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発明の名称 バックホー
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2007−92283(P2007−92283A)
公開日 平成19年4月12日(2007.4.12)
出願番号 特願2005−278892(P2005−278892)
出願日 平成17年9月26日(2005.9.26)
代理人 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
発明者 杉本 豪利
要約 課題
スイベルジョイントとバス形成部材とをトラックフレームの上板に取り付けることができるようにする。

解決手段
トラックフレーム6の上板6Aに中央開口6Dを形成し、上板6Aの中央開口6Dの周縁の下面に取付部材33を取り付け、この取付部材33の下面にスイベルジョイント12の装着部12Cを固定して中央開口6Dにスイベルジョイント12を配置し、上板6Aの中央開口6Dにこの中央開口6Dの周縁から立ち上がって旋回ギヤ34との間にグリースバス部47を形成するバス形成部材48を設けており、バス形成部材48は、中央開口6Dの周縁に沿う円筒部48Aと、この円筒部48Aの下端で径外方向に突出したフランジ部48Bとを有し、このフランジ部48Bを上板6Aの下面と取付部材33とで挟持している。
特許請求の範囲
【請求項1】
トラックフレームの上板に中央開口を形成し、この上板の上面に旋回台を旋回支持する旋回軸受とその内周側の旋回ギヤとを配置し、前記上板の中央開口の周縁の下面に取付部材を取り付け、この取付部材の下面にスイベルジョイントの装着部を固定して前記中央開口にスイベルジョイントを配置し、前記上板の中央開口にこの中央開口の周縁から立ち上がって旋回ギヤとの間にグリースバス部を形成するバス形成部材を設けており、
前記バス形成部材は、前記中央開口の周縁に沿う円筒部と、この円筒部の下端で径外方向に突出したフランジ部とを有し、このフランジ部を上板の下面と取付部材とで挟持していることを特徴とするバックホー。
【請求項2】
前記バス形成部材の円筒部は、前記中央開口の周縁に対向する下部ストレート円筒部と、この下部ストレート円筒部の上端から旋回ギヤの上面高さまで次第に径小となるテーパ円筒部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のバックホー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、旋回台を駆動する旋回ギヤおよびトラックフレームの上板と旋回台の底板との間にグリースバス部を有するバックホーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のバックホーは、トラックフレーム上に旋回軸受を介して旋回台を旋回自在に支持しており、前記旋回軸受の内側には、旋回ギヤを設けられ、この旋回ギヤの内側にグリースバス部を形成して、このグリースバス部内で旋回台を駆動する旋回モータのピニオンと旋回ギヤを噛合させて旋回台を旋回させるようになっている。
また、グリースバス部の形成には、旋回台の底板と、トラックフレームの中央部にスイベルジョイント挿通用の開口を形成し、この開口には、グリースが漏れないように円筒状のバス形成部材が設けられている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このバス形成部材の下部にはフランジ部が形成されており、バス形成部材は、このフランジ部を介してトラックフレームの上板にボルト固定されている。
【特許文献1】特開平8−246498号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のバックホーは、例えば、スイベルジョイントの中途部に装着部(取付ブラケット)を形成しているが、この装着部をトラックフレームの上板に固定する場合には、前記バス形成部材のフランジ部が邪魔になって、うまく取り付けることができなかった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、スイベルジョイントの装着部を取付部材を介してトラックフレームの上板の下面に取り付けるとともに、この取付部材の上面とトラックフレームの上板とによって、バス形成部材のフランジ部を挟持することによって、スイベルジョイントとバス形成部材とをトラックフレームの上板に取り付けることができるようにしたバックホーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するために、以下の技術的手段を講じた。
