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発明の名称 弁装置および弁装置の弁棒延長方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−56882(P2007−56882A)
公開日 平成19年3月8日(2007.3.8)
出願番号 特願2005−239242(P2005−239242)
出願日 平成17年8月22日(2005.8.22)
代理人 【識別番号】100113859
【弁理士】
【氏名又は名称】板垣 孝夫
発明者 北崎 伸一
要約 課題
減速機と弁本体との間の距離を延長した場合、弁体の実際の全閉位置とストッパーボルトによって設定される全閉位置とを合致させることが可能な弁装置を提供する。

解決手段
減速機3に、弁棒5の閉方向への回動を規制して弁体6の開度を全閉に設定する閉側ストッパーボルト24が設けられ、減速機3は筒状のスタンド20を介して弁箱8に連結され、弁棒5は、弁体6と連動する一方の弁棒5aと、減速機3と連動する他方の弁棒5bとに分割されて、スタンド20内に挿通されており、一方の弁棒5aと他方の弁棒5bとは接続手段46を介して分離可能に接続され、一方の弁棒5aに弁棒用開度確認用孔が形成され、スタンド20にスタンド側開度確認用孔が形成され、弁体6の開度を全閉にした状態での弁棒側開度確認用孔の位置がスタンド側開度確認用孔の位置に合致する。弁棒5を延長する際、延長用の弁棒が接続手段46を介して一方の弁棒5aに接続可能である。
特許請求の範囲
【請求項1】
弁本体と、この弁本体を開閉する開閉操作部とを有し、
弁本体は弁棒を介して開閉操作部に連動する弁体を有し、
開閉操作部を操作することにより、弁棒を介して弁体が回動し弁箱内の流路を開閉する弁装置であって、
開閉操作部に、弁棒を介して弁体の開度を設定する設定位置調整自在な開度調節装置が設けられ、
開閉操作部はスタンドを介して弁箱に連結され、
弁棒はスタンド内に挿通されており、
弁棒に、延長用の弁棒を接続可能な接続手段が設けられ、
弁棒とスタンドとに、弁体の開度を確認できる開度確認手段が設けられていることを特徴とする弁装置。
【請求項2】
開度確認手段は、スタンドに形成された開度確認用孔と、弁棒に設けられ且つ上記開度確認用孔を通して弁体の開度が確認できる開度確認用印とで構成されていることを特徴とする請求項1記載の弁装置。
【請求項3】
上記請求項1又は請求項2に記載の弁装置の弁棒延長方法であって、開閉操作部を操作して、弁体を開度調節装置によって設定される所定の設定開度まで回動させ、開度確認手段により、弁体の開度が上記設定開度であることを確認し、開閉操作部をスタンドから取り外し、既設の弁棒に延長用の弁棒を接続するとともに既設のスタンドに延長用のスタンドを接続し、延長用のスタンドに上記開閉操作部を設置し、開度確認手段により弁体の開度が上記設定開度であることを確認するまで開閉操作部を操作し、開度調節装置による設定位置を上記設定開度に再調節することを特徴とする弁装置の弁棒延長方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉操作部を操作することによって開閉されるボール弁等の弁装置に関するものであって、例えば、路面に形成されたマンホール内に設置され、開閉操作部と弁本体との間の距離が長く、設置後、上記の距離を延長して使用する場合がある弁装置および弁装置の弁棒延長方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、図8〜図10に示すように、例えば路面33に形成されたマンホール34内に設置される弁装置1としては、ボール弁本体2と、このボール弁本体2を開閉する減速機3(開閉操作部の一例)とを有するものがある。ボール弁本体2は、例えば地中に埋設された都市ガスの配管等に取付けられており、弁棒5を介して減速機3に連動する弁体6を有し、減速機3の操作入力軸7を回転することにより、弁棒5を介して弁体6が回動し弁箱8の内部流路9を開閉するように構成されている。
