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発明の名称 密閉型圧縮機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−9800(P2007−9800A)
公開日 平成19年1月18日(2007.1.18)
出願番号 特願2005−191420(P2005−191420)
出願日 平成17年6月30日(2005.6.30)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 米川 哲史 / 饗場 靖 / 新宅 秀信 / 嶋田 賢志 / 福田 昭徳
要約 課題
高圧対応密閉容器の円筒体ケースと蓋体の溶接時、スパッタの内部への混入が発生しない密閉型圧縮機提供すること。

解決手段
高い圧力を扱う密閉容器ではその気密性を確保するために溶接を実施するが、その円筒体ケースと蓋体の勘合形状を変えることにより、スパッタの内部への侵入を防ぐ安全な円筒体ケースと蓋体を提供する。円筒体ケース及び蓋体にスパッタをシールする封止部を形成することにより達成できる。スパッタの封止は、円筒体ケースと蓋体の一部全周を密着させた状態で溶接が完了すれば、スパッタが発生しても該封止部で圧縮機構部への侵入が阻止出来る。その結果、圧縮機の潤滑油の流動に付随しベアリング部へのスパッタの侵入が回避できることから、圧縮機の運転不能となるロック事故や焼き付き不良を皆無とすることが可能になる。
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼板の塑性成形により製作した円筒体ケースと蓋体を嵌合した後、溶接することにより密閉容器を形成する密閉型圧縮機であって、前記円筒体ケース端面の蓋体を受ける部分に、円筒体ケースの端面から内側に円筒体ケースの内径より大きい勘合部が構成された面を持ち、その勘合部の長さと一致する長さの勘合部を構成された蓋体とで構成することによりスパッタの封止部を形成した密閉型圧縮機。
【請求項2】
冷媒としてR744を使用した請求項1に記載の密閉型圧縮機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は冷凍機器などに使用される密閉形圧縮機に関するもので、鋼板製の複数要素からなる密閉容器の封止溶接で発生するスッパタの、圧縮機構成部への侵入を皆無とする溶接方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の密閉形圧縮機の密閉容器の溶接法の一例として、例えば特許文献1に記載されたものがある。即ち、特許文献1に記載されたものは密閉容器内部に侵入するスパッタ量を大幅に削減することを目的に、円筒形ケースとこのケースの内部に圧入される蓋体の重合部を、比較的入熱量の少ない非消耗式電極を用いて共付け溶接することを主眼とするものである。
【0003】
しかしながら、前記特許文献1に記載されたものでは、入熱量が大きく溶滴が飛散する従来の消耗式電極を用いた一般的な溶接法に比較し、スパッタの発生量は大きく減少するが皆無になるレベルではない。
【0004】
その結果、図4に示すように、溶接の終点付近で、溶接入熱の影響でケース11と蓋体12の塑性加工の残留応力の開放による変形で生じる重合部13の微小な隙間14から、密閉容器内部即ち圧縮機構側(図示せず)にスパッタ15が落下し、その結果、スパッタ15が圧縮機の摺動部(図示せず)に侵入し、ロック、ベアリング部の噛りなど圧縮機運転を阻害する原因になる。図3はその拡大図である。
【特許文献1】特開昭63−071584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術は、溶接時のスパッタを非消耗式電極を用いて、絶対量を大幅に削減することが可能となったが、溶接時の入熱による被溶接ワークの微小な変形で生じる隙間から、スパッタの侵入を皆無とすることが出来ない。
【0006】
本発明の目的は、円筒体ケースと蓋体重合部の形状を制限することにより、スパッタの圧縮機構部への侵入を防止し、信頼性の高い密閉形圧縮機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的は、円筒体ケース及び蓋体にスパッタをシールする封止部を形成することにより達成できる。
【0008】
スパッタの封止は、円筒体ケースと蓋体の一部全周を密着させた状態で溶接が完了すれば、スパッタが発生しても該封止部で圧縮機構部への侵入が阻止出来る。
【0009】
その結果、圧縮機の潤滑油の流動に付随しベアリング部へのスパッタの侵入が回避できることから、圧縮機の運転不能となるロック事故や焼き付き不良を皆無とすることが可能になる。
【発明の効果】
【0010】
以上のように本発明の溶接法によれば、従来の円筒体ケース及び蓋体の溶接熱の影響による、塑性加工残留応力開放による変形よって、両要素間に生じる微小な隙間に影響されること無く、接合する両要素に弾性弾性構造を採用することと、両要素の有する弾性特性
を活用することで、スパッタ封止部を確実に形成できることから、従来の密閉容器の溶接技術の致命的欠陥であった、スパッタの圧縮機構部への侵入によって生じる摺動の噛り、焼き付きによるロック事故などを皆無とすることができ、極めて運転信頼性の高い密閉形圧縮機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(実施の形態1)
図2は密閉形圧縮機の構造の一例を示す側断面図である。
【0012】
1は密閉形圧縮機、2は圧縮機構部、3は電動機部、4は密閉容器、5は密閉容器を構成する円筒体ケース、6はケースに重合する蓋体、7はケースと蓋体の重合部、8はスパッタ、9は溶接部である。
【0013】
即ち、密閉形圧縮機1は密閉容器4の内部の上部に電動機部3、下部に圧縮機構部2が配置され、夫々関係位置を保つ状態で接合されている。
【0014】
密閉容器4は鋼板を塑性成形で円筒体に成形したケース5と、鋼板の塑性成形即ち絞り加工よりなる蓋体6を、ケース5の両側に重合した状態で、その重合部7端面を溶接することにより形成される。
【0015】
図1は、本発明の実施の形態における円筒体ケース1と蓋体2の勘合形状図を示すものである。
【0016】
この形態では、円筒体ケース1と蓋体2で構成される勘合部によりスパッタをシールする封止部を形成し、溶接によるスパッタは圧縮機構部には到達することはない。
【0017】
その形態は圧縮機構部及び電動機を密閉容器に収納する密閉形電動圧縮機において、共に鋼板の塑性成形により製作した円筒体のケースと蓋体の両要素を嵌合した後、両要素を溶接することにより密閉容器を形成するものにおいて、この円筒体ケース端面の蓋体を受ける部分に、円筒体ケースの端面から内側に円筒体ケースの内径より大きい勘合部が構成された面を持ち、その勘合部の長さと一致する長さの勘合部を構成された蓋体とで構成されることによりスパッタの封止部を形成したことを特徴とする円筒体ケースと蓋体である。
【産業上の利用可能性】
【0018】
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、スパッタの圧縮機構部への侵入によって生じる摺動の噛り、焼き付きによるロック事故などを皆無とすることができ、極めて運転信頼性の高い密閉形圧縮機を提供することが可能となるので、空気調和装置や冷蔵庫などの冷凍機器の他、ヒートポンプ式の給湯装置などにも適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の円筒体ケースと蓋体の勘合形状を説明するための断面図
【図2】本発明に係る密閉形圧縮機の構造の一例を示す断面図
【図3】現状の勘合状態の拡大断面図
【図4】溶接部微小隙間からのスパッタの侵入状況を示す断面図
【符号の説明】
【0020】
1 密閉型圧縮機
2 圧縮機後部
3 電動機部
4 密閉容器
5 円筒体ケース
6 蓋体
7 重合部
8 スパッタ
9 溶接部




 

 


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