米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 機械工学 -> 松下電器産業株式会社

発明の名称 冷蔵庫
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−17019(P2007−17019A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−195920(P2005−195920)
出願日 平成17年7月5日(2005.7.5)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 中西 和也 / 木村 義人
要約 課題
最下段の引出し貯蔵室の内容積と奥行を最大化すると共に、最上部の貯蔵室の奥行と内容積を拡大させる。

解決手段
第一の天面部125と、背面側で第一の天面部125より低い位置に設けた第二の天面部126とで構成され、背面に窪み部127を設けた断熱箱体101と、第二の天面部126の上方空間部に配設した圧縮機116とを備え、窪み部127は最上部の冷蔵室102の背面に相当する位置で第二の天面126部下方にあって内部に制御基板128を備え、冷蔵室102背面に左右方向に風路136と制御基板128を並列に配置したことにより、冷蔵室102庫内背面部のでっぱりを小さく奥行を拡大し広々感のある冷蔵庫を提供することができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
前面を開口した断熱箱体内に複数の貯蔵室を区画形成し、前記断熱箱体は第一の天面部と、前記第一の天面部より背面側の低い位置に設けた第二の天面部と、前記第二の天面部に備えられた圧縮機と、最上部の貯蔵室の背面でかつ前記第二の天面部の下方に形成された窪み部とを有し、前記窪み部は内部に制御基板を収納するとともに、前記窪み部の左右方向に並列して前記最上部の貯蔵室を冷却する冷気が流れる風路を配置した冷蔵庫。
【請求項2】
前面を開口した断熱箱体内に複数の貯蔵室を区画形成し、前記断熱箱体は第一の天面部と、前記第一の天面部より背面側の低い位置に設けた第二の天面部と、前記第二の天面部に備えられた圧縮機と、最上部の貯蔵室の背面でかつ前記第二の天面部の下方に形成された窪み部とを有し、前記窪み部は内部に制御基板を収納するとともに、断熱箱体背面の窪み部の左右庫内側に風路スペースを設け、左右いずれか一方を戻り風路とした冷蔵庫。
【請求項3】
前記戻り風路に、脱臭ファンと脱臭触媒を設けた請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
最上部に設けられた貯蔵室に備えられた扉は左右に分割された観音開き式扉であり、前記貯蔵室の冷気吐出口を扉投影面後方内に設けた請求項2に記載の冷蔵庫。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は圧縮機を天面部に積載した冷蔵庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、冷蔵庫は地球環境保護の観点から更なる省エネルギー化が進むとともに、その使い勝手や収納性の向上が求められている。
【0003】
従来のこの種の冷蔵庫は、最下部に配設された貯蔵室の収納容積のアップを図る目的のために、断熱箱体の貯蔵室内最上部の後背部が下がるように窪ませた凹部を設け、その凹部に冷凍サイクルの構成機器を収納するという方法がとられていた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図5は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の構成を示すものである。
【0005】
図5に示すように、断熱箱体1は、上から順に、冷蔵室2、冷凍室3、野菜室4を有し、冷蔵室2の前面開口には、冷蔵室回転扉5を設けている。また、断熱箱体1の中央から下方部に位置する冷凍室3と野菜室4は収納性と使い勝手を考慮して、簡易に取り出しが行える引出しタイプの冷凍室引出し扉6と野菜室引出し扉7を設けてある。冷蔵室2の庫内には複数の収納棚8が設けられており、冷凍室3と野菜室4には上面開口形状の収納容器9が取り付けてある。この収納容器9は図示しない前後方向のレールに、ローラで前後方向へ移動可能に支持されている。
【0006】
断熱箱体1に設けた凹部10は、外箱上面11と外箱背面12に渡る天面後背部を冷蔵室2の最上部の後背部が下がるように窪ませた箇所である。凹部10はその左右が断熱箱体1の左右壁にて塞がれ上方および背方に開放しており、この凹部10の開放部は、上板13とこれにほぼ直角な背板14とからなる凹部カバー15にて覆われている。また、凹部カバー15はネジなどにて断熱箱体1に取り外し可能に固定されている。
【0007】
冷凍サイクルの構成機器である圧縮機16と凝縮器17は機械室ファン18と共に凹部10内に収まるように配設され、凹部カバー15にて覆われている。また、凹部カバー15の上板13と背板14には、放熱のために複数の通風孔19が設けられている。
