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発明の名称 作業車のブレーザ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−146975(P2007−146975A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2005−342634(P2005−342634)
出願日 平成17年11月28日(2005.11.28)
代理人 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 鵜飼 真矢
要約 課題
簡単な構成で油が外部に漏れるのを防止できるようにする。

解決手段
油圧ケースの上端開口を塞ぐ蓋部材に、天壁と周壁とを有すると共に下端が開口した中空凹部が設けられ、中空凹部の下端開口を塞ぐカバー体が設けられ、中空凹部の周壁に、油圧ケース内と中空凹部内とを連通する通気孔が設けられ、中空凹部の天壁に、ブレーザ用空気孔が設けられている。
特許請求の範囲
【請求項1】
油圧ケース(2)の上端開口(3)を塞ぐ蓋部材(29)に、天壁(32)と周壁(33)とを有すると共に下端が開口した中空凹部(31)が設けられ、中空凹部(31)の下端開口(35)を塞ぐカバー体(36)が設けられ、中空凹部(31)の周壁(33)に、油圧ケース(2)内と中空凹部(31)内とを連通する通気孔(37)が設けられ、中空凹部(31)の天壁(32)に、ブレーザ用空気孔(39)が設けられていることを特徴とする作業車のブレーザ装置。
【請求項2】
前記中空凹部(31)の天壁(32)に、ブレーザ用空気孔(39)に連通するようにブレーザ(40)が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の作業車のブレーザ装置。
【請求項3】
前記中空凹部(31)の天壁(32)に、前記ブレーザ(40)を介してブレーザ用ホース(41)が連結されていることを特徴とする請求項2に記載の作業車のブレーザ装置。
【請求項4】
前記中空凹部(31)の通気孔(37)は、中空凹部(31)の周壁(33)をその下端から上端に向けて切り欠いてなり、通気孔(37)と中空凹部(31)の下端開口(35)とは前記カバー体(36)により仕切られていることを特徴とする請求項1に記載の作業車のブレーザ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタ等の作業車の使用されるブレーザ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
トラクタ等の作業車に用いられる従来のブレーザ装置には、ミッションケース等の油圧ケースの上部に、油圧ケースの接続口に内嵌される通気口と、油圧ケースの接続口より大径の気液分離室とを有する樹脂ケースを設け、樹脂ケースの気液分離室にスチールウールを収納するようにしたものがある(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平10−220564号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来では、通気口の直ぐ上方に大径の気液分離室があるため、通気口で生じた油膜が上方に移動して気液分離室に入り、その油膜が気液分離室内のスチールウールの細かな気孔を通して外部に移動してはじけ、結果として油が外部に漏れるという問題があった。また、従来の場合、スチールウールが必要であり、構造が複雑で製造費が高く付いた。
本発明は上記問題点に鑑み、簡単な構成で油が外部に漏れるのを防止できるようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、油圧ケースの上端開口を塞ぐ蓋部材に、天壁と周壁とを有すると共に下端が開口した中空凹部が設けられ、中空凹部の下端開口を塞ぐカバー体が設けられ、中空凹部の周壁に、油圧ケース内と中空凹部内とを連通する通気孔が設けられ、中空凹部の天壁に、ブレーザ用空気孔が設けられている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記中空凹部の天壁に、ブレーザ用空気孔に連通するようにブレーザが取り付けられている点にある。
【0005】
また、本発明の他の技術的手段は、前記中空凹部の天壁に、前記ブレーザを介してブレーザ用ホースが連結されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記中空凹部の通気孔は、中空凹部の周壁をその下端から上端に向けて切り欠いてなり、通気孔と中空凹部の下端開口とは前記カバー体により仕切られている点にある。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、通気孔で生じた油膜は中空凹部に入る際にはじけて消滅するため、油膜が外部に移動することよって作動油が外部に漏れるのを防止することができる。しかも、従来のようなスチールウールが不要になるし、ブレーザ装置の構造も簡単になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、1はトラクタ車体で、その後部はミッションケース(油圧ケース)2により構成されている。このトラクタ車体1の後部(ミッションケース2)の上面側に油圧本体4が設けられている。
