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発明の名称 乾燥炉
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−3073(P2007−3073A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−182240(P2005−182240)
出願日 平成17年6月22日(2005.6.22)
代理人 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫
発明者 村井 大
要約 課題
専有スペースを縮小させると共に、被乾燥物の生産数が変動してもエネルギーロスを低く抑えることのできる乾燥炉を提供する。

解決手段
乾燥炉1は、各乾燥炉本体2〜5を上下方向に2段、及び左右方向に2列並設させているので、その専有スペースを大幅に縮小させることができる。また、熱発生源6、6から熱風が供給される各乾燥炉本体2〜5を選択的に切替える切替手段を設けているので、ボディBの生産台数が減って、ボディBがある特定の乾燥炉本体2〜5だけに収容されている場合には、切替手段を制御することにより、ボディBが収容されている各乾燥炉本体2〜5だけに熱風が供給される。これにより、生産台数が変動してもエネルギーロスを低く抑えることができる。
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも上下方向に複数段並設され、それぞれの内部に被乾燥物が搬送される各乾燥炉本体と、各乾燥炉本体に連通される熱発生源と、前記熱発生源から熱風が供給される前記各乾燥炉本体を選択的に切替える切替手段とを備えたことを特徴とする乾燥炉。
【請求項2】
前記切替手段は、前記各乾燥炉本体と前記熱発生源とを連通するダクトの所定位置に備えられた切替ダンパーの開閉を制御して構成されることを特徴とする請求項1に記載の乾燥炉。
【請求項3】
前記乾燥炉本体は、左右方向にも複数列並設されることを特徴とする請求項1または2に記載の乾燥炉。
【請求項4】
前記被乾燥物は自動車のボディであり、該ボディは、前記各乾燥炉本体内に、前後方向に沿う縦向きで配列されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の乾燥炉。

発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のボディやバンパーを塗装した後、これらボディやバンパーが搬送されて塗料の焼き付けが行われる乾燥炉に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の乾燥炉は以下のように構成されている。
すなわち、従来の乾燥炉は、自動車の構成部材である例えばボディが収納される角筒状で直線的に延びる乾燥炉本体と、この乾燥炉本体に熱風を供給する熱発生源とが備えられている。そこで、従来の乾燥炉における乾燥炉本体の配置としては、省スペース化を目的として、図6に示すように、内部にボディBが縦向きに配列される乾燥炉本体51、51が左右方向に2列並設される形態や、図8に示すように、ボディBが横向きに配列される乾燥炉本体52が1列に配置される形態がある。なお、図6に示す各乾燥炉本体51、51が並設された形態と、図8に示す乾燥炉本体52が1列配置された形態とは、その専有スペースが略同一であると共に、収容可能なボディBの台数も略同一となっている。
【0003】
まず、従来の乾燥炉50において、内部にボディBが縦向きに配列される乾燥炉本体51、51が左右方向に2列並設される形態を、図6及び図7に基いて説明する。
これら各乾燥炉本体51、51は、建屋の床面11から所定高さの位置に配設されており、各乾燥炉本体51、51の下方に熱発生源6、6が、ボディBの搬送方向に沿って所定の間隔を置いて複数設置されている。また、各乾燥炉本体51、51の両端には、各乾燥炉本体51、51に対応するように、ボディBを各乾燥炉本体51、51内にリフトアップさせて搬出入させるための各搬送設備12、12がそれぞれ配置されている。
【0004】
