Warning: copy(.htaccess): failed to open stream: Permission denied in /home/jp321/public_html/header.php on line 8
クランク軸の油孔構造及びクランク軸の製造方法 - トヨタ自動車株式会社
米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 機械工学 -> トヨタ自動車株式会社

発明の名称 クランク軸の油孔構造及びクランク軸の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−2875(P2007−2875A)
公開日 平成19年1月11日(2007.1.11)
出願番号 特願2005−180920(P2005−180920)
出願日 平成17年6月21日(2005.6.21)
代理人 【識別番号】100068618
【弁理士】
【氏名又は名称】萼 経夫
発明者 夫津木 保
要約 課題
直線状に延びる2つの油孔の接続部のバリが確実に除去されるクランク軸の油孔構造及びクランク軸の製造方法を提供する。

解決手段
クランクピン5から、クランクジャーナル4に穿設された油孔2に向けて穿設される油孔3が、油孔2に所定の挟角で交差して穿設されて、該油孔3の延長部に、当該油孔3と同一の外径寸法を有して、且つ所定深さPのポケット11が形成される。これにより、バリ除去工程時に、油孔3の一端3aからノズルによって洗浄液12が供給されると、該洗浄液12(洗浄液流)が、油孔3を油孔2との交差部10へ向けて直進して、当該油孔3の延長部に形成されたポケット11に突入される。そして、ポケット11に突入された洗浄液が油孔2と油孔3との交差部10で拡散されて、該ポケット11で拡散された洗浄液12によって、油孔2と油孔3との交差部10に形成されたバリ7が効率的に除去される。
特許請求の範囲
【請求項1】
双方の油孔が直線状に延びて、一方の油孔の端部が他方の油孔に交差して接続されるクランク軸の油孔構造であって、一方の油孔が延長されて形成されたポケットを有することを特徴とするクランク軸の油孔構造。
【請求項2】
双方の油孔が直線状に延びて、一方の油孔の端部が他方の油孔に交差して接続される油孔構造を有するクランク軸の製造方法であって、
他方の油孔が第1のドリルで穿設された後、一方の油孔が第2のドリルで他方の油孔に向けて穿設される時に、一方の油孔が延長されて穿設された所定深さのポケットを形成しておいて、
双方の油孔が穿設された後、一方の油孔の開口部からノズルによって洗浄材が供給されると、一方の油孔を直進する洗浄材流が前記ポケットに突入して拡散されて、該拡散された洗浄材流によって、一方の油孔と他方の油孔との交差部に形成されたバリが除去されることを特徴とするクランク軸の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、クランク軸の油孔構造及びクランク軸の加工方法に関して、特に、双方の油孔が直線状に延びて、一方の油孔の端部が他方の油孔に接続されるクランク軸の油孔構造及びクランク軸の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車用エンジンにおいては、オイルポンプから、オイルフィルタ、メインオイルギャラリ、オイル供給路を経由して、クランク軸のクランクジャーナルに潤滑用オイル(以下、単にオイルと称する。)が供給されて、該クランクジャーナルに供給されたオイルが、当該クランク軸に形成される油孔によってクランクピンに供給される(例えば、特許文献1参照。)。図4及び図5は、クランク軸1に形成される油孔2,3の一例を示したものであって、クランクジャーナル4に形成される油孔2とクランクピン5に形成される油孔3とが、接続部6で接続される。これらの油孔2,3は、ドリルを用いて機械加工されることが多く、一般には、クランクジャーナル4に油孔2が穿設された後、該油孔2の一端に向けてクランクピン5から油孔3が穿設されて、該油孔3と油孔2とが接続部6で接続される。ところで、このようにして穿設された油孔2,3においては、図6に示されるように、接続部6にバリ7が生じる。該バリ7は、エンジン作動時に油孔2,3から剥離して、クランクジャーナル4やクランクピン5に装着されたメタル軸受を傷付ける虞があるため、バリ除去工具(例えば左ねじれのドリル)を挿通させる等して除去する必要がある。
【0003】
しかしながら、油孔2と油孔3との挟角が鋭角であることから、油孔2,3にバリ除去工具が挿通されることで油孔2,3の接続部6周縁のバリ7が反ってしまい、確実にバリ7を除去することが困難である。そこで、ノズルから噴射される洗浄液によって油孔2,3を洗浄して、油孔2,3に形成される洗浄液流の運動エネルギーによってバリ7を除去することが従来から行われているが、バリ7が形成されている油孔2,3の接続部6周縁を流れる洗浄液の速度が、該接続部6の中心を流れる洗浄液の速度よりも遅くなるため、接続部6周縁を流れる洗浄液の運動エネルギーがバリ7を除去するのに十分ではなく、当該接続部6周縁にバリ7が残留される虞がある。そこで、洗浄液に研磨材を混合させて当該洗浄液のバリ除去能力を高めることが考えられるが(ブラスト加工)、研磨材が高価で製造コストが増大されると共に、当該研磨材が油孔2,3に残留した場合、バリ7と同様にメタル軸受を傷付ける虞がある。
