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空気調和機および空気調和機のアドレス設定方法 - 松下電器産業株式会社
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発明の名称 空気調和機および空気調和機のアドレス設定方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−3083(P2007−3083A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−183145(P2005−183145)
出願日 平成17年6月23日(2005.6.23)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄
発明者 宇都宮 保
要約 課題
製造段階での特別な設備、及び室内機の同時送受信機能が不要で、室内機のアドレスを的確に自動設定できる安価な空気調和機のアドレス設定方法を提供すること。

解決手段
分流ユニット10からの仮アドレス設定コマンドを受信した室内機21〜23が、室内温度等の情報から乱数を発生させるための初期値を作成し、その作成された初期値を用いて乱数計算を実施し、乱数計算の結果得られた計算値を用いて仮アドレスを決定する仮アドレス設定機能を持つ事により、分流ユニット10が仮アドレスを用いて、仮アドレス確認コマンドにより各室内機21〜23が応答することで各室内機を区別し、それによりアドレスを順次付与する手順とすることで、製造段階で各室内機にシリアル番号等の固有の情報をEEPROM等に記憶させる必要がなく、加えて、室内機に同時送受信機能が不要な製造コストに優れた安価な自動アドレス設定が実施できる。
特許請求の範囲
【請求項1】
一台の分流ユニットに対し複数の室内機が、通信ラインを介して互いに接続され、前記複数の室内機の各々に対応する通信用のアドレスに基づいて、前記分流ユニットから前記複数の室内機に個別或いは同報の通信を行うことにより運転制御が行われる空気調和機であって、前記複数の室内機の各々は、前記分流ユニットが送信する検索コマンドに応答して、自身に前記アドレスが設定されているか否かを前記通信ラインを介して前記分流ユニットに了知させる応答部と、前記アドレスが設定されていない前記複数の室内機の各々は、引き続き前記分流ユニットから送信される仮アドレス設定指令コマンドにより、仮アドレスを設定する仮アドレス設定部と、前記分流ユニットが仮アドレスを指定して送信する仮アドレス確認コマンドに対し、自身が設定した仮アドレスと一致する場合に応答する仮アドレス一致応答部と、前記分流ユニットから送信されるアドレス設定コマンドにより、自己の前記アドレスを記憶するアドレス記憶部とを備えるものであり、前記仮アドレス設定部は、前記室内機が機能として持つ室内温度の読み取り値をもとに初期値を設定し、この初期値に対し乱数計算を実施し、その計算結果から前記仮アドレスを計算し、2回目以降前記仮アドレス設定コマンドを受信した場合は、室内温度による値を初期値とせず、前回の乱数計算による計算結果を初期値とし、その値に対し再度乱数計算を行い、この結果を元にして前記仮アドレスを計算し、前記分流ユニットは、前記複数の室内機に対して前記検索コマンドを、前記通信ラインを介して同報で与えるアドレス未設定室内機確認部と、前記アドレスが未設定の室内機が存在する場合にのみ、アドレス未設定室内機に対し、仮アドレス設定コマンドを前記通信ラインを介して同報で与え、前記仮アドレスを設定させる仮アドレス設定指令部と、前記仮アドレス設定後の前記アドレス未設定室内機に対し、仮アドレスを変更しながら仮アドレス確認コマンドを前記通信ラインを介して与え、特定の前記仮アドレスをもつ前記室内機に対し応答を求める仮アドレス確認部と、前記仮アドレス確認コマンドに対し室内機が応答し通信が成立した場合に、応答した室内機に対しアドレス設定コマンドを前記通信ラインを介して与え前記アドレスを設定するアドレス設定部と、を備えることを特徴とする空気調和機。
【請求項2】
請求項1記載の空気調和機であって、前記複数の室内機の全てに前記アドレスが設定されるまで、前記アドレス未設定室内機確認部と前記仮アドレス設定指令部と前記仮アドレス確認部と前記アドレス設定部を順次繰り返すことを特徴とする空気調和機。
【請求項3】
一台の分流ユニットが通信ラインを介して接続された複数の室内機に対して固有アドレスを設定付与する空気調和機におけるアドレス設定方法であって、前記複数の室内機の各々は、前記分流ユニットが送信する検索コマンドに対して、自身に前記アドレスが設定されているか否かを前記分流ユニットに了知させる応答を前記通信ラインを介して送信する工程と、前記アドレスが設定されていない前記複数の室内機の各々は、引き続き前記分流ユニットから前記通信ラインを介して送信される仮アドレス設定コマンドにより、自身に仮アドレスを設定する工程と、仮アドレス設定コマンドにより仮アドレスを設定した前記室内機の各々は、前記分流ユニットが仮アドレスを指定して送信する仮アドレス確認コマンドに対し、自身が設定した仮アドレスと一致した場合に前記通信ラインを介して応答する工程と、前記仮アドレス確認コマンドに対し、前記通信ラインを介して応答した前期室内機は、引き続き、自己に対し前記分流ユニットから付与されるアドレス情報を含んだアドレス設定コマンドを受信した場合、自己の前記アドレスを記憶する工程を有するものであり、前記仮アドレスを設定する工程は、前記室内機が機能として持つ室内温度の読み取り値をもとに初期値を設定し、この初期値に対し乱数計算を実施し、その計算結果から前記仮アドレスを計算するものである。2回目以降、前記仮アドレス設定コマンドを受信した場合は、室内温度による値を初期値とせず、前回の乱数計算による計算結果を初期値とし、その値に対し再度乱数計算を行い、この結果から前記仮アドレスを計算し、前記分流ユニットは、前記複数の室内機のうちで前記アドレスが未設定の室内機が存在するか否かを