【0003】
図11に示すように、弁箱8は、両側に配管(図示省略)に対する挿口10を有し、各挿口10の奥端側に弁箱内空間11と挿口10とを連通する弁箱ポート12を有し、弁箱ポート12の開口周縁部に環状の弁箱シート13を設けている。
【0004】
弁体6は、弁箱内空間11内に配置されて弁棒5の軸心廻りに回動自在であり、弁箱8の両弁箱ポート12間に連通する弁体流路14を有するとともに、弁体流路14に直交する方向の両側位置に、弁箱シート13に圧接する円弧状の弁体シート15を有している。
【0005】
弁棒5は、弁箱8の内部流路9の軸心に対して直交する軸心の周りに回動自在であり、弁箱8の上部に脱抜可能に挿入されている。図8に示すように、弁棒5の下端部(一端部)には角柱状の係合凸部18が形成され、この係合凸部18は、弁体6の上部に形成された角穴状の係合凹部19に上方から着脱自在に嵌め込まれており、回動方向において係合凹部19に係合している。また、図8,図12に示すように、弁棒5の上端部は、減速機3に内蔵された円筒状の出力軸17に、着脱自在に挿入されている。
【0006】
弁棒5は円筒状のスタンド20内に挿通されており、このスタンド20の下端部(一端部)は複数のボルト21により弁箱8の上部に着脱自在に連結され、スタンド20の上端部(他端部)は複数のボルト22により減速機3の下端部に連結されている。
【0007】
図12に示すように、減速機3のケース23内には、上記出力軸17と、操作入力軸7から入力された回転の速度を減速して出力軸17から出力させるギヤ機構(図示省略)とが設けられている。尚、出力軸17の外周部には径外方へ突出するストッパー片17aが設けられている。また、ギヤ機構は遊星ギヤやサンギヤ等で構成されている。
【0008】
さらに、減速機3には、閉側ストッパーボルト24と開側ストッパーボルト25とが設けられている。上記閉側ストッパーボルト24は弁棒5の閉方向Sへの回動を規制して弁体6の開度を全閉位置(図11で示した位置)に設定する開度調節装置の一例である。また、上記開側ストッパーボルト25は弁棒5の開方向Oへの回動を規制して弁体6の開度を全開位置に設定する開度調節装置の一例である。図12の実線で示すように、ストッパー片17aが閉方向Sから閉側ストッパーボルト24の先端部に当接することによって、弁体6の閉方向Sへの回動が規制される。また、図12の仮想線で示すように、ストッパー片17aが開方向Oから開側ストッパーボルト25の先端部に当接することによって、弁体6の開方向Oへの回動が規制される。尚、上記各ストッパーボルト24,25を回すことにより、各ストッパーボルト24,25の位置が長さ方向へ移動するため、各ストッパーボルト24,25がストッパー片17aに当接する設定位置を変えることができ、これによって、弁体6の全閉位置と全開位置とをそれぞれ調節することができる。
【0009】
図9に示すように、減速機3のケース23の上面には、弁体6の全閉位置と全開位置およびこの間の中間開度位置を目盛りで示す開度表示板35が設けられている。また、出力軸17に連動して開度表示板35の目盛りを指し示す開度表示針36が設けられている。
【0010】
図8に示すように、弁箱8には、下端部(一端部)が弁箱ポート12に連通する放散管27と、下端部(一端部)が給脂口28に連通する給脂管29とが接続されている。放散管27の上端部(他端部)には放散弁30が接続され、放散弁30のフランジ30aにフタフランジ31を複数のボルト,ナット32で装着して放散管27を気密に閉塞している。また、給脂口28は、閉弁時に互いに接触する弁箱シート13と弁体シート15との隙間へグリスを注入して流体をシールするものである。
【0011】
以下、上記構成における作用を説明する。
弁装置1を設置した後、保守点検等を行う際、図10の実線で示すように、作業者は、マンホール34を開き、T字型の操作用ハンドル38を路上からマンホール34へ挿入し、操作用ハンドル38の下端部を減速機3の操作入力軸7に外嵌し、操作用ハンドル38を閉方向Sへ回して、ボール弁本体2の開度を全閉にする。
【0012】