また、図6(b)に示すように、各乾燥炉本体51、51の内部で、その両側壁には各内部ダクト10、10が、図6(b)の紙面方向(ボディBの搬送方向)にそれぞれ延設されている。各内部ダクト10、10は、上下方向ほぼ中央で仕切られており、上側が戻り用内部ダクト8、8として、下側が供給用内部ダクト9、9として機能している。また、各戻り用内部ダクト8、8には吸込口(図示略)が、各供給用内部ダクト9、9には吹出口(図示略)が、図6(b)の紙面方向に間隔を置いて複数設けられている。また、図7に示すように、各乾燥炉本体51、51内の供給用内部ダクト9、9及び戻り用内部ダクト8、8のそれぞれは、供給用外部ダクト15、15及び戻り用外部ダクト16、16を介して各熱発生源6、6に連通している。
そして、図7に示すように、各熱発生源6、6から供給される熱風は、各供給用外部ダクト15、15から各乾燥炉本体51、51内の供給用内部ダクト9、9を経由して各吹出口から各乾燥炉本体51、51内に吹き出される。その後、熱風は各乾燥炉本体51、51内を循環し、各吸込口から各戻り用内部ダクト8、8に吸い込まれて、各戻り用外部ダクト16、16を経由して各熱発生源6、6に戻るようになっている。
【0005】
次に、従来の乾燥炉50において、ボディBが横向きに配列される乾燥炉本体52が1列配置される形態を、図8に基いて説明する。
このタイプの乾燥炉本体52も、建屋の床面11から所定高さの位置に配設されており、乾燥炉本体52の下方に、各熱発生源6、6がボディBの搬送方向に沿って所定の間隔を置いて複数配置されている。また、乾燥炉本体52の両端には、乾燥炉本体52内にリフトアップさせて搬出入させるための各搬送設備12、12が配置されている。
また、乾燥炉本体52の内部で、その両側壁の上部には、各戻し用内部ダクト53、53が図8(b)の紙面方向にそれぞれ延設されており、これら各戻し用内部ダクト53、53の内壁面には図8(b)の紙面方向に間隔を置いて複数の吸込口(図示略)が設けられている。さらに、乾燥炉本体52の内部で、その底壁の両側には、各供給用内部ダクト54、54が図8(b)の紙面方向にそれぞれ延設されており、これら各供給用内部ダクト54、54の上壁面に図8(b)の紙面方向に間隔を置いて複数の吹出口(図示略)が設けられている。
なお、各熱発生源6、6からの熱風の循環については、上述した乾燥炉本体51、51が並設された形態と同様であるために、ここでの説明を省略する。
【0006】
また、乾燥炉の従来技術として、特許文献1には、塗装乾燥炉および電着塗装方法が開示されている。
すなわち、この乾燥炉は、第1の炉体、第2の炉体及び第3の炉体が並列的に配置され、各第1〜第3炉体のそれぞれは連続して繋がっており、第1の炉体は、乾燥炉入口に連続する第1の予備加熱用炉体と、この第1の予備加熱用炉体の階上に設けられた第1の本加熱用炉体とを有し、第2の炉体は、前記第1の予備加熱用炉体の終端に連続して階下に設けられた第2の予備加熱用炉体と、この第2の予備加熱用炉体の終端に連続して設けられた傾斜炉体と、前記第2の予備加熱用炉体の階上に設けられた第2の本加熱用炉体とを有しており、さらに、第3の炉体は、前記第2の本加熱用炉体の終端に連続して階上に設けられた第3の本加熱用炉体と、この第3の本加熱用炉体の終端に、階上から階下に向う傾斜炉体を介して設けられた乾燥炉出口とを有している。
そして、乾燥炉入口から搬入されたボディは、第1の予備加熱用炉体から第2の予備加熱用炉体を通過して、第2の予備加熱用炉体の終端に至るが、これらの第1及び第2の予備加熱炉体内は、階上の第1及び第2の本加熱用炉体からの放熱によって炉内温度が上昇しているため、ここを通過した未乾燥ボディは、例えば40℃〜150℃程度で予備的に加熱される。続いて、ボディは、第1の本加熱用炉体、第2の本加熱用炉体及び第3の本加熱用炉体を順に通過することで本加熱されて、未乾燥塗料が例えば170℃で焼き付けられる。その後、第3の本加熱用炉体の終端に至ったボディは、傾斜炉体を通過しここで冷却されるなどして乾燥炉出口から次の工程に送られる。
【特許文献1】特開平11−197579号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の乾燥炉50において、前者の、ボディBが縦向きで配列された乾燥炉本体51、51が左右方向に2列並設される形態においては、生産台数が増加した際には、各乾燥炉本体51、51を長くする必要があるが、さらなる専有スペースが必要となり好ましくない。さらに、各熱発生源6、6と各乾燥炉本体51、51内とを連通する各供給用外部ダクト15、15及び各戻り用外部ダクト16、16も長く設定する必要があり、コストアップに繋がる。
