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発明の名称 自動調心ころ軸受、自動調心ころ軸受用樹脂製保持器、樹脂製保持器製造用金型、および自動調心ころ軸受用樹脂製保持器の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−24116(P2007−24116A)
公開日 平成19年2月1日(2007.2.1)
出願番号 特願2005−204629(P2005−204629)
出願日 平成17年7月13日(2005.7.13)
代理人 【識別番号】100091409
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英彦
発明者 前田 剛
要約 課題
金型の点数および成型工程を削減して製造された保持器を備える自動調心ころ軸受を提供する。

解決手段
自動調心ころ軸受11は、内輪12と、外輪13と、球面ころ14と、保持器15とを備える複列の自動調心ころ軸受である。保持器15は、一対のリング部をなす大径リング部および小径リング部と、リング部の間に位置する複数の柱部とを備える。そして、この保持器の小径リング部の外径寸法は、大径リング部の内径寸法より小さく、小径リング部側から見た樹脂製保持器15の外径寸法は単調に増加し、大径リング部側から見た樹脂製保持器15の内径寸法は単調に減少する形状となっている。
特許請求の範囲
【請求項1】
内輪と、
外輪と、
前記内輪および前記外輪の間に配置された複数の球面ころと、
径の異なる一対のリング部および前記一対のリング部の間に位置する柱部を有する樹脂製保持器とを備え、
小径リング部の外径寸法は、大径リング部の内径寸法より小さく、
前記小径リング部側から見た前記樹脂製保持器の外径寸法は単調増加し、
前記大径リング部側から見た前記樹脂製保持器の内径寸法は単調減少する、自動調心ころ軸受。
【請求項2】
前記柱部は、その側壁面に2つの金型の合わせ面に対応して軸方向に延びるパーティングラインを有する、請求項1に記載の自動調心ころ軸受。
【請求項3】
径の異なる一対のリング部および前記一対のリング部の間に位置する柱部を有し、隣接する前記柱部の間に球面ころを収容するポケットを有する自動調心ころ軸受用樹脂製保持器であって、
小径リング部の外径寸法は、大径リング部の内径寸法より小さく、
前記小径リング部側から見た前記樹脂製保持器の外径寸法は単調増加し、
前記大径リング部側から見た前記樹脂製保持器の内径寸法は単調減少する、自動調心ころ軸受用樹脂製保持器。
【請求項4】
径の異なる一対のリング部および前記一対のリング部の間に位置する柱部を有し、隣接する前記柱部の間に球面ころを収容するポケットを有する樹脂製保持器製造用金型であって、
前記樹脂製保持器の内径壁面、大径リング部の外側端面、小径リング部の内側端面、および前記柱部のポケット壁面に対応する面を有する第1の金型と、
前記樹脂製保持器の外径壁面、小径リング部の外側端面、大径リング部の内側端面、および前記柱部のポケット壁面に対応する面を有する第2の金型とを備える、樹脂製保持器製造用金型。
【請求項5】
径の異なる一対のリング部および前記一対のリング部の間に位置する柱部を有し、隣接する前記柱部の間に球面ころを収容するポケットを有する自動調心ころ軸受用樹脂製保持器の製造方法であって、
前記樹脂製保持器の内径壁面、大径リング部の外側端面、小径リング部の内側端面、および前記柱部のポケット壁面に対応する面を有する第1の金型と、前記樹脂製保持器の外径壁面、小径リング部の外側端面、大径リング部の内側端面、および前記柱部のポケット壁面に対応する面を有する第2の金型とを組み合わせる工程と、
前記第1の金型および前記第2の金型の間に形成された空間に樹脂を注入する工程と、
前記第1の金型と、前記第2の金型とを軸方向に抜くことによって、前記樹脂製保持器を取り出す工程とを有する、自動調心ころ軸受用樹脂製保持器の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動調心ころ軸受に関し、特に樹脂製保持器を備えた自動調心ころ軸受、および自動調心ころ軸受用樹脂製保持器の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の自動調心ころ軸受は、例えば、特開平6−89781号公報(特許文献1)に記載されている。同公報に記載されている自動調心ころ軸受は、内輪と、外輪と、内輪および外輪の間に配置された球面ころと、球面ころの間隔を保持する保持器とを備える。
【0003】
この自動調心ころ軸受に使用される保持器は、図4に示すように、一対のリング部5aおよび5bと、一対のリング部5a,5bの間に複数の柱部5cとを備え、隣接する柱部5cの間に球面ころを収容する複数のポケット5dが形成されている。
【0004】
このような保持器5は、例えば、保持器5を射出成型によって製造される。この場合、軸方向に組み合わせて保持器5の外形を成型する外形型と、ポケット5dを形成する複数のポケット型とが必要となる。