この際、操作入力軸7から入力された回転は減速されて弁棒5に出力され、弁棒5と共に弁体6が閉方向Sへ回動し、図12の実線で示すように、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端部に当接すると、弁棒5の閉方向Sへの回動が規制され、図11に示すように、弁体6が全閉位置で停止する。この時、弁体シート15は弁箱シート13に圧接しており、また、開度表示針36は開度表示板35の全閉位置の目盛りを指し示している。
【0013】
また、反対に、操作用ハンドル38を開方向Oへ回して、ボール弁本体2を全開する際、弁棒5と共に弁体6が開方向Oへ回動し、図12の仮想線で示すように、ストッパー片17aが開側ストッパーボルト25の先端部に当接すると、弁棒5の開方向Oへの回動が規制され、弁体6が全開位置で停止する。この時、両弁箱ポート12間は弁体流路14を介して連通し、また、開度表示針36は開度表示板35の全開位置の目盛りを指し示している。これにより、ガス(流体の一例)が上流側から弁体流路14を通って下流側へ流れる。
【0014】
また、上記放散管27は、都市ガスの配管において工事を行なう場合に、弁箱8に接続した配管内のガスを大気中に放散するものであり、放散作業時にはフタフランジ31を取り外し、放散弁30を開放してガスを放散する。
【0015】
尚、弁棒5が回動する際には捩れが生じるが、弁装置1を工場で組み立てた後、マンホール34内に設置する前に、実際に減速機3の操作入力軸7を回して弁棒5を回動させ、弁箱ポート12からの目視により、図11に示すように弁体6の開度を全閉にして弁体シート15が弁箱シート13に圧接した状態を確認しながら、図12の実線で示すように閉側ストッパーボルト24の先端部がストッパー片17aに当接するように、閉側ストッパーボルト24を回して設定位置の調整をしている。これにより、操作入力軸7を閉方向Sへ回した際、弁棒5の捩れが加味された状態で、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端部に当接して弁棒5の閉方向Sへの回動が規制される設定位置と、弁体シート15が弁箱シート13に圧接される弁体6の全閉位置とが合致する。これにより、弁体シート15と弁箱シート13との間に隙間が発生することはなく、ガスが確実に遮断される。
【0016】
しかしながら、図10に示すように、上記弁装置1をマンホール34内に設置した後、道路工事等によって路面33に土砂を盛り上げ、仮想線に示すように新しい路面39を造成する場合がある。この場合、路面39から減速機3の操作入力軸7までの距離が延長されるため、上記操作用ハンドル38の長さが不足し、非常に長い操作用ハンドル38が必要となり、操作用ハンドル38を操作し辛いといった問題や、路面39から開度表示板35および開度表示針36までの距離が延長されるため、開度表示板35および開度表示針36を目視し辛いとった問題があった。
【0017】
上記問題の対策として、路面39の位置が高くなった分だけ、減速機3とボール弁本体2との間の距離を延長することが考えられた。すなわち、図13に示すように、長さを延長した弁棒40とスタンド41とを新たに用意し、長さの足りなくなった既設の弁棒5とスタンド20とを、以下のような手順で、上記延長した弁棒40とスタンド41とに交換した。
【0018】
先ず、図12の実線で示すように、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端部に当接して操作入力軸7の閉方向Sへの回動が規制されるまで操作用ハンドル38を閉方向Sへ回し、図11に示すように弁体6を全閉位置まで回動させ、これにより、弁体シート15が弁箱シート13に圧接する。
【0019】
次に、図13(a)に示すように、ボルト22を取り外して減速機3をスタンド20から取り外すとともに、ボルト21を取り外してスタンド20を弁箱8から取り外し、さらに、弁棒5を弁箱8の上部から脱抜する。
【0020】