検索するための検索コマンドを前記通信ラインを介して同報で送信する工程と、前記通信ラインを介して、前記検索コマンドに対する応答を受信した場合にのみ、前記アドレスが未設定の室内機に対し、仮アドレスを設定させるための仮アドレス設定コマンドを前記通信ラインを介して同報で送信する工程と、前記仮アドレス設定コマンドにより前記仮アドレスを設定した室内機のうちから、1台の室内機を特定するために、順次仮アドレスを変更しながら仮アドレス確認コマンドを前記通信ラインを介して送信する工程と、前記通信ラインを介して前記仮アドレス確認コマンドに対する応答を受信した場合にのみ、応答した前記室内機に対して、前記アドレスを設定する工程と、を有することを特徴とする空気調和機のアドレス設定方法。
【請求項4】
請求項3記載の空気調和機におけるアドレス設定方法であって、前記検索コマンドを同報で送信する工程と、前記アドレスが設定されていない前記室内機の存在が認識された場合に仮アドレス設定コマンドを同報で送信する工程と、順次仮アドレスを更新しつつ、更新した仮アドレスを指定した仮アドレス確認コマンドを送信する工程と、前記仮アドレス確認コマンドに対し、正常な応答が認識された場合に前記仮アドレスを設定する工程を一連の工程とし、この一連の工程を、前記分流ユニットに接続された前記複数の室内機の全てに前記アドレスが設定されるまで、繰り返し行うことを特徴とする空気調和機のアドレス設定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は分散配置型空気調和機における自動アドレス設定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のアドレス設定方法としては、例えば個々の室内機に書きこまれた固有の数値を利用して、制御用のアドレスを付与しているものがあった。(特許文献1参照)。
【0003】
図9は、特許文献1に記載された空気調和機の構成を示す概略図である。図10は、特許文献1に記載された分流ユニットと室内機との内部機構を示す概略図である。図11は、特許文献1に記載された自動アドレス設定を行う際にCPUによって実現される機能ブロックを示す概略図である。以下図9、図10及び図11を用いて特許文献1に記載の自動アドレス設定方法を説明する。
【0004】
図9に示す様に、この空気調和機300には、一台の分流ユニット310と複数の室内機321〜323が設けられている。分流ユニット310と各室内機321〜323とは、通信ライン340を介して相互に通信可能となっている。
【0005】
図10において、分流ユニット310には、CPU311とEEPROM312とデータ送信部310aとデータ受信部310bとが設けられている。また、室内機321には、CPU411とEEPROM412とデータ送信部321aとデータ受信部321bとが設けられている。
【0006】
EEPROM312、412には、分流ユニットや各室内機それぞれの製造時に付与される固有のシリアル番号(識別番号)や通信のために設定されるアドレスなどが格納される。なお、図9に記載されている他の室内機322〜323についても図10に示した室内機321と同様である。
【0007】
分流ユニット310のCPU311は、通常運転時において複数の室内機321〜323のそれぞれに対して個別に室内ファン等の動作を制御する制御信号を送受信する必要があることから、通常運転に先だって自動的に各室内機に対してアドレスを付与する自動アドレス設定が行われる。
【0008】
室内機321のCPU411は、自動アドレス設定の際に通信ライン340を介して分流ユニット310のCPU311から受信する各種コマンドに対して応答メッセージを送出したり又は無応答状態となったりする機能を有している。
【0009】
以下、自動アドレス設定を分流ユニット310のCPU311が行う場合を例にあげて説明する。
【0010】
図11は、自動アドレス設定を行う際に分流ユニット310のCPU311によって実現される機能ブロック図である。CPU311は、まず、アドレスリセット部311aとして機能し、通信ライン340に接続されている複数の室内機321〜323のアドレスをリセットさせる。そして、CPU311は、各室内機321〜323においてアドレスがリセットされたことを確認すると、アドレス未設定検出部311bとして機能し、複数の室内機321〜323のうちで未だアドレスが設定されていない室内機が存在するか否かを検出する。そして、アドレスの未設定室内機が存在すれば、そのうちでシリアル番号の最も小さい又は最も大きい室内機から順次特定し、固有のアドレスを付与すべく、アド
レス設定部311cとして機能して、一台の室内機を特定してその室内機に対してアドレスを設定付与する。CPU311は、一つの室内機に対するアドレス設定を完了すると、再びアドレス未設定検出部311bとして機能し、上記と同様に、未だアドレスが設定されていない室内機が存在するか否かを検出する。全ての室内機321〜323に既にアドレスが設定付与されている場合は、CPU311は、アドレス確認部311dとして機能し、各室内機のアドレスを確認する。そして、各室内機321〜323に対して設定されたアドレスに異常がない場合には、その後空気調和機の通常運転へと移行していくように構成されている。
【0011】
次に、各室内機に設定されているシリアル番号を例えば24ビットのデータとした場合に、一台の室内機を特定する方法を説明する。
【0012】
