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発明の名称 蛇腹状ブーツ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−32695(P2007−32695A)
公開日 平成19年2月8日(2007.2.8)
出願番号 特願2005−216444(P2005−216444)
出願日 平成17年7月26日(2005.7.26)
代理人 【識別番号】100081385
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 修治
発明者 砂川 孝夫
要約 課題
インナチューブの摺動面を被覆して保護する蛇腹状ブーツにおいて、蛇腹の全長に渡って密着長を短縮化し、インナチューブの摺動ストロークを確保すること。

解決手段
インナチューブ11とアウタチューブ12のそれぞれに両端部のそれぞれを取付けられ、インナチューブ11のアウタチューブ12に対する摺動面を被覆して保護する蛇腹状ブーツ20において、蛇腹23の概ね全長に渡り、相隣る山部40の直径を互いに異ならせるとともに、相隣る谷部50の直径を互いに異ならせるもの。
特許請求の範囲
【請求項1】
インナチューブとアウタチューブのそれぞれに両端部のそれぞれを取付けられ、インナチューブのアウタチューブに対する摺動面を被覆して保護する蛇腹状ブーツにおいて、
蛇腹の概ね全長に渡り、相隣る山部の直径を互いに異ならせるとともに、相隣る谷部の直径を互いに異ならせることを特徴とする蛇腹状ブーツ。
【請求項2】
前記蛇腹の山部が、大径山部と、該大径山部の直径より小直径の小径山部のくり返しにより形成され、
該蛇腹の谷部が、大径谷部と、該大径谷部の直径より小直径の小径谷部のくり返しにより形成される請求項1に記載の蛇腹状ブーツ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車のフロントフォーク等に用いて好適な蛇腹状ブーツに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動二輪車のフロントフォークでは、蛇腹状ブーツの両端部をインナチューブとアウタチューブのそれぞれに取付け、インナチューブのアウタチューブに対する摺動面を被覆して保護するものがある。
【0003】
インナチューブとアウタチューブの最圧縮時には、蛇腹の各山部がR状屈曲頂部を形成するとともに、各谷部がR状屈曲谷底部を形成する。従来技術では、蛇腹の軸方向で、相隣る山部のR状屈曲山頂部同士が互いに重なり合うとともに、相隣る谷部のR状屈曲谷底部同士が互いに重なり合い、結果としてそれらの山部の重なり合いと谷部の重なり合いが蛇腹の密着長の短縮化を阻害する。蛇腹の密着長を十分に短縮化できない場合には、蛇腹の密着がインナチューブとアウタチューブの摺動ストロークを減殺するものになるし、蛇腹の無理な圧縮がくり返されて蛇腹の破損を生じ、ひいてはインナチューブの摺動面の保護を困難にする。
【0004】
そこで、特許文献1では、蛇腹の軸方向に大径蛇腹部と小径蛇腹部を直列形成し、小径蛇腹部の外径を大径蛇腹部の内径より小さくしている。これにより、インナチューブとアウタチューブの最圧縮時に、蛇腹の小径蛇腹部の端部が大径蛇腹部の端部の内側に侵入し、この侵入長分だけ蛇腹の密着長を短縮化し、インナチューブとアウタチューブの摺動ストロークを確保可能にするものである。
【特許文献1】特開平9-287659
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の蛇腹状ブーツには以下の問題点がある。
(1)蛇腹の小径蛇腹部の端部が大径蛇腹部の端部の内側に侵入することに基づいて蛇腹の密着長を短縮化する作用は、蛇腹の全長の一部において得られるものであるにすぎず、蛇腹の全長に対する短縮化の効果は小さい。
【0006】
(2)蛇腹はタイヤとの干渉を避ける必要から大径化することに限界があり、インナチューブの摺動を確保する必要から小径化することに限界がある。従って、小径蛇腹部をより小径化し、大径蛇腹部をより大径化し、結果として小径蛇腹部の端部を大径蛇腹部の端部の内側に侵入可能にすることには、困難を伴なう場合がある。
【0007】