その後、図13(b)に示すように、延長した弁棒40の下端部を弁箱8の上部へ挿入して、係合凸部18を係合凹部19に嵌め込み、延長したスタンド41をボルト21で弁箱8に連結し、上記弁棒40の上端部を減速機3の出力軸17に挿入するとともに、減速機3を上記スタンド41にボルト22で連結する。この際、図11に示すように弁体シート15が弁箱シート13に圧接した状態で弁体6が全閉位置に停止しており、これに対して、図12の実線で示すように、減速機3の閉側ストッパーボルト24を回転し、閉側ストッパーボルト24の先端がストッパー片17aに当接するように設定位置の調節をする。これにより、弁体6の全閉位置とストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端に当接する設定位置とが合致する。
【0021】
しかしながら、上記のように延長した場合、予め全閉位置に停止させた弁体6に対して、後から新たに延長用の弁棒40とスタンド41とを取付けているため、弁体6の全閉位置とストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端に当接する設定位置とを合致させても、上記弁棒40の捩れにより生じる周方向の位置ずれや或いはボルト21,22とボルト孔とのがたにより生じる周方向の位置ずれ等は加味されていない。
【0022】
したがって、弁体6の全閉位置とストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端に当接する設定位置とを合致させた後、一旦、操作用ハンドル38を回して、弁体6を全閉位置から全開位置へ回動させ、その後、再び弁体6を全閉位置へ向けて回動させた場合、弁棒40に捩れが加わるため、弁体6が全閉位置に達するよりも手前で、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端に当接してしまい、弁体シート15と弁箱シート13との間に隙間が発生して、ガス(流体)を確実に遮断することができないといった問題があった。
【0023】
上記の従来例においては、弁体6の開度を全閉にする場合を説明したが、全閉以外の所定開度にする場合も同様であり、弁体6の実際の開度と開度調節装置(ストッパーボルト24,25)により調節される開度とがずれてしまい、弁体6の実際の開度が所定開度からずれるといった問題がある。
【0024】
尚、下記特許文献1には、弁棒がスタンド内に挿通され、ボール弁本体と減速機との距離が長い弁装置が開示されている。また、下記特許文献2には、弁棒の長さを延長し、弁棒がスタンド内に挿通され、バタフライ弁本体と減速機との距離が長い弁装置が開示されている。
【特許文献1】特開2001−153249
【特許文献2】特開2004−150595
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
本発明は、開閉操作部と弁本体との間の距離を延長した場合、弁体の実際の開度と開度調節装置によって設定される開度とを合致させることが可能な弁装置および弁装置の弁棒延長方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記目的を達成するために、本第1発明は、弁本体と、この弁本体を開閉する開閉操作部とを有し、弁本体は弁棒を介して開閉操作部に連動する弁体を有し、開閉操作部を操作することにより、弁棒を介して弁体が回動し弁箱内の流路を開閉する弁装置であって、開閉操作部に、弁棒を介して弁体の開度を設定する設定位置調整自在な開度調節装置が設けられ、開閉操作部はスタンドを介して弁箱に連結され、弁棒はスタンド内に挿通されており、弁棒に、延長用の弁棒を接続可能な接続手段が設けられ、弁棒とスタンドとに、弁体の開度を確認できる開度確認手段が設けられているものである。
【0027】
これによると、弁装置を設置した後、開閉操作部と弁本体との間の距離を延長する場合、開閉操作部を操作して、弁体を開度調節装置によって設定される所定の設定開度まで回動させておく。この際、弁棒には捩れが加わっており、この状態で、開度確認手段により、弁体の開度が上記設定開度であることを確認することができる。
