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発明の名称 ラッシュアジャスタの組付方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−16680(P2007−16680A)
公開日 平成19年1月25日(2007.1.25)
出願番号 特願2005−198684(P2005−198684)
出願日 平成17年7月7日(2005.7.7)
代理人 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎
発明者 福島 卓実
要約 課題
従来ラッシュアジャスタの挿入に必要であった空気抜き通路を省略したシリンダヘッドの構成につき、ラッシュアジャスタの組付けを可能とする新規な組付方法を提案する。

解決手段
シリンダヘッド1に形成される油ギャラリ4の加工穴の開口部4a・4bを封止部材により閉じる第一の工程と、ラッシュアジャスタ3・3・・・の挿入先端部を前記油ギャラリ4と連通されるラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・にセットして、前記ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・の開口部2a(図2参照)を塞ぐとともに、真空ポンプ6により前記油ギャラリ4の真空引きを行う第二の工程と、前記ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・内が真空となった状態で前記ラッシュアジャスタ3・3・・・を前記ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・へ挿入する第三の工程と、から実施される。
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンのシリンダヘッドに備えるラッシュアジャスタの組付方法であって、
前記シリンダヘッドに形成されるラッシュアジャスタ挿入孔内を真空状態としつつ、
前記ラッシュアジャスタを前記ラッシュアジャスタ挿入孔に挿入して組付ける、
ラッシュアジャスタの組付方法。
【請求項2】
エンジンのシリンダヘッドに備えるラッシュアジャスタの組付方法であって、
前記シリンダヘッドに形成される油ギャラリの加工穴の開口部を封止部材により閉じる第一の工程と、
前記ラッシュアジャスタの挿入先端部を前記油ギャラリと連通されるラッシュアジャスタ挿入孔にセットして、前記ラッシュアジャスタ挿入孔の開口部を塞ぐとともに、真空ポンプにより前記油ギャラリの真空引きを行う第二の工程と、
前記ラッシュアジャスタ挿入孔内が真空となった状態で、前記ラッシュアジャスタを前記ラッシュアジャスタ挿入孔内へ挿入する第三の工程と、から実施される、ラッシュアジャスタの組付方法。
【請求項3】
前記真空ポンプと前記油ギャラリを結ぶ経路に、真空ゲージが設けられ、
該真空ゲージによって前記封止部材による封止状態のリークテストを実施可能に構成する、ことを特徴とする、請求項2に記載のラッシュアジャスタの組付方法。
【請求項4】
前記ラッシュアジャスタ挿入装置を空圧駆動方式とし、
前記真空ポンプの排気を前記ラッシュアジャスタ挿入装置の駆動用に利用する構成とする、ことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載のラッシュアジャスタの組付方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンのシリンダヘッドに備えるラッシュアジャスタの組付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のラッシュアジャスタの一般的な構成として、図4及び図5に示すごとく、シリンダヘッド51に設けたラッシュアジャスタ挿入孔52に対し、円筒状のラッシュアジャスタ53を挿入して組付ける構成とするものがある。また、前記シリンダヘッド51には、油ギャラリ54が構成され、該油ギャラリ54内の油が、適宜、前記ラッシュアジャスタ53内に供給される構成としている。
【0003】
また、前記ラッシュアジャスタ挿入孔52の内径と、ラッシュアジャスタ53の外筒53aの外径は、略同一に設定され、押圧による外筒53aのラッシュアジャスタ挿入孔52内への挿入を許容しつつ、密閉性が確保され、ラッシュアジャスタ挿入孔52内の潤滑油が外部へ漏れないようにしている。
【0004】