本発明の課題は、インナチューブの摺動面を被覆して保護する蛇腹状ブーツにおいて、蛇腹の全長に渡って密着長を短縮化し、インナチューブの摺動ストロークを確保することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、インナチューブとアウタチューブのそれぞれに両端部のそれぞれを取付けられ、インナチューブのアウタチューブに対する摺動面を被覆して保護する蛇腹状ブーツにおいて、蛇腹の概ね全長に渡り、相隣る山部の直径を互いに異ならせるとともに、相隣る谷部の直径を互いに異ならせるようにしたものである。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記蛇腹の山部が、大径山部と、該大径山部の直径より小直径の小径山部のくり返しにより形成され、該蛇腹の谷部が、大径谷部と、該大径谷部の直径より小直径の小径谷部のくり返しにより形成されるようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
(請求項1)
(a)インナチューブとアウタチューブの最圧縮時には、蛇腹の各山部がR状屈曲山頂部を形成するととともに、各谷部がR状屈曲谷底部を形成する。このとき、蛇腹の概ね全長に渡り、相隣る山部の直径を互いに異ならせるとともに、相隣る谷部の直径を互いに異ならせた。従って、蛇腹の軸方向で、相隣る山部のR状屈曲山頂部同士が互いに重なり合うことがないし、相隣る谷部のR状屈曲谷底部同士が互いに重なり合うこともない。よって、それらの山部の重なり合いと谷部の重なり合いがない分、蛇腹の密着長を短縮化できる。これにより、蛇腹の密着長がインナチューブとアウタチューブの摺動ストロークを減殺することがなく、インナチューブに摺動ストロークを確保できる。
【0011】
(b)蛇腹の密着長を短縮化する上述(a)の作用は、蛇腹の全長に渡る全ての相隣る山部、全ての相隣る谷部で得られるものであり、蛇腹の全長に渡って密着長を短縮化できる。本発明による蛇腹の短縮化効果は蛇腹が長尺になるほど大きい。本発明による蛇腹の短縮化効果は摺動ストロークが大きいオフセット系オートバイ用フロントフォークで特に有効になる。
【0012】
(請求項2)
(c)蛇腹の山部を、大径山部と、該大径山部の直径より小直径の小径山部のくり返しにより形成し、蛇腹の谷部を、大径谷部と、該大径谷部の直径より小直径の小径谷部のくり返しにより形成することにより、蛇腹の外径を大径化することが車体のレイアウト上困難な場合にも、蛇腹の内径を小径化することがインナチューブの摺動を確保する上で困難な場合にも、大径山部と小径山部の直径、大径谷部と小径谷部の直径をそれぞれ適度に設定しながら、簡易に、上述(a)、(b)により蛇腹を短縮化できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1はフロントフォークを示す全体図、図2は蛇腹状ブーツを示す断面図、図3は蛇腹の要部を示す断面図である。
【実施例】
【0014】
自動二輪車等のフロントフォーク10は、図1に示す如く、インナチューブ11をアウタチューブ12に摺動自在に挿入する。図1のフロントフォーク10は正立型であり、インナチューブ11を車体側に取付け、アウタチューブ12の下端側に車軸ブラケット13を設けている。但し、フロントフォーク10は、インナチューブ11を車軸側に、アウタチューブ12を車体側に取付ける倒立型でも良い。
【0015】
フロントフォーク10は、インナチューブ11をアウタチューブ12の開口部12Aに内挿したダストシール14、オイルシール15からアウタチューブ12の内部に挿入し、インナチューブ11をアウタチューブ12の内周に設けたブッシュ16に摺動自在に支持する。
【0016】
フロントフォーク10は、インナチューブ11とアウタチューブ12の内部に懸架ばね17と減衰力発生機構部(不図示)を内蔵するとともに、作動油を封入し、車両が路面から受ける衝撃力を懸架ばね17の伸縮により緩衝し、懸架ばね17の伸縮振動を減衰力発生機構部が発生する減衰力により制振する。
【0017】
フロントフォーク10は、インナチューブ11のアウタチューブ12(ブッシュ16)に対する摺動面を被覆して保護するためのゴム製蛇腹状ブーツ20を有する。蛇腹状ブーツ20は、一端部21をブーツバンド31によりインナチューブ11の上端側外周部に締め付け固定するとともに、他端部22をブーツバンド32によりアウタチューブ12の開口部12Aの外周部に締め付け固定する。
【0018】