【0028】
次に、開閉操作部をスタンドから取り外し、接続手段によって既設の弁棒に延長用の弁棒を接続するとともに、既設のスタンドに延長用のスタンドを接続し、延長用のスタンドに上記開閉操作部を取付ける。
【0029】
次に、開閉操作部を操作して弁体を上記設定開度から別の開度(例えば全開等)へ開閉し、その後、開度確認手段により弁体の開度が上記設定開度であることを確認するまで、開閉操作部を操作する。これにより、弁体が実際に上記設定開度に達したことを外部から確認することができ、この際、弁棒と延長用の弁棒とにはそれぞれ捩れが加わっており、この状態で、開度調節装置による設定位置を上記設定開度に再調節する。
【0030】
このように、開閉操作部と弁本体との間の距離を延長した場合であっても、延長用の弁棒の捩れを加味した状態で、開度調節装置によって設定される設定開度を調整することができるため、弁体の実際の開度と開度調節装置によって設定される設定開度とを合致させることができ、これにより、弁体が上記設定開度からずれるのを防止することができる。
【0031】
本第2発明は、開度確認手段は、スタンドに形成された開度確認用孔と、弁棒に設けられ且つ上記開度確認用孔を通して弁体の開度が確認できる開度確認用印とで構成されているものである。
【0032】
これによると、弁装置を設置した後、開閉操作部と弁本体との間の距離を延長する場合、開閉操作部を操作して、弁体を開度調節装置によって設定される所定の設定開度まで回動させておく。この際、弁棒には捩れが加わっており、この状態で、開度確認用孔を通して開度確認用印を確認することができる。
【0033】
次に、開閉操作部をスタンドから取り外し、接続手段によって既設の弁棒に延長用の弁棒を接続するとともに、既設のスタンドに延長用のスタンドを接続し、延長用のスタンドに上記開閉操作部を取付ける。
【0034】
次に、開閉操作部を操作して弁体を上記設定開度から別の開度(例えば全開等)へ開閉し、その後、開度確認用孔を通して開度確認用印を確認するまで、開閉操作部を操作する。これにより、弁体が実際に上記設定開度に達したことを外部から確認することができ、この際、弁棒と延長用の弁棒とにはそれぞれ捩れが加わっており、この状態で、開度調節装置による設定位置を上記設定開度に再調節する。
【0035】
このように、開閉操作部と弁本体との間の距離を延長した場合であっても、延長用の弁棒の捩れを加味した状態で、開度調節装置によって設定される設定開度を調整することができるため、弁体の実際の開度と開度調節装置によって設定される設定開度とを合致させることができ、これにより、弁体が上記設定開度からずれるのを防止することができる。
【0036】
本第3発明は、上記第1発明又は第2発明に記載の弁装置の弁棒延長方法であって、開閉操作部を操作して、弁体を開度調節装置によって設定される所定の設定開度まで回動させ、開度確認手段により、弁体の開度が上記設定開度であることを確認し、開閉操作部をスタンドから取り外し、既設の弁棒に延長用の弁棒を接続するとともに既設のスタンドに延長用のスタンドを接続し、延長用のスタンドに上記開閉操作部を設置し、開度確認手段により弁体の開度が上記設定開度であることを確認するまで開閉操作部を操作し、開度調節装置による設定位置を上記設定開度に再調節するものである。
【発明の効果】
【0037】
以上のように本発明によると、開閉操作部と弁本体との間の距離を延長した場合であっても、弁体の実際の開度と開度調節装置によって設定される設定開度とを合致させることができ、これにより、弁体が上記設定開度からずれるのを防止することができる。例えば、上記設定開度を全閉に設定した場合、実際の弁体の開度と開度調節装置によって設定された弁体の開度とがずれることなく全閉に合致する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明における実施の形態を図1〜図7に基いて説明する。尚、従来と同じ構成を有する部材については、同一の符号を付記して詳細な説明を省略する。