すなわち、第1に、本発明に係るバックホーは、トラックフレームの上板に中央開口を形成し、この上板の上面に旋回台を旋回支持する旋回軸受とその内周側の旋回ギヤとを配置し、前記上板の中央開口の周縁の下面に取付部材を取り付け、この取付部材の下面にスイベルジョイントの装着部を固定して前記中央開口にスイベルジョイントを配置し、前記上板の中央開口にこの中央開口の周縁から立ち上がって旋回ギヤとの間にグリースバス部を形成するバス形成部材を設けており、前記バス形成部材は、前記中央開口の周縁に沿う円筒部と、この円筒部の下端で径外方向に突出したフランジ部とを有し、このフランジ部を上板の下面と取付部材とで挟持していることを特徴とする。
【0006】
これによれば、スイベルジョイントの装着部を取付部材を介してトラックフレームの上板の下面に取り付けるとともに、この取付部材の上面とトラックフレームの上板とによって、バス形成部材のフランジ部を挟持することによって、スイベルジョイントとバス形成部材とをトラックフレームの上板に取り付けることができる。
第2に、前記バス形成部材の円筒部は、前記中央開口の周縁に対向する下部ストレート円筒部と、この下部ストレート円筒部の上端から旋回ギヤの上面高さまで次第に径小となるテーパ円筒部とを有していることを特徴とする。
【0007】
これによれば、バス形成部材の円筒部を下部ストレート円筒部とテーパ円筒部によって形成することで、バス形成部材の強度を高めることができる。テーパ円筒部は、その上端が、旋回ギヤの上面高さと同じになるように形成されているので、グリースバス部は、このテーパ円筒部の上端位置までグリースを充填でき、旋回ギヤを全てこのグリースに浸すことができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、スイベルジョイントとバス形成部材とをトラックフレームの上板に取り付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
図4〜6において、1は後方小旋回型のバックホー(旋回作業機)で、下部の走行装置2と、上部の上部構造体3と、走行装置2の前部に装着されたドーザ装置4と、上部構造体3に装着された対地作業装置5とを備えている。
前記走行装置2は、トラックフレーム6の左右にクローラ走行手段7を有し、油圧モータによって駆動可能になっており、トラックフレーム6上に旋回軸受11を介して上部構造体3の基台である旋回台10を旋回中心(縦軸)X回り旋回自在に支持しており、旋回台10に設けた旋回モータ8によって駆動される。ドーザ装置4はトラックフレーム6の前部にブレードが昇降自在に備えられている。
【0010】
前記トラックフレーム6には旋回軸受11の中央にスイベルジョイント12が配置され、このスイベルジョイント12は旋回台10内に突出している。
トラックフレーム6は、その中央部が上板6Aと下板6Bを縦板6Cで連結した構成となっており、上板6Aと下板6Bの中央には、スイベルジョイント12を収納するために円形の開口(以下、中央開口6Dという)が形成されている。
図1〜3において、前記スイベルジョイント12は、旋回台10に搭載されている油圧ポンプ59からの作動油を走行装置2の油圧モータやドーザ装置4のドーザシリンダに配管するための回動自在な配管接続部としての機能を有し、スイベルジョイント12と前記油圧モータを油圧ホースで連結することにより、油圧ポンプ59からの作動油をスイベルジョイント12を介して前記油圧モータに供給すると共に、油圧モータからの戻り油を前記旋回台10に搭載された作動油タンク17に戻すように構成されている。
【0011】
スイベルジョイント12は、縦向きのシャフト12Aと、このシャフト12Aの胴部に回動自在に外嵌されたアウタスリーブ12Bとを備えており、上部に旋回台10側の配管が接続されるシャフト12Aは、その中途部から径外方向に突出されたストッパ(図示せず)を介して旋回台10の底板10Aに係止されている。
アウタスリーブ12Bの中途部には、スイベルジョイント12をトラックフレーム6に固定するための装着部12C(取付部ブラケット)が径外方に突出して形成されている。
スイベルジョイント12は、取付部材33を介してトラックフレーム6に取り付けられている。取付部材33は、スイベルジョイント12を下板6Bの中央開口6Dに挿通し、さらに上板6Aの中央開口6Dに挿通して、この状態でスイベルジョイント12の装着部12Cをトラックフレーム6の上板6Aに固定している。
【0012】
取付部材33は、板形状とされていてその中央に開口33Aが形成されている。この開口33Aの周縁には、スイベルジョイント12を固定する固定部33Bが開口33Aの中央(中心)に向かって突出して形成されている。