なお、トラクタ車体1は前部のエンジンと、このエンジンの後部にフライホイールハウジングを介して連結されるクラッチハウジングと、このクラッチハウジングの後部に連結されるミッションケース2とで主構成される。また、トラクタ車体1の後部の左右両側に、左右一対の後車軸ケースが外側方に突設され、後車軸ケースを介して左右一対の後輪が取り付けられる。
【0008】
ミッションケース2の後部の左右両側に、左右一対のロワーリンク7が後方突出するように設けられ、左右一対のロワーリンク7の前端部は、ミッションケース2の後部にブラケット等を介してロワーリンクピン8により上下揺動自在に支持されている。
前記油圧本体4の左右両側にリフトアーム枢支部10が設けられ、各リフトアーム枢支部10にリフトアーム11の基部が左右方向の軸心回りに回動自在に枢支され、左右のリフトアーム11の先端側にはリフトロッド12の一端側が枢支連結され、左右各リフトロッド12の他端側はロワーリンク7の長手方向中途部に枢支連結されている。左右一対のリフトロッド12のうちの一方のリフトロッド12に、ローリングシリンダ13が設けられ、ローリングシリンダ13の伸縮動作により、一方のロワーリンク7の上下揺動位置を調整できるようになっている。なお、ローリングシリンダ13は復動式のシリンダで構成されている。
【0009】
ミッションケース2の後方側に左右一対の昇降シリンダ15が配置され、左右昇降シリンダ15の一端側(上端側、ピストンロッド)は左右リフトアーム11の中途部に枢支連結され、この昇降シリンダ15の他端側(下端側、シリンダ本体のピストン頂部側)はブラケット等を介してミッションケース2にシリンダ支持ピン16により前後揺動自在に支持されている。
この左右昇降シリンダ15を伸縮(ピストンロッドを突出・退避)させることにより左右のリフトアーム11が回動軸心(リフトアーム枢支部10)廻りに上下揺動すると共に、この左右リフトアーム11が上下に揺動することにより、左右のロワーリンク7がトラクタ側の枢支部(ロワーリンクピン8)廻りに上下に揺動動作し、これによって作業機が昇降するように構成されている。
【0010】
前記昇降シリンダ15は単動式の油圧シリンダによって構成されており、該昇降シリンダ15のシリンダ本体のピストン頂部側に圧油を供給してピストンロッドを上方側に突出させる(昇降シリンダ15を伸張させる)ことにより、リフトアーム11が上方回動して作業機が上昇し、昇降シリンダ15のシリンダ本体のピストン頂部側の圧油を排出してピストンロッドを下方側に退避させる(昇降シリンダ15が収縮する)ことにより、リフトアーム11が下方回動して作業機が自重で下降し、昇降シリンダ15に対する圧油の供給・排出を停止させることにより、リフトアーム11が停止して作業機が停止するように構成されている。
【0011】
前記油圧本体4とリフトアーム11とリフトロッド12と昇降シリンダ15等とで作業機を昇降させる油圧式昇降装置18を主構成している。
油圧本体4の後端部上に、第1補助コントローラバルブブロック21と第2補助コントローラバルブブロック22とが積層状に載置固定され、さらに第2補助コントローラバルブブロック22上にローダ用油圧取出ブロック23が載置されている。ローダ用油圧取出ブロック23は、図4に示す第2補助コントローラバルブブロック22の一対の出力ポート22aに連通するNポート24とPポート25とを有している。ローダ用油圧取出ブロック23は第2補助コントローラブロック22に対して着脱自在に固定されており、フロントローダを使用しない場合には、ローダ用油圧取出ブロック23を取り外して、図4に示す補助コンカバー27を着脱自在に載置固定できるように構成されている。
【0012】
油圧本体4に蓋部材29が前方突設され、ミッションケース2の上端開口3を油圧本体4と蓋部材29とで塞いでいる。ミッションケース2の油圧本体4より後方上に、キャビンフレーム30が配置されている。
図2及び図3において、蓋部材29に、鋳物素材を箱形状にしてなる中空凹部31が形成されている。中空凹部31は天壁32と周壁33とを有すると共に下端が開口しており、中空凹部31の下端開口35を塞ぐカバー体36が設けられている。中空凹部31の周壁33に、ミッションケース2内と中空凹部31内とを連通する通気孔37が設けられている。この中空凹部31の通気孔37は、周壁33をその下端から上端に向けて切り欠いてなり、通気孔37と中空凹部31の下端開口35とはカバー体36によって仕切られている。前記カバー体36は板金又は合成樹脂板等により構成されている。
【0013】
中空凹部31の天壁32に、ブレーザ用空気孔39が設けられ、中空凹部31の天壁32に、ブレーザ用空気孔39に連通するようにブレーザ40が取り付けられている。中空凹部31の天壁32にブレーザ40を介してブレーザ用ホース41が連結されている。ブレーザ用ホース41はブレーザ40及びブレーザ用空気孔39を介して中空凹部31内に連通されている。