【0008】
また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷凍室2の後背部に冷却ファン21と共に配設されており、最下部の貯蔵室である野菜室4は奥行き深く構成してある。
【0009】
これにより、断熱箱体1の背面下部に圧縮機16や凝縮器17を収納するものと比較して、野菜室4の内容積を大きく、深く構成できる。
【特許文献1】特開2001−99552号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記従来の構成では、圧縮機を収納する凹部があるために冷蔵室庫内の天面奥部がでっぱり、冷蔵室のスッキリ感を阻害し、手狭な印象を与える。
【0011】
また、冷蔵庫の制御基板は省エネルギー化や高機能化に伴い、どんどん複雑化、そして大型化している。また省エネルギー化や静音化のために用いられるインバーター圧縮機の制御回路のコンデンサや放熱フィン、さらには電源トランスなど制御基板の高さ方向についても大型化が進んでおり、制御基板を収納するためには非常に大きな空間が必要となっている。
【0012】
さらに、冷蔵室冷却用の風路は一般に冷蔵室庫内背面に構成されるが、この冷蔵室の風路も冷蔵室の奥行を減少させる一つである。
【0013】
これらの制御基板や冷蔵室用冷却風路を収納するためには非常に大きな空間が必要となる。そのため天面奥部および背面のでっぱりが大きくなって、庫内の収納性の悪さが問題となる。
【0014】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、最下段の貯蔵室の内容積と奥行を拡大するのに加え、冷蔵庫の全高寸法を著しく大きくすることなく、最上部の貯蔵室庫内のでっぱりを小さくして収納性とスッキリ感の向上を効率よく図る冷蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、前面を開口した断熱箱体内に複数の貯蔵室を区画形成し、前記断熱箱体は第一の天面部と、前記第一の天面部より背面側の低い位置に設けた第二の天面部と、前記第二の天面部に備えられた圧縮機と、最上部の貯蔵室の背面でかつ前記第二の天面部の下方に形成された窪み部とを有し、前記窪み部は内部に制御基板を収納するとともに、前記窪み部の左右方向に並列して前記最上部の貯蔵室を冷却する冷気が流れる風路を配置した。
【0016】
これによって、制御基板収納のための空間と最上部の貯蔵室冷却用風路を最上部貯蔵室背面に並列に設けるので、庫内背面部のでっぱりを小さくでき、手狭な印象を与えず広々感のある貯蔵室となる。
【0017】
また、制御基板と最上部の貯蔵室冷却用風路を最上部の貯蔵室背面に集中配設することにより、無効容積を低減し内容積を拡大させることができる。
【0018】
また、本発明の冷蔵庫は、第一の天面部と、背面側で前記第一の天面部より低い位置に設けた第二の天面部とで構成され、背面に窪み部を設けた断熱箱体と、前記第二の天面部の上方空間部に配設した圧縮機と、前記断熱箱体を複数に断熱区画した貯蔵室とを備え、前記窪み部は最上部の貯蔵室背面に相当する位置で第二の天面部下方にあって内部に制御基板を備え、断熱箱体背面の窪み部の左右庫内側に風路スペースを設け、左右いずれか一方を戻り風路としたものである。
【0019】
これによって、最上部の貯蔵室を冷却する吐出風路はマイナス温度の冷気が流れ、表面の結露を防止するために断熱材が必要となるが、片側に吐出風路を集中させ、一方の風路を戻り風路にすることにより断熱材が不要となりコストダウンを図ることができる。
【0020】
さらには、マイナス温度の冷気が流れる表面積を減少させることができ、庫外からの吸熱量を低減することができ省エネルギー化を図ることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の冷蔵庫は、最下段の貯蔵室の内容積と奥行を拡大するのに加え、庫内背面部のでっぱりを小さくでき、手狭な印象を与えず広々感のある貯蔵室を創出することができる。
【0022】
また、無効容積である制御基板と最上部の貯蔵室冷却用風路の収納場所として、最上部の貯蔵室背面に集中配設することにより、無効容積を低減し内容積を拡大させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
請求項1に記載の発明は、第一の天面部と、背面側で前記第一の天面部より低い位置に設けた第二の天面部とで構成され、背面に窪み部を設けた断熱箱体と、前記第二の天面部の上方空間部に配設した圧縮機と、前記断熱箱体を複数に断熱区画した貯蔵室とを備え、前記窪み部は最上部の貯蔵室背面に相当する位置で第二の天面部下方にあって内部に制御基板を備え、最上部貯蔵室庫内側背面の左右方向に風路と前記制御基板を並列に配置したことにより、最上部の貯蔵室庫内背面部のでっぱりを小さくし、奥行を拡大させることができる。
【0024】