また、各乾燥炉本体51、51を長く構成した場合には、生産変動、すなわち、生産量が減り、各乾燥炉本体51、51内に、ボディBが通常よりも少ない台数しか搬送されていなくても、熱発生源6、6からの熱風の供給量は、通常と同じとなるためにエネルギーロスが発生する。
さらに、各乾燥炉本体51、51は、他の作業工程と隔離するためにその間に隔離壁が設けられているが、各乾燥炉本体51、51が長く構成されると放熱面積が増加するために、それに対応した長い隔離壁が必要となり好ましくない。
【0008】
一方、後者の、ボディBが横向きに配列される乾燥炉本体52が1列配置される形態においては、前者の、ボディBが縦向きで配列される乾燥炉本体51、51が左右方向に2列並設された形態に比べ、その専有スペースが略同一で、収容可能なボディBの台数も同一であるが、乾燥炉本体52内にボディBをリフトアップさせて搬出入させる搬送サイクル(搬送時間)に関して不利となってしまう。すなわち、この形態の場合には、乾燥炉本体52の両端に各1台、乾燥炉本体52内にリフトアップさせて搬出入させる搬送設備12、12が備えられているが、これらの搬送設備12、12の能力(搬送時間を短縮させる能力)を上げるには限界があり、前者の、各乾燥炉本体51、51が左右方向に2列並設された形態(各乾燥炉本体51、51に対応した搬送設備12、12が備えられた形態)よりも、搬送サイクルが遅れてしまい、生産効率を悪化させてしまう。
さらに、ボディBが横向きで配置される乾燥炉本体52が1列配置される形態では、車両の大型化により、搬送方法が毎回新規設計となりコストアップに繋がり、さらに、ボディBを縦置きに乾燥炉本体52内に搬出入させるよりも横向きで搬出入させる方が、その搬送方法が複雑であり搬送時間が増加する傾向にある。さらにまた、乾燥炉本体52内においては、その底部に各供給用内部ダクト54、54が突設されるために、乾燥炉本体52内の容量が大きくなり、余分なエネルギーを消費することになる。
【0009】
また、特許文献1の発明でも、第1及び第2の予熱用炉体及び第1〜第3の本加熱用炉体は連続して繋がって構成されているために、生産変動があり、通常よりも生産台数が減少した場合には、エネルギーロスが発生する虞がある。
【0010】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、専有スペースを縮小させると共に、被乾燥物の生産数が変動してもエネルギーロスを低く抑えることのできる乾燥炉を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した乾燥炉の発明は、少なくとも上下方向に複数段並設され、それぞれの内部に被乾燥物が搬送される各乾燥炉本体と、各乾燥炉本体に連通される熱発生源と、前記熱発生源から熱風が供給される前記各乾燥炉本体を選択的に切替える切替手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載した乾燥炉の発明は、請求項1に記載した発明において、前記切替手段は、前記各乾燥炉本体と前記熱発生源とを連通するダクトの所定位置に備えられた切替ダンパーの開閉を制御して構成されることを特徴とするものである。
請求項3に記載した乾燥炉の発明は、請求項1または2に記載した発明において、前記乾燥炉本体は、左右方向にも複数列並設されることを特徴とするものである。
請求項4に記載した乾燥炉の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載した発明において、前記被乾燥物は自動車のボディであり、該ボディは、前記各乾燥炉本体内に、前後方向に沿う縦向きで配列されることを特徴とするものである。
【0012】