また、前記ラッシュアジャスタ挿入孔52にラッシュアジャスタ53が挿入される際には、前記外筒53aとラッシュアジャスタ挿入孔52の間の密閉性により、ラッシュアジャスタ挿入孔52内の空気が圧縮されることになる。そして、圧縮空気による反発力が生成され、ラッシュアジャスタ53の挿入がスムーズに行えないことになる。
このため、前記シリンダヘッド51には、前記ラッシュアジャスタ挿入孔52と外部を連通させるための空気抜き通路55が形成され、空気を外部に逃がす構成が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、図6は、図4の構成におけるラッシュアジャスタの組付け工程について示すものであり、空気抜き通路55の穿設加工(S61)、前記空気抜き通路55により生じたバリの除去加工(S62)を行った後、封止部材としてのボール56a・56bを油ギャラリ54の開口部に圧入する(S63)。次に、テスター57a・57bをシリンダヘッド1に取り付け、リークテストを実施する(S64)。前記テスター57a・57bは、例えば、ボール56a・56b側に空気圧をかけ、その減圧の有無を確認するなどして、ボール56a・56bによる油ギャラリ54の加工穴の開口部の封止状態を確認するものである。そして、リークテスト後に、ラッシュアジャスタ53を挿入する(S65)。
このラッシュアジャスタ53の挿入の際には、ラッシュアジャスタ挿入孔52内の空気は、前記空気抜き通路55(図5参照)を通って外部へ放出されるため、ラッシュアジャスタ挿入孔52内の空気の圧縮が緩和され、ラッシュアジャスタ53の挿入が許容されることになる。
【特許文献1】実公平7−651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記空気抜き通路55(図5参照)は、ラッシュアジャスタ53を挿入する際における空気抜きとしてのみ機能するものであり、ラッシュアジャスタ53をスムーズに行えるのであれば、特に必要のない構造である。
他方、この空気抜き通路55の形成のために、シリンダヘッド51の加工や、加工時に発生するバリの除去加工が必要とされるものである。この点、空気抜き通路55を省略することができれば、加工工数の低減による省力化、生産速度の向上が図られ、また、加工コストの低減も図ることができる。
【0007】
そこで、本発明は、従来ラッシュアジャスタの挿入に必要であった空気抜き通路を省略したシリンダヘッドの構成につき、ラッシュアジャスタの組付けを可能とする新規な組付方法を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上のごとくであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、請求項1に記載のごとく、
エンジンのシリンダヘッドに備えるラッシュアジャスタの組付方法であって、
前記シリンダヘッドに形成されるラッシュアジャスタ挿入孔内を真空状態としつつ、
前記ラッシュアジャスタを前記ラッシュアジャスタ挿入孔に挿入して組付けることとする。
【0010】
また、請求項2に記載のごとく、
エンジンのシリンダヘッドに備えるラッシュアジャスタの組付方法であって、
前記シリンダヘッドに形成される油ギャラリの加工穴の開口部を封止部材により閉じる第一の工程と、
前記ラッシュアジャスタの挿入先端部を前記油ギャラリと連通されるラッシュアジャスタ挿入孔にセットして、前記ラッシュアジャスタ挿入孔の開口部を塞ぐとともに、真空ポンプにより前記油ギャラリの真空引きを行う第二の工程と、
前記ラッシュアジャスタ挿入孔内が真空となった状態で、前記ラッシュアジャスタを前記ラッシュアジャスタ挿入孔内へ挿入する第三の工程と、から実施される、ラッシュアジャスタの組付方法とする。
【0011】
また、請求項3に記載のごとく、
前記真空ポンプと前記油ギャラリを結ぶ経路に、真空ゲージが設けられ、
該真空ゲージによって前記封止部材による封止状態のリークテストを実施可能に構成することとする。
【0012】
また、請求項4に記載のごとく、
前記ラッシュアジャスタ挿入装置を空圧駆動方式とし、
前記真空ポンプの排気を前記ラッシュアジャスタ挿入装置の駆動用に利用する構成とすることとする。
【発明の効果】
【0013】
以上の請求項1に記載の発明では、従来構成と比較して、空気抜き通路の穿鑿加工、バリの除去加工が必要なくなるため、加工工数の低減による省力化、生産速度の向上が図られ、また、加工コストの低減も図ることができる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明では、従来構成と比較して、空気抜き通路の穿鑿加工、バリの除去加工が必要なくなるため、加工工数の低減による省力化、生産速度の向上が図られ、また、加工コストの低減も図ることができる。