図1,図2に示すように、45は弁装置であり、そのスタンド20は、円筒状の筒部20aと、筒部20aの上下両端に設けられたフランジ部20b,20cと、筒部20aの一箇所に設けられたソケット部20dとで構成されている。また、弁棒5は、弁体6と連動する一方の弁棒5aと、減速機3と連動する他方の弁棒5bとに分割されている。一方の弁棒5aの下端部は弁箱8の上部に挿入され、係合凸部18が係合凹部19に嵌め込まれている。また、他方の弁棒5bの上端部は減速機3の出力軸17に着脱自在に挿入されている。
【0039】
一方の弁棒5aの上端部と他方の弁棒5bの下端部とは接続手段46を介して上下方向へ分離可能に接続されている。図3に示すように、接続手段46は、他方の弁棒5bの下端に形成された四角形状の接続穴46bと、一方の弁棒5aの上端に形成され且つ接続穴46bに脱抜自在に挿入された角柱状の接続突部46aとで構成されている。
【0040】
図4に示すように、スタンド20のソケット部20dの奥底には、貫通したスタンド側開度確認用孔48(開度確認用孔の一例)が形成されている。また、一方の弁棒5aの外周面の一箇所には、弁棒側開度確認用孔47(開度確認用印の一例)が形成されている。上記弁棒側開度確認用孔47とスタンド側開度確認用孔48とは弁体6の開度を確認するための開度確認手段を構成する部材であり、弁棒5を回動して弁体6の開度を全閉にした状態(図11参照)での弁棒側開度確認用孔47の位置がスタンド側開度確認用孔48の位置に内側から合致し、これにより、スタンド側開度確認用孔48を通して、弁体6の開度が全閉であることを確認することができる。
【0041】
また、図5に示すように、弁棒側開度確認用孔47とスタンド側開度確認用孔48とが合致した状態で、ソケット部20dの外部からスタンド側開度確認用孔48に挿通して弁棒側開度確認用孔47へ差し込み可能な固定ピン49(固定手段の一例)が具備されている。この固定ピン49は、ソケット部20dの外部へ脱抜した際、鎖50を介してスタンド20に吊り下げられている。また、固定ピン49をソケット部20dの外部へ脱抜した後には、ゴミ等の異物の侵入を防ぐため、図4に示すように、ソケット部20dの先端部にプラグ51を取付けて、ソケット部20dを閉止している。
【0042】
尚、弁装置45を工場で組み立てた後、現地に設置する前に、実際に減速機3の操作入力軸7を回して弁棒5を回動させ、弁箱ポート12からの目視により、弁体6の開度を全閉(図11参照)にして弁体シート15が弁箱シート13に圧接した状態を確認しながら、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端部に当接するように閉側ストッパーボルト24を回して設定位置を調整し、さらに、ソケット部20dと一方の弁棒5aとに穴あけ加工を施して上記両開度確認用孔47,48を形成している。これにより、操作入力軸7を閉方向Sへ回した際、弁棒5の捩れが加味された状態で、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端部に当接して弁棒5の閉方向Sへの回動が規制される設定位置(図12の実線参照)と弁体シート15が弁箱シート13に圧接される弁体6の全閉位置(図11参照)とが合致するとともに、弁棒側開度確認用孔47の位置がスタンド側開度確認用孔48の位置に合致する(図4参照)。
【0043】
以下、上記構成における作用を説明する。
マンホール34内に弁装置45を設置した後、減速機3とボール弁本体2との上下間距離を延長する場合、図12の実線で示すように、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端部に当接して弁棒5の回動が規制されるまで操作用ハンドル38を閉方向Sへ回し、図11に示すように弁体6の開度を全閉(所定の設定開度の一例)にし、これにより、弁体シート15が弁箱シート13に圧接する。
【0044】
