米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 株式会社クボタ

発明の名称 管路内面の洗浄装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−146502(P2007−146502A)
公開日 平成19年6月14日(2007.6.14)
出願番号 特願2005−342980(P2005−342980)
出願日 平成17年11月29日(2005.11.29)
代理人 【識別番号】100113859
【弁理士】
【氏名又は名称】板垣 孝夫
発明者 船橋 五郎 / 藤井 宏明 / 香川 崇哲
要約 課題
断水を行うことなく、しかも短時間のうちに、管路の内部を洗浄できるとともにその洗浄により生じた夾雑物を管路の外に排出できるようにする。

解決手段
排出ホース27が、管路11の外部から分岐部14を介して管路11の内部に挿入される。排出ホース27の内部に、排出ホース27とともに管路11の外部から管路11の分岐部14を介して管路11の内部に挿入される水流供給ホース31が配置される。水流供給ホース31は、管路11の内部において排出ホース27の先端の開口30から管路11の軸心方向に繰り出されるとともに、その先端に設けられた洗浄ヘッド32に水流を供給して、洗浄ヘッド32に設けられた洗浄用の回転ブラシ33を水流によって回転させる。排出ホース27は、回転ブラシ33の回転にもとづく洗浄によって生じた夾雑物51を先端の開口30からホース27内に導いて管路11の外部へ排出させる。
特許請求の範囲
【請求項1】
管路の内面を洗浄するための装置であって、
排出ホースが、管路外から前記管路の分岐部を介してこの管路の内部に挿入されるように構成され、
前記排出ホースの内部に、この排出ホースとともに管路外から前記管路の分岐部を介してこの管路の内部に挿入される水流供給ホースが配置され、
この水流供給ホースは、管路の内部において前記排出ホースの先端の開口から管路の軸心方向に繰り出されるとともに、この水流供給ホースの先端に設けられた洗浄ヘッドに水流を供給して、この洗浄ヘッドに設けられた洗浄用の回転ブラシを前記水流によって回転させるように構成され、
前記排出ホースは、前記回転ブラシの回転にもとづく洗浄によって生じた夾雑物を前記先端の開口からホース内に導いて前記管路の外部へ排出させるように構成されていることを特徴とする管路内面の洗浄装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、上水道管路や下水道管路などの管路内面の洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
管路内面の洗浄装置として、回転ブラシタイプのものが知られている(特許文献1)。この回転ブラシタイプの洗浄装置は、管路の軸心と同じ軸心のまわりに回転するブラシによって、管路の内面を洗浄するものである。以下、このような回転ブラシタイプの洗浄装置を用いた洗浄作業について説明する。
【0003】
図5において、11は上水のための水平方向の管路であり、地中に埋設されている。管路11は、たとえば鋳鉄製の管体を複数接合するなどによって構成されている。管路11には、一定の距離をおいて一対のバルブ12、13が設けられている。これらのバルブ12、13どうしの間には分岐管14が設けられている。この分岐管14は、たとえば消火栓の取り付けのために用いられる。
【0004】
15は洗浄装置で、分岐管14を通って管路11の内部に管軸方向に挿入される水流供給ホース16を備えている。このホース16の先端には洗浄ヘッド17が取り付けられている。洗浄ヘッド17は、ホース16からの水流によって回転される回転ブラシ18を有する。ホース16が管路11の内部に管軸方向に挿入されながら、回転ブラシ18が回転することで、管路11の内面を洗浄可能である。19はホースリール、20は水流供給のための高圧水生成装置、21は管路11の内部へのホース挿入速度調整装置である。
【0005】
このような装置において、管路11の内部を洗浄する際には、バルブ12、13どうしの間を洗浄区間として、洗浄の際に発生する夾雑物が洗浄区間外に流出しないようにバルブ12、13を閉じるとともに、分岐管14に取り付けられていた消火栓などの機器を取り外し、この分岐管14から管路11の内部に洗浄ヘッド17付きの水流供給ホース16を挿入する。図示は省略するが分岐管14とホース16との間をシールして、管路11の内部に徐々にホース16を送り込むことで、洗浄ヘッド17を管路11に沿って移動させ管路11の内面の洗浄を行う。