この固定部33Bとスイベルジョイント12の装着部12Cのそれぞれには、貫通孔が形成されており、装着部12Cは、これら貫通孔を介してボルト・ナット等の締結手段によって取付部材33の固定部33Bの下面に固定されている。そして、取付部材33の開口33Aの外側の部分の複数箇所をトラックフレーム6の上板6Aの下面にボルト止めすることでスイベルジョイント12の装着部12Cは前記上板6Aの下面に取付けられ、これによってスイベルジョイント12は、図3に示すように、上板6Aの中央開口6Dの中央に配置されている。
【0013】
図1において、前記トラックフレーム6の上板6Aの上面には、旋回台10を旋回支持する旋回軸受11が設けられている。この旋回軸受11の内周側には、旋回ギヤ34が配置されており、この旋回ギヤ34には、旋回台10側に設けられた旋回モータ8の軸部に設けられたピニオン40が噛合されている。
トラックフレーム6の上板6Aと旋回台10の底板10Aのとの間には、旋回ギヤ34およびピニオン40の潤滑のためのグリースバス部47が形成されており、前記旋回ギヤ34およびピニオン40は、このグリースバス部47に充填されたグリースに浸されている。
【0014】
グリースバス部47は、トラックフレーム6の上板6Aの中央開口6Dを、この中央開口6Dの周縁から立ち上がるように設けられたバス形成部材48で閉塞することによって形成される。このバス形成部材48は、筒状に形成されており、その内部にスイベルジョイント12を挿入できるようになっている。
図1、2において、バス形成部材48は、トラックフレーム6の上板6Aの中央開口6Dの周縁に沿う円筒部48Aと、この下端で径外方に突出したフランジ部48Bとを有している。
【0015】
円筒部6Aの下部側には、トラックフレーム6の上板6Aの中央開口6Dの周縁に対向する下部ストレート円筒部48Cが形成されており、この下部ストレート円筒部48Cの上端から、上方に向かうにつれて次第に径小となるテーパ円筒部48Dが形成されている。
前記テーパ円筒部48Dは、その上端が旋回ギヤ34の上面とほぼ同じ高さになるように設定されている。これによって、グリ−スバス部47には、旋回ギヤ34が全てグリースに浸かるように、十分なグリースを溜めることができる。
【0016】
このように円筒部48を下部ストレート円筒部48Cの上側にテーパ円筒部48Dを形成して構成することによって、バス形成部材48は、強度が向上され、走行時、作業時に加わる衝撃に耐えうる構造となっている。
前記下部ストレート円筒部48Cの外径は、トラックフレーム6の上板6Aの中央開口6Dの周縁に当接するように設定されており、この下部ストレート円筒部48Cの外面と前記中央開口6Dの周縁との間にはシール部材49Bが設けられている。
前記下部ストレート円筒部48Cの下端には、前記フランジ部48Bが形成されていてトラックフレーム6の上板6Aの下面に当接するようになっており、前記上板6Aの下面と、フランジ部48Bの上面との間には、シール部材49Cが設けられている。
【0017】
前記取付部材33の上面には、バス形成部材48のフランジ部48Bが嵌る取付溝33Cが形成されている。この取付溝33Cは、フランジ部48Bの全周が嵌るように、環状に形成されている。この取付溝33Cの壁面33Dは、図2に示すように、取付溝33Cの底面から上方に向かうにつれて溝幅が広がるように傾斜して形成されている。
バス形成部材48のフランジ部48Bは、取付部材33の取付溝33Cに嵌った状態で、取付部材33をトラックフレーム6の上板6Aの下面に固定することで、この取付部材33と上板6Aとで挟持されている。
【0018】
このように、取付部材33は、バス形成部材48の上板6Aへの取り付けと、スイベルジョイント12の上板6Aへの取り付けの両方を行うことができ、これによって、バックホー1は、スイベルジョイント12をトラックフレーム6の下板6Bに固定した場合よりも、スイベルジョイント12やグリースバス部47のメンテナンスを容易にできるとともに、部品点数を低減できる。また、スイベルジョイント12をトラックフレーム6の下板6Bに取り付けることも考えられるが、トラックフレーム6の上板6Aは、下板6Bよりも板厚が大きくされて強度が高くなっており、スイベルジョイント12をトラックフレーム6の上板6Aに固定した方が、より強固にスイベルジョイント12を固定できる。
【0019】
さらに、スイベルジョイント12を上板6Aの下面に固定することによって、下板6Bにスイベルジョイント12を取り付ける必要がなくなるので、この下板6Bの中央開口6Dをより大きく形成できるようになり、これによって、スイベルジョイント12、バス形成部材48の取り外しが容易にでき、グリースバス部47のメンテナンスも容易に行うことができるようになる。