従って、請求項1に記載した乾燥炉の発明では、乾燥炉本体を少なくとも上下方向に並設させたので、専有スペースが縮小される。また、熱発生源から熱風が供給される各乾燥炉本体を選択的に切替える切替手段を設けているので、例えば、生産数が増加して、被乾燥物が全ての乾燥炉本体内に収容された場合には、切替手段の切替により熱発生源からの熱風が全ての乾燥炉本体に供給されるようになる。また、生産数が減少して、被乾燥物が各乾燥炉本体の内、所定の乾燥炉本体にしか収容されない場合には、切替手段の切替により熱発生源からの熱風が被乾燥物が収容されている乾燥炉本体だけに供給されるようになる。
請求項2に記載した乾燥炉の発明では、切替手段が簡易な構成で達成される。
請求項3に記載した乾燥炉の発明では、生産台数が増加される際には、乾燥炉本体を上下方向にさらに増加させるよりも、左右方向に複数並設させれば、被乾燥物を各乾燥炉本体内へリフトアップさせて搬出入させる搬送サイクルが短縮される。すなわち、各乾燥炉本体を左右方向に複数並設させれば、左右方向に並設される各乾燥炉本体に対応した搬送設備を複数備えることが可能となり、搬送サイクルが短縮される。しかも、各乾燥炉本体の放熱面積が縮小するために、その放熱量も減少するようになる。
請求項4に記載した乾燥炉の発明では、ボディの大型化等による搬送方法を新規に設計する必要がなく、ボディを横置きで各乾燥炉本体内に搬出入するよりも縦置きで搬出入する方が、ボディの各乾燥炉本体内への搬送方法が簡易となり、搬送時間が短縮される共に、乾燥炉本体内の構造も簡素化されるためエネルギーロスが少ない。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、専有スペースを縮小させると共に、被乾燥物の生産数が変動してもエネルギーロスを低く抑えることのできる乾燥炉を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図5に基いて詳細に説明する。従来例と同一部品又は部材は、同一の符号を使用して説明する。
本発明の実施の形態に係る乾燥炉1は、図1に示すように、上下方向に2段、及び左右方向に2列並設されると共に、内部に被乾燥物である自動車のボディBが搬送される乾燥炉本体2〜5と、各乾燥炉本体2〜5内に連通される各熱発生源6、6と、各熱発生源6、6から熱風が供給される各乾燥炉本体2〜5を選択的に切替える切替手段7(図4参照)とを備えている。
【0015】
各乾燥炉本体2〜5は、図1に示すように、上下方向に2段、及び左右方向に2列並設されており、断面略矩形状の角筒状でボディBが縦向きに配置される寸法で形成されている。また、各乾燥炉本体2、4の両端、及び各乾燥炉本体3、5の両端には、それぞれボディBを各乾燥炉本体2、4、及び各乾燥炉本体3、5内にリフトアップさせて搬出入させる搬送設備12、12が配置されている。
また、各乾燥炉本体2〜5内には、その両側壁に断面矩形状の内部ダクト10、10が、図1(b)の紙面方向(ボディBの搬送方向)に延設されている。これらの内部ダクト10、10は上下方向ほぼ中央で区画されており、上側が戻り用内部ダクト8、8として、下側が供給用内部ダクト9、9として機能している。また、各供給用内部ダクト9、9の内壁面には、熱風が吹出される吹出口(図示略)が、図1(b)の紙面方向に所定の間隔を置いて複数形成されており、各戻り用内部ダクト8、8の内壁面にも、熱風を吸い込む吸込口(図示略)が、図1(b)の紙面方向に間隔を置いて複数形成されている。
【0016】
さらに、各乾燥炉本体2〜5は、図1(b)及び図2に示すように、建屋の床面11から所定高さの位置に配設されており、最も下方に位置する各乾燥炉本体4、5の下方に、ボディBの搬送方向に沿って熱発生源6、6が複数設置されている。また、図1〜図3に示すように、各熱発生源6、6からは各供給用外部ダクト15、15及び各戻り用外部ダクト16、16が延設されると共に、これらの供給用外部ダクト15、15及び戻り用外部ダクト16、16がそれぞれ分岐されて、各乾燥炉本体2〜5内の各供給用内部ダクト9、9及び各戻り用内部ダクト8、8に連通している。なお、上述した各乾燥炉本体2〜5と各熱発生源6、6との連通形態については、後でさらに詳述する。
【0017】
熱発生源6は、図1(b)及び図2に示すように、最も下方に位置する各乾燥炉本体4、5の下方に、ボディBの搬送方向に沿って複数配設されており、各熱発生源6、6は、各乾燥炉本体2〜5の長手方向に沿って分けられた各ゾーンごとに設置されている。なお、各ゾーンは、仕切板等によって区画されるものではない。