【特許文献1】特開平5−312210号公報(段落番号0011〜0016、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、第1の目的は、2つの油孔における接続部のバリが確実に除去されるクランク軸の油孔構造を提供することにある。
また、第2の目的は、2つの油孔における接続部のバリが確実に除去されるクランク軸の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、双方の油孔が直線状に延びて、一方の油孔の端部が他方の油孔に交差して接続されるクランク軸の油孔構造であって、一方の油孔が延長されて形成されたポケットを有することを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項2に記載の発明は、双方の油孔が直線状に延びて、一方の油孔の端部が他方の油孔に交差して接続される油孔構造を有するクランク軸の製造方法であって、他方の油孔が第1のドリルで穿設された後、一方の油孔が第2のドリルで他方の油孔に向けて穿設される時に、一方の油孔が延長されて穿設された所定深さのポケットを形成しておいて、双方の油孔が穿設された後、一方の油孔の開口部からノズルによって洗浄材が供給されると、一方の油孔を直進する洗浄材流がポケットに突入して拡散されて、該拡散された洗浄材流によって、一方の油孔と他方の油孔との交差部に形成されたバリが除去されることを特徴とする。
【0007】
したがって、請求項1及び2に記載の発明では、一方の油孔の開口部から洗浄材が供給されることにより、一方の油孔を直進する洗浄材流がポケットに突入して拡散される。そして、該拡散された洗浄材流によって、一方の油孔と他方の油孔との交差部に形成されたバリが除去される。
【発明の効果】
【0008】
直線状に延びる2つの油孔の接続部のバリが確実に除去されるクランク軸の油孔構造及びクランク軸の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の一実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。図1に示されるように、本クランク軸1は、同一軸線L上に所定間隔をおいて設けられる複数個のクランクジャーナル4と、各クランクジャーナル4間にクランクアーム8を介して設けられるクランクピン5と、を含んで構成される。そして、図1及び図2に示されるように、各クランクジャーナル4には、各クランクジャーナル4を直径方向へ貫通する所定内径寸法の油孔2(他方の油孔2)が穿設される。また、本クランク軸1には、一端が上記クランクピン5の外周面に開口されると共に、他端が当該クランクピン5と隣接するクランクジャーナル4の油孔2に開口される油孔3(一方の油孔3)が穿設される。なお、本実施の形態では、最もフランジ9側(図1における右側)に配置されるクランクジャーナル4と該クランクジャーナル4にクランクアーム8を介して隣接されるクランクピン5との間の油孔構造と、他のクランクジャーナル4とこれらクランクジャーナル4にクランクアーム8を介して隣接されるクランクピン5との間の油孔構造とは、略同一である。
【0010】
したがって、本実施の形態では、最もフランジ9側に配置されるクランクジャーナル4と該クランクジャーナル4にクランクアーム8を介して隣接されるクランクピン5との間の油孔構造のみを説明して、他のクランクジャーナル4とこれらクランクジャーナル4にクランクアーム8を介して隣接されるクランクピン5との間の油孔構造の詳細な説明を省く。図2に示されるように、本クランク軸1の油孔構造は、クランクピン5の外周面から油孔2に向けて延びる油孔3が延長されて、当該油孔3が油孔2に交差部10(接続部)で交差される。そして、本クランク軸1の油孔構造では、オイルポンプから、オイルフィルタ、メインオイルギャラリ、オイル供給路を経由して上記油孔2に供給されたオイルが、上記油孔3を介して上記クランクピン5の外周面に供給される構造になっている。また、本クランク軸1の油孔構造では、上記油孔3の延長部に、当該油孔3と同一の外径寸法を有して、且つ所定深さ(図3におけるP)のポケット11が形成される。
【0011】
なお、該ポケット11の深さPは、後述するバリ除去工程時に、上記油孔3の一端3aからノズルによって洗浄液12(洗浄材)が供給された際に、油孔3を油孔2との交差部10へ向けて直進して当該ポケット11に突入された洗浄液12(洗浄液流)が、該交差部10で拡散されるように適宜設定される。また、上記ノズルは、工作機械による当該クランク軸1の機械加工工程完了後、工具交換によって主軸ヘッドに装着されたノズルヘッドのものであって、上記機械加工工程と上記バリ除去工程とは当該工作機械の一連の動作で行われる。