蛇腹状ブーツ20は、図2、図3に示す如く、両端部21、22に挟まれる概ね全長を蛇腹23とする。蛇腹23は、環状山部40と環状谷部50を交互にくり返す長尺連続体であり、インナチューブ11のアウタチューブ12に対する伸長動作時には伸び、インナチューブ11のアウタチューブ12に対する圧縮動作時には縮む。インナチューブ11とアウタチューブ12の最圧縮時には、蛇腹23の各山部40がR状屈曲山頂部Aを形成するとともに、各谷部50がR状屈曲谷底部Bを形成する(図3(B))。
【0019】
蛇腹状ブーツ20は、蛇腹23の概ね全長に渡る軸方向で、相隣る山部40の直径を互いに異ならせるとともに、相隣る谷部50の直径を互いに異ならせる。本実施例では、蛇腹23の山部40を、大径山部41と、大径山部41の直径より小直径の小径山部42のくり返しにより形成する。また、蛇腹23の谷部50は、大径谷部51と、大径谷部51の直径より小直径の小径谷部52のくり返しにより形成する。即ち、本実施例の蛇腹23は、図3(A)に示す如く、大径山部41、大径谷部51、小径山部42、小径谷部52を交互にくり返す長尺連続体をなし、インナチューブ11とアウタチューブ12の最圧縮ストロークに対応する縮み時には、図3(B)に示す如く、相隣る大径山部41のR状屈曲山頂部Aと小径山部42のR状屈曲山頂部Aが径方向にずれて互いに重なり合うことがないし、相隣る大径谷部51のR状屈曲谷底部Bと小径谷部52のR状屈曲谷底部Bも径方向にずれて互いに重なり合うことがない。
【0020】
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)インナチューブ11とアウタチューブ12の最圧縮時には、蛇腹23の各山部40(大径山部41と小径山部42)がR状屈曲山頂部Aを形成するととともに、各谷部50(大径谷部51と小径谷部52)がR状屈曲谷底部Bを形成する。このとき、蛇腹23の概ね全長に渡り、相隣る山部40(大径山部41と小径山部42)の直径を互いに異ならせるとともに、相隣る谷部50(大径谷部51と小径谷部52)の直径を互いに異ならせた。従って、蛇腹23の軸方向で、相隣る山部40(大径山部41と小径山部42)のR状屈曲山頂部A同士が互いに重なり合うことがないし、相隣る谷部50(大径谷部51と小径谷部52)のR状屈曲谷底部B同士が互いに重なり合うこともない。よって、それらの山部40(大径山部41と小径山部42)の重なり合いと谷部50(大径谷部51と小径谷部52)の重なり合いがない分、蛇腹23の密着長を短縮化できる。これにより、蛇腹23の密着長がインナチューブ11とアウタチューブ12の摺動ストロークを減殺することがなく、インナチューブ11に摺動ストロークを確保できる。
【0021】
(b)蛇腹23の密着長を短縮化する上述(a)の作用は、蛇腹23の全長に渡る全ての相隣る山部40(大径山部41と小径山部42)、全ての相隣る谷部で得られるものであり、蛇腹23の全長に渡って密着長を短縮化できる。本発明による蛇腹23の短縮化効果は蛇腹23が長尺になるほど大きい。本発明による蛇腹23の短縮化効果は摺動ストロークが大きいオフセット系オートバイ用フロントフォーク10で特に有効になる。
【0022】
(c)蛇腹23の山部40を、大径山部41と、該大径山部41の直径より小直径の小径山部42のくり返しにより形成し、蛇腹23の谷部50を、大径谷部51と、該大径谷部51の直径より小直径の小径谷部52のくり返しにより形成することにより、蛇腹23の外径を大径化することが車体のレイアウト上困難な場合にも、蛇腹23の内径を小径化することがインナチューブ11の摺動を確保する上で困難な場合にも、大径山部41と小径山部42の直径、大径谷部51と小径谷部52の直径をそれぞれ適度に設定しながら、簡易に、上述(a)、(b)により蛇腹23を短縮化できる。
【0023】
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1はフロントフォークを示す全体図である。
【図2】図2は蛇腹状ブーツを示す断面図である。
【図3】図3は蛇腹の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
【0025】
11 インナチューブ
12 アウタチューブ
20 蛇腹状ブーツ
23 蛇腹
40 山部
41 大径山部
42 小径山部
50 谷部
51 大径谷部
52 小径谷部




 

 


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