例えば、室内機321の24ビットで表現されたシリアル番号が「10111・・・」であり、室内機322の24ビットで表現されたシリアル番号が「10100・・・」であり、室内機323の24ビットで表現されたシリアル番号が「10000・・・」であったとする。
【0013】
まず、分流ユニット310のCPU311は、上位1ビット目の値が1である室内機が応答するように指令を送信すると、全ての室内機321〜323の1ビット目が1であるため、全ての室内機321〜323が応答メッセージを送信する。このとき、各室内機321〜323のCPUは通信ライン340をモニタする事により、自己以外の室内機も応答メッセージを送信したことを認識することができる。
【0014】
次に、CPU311は、上位2ビット目の値が1である室内機が応答するように指令を送信するが、全ての室内機321〜323の2ビット目が0であるため、全ての室内機321〜323が無応答状態となる。このとき、各室内機321〜323のCPUは通信ライン340をモニタする事により、自己以外の室内機も無応答状態であることを認識することが出来る。ここで、各室内機321〜323のCPUは、自己が無応答状態となり、かつ、他の室内機が応答メッセージを送信したことを認識すると、それ以降のビットについては確認コマンドが一致したとしても無応答状態を維持するように構成されている一方、自己が無応答状態となり、かつ、他の室内機も無応答状態であることを認識すると、その次のビットについての確認コマンドが一致した時には応答メッセージを送信するように構成されている。このため、2ビット目について全ての室内機321〜323が無応答状態であるが、次の3ビット目の確認コマンドに対して応答可能な状態となっている。
【0015】
そして、分流ユニット310のCPU311は、次の3ビット目の値が1である室内機が応答するように指令を送信すると、室内機321〜322の3ビット目が1であるため、2台の室内機321〜322が応答メッセージを送信し、室内機323については無応答状態となる。なお、室内機323は、それ以降のビットの確認コマンドに対して無応答状態を維持する。そして、CPU311は、次の4ビット目の値が1である室内機が応答するように指令を送信すると、室内機321の4ビット目が1であるため、1台の室内機321が応答メッセージを送信し、室内機322〜323については無応答状態となる。このとき初めて、応答する室内機が1台となり、CPU311は応答メッセージを正常に受信することができるので、この室内機321が特定されたこととなりアドレスの設定付与が可能となる。
【0016】
特定した室内機に対するアドレスの付与が終了すると、CPU311は、再度1ビット目からビットの確認を再開する。この時点で、室内機についても応答禁止状態がクリアされ、再度各ビットの確認コマンドに対しての応答を再開する。
【0017】
以上の処理を繰り返すことにより、全ての室内機に対しアドレスを付与していく。
【特許文献1】特開2000−74461号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
しかしながら、前記従来の構成において分流ユニットが一台の室内機を特定するためには、製造段階で室内機のEEPROM等へシリアルナンバー等の固有の情報を入力しておく必要があり、これは製造における工数または設備を必要とすることから、製造コストを押し上げる要因となるものである。
【0019】
加えて、室内機の通信に関する機能として、送信しながらの通信ラインのモニタ機能が不可欠であり、これは、採用するCPUの選択範囲を狭め、コストにも影響する内容である。
【0020】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、特別な設備が不要で室内機のアドレスを的確に自動設定でき、また、単純なハードウェアで実現できる空気調和機及び空気調和機のアドレス設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機及び空気調和機におけるアドレス設定方法は、自動アドレス設定時に各室内機を区別する手段として、製造段階で、各室内機に固有の数値をEEPROM等に記憶されるのではなく、分流ユニットからの仮アドレス設定コマンドを受信した、アドレスが未設定の室内機自身が、室内温度等の情報から乱数を発生させるための初期値を作成し、その作成された初期値を用いて乱数計算を実施し、乱数計算の結果得られた計算値を用いて仮アドレスを決定する事により、得られた仮アドレスを用いて、分流ユニットからの仮アドレス確認コマンドに各室内機が応答することで各室内機を区別し、アドレスを付与する手順としたものである。
【0022】
これにより、製造段階で各室内機にシリアル番号等の固有の情報をEEPROM等に記憶させる必要がなく、加えて、室内機の通信に関する機能として、送信しながらの通信ラインのモニタ機能が不要である、製造コストに優れた自動アドレス設定を行うことができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の空気調和機及び空気調和機におけるアドレス設定方法は、製造段階で各室内機にシリアル番号等の固有の情報をEEPROM等に記憶させる必要がなく、加えて、室内機の通信に関する機能として、送信しながらの通信ラインのモニタ機能が不要である、製造コストに優れた自動アドレス設定ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
