20の伸長速度をコントロールする。
【0022】
空気室16Cの空気がピストンロッド14のダンパシリンダ11からの退出容積分だけ拡張する。
【0023】
最伸長時には、リバウンドラバー25がピストン15のバルブストッパ26の裏面に衝合し、最伸長ストロークを規制する。
【0024】
以下、ダンパシリンダ11の外周に軸方向で係止されるばね受け21の構造について説明する。
【0025】
ばね受け21は、概ね孔開き円板状をなす板状体である。ばね受け21は、内周径をダンパシリンダ11の外周径より僅かに大きくし、内周の周方向複数か所(本実施例では90度間隔をなす4か所)を直にダンパシリンダ11の外周に嵌合するガイド部21Aとする。ばね受け21は軸方向の上端面であって、ガイド部21Aに沿う内周寄りをダンパシリンダ11の膨出部19に衝合する。これにより、ばね受け21は、ダンパシリンダ11の外周に軸方向と径方向で固定的に取付けられる。
【0026】
ばね受け21は、ガイド部21Aと同一径をなす内周の他の周方向複数か所(本実施例では相隣るガイド部21Aの間)を切り起こして軸方向に立上げた切り起こし部21Bとする。ばね受け21は、軸方向の下端面であって、切り起こし部21Bの外周側を懸架スプリング20のための着座面とし、切り起こし部21Bの外面で懸架スプリング20の内周を径方向で位置決め支持する。ばね受け21に支持された懸架スプリング20の内周は、ダンパシリンダ11の外周との間に、切り起こし部21Bの外面がガイド部21Aの内周径、換言すればダンパシリンダ11の外周径から径方向に離隔する距離分のクリアランスを形成する。
【0027】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)ばね受け21は、平板をプレス成形する等により簡易に加工され、ばね受け21をダンパシリンダ11の外周に軸方向で係止させる状態で、ばね受け21の内周のガイド部21Aを直にダンパシリンダ11の外周に嵌合し、更にばね受け21の内周の切り起こし部21Bの外面で懸架スプリング20の内周を支持するようにした。従って、ばね受け21は平板の内周を切り起こすだけの簡素な形状で足り、加工を容易にできる。
【0028】
(b)ばね受け21の内周にダンパシリンダ11の外周に直に嵌合するガイド部21Aを設けるとともに、ばね受け21の内周の切り起こし部21Bの外面で懸架スプリング20の内周を支持するようにしたから、懸架スプリング20の内周はダンパシリンダ11の外周との間に、切り起こし部21Bの外面がガイド部21Aの内周径から径方向に離隔する距離分のクリアランスを形成する。従って、懸架スプリング20の端部を絞ることなく、懸架スプリング20の内径がダンパシリンダ11の外周に干渉しないようにすることができ、懸架スプリング20の設計の自由度が高くなる。
【0029】
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は油圧緩衝器を示す全体図である。
【図2】図2は図1の要部拡大図である。
【図3】図3はばね受けを示し、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
【0031】
10 油圧緩衝器
11 ダンパシリンダ
14 ピストンロッド
20 懸架スプリング
21 ばね受け
22 ばね受け
21A ガイド部
21B 切り起こし部




 

 


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