【特許文献1】特開平6−89781号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような保持器5を射出成型する場合、外径型は左右から軸方向に組み合わせるのに対して、ポケット型は径方向に放射状に移動することになるので、射出成型機の動きが複雑になる。また、成型後の保持器5の複数のポケット5d一つ一つからポケット型を抜かなければならないので、成型工程の増大の原因となる。
【0006】
さらに、近年の保持器5の改良に伴ってポケット5dの形状も複雑となっているので、ポケット5dの数だけ必要なポケット型のコストが製品コストに与える影響は大きい。
【0007】
そこで、この発明の目的は、金型の点数および成型工程を削減して製造された保持器を備える自動調心ころ軸受を提供することである。また、そのような保持器の製造方法および製造に使用する金型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る自動調心ころ軸受は、内輪と、外輪と、内輪および外輪の間に配置された複数の球面ころと、径の異なる一対のリング部および一対のリング部の間に位置する柱部を有する樹脂製保持器とを備える。そして、樹脂製保持器の小径リング部の外径寸法は、大径リング部の内径寸法より小さく、小径リング部側から見た樹脂製保持器の外径寸法は単調増加し、大径リング部側から見た樹脂製保持器の内径寸法は単調減少する。
【0009】
上記構成の樹脂製保持器は、小径リング部側から見ると対面する全ての面が投影され、大径リング部側から見ても対面する全ての面が投影されるので、ポケット型を用いることなく保持器を成型することが可能となる。その結果、製造コストを抑えた自動調心ころ軸受を得ることが可能となる。
【0010】
好ましくは、柱部は、その側壁面に2つの金型の合わせ面に対応して軸方向に延びるパーティングラインを有する。上記構成の保持器は、軸方向に2つの金型を組み合わせることで成型が可能となる。このとき、2つの金型の境界がポケット内部に位置するので、パーティングラインが柱部のポケット壁面に形成される。なお、本明細書中「パーティングライン」とは、2つの金型の境界に生じる段差を指すものとする。
【0011】
この発明に係る自動調心ころ軸受用樹脂製保持器は、径の異なる一対のリング部および一対のリング部の間に位置する柱部を有し、隣接する柱部の間に球面ころを収容するポケットを有する。そして、樹脂製保持器の小径リング部の外径寸法は、大径リング部の内径寸法より小さく、小径リング部側から見た樹脂製保持器の外径寸法は単調増加し、大径リング部側から見た樹脂製保持器の内径寸法は単調減少する。
【0012】
上記構成の自動調心ころ軸受用樹脂製保持器は、製造にポケット型を必要としないので、金型のコストを抑え、かつ、製造工程を簡素化することができる。その結果、製造コストを抑えた自動調心ころ軸受用樹脂製保持器を得ることができる。
【0013】
この発明に係る樹脂製保持器製造用金型は、径の異なる一対のリング部および一対のリング部の間に位置する柱部を有し、隣接する柱部の間に球面ころを収容するポケットを有する。そして、樹脂製保持器製造用金型は、樹脂製保持器の内径壁面、大径リング部の外側端面、小径リング部の内側端面、および柱部のポケット壁面に対応する面を有する第1の金型と、樹脂製保持器の外径壁面、小径リング部の外側端面、大径リング部の内側端面、および柱部のポケット壁面に対応する面を有する第2の金型とを備える。
【0014】
上記構成の金型は、樹脂製保持器の外径面のみならずポケットの内壁面をも成型することができるので、ポケット型が不要となり、金型の部品点数を削減することが可能となる。これにより、金型の製作コストが削減できるので、結果として、この金型によって製造された保持器を備える自動調心ころ軸受の製造コストを抑えることが可能となる。なお、本明細書中「樹脂製保持器の内径壁面」とは、一対のリング部の内径面および柱部の内径側の壁面を指すものとする。また、本明細書中「樹脂製保持器の外径壁面」とは、一対のリング部の外径面および柱部の外径側の壁面を指すものとする。
【0015】
この発明に係る自動調心ころ軸受用樹脂製保持器の製造方法は、径の異なる一対のリング部および一対のリング部の間に位置する柱部を有し、隣接する柱部の間に球面ころを収容するポケットを有する自動調心ころ軸受用樹脂製保持器の製造する方法である。具体的には、第1の工程は、樹脂製保持器の内径壁面、大径リング部の外側端面、小径リング部の内側端面、および柱部のポケット壁面に対応する面を有する第1の金型と、樹脂製保持器の外径壁面、小径リング部の外側端面、大径リング部の内側端面、および柱部のポケット壁面に対応する面を有する第2の金型とを組み合わせる工程である。第2の工程は、第1の金型および第2の金型の間に形成された空間に樹脂を注入する工程である。第3の工程は、第1の金型と、第2の金型とを軸方向に抜くことによって、樹脂製保持器を取り出す工程である。
【0016】
上記のように、成型後の樹脂製保持器の複数のポケットから一つずつポケット型を抜く工程が必要なくなるので、製造工程を簡素化することが可能となる。その結果、低廉な自動調心ころ軸受用保持器を得ることができる。