第1の発明は、複数の室内機の各々が、分流ユニットが送信する検索コマンドに応答して、自身にアドレスが設定されているか否かを分流ユニットに了知させる応答部と、アドレスが設定されていない複数の室内機の各々が、引き続き分流ユニットから送信される仮アドレス設定コマンドにより、仮アドレスを設定する仮アドレス設定部と、分流ユニットが仮アドレスを指定して送信する仮アドレス確認コマンドに対し、自身が設定した仮アドレスと一致する場合に応答する仮アドレス一致応答部と、分流ユニットから送信される前記アドレス情報を含んだアドレス設定コマンドにより、自己の前記アドレスを記憶するアドレス記憶部とを備えるものであり、仮アドレス設定部は、室内機が機能として持つ室内温度の読み取り値をもとに初期値を設定し、この初期値に対し乱数計算を実施し、その計算結果から仮アドレスを計算するものである。
【0025】
2回目以降仮アドレス設定コマンドを受信した場合は、室内温度による値を初期値とせず、前回の乱数計算による計算結果を初期値とし、その値に対し再度乱数計算を行い、この結果を元にして仮アドレスを計算する。
【0026】
分流ユニットは、複数の室内機に対して検索コマンドを同報で与えるアドレス未設定室内機確認部と、アドレスが未設定の室内機が存在する場合にのみ、アドレス未設定室内機に対し、仮アドレス設定コマンドを同報で与え、仮アドレスを設定させる仮アドレス設定指令部と、仮アドレス設定後のアドレス未設定室内機に対し、仮アドレスを指定した仮アドレス確認コマンドを与え、指定した仮アドレスをもつ室内機に対し応答を求める仮アドレス確認部と、仮アドレス確認コマンドに対し通信が成立した場合に、応答した室内機に対し、付与するアドレス情報を含んだアドレス設定コマンドを与え、アドレスを設定するアドレス設定部を備えることにより、分流ユニットが、接続されている室内機の全てにアドレスが設定されているかどうかを判別し、アドレスが設定されていない室内機が存在すると認識した場合には、アドレスが未設定の室内機のうちの一台を特定する処理で用いる仮アドレスを、アドレスが未設定の室内機自身に、入手可能な情報を元に仮アドレスを決定する機能を持たせることで、製造工程でのシリアルナンバー等の固有情報を室内機に入力する必要がなくなり、加えて、送信しながらの通信ラインのモニタも不要であるので、製造コスト低減を図ることができる。
【0027】
また、この発明では、最初に温度情報より得られる値が同一でない場合は、最大5回仮アドレスの計算を繰り返すことにより、各室内機に対しアドレスの付与設定が可能であることが確認済みである。
【0028】
よって、最大5回、仮アドレスの設定を実施したにもかかわらず、全室内機にアドレス付与が完了しない場合は、再度アドレス未設定の室内機に対し、仮アドレスの設定をAD変換による仮アドレスの設定段階にさかのぼり実施しなければならないという判断が、迅速に可能となる。
【0029】
第2の発明は、第1の発明において、アドレス未設定室内機確認部と仮アドレス設定指令部と仮アドレス確認部とアドレス設定部を一連の処理とし、この一連の処理をアドレスが未設定の室内機の全てにアドレスが設定されるまで、繰り返すことにより、室内機にアドレスを設定する処理を実施する前には、必ず、アドレス未設定室内機確認部が実行されるので、一連のアドレスを設定する処理に対し、通信エラー等によりアドレスが設定されない事態が発生した場合においても、再度のアドレスを設定する機会を得ることが出来るようになるので、確実にアドレスを付与することが可能となる。
【0030】
第3の発明は、複数の室内機の各々が、分流ユニットが送信する検索コマンドに対して、自身にアドレスが設定されているか否かを分流ユニットに了知させる応答を送信する工程と、アドレスが設定されていない複数の室内機の各々が、引き続き分流ユニットから送信される仮アドレス設定コマンドにより、自身に仮アドレスを設定する工程と、仮アドレス設定コマンドにより仮アドレスを設定した室内機の各々が、分流ユニットが仮アドレスを指定して送信する仮アドレス確認コマンドに対し、自身が設定した仮アドレスと一致した場合に応答する工程と、仮アドレス確認コマンドに対し、応答した室内機は、引き続き、自己に対し分流ユニットから付与されるアドレス情報を含んだアドレス設定コマンドを受信した場合、受信したアドレス情報を自己のアドレスとして記憶する工程を有するものであり、ここで仮アドレスを設定する工程は、室内機が機能として持つ室内温度の読み取り値をもとに初期値を設定し、この初期値に対し乱数計算を実施し、その計算結果から仮アドレスを計算するものである。
【0031】
2回目以降、仮アドレス設定コマンドを受信した場合は、室内温度による値を初期値とせず、前回の乱数計算による計算結果を初期値とし、その値に対し再度乱数計算を行い、この結果から仮アドレスを計算する。
【0032】
分流ユニットは、複数の室内機のうちでアドレスが未設定の室内機が存在するか否かを検索するための検索コマンドを同報で送信する工程と、検索コマンドに対する応答を受信した場合にのみ、アドレスが未設定の室内機に対し、仮アドレスを設定させるための仮アドレス設定コマンドを同報で送信する工程と、仮アドレス設定コマンドにより仮アドレスを設定した室内機の中から、1台の室内機を特定するために、順次仮アドレスを変更しながら仮アドレス確認コマンドを送信する工程と、仮アドレス確認コマンドに対する応答を受信した場合にのみ、応答した前記室内機に対して、アドレスを設定する工程を有することにより、分流ユニットが、アドレスを設定する一連の工程を実行する必要性を検索コマンドに対する室内機からの応答で判断し、アドレスが設定されていない室内機が存在すると認識した場合には、アドレスを設定する工程において、アドレスが未設定の室内機のうちの一台を特定する工程で用いる仮アドレスを、アドレスが未設定の室内機自身に、入手可能な情報を元に仮アドレスを決定する工程を持たせることで、製造工程でのシリアルナンバー等の固有情報を室内機に入力する必要がなくなり、加えて、送信しながらの通信ラインのモニタも不要であるので、製造コスト低減を図ることができる。
【0033】
また、この発明では、最初に温度情報より得られる値が同一でない場合は、最大5回仮アドレスの計算を繰り返すことにより、各室内機に対しアドレスの付与設定が可能であることが確認済みである。