また、請求項2に記載の発明は、前面を開口した断熱箱体内に複数の貯蔵室を区画形成し、前記断熱箱体は第一の天面部と、前記第一の天面部より背面側の低い位置に設けた第二の天面部と、前記第二の天面部に備えられた圧縮機と、最上部の貯蔵室の背面でかつ前記第二の天面部の下方に形成された窪み部とを有し、前記窪み部は内部に制御基板を収納するとともに、断熱箱体背面の窪み部の左右庫内側に風路スペースを設け、左右いずれか一方を戻り風路としたことにより、戻り風路と庫内を断熱する断熱材が不要となりコストダウンを図ることができる。
【0025】
また、マイナス温度が通過する吐出風路を片側に集中させることにより、庫外と対応する吐出風路の表面積を減少させることができ、庫外からの吸熱量を抑え省エネルギー化となる。
【0026】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の冷蔵庫に加えて、前記戻り風路に、脱臭ファンと脱臭触媒を設けてある。これによりすばやく脱臭する必要がある時の機能である急速脱臭時には、戻り風路を急速脱臭用風路とすることにより、最上部の貯蔵室の奥行を減少させることなく、また庫内内容積を減少させることなく急速脱臭機能を確保することができる。
【0027】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明の冷蔵庫に加えて最上部に設けられた貯蔵室に備えられた扉は左右に分割された観音開き式扉であり、前記貯蔵室の冷気吐出口を扉投影面後方内に設けたことで、吐出された冷気が断熱性で劣る観音開き式扉の中央接合部に流れにくくなり、庫外への熱リーク量が抑えられ省エネルギー化を図ることができる。
【0028】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図を示すものであり、図2は概略正面図を示すものである。
【0029】
図1と図2において、例えば硬質発泡ウレタンなどの断熱材で周囲と断熱して構成されている断熱箱体101は複数の断熱区画に区分されており、上から冷蔵室102、引出しタイプの野菜室104と冷凍室103の構成となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット122を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉105、野菜室引出し扉107、冷凍室引出し扉106である。
【0030】
冷蔵室回転扉105には扉ポケット123が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚108が設けられてある。また冷蔵室102の最下部には引出し可能な貯蔵ケース124が設けてある。
【0031】
冷蔵室102は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されている。また、貯蔵ケース124は肉魚などの保鮮性向上のため比較的低めの温度、たとえば−3〜1℃で設定される。野菜室104は冷蔵室102と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にすれほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
【0032】
冷凍室103は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
【0033】
断熱箱体101の天部は第一の天面部125と、背面側で第一の天面部125より低い位置に設けた第二の天面部126とで構成されている。したがって、冷蔵室の庫内天面奥部は第二の天面部126が突き出たでっぱり形状となっている。
【0034】
また断熱箱体101の背面には窪み部127が設けられている。窪み部127は最上部の貯蔵室である冷蔵室102の背面に相当する位置で、第二の天面部126の下方にある。窪み部127には制御基板128が収納されており、基板カバー129によって覆われている。冷蔵室102の背面奥部に冷蔵室102を冷却するための冷気が通る風路136が窪み形状で構成され、風路136と窪み部127に収納された制御基板128が左右方向に並列に構成している。
【0035】
冷凍サイクルは圧縮機116と凝縮器117とキャピラリ130などの減圧器と水分除去を行うドライヤ131と蒸発器120とを環状に接続して構成されている。凝縮器117と蒸発器120は機械室ファン118と冷却ファン121とで強制対流熱交換させている。
【0036】
特に区画構成や温度設定の構成に応じて複数の蒸発器を使い分ける場合、電動三方弁などの流路制御手段が用いられる。
【0037】
また、凝縮器117は強制対流方式のものに加えて、断熱箱体101の周囲鋼板を利用して自然放熱するための配管や、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
【0038】