前記テーパ円筒部48Dの上側には、旋回台10の底板10Aに当接してシールをするシール部材49Aを取り付ける上部ストレート円筒部48Eが形成されている。
【0020】
前記上部ストレート円筒部48Eは、その外径がテーパ円筒部48Dの上端部の直径よりも小さく設定されており、上部ストレート円筒部48Eとテーパ円筒部48Dとの間には、シール部材49Aを支持する支持部48Fが形成されている。この支持部48Fは、前記フランジ部48Bとほぼ平行に形成されており、この支持部48Fの上面は、旋回台10の底板10Aと対向する対向面となっている。
上部ストレート円筒部48Eに設けられるシール部材49Aは、上部ストレート円筒部48Eに外嵌可能な環状に形成されている。このシール部材49Aは、上部ストレート円筒部48Eに外嵌した状態で、前記支持部48Fに載置されており、上端が旋回台10の底板10Aの下面に当接しており、支持部48Fと旋回台10の底板10Aに挟まれてシールをしている。
【0021】
上記のように、上部ストレート円筒部48Eの直径は、下部ストレート円筒部48Cやテーパ円筒部48Dよりも小さくされているので、この上部ストレート円筒部48Eに取付けられるシール部材49Aを可及的に小型化でき、下部ストレート円筒部48Cと同径のシール部材を設けたときと比較して、旋回台10の回動による底板10Aとの摩耗量を低減でき、シール部材49Aの寿命を向上できる。
図9、10において、前記上部構造体3は、旋回台10上に、スイベルジョイント12が位置する旋回中心Xを基準にして、左右一方(右側)にエンジン15を、左右他方(左側)にプラットホーム16を、後部に作動油タンク17及び燃料タンク18をそれぞれ配置しており、前記プラットホーム16上の運転席26は旋回台10の中央側でかつ作動油タンク17及び燃料タンク18の上方に位置している。
【0022】
プラットホーム16はその上側に2柱式、4柱式のロプスを設ける場合とキャビン本体27Aを装着してキャビン装置27を構成する場合とがある。
図9〜13において、前記旋回台10上には、左右縦リブ19R、19Lと前端のスイング軸受部材20とを有する平面視二股形状の支持枠21が設けられ、この支持枠21のスイング軸受部材20にスイング軸22を介して対地作業装置5が支持され、旋回台10上の左側に対地作業装置5を揺動するスイングシリンダ23が配置されている。
前記スイング軸22は旋回中心Xより左右一方(右側)にずれて位置し、運転席26の中心は左右他方(左側)にずれて位置し、対地作業装置5による作業状態が目視できるようになっている。
【0023】
図9において、前記エンジン15は左右一方(右側)の縦リブ19Rより右側の旋回台10上でクランク軸15Aを前後方向に向けて配置されており、エンジン15の前方にラジエータ57及びオイルクーラ58が配置され、後方に油圧ポンプ59が配置されている。
前記支持枠21は、右縦リブ19Rが前後方向に略沿わされてエンジン15と略平行に位置しており、左縦リブ19Lはその前部分を前記右縦リブ19Rの前部に連結するとともに左右方向に沿わせ、その前部分の前面に前記スイング軸受部材20が取り付けられている。
【0024】
前記左縦リブ19Lは、前記前部分と、この前部分から後外方へ傾斜した傾斜部分と、この傾斜部分の後端から左右他方向へ延びて前記スイングシリンダ23を支持する後部分とを有しており、この後部分も左右方向に沿っていて前部分と略平行になっている。
前記左側の縦リブ19Lの後部分から旋回台10の後部まで後縦リブ24を設け、この後縦リブ24と前記右縦リブ19Rの後部とを連結部材25で連結しており、前記支持枠21は後縦リブ24及び連結部材25を含めて、平面視略台形状の閉じた枠形状になっており、特に前後方向に加わる負荷に対して頑強に構成されている。
【0025】
図5、10、15において、前記エンジン15側の右縦リブ19Rを旋回台10の前部から後部まで延設してエンジンルーム14の下部仕切り部分を形成し、エンジンルーム14と前記作動油タンク17及び燃料タンク18の配置空間とを区画しており、この右縦リブ19Rから上方へエンジンルーム14の縦フレーム61を設けている。
この右縦リブ19Rとそれより外側の旋回台10の右端に設けられた搭載台63とで、エンジン15を搭載するとともに、両者の間にこのエンジン15を跨いでエアークリーナ等のエンジン補器64を支持する補器枠65を装着している。
【0026】
前記縦フレーム61は、エンジンルーム14とプラットホーム16(又はキャビン装置27)との間に配置され四角枠61Aと仕切り板61Bとを有し、補器枠65及び右縦リブに対して固定されている。
前記縦フレーム61及び/又は補器枠65にエンジンルーム14を覆うボンネット35を軸心が前後方向の枢支部を介して開閉自在に枢支しており、また、前記キャビン装置27を搭載する場合は、キャビン装置27のエンジン15側の側壁上部を前記縦フレーム61の上側にオーバラップ配置することになる。