【0034】
よって、最大5回、仮アドレスの設定を実施したにもかかわらず、全室内機にアドレス付与が完了しない場合は、再度アドレス未設定の室内機に対し、仮アドレスの設定をAD変換による仮アドレスの設定段階にさかのぼり実施しなければならないという判断が、迅速に可能となる。
【0035】
第4の発明は、第3の発明において、検索コマンドを同報で送信する工程と、アドレスが設定されていない室内機の存在が認識された場合に仮アドレス設定コマンドを同報で送信する工程と、順次仮アドレスを更新しつつ、更新した仮アドレスを指定した仮アドレス確認コマンドを送信する工程と、仮アドレス確認コマンドに対し、正常な応答が認識された場合に仮アドレスを設定する工程を一連の工程とし、この一連の工程を、分流ユニットに接続された複数の室内機の全てにアドレスが設定されるまで、繰り返し行うことにより、室内機にアドレスを設定する一連の工程が実施される前には、必ず検索コマンドを同報で送信する工程が実行されるので、一連のアドレスを設定する工程に対し、通信エラー等によりアドレスが設定されない事態が発生した場合においても、再度のアドレス設定の機会を得ることが出来るようになるので、確実にアドレスを付与することが可能となる。
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0037】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態における空気調和機100の構成を示す概略図である。図1に示すように、この空気調和機100には1台の分流ユニット10と複数の室内機21〜23が設けられている。分流ユニット10と室内機21〜23とは、通信ライン40を介して相互に通信可能となっている。
【0038】
図2は、本発明の実施の形態における図1の分流ユニット10と室内機21との内部機構を示す概略図である。分流ユニット10には、CPU11とEEPROM12と分流ユ
ニットデータ送信部10aと分流ユニットデータ受信部10bとが設けられている。また、室内機21には、CPU211とEEPROM212と室内機データ送信部21aと室内機データ受信部21bが設けられている。
EEPROM12、212には、通信の為に設定されるアドレスなどが格納される。
【0039】
なお、他の室内機22〜23についても図2に示した室内機21の内部機構と同様である。
【0040】
分流ユニット10のCPU11は、通常運転時において複数の室内機21〜23のそれぞれに対して個別にコンプレッサやファン等の動作を制御する信号を送受信する必要がある事から、通常運転に先だって自動的に各室内機に対してアドレスを付与する自動アドレス設定が行われる。
【0041】
室内機21のCPU211は、自動アドレス設定の際に通信ライン40を介して分流ユニット10のCPU11から受信する各種コマンドに対して応答メッセージを送出したり又は無応答状態となったりする機能を有している。
【0042】
以下、自動アドレス設定を分流ユニット10のCPU11が行う場合を例にあげて説明する。
【0043】
図3は、本発明の実施の形態における自動アドレス設定を行う際に分流ユニット10のCPU11によって実現される機能ブロック図である。CPU11は、まず電源投入時及びリセット発生時には、アドレス取り消し部11aとして機能し、通信ライン40に接続されている複数の室内機21〜23のアドレスの取り消しを実行する。
【0044】
次に、CPU11は、アドレス未設定室内機確認部11bとして機能し、アドレスが設定されている室内機の確認を実施する。この段階で、アドレス取り消しが実施されていない室内機の存在を確認した場合は、再度アドレス取り消し部11aとなり、室内機のアドレスの取り消しを実行する。
【0045】
CPU11がアドレス未設定室内機確認部11bとして機能している場合で、アドレス設定済みの室内機がない事を確認した場合は、CPU11は、複数の室内機21〜23に対し、仮アドレス設定指令部11cとなり、各室内機に対し、仮アドレスを設定させるコマンドを送信する。
【0046】
そして、各室内機が独自に設定した仮アドレスに対し、仮アドレス確認部11dとなり、仮アドレスを更新しながら、室内機21〜23に対し、順次送信する仮アドレスに対する応答を求めていく。
【0047】
分流ユニット10が送信した仮アドレスの確認に対して、各室内機21〜23の何れかから応答があり、かつ正常な通信が確立した場合には、CPU11はアドレス設定部11eとして機能して、応答した一台の室内機に対してアドレスを設定付与する。
【0048】
CPU11は、予め設定している仮アドレスの範囲を一巡すると、アドレス未設定室内機確認部11bに戻り、アドレスが設定されていない室内機が存在するか否かを検出する。以上を繰り返し実行し、全ての室内機21〜23にアドレスが設定付与された場合は、CPU11はアドレス確認部11fとして機能し、各室内機に対して付与したアドレスを確認する。
【0049】
そして、各室内機21〜23に対して設定されたアドレスに異常がない場合には、その
後空気調和機の通常運転へと移行していくように構成されている。
【0050】
上記のような各機能を実現するために、CPU11では、以下に示すような処理シーケンスで処理が進められる。
【0051】
図4から図7は、本発明の実施の形態における自動アドレス設定の際の分流ユニット10のCPU11が行うフローチャートである。なお、図4のフローチャートはアドレス取り消し部11a及びアドレス未設定室内機確認部11bとして機能する部分であり、図5のフローチャートは仮アドレス設定指令部11cとして機能する部分であり、図6のフローチャートは、仮アドレス確認部11d及びアドレス設定部11eとして機能する部分であり、図7のフローチャートは、アドレス確認部11fとして機能する部分である。