冷凍サイクルの構成部品である圧縮機116は第二の天面部の上方空間に設けた機械室133に備えられており、凝縮器117はワイヤータイプやフィンコイルタイプやスパイラルフィンタイプなどの薄型構成で第一の天面部125の上方空間に配設してある。
【0039】
機械室ファン118は機械室133で圧縮機116と並べて配置してあり、図示しない風路により凝縮器117と圧縮機116を強制的に空冷する。このとき圧縮機116の熱影響を受けて凝縮器117の能力が低下しないように風の流れが凝縮器117から圧縮機116へとなるように風路は構成されている。またドライヤ131は機械室133に配設されており、再加熱によるフラッシュガスの発生などを考慮して、温度影響の低い個所や、フレッシュエアが導入される個所に設けられるのが望ましい。
【0040】
また、第一及び第二の天面部125、126の上方には天面カバー134がビスなどで取り外し可能に設けられている。
【0041】
また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器120は冷却ファン121と共に、中段に位置する野菜室104の背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室103の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
【0042】
なお、中段の野菜室104と最下段の冷凍室103は逆の構成となれば、野菜室の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
【0043】
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0044】
まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板128からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。まず圧縮機116の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器117にて放熱して凝縮液化し、キャピラリ130に至る。その後、キャピラリ130ではサクションライン135と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって蒸発器120に至る。
【0045】
冷却ファン121の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器120内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパなどで分配することで各室の冷却を行う。また複数の蒸発器を用いる場合は流路制御手段により必要な蒸発器へ冷媒が供給される。蒸発器120を出た冷媒はサクションライン135を経て圧縮機116へと吸い込まれる。
【0046】
低温の庫内各室の温度が十分に設定温度以下となったら、圧縮機116の運転は停止される。
【0047】
制御基板128を断熱箱体101の背面の窪み部127に収納するので機械室133の配置部品が少なくてすみ、第二の天面部126の庫内側へのでっぱりを抑えることができる。
【0048】
また風路136と窪み部127に収納された制御基板128を左右方向に並列に構成したことにより、第二の天面部126下方背面の冷蔵室102奥行きを拡大させることができ、集中配設することにより、無効容積を低減し内容積を拡大させることができる。
【0049】
第一の天面部125の上方空間に凝縮器117を設け、圧縮機116などの収納部品の配置高さを第一の天面部125より上部に位置させ、加えて配管部品も上部に配置できるので、庫内へのでっぱりを抑えることが可能である。
【0050】
庫内でっぱりを小さくすることで、使いにくい最上段の棚空間を無駄に大きくすることなしに、庫内でっぱりにあわせて収納棚108を配置して凸凹感のないスッキリしたデザインが可能である。
【0051】
また、凝縮器117を圧縮機116とは別の区画に配設することにより温度影響を受けずに済むので凝縮器117の能力を最大限に引き出すことが可能となり、消費電力量の低減ができる。
【0052】
また、第二の天面部126を構成する断熱壁に図示しない真空断熱材を用いることで薄壁化が行え、庫内へのでっぱりをさらに小さくすることができる。
【0053】
また、窪み部127は最上部の貯蔵室である冷蔵室102の背面に相当し、断熱箱体101背面上端付近に位置するため、窪み部127下端から断熱箱体101の下端まで断熱壁に図示しない一枚ものの真空断熱材を用いることができ、被覆率を上げ、吸熱量を低減し省エネルギー化を図ることができる。
【0054】
また、制御基板は省エネルギー化や静音化のために用いられるインバーター圧縮機の制御回路のコンデンサや放熱フィン、さらには電源トランスなどにより、制御基板からの発熱量が増加しており断熱箱体101への侵入熱量により消費電力量の増加につながる。制御基板を庫内温度が低い冷凍室103の背面でなく比較的庫内温度が高い冷蔵室102の背面に配設することにより、庫内への侵入熱量が低減され省エネルギー化を図ることができる。