【0006】
洗浄後は、分岐管14を介してホース16と洗浄ヘッド17とを管路11の外へ取り出す。その後、バルブ12、13のうち上流側のもののみを開いて、管路11の内部に上水を供給し、洗浄によって生じた夾雑物を分岐管14を介して管路11の外部に排出する。
【特許文献1】特開平8−71520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、図5に示す洗浄作業においては、作業中はバルブ12、13を閉じるために管路11が断水状態となり、この管路から上水の供給を受けているユーザに不便を強いることになる。また、いったん洗浄を終了した後に、ホース16と洗浄ヘッド17とを管路11の外へ取り出したうえで、上流側のバルブを開いて夾雑物の排出を行わなければならないため、洗浄開始から夾雑物の排出までの間に長時間を要する。
【0008】
そこで本発明は、このような課題を解決して、断水を行うことなく、しかも短時間のうちに、管路の内部を洗浄できるとともにその洗浄により生じた夾雑物を管路の外に排出できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するため本発明は、管路の内面を洗浄するための装置であって、排出ホースが、管路外から前記管路の分岐部を介してこの管路の内部に挿入されるように構成され、前記排出ホースの内部に、この排出ホースとともに管路外から前記管路の分岐部を介してこの管路の内部に挿入される水流供給ホースが配置され、この水流供給ホースは、管路の内部において前記排出ホースの先端の開口から管路の軸心方向に繰り出されるとともに、この水流供給ホースの先端に設けられた洗浄ヘッドに水流を供給して、この洗浄ヘッドに設けられた洗浄用の回転ブラシを前記水流によって回転させるように構成され、前記排出ホースは、前記回転ブラシの回転にもとづく洗浄によって生じた夾雑物を前記先端の開口からホース内に導いて前記管路の外部へ排出させるように構成されているようにしたものである。
【発明の効果】
【0010】
したがって本発明によると、洗浄ヘッドの回転ブラシによって洗浄を行いながら、この洗浄によって生じた夾雑物を排出ホースによって同時に管路の外部へ排出させることができ、このため、断水を行うことなく、しかも短時間のうちに、管路の内部を洗浄することができるとともに、その洗浄により生じた夾雑物を管路の外に排出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1〜図3において、11は管路、14は上向きの分岐管である。分岐管14には、バルブ23を介して、図示しない消火栓などの機器を取り付けることができる。25は本発明にもとづく洗浄装置で、上記の機器に代えてバルブ23に取り付けられるガイドパイプ26を備えている。27は排出ホースで、可撓性を有するとともに、管路11の外部から、ガイドパイプ26とバルブ23と分岐管14とを通って管路11の内部に送り込まれるように構成されている。ガイドパイプ26の上端にはフランジ28が設けられ、排水ホース27は、このフランジ28の部分に設けられたシール部29をスライド自在に貫通した状態で設けられることで、ガイドパイプ26の上端からその外部に導き出されている。排出ホース27はその下側の部分が管路11の内部に水平方向に送り込まれるように構成されているが、その先端には、図1に示すようにこの排出ホース27が管路11の内部に送り込まれたときに下向きとなる斜め方向の開口30が形成されている。
【0012】
31は可撓性を有した水流供給ホースで、ガイドパイプ26の外側において排出ホース27の壁部を貫通することで、この排出ホース27の内部へ送り込まれるとともに、管路11の内部において排出ホース27の先端の開口30よりも外側に突出するように構成されている。水流供給ホース31における、開口30よりも突出した部分の先端には、洗浄ヘッド32が設けられている。洗浄ヘッド32は、水流供給ホース31から供給される水流によって回転することで管路11の内周面を洗浄可能な回転ブラシ33を備えている。また洗浄ヘッド32は、回転ブラシ33の回転に供した水流を後ろ向きに噴出可能であり、それにより前方への推進力を発生させて、水流供給ホース31を接続した状態で管路11の内部を管軸方向に移動可能である。
【0013】