【0052】
図4に示すように、まず、CPU11はステップ10において、後に順次付与していくアドレス番号(ADR)を1に初期化する。そして、ステップ11へ進み、通信ライン40を介して、各室内機21〜23に対して、アドレスを取り消すように同報でコマンドを送信する。
【0053】
各室内機21〜23では、分流ユニット10からのアドレス取り消しコマンドを受信すると、図2に示すEEPROM212内のアドレス値をリセットする。
【0054】
そして、CPU11は、ステップ11のアドレス取り消しコマンドを送信した後、ステップ12でタイマのカウント動作を開始し、ステップ13により、次の送信開始タイミングまで待ち、タイムアウト発生後ステップ14へ進む。
【0055】
ステップ14において、各室内機21〜23に対しアドレスが取り消されていない室内機の確認のために、アドレス未設定室内機確認コマンドを同報で送信する。そして、CPU11は、ステップ14のアドレス未設定室内機確認コマンドを送信した後、ステップ15でタイマのカウントを開始し、ステップ16に進む。
【0056】
ステップ16において、何れかの室内機から応答があったか否かを検出する。
例えば、複数の室内機が概ね同時に応答を送信したことにより通信ライン40においてデータの衝突が発生したとしても、CPU11は受信結果により、室内機が何らかのメッセージを送信したことを検出することが出来る。同報送信における応答があったか否かの検出は、このように単に通信ライン40を介して何らかのデータ通信が行われた形跡が生じたか否かを検出することにより可能となる。
【0057】
ステップ16において応答があった場合は、アドレスの取り消しが出来ていない室内機が存在する場合であるので、ステップ11へ戻る。
【0058】
一方、ステップ16で応答がない場合はステップ17へ進む。ステップ17においては、ステップ15においてカウント動作を開始したタイマが所定時間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そして、未だ、所定時間が経過していない場合には、室内機からの応答待機状態とすべくステップ16へ戻る。また、タイマがタイムアウトした場合は、接続されている室内機の全てのアドレスが取り消されたと判断し、図5のステップ18へ進む(接続子A)。
【0059】
次に、ステップ17においてタイムアウト発生以降に関し、CPU11が仮アドレス設定指令部11cとして機能する場合の処理シーケンスについて図5を用いて説明する。
【0060】
CPU11は、ステップ18に進むと、各室内機21〜23に対し仮アドレスを設定さ
せる指令コマンドを同報で送信し、ステップ19へ進む。ステップ19ではタイマのカウント動作を開始し、ステップ20へ進む。
【0061】
ステップ20により、次の送信開始タイミングまで待ち、タイムアウト発生後、図6のステップ21へ進む(接続子B)。
【0062】
次に、ステップ20においてタイムアウト発生以降に関し、CPU11が仮アドレス確認部11d及びアドレス設定部11eとして機能する場合の処理シーケンスについて図6を用いて説明する。
【0063】
CPU11は、ステップ21へ進むと、仮アドレス(KADR)を1に初期化し、ステップ22へ進む。
【0064】
ステップ22では、各室内機21〜23に対し、現在設定している仮アドレスの値(KADR)について仮アドレス設定室内機確認コマンドを送信した後、ステップ23でタイマのカウント動作を開始し、ステップ24で、何れかの室内機からの応答があったか否かを検出する。そして、応答があった場合ステップ28へ進む。一方、応答がない場合はステップ25へ進む。
【0065】
応答が無くステップ25に進んだ場合は、ステップ23においてカウント動作を開始したタイマが所定時間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そして、未だ所定時間経過していない場合には、室内機からの応答待機状態とすべくステップ24に戻る。また、タイマがタイムアウトした場合は、今回指定した仮アドレス(KADR)を持つ室内機は存在しないことが判明するため、ステップ26へ進み下記式に従い仮アドレスを更新し、ステップ27へ進む。
【0066】
KADR=KADR+1
ステップ27では、更新した仮アドレス値(KADR)が予め決めている仮アドレスの最大値より大きいかどうかを判定する。更新した仮アドレス値(KADR)が予め決めている最大値以下の場合は、ステップ22に戻り、更新された仮アドレス値(KADR)により問合せを行う。
【0067】
一方、更新した仮アドレス値(KADR)が予め決めている最大値を越える場合は、仮アドレスに対する問合せが一巡したため、再度、アドレス未設定の室内機の有無の確認を実施すべく、図4に示すステップ14に戻る(接続子C)。
【0068】
ステップ24で、室内機からの応答があった場合は、ステップ28へ進んでいる。
ステップ28では、現在の仮アドレス値(KADR)を持つ室内機に対して、アドレスを設定付与するために、現在の付与アドレス値(ADR)を情報として含んだアドレス付与コマンドを送信した後、ステップ29でタイマのカウント動作を開始し、ステップ30で、アドレスを付与した室内機からの応答があったか否かを検出する。
【0069】
そしてステップ30で応答ありと判断された場合はステップ32へ進み、応答がない場合はステップ31へ進む。
【0070】
応答が無くステップ31に進んだ場合は、ステップ29においてカウント動作を開始したタイマが所定時間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そして、未だ所定時間を経過していない場合には、室内機からの応答待機状態とすべくステップ30へ戻る。また、タイマがタイムアウトした場合は、再度現在の仮アドレス値(KADR)を持つ室内機の存在を確かめるために、ステップ22へ戻る。