【0055】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の概略正面図を示すものである。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
【0056】
図3において、断熱箱体101の背面には窪み部127が設けられている。窪み部127は最上部の貯蔵室である冷蔵室102の背面に相当する位置で、第二の天面部126の下方にある。窪み部127には制御基板128が収納されており、基板カバー129によって覆われている。冷蔵室102の背面奥部に冷蔵室102を冷却するための冷気が通る風路スペースを庫内左右に窪み形状で構成され、一方の風路スペースを蒸発器120から冷却ファン121により送風された冷気が通る吐出風路137とし、もう一方の風路スペースを、冷蔵室102を冷却した冷気が蒸発器120に帰還する戻り風路138としたことにより、冷蔵室102を冷却する吐出風路137はマイナス温度の冷気が流れ、表面の結露を防止するために断熱材が必要となるが、片側に吐出風路137を集中させ、一方の風路を戻り風路138にすることにより断熱材が不要となりコストダウンを図ることができる。
【0057】
さらには、マイナス温度の冷気が流れる表面積を減少させることができ、庫外からの吸熱量を低減することができ省エネルギー化を図ることができる。
【0058】
また、風路スペースと制御基板128を冷蔵室102の背面に集中配置させることにより、第二の天面部126下方背面の冷蔵室102奥行きを拡大させることができ、無効容積を低減し内容積を拡大させることができる。
【0059】
また、戻り風路138内に脱臭ファン139と臭い成分を吸着または分解させる脱臭触媒140を配設することにより、ボタン等により急速に脱臭を行う場合には脱臭ファン139を回転させ、冷蔵室102を冷却した冷気が蒸発器120に帰還する方向と逆方向に冷蔵室102内の空気を戻り風路138内の脱臭触媒140を通過させ急速脱臭を行うことができ、冷蔵室102の庫内容積を減少させることなく急速脱臭機能を搭載することができる。
【0060】
また、急速脱臭機能として冷蔵室102を冷却した冷気が蒸発器120に帰還する方向と逆方向に脱臭ファン139を回転させることにより、他室への臭い移りも防止することができる。
【0061】
また、冷蔵室102を冷却した冷気が蒸発器120に帰還する方向と逆方向に脱臭ファンを回転させることにより、冷蔵室102内の空気を循環させ庫内の温度を均一にさせることができる。
【0062】
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の冷蔵室の冷気の流れを示す平面断面図である。なお、実施の形態1と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
【0063】
図4において、冷蔵室102は観音開き式で開閉される観音扉141を有し、観音扉141は庫内全体が見渡せるように扉の大きさを左右で例えば3:7としてあり、左右の観音扉141は接合面でガスケット142にて密閉されている。
【0064】
冷蔵室102の背面奥部には冷蔵室102を冷却するための冷気が通る風路136を庫内左右に窪み形状で構成している。風路136から吐出される冷気吐出口143を正面から見て観音扉141の投影面内に構成することにより、断熱性能が劣るガスケット142部に冷気吐出口143から吐出された冷気が流れ込むのを抑えることができ、熱リークを減少させ省エネルギー化を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、最上部の貯蔵室の奥行きをシンプルな形状で拡大して収納性を高めることによって使い勝手を向上させることができ、多様な貯蔵室を複数有する冷蔵庫や冷凍庫等の用途に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略断面図
【図2】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の概略正面図
【図3】本発明の実施の形態2における冷蔵庫の概略正面図
【図4】本発明の実施の形態3における冷蔵庫の冷蔵室の平面断面図
【図5】従来の冷蔵庫の概略断面図
【符号の説明】
【0067】
101 断熱箱体
102 冷蔵室(貯蔵室)
103 冷凍室(貯蔵室)
104 野菜室(貯蔵室)
116 圧縮機
125 第一の天面部
126 第二の天面部
127 窪み部
128 制御基板
136 風路
138 戻り風路
139 脱臭ファン
140 脱臭触媒
141 観音扉(観音開き式扉)
143 冷気吐出口




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013