図4において、43は油圧ポンプである。第1補助コントロールバルブブロック21に、補助コントロールバルブ45とリリーフバルブ46とが設けられ、補助コントロールバルブ45の操作により、油圧ポンプ43からの作動油を、一対の出力ポート21bを通して、トラクタに設けた作業機の油圧機器に給排できるように構成されている。第2補助コントロールバルブブロック22に、補助コントロールバルブ48とリリーフバルブ49と手動切換バルブ50とが設けられ、補助コントロールバルブ48の操作により、油圧ポンプ43からの作動油を、一対の出力ポート22bを通して、トラクタに設けられた作業機の油圧機器に給排できるように構成されている。補助コンカバー27に、第2補助コントロールバルブブロック22の一対の出力ポート22aを接続する接続油路51が設けられている。なお、第1補助コントロールバルブブロック21と第2補助コントロールブロック22との間に補助コンカバー53が介在されている。
【0014】
油圧本体4に、リリーフバルブ55と絞り弁56とが設けられると共に、昇降バルブブロック57とローリングバルブブロック58とが設けられている。昇降バルブブロック57は、昇降シリンダ15を伸縮動作させてリフトアーム11を昇降させるためのもので、アップバルブ61とダウンバルブ62とアップパイロットバルブ63とダウンパイロットバルブ64とリリーフバルブ65とを備える。油圧本体4におけるアップバルブ61及びダウンバルブ62と左右一対の昇降シリンダ15との間に、逆止弁67、絞り弁68、リリーフバルブ69が設けられている。逆止弁67と絞り弁68とでリフトアーム11の下降速度を調整する下降整機構を構成している。アップパイロットバルブ63の操作によってアップバルブ61を中立位置から上昇位置に切り換えることにより、油圧ポンプ43からの作動油を、アップバルブ61及び逆止弁67を通して、左右の昇降シリンダ15に供給して、ロワーリンク7を上昇揺動させるように構成されている。また、ダウンパイロットバルブ64の操作によってダウンバルブ62を中立位置から下降位置に切り換えることにより、左右の昇降シリンダ15からの作動油を、絞り弁68及びダウンバルブ62を通して、タンク側に戻しロワーリンク7を下降揺動させるように構成されている。
【0015】
ローリングバルブブロック58は、ローリングシリンダ13を伸縮動作させて、前記左右一対のロワーリンク8を有する3点リンク機構を介してトラクタに連結された作業機をローリング動作させるためのもので、ローリングコントロールバルブ71を備え、油圧本体4におけるローリングコントロールバルブ71とローリングシリンダ13との間に、逆止弁72,73、絞り弁74が設けられている。ローリングコントロールバルブ71の操作により、油圧ポンプ43からの作動油をローリングコントロールバルブ71を通してローリングシリンダ13に供給すると共に、ローリングシリンダ13からの作動油をローリングコントロールバルブ71を通してタンク側に戻して、ローリングシリンダ13を伸縮動作させて、一方のロワーリンク7を下降揺動又は上昇揺動させるようになっている。
【0016】
上記実施の形態によれば、中空凹部31の周壁33に、油圧ケース2内と中空凹部31内とを連通する通気孔37が設けられ、中空凹部31の天壁32に、ブレーザ用空気孔39が設けられているので、通気孔37は中空凹部31の側方に位置するため、通気孔37で生じた油膜が中空凹部31側に移動しても、油膜が中空凹部31に入る際にはじけて確実に消滅するため、油膜が中空凹部31からブレーザ用空気孔39を通って外部ではじけるようなことがなくなり、作動油が外部に漏れるのを防止することができる。しかも、従来のようなスチールウールが不要になるし、油圧ケース2の上端開口3を塞ぐ蓋部材29に中空凹部31を形成し、中空凹部31の下端開口35をカバー体36で塞げばよく、油圧ケース2の上端開口3を塞ぐ蓋部材29を利用することができ、構造が非常に簡単で、ブレーザ装置の製造費用も安上がりになる。
【0017】
フロントローダを装着する場合、標準で組み込まれている補助コンカバー27を外し、ローダ用油圧取出ブロック23を装着する。そして、ローダ用油圧取出ブロック23のNポート24及びPポート25にローダ用油圧関係部品を組み付ければよく、従来に比べて補助コンカバー27の取り外しが容易になり、フロントローダ用のリリーフバルブも不要になる。即ち、従来では、図4の矢印A部分に破線で示すように、トラクタの3点リンク機構のデリバリ系から油圧を取り出すようにしていたので、補助コンカバー75の取り外しをトラクタの後から容易に行うことができず、またフロントローダにも、リリーフバルブが必要であったが、本実施の形態の場合は、補助コンカバー27の取り外しは、容易にトラクタの後から行えるため、トラクタの外装部品を全く取り外さなくてもよくなるし、トラクタのリリーフバルブ55より後から油圧を取り出すため、フロントローダ用のリリーフバルブが不要になるのである。
【0018】
なお、前記実施形態では、油圧ケースとしてミッションケース2を使用し、ミッションケース2の上端開口3を塞ぐ蓋部材29に中空凹部31が設けられているが、ミッションケース2に代えて他の油圧ケースの上端開口を塞ぐ蓋部材31に、中空凹部31を設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態を示すトラクタ後部の側面図である。
【図2】同ブレーザ装置部分の側面断面図である。
【図3】同中空凹部の底面図である。
【図4】同油圧回路図である。
【符号の説明】
【0020】
1 トラクタ車体
2 ミッションケース
3 上端開口
29 蓋部材
31 中空凹部
32 天壁
33 周壁
35 下端開口
36 カバー体
37 通気孔
39 ブレーザ用空気孔
40 ブレーザ




 

 


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