各熱発生源6、6は、図4に示すように、循環される空気を図示しないガスバーナ等で燃焼させ、送風ファン6aにより熱風として各乾燥炉本体2〜5へ供給する構成であり、循環風量制御は、送風ファン6のインバータ6b制御にて行っている。
【0018】
切替手段7は次のように構成されている。
すなわち、図4に示すように、各ゾーンごとに配置される各熱発生源6、6からは各供給用外部ダクト15、15が延設されている。これらの供給用外部ダクト15、15のそれぞれは、第1〜第4供給用外部ダクト17〜20に分岐されて、これら第1〜第4供給用外部ダクト17〜20のそれぞれが、第1〜第4乾燥炉本体2〜5内の各供給用内部ダクト9、9(図1(b)参照)に連通している。なお、図4に示す第1及び第2乾燥炉本体2、3は、図1(b)に示した上側に左右方向に2列に並設される各乾燥炉本体2、3であり、図4に示す第3及び第4乾燥炉本体4、5は、図1(b)に示した下側に左右方向に2列に並設される各乾燥炉本体4、5を示している。
一方、各熱発生源6、6から延設される各戻り用外部ダクト16、16のそれぞれも、第1〜第4戻り用外部ダクト21〜24に分岐されて、これら第1〜第4戻り用外部ダクト21〜24のそれぞれが、第1〜第4乾燥炉本体2〜5の各戻り用内部ダクト8、8(図1(b)参照)に連通している。
そして、図4に示すように、第1〜第4供給用外部ダクト17〜20のそれぞれには第1〜第4供給側切替ダンパー25〜28が、また、第1〜第4戻り用外部ダクト21〜24のそれぞれには第1〜第4戻り側切替ダンパー30〜33が備えられている。これら第1〜第4供給側切替ダンパー25〜28のそれぞれと第1〜第4戻り側切替ダンパー30〜33のそれぞれとは、その動作が同一となるように電気的に接続されている。
【0019】
そして、上述した切替手段7は次のように作用する。例えば、図2に示すように、第1〜第4乾燥炉本体2〜5の全てにボディBが搬送される場合には、図2及び図4に示す全ての第1〜第4供給側切替ダンパー25〜28及び全ての第1〜第4戻り側切替ダンパー30〜33が開放される。その結果、各熱発生源6、6からの熱風は、各熱発生源6、6→各供給用外部ダクト15、15→第1〜第4供給用外部ダクト17〜20→第1〜第4乾燥炉本体2〜5内→第1〜第4戻り用外部ダクト21〜24→各戻り用外部ダクト16、16→各熱発生源6、6の順序で循環して、第1〜第4乾燥炉本体2〜5に収容された全てのボディBに対して塗料の焼き付けが行われる。
【0020】
また、図3に示すように、生産台数が減少して、例えば、第3及び第4乾燥炉本体4、5だけにボディBが搬送される場合には、図3及び図4に示す第1及び第2供給側切替ダンパー25、26と、第1及び第2戻り側切替ダンパー30、31とが閉塞されると共に、第3及び第4供給側切替ダンパー27、28と、第3及び第4戻り側切替ダンパー32、33とが開放される。その結果、各熱発生源6、6からの熱風は、各熱発生源6、6→各供給用外部ダクト15、15→第3及び第4供給用外部ダクト19、20→第3及び第4乾燥炉本体4、5内→第3及び第4戻り用外部ダクト23、24→各戻り用外部ダクト16、16→各熱発生源6、6の順序で循環して、第3及び第4乾燥炉本体4、5に収容されたボディBに対して塗料の焼き付けが行われる。
このように、第1〜第4供給側切替ダンパー25〜28及び第1〜第4戻り側切替ダンパー30〜33の開閉を制御することにより、各熱発生源6、6からの熱風を所望の第1〜第4乾燥炉本体2〜5に供給することが可能となる。
【0021】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係る乾燥炉1によれば、各乾燥炉本体2〜5を上下方向に2段、及び左右方向に2列並設させているので、図1(a)からもよく解るように、従来、乾燥炉本体51、51が左右方向に2列配置された場合(図6(a)参照)に比べて、その専有スペースを大幅に縮小させることができると共に、放熱面積も縮小でき、その放熱量を減少させることができる。しかも、各熱発生源6、6と各乾燥炉本体2〜5とを連通する各供給用外部ダクト15、15及び各戻り用外部ダクト16、16も従来よりも短く設定できるので、コスト削減につながる。さらにまた、各乾燥炉本体2〜5からの放熱面積も従来よりも大幅に縮小されるので、他の作業工程と区画する隔離壁を大幅に縮小でき経済的である。このように、本発明の実施の形態に係る乾燥炉1を採用すれば、建屋サイズも縮小でき、初期投資をかなり削減することが可能となる。