【0012】
次に、本クランク軸1の油孔構造の作用を説明する。まず、本クランク軸1では、機械加工工程において油孔2,3を穿設する場合に、図2に示されるように、まず、クランクジャーナル4に、当該クランクジャーナル4を直径方向へ貫通する油孔2(他方の油孔2)が、第1のドリルによって穿設される。次に、第2のドリルによって、クランクピン5の外周面からクランクジャーナル4に穿設された油孔2へ向けて、油孔3(一方の油孔3)が穿設される。この時、第2のドリルが、油孔3が油孔2に対して所定の挟角を以って交差されるように通される。これにより、図2及び3に示されるように、クランクジャーナル4における油孔3の延長部(油孔2を越えて穿設された部分)には、当該油孔3と同一の外径寸法を有して、且つ所定深さPのポケット11が形成される。この機械加工工程では、油孔2と油孔3との交差部10(接続部)に、図3に示されるようなバリ7(図6参照)が発生する。
【0013】
次に、バリ除去工程では、工作機械の主軸ヘッドに装着されたノズルヘッドのノズルによって、油孔3の一端3aから洗浄液12(洗浄材)が供給されると、該洗浄液12(洗浄液流)が、油孔3を油孔2との交差部10へ向けて直進して当該油孔3の延長部に形成されたポケット11に突入される。そして、該ポケット11に突入された洗浄液12(洗浄液流)は、油孔2と油孔3との交差部10で拡散された後、油孔2を通って当該クランク軸1の外部へ排出される。この時、油孔2と油孔3との交差部10に形成されたバリ7は、図3に示されるように、ポケット11で拡散された洗浄液12によって効率的に除去されて、洗浄液12と共に当該クランク軸1の外部へ円滑に排出される。
【0014】
この実施の形態では以下の効果を奏する。
本クランク軸1の油孔構造では、クランクピン5から、クランクジャーナル4に穿設された油孔2(他方の油孔2)に向けて穿設される油孔3(一方の油孔3)が、油孔2に所定の挟角で交差して穿設されて、該油孔3の延長部(油孔2を越えて穿設された部分)に、当該油孔3と同一の外径寸法を有して、且つ所定深さPのポケット11が形成される。
これにより、本クランク軸1の油孔構造では、バリ除去工程時に、油孔3の一端3aからノズルによって洗浄液12(洗浄材)が供給されると、該洗浄液12(洗浄液流)が、油孔3を油孔2との交差部10(接続部)へ向けて直進して、当該油孔3の延長部に形成されたポケット11に突入される。そして、本クランク軸1の油孔構造では、ポケット11に突入された洗浄液12(洗浄液流)が油孔2と油孔3との交差部10で拡散されて、該ポケット11で拡散された洗浄液12(洗浄液流)によって、油孔2と油孔3との交差部10に形成されたバリ7が効率的に除去される。
したがって、本クランク軸1の油孔構造では、油孔2と油孔3との交差部10に形成されたバリ7が、洗浄液12のみによって確実に除去される。このため、従来のように、高価な研磨材を洗浄液12に混合させて当該洗浄液12のバリ除去能力を高める必要がなく(ブラスト加工をする必要がなく)、クランク軸1の製造コストが削減される。また、油孔2,3に、洗浄液12に混合させた研磨材が残留して、該研磨材によってクランクジャーナル4及びクランクピン5に装着されるメタル軸受が傷付けられることがないため、エンジンの信頼性が向上する。
【0015】
なお、実施の形態は上記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
本実施の形態では、クランクジャーナル4に当該クランクジャーナル4の直径方向へ延びる油孔2(他方の油孔2)と、クランクピン5の外周面から油孔2へ向けて延びる油孔3(一方の油孔3)と、が交差部10で交差されるが、クランクジャーナル4に当該クランクジャーナル4の直径方向へ延びる油孔2(他方の油孔2)と、クランプアーム8の側部からから油孔2へ向けて延びる油孔3(一方の油孔3)と、が交差部10で交差される等の場合に、本クランプ軸1の油孔構造を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本クランプ軸の側面図である。
【図2】図1におけるA−A矢視図である。
【図3】図2におけるB部拡大図である。
【図4】従来のクランプ軸の油孔構造の説明図である。
【図5】図4におけるC−C矢視図である。
【図6】一方の油孔と他方の油孔との交差部(接続部)に形成されるバリを示す図である。
【符号の説明】
【0017】
1 クランク軸、2 油孔(他方の油孔)、3 油孔(一方の油孔)、7 バリ、10 交差部、11 ポケット、12 洗浄液(洗浄材)




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013