この際、弁棒5には捩れが加わっており、この状態で、弁棒5の回動が閉側ストッパーボルト24により規制される設定位置と弁体6の全閉位置とが合致しているとともに、弁棒側開度確認用孔47の位置がスタンド側開度確認用孔48の位置に合致している。そして、プラグ51を取り外し、スタンド側開度確認用孔48を通して弁棒側開度確認用孔47を目視確認し、さらに、図5に示すように、固定ピン49をスタンド側開度確認用孔48に挿通して弁棒側開度確認用孔47へ差し込むことにより、弁体6の開度が全閉であることを確認することができ、これにより、一方の弁棒5aがスタンド20に固定される。
【0045】
次に、図6(a)に示すように、ボルト22を取り外して減速機3をスタンド20から上方へ取り外す。この際、減速機3と共に他方の弁棒5bが一方の弁棒5aから分離されて上昇しスタンド20の上方へ脱抜される。そして、他方の弁棒5bを減速機3の出力軸17から脱抜する。
【0046】
その後、図6(b)に示すように、新たに用意した延長用の弁棒5cの接続穴46bに既設の一方の弁棒5aの接続突部46aを挿入して、延長用の弁棒5cを一方の弁棒5aの上端部に接続し、さらに、図6(c)に示すように、新たに追加した延長用のスタンド52を上記既設のスタンド20の上端に複数のボルト,ナット53で接続し、延長用の弁棒5cの上端部を減速機3の出力軸17に挿入するとともに、減速機3を延長用のスタンド52の上端部にボルト22で連結する。尚、上記延長用のスタンド52は既設のスタンド20と同様な構成を有している。
【0047】
次に、図5の仮想線で示すように、固定ピン49を弁棒側およびスタンド側開度確認用孔47,48から脱抜して、一方の弁棒5aのスタンド20への固定を解除し、図12の仮想線で示すように、ストッパー片17aが開側ストッパーボルト25の先端部に当接して弁棒5の回動が規制されるまで操作用ハンドル38を開方向Oへ回し、弁体6の開度を全開(別の開度の一例)にする。
【0048】
その後、弁棒側開度確認用孔47の位置がスタンド側開度確認用孔48の位置に合致するまで操作用ハンドル38を閉方向Sへ回す。この際、スタンド側開度確認用孔48を通して弁棒側開度確認用孔47を目視確認し、さらに、図5に示すように、固定ピン49をスタンド側開度確認用孔48から弁棒側開度確認用孔47に挿入することによって、弁棒側開度確認用孔47の位置がスタンド側開度確認用孔48の位置に合致していることを確認することができるとともに、一方の弁棒5aがスタンド20に固定される。
【0049】
これにより、弁体6の開度が実際に図11に示すような全閉に達して弁体シート15が弁箱シート13に圧接していることを外部から確認することができ、この際、一方の弁棒5aと延長用の弁棒5cとにはそれぞれ捩れが加わっており、この状態で、減速機3の閉側ストッパーボルト24を回転し、図12の実線で示すように、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端に当接するように閉側ストッパーボルト24の設定位置を再調整する。その後、図4に示すように、固定ピン49を弁棒側およびスタンド側開度確認用孔47,48から脱抜して、一方の弁棒5aのスタンド20への固定を解除する。これにより、図7に示すように、減速機3とボール弁本体2との上下間距離を延長することができる。
【0050】
このように、上記上下間距離を延長した場合であっても、新たに交換した延長用の弁棒5cの捩れを加味した状態で、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端に当接する設定位置を調整することができるため、弁体6の実際の全閉位置(図11参照)と閉側ストッパーボルト24が弁棒5の閉方向Sへの回動を規制する設定位置(図12の実線参照)とを合致させることができ、これにより、ストッパー片17aが閉側ストッパーボルト24の先端に当接した際、弁体6の開度は確実に全閉になる。したがって、弁棒5の閉方向Sへの回動が閉側ストッパーボルト24によって規制されるまで操作用ハンドル38を閉方向Sへ回した際、弁体シート15が弁箱シート13に確実に圧接してガスを確実に遮断することができる。
【0051】