排出ホース27における水流供給ホース31の貫通部には、水流供給ホース31の周囲にシール材34が設けられてこの貫通部をシールしている。水流供給ホース31は、このシール材34によってシールされた状態で、貫通部を自在にスライド可能である。排出ホース27は、管路11の内部に挿入されたときには図1に示す状態に保持される。これに対し、水流供給ホース31が上記のように貫通部を自在にスライドすることで、洗浄ヘッド32は上述の推進力によって管路11の内部を排出ホース27の開口30から遠ざかる方向に自由に移動可能である。また水流の供給を止めた状態で、貫通部よりも排出ホース27の外側の位置でホース31を引っ張ることにより、洗浄ヘッド32を管路11の内部において排出ホース27の開口30に近づく方向に移動させることができる。
【0014】
ガイドパイプ26の内部には、上下方向の作用ロッド36が設けられている。この作用ロッド36は、その上部が排出ホース27と同様にシール部29をスライド自在に貫通している。作用ロッド36の下端には、案内治具37と夾雑物採取フィルタ38とが溶接などによって取り付けられている。作用ロッド36がシール部29をスライドすることで、案内治具37と夾雑物採取フィルタ38とは、図3に示すガイドパイプ26の内部に収容された上部位置と、図1に示す管路11の内部に入り込んだ下部位置との間を上下に移動可能である。
【0015】
案内治具37は、分岐管14を通って管路11の内部に挿入される洗浄ヘッド32および水流供給ホース31と、排出ホース27とを、管路11における洗浄を行うべき箇所に向けて送りだすためのガイドとなるもので、図示のように斜め下向きの樋形に形成されている。夾雑物採取フィルタ38は、洗浄ヘッド32によって管路11の内部を洗浄することにより発生しかつ排出ホース27による排出が行われなかった夾雑物の流出を防止するためのもので、金網などによって形成され、図2に詳細に示すようにその縁端部39が管路11の内周面に沿うように湾曲して形成されている。
【0016】
次にシール部29の詳細な構造を説明する。図4に示すように、フランジ28の上端面には受け部材40が固定されており、この受け部材40には、排出ホース27を通すための大径孔部41と作用ロッド36を通すための小径孔部42とが貫通状態で形成されている。これら大径孔部41および小径孔部42の下端部には、それぞれテーパ状の内周フランジ43、44が形成されている。45は押し部材で、ボルト46によって受け部材40に固定されるように構成されている。押し部材45は、排出ホース27を貫通させることができる大径筒部47と、作用ロッド36を貫通させることができる小径筒部48とを一体に有する。
【0017】
押し部材45が受け部材40に固定されると、大径筒部47は、大径孔部41に入り込んで、内周フランジ43との間でシール材49を圧縮可能である。これによって、シール材49は、排出ホース27の外周を、この排出ホース27がシール部29を長さ方向にスライド可能な状態でシールする。同様に、押し部材45が受け部材40に固定されると、小径筒部48は、小径孔部42に入り込んで、内周フランジ44との間でシール材50を圧縮可能であり、これによって、シール材50は、作用ロッド36の外周を、この作用ロッド36がシール部29を長さ方向にスライド可能な状態でシールする。
【0018】
このような構成において、管路11の内面を洗浄する際には、バルブ23を閉じたうえで、このバルブ23の上部に取り付けられていた消火栓などの機器を取り外し、それに代えて、図3に示すように、排出ホース27の先端部およびこの先端部から出ている洗浄ヘッド32と、作用ロッド36に取り付けられた案内治具37および夾雑物採取フィルタ38とを収容したガイドパイプ26を取り付ける。
【0019】
次にバルブ23を開き、作用ロッド36を押し下げて、案内治具37と夾雑物採取フィルタ38とを管路11の内部へ挿入する。すると、案内治具37は管路11におけるこれから洗浄を行おうとする方向に向き、フィルタ38は、案内治具37の後方において、その縁端部39が管路11の内周に沿った状態となる。さらに、排出ホース27を押し下げて、この排出ホース27と、水流供給ホース31および洗浄ヘッド32とを、管路11の内部に挿入する。
【0020】
すると、まず洗浄ヘッド32が案内治具37に案内されて水平方向に方向転換され、水流供給ホース31は可撓性を有するためにこれに追従し、これら洗浄ヘッド32および水流供給ホース31は管路11の内部に管軸方向に挿入される。同様に、排出ホース27も可撓性を有するため、案内治具37に案内されて水平方向に方向転換され、その開口30が斜め下向きとなった状態で送り込みが停止される。図1は、このときの状態を示す。
【0021】