【0015】
また、請求項3に記載の発明では、前記第二の工程における真空引きと同時に、前記封止部材による封止状態のリークテストを実施することができる。
【0016】
また、請求項4に記載の発明では、真空ポンプの排気を有効利用することがでる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明に係るラッシュアジャスタの組付方法は、図1に示すごとく、エンジンのシリンダヘッド1に備えるラッシュアジャスタ3・3・・・の組付方法であり、前記シリンダヘッド1に形成されるラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・内を真空状態としつつ(図2参照)、前記ラッシュアジャスタ3・3・・・を前記ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・に挿入して組付けることとするものである。以下、詳細に説明する。
【0018】
図1、及び、図2に示すごとく、シリンダヘッド1には、ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・が設けられており、該ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・には、それぞれ、ラッシュアジャスタ3・3・・・が挿入される構成となっている。
【0019】
また、ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・には、シリンダヘッド1に設けられた油ギャラリ4と連通されている。前記油ギャラリ4には、図示せぬシリンダブロックにおいてピストン等を潤滑する潤滑油(エンジンオイル)が流通されるようになっている。
【0020】
また、図2に示すごとく、前記ラッシュアジャスタ挿入孔2の内径と、ラッシュアジャスタ3の外筒3aの外径は、略同一に設定され、外筒3aのラッシュアジャスタ挿入孔2内への挿入を許容しつつ、密閉性が確保され、ラッシュアジャスタ挿入孔2内の潤滑油が外部へ漏れないようにしている。
【0021】
また、図1に示すごとく、シリンダヘッド1において、前記油ギャラリ4の加工穴の開口部4a・4bは封止部材としてのボール5a・5bによって閉じられている。このボール5a・5bは弾性力のあるゴム、樹脂等により構成され、油ギャラリ4の加工穴の開口部4a・4bを密封できるように構成される。
【0022】
また、シリンダヘッド1には、前記油ギャラリ4と連通路4cを介して連通される開口部4dが設けられている。前記開口部4dは、真空ポンプ6の吸引口6aが取り付け可能に構成されている。尚、前記連通路4c、及び、開口部4dは本発明において実施する油ギャラリ4、ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・の真空引きを行うために別途設ける構成とする他、既存のエンジンオイルを流通させる通路として機能している経路を利用してもよく、特に限定されるものではない。
【0023】
また、図2に示すごとく、従来構成とは異なり(図5参照)、前記シリンダヘッド1には、ラッシュアジャスタ挿入孔2からシリンダヘッド1の外部に通じる空気抜き通路は設けられない構成としており、このままでは、ラッシュアジャスタ3がラッシュアジャスタ挿入孔2に挿入されると、ラッシュアジャスタ3の底部によって該ラッシュアジャスタ挿入孔2内の空気が圧縮されて反発力が生じ、ラッシュアジャスタ3の挿入が妨げられることになる。
【0024】
そこで、図2に示すように、ラッシュアジャスタ挿入孔2内を真空状態とすることにより、空気の圧縮による反発力の生成をなくし、ラッシュアジャスタ3をラッシュアジャスタ挿入孔2内へスムーズに挿入可能とするものである。
【0025】
図1は、ラッシュアジャスタ3・3・・・の組付け時の様子を示すものであり、前記真空ポンプ6にて前記油ギャラリ4内を真空引きすることにより、ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・内を真空状態とするものである。
【0026】