【0022】
また、第1〜第4乾燥炉本体2〜5と各熱発生源6、6とを連通する第1〜第4供給用外部ダクト17〜20及び第1〜第4戻り用外部ダクト30〜33には、第1〜第4供給側切替ダンパー25〜28及び第1〜第4戻り側切替ダンパー30〜33が備えられており、これら第1〜第4供給側切替ダンパー25〜28及び第1〜第4戻り側切替ダンパー30〜33の開閉を制御することにより、各熱発生源6、6からの熱風を所望の第1〜第4乾燥炉本体2〜5に供給することができる。これにより、ボディBの生産台数が減って、ボディBが、例えば、第1及び第2乾燥炉本体2、3に収容されておらず、第3及び第4乾燥炉本体4、5にだけ収容されている場合には、第1及び第2乾燥炉本体2、3への各熱発生源6、6からの熱風を停止させて、ボディBが収容されている第3及び第4乾燥炉本体4、5だけに熱風を供給することが可能となり、エネルギーロスを低く抑えることができる。
しかも、各乾燥炉本体2〜5は、上下方向に2段、左右方向に2列並設されるので、各乾燥炉本体2〜5の個々の容積が縮小され、エネルギーの消費量を低減させることができる。
【0023】
さらに、本発明の実施の形態に係る乾燥炉1によれば、左右方向にも2列並設されているので、ボディBを各乾燥炉本体2〜5にリフトアップさせて搬出入させる搬送設備12を、各乾燥炉本体2、4内に搬出入させる搬送設備12と、各乾燥炉本体3、5内に搬出入させる搬送設備12との2台装備できるので、従来1列の乾燥炉本体52(図8参照)で構成された形態よりもその搬送サイクルを短縮することができる。
また、ボディBは縦向きで配置されるために、各乾燥炉本体2〜5内の構造が簡素化され、各乾燥炉本体2〜5が小型化されるので、エネルギーの消費量が低減される。
【0024】
なお、本発明の実施の形態に係る乾燥炉1では、各乾燥炉本体2〜5を上下方向に2段、左右方向に2列並設させる構成であるが、図5に示すように、各乾燥炉本体40〜45を上下方向に3段、左右方向に2列並設させる構成でもよいし、図示はしないが、各乾燥炉本体を上下方向だけに複数段配置する構成でもよい。
上述した各乾燥炉本体40〜45の配置であれば、図5(a)からよく解るように、さらなる省スペース化が達成でき、乾燥炉1aを立ち上げる際の初期投資もさらに削減することが可能となる。
【0025】
また、本発明の実施の形態に係る乾燥炉1では、被乾燥物が自動車のボディBである形態を説明したが、その他、本乾燥炉1は、自動車のバンパー、ミラー及びアルミホイルの塗料の焼き付けにも使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る乾燥炉を示し、(a)は平面図で、(b)は断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る乾燥炉の全ての乾燥炉本体に熱発生源からの熱風が供給されて循環される様子を示す図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る乾燥炉の一部の乾燥炉本体に熱発生源からの熱風が供給されて循環される様子を示す図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る乾燥炉に採用された切替手段を示す模式図である。
【図5】図5は、本発明の他の実施の形態に係る乾燥炉を示し、(a)は平面図で、(b)は断面図である。
【図6】図6は、従来の乾燥炉を示し、(a)は平面図で、(b)は断面図である。
【図7】図7は、従来の乾燥炉で、熱発生源からの熱風が循環される経路を示した図である。
【図8】図8は、従来の別の乾燥炉を示し、(a)は平面図で、(b)は断面図である。
【符号の説明】
【0027】
1、1a 乾燥炉,2〜5 乾燥炉本体,6 熱発生源,7 切替手段,25〜28 供給側切替ダンパー,30〜33 戻り側切替ダンパー,B ボディ(被乾燥物)





 

 


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