【0027】
図10において、前記後縦リブ19と右縦リブ19Rの後部との間に、作動油タンク17及び燃料タンク18を跨いで装着枠30を装着している。
前記作動油タンク17及び燃料タンク18は縦長でかつ前後長に形成されていて、同様に縦長でかつ前後長に形成されたエアコン装置31とともに左右に並べて配置され、燃料タンク18が左右傾斜の影響の少ない中央位置となっている。
また、図4、6に示すように、旋回台10の後部にはカウンタウエイト73が装着され、旋回台10の左部にはバッテリ74が搭載されている。前記カウンタウエイト73は上部中央に燃料タンク18の注油口を露出させる開口73Aが形成され、この開口73Aを開閉する扉が設けられている。
【0028】
図5、7において、プラットホーム16は、前記旋回台10のスイングシリンダ23及びバッテリ74の上方から作動油タンク17、燃料タンク18及びカウンタウエイト73の上方までに配置され、前部が旋回台10の前部の支持脚75及びスイング軸受部材20に、後部がカウンタウエイト73(又は装着枠30)にそれぞれクッション材76を介して着脱自在に装着されている。
図7、14、15において、前記プラットホーム16は、スイングシリンダ23及びバッテリ74の上方でステップ面を形成しているステップ部16Aと、このステップ部16Aの後端から立ち上がっていて作動油タンク17及び燃料タンク18の前方に位置する立ち上がり部16Bと、この立ち上がり部16Bの上端から作動油タンク17及び燃料タンク18の上方へ延設されて運転席取り付け面を形成している取り付け部16Cと、この取り付け部16Cの後端からからカウンタウエイト73の上まで後上方へ延設された後連結部16Dと、これらステップ部16A、立ち上がり部16B、取り付け部16C及び後連結部16Dのエンジン15側の側縁から立ち上がっている側壁部16Eとを有しており、板金又は合成樹脂で一体的に形成されている。
【0029】
このプラットホーム16の取り付け部16C上に、サスペンション装置41を介して運転席装着台42を設け、この運転席装着台42に運転席27と操作装置29とを設けており、運転席27が上下に大きな揺れを受けるとき、操作装置29は運転席27と一体的に揺れるようになっている。この取り付け部16Cはエンジン15の頂部、少なくともエンジンルーム14の上部より低く配置している。
前記プラットホーム16は走行用の操縦装置28も配置しており、キャビン装置27の底板を構成することができ、キャビン装置27は前記運転席26、操縦装置28及び操作装置29を包囲するキャビン本体27Aをプラットホーム16に搭載して構成する。
【0030】
前記プラットホーム16上の操縦装置28は、運転席26の前方のペダル・レバー連動式の走行操作手段43と、右足で操作されるスイングシリンダ操作手段44と、走行装置2の高低2速を切換えるべく左右一方の足によって操作される足切換えスイッチ45及びこの足切換えスイッチ45と同側で手によって操作される手切換えスイッチ46とを有している。
この走行装置2の高低2速を切換える足切換えスイッチ45及び手切換えスイッチ46を、運転席26に着座する運転者の右足及び右手で操作可能な位置に配置している。
【0031】
また、前記プラットホーム16の左前部に、左足操作により対地作業装置5に付属させる油圧機器に作動油を供給するフットペダル77を設けている。
図14において、前記操作装置29は、対地作業装置5の複数の操作を2本のグリップ32で分担するべく前記運転席26の左右に配置された2つのグリップ式作業操作手段43R、43Lを有し、この2つのグリップ式作業操作手段43R、43Lの各グリップ32R、32Lは、旋回モータ8、ブームシリンダ52、アームシリンダ54及び作業具シリンダ56等の対地作業装置5を構成する油圧機器をパイロット操作するパイロットバルブが振り分け配置されており、更に、対地作業装置5を構成するその他の油圧機器があればその油圧機器、及び/又はブレーカ等の対地作業装置5に付属させる油圧機器があればその油圧機器に作動油を供給するスイッチも振り分け配置している。
【0032】
前記2つのグリップ式作業操作手段43の右(一方)のグリップ32には、対地作業装置5に付属させる油圧機器に作動油を供給するボリュームスイッチ80とフォーンスイッチ83とを設けている。また、左(他方)のグリップ32には操作スイッチ81と切換えスイッチ82とを設けている。ボリュームスイッチ80で操作する油圧機器としては、チルトバケット等があり、操作スイッチ81で操作する油圧機器としては、2ピースブーム、ロータフォーク、回転バケット等がある。