【0071】
ステップ32は、ステップ30にて応答が確認できた場合であるので、下記式に従い仮アドレス値(KADR)を更新し、ステップ33へ進む。
【0072】
KADR=KADR+1
ステップ33では、下記式に従い、アドレス値(ADR)を更新し、ステップ34へ進む。
【0073】
ADR=ADR+1
ステップ34では、更新した仮アドレス値(KADR)が予め決めている仮アドレスの最大値より大きいかどうかを判定する。更新した仮アドレス値(KADR)が予め決めている最大値以下の場合は、ステップ22に戻り、再度更新された仮アドレス値(KADR)により、更新された仮アドレス値(KADR)を持つ室内機の有無を確認する問合せを開始する。
【0074】
一方、更新した仮アドレス値(KADR)が予め決めている最大値を越える場合は、仮アドレスに対する問合せが一巡したため、再度、アドレス未決定の室内機の有無の確認を実施すべく、ステップ35へ進む。
【0075】
ステップ35では、アドレス未設定の室内機の有無を確認すべく、アドレス未設定室内機確認コマンドを全ての室内機に対し同報で送信した後、ステップ36でタイマのカウント動作を開始し、ステップ37で、未だアドレスが決定していない室内機からの応答があるか否かを検出する。
【0076】
そして、ステップ37において応答があった場合には、未だアドレスが決定していない室内機が存在することが確認できたため、図5に示すステップ18に戻る(接続子A)。
【0077】
一方、ステップ37で室内機からの応答が確認されない場合はステップ38へ進む。
ステップ38へ進んだ場合は、ステップ36においてカウント動作を開始したタイマが所定時間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そして、未だ、所定時間が経過していない場合には、室内機からの応答待機状態とすべくステップ37へ戻る。
【0078】
また、タイマがタイムアウトした場合は、全ての室内機21〜23に対するアドレス設定が完了しているのであるから、正常なアドレス設定を行うことができたか否かを判断すべく図7のステップ39へ進む(接続子D)。
【0079】
ステップ39では、設定付与アドレスの最終値(ADR)を室内機接続台数として格納し、ステップ40へ進む。
【0080】
ステップ40ではアドレス設定が完了している室内機に対し順次設定されたアドレスの確認をするために、呼び出しアドレス(YADR)を1に初期化し、ステップ41へ進む。
【0081】
CPU11は、ステップ41において、現在の呼び出しアドレス値(YADR)を対象アドレスとし、室内機に対して接続確認コマンドを送信した後、ステップ42でタイマのカウント動作を開始し、ステップ43で、アドレス値として現在の呼び出しアドレス値(YADR)を持つ室内機からの応答があったか否かを検出する。
【0082】
ステップ43で応答ありと判断された場合はステップ45へ進み、応答がない場合はステップ44へ進む。ステップ44に進んだ場合は、ステップ42においてカウント動作を
開始したタイマが所定時間を経過してタイムアウトしたか否かを判断する。そして、未だ所定時間を経過していない場合には、室内機からの応答待機状態とすべくステップ43へ戻る。また、タイマがタイムアウトした場合は、アドレス設定に不都合が生じたものと判断し、図4のステップ10へ戻り、全ての室内機に対し、再度アドレスの設定付与をやり直す(接続子D)。
【0083】
ステップ45においては、ステップ43にて応答が確認できた場合であるので、下記式に従い、呼び出しアドレス値(YADR)を更新し、ステップ45へ進む。
【0084】
YADR=YADR+1
ステップ45では、更新された呼び出しアドレス値(YADR)と室内機接続台数を比較し、呼び出しアドレス値(YADR)が、室内機接続台数以下の場合は、次の室内機の接続確認を実施するためにステップ41に戻り、呼び出しアドレス値(YADR)が、室内機接続台数を越える場合は、アドレス設定された全ての室内機が確認されたこととなり、自動アドレス設定の処理を終了し、空気調和機100の通常運転に移行することとなる。
【0085】
図8は、この実施の形態の自動アドレス設定の際に図2で示す室内機21のCPU211が分流ユニット10から仮アドレス設定指令コマンドを受信した場合における、仮アドレスの設定を行うフローチャートである。
【0086】
処理の概要を説明すると、まず、通常室内機が備えているCPU211のAD変換器による室内温度測定を7回実施し、それぞれの温度測定によるAD変換結果の最下位ビットを抽出し、7ビットのデータを得る。この値を元にし、乱数計算を実施し、乱数計算結果より仮アドレスを決定するといったものである。
【0087】
以下、図8のフローチャートに従い、処理の詳細を説明する。
【0088】
分流ユニット10から仮アドレス設定指令コマンドを受信したCPU211は、ステップ100においてAD変換の実施回数(HNUM)を0に初期化し、ステップ101に進む。ステップ101においてCPU211は、室内温度計測用に準備されているセンサーを用いAD変換器を動作させることで室温データを8ビット或いは10ビットのデータとして取りこみ、ステップ102に進む。
【0089】
ステップ102では、ステップ101のAD変換により得られた結果の最下位ビットを、乱数計算用初期値(data)の(HNUM)ビット目に格納しステップ103に進む。
【0090】
具体的には、0回目のAD変換結果の最下位ビットは、乱数計算用初期値(data)の0ビット目に格納し、1回目のAD変換結果の最下位ビットは、乱数計算用初期値(data)の1ビット目に格納・・・というふうに、順次AD変換が完了する度に乱数計算用初期値(data)の各ビットに格納していく。