【発明の効果】
【0017】
ポケット型を必要としない形状とすることにより、金型の部品点数が削減でき、かつ、製造工程を簡素化した樹脂製保持器を得ることができる。また、そのような保持器を使用することにより、低廉な自動調心ころ軸受を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1および図2を参照して、この発明の一実施形態に係る自動調心ころ軸受11を説明する。
【0019】
自動調心ころ軸受11は、図1に示すように、内輪12と、外輪13と、内輪12および外輪13の間に複列に配置された球面ころ14と、球面ころ14の間隔を保持する保持器15とを備える複列の自動調心ころ軸受である。
【0020】
保持器15は、図2に示すように、一対のリング部をなす大径リング部15aおよび小径リング部15bと、一対のリング部15a,15bの間に位置する複数の柱部15cとを備え、隣接する柱部15cの間に球面ころ14を収容する複数のポケット15dを有する。また、この保持器15は、樹脂材料を射出成型によって成型した樹脂製保持器である。
【0021】
そして、この保持器15の小径リング部15bの外径寸法は、大径リング部15aの内径寸法より小さく、小径リング部15b側から見た保持器15の外径寸法は単調に増加し、大径リング部15a側から見た保持器15の内径寸法は単調に減少する形状となっている。
【0022】
上記構成の保持器15は、小径リング部15b側から見ると対面する全ての面が投影され、大径リング部15a側から見ても対面する全ての面が投影されるので、ポケット型を用いることなく保持器15を成型することが可能となる。その結果、保持器15の製造コストを抑えることができ、低廉な自動調心ころ軸受を得ることが可能となる。
【0023】
次に、図3を参照して、この発明の一実施形態に係る樹脂製保持器製造用金型を説明する。
【0024】
保持器15の製造に使用される金型は、第1の金型21と第2の金型22とを有する。第1の金型21は、保持器15の内径壁面に対応する面21aと、大径リング部15aの外側端面に対応する面21bと、小径リング部15bの内側端面に対応する面21cと、柱部15cのポケット壁面に対応する面21dとを有する。第2の金型22は、保持器15の外径壁面に対応する面22aと、小径リング部15bの外側端面に対応する面22bと、大径リング部15aの内側端面に対応する面22cと、柱部15cのポケット壁面に対応する面22dとを有する。
【0025】
上記構成の金型21,22は、保持器15の外径面のみならずポケットの内壁面をも成型することができるので、ポケット型が不要となり、金型の部品点数を削減することが可能となる。これにより、金型の製作コストが削減できるので、結果として、金型21,22によって製造された保持器15を備える自動調心ころ軸受11の製造コストを抑えることが可能となる。
【0026】
次に、上記の金型21,22を使用して保持器15を製造する方法を説明する。
【0027】
まず、第1の工程として、第1の金型21と、第2の金型22とを組み合わせて内部に保持器15の形状に相当する空間をつくる。第2の工程として、金型に設けられた注入口(図示せず)から金型内部の空間に樹脂を注入して、樹脂が硬化するのを待つ。そして、第3の工程として、第1の金型21と、第2の金型22とをそれぞれ軸方向に抜くことによって、保持器15を取り出す。
【0028】
上記の製造方法では、複数のポケット15dからポケット型を一つずつ抜く工程が必要なくなるので、製造工程を簡素化することが可能となる。その結果、保持器15の製造コストを抑えることができ、低廉な自動調心ころ軸受11を得ることができる。また、上記の製造方法において、金型21,22は軸方向にしか動かないので、射出成型機の動きを簡素化することができる。
【0029】
なお、この保持器15は、2つの金型21,22によって成型されるので、図2に示すように、2つの金型21,22の境界部分である柱部15cのポケット壁面にパーティングライン15eが形成される。
【0030】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0031】
この発明は、樹脂製保持器を備える自動調心ころ軸受に有利に利用される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】この発明の一実施形態に係る自動調心ころ軸受を示す図である。
【図2】図1に示す保持器の部分拡大図である。
【図3】図2に示す保持器の製造工程の一部を示す図解的断面図である。
【図4】従来の自動調心ころ軸受に使用された保持器の部分拡大図である。
【符号の説明】
【0033】
11 自動調心ころ軸受、12 内輪、13 外輪、14 球面ころ、5,15 保持器、5a,5b リング部、15a 大径リング部、15b 承継リング部、5c,15c 柱部、5d,15d ポケット、15e パーティングライン、21,22 金型。




 

 


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