前記操作スイッチ81は、ブーム51を2部材で屈伸可能にした2ピースブーム型対地作業装置5を使用したときに、その第2ブームを第1ブームに対して屈伸動作させる屈伸シリンダに作動油を供給する2ピーススイッチとしたり、対地作業装置5に付属される油圧機器が2つの油圧駆動部を有するときに、その2つめの油圧駆動部に作動油を供給する第2外機スイッチとしたりすることができ、これら両方の油圧機器を使用しているとき、操作スイッチ81を1つだけ設けて両方の油圧機器の択一使用を前記切換えスイッチ82で切換えるようにすればよい。なお、この切換えスイッチ82には操作スイッチ81のオン・オフを切換えるようにしてもよい。
【0033】
85はプラットホーム16の右上方に配置された走行・作業状態を表示するモニタであり、側壁部16Eに(又はステップ部16Aから支柱を立設して)取り付けられている。
前記上部構造体3は、エンジンルーム14上面及び外面を覆うボンネット35と、エンジンルーム14の前面を覆う前カバー36と、旋回台10とプラットホーム16前部との間でスイングシリンダ23及びバッテリ74の配置空間を覆う側下カバー37とを開閉自在に設けている。前記旋回台10の外周縁は、前記ボンネット35、前カバー36及び側下カバー37よりも外側方へ突出している。
【0034】
前記ボンネット35の上端部を枢支する枢支部の軸心を前後方向に配置し、前記前カバー36下端部を枢支する枢支部の軸心を水平方向(又は上下方向でもよい)に配置し、前記側下カバー37の前端部を枢支する枢支部の軸心を上下方向に配置している。
旋回台10とプラットホーム16後部との間で作動油タンク17の外側方にコントロールバルブ13を配置し、このコントロールバルブ13を覆う後横カバー38を開閉自在に設け、この後横カバー38の後端部を枢支する枢支部の軸心を上下方向に配置している。
前記コントロールバルブ13が旋回台10の側後部に装着枠30を介して装着されているのに対して、その近傍位置に配置される前記プラットホーム16の部位には中継ジャンクション70が装着されている。
【0035】
前記中継ジャンクション70にはプラットホーム16上の前記操縦装置28及び操作装置29と連通するホースを接続しており、これらは組立てられた後に旋回台10に装着し、この中継ジャンクション70とコントロールバルブ13とホースで接続することになり、旋回台10の配管とプラットホーム16の配管とをそれぞれアッセンブリ化して簡単に接続することができるようになる。
前記対地作業装置5は、支持枠21のスイング軸受部材20にスイング軸22を介してスイング揺動自在に枢支されたスイングブラケット50と、このスイングブラケット50に連結されていてブームシリンダ52を介して昇降可能なブーム51と、このブーム51に連結されていてアームシリンダ54を介して横軸回り回動可能なアーム53と、このアーム53に連結されていて作業具シリンダ56を介して掬い動作可能な作業具(バケット)55とを有しており、前記ブーム51には2部材を屈伸可能にした2ピースブームが使用されることがあり、アーム53又は作業具55等に1又は2の油圧駆動部を有する油圧機器を1又は2つ付属することがある。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、本発明は、旋回台を駆動する旋回ギヤとトラックフレームの上板との間にグリースバス部を有するバックホーに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態に係るバックホーの要部の断面側面図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】スイベルジョイントを取付部材に取り付けたときの底面図である。
【図4】バックホーの側面図である。
【図5】バックホーの上部構造体を前側からみた斜視図である。
【図6】上部構造体を後側からみた斜視図である。
【図7】上部構造体の左側面図である。
【図8】上部構造体の正面図である。
【図9】旋回台の平面図である。
【図10】旋回台の斜視図である。
【図11】旋回台の平面図である。
【図12】旋回台の斜視図である。
【図13】旋回台の左側面図である。
【図14】プラットホームの平面図である。
【図15】上部構造体の正面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 バックホー
6 トラックフレーム
6A 上板
6D 中央開口
10 旋回台
11 旋回軸受
12 スイベルジョイント
12C 装着部
33 取付部材
34 旋回ギヤ
47 グリースバス部
48 バス形成部材
48A 円筒部
48B フランジ部
48C ストレート円筒部
48D テーパ円筒部




 

 


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