【0091】
ステップ103では、AD変換が完了する度にAD変換の実施回数(HNUM)を下記式に従い更新し、ステップ104に進む。
【0092】
HNUM=HNUM+1
ステップ104では、AD変換実施回数(HNUM)が7回を越えたか否かを判定する。
【0093】
AD変換実施回数(HNUM)が7回を越えた場合には、初期値の取得が完了したため
ステップ105に進み、仮アドレスの計算を実施する。また、AD変換実施回数(HNUM)が7回以下の場合には、ステップ101に戻すことにより、引き続き乱数計算用初期値(deta)の作成を継続する。
【0094】
ステップ105では、仮アドレスの設定を実施する。
【0095】
仮アドレスの設定方法を以下に示す。
【0096】
各室内機21〜23は、自己のアドレスが未設定の場合は、分流ユニット10から仮アドレス設定コマンドを受信する度に、以下に説明する仮アドレスの計算を実施する。
【0097】
1回目の仮アドレスの計算は、下記式に従い乱数計算用初期値(deta)から1〜999の乱数(RAN(1))を計算により得る。
【0098】
ここで、(mod1000)は、右辺の計算結果を1000で割った時のあまりが左辺の値であることを示している。
【0099】
RAN1=data×23+12 (mod1000)
次に、得られた乱数(RAN1)を6で割り、そのあまりに1を加えることにより1〜6の仮アドレス(KADR)を設定する。
【0100】
一方、2回目以降の仮アドレス(RAN(n+1))の計算は、下記式に従い、前回の乱数(RAN(n))を初期値として計算により得る。
【0101】
RAN(n+1)=RAN(n)×23+12 (mod1000)
次に、得られた乱数(RAN(n+1))を6で割り、そのあまりに1を加えることにより1〜6の仮アドレス(KADR)を設定する。
【0102】
以上説明した内容により仮アドレスを決定する。
【0103】
ところで、上記仮アドレスの計算は各々の室内機が独立に実施するため、場合によっては同一の仮アドレスとなる場合がある。
【0104】
同一となった場合は、それらの室内機は再度の分流ユニット10からの仮アドレス設定コマンドにより、仮アドレスの再計算を繰り返すことにより、最終的にはそれぞれが異なる仮アドレスとなり、アドレスの設定付与が可能となる。
【0105】
なお、上記説明においては、室内機が6台まで接続可能なものであるとしたが、それに限定されるものでないことは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0106】
以上のように、本発明にかかる空気調和機及び空気調和機におけるアドレス設定方法は、一台の分流ユニットに対し複数の室内機が接続された空気調和機において、各室内機が独自に得ることが出来る室内温度の測定結果より作成した値に対し、乱数計算を施し、その計算結果から仮アドレスを設定する事としたもので、製造工程で事前に室内機に固有の値を書き込む必要がなく、また、室内機の通信機能として、送信と同時の通信ラインのモニタも不要であるため、製造コストを下げる事が可能となるので、安価なCPUを搭載している、マスタ、スレーブの関係が同様なシステムの用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】本発明の実施の形態における空気調和機の構成を示す概略図
【図2】本発明の実施の形態における分流ユニットと室内機との内部機構を示す概略図
【図3】本発明の実施の形態における自動アドレス設定を行う際に分流ユニットのCPUによって実現される機能ブロック図
【図4】本発明の実施の形態における分流ユニットのCPUが、アドレス取り消し部及びアドレス未設定室内機確認部として機能する場合の処理内容を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態における分流ユニットのCPUが、仮アドレス設定指令部として機能する場合の処理内容を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態における分流ユニットのCPUが、仮アドレス確認部及びアドレス設定部として機能する場合の処理内容を示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態における分流ユニットのCPUがアドレス確認部として機能する場合の処理内容を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態における、自動アドレス設定の際に室内機のCPUが分流ユニットから仮アドレス設定指令コマンドを受信した場合における、仮アドレスの設定を行う場合の処理内容を示すフローチャート
【図9】従来例における空気調和機の構成を示す概略図
【図10】従来例における分流ユニットと室内機との内部機構を示す概略図
【図11】従来例における自動アドレス設定を行う際に分流ユニットのCPUによって実現される機能ブロック図
【符号の説明】
【0108】
10 分流ユニット
11 分流ユニットCPU
12 分流ユニットEEPROM
11a アドレス取り消し部
11b アドレス未設定室内機確認部
11c 仮アドレス設定指令部
11d 仮アドレス確認部
11e アドレス設定部
11f アドレス確認部
21〜23 室内機
21a 室内機データ送信部
21b 室内機データ受信部
211 室内機CPU
212 室内機EEPROM
31〜34 室外機
40 通信ライン
100 空気調和機





 

 


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