次に、水流供給ホース31から洗浄ヘッド32に水流を供給すると、この水流によって回転ブラシ33が回転され、管路11の内周面を洗浄可能である。また回転ブラシ33を回転させた後の水流が洗浄ヘッド32の後方へ噴出されることによって、回転ヘッド32は、管路11の内部を前方すなわち排出ホース27から離れる方向に移動する。これにより、管路11の内部における洗浄ヘッド32が通過する部分を、全周かつ全長にわたって洗浄することができる。
【0022】
管路11を洗浄することにともなって濁質すなわち夾雑物51が発生する。このとき、ガイドパイプ26よりも外側の位置で、排出ホース27の端部をたとえば大気に開放しておくと、管路11の内部の水圧にもとづく水流52が、管路11の内部から、排出ホース27の開口30および排出ホース27の内部を経て、管路11の外部へと向かう方向に発生する。このため、夾雑物51は、この水流52にのって、管路11の外部へ排出される。このとき、夾雑物51が開口30に向かう方向と、管路11の内部における本来の水流の方向とを揃えておくと、夾雑物51を効果的に排出することができる。すなわち、洗浄ヘッド32を、管路11の内部における本来の水流の方向とは逆の方向に移動させることが好適である。夾雑物51は管路11の内部の上水よりも比重が大きい場合が多く、したがって管路11の底部に沿って移動する傾向があるが、排出ホース27の開口30が斜め下向きに形成されているため、このような夾雑物51を効果的に吸い上げて排出することができる。夾雑物51のうち、ホース27によって排出されなかったものは、採取フィルタ38によって捕捉される。
【0023】
このようにすれば、洗浄を行いながら、それによって生じた夾雑物51を同時に排出するものであるため、管路11によるユーザへの水の供給を停止することなしに、不断水の状態で洗浄を行うことができる。また、これによれば、洗浄ヘッド32による洗浄作業後に、管路11からの排水を実施することによる夾雑物51の排出作業すなわち排水洗浄を行う必要がなく、洗浄を開始してから夾雑物51の排出が完了するまでの時間を短縮することができる。
【0024】
洗浄が終了したなら、ホース31による水流の供給を停止し、ガイドパイプ26の外部において水流供給ホース31を排出ホース27から引き抜くように作業することで、管路11の内部において洗浄ヘッド32を排出ホース27の開口30の近傍に引き寄せる。この状態で、排出ホース27をガイドパイプ26から引き抜くように作業することで、この排出ホース27と、この排出ホース27の内部に位置する水流供給ホース31と、この水流供給ホース31に接続された洗浄ヘッド32とを、一体的にガイドパイプ26の内部へ回収する。かつ、作用ロッド36を引き上げることで、案内治具37と夾雑物採取フィルタ38も、ガイドパイプ26の内部へ回収する。このとき、フィルタ38によって捕捉されていた夾雑物も一緒に管路11から引き上げられてガイドパイプ26の内部に保持される。
【0025】
次に、バルブ23を閉じ、ガイドパイプ26をバルブ23から取り外す。
【0026】
なお、排出ホース27は、詳細には、管路11に挿入される先端部分は可撓性を有するが、それ以外の、分岐管14やバルブ23やガイドパイプ26の内部に留まる部分は、剛性を有している方が、操作性にすぐれ、好適である。また排出ホースにおける管路11に挿入される部分は、断面形状を維持しながら屈曲し、また水圧によって扁平にならないものが好適であり、このためには、たとえば蛇腹状のフレキシブルホースなどを利用することができる。また、管路11に挿入されたときに開口30がラッパ状に広がるものが、より望ましい。
【0027】
端縁部39を有する夾雑物採取フィルタ38は、可撓性と弾性を有する素材にて構成することで、分岐管14やガイドパイプ26の内部に存在するときは縦長または丸まった状態に変形し、管路11に入ると元の形状に戻って管路11の断面をすべて覆うことができるものであると、好適である。
【0028】
ガイドパイプ26に排出口を設けておくと、フィルタ38で捕捉された夾雑物を容易に外部に排出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施の形態の管路内面の洗浄装置の概略構成を示す図である。
【図2】同洗浄装置における要部の斜視図である。
【図3】同洗浄装置の概略構成を示す他の図である。
【図4】同洗浄装置における要部の断面図である。
【図5】従来の管路内面の洗浄装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
11 管路
14 分岐管
27 排出ホース
30 開口
31 水流供給ホース
32 洗浄ヘッド
33 回転ヘッド
51 夾雑物




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013