このラッシュアジャスタ3・3・・・の組付けは、図3のフローにより実施されるものであり、シリンダヘッド1に形成される油ギャラリ4の加工穴の開口部4a・4bを封止部材により閉じる第一の工程S31と、ラッシュアジャスタ3・3・・・の挿入先端部を前記油ギャラリ4と連通されるラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・にセットして、前記ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・の開口部2a(図2参照)を塞ぐとともに、真空ポンプ6により前記油ギャラリ4の真空引きを行う第二の工程S32と、前記ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・内が真空となった状態で前記ラッシュアジャスタ3・3・・・を前記ラッシュアジャスタ挿入孔2内へ挿入する第三の工程S33と、から実施されるものであり、従来構成における組付けのフロー(図6参照)と比較して、空気抜き通路55の穿鑿加工(S61)、バリの除去加工(S62)が必要なくなるため、加工工数の低減による省力化、生産速度の向上が図られ、また、加工コストの低減も図ることができる。
【0027】
まず、前記第一の工程S31においては、図1に示すごとく、油ギャラリ4の加工穴の開口部4a・4bを封止部材(ボール5a・5b)により閉じることとする。
【0028】
次に、前記第二の工程S32においては、図1及び図2に示すごとく、ラッシュアジャスタ挿入孔2の開口部2aをラッシュアジャスタ3によって塞ぐように、ラッシュアジャスタ3がラッシュアジャスタ挿入孔2にセットされる。
また、図1に示すごとく、真空ポンプ6の吸引口6aを開口部4dに接続し、真空引きを実施する。この場合、前記ラッシュアジャスタ3・3・・・、封止部材(ボール5a・5b)によって油ギャラリ4は密閉状態とされているため、ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・内の空気が次第に減圧され、真空状態となる。
【0029】
次に、前記第三の工程S33においては、真空状態とされたラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・にラッシュアジャスタ3・3・・・が挿入される。
このラッシュアジャスタ3・3・・・の挿入は、図1に示す構成では、ラッシュアジャスタ挿入装置10を作動させ、各ラッシュアジャスタ3・3・・・の頭部を押圧部材10aにて下方に押圧することにより行われるが、図2に示すごとく、ラッシュアジャスタ挿入孔2・2・・・内は真空状態となっているため、僅かな押圧力(矢印F)によりラッシュアジャスタ3の挿入が可能である。また、真空状態のため、ラッシュアジャスタ3を引き込もうとする吸引力(矢印P)も発生することになり、これによって、ラッシュアジャスタ3のスムーズな挿入が助長される。
【0030】
また、図1に示すごとく、前記真空ポンプ6と油ギャラリ4を結ぶ経路に、真空ゲージ7が設けられ、該真空ゲージ7によって前記封止部材(ボール5a・5b)による封止状態のリークテストを実施可能に構成することとすれば、前記第二の工程S32における真空引きと同時に、前記封止部材(ボール5a・5b)による封止状態のリークテストを実施することができる。
尚、前記真空ゲージ7の構成については特に限定されるものではないが、ゲージを目視により確認する構成とするほか、圧力値を制御装置に出力し、前記制御装置によってエラーチェック(エア漏れ)を検出する構成等を採用することができる。
【0031】
また、図1に示すごとく、前記ラッシュアジャスタ挿入装置10を空圧駆動方式とし、前記真空ポンプ6の排気を前記ラッシュアジャスタ挿入装置10の駆動用に利用する構成としてもよい。具体的には、前記ラッシュアジャスタ挿入装置10への空気供給管11に、真空ポンプ6の排気管12を接続することで、ラッシュアジャスタ挿入装置10へ真空ポンプ6の排気を供給する構成とするものである。
このように構成することにより、真空ポンプ6の排気を有効利用することがでる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係るラッシュアジャスタの組付方法の実施形態について示す図。
【図2】ラッシュアジャスタ挿入の際にラッシュアジャスタ挿入孔を真空状態とすることについて示す図。
【図3】本発明のラッシュアジャスタ挿入に関する手順について示す図。
【図4】従来構成によるラッシュアジャスタの組付方法の実施形態について示す図。
【図5】空気抜き通路が構成される従来のシリンダヘッドの構成について示す図。
【図6】従来のラッシュアジャスタ挿入に関する手順について示す図。
【符号の説明】
【0033】
1 シリンダヘッド
2 ラッシュアジャスタ挿入孔
2a 開口部
3 ラッシュアジャスタ
4 油ギャラリ
6 真空ポンプ




 

 


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