さらに、上記のような延長工事の際、給脂管29の上端部に、新たに追加した延長用の給脂管54を接続し、また、放散弁30のフタフランジ31を取り外し、図7に示すように、放散弁30のフランジ30aに新たに追加した延長用の放散管55を接続し、これら延長用の放散管55の上端に、新たに追加した延長用の放散弁56を連結し、これら両放散弁56間にバイパス管57(仮想線参照)を接続し、各放散弁30,56を開く。
【0052】
これにより、延長工事中、弁体6を全開位置まで回動させても、ガスは、上流側の配管内から、上流側の放散管27,55と放散弁30,56とを通り、バイパス管57を経た後、下流側の放散管27,55と放散弁30,56とを通って、下流側の配管内へ流れ込む。したがって、弁体6を全開位置に停止させても、配管内のガスの流れが遮断されることはなく、延長工事中であってもガスを供給することができる。
【0053】
尚、延長工事が完了した後、図7の実線で示すように、上記両放散弁56を閉じ、バイパス管57を取り外し、両放散弁56のフランジ56aに上記フタフランジ31を取付けておく。
【0054】
上記実施の形態では、図1に示すように、弁本体の一例としてボール弁本体2を挙げたが、他の形式、例えばバタフライ弁本体等であってもよい。
上記実施の形態では、図6に示すように、接続突部46aを一方の弁棒5aに設け、接続穴46bを他方および延長用の弁棒5b,5cに設けているが、接続突部46aを他方および延長用の弁棒5b,5cに設け、接続穴46bを一方の弁棒5aに設けてもよい。
【0055】
上記実施の形態では、弁体6の開度が全閉および全開の場合、ストッパー片17aが閉側および開側ストッパーボルト24,25に当接して弁棒5の回動が規制されるように構成されているが、全閉又は全開以外の開度で弁棒5の回動が規制されるように構成してもよい。また、所定の設定開度の一例として、弁体6の開度を全閉に設定しているが、全閉以外の開度に設定してもよい。
【0056】
上記実施の形態では、開度確認用印の一例として、弁棒側開度確認用孔47を一方の弁棒5aの外周面に形成しているが、上記孔47に限定されるものではなく、点や目盛り等であってもよい。
【0057】
上記実施の形態では、開度調節装置の一例として、ストッパーボルト24,25を用いて弁体6の開度を設定しているが、開度表示板35と開度表示針36とを用いて弁体6の開度を設定してもよい。
【0058】
上記実施の形態では、弁棒5を一方および他方の弁棒5a,5bに分割し、延長時、他方の弁棒5bを延長用の弁棒5cに交換しているが、弁棒5を上記のような分割構造にせずに一本物構造とし、延長時、弁棒5の上端部に接続手段46を介して延長用の弁棒5cを接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の実施の形態における弁装置の側面図であり、弁棒を延長する前の状態を示す。
【図2】図1におけるX−X矢視図である。
【図3】図1におけるY−Y矢視図である。
【図4】図2におけるZ−Z矢視図である。
【図5】同、弁装置の弁棒とスタンドとの横断面図であり、弁棒側およびスタンド側開度確認用孔に固定ピンを挿入した状態を示す。
【図6】同、弁装置の弁棒を延長する際の手順を示す図である。
【図7】同、弁装置の側面図であり、弁棒を延長した後の状態を示す。
【図8】従来の弁装置の側面図である。
【図9】同、弁装置の平面図である。
【図10】図8におけるX−X矢視図である。
【図11】図8におけるY−Y矢視図である。
【図12】同、弁装置の減速機の横断面図である。
【図13】同、弁装置の弁棒を延長する際の手順を示す図である。
【符号の説明】
【0060】
2 ボール弁本体
3 減速機(開閉操作部)
5 弁棒
5c 延長用の弁棒
6 弁体
8 弁箱
9 内部流路
20 スタンド
24 閉側ストッパーボルト(開度調節装置)
25 開側ストッパーボルト(開度調節装置)
45 弁装置
46 接続手段
47 弁棒側開度確認用孔(開度確認用印)
48 スタンド側開度確認用孔(開度確認用孔)
52 延長用のスタンド




 

 


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